終業式の終わった後となる22日、千葉県教育委員会は新型コロナウイルスに関する小中高校などでの感染対策ガイドラインを改訂し、教室やランチルームでの給食について「黙食を行う必要はない」と明記した。
同日付で県立学校や市町村教育委員会に通知した。
学校給食での黙食をめぐっては文部科学省は11月29日、新型コロナウイルスの適切な感染対策を取れば、学校の給食時間に会話することは可能とする通知を全国の教育委員会などに出した。政府がコロナ対策の基本的対処方針から、飲食時は「少人数で黙食を基本」などとする記述を削除したことを受け、改めて学校現場への周知を求めていたが、学校現場では黙食は続いていた。
千葉県での改訂後のガイドラインでは、換気の徹底や身体的距離の確保をふまえた上で「児童生徒などの間で会話を可とする」とした。一方、入学式や卒業式、運動会といった学校行事についても「感染状況のみを理由として児童生徒や保護者などの入場制限を行わない」と改めた。
熊谷俊人知事は同日の定例会見で「社会全般での活動制限の緩和が進む中で、子供だけが過度な制限を課せられることは合理的ではない」と話した。定例会見は、感染防止対策で知事の前に設置されていたアクリル板を約2年ぶりに取り外して行われた。
出典 産経ニュース(12/22)
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