サッカー・ワールドカップ(W杯)がカタールで開催。今大会の1次リーグで、日本はW杯優勝経験のあるドイツやスペインと同じE組だ。23日の初戦のドイツ戦は2-1で歴史的勝利を収めた。
日本サッカー協会の名誉総裁の名誉総裁を務める高円宮久子さまは「日本のサッカーが世界にどこまで通用するかを見る、とてもいいチャンス」と激励する。カタール滞在中は、日本代表のキャンプ地を訪れ、練習を見学するほか、27日のコスタリカ戦と12月1日(日本時間2日)のスペイン戦を観戦する。久子さまはこれまで、サムライブルーの青やサッカーボールなどを描いたつけ爪をつけて、日本代表に応援の気持ちを伝えてきた。今大会はさらに、知人が手がけたサッカーのゴールネットなどをデザインした蒔絵(まきえ)のブローチとイヤリングも身に付けられる。
故・高円宮さまが日本サッカー協会の名誉総裁として活動していた頃より、サッカーを通じた国際親善に努めてきた。久子さまは、「(高円)宮様は相手チームの意見や文化を尊重しながらのフェアプレー、サポーター同士の文化交流を大事にしていらした」と振り返る。
このような期待が膨らむ日本サッカーで、元日本代表の本田圭佑(36)が25日のテレビ朝日「報道ステーション」に出演。日本代表時代の戦友・内田篤人とともにカタールW杯の日本代表の第2戦コスタリカ戦(27日)を現地から展望した。
いつもながら、サングラス姿で登場した本田は、昨日に自身のツイッターで明かした「願望スタメン」をべースに展望し、説明した。つまり、ドイツがスペインに負けて、決勝進出への道を想う素人筋の見方ではなかった。ドイツが勝ち、日本を含めた3チームが最終的に2勝1敗で並んで得失点差争いになることを想定して次のように言った。
「できるだけコスタリカには大差で勝ちたい。でもそんな甘い相手じゃない。難しいよね。守備のバランス、佑都(長友)を左にいれたのはそれなんですよ。何も考えずに攻撃的なシステムでいくなら三笘さんを左に」とし、説明した。
インターネットテレビ「ABEMA」でのドイツ戦の次を読んでの冷静な分析と、親交があまりない選手に対して「さん付け」する解説が、「本田の解説」としてトレンド入りするなど“解説者”としても人気が急騰している。しかも、スタジオの大越キャスターから話しかけられると、スッとサングラスを外したので、その姿に徳永アナウンサーは「胸を打たれました。中継の間サングラスをかけていらしたんですけど、大越さんとお話するときにサングラスをサッと外して、大越さんが目上の方だから何だろうなって勝手に推測してるんですけど。お人柄が」と、感動した様子だった。
SNSでも「また株上げたやん」、「目上と話すときサングラス外す本田圭佑かっこよすぎる」、「年寄りはうれしくなった」と、賛辞の声があがっていた。