大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした。野心とは無縁だったはずの若者は、武士の頂点・第二代執権に上り詰めた。武家政権を盤石にし、江戸幕府まで続く基盤作りを決定づけた義時は、朝廷の決戦「承久の乱」を起こす。小栗は大河出演8作目にして主演は初挑戦。三谷幸喜が脚本を手掛ける。
稀代の喜劇作家にして群像劇の名手・三谷は、既に2004年「新選組!」、16年「真田丸」に脚本を手掛け、6年ぶり3作目の大河脚本となった。
頼朝の作り上げた幕府、それが鎌倉に開かれるまでのルートは、実は現在の千葉の房総半島を遡って、現在の神奈川県鎌倉に辿りつくのであるから、どうも我孫子に伝わるかまくら道は単なる古代の呼び名であるだけではなく、実際に頼朝「鎌倉殿」が通っていった道であったのかもしれない。我孫子市布佐には「頼朝の松」と称されて枝を広げた巨木が昭和50年代まで残っていたので、益々、当市の歴史の認識を深めるべきだろう。
ちなみに、隣の柏市には呼塚との地名があり、そこには頼朝に供出した名馬がいたということで、口笛をふくと飼い主の元に駆けよってくる賢い名馬であると評判で、とうとう噂が耳に入り所望されて献上したという。そういう言い伝えが地名になったそうだ。