30日、テレビ朝日系に出演した、
内科医・久住英二氏がオミクロン株の「BA.2.75」(通称‣ケンタウロス。ギリシャ神話に出てくる剛力の半人半獣の名称からくる)について、「BA.5」の3倍ほどの感染力があると解説。2022年6月インドで初感染報告があり、その後、アメリカ、イギリス、オーストラリア、韓国など世界各国でも感染が確認されている。
久住氏は以前に「BA.5」を「最終形態」と表現していた。「風邪ウイルスと同じにしていいんじゃないかというとらえ方」と久住氏は説明した。
番組ではPCR検査の体制が昨年の2倍ほどになっているというデータを提示。日本救急医学会救急専門医の鹿野晃医師は、検査体制が拡充したことによって、重症化が予防されるとした。ただ、実際には検査がまだ足りない状況で、検査キットの配布などをすすめるべきと提案した。
ここで社会学者の古市憲寿氏が新型コロナウイルスの検査数を増やすことへの疑問を提示した。古市氏は「コロナ自体が変わっていくわけだから、かたくなに(考え方を)変えないよりは」と久住氏の“変異”を擁護した。古市氏は「厳密に検査すると、濃厚接触者と感染者の扱いを変えないといけないんですよ」と指摘。現状で、濃厚接触者も自宅待機する必要があるため「本当に日本中の人をまじめに全員検査して、無症状も含めて家にいてくださいっていうことをしたら、社会が回っていかないですよね。段階としては、検査をするんじゃなくて、もともとの風邪みたいに『体調悪い人は家にいてください』っていう。『本当につらい人だけ病院に来てください』っていうことをしないと、本当に医療崩壊が起こってしまう」とコメント。検査の拡大をしていくのではなく、対処方を変える方向での考えを提案した。「オンライン診療とか、お医者さんに負担をかけないネットで診断したりするのも、みんながみんな殺到しちゃうと、もうパンクしてしまう」と検査増が医療崩壊のきっかけになってしまうとした。
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