遺伝子研究に取り組んでいる村上和雄筑波大学名誉教授が面白い実験をしたのです。
漫才を聞いて大いに笑った後で血糖値を測定したところ、血糖値が驚くほど落ちたのです。
また、笑いは、脳細胞に新鮮な血液を送り込み、脳卒中も予防する効果があるのです。
その笑いが今一番不足しているのが家族や親子同士かもしれません。
仕事仲間での笑いもなくなってきているようです。
村上教授は、「笑いは、遺伝子をオンにして人々を元気にする」と言います。
さらに、「心の持ち方、心構えを積極的にして志のようなものを持つと遺伝子がオンになり、やる気が起きる」と言います。
122歳まで生きて世界最高齢と言われたフランスのカルマン夫人が、
「元氣で長生きするには、まず退屈しないこと。それから笑うことが大切だ」
と言っています。
「和顔愛語(わげんあいご)」とは良寛和尚が好んで使った言葉だ。
和顔愛語とは、和(なご)やかな笑顔と、愛のあるやさしい言葉のこと。
自分から「和顔愛語」を発している人のまわりには、「和顔愛語」の人たちが集まる。
しかし、「不機嫌で冷たい言葉」ばかり発している人からは、人は離れていく。
一緒にいても楽しくないからだ。
ところで、柳平彬(やなぎだいらさかん)『やる気を引き出す元氣の心理学』ぱるす出版
人がなぜ離れていくかについて、ボブ・コンクリン氏が原因を調べた調査だったというのです。
それによると、店からお客様が離れる原因は、「お客様の引越しや死亡」が4%
「友人に勧められて店を開けた」が5%
「店同士の競争に煽(あお)られて」が9%
「商品に対する不満」が14%、
「店の店員の冷淡な客あしらい」 が68%
さらに、この冷淡なあしらいの具体的な内容について見ると、 トップは「微笑まない」
2番目は「ありがとうを言わない」
3番目が「つっけんどんな応対」 だったということです。
そこである店がスマイルキャンペーンをしたところ、たちどころにの20%の売上増になったということです。
さて、ではあなたは、先週1週間誰に微笑んだか思い出せますか。
ある調査によると、微笑んだ50%以上がテレビのお笑い番組だったということです。