【AFP=時事】ミャンマーの民主化指導者アウンサンスーチー氏(77)は、昨年2月のクーデター以来、ミャンマー国軍に軟禁されていたが、22日首都ネピドーにある刑務所の独房に移送された。軍事政権のゾーミントゥン報道官が23日、明らかにした。
国軍は昨年2月のクーデター時にネピドーの自宅でスーチー氏を拘束した。スーチー氏は昨年5月下旬にネピドー周辺の施設に身柄を移され、12月に初の有罪判決が出た後も刑務所には収監されず、身の回りの世話をする使用人とともに生活していたとみられている。移送理由は明らかになっていないが、監視体制を一層強化するためではないかとの見方がある。
スーチー氏はクーデター後、約20件で起訴され、このうち社会不安をあおったとする刑法違反など6件で計11年の禁錮刑が言い渡された。訴追された全てで有罪となった場合、刑期は計150年を超える可能性がある。審理は非公開で、弁護団は審理内容を話すことを禁じられている。