岸田文雄首相は13日の民放テレビ番組で、水際対策について「大きな関心は観光客にいつからどれだけ入ってもらうかだ。近いうちに実証実験をして、来月以降に備えたい」と表明した。
松野博一官房長官も16日の記者会見で「訪日客受け入れに向けた準備として、実証実験を近いうちに行いたい。現在、観光庁など関係省庁で実務的な検討をしている」と説明。政府関係者は開始時期について「6月初旬」と明言した。
関係者によると、実証事業は団体ツアーの感染対策の実効性を検証するのが狙い。観光客の行動を適切に管理し、感染者が出た場合に円滑に対応できるかを確かめる。米国を含む数カ国で参加者を募集し、協力が得られた地域をモニターツアーとして訪れる方向。参加人数はツアー1回につき数人程度とする案が出ている。当面は個人の観光客は認めず、団体客に限る。
出典:時事コム(5/16)