会合の資料や沖縄県などによると、同県ではI/3日以降、オミクロン株への置き換わりで感染が急拡大した。6日には新規感染者が981人となり、過去最多だった昨年8月25日の809人を更新。その後も増え続けた。
人口10万人当たりの新規感染者数は、13日までの1週間で約654人まで増えた後、600人台で推移。18日までの1週間で約679人に達し、そこをピークに一転して下がり始めた。25日までの1週間は約547人で前週から0・8倍となり、全国で唯一、減少傾向がみられた。
専門家は、飲食店の時短営業や成人式の中止などの対策強化が奏功したとみる。
ただ、軽い症状の感染者が検査を受けていないケースや、行政検査の逼迫(ひっぱく)で感染者の報告が遅れている可能性もある。「ピークアウトかどうか、まだ分からない」。沖縄県の担当者は慎重に話す。
「早ければ、この2週間前後でピークが到来する可能性がある」。政府に対策を助言する専門家の尾身茂氏ら有志が21日に公表した提言では、2月上旬にもオミクロン株による「第6波」がピークを迎える可能性を示唆していた。
念頭にあるのは、オミクロン株の特性だ。オミクロン株は感染が他の人にうつるまでの日数を示す「世代時間」が約2日で、第5波をもたらしたデルタ株の約5日よりも半分以下とされる。専門家の一人は「世代時間が短いと流行ピークは早く来るが、感染者が減る際もスピードが速く、流行期間は短くなる」とみる。
実際、世界で初めてオミクロン株を世界保健機関(WHO)に報告した南アフリカでは、感染者の確認から1カ月弱でピークを越え、流行は収束に向かった。英国でも、昨年11月下旬の1例目発表から1カ月余りで峠を越えている。
もっとも、感染拡大のスピードは鈍ったが、国内では感染増加が続く。尾身氏は28日の衆院予算委員会で「この1〜2週間でピークアウトするかどうか予断を許さない」と強調した。
新たな懸念材料となるのが、別系統のオミクロン株だ。国内で広がった主流系統「BA・1」に対し、変異箇所の異なる「BA・2」と呼ばれるウイルスで、感染力は18%高いという分析もある。国内では少なくとも27例が見つかった。
「名前は同じだが、免疫機能に影響しそうなアミノ酸の配列が大きく異なる。BA・2に置き換われば、第7波を引き起こす可能性もある」。京都大の橋口隆生教授(ウイルス学)は警告する。
デンマークやイスラエルでは「BA・1」から「BA・2」に置き換わり、収束傾向だった感染が再拡大したことが報告されている。
橋口教授は「別系統でも基本的な感染対策は同じ。マスク着用や3密の回避を徹底してほしい」と語った。
出典:西日本新聞(1/29)
2022年01月31日
2022年01月30日
わずか10秒、ウイルスの感染力が10万分の1に激減する紅茶の飲み方
紅茶を飲むことで免疫力がアップすることが分かっています。鼻から上気道に入ってくるウイルスを防ぐことはできませんが、口内のウイルス減少に期待できます。新型コロナウイルスは、無症状感染が多いことが大きな特徴です。そこで、「自分がもし感染していたとしても、人には感染させない」という意識も大切で、紅茶が効果がありそうです。
今回の実験には、国立感染症研究所から分与していただいた新型コロナウイルスを使用しました。実験結果はイギリスの学術誌『Letters in Applied Microbiology』2022年1号に掲載され、世界中から大きな反響がありました。研究室で培養して実験を行っていたのですが、医療従事者の方を優先しなければならないため、防護服などを入手するのにもとても苦労しました。万が一にも研究者が感染することがないよう、最大限の注意を払いながら実験を行わねばならず、精神的にタフさを求められました。
新型コロナウイルスも、インフルエンザウイルスも、「エンベロープ」という膜を持っているウイルスです。紅茶ポリフェノールがインフルエンザウイルスの感染力を減少させる」という研究結果がすでにあったため、新型コロナウイルスにも効果が期待できるのではないかと予測し、2020年10月に大阪大学、大阪府立大学、三井農林の三者共同による、新型コロナウイルスに対する紅茶の抗ウイルス活性の研究をスタートさせました。
紅茶に含まれるポリフェノールが新型コロナの感染力を減少させる。先に結論からお話しすると、紅茶の効果についてわかったことは、大きく分けて2点あります。
1点目は、市販のティーバッグでいれた紅茶で新型コロナウイルスを処理すると、わずか10秒でウイルス感染力価(細胞に感染するウイルス数の指標)が減少すること。2点目は、通常の飲用濃度よりも低い濃度の紅茶でも新型コロナウイルス感染力価は減少するということです。
次に、どのような実験を行ったのかについて説明しましょう。
今回調べたのは、@それぞれ異なる茶ポリフェノールの水溶液20種、A粉末緑茶溶液、B粉末紅茶溶液、C紅茶のティーバッグ抽出液――の4種類の溶液です。それぞれを新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)と一定時間作用させることで、抗ウイルス活性を調べました。
抗ウイルス効果が認められたのは、A粉末緑茶溶液(通常の飲用濃度の1/5)、B粉末紅茶溶液(同1/3)、C紅茶ティーバッグ抽出液(同1/2)の3つの溶液でした。いずれも、新型コロナウイルスの感染力価を減少させました。このことから、濃度の低い緑茶や紅茶でもウイルスの感染力価を減少させることがわかりました。
一方で、@20種類の「茶ポリフェノール溶液」では、新型コロナウイルスの感染力価はあまり低下しませんでした。正直、この結果は我々にとって予想外でした。20種類のポリフェノールの中で1番強い抗ウイルス活性を示すものを見つけようと考えていたからです。
@以外の溶液でウイルス感染力価が減少した理由としては、それぞれ@のポリフェノール単体よりも、A、B、Cのように複数のポリフェノールが存在することで、より強い効果を発揮したためと考えられます。漢方薬と同じ考え方で、精製品よりも天然のままの方が高い効能を示すことを再認識させられました。
次に、A、B、Cを新型コロナウイルスと作用させる時間を変えて評価しました。溶液の温度は、いずれも25℃としました。
粉末紅茶溶液と紅茶ティーバッグ抽出液では、共にわずか10秒しかかかりませんでした。それに対して、粉末緑茶溶液では、新型コロナウイルスの感染力価を減少させる、つまり、感染力を持つウイルスの数を10万分の1まで減少させるのに10分間必要でした。
これが「わずか10秒ほどで新型コロナウイルスを不活化する」という根拠です。
もちろん、感染症対策としては免疫力を高めることも重要です。
紅茶を継続的に飲むことで、ウイルスに侵された細胞を攻撃するNK(ナチュラルキラー)細胞の活性が高まり、唾液中の分泌型の抗体(SlgA)濃度が増加する、つまり免疫力が高まるという研究結果があります。20歳〜60歳の72人を対象とした臨床試験では、1日3杯の紅茶を12週間継続して飲み続けたところ、風邪をひきにくくなり、ひいても重症化しにくくなったとの報告もあります。
他方、ウイルスと細菌の違いをわかっている人は少ないのではないでしょうか。
細菌は自己複製能力を有しますが、ウイルスは生物ではないので、人間や動物の細胞内のみでしか増殖できません。
新型コロナウイルスもウイルスですので、人間の体内、細胞の中に入らない限り増殖できません。
つまり、唾液中のウイルスを不活化する、あるいは体内に入れないようにすることが、最大の感染防止策になるのです。
「紅茶」を飲むことで、新型コロナウイルス感染者の口腔内でウイルスが減少すれば、飛沫による人から人への感染リスクを低下させることが期待できます。家庭で飲むのはもちろん、飲食店で食事をする際に紅茶を飲むようにすると、感染リスクを低減させることができるでしょう。
「紅茶を飲むと、ポリフェノールが口腔内で10分程度は残る」という研究結果があります。
ですので、一度にたくさんの量を飲むのではなく、少しずつでもいいので飲む頻度を上げる「ちょこちょこ飲み」が感染対策としてはより有効といえるでしょう。
また、紅茶にはカフェインが含まれていますが、カフェインレスの紅茶でも、効果は変わらないことが確認されています。カフェインが苦手な人や妊産婦さん、小さいお子さんは、カフェインレスの紅茶を選ぶといいでしょう。
今分かっていることは、「夾雑物(異物)がほとんどない条件下で紅茶がウイルスの感染力を低下させる」までです。次のステップとして、唾液中でも同様に紅茶がコロナウイルスの感染力を低減するのか、新型コロナウイルスに感染した人の唾液中でも、紅茶がウイルスの感染力を低減するのかを確認していく必要があります。実際に新型コロナウイルスに感染した人、発症した人などに紅茶を飲んでいただき、唾液中のウイルスがどれだけ減少するかという実証実験を検討しています。
海外の研究者との共同実験も視野に入れています。
ワクチン、マスク、手洗い、換気などの基本的な対策をしっかり行いながら、紅茶を自分でできる手軽で安価な、プラスアルファの対策として取り入れてほしいと思っています。
参照HP
今回の実験には、国立感染症研究所から分与していただいた新型コロナウイルスを使用しました。実験結果はイギリスの学術誌『Letters in Applied Microbiology』2022年1号に掲載され、世界中から大きな反響がありました。研究室で培養して実験を行っていたのですが、医療従事者の方を優先しなければならないため、防護服などを入手するのにもとても苦労しました。万が一にも研究者が感染することがないよう、最大限の注意を払いながら実験を行わねばならず、精神的にタフさを求められました。
新型コロナウイルスも、インフルエンザウイルスも、「エンベロープ」という膜を持っているウイルスです。紅茶ポリフェノールがインフルエンザウイルスの感染力を減少させる」という研究結果がすでにあったため、新型コロナウイルスにも効果が期待できるのではないかと予測し、2020年10月に大阪大学、大阪府立大学、三井農林の三者共同による、新型コロナウイルスに対する紅茶の抗ウイルス活性の研究をスタートさせました。
紅茶に含まれるポリフェノールが新型コロナの感染力を減少させる。先に結論からお話しすると、紅茶の効果についてわかったことは、大きく分けて2点あります。
1点目は、市販のティーバッグでいれた紅茶で新型コロナウイルスを処理すると、わずか10秒でウイルス感染力価(細胞に感染するウイルス数の指標)が減少すること。2点目は、通常の飲用濃度よりも低い濃度の紅茶でも新型コロナウイルス感染力価は減少するということです。
次に、どのような実験を行ったのかについて説明しましょう。
今回調べたのは、@それぞれ異なる茶ポリフェノールの水溶液20種、A粉末緑茶溶液、B粉末紅茶溶液、C紅茶のティーバッグ抽出液――の4種類の溶液です。それぞれを新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)と一定時間作用させることで、抗ウイルス活性を調べました。
抗ウイルス効果が認められたのは、A粉末緑茶溶液(通常の飲用濃度の1/5)、B粉末紅茶溶液(同1/3)、C紅茶ティーバッグ抽出液(同1/2)の3つの溶液でした。いずれも、新型コロナウイルスの感染力価を減少させました。このことから、濃度の低い緑茶や紅茶でもウイルスの感染力価を減少させることがわかりました。
一方で、@20種類の「茶ポリフェノール溶液」では、新型コロナウイルスの感染力価はあまり低下しませんでした。正直、この結果は我々にとって予想外でした。20種類のポリフェノールの中で1番強い抗ウイルス活性を示すものを見つけようと考えていたからです。
@以外の溶液でウイルス感染力価が減少した理由としては、それぞれ@のポリフェノール単体よりも、A、B、Cのように複数のポリフェノールが存在することで、より強い効果を発揮したためと考えられます。漢方薬と同じ考え方で、精製品よりも天然のままの方が高い効能を示すことを再認識させられました。
次に、A、B、Cを新型コロナウイルスと作用させる時間を変えて評価しました。溶液の温度は、いずれも25℃としました。
粉末紅茶溶液と紅茶ティーバッグ抽出液では、共にわずか10秒しかかかりませんでした。それに対して、粉末緑茶溶液では、新型コロナウイルスの感染力価を減少させる、つまり、感染力を持つウイルスの数を10万分の1まで減少させるのに10分間必要でした。
これが「わずか10秒ほどで新型コロナウイルスを不活化する」という根拠です。
もちろん、感染症対策としては免疫力を高めることも重要です。
紅茶を継続的に飲むことで、ウイルスに侵された細胞を攻撃するNK(ナチュラルキラー)細胞の活性が高まり、唾液中の分泌型の抗体(SlgA)濃度が増加する、つまり免疫力が高まるという研究結果があります。20歳〜60歳の72人を対象とした臨床試験では、1日3杯の紅茶を12週間継続して飲み続けたところ、風邪をひきにくくなり、ひいても重症化しにくくなったとの報告もあります。
他方、ウイルスと細菌の違いをわかっている人は少ないのではないでしょうか。
細菌は自己複製能力を有しますが、ウイルスは生物ではないので、人間や動物の細胞内のみでしか増殖できません。
新型コロナウイルスもウイルスですので、人間の体内、細胞の中に入らない限り増殖できません。
つまり、唾液中のウイルスを不活化する、あるいは体内に入れないようにすることが、最大の感染防止策になるのです。
「紅茶」を飲むことで、新型コロナウイルス感染者の口腔内でウイルスが減少すれば、飛沫による人から人への感染リスクを低下させることが期待できます。家庭で飲むのはもちろん、飲食店で食事をする際に紅茶を飲むようにすると、感染リスクを低減させることができるでしょう。
「紅茶を飲むと、ポリフェノールが口腔内で10分程度は残る」という研究結果があります。
ですので、一度にたくさんの量を飲むのではなく、少しずつでもいいので飲む頻度を上げる「ちょこちょこ飲み」が感染対策としてはより有効といえるでしょう。
また、紅茶にはカフェインが含まれていますが、カフェインレスの紅茶でも、効果は変わらないことが確認されています。カフェインが苦手な人や妊産婦さん、小さいお子さんは、カフェインレスの紅茶を選ぶといいでしょう。
今分かっていることは、「夾雑物(異物)がほとんどない条件下で紅茶がウイルスの感染力を低下させる」までです。次のステップとして、唾液中でも同様に紅茶がコロナウイルスの感染力を低減するのか、新型コロナウイルスに感染した人の唾液中でも、紅茶がウイルスの感染力を低減するのかを確認していく必要があります。実際に新型コロナウイルスに感染した人、発症した人などに紅茶を飲んでいただき、唾液中のウイルスがどれだけ減少するかという実証実験を検討しています。
海外の研究者との共同実験も視野に入れています。
ワクチン、マスク、手洗い、換気などの基本的な対策をしっかり行いながら、紅茶を自分でできる手軽で安価な、プラスアルファの対策として取り入れてほしいと思っています。
参照HP
2022年01月29日
白湯を飲む習慣に
朝、白湯を飲む 1回に摂取する量は200ml、1日で多くとも800mlを目安に飲みましょう。
白湯は胃や腸の汚れを押し流してくれる効果が高く、たくさん飲み過ぎてしまうと、本来必要だった栄養素まで流してしまうこともあります。
食事の消化吸収を促進するという意味から、食事を摂る30分前に白湯を飲むことで、ご飯が食べやすくなります。
内臓が温まると脳の満腹中枢も刺激されるため、食べすぎを防いでくれる効果も期待できます。
また、食事中に白湯を摂ると胃腸の消化機能を促し、食べた物の栄養素を吸収しやすくしてくれます。
ただし、飲み過ぎは逆に食べ物の消化不良を起こす可能性もあるため、少量を少しずつ摂ることをおすすめします。
お肌ツルツルになるらしい
新型コロナの重症化リスクになると言われると、なかなか血圧が下がらない人は薬を頼りにしてしまうかもしれない。
2015年に発表されたアメリカの臨床試験では、約9400人の高血圧患者を追跡調査したところ、上の血圧を140未満まで下げた群よりも、120未満に下げた群の方が心筋梗塞や脳卒中のリスクが低く、死亡率も低いという結果が示されています」最近は、『血圧は低いほどいい』という見解が主流となっています。持病がない健康な人であれば、血圧が低いほど好ましい影響が出るとわかってきました。
「“血圧を下げる”と言っても、薬で無理に下げるのと、運動や食事療法を取り入れて下げるのでは、まったく別物です。乱れた生活習慣を続けながら薬をのんで血圧を下げている状態は、虫歯治療のために歯医者へ通っているのに甘いものを食べて歯磨きをしないのと同じ。血圧の“値”ばかりに頭がいって、生活習慣の改善がおろそかだと病気につながる恐れもあります」
「新型コロナの最大の重症化リスク因子は“年齢”です。重症化するのは感染者全体の約1.6%で、50代は0.3%ですが、60代以上では8.5%と急増する。この理由は、高齢になるほど高血圧だけではなく、糖尿病などさまざまな疾患を持つ人が増えて、感染症の悪化に耐えられなくなるからだと考えられます
白湯は胃や腸の汚れを押し流してくれる効果が高く、たくさん飲み過ぎてしまうと、本来必要だった栄養素まで流してしまうこともあります。
食事の消化吸収を促進するという意味から、食事を摂る30分前に白湯を飲むことで、ご飯が食べやすくなります。
内臓が温まると脳の満腹中枢も刺激されるため、食べすぎを防いでくれる効果も期待できます。
また、食事中に白湯を摂ると胃腸の消化機能を促し、食べた物の栄養素を吸収しやすくしてくれます。
ただし、飲み過ぎは逆に食べ物の消化不良を起こす可能性もあるため、少量を少しずつ摂ることをおすすめします。
お肌ツルツルになるらしい
新型コロナの重症化リスクになると言われると、なかなか血圧が下がらない人は薬を頼りにしてしまうかもしれない。
2015年に発表されたアメリカの臨床試験では、約9400人の高血圧患者を追跡調査したところ、上の血圧を140未満まで下げた群よりも、120未満に下げた群の方が心筋梗塞や脳卒中のリスクが低く、死亡率も低いという結果が示されています」最近は、『血圧は低いほどいい』という見解が主流となっています。持病がない健康な人であれば、血圧が低いほど好ましい影響が出るとわかってきました。
「“血圧を下げる”と言っても、薬で無理に下げるのと、運動や食事療法を取り入れて下げるのでは、まったく別物です。乱れた生活習慣を続けながら薬をのんで血圧を下げている状態は、虫歯治療のために歯医者へ通っているのに甘いものを食べて歯磨きをしないのと同じ。血圧の“値”ばかりに頭がいって、生活習慣の改善がおろそかだと病気につながる恐れもあります」
「新型コロナの最大の重症化リスク因子は“年齢”です。重症化するのは感染者全体の約1.6%で、50代は0.3%ですが、60代以上では8.5%と急増する。この理由は、高齢になるほど高血圧だけではなく、糖尿病などさまざまな疾患を持つ人が増えて、感染症の悪化に耐えられなくなるからだと考えられます
2022年01月28日
“感染力強い”新たなタイプのオミクロン株「BA.2」
国立感染症研究所は28日、変異した新型コロナウイルスのオミクロン株に感染し入院した122人の分析で、ワクチンの2回接種を終えた人が63%に上っていたとの結果を公表した。2回目接種からの時間経過やウイルスの変異で効果が弱まると報告されており、そうした影響が出た可能性がある。3回接種した人も2%おり、新型コロナの感染歴がある人もいた。未接種は33%だった。
日本の厚労省の専門家会議でもデンマークのデータをもとにした分析結果が示されました。デンマークの専門家も、「現時点でそれほど懸念する必要はないが、BA.2の感染力が強いことで、感染のピークが当初の予想よりずれ込んで、2月まで感染拡大が続く可能性がある」と指摘しています。
ヨーロッパの中でも「BA.2」が多く確認されているデンマークの新規感染者の推移をみてみると、去年の終わり頃からオミクロン株により急速に感染が拡大しました。今年に入って、横ばいとなってピークアウトするかと思いきや、再び急拡大しています。実は再び急拡大するタイミングで「BA.1」から「BA.2」への置き換わりが始まったとみられています。最新のデータでは、すでにデンマークの新規感染者数に占める「BA.2」の割合は65%に達しているとされています。
1人が何人に感染を広げるかを示す実効再生産数が、「BA.2」は「BA.1」と比べ18%高いです。つまり、それだけ感染力が強くなっている可能性があるということです。ただし、デンマークでもこれまでの所、入院に至る確率は「BA.2」と「BA.1」で大きな差はみられていないといいます。
日本でもオミクロン株は流行のピークが早く終わるともいわれていますが、京都大学大学院医学研究科の西浦博教授は「過剰に期待すると、BA.2への置き換わりで、もくろみが崩れてしまう可能性が十分にある」と警鐘を鳴らしています。
ウイルスがどれだけ変異したとしても、私たちが続けるべき基本的な感染対策は変わりません。過度に恐れることなく、ワクチンや治療薬を適切に使いながらやるべきことをしっかり続けていく姿勢が大切です。
出典:日テレNEWS 2022/01/28
日本の厚労省の専門家会議でもデンマークのデータをもとにした分析結果が示されました。デンマークの専門家も、「現時点でそれほど懸念する必要はないが、BA.2の感染力が強いことで、感染のピークが当初の予想よりずれ込んで、2月まで感染拡大が続く可能性がある」と指摘しています。
ヨーロッパの中でも「BA.2」が多く確認されているデンマークの新規感染者の推移をみてみると、去年の終わり頃からオミクロン株により急速に感染が拡大しました。今年に入って、横ばいとなってピークアウトするかと思いきや、再び急拡大しています。実は再び急拡大するタイミングで「BA.1」から「BA.2」への置き換わりが始まったとみられています。最新のデータでは、すでにデンマークの新規感染者数に占める「BA.2」の割合は65%に達しているとされています。
1人が何人に感染を広げるかを示す実効再生産数が、「BA.2」は「BA.1」と比べ18%高いです。つまり、それだけ感染力が強くなっている可能性があるということです。ただし、デンマークでもこれまでの所、入院に至る確率は「BA.2」と「BA.1」で大きな差はみられていないといいます。
日本でもオミクロン株は流行のピークが早く終わるともいわれていますが、京都大学大学院医学研究科の西浦博教授は「過剰に期待すると、BA.2への置き換わりで、もくろみが崩れてしまう可能性が十分にある」と警鐘を鳴らしています。
ウイルスがどれだけ変異したとしても、私たちが続けるべき基本的な感染対策は変わりません。過度に恐れることなく、ワクチンや治療薬を適切に使いながらやるべきことをしっかり続けていく姿勢が大切です。
出典:日テレNEWS 2022/01/28
2022年01月27日
医療崩壊は幽霊病床を正し、社会全体の「最適解」に
新型コロナウイルスの感染再拡大を受け、「まん延防止等重点措置」が1月21日から、東京、埼玉、千葉、神奈川の首都圏4都県や愛知、岐阜、三重の東海3県など13都県で適用される。1月9日から適用されている沖縄、山口、広島の3県を含め、対象地域は1月21日時点で16都県で2月13日までとなる。
各国の経過からピークは1月下旬〜2月ではないかと、医師・医療経済ジャーナリストの森田 洋之氏は、下記のような意見を述べられていた。
通しをされる。
オミクロン感染は感染者は急速に広がるが、弱毒化により重症・死者数は減る。これまでに見えていなかった幽霊病床など、医療側の盲点が暴かれて、そもそもが尾身会長が理事長を務める病院(JCHO)ですら、その確保病床の半分近くしか使っていなかった。132億円の補助金の不正請求だと「AWRA」誌上でスクープされた。これは尾身さんの病院だけの話ではないだろう。日本は、欧米の5倍にもなる約160万床の病床があるが、2年たってもコロナ対応のために確保しているのはそのうち2・5%の約4万床にとどまっている。欧州では医療は、警察や消防と同じように公的な存在だが、日本は約8割の医療機関を民間が運営しており、自由競争に任せていることが原因の一つだ。
コロナ禍がなければ、医療業界で見過ごされてきたカラクリを国民は知ることがなかっただろう。来たるべき第6波でもおそらくは医療体制はそのままにされているのでは問題だろう。しかし、現況も、第5波からほとんど変わっていないと指摘する。尾身氏をはじめ、感染症の専門家は感染を抑えることが仕事なので、感染者を一人でも少なくとの主張は当然のことだが、しかし、そればかりにしていたら、「感染はおさまったけど社会的な健康は壊れた」ということになりかねない。
この2年間のコロナ対策で、経済は落ち込み、学校は休校・リモートになり、高齢者は施設に閉じ込められた。その結果、2020年の自殺数は激増し、子供の自殺は過去最高となった。健康とは体の話だけでなく、心の健康も、社会的な健康(絆を紡ぐことで生まれる良好な人間関係・コミュニティー)も含まれる
そもそも、新型コロナの他にも感染症はたくさんある。肺炎による死者数は毎年10万人、多いときで12万人。インフルエンザは毎年1000万人がかかって、多いときは1万人が亡くなると言われている。新型コロナの死亡はこの2年で1万8000人。
オミクロン株は「弱毒化」が予想されている。今、どこまでが社会全体の「最適解」なのか? を真剣に議論すべき時なのではないだろうか。
出典HP:https://agora-web.jp/archives/2054558.html
つづき
各国の経過からピークは1月下旬〜2月ではないかと、医師・医療経済ジャーナリストの森田 洋之氏は、下記のような意見を述べられていた。
通しをされる。
オミクロン感染は感染者は急速に広がるが、弱毒化により重症・死者数は減る。これまでに見えていなかった幽霊病床など、医療側の盲点が暴かれて、そもそもが尾身会長が理事長を務める病院(JCHO)ですら、その確保病床の半分近くしか使っていなかった。132億円の補助金の不正請求だと「AWRA」誌上でスクープされた。これは尾身さんの病院だけの話ではないだろう。日本は、欧米の5倍にもなる約160万床の病床があるが、2年たってもコロナ対応のために確保しているのはそのうち2・5%の約4万床にとどまっている。欧州では医療は、警察や消防と同じように公的な存在だが、日本は約8割の医療機関を民間が運営しており、自由競争に任せていることが原因の一つだ。
コロナ禍がなければ、医療業界で見過ごされてきたカラクリを国民は知ることがなかっただろう。来たるべき第6波でもおそらくは医療体制はそのままにされているのでは問題だろう。しかし、現況も、第5波からほとんど変わっていないと指摘する。尾身氏をはじめ、感染症の専門家は感染を抑えることが仕事なので、感染者を一人でも少なくとの主張は当然のことだが、しかし、そればかりにしていたら、「感染はおさまったけど社会的な健康は壊れた」ということになりかねない。
この2年間のコロナ対策で、経済は落ち込み、学校は休校・リモートになり、高齢者は施設に閉じ込められた。その結果、2020年の自殺数は激増し、子供の自殺は過去最高となった。健康とは体の話だけでなく、心の健康も、社会的な健康(絆を紡ぐことで生まれる良好な人間関係・コミュニティー)も含まれる
そもそも、新型コロナの他にも感染症はたくさんある。肺炎による死者数は毎年10万人、多いときで12万人。インフルエンザは毎年1000万人がかかって、多いときは1万人が亡くなると言われている。新型コロナの死亡はこの2年で1万8000人。
オミクロン株は「弱毒化」が予想されている。今、どこまでが社会全体の「最適解」なのか? を真剣に議論すべき時なのではないだろうか。
出典HP:https://agora-web.jp/archives/2054558.html
つづき
2022年01月26日
ステルスオミクロン??は更に2倍の感染力
WHOテドロス事務総長の年内に終息の見通しとの発言と同時に取り上げられニュースで紹介された。
イギリス保健当局が、オミクロン株のさらに変異を重ねた亜種の調査を開始したとの発表が、12月初旬である。英国ガーディアン紙に掲載された。英保健当局の下記の内容は、つまり、テドロス氏にしても、ステルスオミクロン株の情報も織り込んだ上での発言だと思われるので、要は日本国民には重々注意を促そうとのことで取り上げられただろう、下記に紹介する。
・・・・・・・・・・・・・・
イギリスでは、オミクロン株の「BA.1」という型が現在、主流になっている。しかし、「BA.2」という亜種が、イギリス国内外で増え始めていることから、イギリス保健安全保障庁は、調査・分析を始めたと発表した。現時点の分析では、「BA・2」は、従来型より増殖が早いなどと分析されている。ただ、専門家によると、現時点では、「BA.2」が従来型に比べて重症化しやすいかなど、くわしいことは分析中だとしている。
日本で猛威を振るっているオミクロン株は、「BA.1」と呼ばれているものだが、その亜種、さらに変異を重ねたのが「BA.2」“ステルスオミクロン”と呼ばれるもの。
東京大学医科学研究所の佐藤佳准教授によると、BA.2は、一部のPCR検査ではオミクロン株かどうか判別できないことから「ステルスオミクロン」などとも呼ばれる。新型コロナウイルスが陽性か陰性かはわかるが、詳細な遺伝子検査をしないとステルスオミクロンであるというのがわからない。今のオミクロン株のおよそ2倍の感染力がステルスオミクロンにはあるという。佐藤准教授は、第6波が長引く可能性と、ステルスオミクロン株による第7波がやってくるおそれがあるとも指摘している。
従来のオミクロン株が減少傾向のデンマークを例に見ると、2021年から増え始めて、今は減少傾向。それに対し、ステルスオミクロンは、2021年12月から増え始め、一気に主流になって、置き換わっている。
重症化などについては、まだ明らかになっていないが、気を緩めずに、感染防止対策の徹底が重要となりそう。
出典:FNNオンライン(1/25)
Gardian(2021/12/7)つづき
イギリス保健当局が、オミクロン株のさらに変異を重ねた亜種の調査を開始したとの発表が、12月初旬である。英国ガーディアン紙に掲載された。英保健当局の下記の内容は、つまり、テドロス氏にしても、ステルスオミクロン株の情報も織り込んだ上での発言だと思われるので、要は日本国民には重々注意を促そうとのことで取り上げられただろう、下記に紹介する。
・・・・・・・・・・・・・・
イギリスでは、オミクロン株の「BA.1」という型が現在、主流になっている。しかし、「BA.2」という亜種が、イギリス国内外で増え始めていることから、イギリス保健安全保障庁は、調査・分析を始めたと発表した。現時点の分析では、「BA・2」は、従来型より増殖が早いなどと分析されている。ただ、専門家によると、現時点では、「BA.2」が従来型に比べて重症化しやすいかなど、くわしいことは分析中だとしている。
日本で猛威を振るっているオミクロン株は、「BA.1」と呼ばれているものだが、その亜種、さらに変異を重ねたのが「BA.2」“ステルスオミクロン”と呼ばれるもの。
東京大学医科学研究所の佐藤佳准教授によると、BA.2は、一部のPCR検査ではオミクロン株かどうか判別できないことから「ステルスオミクロン」などとも呼ばれる。新型コロナウイルスが陽性か陰性かはわかるが、詳細な遺伝子検査をしないとステルスオミクロンであるというのがわからない。今のオミクロン株のおよそ2倍の感染力がステルスオミクロンにはあるという。佐藤准教授は、第6波が長引く可能性と、ステルスオミクロン株による第7波がやってくるおそれがあるとも指摘している。
従来のオミクロン株が減少傾向のデンマークを例に見ると、2021年から増え始めて、今は減少傾向。それに対し、ステルスオミクロンは、2021年12月から増え始め、一気に主流になって、置き換わっている。
重症化などについては、まだ明らかになっていないが、気を緩めずに、感染防止対策の徹底が重要となりそう。
出典:FNNオンライン(1/25)
Gardian(2021/12/7)つづき
2022年01月25日
感染力が4倍強いオミクロン、24日がピーク
浜松市感染症対策調整監 矢野邦夫医師は、第一静岡テレビ(1/20)において、「今後どのくらい感染者が増えるか予測するのは難しいですが、南アフリカを参考にすると、3週間かけてピークがきて、5週間かけて減っていった。日本は1月3日の週に始まっているので3週間後というと、1月24日の週が一番感染者が増える時期。この1週間はさらに増える可能性がある。」という。
矢野医師は、24日週が流行のピーク、そして翌週が重症化した患者の対応で病院の忙しさがピークになると考えている。重症化しにくいオミクロン株だが、感染者数は抑えたいと話す。
矢野邦夫医師は、「確かにオミクロン株は重症化がだいたいデルタの4分の1と言われているが、感染者数が4倍になれば、結局病院がひっ迫する。決して油断できない。」
さらに矢野医師は、入院患者の年代に変化を感じていた。
「第5波デルタ株のときは、高齢者がワクチン接種を終えた後だったので、高齢者の入院がほとんどなかった。今回のオミクロン株は当初若い方、20代〜40代の感染者が多かったが、そういう方々から同居家族、高齢者に感染が移ってきている。高齢者の場合、重症化するかもしれないので、そういう方々が入院患者のかなりを占めるようになってきている。」
23日(現地時間)、世界保健機関(WHO)欧州地域事務局のハンス・クルーゲ事務局長は「3月までにオミクロン株が欧州の人口の60%に感染するだろう。これはこの地域の新型コロナウイルス大流行が最終段階に向かっていきつつあるということを意味する」と話した。「オミクロン型」が感染を広げており、3月1日までに人口の6割が感染するとの試算がある。クルーゲ氏は「オミクロン型が落ち着いたら、数週間か数カ月、集団免疫の状態になるだろう。ワクチンのおかげでもあり、多くの人が感染するからでもある」と説明した。
出典:Yahooニュース
WHOテドロス事務局長は24日、2020年1月末に宣言した新型コロナウイルスによる「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」について、「今年に終えられる可能性がある」と表明した。WHOは新型コロナについて警戒を繰り返し呼び掛けてきた中で、緊急事態の終了のめどについてトップが言及するのは異例だ。 24日から始まった執行理事会の冒頭、テドロス氏は新型コロナについて「当面は共生していくことになるというのは確かなことだが、新型コロナと共生するとは、ウイルスを野放しにするということではない」として、各国の状況に合わせた感染拡大防止策の継続を求めた。
出典:時事コム(1/24)
矢野医師は、24日週が流行のピーク、そして翌週が重症化した患者の対応で病院の忙しさがピークになると考えている。重症化しにくいオミクロン株だが、感染者数は抑えたいと話す。
矢野邦夫医師は、「確かにオミクロン株は重症化がだいたいデルタの4分の1と言われているが、感染者数が4倍になれば、結局病院がひっ迫する。決して油断できない。」
さらに矢野医師は、入院患者の年代に変化を感じていた。
「第5波デルタ株のときは、高齢者がワクチン接種を終えた後だったので、高齢者の入院がほとんどなかった。今回のオミクロン株は当初若い方、20代〜40代の感染者が多かったが、そういう方々から同居家族、高齢者に感染が移ってきている。高齢者の場合、重症化するかもしれないので、そういう方々が入院患者のかなりを占めるようになってきている。」
23日(現地時間)、世界保健機関(WHO)欧州地域事務局のハンス・クルーゲ事務局長は「3月までにオミクロン株が欧州の人口の60%に感染するだろう。これはこの地域の新型コロナウイルス大流行が最終段階に向かっていきつつあるということを意味する」と話した。「オミクロン型」が感染を広げており、3月1日までに人口の6割が感染するとの試算がある。クルーゲ氏は「オミクロン型が落ち着いたら、数週間か数カ月、集団免疫の状態になるだろう。ワクチンのおかげでもあり、多くの人が感染するからでもある」と説明した。
出典:Yahooニュース
WHOテドロス事務局長は24日、2020年1月末に宣言した新型コロナウイルスによる「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」について、「今年に終えられる可能性がある」と表明した。WHOは新型コロナについて警戒を繰り返し呼び掛けてきた中で、緊急事態の終了のめどについてトップが言及するのは異例だ。 24日から始まった執行理事会の冒頭、テドロス氏は新型コロナについて「当面は共生していくことになるというのは確かなことだが、新型コロナと共生するとは、ウイルスを野放しにするということではない」として、各国の状況に合わせた感染拡大防止策の継続を求めた。
出典:時事コム(1/24)
2022年01月24日
ファクターX、T細胞がウイルス撃退?!
理化学研究所は、「日本人に多い特定の免疫タイプが要因の一部だと解明した」と発表した。
新型コロナが細胞に感染すると、免疫作用で細胞の表面にウイルスが侵入したことを示す抗原となるペプチドという物質が表れる。これにキラーT細胞が刺激され増殖し、感染細胞を破壊し重症化を防ぐ。新型コロナに感染していない同じ免疫タイプの人から細胞を採取しQYIを投与すると83・3%でキラーT細胞が増殖した。これらからファクターXは、この免疫タイプの多さが要因の一部だと結論づけた。
研究チームは、日本人の約6割が持つが白血球の型「A24」という免疫タイプに着目。
このタイプの細胞が新型コロナに感染した際、細胞の表面にどんな種類のペプチドが表れ、キラーT細胞がどう反応するか分析した。その結果、「QYI」というペプチドにキラーT細胞が効率的に反応するのだと、日本人の新型コロナ感染者に重症者などが少ないファクターXの調べがついたとして。欧米人には「A24」は1〜2割にしかない。
QYIをワクチンとして投与すれば重症化を抑止できる可能性がある。理研の藤井真一郎チームリーダーは「ワクチンが効かなかった人の新たな治療法になり得るし、オミクロン株にも有効だとみている」と話した。
出典:産経新聞2021/12/8
厚生労働省は2021年6月16日、新型コロナウイルスに関する初の大規模な抗体検査の結果を発表したが、東京での抗体保有率は0.1%、大阪は0.17%、宮城は0.03%だった。5月31日時点の累積感染者数を基にした感染率が、東京は0.038%、大阪0.02%、宮城0.004%であることから、実際の感染者数は報告されている人数の2.6〜8.5倍に達することになり、PCR検査の陽性者数の数倍にあたる人々が感染に気づかないまま回復したことになる。
つまり、これらが示すのは、日本などアジア地域での新型コロナウイルスによる死亡率が、欧米地域などと比べて2桁少ないということだ。この点には関心が寄せられており、米国カリフォルニア州のラホヤ免疫学研究所が新型コロナウイルス流行前(2015年から2018年)に採取した健康な人の血液を調べたところ、半数の人の血液から新型コロナウイルスを退治できる「T細胞」が検出された(6月19日付日経バイオテク記事より)。
現在、治療薬やワクチンの開発などで注目されているのはB細胞のほうであるが、今回の研究結果はこれまで光が当たっていなかったT細胞に関するものだ。新型コロナウイルスが出現する前から、SARSやMERSのほかに4種類のコロナウイルス(風邪の一種)が見つかっているが、半数の人たちのT細胞は、過去のコロナウイルスに感染した経験を生かして新型コロナウイルスに対応できることがわかったのである。
人間の免疫機構はさまざまな免疫細胞が連携して働いている。大括りにすれば、自然免疫(生まれながらに身体に備わった免疫機能)と獲得免疫(病原体に感染することによって後天的に得られる免疫機能)に分かれるが、新型コロナウイルスに対処できるのは獲得免疫のほうである。獲得免疫も2種類に分かれ、「抗体という武器をつくる」B細胞と「ウイルスなどの異物を撃退する」T細胞がある。
どのような人が重症化しやすいかもわかってきている。T細胞には、司令塔の役割を果たすヘルパーT細胞とウイルスを直接攻撃するキラーT細胞がある。ヘルパーT細胞が攻撃命令を出すとキラーT細胞は猛然とウイルスに襲いかかるが、しばしば暴走することがある。そうなると本来守るべき自らの細胞をも傷つけてしまい、とても危険なことが起きる(サイトカインストーム)。
出典
2020年6月25日 Business Journal新規ウィンドウが開きますに掲載
https://www.rieti.go.jp/jp/papers/contribution/fuji-kazuhiko/169.html
。。。。。。。。。。
日 沼 頼 夫(京都大名誉教授、1998年論文「ウ イル ス か ら 日本 人 の起 源 を探 る」部分)
話 は1981年 に遡 る。 京 都 大 学 ウイ ル ス研 究 所の 私 た ち は,ひ とつ の新 しい ヒ ト ・レ トロ ウ イル スを 発 見 した 。 人 間 の 白 血 病 の一 種,成 人T細 胞 白血 病(Adult T-cellLeukemia,ATL)の 病 因 ウ イル ス で あ る。
こ の ウイルス は母 か らその 子 へ 母 乳 を通 して 感 染 す る。つ ま り このATLウ イ ル ス に感 染 し て い る 人一 これ をキ ャ リア と呼ぶ が女性 で,こ れで母 にな ると,こ の乳汁 の中に ウイルス感染 したTリ ンパ球T細 胞 が どっさ りあ るので,こ れ を飲 んだ子 どもが これ に感染 す る とい うわ けで ある。
つづき
新型コロナが細胞に感染すると、免疫作用で細胞の表面にウイルスが侵入したことを示す抗原となるペプチドという物質が表れる。これにキラーT細胞が刺激され増殖し、感染細胞を破壊し重症化を防ぐ。新型コロナに感染していない同じ免疫タイプの人から細胞を採取しQYIを投与すると83・3%でキラーT細胞が増殖した。これらからファクターXは、この免疫タイプの多さが要因の一部だと結論づけた。
研究チームは、日本人の約6割が持つが白血球の型「A24」という免疫タイプに着目。
このタイプの細胞が新型コロナに感染した際、細胞の表面にどんな種類のペプチドが表れ、キラーT細胞がどう反応するか分析した。その結果、「QYI」というペプチドにキラーT細胞が効率的に反応するのだと、日本人の新型コロナ感染者に重症者などが少ないファクターXの調べがついたとして。欧米人には「A24」は1〜2割にしかない。
QYIをワクチンとして投与すれば重症化を抑止できる可能性がある。理研の藤井真一郎チームリーダーは「ワクチンが効かなかった人の新たな治療法になり得るし、オミクロン株にも有効だとみている」と話した。
出典:産経新聞2021/12/8
厚生労働省は2021年6月16日、新型コロナウイルスに関する初の大規模な抗体検査の結果を発表したが、東京での抗体保有率は0.1%、大阪は0.17%、宮城は0.03%だった。5月31日時点の累積感染者数を基にした感染率が、東京は0.038%、大阪0.02%、宮城0.004%であることから、実際の感染者数は報告されている人数の2.6〜8.5倍に達することになり、PCR検査の陽性者数の数倍にあたる人々が感染に気づかないまま回復したことになる。
つまり、これらが示すのは、日本などアジア地域での新型コロナウイルスによる死亡率が、欧米地域などと比べて2桁少ないということだ。この点には関心が寄せられており、米国カリフォルニア州のラホヤ免疫学研究所が新型コロナウイルス流行前(2015年から2018年)に採取した健康な人の血液を調べたところ、半数の人の血液から新型コロナウイルスを退治できる「T細胞」が検出された(6月19日付日経バイオテク記事より)。
現在、治療薬やワクチンの開発などで注目されているのはB細胞のほうであるが、今回の研究結果はこれまで光が当たっていなかったT細胞に関するものだ。新型コロナウイルスが出現する前から、SARSやMERSのほかに4種類のコロナウイルス(風邪の一種)が見つかっているが、半数の人たちのT細胞は、過去のコロナウイルスに感染した経験を生かして新型コロナウイルスに対応できることがわかったのである。
人間の免疫機構はさまざまな免疫細胞が連携して働いている。大括りにすれば、自然免疫(生まれながらに身体に備わった免疫機能)と獲得免疫(病原体に感染することによって後天的に得られる免疫機能)に分かれるが、新型コロナウイルスに対処できるのは獲得免疫のほうである。獲得免疫も2種類に分かれ、「抗体という武器をつくる」B細胞と「ウイルスなどの異物を撃退する」T細胞がある。
どのような人が重症化しやすいかもわかってきている。T細胞には、司令塔の役割を果たすヘルパーT細胞とウイルスを直接攻撃するキラーT細胞がある。ヘルパーT細胞が攻撃命令を出すとキラーT細胞は猛然とウイルスに襲いかかるが、しばしば暴走することがある。そうなると本来守るべき自らの細胞をも傷つけてしまい、とても危険なことが起きる(サイトカインストーム)。
出典
2020年6月25日 Business Journal新規ウィンドウが開きますに掲載
https://www.rieti.go.jp/jp/papers/contribution/fuji-kazuhiko/169.html
。。。。。。。。。。
日 沼 頼 夫(京都大名誉教授、1998年論文「ウ イル ス か ら 日本 人 の起 源 を探 る」部分)
話 は1981年 に遡 る。 京 都 大 学 ウイ ル ス研 究 所の 私 た ち は,ひ とつ の新 しい ヒ ト ・レ トロ ウ イル スを 発 見 した 。 人 間 の 白 血 病 の一 種,成 人T細 胞 白血 病(Adult T-cellLeukemia,ATL)の 病 因 ウ イル ス で あ る。
こ の ウイルス は母 か らその 子 へ 母 乳 を通 して 感 染 す る。つ ま り このATLウ イ ル ス に感 染 し て い る 人一 これ をキ ャ リア と呼ぶ が女性 で,こ れで母 にな ると,こ の乳汁 の中に ウイルス感染 したTリ ンパ球T細 胞 が どっさ りあ るので,こ れ を飲 んだ子 どもが これ に感染 す る とい うわ けで ある。
つづき
2022年01月23日
パンデミックの終焉ならエンデミック
欧州では英国以外でも一部で感染が落ち着き、ワクチンが普及し、オミクロン型の重症化率が低いのであれば通常の風邪と同じ扱いにして社会を正常に近づけるとの考えがでている。ジャビド保健相は「英国はコロナとの共生を学ぶことについて世界をリードしている」と述べた。スペインのダリアス保健相は12日、「コロナの監視体制を見直す必要がある」と語り、感染の全件把握や、軽い症状の人への検査をやめることを検討していると明かした。
スペインのカタルーニャ州では21日から夜間外出を撤廃する。また、スイスのコロナ対策を担当するベルセ内相も同日、「パンデミックからエンデミックへの転換点に来ているのかも知れない。まだ分からないが、オミクロン型は終わりの始まりかも知れない」と記者会見で語った。コロナをインフルエンザなどのように「エンデミック(一定期間で繰り返される流行)」と位置づける動きがみられる。
参照:(c)AFP/AFP bureaus(1月22日 )、
日経新聞(1/14)
英国のボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相は19日、議会に対し、イングランドで現在実施されている新型ウイルス関連の規制のほとんどを来週から解除すると表明。屋内でのマスク着用や在宅勤務、ナイトクラブなど人が集まる場所でのワクチン接種証明提示の義務を撤廃するとした。
英国ではオミクロン型が流行し、1月4日には1日約22万人の感染者が出た。感染者は増えたものの人工呼吸器が必要な患者数は昨年夏からほとんど変わらず、1日の死者数(診断書に記載があるケース)はやや減少傾向だった。入院患者数はやや増えたが、骨折などで入院した際に陽性が判明するケースが少なくなかった。
医療機関や公共交通機関などにも感染者が急増して出勤できなくなることで、影響が出た。今回は隔離期間を短くするなどして対応したが、いよいよ隔離義務をなくすことで、こうした混乱の解消につなげる。
出典:日経新聞(1/19)
米疾病対策センター(CDC)の公式統計によると、1日の新規感染者数の7日間平均は、1月13日に過去最多の約79万5000人を記録した。17日は米国の祝日で、週末や休日は感染報告件数が減ることには留意すべきだが、感染者数は週末に入る前の14日時点ですでに減少していた。特にニューヨーク州やニュージャージー州、メリーランド州など、最初に感染の波に襲われた北東部では減少が顕著だった。一方、ニューメキシコ州やアリゾナ州、ユタ州など西部の一部地域では、依然として感染者が急増している。感染者の絶対数が多いので、オミクロン株の症状は以前主流だったデルタ株に比べて軽い場合が多いので気づかずに入院時にたまたま新型ウイルスに感染していた事例が含まれることから、入院患者数は16万人弱で高止まりしている。ただ、増加傾向はみられず、まもなく減少し始めるとみられる。
出典:日経新聞(1/20)
【サンパウロ=宮本英威】ブラジルの新型コロナウイルスの新規感染者数が1/19、20万5310人と過去最多になったことを主要メディアが共同でまとめた。18日に記録した13万2254人を大幅に上回り、2日連続で最多を更新した。感染力の強い変異型「オミクロン型」が主流で、年明け以降に感染が急速に広がっている。
[オタワ 21日 ロイター] カナダ連邦政府のテレサ・タム公衆衛生局長は21日、新型コロナウイルスの変異株オミクロンの流行がピークを打った可能性を示す兆しが見られる。数日前には、カナダの人口のおよそ61%を占めるオンタリオ州とケベック州の当局者が、オミクロン流行の最悪期は近く終わる可能性があるとの見方を示している。一方、入院者数は依然として急増しており、病院に強い負荷がかかっていると述べた。
[パリ/アムステルダム/コペンハーゲン/ワルシャワ 17日 ロイター]
フランス保健省は17日、新型コロナウイルス感染症による入院が前日から888人増加し、2万5775人になったと発表した。1日の増加としては2020年11月初旬以来の最多となったほか、入院者が2万5000人を超えるのは20年12月17日以来初めて。17日時点の新規感染者は10万2144人。集中治療室(ICU)で治療受けている患者も増加し、3913人に達した。フランス議会は16日、新型コロナワクチン接種証明「ワクチンパス」を導入する法案を可決した。レストランやカフェ、映画館、長距離列車などの公共施設の利用にはパスの提示が必要となる。
フランスではこのところ、1日当たりの新規感染者数は平均約30万人で、当局が発表した最新のデータによると、過去24時間の新規感染者は過去最多の46万4769人に上った。
オランダのルッテ首相は先週14日、感染者が記録的水準に達しているものの、ロックダウン(都市封鎖)を一部解除し、店舗や美容室、ジムの営業を再開すると発表した。オランダでは、過去24時間に確認された新型コロナ新規感染者が4万2000人と、過去最多を記録した。
デンマークでも過去24時間の新規感染者が過去最多の2万8780人に達し、入院者も800人超と、過去1年で最多となった。しかし、入院患者の約3割はコロナ以外の理由で入院したさいに、コロナ陽性が判明したケースだったなど、感染の主流となっているオミクロン変異株感染による症状が比較的軽度にとどまっている様子を踏まえ、コロナ対策として1カ月にわたり閉鎖されていた映画館や美術館などが17日に再開された。
また、ポーランド保健省は、感染第5波に突入したとし、オミクロン株流行に伴う「感染のピークは2月半ばとなる見込みで、ピーク時の感染者は1日当たり約6万人に達する可能性がある」と警鐘を鳴らした。
https://forbesjapan.com/articles/detail/45291?utm_source=YahooNews&utm_medium=referral&utm_campaign=yahoonewsつづき
スペインのカタルーニャ州では21日から夜間外出を撤廃する。また、スイスのコロナ対策を担当するベルセ内相も同日、「パンデミックからエンデミックへの転換点に来ているのかも知れない。まだ分からないが、オミクロン型は終わりの始まりかも知れない」と記者会見で語った。コロナをインフルエンザなどのように「エンデミック(一定期間で繰り返される流行)」と位置づける動きがみられる。
参照:(c)AFP/AFP bureaus(1月22日 )、
日経新聞(1/14)
英国のボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相は19日、議会に対し、イングランドで現在実施されている新型ウイルス関連の規制のほとんどを来週から解除すると表明。屋内でのマスク着用や在宅勤務、ナイトクラブなど人が集まる場所でのワクチン接種証明提示の義務を撤廃するとした。
英国ではオミクロン型が流行し、1月4日には1日約22万人の感染者が出た。感染者は増えたものの人工呼吸器が必要な患者数は昨年夏からほとんど変わらず、1日の死者数(診断書に記載があるケース)はやや減少傾向だった。入院患者数はやや増えたが、骨折などで入院した際に陽性が判明するケースが少なくなかった。
医療機関や公共交通機関などにも感染者が急増して出勤できなくなることで、影響が出た。今回は隔離期間を短くするなどして対応したが、いよいよ隔離義務をなくすことで、こうした混乱の解消につなげる。
出典:日経新聞(1/19)
米疾病対策センター(CDC)の公式統計によると、1日の新規感染者数の7日間平均は、1月13日に過去最多の約79万5000人を記録した。17日は米国の祝日で、週末や休日は感染報告件数が減ることには留意すべきだが、感染者数は週末に入る前の14日時点ですでに減少していた。特にニューヨーク州やニュージャージー州、メリーランド州など、最初に感染の波に襲われた北東部では減少が顕著だった。一方、ニューメキシコ州やアリゾナ州、ユタ州など西部の一部地域では、依然として感染者が急増している。感染者の絶対数が多いので、オミクロン株の症状は以前主流だったデルタ株に比べて軽い場合が多いので気づかずに入院時にたまたま新型ウイルスに感染していた事例が含まれることから、入院患者数は16万人弱で高止まりしている。ただ、増加傾向はみられず、まもなく減少し始めるとみられる。
出典:日経新聞(1/20)
【サンパウロ=宮本英威】ブラジルの新型コロナウイルスの新規感染者数が1/19、20万5310人と過去最多になったことを主要メディアが共同でまとめた。18日に記録した13万2254人を大幅に上回り、2日連続で最多を更新した。感染力の強い変異型「オミクロン型」が主流で、年明け以降に感染が急速に広がっている。
[オタワ 21日 ロイター] カナダ連邦政府のテレサ・タム公衆衛生局長は21日、新型コロナウイルスの変異株オミクロンの流行がピークを打った可能性を示す兆しが見られる。数日前には、カナダの人口のおよそ61%を占めるオンタリオ州とケベック州の当局者が、オミクロン流行の最悪期は近く終わる可能性があるとの見方を示している。一方、入院者数は依然として急増しており、病院に強い負荷がかかっていると述べた。
[パリ/アムステルダム/コペンハーゲン/ワルシャワ 17日 ロイター]
フランス保健省は17日、新型コロナウイルス感染症による入院が前日から888人増加し、2万5775人になったと発表した。1日の増加としては2020年11月初旬以来の最多となったほか、入院者が2万5000人を超えるのは20年12月17日以来初めて。17日時点の新規感染者は10万2144人。集中治療室(ICU)で治療受けている患者も増加し、3913人に達した。フランス議会は16日、新型コロナワクチン接種証明「ワクチンパス」を導入する法案を可決した。レストランやカフェ、映画館、長距離列車などの公共施設の利用にはパスの提示が必要となる。
フランスではこのところ、1日当たりの新規感染者数は平均約30万人で、当局が発表した最新のデータによると、過去24時間の新規感染者は過去最多の46万4769人に上った。
オランダのルッテ首相は先週14日、感染者が記録的水準に達しているものの、ロックダウン(都市封鎖)を一部解除し、店舗や美容室、ジムの営業を再開すると発表した。オランダでは、過去24時間に確認された新型コロナ新規感染者が4万2000人と、過去最多を記録した。
デンマークでも過去24時間の新規感染者が過去最多の2万8780人に達し、入院者も800人超と、過去1年で最多となった。しかし、入院患者の約3割はコロナ以外の理由で入院したさいに、コロナ陽性が判明したケースだったなど、感染の主流となっているオミクロン変異株感染による症状が比較的軽度にとどまっている様子を踏まえ、コロナ対策として1カ月にわたり閉鎖されていた映画館や美術館などが17日に再開された。
また、ポーランド保健省は、感染第5波に突入したとし、オミクロン株流行に伴う「感染のピークは2月半ばとなる見込みで、ピーク時の感染者は1日当たり約6万人に達する可能性がある」と警鐘を鳴らした。
https://forbesjapan.com/articles/detail/45291?utm_source=YahooNews&utm_medium=referral&utm_campaign=yahoonewsつづき
2022年01月22日
オミクロン軽症の訳を分析
米国のニューヨークなど主要都市で、今週の公式統計から新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」による感染の波が収束し始めていることが明らかになった。ニューヨークでは、1日の新規感染者数の7日間平均が過去最多の4万人を記録した2日以降、減少を続けている。オミクロン株の感染者が爆発的に増加した後に急減するという傾向は、英国や南アフリカでもみられていた。
ニューヨーク州全体とニュージャージー州、シカゴ、首都ワシントンでも同様の減少が見られた。だが新規感染は大半の州で増えており、全米平均は1日75万人を超えて増加を続けている。
一方、感染者数の変動から一歩遅れて変化する入院患者数は、過去最多を更新した。オミクロン株の症状は従来株に比べて軽いことが多いが、感染力が強いため、全体比では少ない重症化患者も絶対数では多くなり、医療体制を逼迫。米厚生省によると、国内の病院では現在、過去最多となる15万7000床以上が新型ウイルス感染者で占められている。
さらに全米各地では、看護師が人手や設備の不足、新型ウイルス陽性になっても勤務を強いられていることを理由にストライキや抗議を展開している。1日の死亡者数の7日間平均は1700人を超え、デルタ株感染がピークを迎えていた昨年9月の約1900人に近づいている。
【翻訳編集】 AFPBB News(1/15)
米ワシントン大学・モクダッド教授のシミュレーションによりますと、今月19日に120万人の感染を記録し、その後は、急激に減少するということです。教授は「3月か4月には、世界の各地、特に欧米で感染者が減少する見込み。しばらくは“日常”が戻るでしょう」
新規感染者が20万人を超えたイギリスでも、ここ数日、減少傾向にあります。一部の地域には、引き続き警戒を求めていますが、重症患者数も、去年1月と比べると、2割前後で推移しています。NHS=国民保険サービスの最高責任者のマシュー・テイラー氏は「想定外のことが起きない限り、入院患者数は、全国的にまもなくピークに達する」と述べている。
しかし、気を付けなくてはいけないのは、まだ終わった話ではないということで、多数の人を感染させるオミクロン株拡大による重症者数が増加に対して、医療従事者サイドの対応が追い付かなくなることも考えられるので、移っても移してもならない現状には変わらないとの訴えがWebでもされている。
オミクロン株の感染力について、浜松医療センター感染症管理特別顧問の矢野邦夫医師は、こう話す。
「最初に発見された南アフリカでは、デルタ株がピークをすぎた後で、二つの感染力をガチンコ勝負でくらべることができませんでした。しかし、イギリスやデンマークでは、デルタ株がはやっているところにオミクロン株が現れ、どんどん増加しているので、感染力はデルタ株よりも明らかに強いと見ています」
また、埼玉医科大学の松井政則准教授も、
「世界的にデルタ株をしのいで広がっており、世界の感染状況を見ると、デルタ株より感染性が高い。日本でもすでに市中感染が起きているので、いずれ国内でもデルタ株を凌駕して、第6波が起きるでしょう」と指摘する。
では、なにゆえに感染力が高くなったのか。その仕組みを、東京農工大学農学部附属感染症未来疫学センター長の水谷哲也教授は「オミクロン株は、ウイルスがヒトの細胞に侵入する際に足がかりになるスパイクタンパク質の変異が、約30カ所もあります。従来株の数カ所から10カ所程度にくらべて格段に多く、この変異によってウイルスがヒトの細胞のレセプター(受容体)と結合しやすくなったと考えられています。通常は感染力が高まった分、体内に侵入するウイルス量も増え、重症化リスクも増すはずなのですが、オミクロン株は不思議なことに、重症化や死亡リスクはデルタ株より低いとみられます。考えられる理由の一つが、約30カ所と変異が起こりすぎたため、ウイルスのもつ特性が打ち消されてしまった可能性です。スパイクタンパク質に変異が生じすぎると、全体のバランスをとろうとするかのように、ウイルスのある特性が抑え込まれるケースがあります。オミクロン株の場合、抑え込まれた特性のなかに“致死性”や“猛毒性”が含まれていた可能性までは、排除できません」解説する。
すでに感染拡大している各国で、どうなっているのか。東京歯科大学市川総合病院の寺嶋毅教授が説明する。
「南アフリカの報告では救急外来を受診した人のうち、入院した割合がデルタ株や従来株では60〜70%だったのが、オミクロン株では41.3%と、3分の2ほどに減っています。また、酸素治療を行うほど重症化した人は5分の1で、人工呼吸器を装着した人と死亡した人は、5分の1から10分の1だったといいます。ただし平均年齢が、デルタや従来株についての報告では59歳だったのに対し、オミクロン株では36歳と、感染者が若いことも考慮する必要があります。ほかに南アの報告では、入院率が約10%から約2%に下がったというものもあります。またイギリスでは、1日以上入院した人が60%減になった、という報告があります。ただし、いずれもデルタと従来株の患者の年齢が、平均して50代くらいなのに対し、オミクロン株では30代後半です」
東京大学名誉教授で、食の安全・安心財団理事長の唐木英明氏が言う。
「南アではあっという間にピークアウトし、死者の増加がなかったと南ア政府が発表し、それを研究者たちも認めています。オミクロン株の実態はインフルエンザに近いといえるでしょう。北海道大学と東京大学の実験でも、細胞毒性が非常に弱いことが明らかになっています。ヨーロッパも、南アと同じコースをたどることが容易に予想されます」
そして、こう続ける。
「オミクロン株が世界中に広がり、デルタ株を駆逐してくれたほうが、人類にとってありがたいことだと思う。オミクロン株に置き換わったほうがトータルで死者は減るかもしれないという意味では、コロナ禍の救世主といえるでしょう」
「週刊新潮」2022年1月13日号 掲載
つづき
ニューヨーク州全体とニュージャージー州、シカゴ、首都ワシントンでも同様の減少が見られた。だが新規感染は大半の州で増えており、全米平均は1日75万人を超えて増加を続けている。
一方、感染者数の変動から一歩遅れて変化する入院患者数は、過去最多を更新した。オミクロン株の症状は従来株に比べて軽いことが多いが、感染力が強いため、全体比では少ない重症化患者も絶対数では多くなり、医療体制を逼迫。米厚生省によると、国内の病院では現在、過去最多となる15万7000床以上が新型ウイルス感染者で占められている。
さらに全米各地では、看護師が人手や設備の不足、新型ウイルス陽性になっても勤務を強いられていることを理由にストライキや抗議を展開している。1日の死亡者数の7日間平均は1700人を超え、デルタ株感染がピークを迎えていた昨年9月の約1900人に近づいている。
【翻訳編集】 AFPBB News(1/15)
米ワシントン大学・モクダッド教授のシミュレーションによりますと、今月19日に120万人の感染を記録し、その後は、急激に減少するということです。教授は「3月か4月には、世界の各地、特に欧米で感染者が減少する見込み。しばらくは“日常”が戻るでしょう」
新規感染者が20万人を超えたイギリスでも、ここ数日、減少傾向にあります。一部の地域には、引き続き警戒を求めていますが、重症患者数も、去年1月と比べると、2割前後で推移しています。NHS=国民保険サービスの最高責任者のマシュー・テイラー氏は「想定外のことが起きない限り、入院患者数は、全国的にまもなくピークに達する」と述べている。
しかし、気を付けなくてはいけないのは、まだ終わった話ではないということで、多数の人を感染させるオミクロン株拡大による重症者数が増加に対して、医療従事者サイドの対応が追い付かなくなることも考えられるので、移っても移してもならない現状には変わらないとの訴えがWebでもされている。
オミクロン株の感染力について、浜松医療センター感染症管理特別顧問の矢野邦夫医師は、こう話す。
「最初に発見された南アフリカでは、デルタ株がピークをすぎた後で、二つの感染力をガチンコ勝負でくらべることができませんでした。しかし、イギリスやデンマークでは、デルタ株がはやっているところにオミクロン株が現れ、どんどん増加しているので、感染力はデルタ株よりも明らかに強いと見ています」
また、埼玉医科大学の松井政則准教授も、
「世界的にデルタ株をしのいで広がっており、世界の感染状況を見ると、デルタ株より感染性が高い。日本でもすでに市中感染が起きているので、いずれ国内でもデルタ株を凌駕して、第6波が起きるでしょう」と指摘する。
では、なにゆえに感染力が高くなったのか。その仕組みを、東京農工大学農学部附属感染症未来疫学センター長の水谷哲也教授は「オミクロン株は、ウイルスがヒトの細胞に侵入する際に足がかりになるスパイクタンパク質の変異が、約30カ所もあります。従来株の数カ所から10カ所程度にくらべて格段に多く、この変異によってウイルスがヒトの細胞のレセプター(受容体)と結合しやすくなったと考えられています。通常は感染力が高まった分、体内に侵入するウイルス量も増え、重症化リスクも増すはずなのですが、オミクロン株は不思議なことに、重症化や死亡リスクはデルタ株より低いとみられます。考えられる理由の一つが、約30カ所と変異が起こりすぎたため、ウイルスのもつ特性が打ち消されてしまった可能性です。スパイクタンパク質に変異が生じすぎると、全体のバランスをとろうとするかのように、ウイルスのある特性が抑え込まれるケースがあります。オミクロン株の場合、抑え込まれた特性のなかに“致死性”や“猛毒性”が含まれていた可能性までは、排除できません」解説する。
すでに感染拡大している各国で、どうなっているのか。東京歯科大学市川総合病院の寺嶋毅教授が説明する。
「南アフリカの報告では救急外来を受診した人のうち、入院した割合がデルタ株や従来株では60〜70%だったのが、オミクロン株では41.3%と、3分の2ほどに減っています。また、酸素治療を行うほど重症化した人は5分の1で、人工呼吸器を装着した人と死亡した人は、5分の1から10分の1だったといいます。ただし平均年齢が、デルタや従来株についての報告では59歳だったのに対し、オミクロン株では36歳と、感染者が若いことも考慮する必要があります。ほかに南アの報告では、入院率が約10%から約2%に下がったというものもあります。またイギリスでは、1日以上入院した人が60%減になった、という報告があります。ただし、いずれもデルタと従来株の患者の年齢が、平均して50代くらいなのに対し、オミクロン株では30代後半です」
東京大学名誉教授で、食の安全・安心財団理事長の唐木英明氏が言う。
「南アではあっという間にピークアウトし、死者の増加がなかったと南ア政府が発表し、それを研究者たちも認めています。オミクロン株の実態はインフルエンザに近いといえるでしょう。北海道大学と東京大学の実験でも、細胞毒性が非常に弱いことが明らかになっています。ヨーロッパも、南アと同じコースをたどることが容易に予想されます」
そして、こう続ける。
「オミクロン株が世界中に広がり、デルタ株を駆逐してくれたほうが、人類にとってありがたいことだと思う。オミクロン株に置き換わったほうがトータルで死者は減るかもしれないという意味では、コロナ禍の救世主といえるでしょう」
「週刊新潮」2022年1月13日号 掲載
つづき
2022年01月21日
多様性認める社会実現へ対話を
高松市議会が、昨年12月、市議会の全会派が賛成を表明した。同市議会で市民の陳情が採択されたのは14年ぶりだ。
「選択的夫婦別姓制度」の実現に向けて議論の活性化を求める市民団体の陳情を採択した。1人の市民によって婚姻時に夫婦が同姓か別姓かを選べるようにしていきたいとの地道な活動が、対話を生み、議会を動かした。
「本当は名前を変えたくない、変えたくなかったとつぶやく人たちがいます」と、高松市民の会(通称・ぼそぼその会)の山下紀子代表(49)は2021年12月16日、「選択的夫婦別姓制度の議論の活性化を求める意見書」の国会提出を求めて市議会委員会で意見を述べた。職場で旧姓使用が認められずつらい思いをした人。家の事情で名字を変えられなかったため夫に改姓させた人。どちらが姓を変えるか話し合いがなく、つらかった人。望まない改姓で精神的苦痛や社会的不利益を経験した当事者の声を代弁した。
山下さんは「“ジェンダー平等の1丁目1番地”に一歩近づいた」と明るい表情で語る。これまで制度の実現を求めて長い道のりを歩んできた。国の法制審議会が制度導入に向けて民法改正案を答申した翌年の1997年にパートナーと相談し、実現を期待して事実婚で生来の氏を使い続けた。だが、国の議論は一向に進まなかった。
15年に最高裁が夫婦別姓を認めない現行法を「合憲」と判断したため、法律婚に踏み切り夫の名字にやむなく改姓した。自分が自分でなくなったような苦痛を感じた。転機は20年秋に訪れた。全国の地方議会から制度導入を求める意見書の国会提出が相次いでいることを知った。「次世代のために自分にも何かできるかもしれない」と、全国的な市民団体「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」に連絡。高松市議会にも意見書の提出を働きかけることにした。
これまで政治活動とは無縁。人前で話すのも苦手な性格だ。市議の名簿を見ながら恐る恐る電話を掛けるところから活動はスタートした。その後、19年に女性市議らが同様の意見書案を提出したものの、反対多数で否決された事実を知り、ぼそぼその会のメンバーとともに、最大会派の自民党を中心に当事者の困りごとを地道に伝えていくことにした。当初は電話に出てもらえないこともあったが、制度に賛成する公明党の市議の仲立ちもあり、最終的に約1年間で20人以上と面会や電話でやりとりを重ねた。
その中で多かったのは「夫婦別姓が認められず困っている人に初めて会った」と驚く声だ。改姓するのは96%が女性だが、面会した市議の多くは高齢の男性。「改姓を自分事として想像しづらかったのではないか」と感じた。具体的な事例を伝えると、話を丁寧に聞いてくれる議員が多かった。一方、「姓を変えたくない人は、自分の周りには一人もいない」と対話を拒絶したり、「夫婦別姓しか選択できなくなる制度だ」と勘違いしている議員もいて、説得や説明に骨が折れた。「子どもがかわいそうなので活動をやめたら」と知人から言われた時は、涙が止まらなかった。
それでも1年間、地道に活動を続けた結果、議員の理解は徐々に広がっていった。反対の議員もいたため、陳情の趣旨は「導入を求める」のではなく「議論の活性化」を求める内容にした。ぼそぼその会のメンバーで住職の鎌田拓子さん(48)は議会の採択に立ち会い、「リーダーが粘り強く市議と話す姿を見てきたので、胸が熱くなった。やっとスタートに立った」と目を潤ませた。
香川県内のほかの議会でも動きがあった。
三豊市議会が、20年末には県内で初めて制度の導入を求める意見書を可決。
県議会が、21年10月には議論の活性化を求める意見書を提出し、丸亀市議会も12月に同様の請願を採択した。
毎日新聞が21年秋の衆院選の全候補に実施したアンケートでは、制度導入に賛成の割合が58%に上り、反対は21%にとどまった。県議会などで陳情や請願書を出した佐藤倫子弁護士=三豊市在住=は、「多様性重視の価値観が広がり、賛成の世論が増えるにつれ議員も反対と言いづらくなり、『議論することには賛成』という姿勢に変わってきている」と分析する。
ぼそぼその会が市議会への陳情活動と並行して取り組んできたのが、およそ月1回の座談会だ。望まない改姓を体験した人や、制度に関心のある人などが自由に参加して意見を交わしている。普段は困りごとを文字通り「ぼそぼそ」と静かに語り合っているが、議論が熱を帯びることもある。10月に初参加した飲食業の東利彦さん(58)は「夫婦別姓では親子で戸籍がバラバラになり、先祖がたどれなくなるのでは」と疑問をぶつけた。山下さんは「それは誤解で、選択的夫婦別姓制度では同姓でも別姓でも、家族はみんな同じ戸籍に入る。むしろ、現行法で夫婦ともに改姓できない事情がある家族は戸籍がバラバラ。むしろ、家族単位の戸籍を守る制度になる」と説明した。
東さんは制度を巡る報道を見て疑問を抱き、「賛成するのはどういう人たちなのか」と座談会に足を運んだという。「ネットで当事者に中傷するのはよくないし、『昔からこうだから我慢しろ』と押しつけるのはおかしい。僕はまだ反対の立場だが、議論は進めるべきだ」と語る。
法改正の議論がこれまで進まなかったのは、一部の与党議員が「日本の家族の伝統が壊れる」などの理由で国会論戦を拒んできた経緯がある。岸田文雄首相は就任以降、選択的夫婦別姓について「お母さんたちから『きょうだいで氏はバラバラになるのか』『氏はいつ誰が決めるのか』との疑問を聞いた」として、慎重な姿勢を示している。
高松市議会でも陳情採択の際、市議の1人は「制度が導入されたら子どもに心のストレスがかかるのではないか」と危惧した。取材に対し「本来は仲の良い家庭でも、『父と母のどちらの氏を選ぶか』という争いが起きて子どもが巻き込まれないかが心配だ」と語った。
だが、96年の法制審議会答申では、「子どもの姓については結婚時にあらかじめ決めておき、きょうだいで異なる姓を名乗ることがないようにする」としている。公明党も「子の姓は生まれたときに夫婦で話し合って決める」という案を出しており、いずれも子が成長して姓にアイデンティティーや社会的な意味が生じる前に決めておく点は現行法と変わりない。
山下さんの高校生の息子(17)はこうした市議らの反対意見に対し「母との親子の絆や関係性が薄いと感じたことはないし、姓が違うことで家族の絆が壊れることはない。親と姓が違うことを勝手に『かわいそう』と認定しないでほしい」と話す。
クリスマスの21年12月25日。年内最後の座談会には20〜70代の8人が集まって市議会の陳情採択を祝った。ぼそぼその会の発足から1年が過ぎ、実体験に根ざした対話の輪が少しずつ広がっている。山下さんは「高松で選択的夫婦別姓について初めて知った人、一緒に考えた人が増えたことが何よりもうれしい。『本当は姓を変えたくなかった』『結婚しても今までの名前でいたい』とつぶやく小さな声を聞いてくれる人が、少しでも増えてほしい」と願っている。
不満を抱えたまま改姓した「サイレントマジョリティー」の女性が、不便さやアイデンティティーの喪失を感じていることが分かった。市内の子育て支援団体「ぬくぬくママSUN’S」のメンバー19人が協力したアンケート(21年3月)では、「夫が改姓を拒否し、『妻側が苗字を変えるのが当たり前』という理由にモヤモヤした」「手続きがとても面倒! なぜ女性だけなのかと言う疑問はあった」「日々違和感を感じるが、夫に言ったら傷つくだろうなと思い言わずにいます」といった回答が印象に残った。一方で、「夫婦同姓を選んだ人が責められないような世の中であってほしい」という声もあり、偏見や同調圧力が社会に根強いことの裏返しであるのにも気づかないのが現状だ。
個人の選択や多様な価値観を認め合う社会に進化できるかどうか――。地方議会の動きや市民の草の根の対話の中に、まずは今困っている当事者の声に耳を傾けて法制度を整え、平等や自由を保障するのが政治の役目ではないだろうか。次に子どもに不利益が及ばないようにさまざまなケースを想定して議論を深めたらよいと思う。
*「選択的夫婦別姓」
民法750条は「夫婦は、婚姻の際に定めるところに従い、夫または妻の氏を称する」と夫婦同姓を定めている。法制審議会は1996年、民法改正案要綱で結婚する前の姓も選択できるようにする制度の導入を答申したが、与党内の反発により実現していない。現状では夫婦の96%は女性側が改姓しており、日本は国連の女性差別撤廃委員会から夫婦同姓の規定改正を勧告されている。
出典:毎日新聞(1/2)
「選択的夫婦別姓制度」の実現に向けて議論の活性化を求める市民団体の陳情を採択した。1人の市民によって婚姻時に夫婦が同姓か別姓かを選べるようにしていきたいとの地道な活動が、対話を生み、議会を動かした。
「本当は名前を変えたくない、変えたくなかったとつぶやく人たちがいます」と、高松市民の会(通称・ぼそぼその会)の山下紀子代表(49)は2021年12月16日、「選択的夫婦別姓制度の議論の活性化を求める意見書」の国会提出を求めて市議会委員会で意見を述べた。職場で旧姓使用が認められずつらい思いをした人。家の事情で名字を変えられなかったため夫に改姓させた人。どちらが姓を変えるか話し合いがなく、つらかった人。望まない改姓で精神的苦痛や社会的不利益を経験した当事者の声を代弁した。
山下さんは「“ジェンダー平等の1丁目1番地”に一歩近づいた」と明るい表情で語る。これまで制度の実現を求めて長い道のりを歩んできた。国の法制審議会が制度導入に向けて民法改正案を答申した翌年の1997年にパートナーと相談し、実現を期待して事実婚で生来の氏を使い続けた。だが、国の議論は一向に進まなかった。
15年に最高裁が夫婦別姓を認めない現行法を「合憲」と判断したため、法律婚に踏み切り夫の名字にやむなく改姓した。自分が自分でなくなったような苦痛を感じた。転機は20年秋に訪れた。全国の地方議会から制度導入を求める意見書の国会提出が相次いでいることを知った。「次世代のために自分にも何かできるかもしれない」と、全国的な市民団体「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」に連絡。高松市議会にも意見書の提出を働きかけることにした。
これまで政治活動とは無縁。人前で話すのも苦手な性格だ。市議の名簿を見ながら恐る恐る電話を掛けるところから活動はスタートした。その後、19年に女性市議らが同様の意見書案を提出したものの、反対多数で否決された事実を知り、ぼそぼその会のメンバーとともに、最大会派の自民党を中心に当事者の困りごとを地道に伝えていくことにした。当初は電話に出てもらえないこともあったが、制度に賛成する公明党の市議の仲立ちもあり、最終的に約1年間で20人以上と面会や電話でやりとりを重ねた。
その中で多かったのは「夫婦別姓が認められず困っている人に初めて会った」と驚く声だ。改姓するのは96%が女性だが、面会した市議の多くは高齢の男性。「改姓を自分事として想像しづらかったのではないか」と感じた。具体的な事例を伝えると、話を丁寧に聞いてくれる議員が多かった。一方、「姓を変えたくない人は、自分の周りには一人もいない」と対話を拒絶したり、「夫婦別姓しか選択できなくなる制度だ」と勘違いしている議員もいて、説得や説明に骨が折れた。「子どもがかわいそうなので活動をやめたら」と知人から言われた時は、涙が止まらなかった。
それでも1年間、地道に活動を続けた結果、議員の理解は徐々に広がっていった。反対の議員もいたため、陳情の趣旨は「導入を求める」のではなく「議論の活性化」を求める内容にした。ぼそぼその会のメンバーで住職の鎌田拓子さん(48)は議会の採択に立ち会い、「リーダーが粘り強く市議と話す姿を見てきたので、胸が熱くなった。やっとスタートに立った」と目を潤ませた。
香川県内のほかの議会でも動きがあった。
三豊市議会が、20年末には県内で初めて制度の導入を求める意見書を可決。
県議会が、21年10月には議論の活性化を求める意見書を提出し、丸亀市議会も12月に同様の請願を採択した。
毎日新聞が21年秋の衆院選の全候補に実施したアンケートでは、制度導入に賛成の割合が58%に上り、反対は21%にとどまった。県議会などで陳情や請願書を出した佐藤倫子弁護士=三豊市在住=は、「多様性重視の価値観が広がり、賛成の世論が増えるにつれ議員も反対と言いづらくなり、『議論することには賛成』という姿勢に変わってきている」と分析する。
ぼそぼその会が市議会への陳情活動と並行して取り組んできたのが、およそ月1回の座談会だ。望まない改姓を体験した人や、制度に関心のある人などが自由に参加して意見を交わしている。普段は困りごとを文字通り「ぼそぼそ」と静かに語り合っているが、議論が熱を帯びることもある。10月に初参加した飲食業の東利彦さん(58)は「夫婦別姓では親子で戸籍がバラバラになり、先祖がたどれなくなるのでは」と疑問をぶつけた。山下さんは「それは誤解で、選択的夫婦別姓制度では同姓でも別姓でも、家族はみんな同じ戸籍に入る。むしろ、現行法で夫婦ともに改姓できない事情がある家族は戸籍がバラバラ。むしろ、家族単位の戸籍を守る制度になる」と説明した。
東さんは制度を巡る報道を見て疑問を抱き、「賛成するのはどういう人たちなのか」と座談会に足を運んだという。「ネットで当事者に中傷するのはよくないし、『昔からこうだから我慢しろ』と押しつけるのはおかしい。僕はまだ反対の立場だが、議論は進めるべきだ」と語る。
法改正の議論がこれまで進まなかったのは、一部の与党議員が「日本の家族の伝統が壊れる」などの理由で国会論戦を拒んできた経緯がある。岸田文雄首相は就任以降、選択的夫婦別姓について「お母さんたちから『きょうだいで氏はバラバラになるのか』『氏はいつ誰が決めるのか』との疑問を聞いた」として、慎重な姿勢を示している。
高松市議会でも陳情採択の際、市議の1人は「制度が導入されたら子どもに心のストレスがかかるのではないか」と危惧した。取材に対し「本来は仲の良い家庭でも、『父と母のどちらの氏を選ぶか』という争いが起きて子どもが巻き込まれないかが心配だ」と語った。
だが、96年の法制審議会答申では、「子どもの姓については結婚時にあらかじめ決めておき、きょうだいで異なる姓を名乗ることがないようにする」としている。公明党も「子の姓は生まれたときに夫婦で話し合って決める」という案を出しており、いずれも子が成長して姓にアイデンティティーや社会的な意味が生じる前に決めておく点は現行法と変わりない。
山下さんの高校生の息子(17)はこうした市議らの反対意見に対し「母との親子の絆や関係性が薄いと感じたことはないし、姓が違うことで家族の絆が壊れることはない。親と姓が違うことを勝手に『かわいそう』と認定しないでほしい」と話す。
クリスマスの21年12月25日。年内最後の座談会には20〜70代の8人が集まって市議会の陳情採択を祝った。ぼそぼその会の発足から1年が過ぎ、実体験に根ざした対話の輪が少しずつ広がっている。山下さんは「高松で選択的夫婦別姓について初めて知った人、一緒に考えた人が増えたことが何よりもうれしい。『本当は姓を変えたくなかった』『結婚しても今までの名前でいたい』とつぶやく小さな声を聞いてくれる人が、少しでも増えてほしい」と願っている。
不満を抱えたまま改姓した「サイレントマジョリティー」の女性が、不便さやアイデンティティーの喪失を感じていることが分かった。市内の子育て支援団体「ぬくぬくママSUN’S」のメンバー19人が協力したアンケート(21年3月)では、「夫が改姓を拒否し、『妻側が苗字を変えるのが当たり前』という理由にモヤモヤした」「手続きがとても面倒! なぜ女性だけなのかと言う疑問はあった」「日々違和感を感じるが、夫に言ったら傷つくだろうなと思い言わずにいます」といった回答が印象に残った。一方で、「夫婦同姓を選んだ人が責められないような世の中であってほしい」という声もあり、偏見や同調圧力が社会に根強いことの裏返しであるのにも気づかないのが現状だ。
個人の選択や多様な価値観を認め合う社会に進化できるかどうか――。地方議会の動きや市民の草の根の対話の中に、まずは今困っている当事者の声に耳を傾けて法制度を整え、平等や自由を保障するのが政治の役目ではないだろうか。次に子どもに不利益が及ばないようにさまざまなケースを想定して議論を深めたらよいと思う。
*「選択的夫婦別姓」
民法750条は「夫婦は、婚姻の際に定めるところに従い、夫または妻の氏を称する」と夫婦同姓を定めている。法制審議会は1996年、民法改正案要綱で結婚する前の姓も選択できるようにする制度の導入を答申したが、与党内の反発により実現していない。現状では夫婦の96%は女性側が改姓しており、日本は国連の女性差別撤廃委員会から夫婦同姓の規定改正を勧告されている。
出典:毎日新聞(1/2)
2022年01月20日
免疫システムへの今後の影響調査は必要
テレ朝ニュース(1/18)によりますと、イスラエルで17日に発表された研究結果では4回目の接種から一週間後、3回目よりも被験者の抗体の量は増えたものの、想定よりも多くのオミクロン株感染者が出たため、「効果は限定的だった」としています。
研究者の1人は、「従来の変異株には有効だったワクチンだが、オミクロン株の感染を防ぐには十分でない」と述べています。
この研究を行ったシェバ医療センターでは、先月から先行して医療従事者に対し4回目のワクチン接種が行われ、接種を受けた270人を受けていない人たちと比較したということです。
・・・・・・・・・・・
国家的な戦略で、過去人類が経験したことがないmRNAの集団接種が行なわれている事実は、早くいえば見切り発車されたmRNAワクチンなのだから、前のめりに進むだけでなく、その後におきるかもしれない功罪の検証も積極的に進めて行こうというのが科学的な態度だと思います。すでに始まっている壮大な人体実験だからこそ、より慎重な姿勢を求め、このようなワクチンの負の影響も含めて調べようとすることに対して、国やメーカーや科学者さえからも圧力がかかることがないように図るべきであり、さらに情報をオープンにする姿勢が求めたいです。
すでに米国の研究チームは、mRNAワクチンによって全身にスパイクタンパク質が行き渡ることを報告しています(→mRNAワクチンを受けた人から抗原タンパクと抗体を検出)。
今後、世界的にはワクチンを受けた人の中和抗体を中心に調べられるようにと思いますが、抗原タンパクの生成と行方、スパイクタンパクそのものの影響、mRNA配列の行方(とくに宿主ゲノムへの組み込み)、キメラ的配列の生成の有無、抗体依存性増強(AED)や病原性プライミング、自己免疫疾患に繋がるようなキメラタンパクの生成の有無など調べることはたくさんあると、専門家の中には危惧する者も少なくない。
なぜなら、COVID-19に対するmRNAワクチンには意図しない人体への攻撃も隠されている可能性もある否か、今回は調べている時間がなかった。メッセンジャーRNAワクチンの技術は斬新で治験も十分とはいえない。通常、ワクチンについては多くの手順と手続きが必要になる。新種のワクチンには極めて慎重な承認プロセスが求められる。とりわけ、第三相治験が重要になる。この第三相治験が最も高いハードルになる。
一定期間を経て副反応についての評価をしなければならない。第三相治験をクリアできなければメーカーは投資費用を回収できない。しかし、新型コロナウイルスワクチンにおいては、最重要の第三相治験が免除されている。千載一遇、製薬メーカーにとっては、この機を逃すなどできない暴利のチャンスだった。さらに、重大な副反応が発生した場合の損害賠償責任も免除されている。
現実は人体の中で遺伝子組み換えのワクチンが接種さ、遺伝子組み換え食品を経口するだけでも警告する人々がワクチンを体内に直接取り込もうとする。ワクチンの長期リスクは不明。中には、非常に遅効性の影響も起きて、つまり時間が経つとワクチンが逆効果になり、病気を悪化させる可能性も出てこないとも限らない。一定期間を経て副反応についての調査もしなければならない。
国は健康的なライフスタイルを維持するために、ワクチンで抗体をつくる事だけでなく、有機食品を選ぶこと、そして料理に添加物は注意し、天然のスパイスを加える。野菜や果物にも、免疫力を維持するのに役立つ。また、太陽の光を浴びること、日焼け止めを塗らずに日光浴をすること、ビタミンDも免疫を高めるのに有効だと周知させていくのも必要だ。
日本のワクチン接種の現状は、あくまで任意であり、予防接種法9条に明記されているとおり「努力義務」にすぎず法的拘束力はない。
接種証明か陰性証明で行動制限を緩和する「ワクチン・検査パッケージ」も一時停止だ。
参照HP:Dr. Tairaのブログ
つづき
研究者の1人は、「従来の変異株には有効だったワクチンだが、オミクロン株の感染を防ぐには十分でない」と述べています。
この研究を行ったシェバ医療センターでは、先月から先行して医療従事者に対し4回目のワクチン接種が行われ、接種を受けた270人を受けていない人たちと比較したということです。
・・・・・・・・・・・
国家的な戦略で、過去人類が経験したことがないmRNAの集団接種が行なわれている事実は、早くいえば見切り発車されたmRNAワクチンなのだから、前のめりに進むだけでなく、その後におきるかもしれない功罪の検証も積極的に進めて行こうというのが科学的な態度だと思います。すでに始まっている壮大な人体実験だからこそ、より慎重な姿勢を求め、このようなワクチンの負の影響も含めて調べようとすることに対して、国やメーカーや科学者さえからも圧力がかかることがないように図るべきであり、さらに情報をオープンにする姿勢が求めたいです。
すでに米国の研究チームは、mRNAワクチンによって全身にスパイクタンパク質が行き渡ることを報告しています(→mRNAワクチンを受けた人から抗原タンパクと抗体を検出)。
今後、世界的にはワクチンを受けた人の中和抗体を中心に調べられるようにと思いますが、抗原タンパクの生成と行方、スパイクタンパクそのものの影響、mRNA配列の行方(とくに宿主ゲノムへの組み込み)、キメラ的配列の生成の有無、抗体依存性増強(AED)や病原性プライミング、自己免疫疾患に繋がるようなキメラタンパクの生成の有無など調べることはたくさんあると、専門家の中には危惧する者も少なくない。
なぜなら、COVID-19に対するmRNAワクチンには意図しない人体への攻撃も隠されている可能性もある否か、今回は調べている時間がなかった。メッセンジャーRNAワクチンの技術は斬新で治験も十分とはいえない。通常、ワクチンについては多くの手順と手続きが必要になる。新種のワクチンには極めて慎重な承認プロセスが求められる。とりわけ、第三相治験が重要になる。この第三相治験が最も高いハードルになる。
一定期間を経て副反応についての評価をしなければならない。第三相治験をクリアできなければメーカーは投資費用を回収できない。しかし、新型コロナウイルスワクチンにおいては、最重要の第三相治験が免除されている。千載一遇、製薬メーカーにとっては、この機を逃すなどできない暴利のチャンスだった。さらに、重大な副反応が発生した場合の損害賠償責任も免除されている。
現実は人体の中で遺伝子組み換えのワクチンが接種さ、遺伝子組み換え食品を経口するだけでも警告する人々がワクチンを体内に直接取り込もうとする。ワクチンの長期リスクは不明。中には、非常に遅効性の影響も起きて、つまり時間が経つとワクチンが逆効果になり、病気を悪化させる可能性も出てこないとも限らない。一定期間を経て副反応についての調査もしなければならない。
国は健康的なライフスタイルを維持するために、ワクチンで抗体をつくる事だけでなく、有機食品を選ぶこと、そして料理に添加物は注意し、天然のスパイスを加える。野菜や果物にも、免疫力を維持するのに役立つ。また、太陽の光を浴びること、日焼け止めを塗らずに日光浴をすること、ビタミンDも免疫を高めるのに有効だと周知させていくのも必要だ。
日本のワクチン接種の現状は、あくまで任意であり、予防接種法9条に明記されているとおり「努力義務」にすぎず法的拘束力はない。
接種証明か陰性証明で行動制限を緩和する「ワクチン・検査パッケージ」も一時停止だ。
参照HP:Dr. Tairaのブログ
つづき
2022年01月19日
皇室行事、歌会始
今年の歌会始のお題は「窓」。未発表の自作短歌で「窓」の文字が含まれている作で、例えば「窓辺」「車窓」などの熟語も含む、1人1首を詠進(提出)。昭和34年歌会始お題も「窓」であった。作品は、習字用半紙を横長に使い、毛筆で縦書、右半分にお題と短歌、左半分に郵便番号、住所、電話番号、氏名(本名、振り仮名付き)、生年月日、性別、職業を記すことが詠進要件。海外からの詠進の場合は半紙、筆でなくても可。また、自筆が難しい場合は代筆や印字も可能で、その場合は別紙に理由と、代筆の場合は代筆者の住所、氏名を書き添える(目が不自由な人は点字でも可)。詠進の当先は、「〒100―8111 宮内庁」とし、封筒に「詠進歌」と付記して毎年9月が〆切までに郵送。こうした詳細は宮内庁ホームページに掲載されている。
歌会始の歴史は、亀山天皇期の文永4年(1267年)1月15日に宮中で「内裏御会始」という歌会が行われたと記録が残るので、それ以前からの行事であったとも考えられる。明治7年(1874年)になって、一般国民からの詠進も広く認められるようになる。題(指定されるテーマ)は「勅題」、近年は「お題」、そして提出することを「詠進」などとの言われ方がされている。茶道の初釜に、この勅題や、干支にちなむ茶道具が選ばれ、茶会などに供されるので、和菓子店では新年を祝う菓子として勅題菓子(お題菓子)を用意している。
皇室の新年恒例行事である「講書始の儀」、「歌会始の儀」は昨年は延期し開催されたが、本年は当初の予定通り、14日、18日実施。令和3年度の選考対象は1万3830首(うち海外69首、点字11首)。通常、入選者は皇居・宮殿「松の間」に招待される。コロナ禍では、感染対策として、フェースシールドやマスクを着用、アクリル板を設置するなどの感染防止対策をしている。「松の間」にモニターを設置し、地方在住の歌会始の入選者らはオンラインで出席も検討された。参列者数を大幅に減らし、天皇、皇后両陛下や皇族らの歌とともに伝統的な発声と節回しで詠進歌が読み上げられた。
2018年より和歌御用掛の篠弘さんへのインタビュー記事が「AERA.dot」に掲載された。コロナ禍2年目の今は、主にFAXによって天皇や皇族方より送られてきた和歌に丁重に目を通す。より重みを増すよう、歌の調べが滑らかになるよう、お立場に相応しいお歌に添削をすることもあるという。
歌会始のお題を決めるのは、天皇陛下だ。まずは、歌会始の5人の選者が過去のお題を参考に、二つにしぼる。一般の人びとが歌にしやすいか、理解しやすいかといった視点が大切だ。最終的に決定するのは、天皇の役目だ。
今回、「窓」という題に対して、天皇陛下は次のように歌を詠んだ。天皇陛下が公表した和歌は、御製と呼ばれる。
世界との往き来難(がた)かる世はつづき窓開く日を偏(ひとへ)に願ふ
コロナ禍が収束したその先に、いま大きく落ち込んでいる世界との人々の往来が再び盛んになる日の訪れを願って詠まれた和歌だ。
「結句の第5句目が説明的でなく、真実味が深い。皇太子でいらしたころは、山の情景をお詠みになることも多くありました。天皇に即位してからは、歌を締めくくる用語として『望む』『祈る』『願う』など、人びとと共にある言葉をお選びになっています」
続いて、皇后雅子さまの御歌。
新しき住まひとなれる吹上の窓から望む大樹のみどり
昨年9月に天皇ご一家は、改装された吹上御所に移った。上皇ご夫妻への感謝とともに、御所から皇居の木々の緑深さを詠まれた。宮内庁のホームページには、そう解説がなされている。
篠さんが、「吹上御所の窓から、けやきの巨樹が見えます」と話したところ、皇后さまは、その光景をお気に召したのだという。しかし、ただ皇居の緑の情景を詠んだ和歌ではないと篠さんは解説する。「ようやく心身ともに落ち着いて国のために尽くすことが出来る。良い出発となったことへの感謝と、皇后陛下の自己認識が投影されています。和歌でお使いになった『望む』という表現は、単に見るという意味ではない。『しげしげと見渡す』といった実感をともなった言葉です」 結句は「大樹のみどり」と体言止めにした。それによっていっそう、瑞々しさが広がっている話す。
そして、愛子さまのデビューとなった歌会始の儀は、久々に皇室の明るいニュースとして人びとを笑顔にした。
英国の学び舎に立つ時迎へ開かれそむる世界への窓
「和歌は個人的な体験だけを詠むと、歌が小さくなってしまいます。愛子さまが選んだ『世界の窓』は、ご自身の英国留学の体験を通して、同世代の若者とも、垣根を越えて未来が開かれる可能性や期待感を表現なさったものです」(篠さん)
つづき
歌会始の歴史は、亀山天皇期の文永4年(1267年)1月15日に宮中で「内裏御会始」という歌会が行われたと記録が残るので、それ以前からの行事であったとも考えられる。明治7年(1874年)になって、一般国民からの詠進も広く認められるようになる。題(指定されるテーマ)は「勅題」、近年は「お題」、そして提出することを「詠進」などとの言われ方がされている。茶道の初釜に、この勅題や、干支にちなむ茶道具が選ばれ、茶会などに供されるので、和菓子店では新年を祝う菓子として勅題菓子(お題菓子)を用意している。
皇室の新年恒例行事である「講書始の儀」、「歌会始の儀」は昨年は延期し開催されたが、本年は当初の予定通り、14日、18日実施。令和3年度の選考対象は1万3830首(うち海外69首、点字11首)。通常、入選者は皇居・宮殿「松の間」に招待される。コロナ禍では、感染対策として、フェースシールドやマスクを着用、アクリル板を設置するなどの感染防止対策をしている。「松の間」にモニターを設置し、地方在住の歌会始の入選者らはオンラインで出席も検討された。参列者数を大幅に減らし、天皇、皇后両陛下や皇族らの歌とともに伝統的な発声と節回しで詠進歌が読み上げられた。
2018年より和歌御用掛の篠弘さんへのインタビュー記事が「AERA.dot」に掲載された。コロナ禍2年目の今は、主にFAXによって天皇や皇族方より送られてきた和歌に丁重に目を通す。より重みを増すよう、歌の調べが滑らかになるよう、お立場に相応しいお歌に添削をすることもあるという。
歌会始のお題を決めるのは、天皇陛下だ。まずは、歌会始の5人の選者が過去のお題を参考に、二つにしぼる。一般の人びとが歌にしやすいか、理解しやすいかといった視点が大切だ。最終的に決定するのは、天皇の役目だ。
今回、「窓」という題に対して、天皇陛下は次のように歌を詠んだ。天皇陛下が公表した和歌は、御製と呼ばれる。
世界との往き来難(がた)かる世はつづき窓開く日を偏(ひとへ)に願ふ
コロナ禍が収束したその先に、いま大きく落ち込んでいる世界との人々の往来が再び盛んになる日の訪れを願って詠まれた和歌だ。
「結句の第5句目が説明的でなく、真実味が深い。皇太子でいらしたころは、山の情景をお詠みになることも多くありました。天皇に即位してからは、歌を締めくくる用語として『望む』『祈る』『願う』など、人びとと共にある言葉をお選びになっています」
続いて、皇后雅子さまの御歌。
新しき住まひとなれる吹上の窓から望む大樹のみどり
昨年9月に天皇ご一家は、改装された吹上御所に移った。上皇ご夫妻への感謝とともに、御所から皇居の木々の緑深さを詠まれた。宮内庁のホームページには、そう解説がなされている。
篠さんが、「吹上御所の窓から、けやきの巨樹が見えます」と話したところ、皇后さまは、その光景をお気に召したのだという。しかし、ただ皇居の緑の情景を詠んだ和歌ではないと篠さんは解説する。「ようやく心身ともに落ち着いて国のために尽くすことが出来る。良い出発となったことへの感謝と、皇后陛下の自己認識が投影されています。和歌でお使いになった『望む』という表現は、単に見るという意味ではない。『しげしげと見渡す』といった実感をともなった言葉です」 結句は「大樹のみどり」と体言止めにした。それによっていっそう、瑞々しさが広がっている話す。
そして、愛子さまのデビューとなった歌会始の儀は、久々に皇室の明るいニュースとして人びとを笑顔にした。
英国の学び舎に立つ時迎へ開かれそむる世界への窓
「和歌は個人的な体験だけを詠むと、歌が小さくなってしまいます。愛子さまが選んだ『世界の窓』は、ご自身の英国留学の体験を通して、同世代の若者とも、垣根を越えて未来が開かれる可能性や期待感を表現なさったものです」(篠さん)
つづき
2022年01月18日
阪神淡路大震災から27年
宮内庁によると、天皇ご一家と上皇ご夫妻は17日、阪神大震災の犠牲者を悼み、それぞれお住まいで黙とうされた。
先日、部屋を片付けていたら、『芦屋震災資料リスト ホームベース芦屋』が出てきた。
あとがきには、「ホームベース芦屋という名前を付けたのは、震災によって芦屋を離れることを余儀なくされた人たちも、ダイヤモンドを回ってこの芦屋に帰ってきてほしい・・・・。また、打ちひしがれている人たちも、このホームベースに立って打って出えほしい、そんな願いを込めています。」とあった。
震災復興の中で、受験生を抱え、派遣先の仕事を失い、購入した矢先のマンションにも被害をうけるなどして、一時は仮設住宅に退去していた。
2年かけて、戸惑う気持ちの中で、市内で発行された震災関連のレポートなどを概要し、256件の出版物タイトル、発行先の連絡先と共に、友人がまとめた労作(A4サイズ、28頁)だった。震災を忘れない、そこから立ち上がるために市民がどのような努力をしたのかを残す足跡を記すものだと思い、海津にいなは、彼女から数冊を預かり、東葛地区において関心のあるかたにも配布しようと協力を申し出た。その経過は、新聞にも掲載されたので、資料は多くの方にわたった。
ふと、そんな事を振り返る日になったのは、偶然といだけでない縁があるからだと感じた日だった。
このリストに関心のある方は、閲覧できますのでご連絡ください。
先日、部屋を片付けていたら、『芦屋震災資料リスト ホームベース芦屋』が出てきた。
あとがきには、「ホームベース芦屋という名前を付けたのは、震災によって芦屋を離れることを余儀なくされた人たちも、ダイヤモンドを回ってこの芦屋に帰ってきてほしい・・・・。また、打ちひしがれている人たちも、このホームベースに立って打って出えほしい、そんな願いを込めています。」とあった。
震災復興の中で、受験生を抱え、派遣先の仕事を失い、購入した矢先のマンションにも被害をうけるなどして、一時は仮設住宅に退去していた。
2年かけて、戸惑う気持ちの中で、市内で発行された震災関連のレポートなどを概要し、256件の出版物タイトル、発行先の連絡先と共に、友人がまとめた労作(A4サイズ、28頁)だった。震災を忘れない、そこから立ち上がるために市民がどのような努力をしたのかを残す足跡を記すものだと思い、海津にいなは、彼女から数冊を預かり、東葛地区において関心のあるかたにも配布しようと協力を申し出た。その経過は、新聞にも掲載されたので、資料は多くの方にわたった。
ふと、そんな事を振り返る日になったのは、偶然といだけでない縁があるからだと感じた日だった。
このリストに関心のある方は、閲覧できますのでご連絡ください。
2022年01月17日
アメリカは新型コロナとの共生に舵を切る
米北部ワシントン州では、より高い効果があるとされるブースター接種、そして小児ワクチン接種を強く推奨していますが、果たしておさえきれるかどうか? 健康上の理由などでワクチンが接種できない人や、ワクチン反対論のこともありますし、なにより「ワクチン接種者は重症化しないのでマスクは不要。だからワクチン接種を」という指導者の呼びかけが、ここに来て感染対策を難しくさせています。
陽性者と濃厚接触のあったワクチン未接種者は無症状であれば5日間の自宅待機後、5日間はマスク着用し、検査は任意。ブースター接種を終えている、あるいは2回目のワクチン接種から6カ月以内(ジョンソン・エンド・ジョンソンの場合は2カ月以内)で濃厚接触となった場合、無症状であれば自宅待機不要で10日間はマスクを着用、検査は任意となります。
乗務員不足で航空機の欠航が相次いでいるのと同様、ほかの業界やインフラにも影響が出始めています。アメリカでは、CDC(米疾病対策センター)のガイドラインに基づいて感染対策が取られていますが、オミクロン株の特性も考慮し、陽性者や陽性者との濃厚接触における隔離期間を短縮しました。
学校は大学などを中心に再びリモートに戻すところが増えていますが、息子の通うシアトルの公立小学校は年が明けても、昨年9月から感染対策を徹底したうえで全面再開したばかりの対面授業を今のところ続けています。同じクラスに児童や保護者の陽性者が出た場合も、とくに隔離や検査の要請などはなく、「学校に来てください」とのことで、授業がリモートに切り替わることもありませんが、子どもの送迎時に見かける保護者の数が目に見えて減っているような気もします。
ワシントン州では、地元企業のアマゾン社と提携し、家庭用検査キットやKN-95マスクの無料配布も予定されています。ただ、数が増えているとはいえ、入院するくらい重症化する方は、ワクチン未接種、もしくは免疫不全など疾患のある方がほとんどという傾向は変わらないとのことなので、ワクチンがまったくの無力というわけではないようです。ついこの前まで無料でいつでも気軽にだれもが受けられたドライブスルーでの検査も、高まる需要に追いつかずに現在は制限がかけられ、薬局などで売られている家庭用検査キットはどこも売り切れ。症状があっても、検査ができる頃には時間が経ちすぎて、すでに無症状という人が多いのが現状です。
出典HP:Noriko(1/15)
陽性者と濃厚接触のあったワクチン未接種者は無症状であれば5日間の自宅待機後、5日間はマスク着用し、検査は任意。ブースター接種を終えている、あるいは2回目のワクチン接種から6カ月以内(ジョンソン・エンド・ジョンソンの場合は2カ月以内)で濃厚接触となった場合、無症状であれば自宅待機不要で10日間はマスクを着用、検査は任意となります。
乗務員不足で航空機の欠航が相次いでいるのと同様、ほかの業界やインフラにも影響が出始めています。アメリカでは、CDC(米疾病対策センター)のガイドラインに基づいて感染対策が取られていますが、オミクロン株の特性も考慮し、陽性者や陽性者との濃厚接触における隔離期間を短縮しました。
学校は大学などを中心に再びリモートに戻すところが増えていますが、息子の通うシアトルの公立小学校は年が明けても、昨年9月から感染対策を徹底したうえで全面再開したばかりの対面授業を今のところ続けています。同じクラスに児童や保護者の陽性者が出た場合も、とくに隔離や検査の要請などはなく、「学校に来てください」とのことで、授業がリモートに切り替わることもありませんが、子どもの送迎時に見かける保護者の数が目に見えて減っているような気もします。
ワシントン州では、地元企業のアマゾン社と提携し、家庭用検査キットやKN-95マスクの無料配布も予定されています。ただ、数が増えているとはいえ、入院するくらい重症化する方は、ワクチン未接種、もしくは免疫不全など疾患のある方がほとんどという傾向は変わらないとのことなので、ワクチンがまったくの無力というわけではないようです。ついこの前まで無料でいつでも気軽にだれもが受けられたドライブスルーでの検査も、高まる需要に追いつかずに現在は制限がかけられ、薬局などで売られている家庭用検査キットはどこも売り切れ。症状があっても、検査ができる頃には時間が経ちすぎて、すでに無症状という人が多いのが現状です。
出典HP:Noriko(1/15)
2022年01月16日
英国の経済回復傾向、感染拡大ピークを打つ
国内で初めて新型コロナウイルスの感染者が確認されてから15日で2年が経過した。
国内での経過を振り返えって、考えてみても大変な時期てあって、今後も油断がならない。
英国では、新型コロナウイルスのオミクロン株による感染急拡大に見舞われた。年末年始に感染に関連して仕事を休んだ人の割合が過去最大となり、年明け以降も飲食店などの予約件数の減少が続いたものの、エコノミストの間では、感染拡大の波がすでにピークを付けたことで英経済は近く上向くとの見方が出ている。
英国立統計局(ONS)によると昨年12月下旬に新型コロナ感染による症状、もしくは感染者との接触による隔離義務で仕事を休んだ労働者の割合は民間部門で2.7%と、集計開始以来最大となった。業態別では宿泊・外食業で5.5%、他のサービス業で6.7%だった。
ただINGの英国担当エコノミスト、ジェームズ・スミス氏は「オミクロン株による感染拡大が始まった際、衝撃はそれほど大きくならないと考えたが、データの多様な面を分析した結果、こうした見方を変えていない」と指摘。英経済は昨年12月から今年1月にかけて0.5%の縮小が見込まれるものの、今年第1・四半期は0.1─0.2%のプラス成長を確保できるとの見方を示した。
パンテオン・マクロエコノミクスは11日、新型コロナ感染者数が減少し、1月末にイングランドで感染拡大抑制策が緩和されるとの見通しを踏まえ、第1・四半期の成長率見通しをプラス0.2%とし、従来のゼロ成長から上方修正した。
オミクロン株による感染拡大を受け、外食・宿泊業では掻き入れ時の12月に予約のキャンセルが相次いだ。一方、小売売上高は12月終盤に予想を上回ったほか、巣ごもり需要でスーパーマーケットの売り上げも増加。INGのスミス氏は、オミクロン株による感染拡大が収束しつつあることで、50%の確率でイングランド銀行(英中央銀行)は来月の金融政策委員会で追加利上げを決定するとの見方を示している。
英中銀は昨年12月、主要中銀として初めて利上げに踏み切り、政策金利を0.1%から0.25%に引き上げた。市場では政策金利は8月までに1%に引き上げられるとの見方も出ているが、スミス氏はこれに懐疑的な見方を示し、エネルギー価格の上昇が止まり、中古車価格が低下に転じれば、英国のインフレ率は2022年終盤から3年にかけて大きく低下するとの予想を示した。
出典:[ロンドン 13日 ロイター] -
国内での経過を振り返えって、考えてみても大変な時期てあって、今後も油断がならない。
英国では、新型コロナウイルスのオミクロン株による感染急拡大に見舞われた。年末年始に感染に関連して仕事を休んだ人の割合が過去最大となり、年明け以降も飲食店などの予約件数の減少が続いたものの、エコノミストの間では、感染拡大の波がすでにピークを付けたことで英経済は近く上向くとの見方が出ている。
英国立統計局(ONS)によると昨年12月下旬に新型コロナ感染による症状、もしくは感染者との接触による隔離義務で仕事を休んだ労働者の割合は民間部門で2.7%と、集計開始以来最大となった。業態別では宿泊・外食業で5.5%、他のサービス業で6.7%だった。
ただINGの英国担当エコノミスト、ジェームズ・スミス氏は「オミクロン株による感染拡大が始まった際、衝撃はそれほど大きくならないと考えたが、データの多様な面を分析した結果、こうした見方を変えていない」と指摘。英経済は昨年12月から今年1月にかけて0.5%の縮小が見込まれるものの、今年第1・四半期は0.1─0.2%のプラス成長を確保できるとの見方を示した。
パンテオン・マクロエコノミクスは11日、新型コロナ感染者数が減少し、1月末にイングランドで感染拡大抑制策が緩和されるとの見通しを踏まえ、第1・四半期の成長率見通しをプラス0.2%とし、従来のゼロ成長から上方修正した。
オミクロン株による感染拡大を受け、外食・宿泊業では掻き入れ時の12月に予約のキャンセルが相次いだ。一方、小売売上高は12月終盤に予想を上回ったほか、巣ごもり需要でスーパーマーケットの売り上げも増加。INGのスミス氏は、オミクロン株による感染拡大が収束しつつあることで、50%の確率でイングランド銀行(英中央銀行)は来月の金融政策委員会で追加利上げを決定するとの見方を示している。
英中銀は昨年12月、主要中銀として初めて利上げに踏み切り、政策金利を0.1%から0.25%に引き上げた。市場では政策金利は8月までに1%に引き上げられるとの見方も出ているが、スミス氏はこれに懐疑的な見方を示し、エネルギー価格の上昇が止まり、中古車価格が低下に転じれば、英国のインフレ率は2022年終盤から3年にかけて大きく低下するとの予想を示した。
出典:[ロンドン 13日 ロイター] -
2022年01月14日
2度目の感染, スウェーデン王室
スウェーデン王室の王位継承第1位ヴィクトリア皇太子(44)が、再び新型コロナウイルスに感染したことが明らかになった。現地時間の1月9日に公表されたもので、「2度のワクチン接種を受けているヴィクトリア皇太子が、新型コロナウイルスに感染しました。風邪のような症状がありますが、気分は良好で、今後も経過観察を行っていきます」とのこと。
ヴィクトリア皇太子は家族と共に自宅で隔離生活を送っているが、翌日には王室の公式サイトで、ワクチン接種を受けている夫のダニエル王子も陽性であることが明らかになった。ダニエル王子も風邪のような症状で軽症だという。
オミクロン株の蔓延で、現地時間4日には、皇太子の両親である国王カール16世グスタフ(75)と妻のシルヴィア王妃(78)の感染が報じられたばかり。皇太子が濃厚接触者として感染したのかはわかっていない。
ヴィクトリア皇太子とダニエル王子は昨年3月にもコロナに感染しており、今回で2回目。その際は夫のダニエル王子も同時に感染が明らかになっていた。また2020年11月には、カール・フィリップ王子と妻のソフィア妃も感染しているが、いずれも軽症だった。
出典:yahoo New (1/13)
つづき
ヴィクトリア皇太子は家族と共に自宅で隔離生活を送っているが、翌日には王室の公式サイトで、ワクチン接種を受けている夫のダニエル王子も陽性であることが明らかになった。ダニエル王子も風邪のような症状で軽症だという。
オミクロン株の蔓延で、現地時間4日には、皇太子の両親である国王カール16世グスタフ(75)と妻のシルヴィア王妃(78)の感染が報じられたばかり。皇太子が濃厚接触者として感染したのかはわかっていない。
ヴィクトリア皇太子とダニエル王子は昨年3月にもコロナに感染しており、今回で2回目。その際は夫のダニエル王子も同時に感染が明らかになっていた。また2020年11月には、カール・フィリップ王子と妻のソフィア妃も感染しているが、いずれも軽症だった。
出典:yahoo New (1/13)
つづき
2022年01月13日
マスク持参、夏までか?!
【AFP=時事】世界保健機関(WHO)は12/11、現在のペースで感染拡大が続けば、2か月後には欧州の人口の半数以上が同株に感染する可能性があると警鐘を鳴らした。
一方、米ファイザーの幹部は12月、パンデミックが今後1〜2年継続し、2024年にエンデミックになるとの見通しを示したという。ファイザー社は12月に、ワクチンを3回接種すると、2回接種の場合と比べてオミクロン株に対する中和抗体の量が25倍になることを発表した。
また、米ニューヨーク市では12月末以降、救急医療施設に来院した患者数は7日平均ペースで大きく減少したとし、約1カ月でピークを打った可能性があるとブルームバーグ(日本語電子版)が報じた。バイデン政権は、1月からアメリカの住民に自宅で使える簡易検査キット5億個を国民に無料で配布すると発表した。
南アではオミクロン株の感染は、約1カ月程度で入院期間や重症化率の低さからパンデミック(世界的大流行)が収束する可能性を示唆する報告も出た。また、南アのスティーヴ・ビコ学術病院の研究者らが国際感染症学会誌に報告した研究では、昨年11月中旬以降に入院した466人の感染者と、それ以前に入院した3976人の患者を比較したところ、以前には死亡率21・3%だったのがオミクロン急増時には4・5%だったとした。入院期間もオミクロン株感染者は平均4日後に退院したが、他の変異株感染者は8・8日を要したことから半減したという。現状のパンデミックから「『エンデミック(特定地域で繰り返し発生する感染状況)』の時期に入る前兆になるかもしれない」と指摘している。
日本では、オミクロン感染の急拡大が始まって、浜松医療センター感染症管理特別顧問の矢野邦夫医師は「潜伏期間もオミクロンは3〜3・5日で、風邪をひき起こすコロナに相当近づいている。中国・武漢で発生した当初は5・5日間程度、デルタは4〜5日だった。オミクロンもしくは次の変異株を経て、現行の風邪のウイルスの『5番目』になる可能性もある。南アや英国の研究から、重症化率の低下はほぼ確実だ。」と語った。感染者が減っても、これまで日本国内では皆がマスクを着けている。無症状者を含め、マスクを着けていることが感染拡大の防止に有効だ。つまり、「自分も感染者かもしれない」と思って、もうしばらく、散歩でもマスクを持って出る、人と会えばマスクは着けてほしい。
矢野氏は、3月に「東京で1日5000人」という試算もあるが、新型コロナ禍の年内収束も視野に入れつつ、「オミクロン株の世界での急速な拡大状況を踏まえると、もしもインフルエンザの流行と重なれば、医療現場の逼迫が加速し、厳しい状況が予想される。国内で大きな流行となるのであれば、ピークは1月下旬か2月上旬ごろではないか。ただ、「第5波」とは異なり、今は多くの県民がワクチンを接種済みなので、重症者は出ず、3月ごろに収束するのではないか。だいたい3回目接種で抗体価は10倍上がります。こうなるとさすがに感染できなくなる、マスク外しても感染しないし、これを年に1回やっておけば、ブースト(圧力)かかり、我々は免疫がしっかり着くと思う。ワクチンの3回目接種拡大や経口薬の承認といった条件がそろえば収束する可能性もある。そうすれば6〜7月ごろに、より感染力が強く、短い潜伏期間で重症化しづらい変異株の波が発生する「第6波」は来ると思うが、小規模で終わることを願う。」
最後に矢野医師の見解を示しておきたい。「私は7、8月までには、新型コロナは外来で対処できる風邪になっていると、予想しています。コロナは流行しても、ただの風邪でしかなくなっていると思います。ただし、指定感染症であることが、コロナを外来で診られる病気にするうえでネックになっている。3回目のワクチン接種と並行して、指定感染症を外す議論を進めていくべきです。今年はコロナ禍に区切りをつける年にしなければなりません。そして、今年の夏は身体的距離の確保も不要になり、大人数での宴会などもコロナ前のように楽しむことが可能になる。マスク着用の是非に関する議論が浮上してもおかしくない。」との見立てを示した。
参照:静岡新聞(2021/12/26)
一方、米ファイザーの幹部は12月、パンデミックが今後1〜2年継続し、2024年にエンデミックになるとの見通しを示したという。ファイザー社は12月に、ワクチンを3回接種すると、2回接種の場合と比べてオミクロン株に対する中和抗体の量が25倍になることを発表した。
また、米ニューヨーク市では12月末以降、救急医療施設に来院した患者数は7日平均ペースで大きく減少したとし、約1カ月でピークを打った可能性があるとブルームバーグ(日本語電子版)が報じた。バイデン政権は、1月からアメリカの住民に自宅で使える簡易検査キット5億個を国民に無料で配布すると発表した。
南アではオミクロン株の感染は、約1カ月程度で入院期間や重症化率の低さからパンデミック(世界的大流行)が収束する可能性を示唆する報告も出た。また、南アのスティーヴ・ビコ学術病院の研究者らが国際感染症学会誌に報告した研究では、昨年11月中旬以降に入院した466人の感染者と、それ以前に入院した3976人の患者を比較したところ、以前には死亡率21・3%だったのがオミクロン急増時には4・5%だったとした。入院期間もオミクロン株感染者は平均4日後に退院したが、他の変異株感染者は8・8日を要したことから半減したという。現状のパンデミックから「『エンデミック(特定地域で繰り返し発生する感染状況)』の時期に入る前兆になるかもしれない」と指摘している。
日本では、オミクロン感染の急拡大が始まって、浜松医療センター感染症管理特別顧問の矢野邦夫医師は「潜伏期間もオミクロンは3〜3・5日で、風邪をひき起こすコロナに相当近づいている。中国・武漢で発生した当初は5・5日間程度、デルタは4〜5日だった。オミクロンもしくは次の変異株を経て、現行の風邪のウイルスの『5番目』になる可能性もある。南アや英国の研究から、重症化率の低下はほぼ確実だ。」と語った。感染者が減っても、これまで日本国内では皆がマスクを着けている。無症状者を含め、マスクを着けていることが感染拡大の防止に有効だ。つまり、「自分も感染者かもしれない」と思って、もうしばらく、散歩でもマスクを持って出る、人と会えばマスクは着けてほしい。
矢野氏は、3月に「東京で1日5000人」という試算もあるが、新型コロナ禍の年内収束も視野に入れつつ、「オミクロン株の世界での急速な拡大状況を踏まえると、もしもインフルエンザの流行と重なれば、医療現場の逼迫が加速し、厳しい状況が予想される。国内で大きな流行となるのであれば、ピークは1月下旬か2月上旬ごろではないか。ただ、「第5波」とは異なり、今は多くの県民がワクチンを接種済みなので、重症者は出ず、3月ごろに収束するのではないか。だいたい3回目接種で抗体価は10倍上がります。こうなるとさすがに感染できなくなる、マスク外しても感染しないし、これを年に1回やっておけば、ブースト(圧力)かかり、我々は免疫がしっかり着くと思う。ワクチンの3回目接種拡大や経口薬の承認といった条件がそろえば収束する可能性もある。そうすれば6〜7月ごろに、より感染力が強く、短い潜伏期間で重症化しづらい変異株の波が発生する「第6波」は来ると思うが、小規模で終わることを願う。」
最後に矢野医師の見解を示しておきたい。「私は7、8月までには、新型コロナは外来で対処できる風邪になっていると、予想しています。コロナは流行しても、ただの風邪でしかなくなっていると思います。ただし、指定感染症であることが、コロナを外来で診られる病気にするうえでネックになっている。3回目のワクチン接種と並行して、指定感染症を外す議論を進めていくべきです。今年はコロナ禍に区切りをつける年にしなければなりません。そして、今年の夏は身体的距離の確保も不要になり、大人数での宴会などもコロナ前のように楽しむことが可能になる。マスク着用の是非に関する議論が浮上してもおかしくない。」との見立てを示した。
参照:静岡新聞(2021/12/26)
2022年01月12日
英国のコロナ死亡増続く
英政府の新型ウイルス対策を策定している非常時科学諮問委員会(SAGE)の委員、アンドリュー・ヘイワード教授は、15万人という死者数は「ひどい悲劇だ」とBBCラジオに話した。新型コロナウイルスによる死者が15万人を超える国は、アメリカ、ブラジル、インド、ロシア、メキシコ、ペルーに次いでイギリスが7番目となった。遺族団体「正義を求めるCOVID-19遺族」の共同創設者、ジョー・グッドマンさんは、「なぜこの国が世界でも特に高い死者数に見舞われてしまったのか、私たちは答えが必要だ」と呼びかけた。グッドマンさんはさらに、「オミクロン株による死者数の急増が続くのに、見るからにほとんど何の対応もとられていない現状では、その必要性は緊急性を増している。公開調査は一刻でも始めなくてはならない」と強調した。
「我々はもっと上手に対応できたはずだ。感染の第1波や第2波の時点でもっと素早く対応していれば、多くの死が防げたはずだ。それだけにいっそう悲劇的だ」
ジョンソン首相は昨年5月、政府の新型コロナウイルス対策について独立調査委員会を2022年春にも立ち上げると発表している。首相は、現在の感染拡大で国民保健サービス(NHS)の医療機関は「一時的に逼迫」するかもしれないが、イングランドで規制をこれ以上強化しなくても、現在の感染の波を「乗り切れる」よう期待すると方針を示している。
イングランドは現在いわゆる「プランB」の感染対策が実施されている。屋内の公共施設の大半でマスクの着用が義務付けられるほか、一部の大規模会場への入場にはワクチン接種証明などの提示が必要となっている。また可能な限り、在宅勤務が推奨されている。
イギリス政府の諮問機関「ワクチン・予防接種合同委員会(JCVI)」は7日、まだほとんどの人は4回目の接種は不要だと提言した。これまでのデータでは、追加接種から3カ月後でも、65歳以上の人の約90%が入院を要するほどの重症化を免れるようだという。このためJCVIは、4回目の接種よりもまず、国内で1回目、2回目、3回目の接種を広く徹底することが先決だと促している。
出典:BBCニュース(1/9)
「我々はもっと上手に対応できたはずだ。感染の第1波や第2波の時点でもっと素早く対応していれば、多くの死が防げたはずだ。それだけにいっそう悲劇的だ」
ジョンソン首相は昨年5月、政府の新型コロナウイルス対策について独立調査委員会を2022年春にも立ち上げると発表している。首相は、現在の感染拡大で国民保健サービス(NHS)の医療機関は「一時的に逼迫」するかもしれないが、イングランドで規制をこれ以上強化しなくても、現在の感染の波を「乗り切れる」よう期待すると方針を示している。
イングランドは現在いわゆる「プランB」の感染対策が実施されている。屋内の公共施設の大半でマスクの着用が義務付けられるほか、一部の大規模会場への入場にはワクチン接種証明などの提示が必要となっている。また可能な限り、在宅勤務が推奨されている。
イギリス政府の諮問機関「ワクチン・予防接種合同委員会(JCVI)」は7日、まだほとんどの人は4回目の接種は不要だと提言した。これまでのデータでは、追加接種から3カ月後でも、65歳以上の人の約90%が入院を要するほどの重症化を免れるようだという。このためJCVIは、4回目の接種よりもまず、国内で1回目、2回目、3回目の接種を広く徹底することが先決だと促している。
出典:BBCニュース(1/9)
2022年01月11日
しょうなん道の駅
令和3年末にオープンした道の駅しょうなんを覗いてみました。
巨大な施設に広い駐車場、ですから当初の駐車場渋滞やコロナ対策での入場規制も一段落したところで、ゆったりとした知産知消(との看板になっています)のフロアを見てみることができました。柏の知り合いの商品も並んでいたので高いな〜と思いながら、有機で作ってますとの一言につられて買いました。ところが、そこで時間をつぶしているうちに我孫子の交差点の渋滞にはまり、なんと交差点町の追突事故に (>_<)
あの場所に寄っていなければ・・・・ということで、高〜い買い物になってしまいました。あそこは我孫子の人がわざわざ行くところではなかった、鬼門かもなどと思った次第です。そんなに出だして行って買うほどの物もないかなと思ったわけで、
An unhappy new year's day でした。
2022年01月10日
令和4年 我孫子市成人式
大雪の後の快晴の空の下、ケヤキホールでは我孫子市主催の成人式が4部に分割開催されました。
議員も来賓として参列したのは関係一校絞るようにして、極力来賓数も抑えてという通知がされていました。
今回は、副議長の挨拶ということで、市長の挨拶後に舞台中央に上り、1分間との時間制限でお祝いのスピーチをしました。
これまでの乳卒業式で目にしてきた彼ら、彼女たちに花向けの祝辞をと思うと次々に想いが湧いてきて、一分にまとめる事の難しく、原稿を書いてはタイマーで測ったりして結構な時間がかかりました。
そして、全体で30分の式典が終わると速やかに次の第三部の開催に席替えですから、外に待つご家族と写真を撮ったり、久々の友達との立ち話でケヤキホールの周りは晴れ着の若人で華やいでいました。昨年も感染者が出ませんでしたから、今年も大丈夫とは思いますが、まだまだ油断はできません。
家に戻ると、昨年の鉢植えのシクラメンの株から芽吹いた白いつぼみが、花を咲かせて喜ばせてくれました。
おめでとう、と言っているようでした。
議員も来賓として参列したのは関係一校絞るようにして、極力来賓数も抑えてという通知がされていました。
今回は、副議長の挨拶ということで、市長の挨拶後に舞台中央に上り、1分間との時間制限でお祝いのスピーチをしました。
これまでの乳卒業式で目にしてきた彼ら、彼女たちに花向けの祝辞をと思うと次々に想いが湧いてきて、一分にまとめる事の難しく、原稿を書いてはタイマーで測ったりして結構な時間がかかりました。
そして、全体で30分の式典が終わると速やかに次の第三部の開催に席替えですから、外に待つご家族と写真を撮ったり、久々の友達との立ち話でケヤキホールの周りは晴れ着の若人で華やいでいました。昨年も感染者が出ませんでしたから、今年も大丈夫とは思いますが、まだまだ油断はできません。
家に戻ると、昨年の鉢植えのシクラメンの株から芽吹いた白いつぼみが、花を咲かせて喜ばせてくれました。
おめでとう、と言っているようでした。
2022年01月09日
NY感染者;ピークアウト傾向だが、子どもへのリスクは増大
ニューヨーク州は去年12月以降、感染者が激増して先月31日に過去最多となった後は、6日連続で新規感染最多を下回ってきた。今月6日の新規感染者数は8万2094人。
感染制御学が専門の東邦大学感染制御学・小林寅てつ教授は、NYの状況について「ある程度、感染者が増えますと、感染に対して非常に警戒して感染対策を強く取る人と、今までにかかってしまった人とある程度分けることができるので、この状態で、減少傾向が続けば、ピークアウトに向かう可能性がでてきたが、もうしばらくグラフを見守る必要がある」と、オミクロン株が猛威を振るっていたアメリカ・NY州では、変化の兆しが見えてきたと説明した。
ニューヨーク州・ホークル知事:「現在の傾向として感染者の増加にはちょっとしたピークが見て取れます。以前のように一気に増減する感じではありません。これについては、慎重になりつつも楽観的でいようと思います。増加が落ち着きつつあるが(現段階では)正式にピークを迎えたとは言いません。ただ、これまでよりも良い傾向のグラフになっています」
そんな中、NY市では去年9月から、学校の閉鎖基準が緩和されて原則、対面授業が行われています。市では学校の生徒の感染がおよそ1万1000人を数え、6日から16歳以上だった追加接種の対象が、12歳以上に引き下げられていた。
出典:テレ朝news 2022/01/08
つづき
感染制御学が専門の東邦大学感染制御学・小林寅てつ教授は、NYの状況について「ある程度、感染者が増えますと、感染に対して非常に警戒して感染対策を強く取る人と、今までにかかってしまった人とある程度分けることができるので、この状態で、減少傾向が続けば、ピークアウトに向かう可能性がでてきたが、もうしばらくグラフを見守る必要がある」と、オミクロン株が猛威を振るっていたアメリカ・NY州では、変化の兆しが見えてきたと説明した。
ニューヨーク州・ホークル知事:「現在の傾向として感染者の増加にはちょっとしたピークが見て取れます。以前のように一気に増減する感じではありません。これについては、慎重になりつつも楽観的でいようと思います。増加が落ち着きつつあるが(現段階では)正式にピークを迎えたとは言いません。ただ、これまでよりも良い傾向のグラフになっています」
そんな中、NY市では去年9月から、学校の閉鎖基準が緩和されて原則、対面授業が行われています。市では学校の生徒の感染がおよそ1万1000人を数え、6日から16歳以上だった追加接種の対象が、12歳以上に引き下げられていた。
出典:テレ朝news 2022/01/08
つづき
2022年01月08日
感染者の低さ、日本をR数値でみる
欧州で再び新型コロナが拡大する中、ニュージーランドでも感染対策の強化は全土で行われ、マスク着用が強化されるほか、バーやレストランなどの屋内飲食や結婚式などのイベントは100人が上限とした。会場がワクチンパスを導入していない場合、上限は25人に引き下げられる。アーダーン首相は、23日、このような取り組みでロックダウンは行わない考えを強調した。
海外の感染状況を見ると、日本は感染者数を抑えられていることで注目されている。この状況にNTT東日本関東病院の発熱外来を担当する医師であるニコラス・レニック氏は「(R数値)」に言及。
「確かに、日本はマスクやワクチンなどの対策は他国と比べてよくできている。だが、なぜ他国と比べて100倍もの差が開いているのか。R数値の動きが他国と違うからだ。R数値(実効再生産数)がどういうものか。R数値は、要するに1人のコロナ患者が、どれくらいほかの人を感染させるかを調べた数字。R数値がずっと『1』であれば『1』のままだが、『2』の国では4、8、16、32……と感染者は増えていき、『1』と『2』の差が膨大な数になる。『1』を超えるかどうか、これには天と地の差がある。R数値が少しでも『1』を下回っていることが大事だ」
G7(フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダ)の括りで見ると、実際に人口に対するワクチン接種(※2回)済みの割合を見てみると、1位の日本が76.54%、2位にカナダ(75.88%)と続いている。レニック氏は「100万人あたりの新型コロナによる死亡率を見ても、日本は極端に少なくなっている。感染者数は検査の数にも左右されるが、日本は死亡率の低さが成果としてしっかり数字が出ている。ワクチンの開始時期は遅かったが、日本はデルタ株が出たタイミングで大規模にワクチンを打ったこともあり、抗体レベルがまだ高いと言える。タイミング的にも良かったのではないか。その上に、たとえ1日の新規感染者数が5人であっても、周りを見るとほぼみんながマスクをしている。感染者が少なくなったからと言って『もうコロナ収束だ、イエーイ』と騒ぐような国民性ではない。そうした国民性に加えて、ワクチンの相乗効果があった」といい、これらは死亡率にも反映されているという。
レニック氏は「接種から6カ月ほど経つと、ある程度抗体レベルが下がり、R数値が少しずつ上がっていく傾向があるので、やはりブースター接種は必要だと思う」とコメント。
出典:『ABEMAヒルズ』2021/11/26)
海外の感染状況を見ると、日本は感染者数を抑えられていることで注目されている。この状況にNTT東日本関東病院の発熱外来を担当する医師であるニコラス・レニック氏は「(R数値)」に言及。
「確かに、日本はマスクやワクチンなどの対策は他国と比べてよくできている。だが、なぜ他国と比べて100倍もの差が開いているのか。R数値の動きが他国と違うからだ。R数値(実効再生産数)がどういうものか。R数値は、要するに1人のコロナ患者が、どれくらいほかの人を感染させるかを調べた数字。R数値がずっと『1』であれば『1』のままだが、『2』の国では4、8、16、32……と感染者は増えていき、『1』と『2』の差が膨大な数になる。『1』を超えるかどうか、これには天と地の差がある。R数値が少しでも『1』を下回っていることが大事だ」
G7(フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダ)の括りで見ると、実際に人口に対するワクチン接種(※2回)済みの割合を見てみると、1位の日本が76.54%、2位にカナダ(75.88%)と続いている。レニック氏は「100万人あたりの新型コロナによる死亡率を見ても、日本は極端に少なくなっている。感染者数は検査の数にも左右されるが、日本は死亡率の低さが成果としてしっかり数字が出ている。ワクチンの開始時期は遅かったが、日本はデルタ株が出たタイミングで大規模にワクチンを打ったこともあり、抗体レベルがまだ高いと言える。タイミング的にも良かったのではないか。その上に、たとえ1日の新規感染者数が5人であっても、周りを見るとほぼみんながマスクをしている。感染者が少なくなったからと言って『もうコロナ収束だ、イエーイ』と騒ぐような国民性ではない。そうした国民性に加えて、ワクチンの相乗効果があった」といい、これらは死亡率にも反映されているという。
レニック氏は「接種から6カ月ほど経つと、ある程度抗体レベルが下がり、R数値が少しずつ上がっていく傾向があるので、やはりブースター接種は必要だと思う」とコメント。
出典:『ABEMAヒルズ』2021/11/26)
2022年01月07日
余裕の人生設計を
七草のこの日、年の始まりの時期、一年の計を立てるにも良い機会なので、退職後の生活も見据えてどう資産形成を進めるかも、家族で話し合ってみるのも一理ありです。
厚生労働省『令和2年度厚生年金保険・国民年金事業の概況』によると、厚生年金の平均年金受給額は月額14万6,145 円、国民年金で月額5万6,358 円で、この年金額で足りるか足りないかは人それぞれですが、一応の目安になります。現在、年金の受給は65歳を基本とし、60〜70歳まで選択することができます。年金受給を遅らせた場合、年金額は増加し、70歳を選択した場合、65歳と比較して最大42%ほど増加します。
受給開始年齢はライフスタイルに合わせて検討することが重要です。実際に手にする年金額はそれぞれですし、それで足りるか足りないかも人それぞれ。余裕を感じる水準もまた異なります。
例えば、ロスジェネ世代と言われる70年生まれ世代は、非正規雇用も増えて「年越し派遣村」に行列を作ったりする人も少なくありませんでした。地方自治体がこの世代を対象に職員募集をするも倍率は600倍だった、ハシゴを外された感のつよい世代もあって、「75歳まで働け!」では、男性の健康寿命が72歳台の今、年金を受給スタートもずらす選択も、ありかなしか、考えどころです。
一般に、会社員夫婦が定年後に手にする年金額が計28万円ほどだとすると、調査結果「高齢者夫婦の必要最低限の生活費」を参考にする際は年金だけで十分だということになります。さらに「余裕ある暮らし」を目指すなら、月に8万円ほど足りず、貯蓄を取り崩す必要があるということになります。月に8万円ということは、1年で96万円。仮に共に65歳の夫婦だとすると、前述の平均余命からすると、備えるべきは男性は20年あまり、女性は25年あまり。夫婦で2,000万円程度の貯蓄があれば、ゆとりある老後が担保できそうです。
癌も克服できるなど、医療の進化等で日本人の寿命も延び続け、令和2年9月時点で、100歳以上のご長寿は全国で8万450人と8万人以上とのこと。平成27年の調査では、6万1568人で、5年で2万人近く増えました。100歳が珍しくなくなってきた時代、健康で豊かに暮らす人生設計をたてよう。
パート主婦は目先の収支にとらわれて「106万円の壁」にこだわりすぎると、トータルでは損をしてしまう可能性がある。90歳まで生きた場合に50歳から60歳まで10年間110万円を稼いで社会保険に加入した場合と、年収を106万円以下に収入を抑えて社会保険に加入しなかった場合の収支を比較してみると、社会保険に加入したほうが、金銭的には得になる。
基本的には「働けるのであれば働いて社会保険に加入しておいたほうが、老後の生活にメリットがある」と理解しておきたい。
夫の扶養で老後生活する際の大きなリスクの一つが、夫の死亡後の生活費だ。厚生労働省が2022年に発表している厚生年金のモデル年金額は、月額219,593円となっている。この金額は、妻が夫の扶養となっている場合の夫婦2人分の給付水準だ。
もしも夫が先に死亡した場合、妻には遺族年金が支給されるが、その金額は夫分の年金額の4分の3に減額される。
つまり、残された妻は月額165,000円程度の遺族年金しか受け取ることができない。
パート主婦が夫の扶養に入った場合、夫の死亡後に収入が大きく減少するリスクがあることを考えておきたい。夫が死亡した後も生活に困らぬよう、主婦も社会保険に加入しておくなどの備えが必要だ。
厚生労働省『令和2年度厚生年金保険・国民年金事業の概況』によると、厚生年金の平均年金受給額は月額14万6,145 円、国民年金で月額5万6,358 円で、この年金額で足りるか足りないかは人それぞれですが、一応の目安になります。現在、年金の受給は65歳を基本とし、60〜70歳まで選択することができます。年金受給を遅らせた場合、年金額は増加し、70歳を選択した場合、65歳と比較して最大42%ほど増加します。
受給開始年齢はライフスタイルに合わせて検討することが重要です。実際に手にする年金額はそれぞれですし、それで足りるか足りないかも人それぞれ。余裕を感じる水準もまた異なります。
例えば、ロスジェネ世代と言われる70年生まれ世代は、非正規雇用も増えて「年越し派遣村」に行列を作ったりする人も少なくありませんでした。地方自治体がこの世代を対象に職員募集をするも倍率は600倍だった、ハシゴを外された感のつよい世代もあって、「75歳まで働け!」では、男性の健康寿命が72歳台の今、年金を受給スタートもずらす選択も、ありかなしか、考えどころです。
一般に、会社員夫婦が定年後に手にする年金額が計28万円ほどだとすると、調査結果「高齢者夫婦の必要最低限の生活費」を参考にする際は年金だけで十分だということになります。さらに「余裕ある暮らし」を目指すなら、月に8万円ほど足りず、貯蓄を取り崩す必要があるということになります。月に8万円ということは、1年で96万円。仮に共に65歳の夫婦だとすると、前述の平均余命からすると、備えるべきは男性は20年あまり、女性は25年あまり。夫婦で2,000万円程度の貯蓄があれば、ゆとりある老後が担保できそうです。
癌も克服できるなど、医療の進化等で日本人の寿命も延び続け、令和2年9月時点で、100歳以上のご長寿は全国で8万450人と8万人以上とのこと。平成27年の調査では、6万1568人で、5年で2万人近く増えました。100歳が珍しくなくなってきた時代、健康で豊かに暮らす人生設計をたてよう。
パート主婦は目先の収支にとらわれて「106万円の壁」にこだわりすぎると、トータルでは損をしてしまう可能性がある。90歳まで生きた場合に50歳から60歳まで10年間110万円を稼いで社会保険に加入した場合と、年収を106万円以下に収入を抑えて社会保険に加入しなかった場合の収支を比較してみると、社会保険に加入したほうが、金銭的には得になる。
基本的には「働けるのであれば働いて社会保険に加入しておいたほうが、老後の生活にメリットがある」と理解しておきたい。
夫の扶養で老後生活する際の大きなリスクの一つが、夫の死亡後の生活費だ。厚生労働省が2022年に発表している厚生年金のモデル年金額は、月額219,593円となっている。この金額は、妻が夫の扶養となっている場合の夫婦2人分の給付水準だ。
もしも夫が先に死亡した場合、妻には遺族年金が支給されるが、その金額は夫分の年金額の4分の3に減額される。
つまり、残された妻は月額165,000円程度の遺族年金しか受け取ることができない。
パート主婦が夫の扶養に入った場合、夫の死亡後に収入が大きく減少するリスクがあることを考えておきたい。夫が死亡した後も生活に困らぬよう、主婦も社会保険に加入しておくなどの備えが必要だ。
2022年01月06日
2か月以内に正常化か?!
人類が完全にコロナのことを気にせず振る舞えるようになるのはいつでしょうか。
デンマーク 国立セラム研究所の感染症部門のトップ、クラウゼ氏は3日、現地の番組でオミクロン株による入院リスクはデルタ株のおよそ半分との研究結果を明らかにしました。 それを踏まえ、オミクロン株の症状は軽く、多くの人が感染しても深刻な事態には至らず、それが「集団のなかで良好な免疫力を発揮する」と強調しました。 こうしたことから「今後1カ月にわたる感染拡大が終われば以前より良い状況になっている」として、2カ月以内に日常を取り戻せるとの認識を示しました。 一方で、「乗り越えるには今月、努力しなければならない」と注意を続けるよう呼び掛けました。
出典: テレ朝news(1/5)
ロイター通信によりますと、スウェーデンの国王夫妻が新型コロナ検査で陽性となり、隔離に入りました。
スウェーデン王室はカール16世グスタフ国王とシルヴィア王妃が新型コロナ検査で陽性となり、自主隔離に入ったと発表しました。国王は75歳、王妃は78歳と高齢ですが、2人ともワクチンのブースター接種を済ませていて、症状は軽いということです。スウェーデンでもオミクロン株による感染拡大が起きていて、一日1万人前後の新規感染確認者が出ています。
他方、WHOは「集団免疫」の獲得について、今年中の獲得は難しい、と述べています。そのような状態になるためには抗体を持つ人が一定の割合いる「集団免疫」を人類が獲得しなければなりません。それが達成できれば抗体のない人にも感染リスクが小さくなっていきます。そして世界中で「集団免疫」を獲得できれば、感染者の数を永続的にゼロにすることも可能なのです。(天然痘等はこの手法で1977年、根絶されました)
World Health Organization (WHO) chief scientist Soumya Swaminathan said Monday that herd immunity to the coronavirus would not be achieved in 2021, despite the growing availability of vaccines.
–
“We are not going to achieve any levels of population immunity or herd immunity in 2021,” Swaminathan told a briefing, while emphasizing that measures such as physical distancing, handwashing and wearing masks continue to be necessary in containing COVID-19’s spread for the rest of the year.
https://www.dw.com/en/covid-herd-immunity-will-not-happen-in-2021-says-who/a-56197701
世界保健機関(WHO)のスワミナサン主任科学者は、ワクチンの入手可能性が高まっているにもかかわらず、2021年にはコロナウイルスに対する集団免疫は達成されないだろう、と述べた。
(中略)
スワミナサン氏は記者会見で、「2021年には、人口免疫や集団免疫の水準を達成することはできない」と述べた。一方、COVID-19の感染拡大を食い止めるためには、引き続き、身体的距離、手洗い、マスク着用などの対策が必要だと強調した。
日本だけでいうなら、集団免疫”のような状態”を作ることは出来るかもしれません。
しかし、外交上の問題もありますし、いつまでも入国者を制限することは不可能です。
香港に変わる金融ハブの地位を狙うならば積極的な受け入れを行う必要があります。
だからこそ、結局は”世界的な集団免疫”が必要となります。
世界中の国々で、7割り程度の人たちがワクチンや免疫を獲得するには、2〜3年必要だというのが残念ながら有力な見方のようです。
ワクチンを打てばとりあえず自分は大丈夫? → 残念ながら違います。
そもそもファイザー社の作ったワクチンについても、インフルエンザワクチンのように定期的な接種が必要です。
同社のアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は28日のインタビューで「ワクチンの免疫が永久に続かないか、ウイルスが変異する、あるいはウイルスが何度も戻ってくる方法を見いだすシナリオとなる可能性が高い」と述べた。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-07-29/QE79PYT0AFBA01
ひとまず現時点で見つかっている変異種については、その場合は、再度活動を収縮し、ワクチンが改良され頒布されるのを待つ必要があるのです。ただし、その間はいずれもコロナ再燃の可能性が0ではありませんので、手洗い・マスク等(昨年9月頃行っていたような対策)は行っていたほうがいいでしょう。もしくは、コロナ以外の感染症を防ぐためにも、この程度の対策はスタンダードにしていったほうがいいのかもしれません。例え集団免疫を獲得したからと言って、完全に2019年の衛生基準に戻してしまった場合、再度インフルエンザに数十万人もの人が毎年苦しむこととなってしまいます。また、新型コロナウイルス以外の感染症が、今後発生しないとも限りません。
手洗い・マスク・ソーシャルディスタンス、更にはライブイベントやテレワーク、そして果には「医療制度」や「都市」のあり方についても、今回人類全てに「それで正しい感染対策か?」という判断が突きつけられていくのだと思われます。
つづき
デンマーク 国立セラム研究所の感染症部門のトップ、クラウゼ氏は3日、現地の番組でオミクロン株による入院リスクはデルタ株のおよそ半分との研究結果を明らかにしました。 それを踏まえ、オミクロン株の症状は軽く、多くの人が感染しても深刻な事態には至らず、それが「集団のなかで良好な免疫力を発揮する」と強調しました。 こうしたことから「今後1カ月にわたる感染拡大が終われば以前より良い状況になっている」として、2カ月以内に日常を取り戻せるとの認識を示しました。 一方で、「乗り越えるには今月、努力しなければならない」と注意を続けるよう呼び掛けました。
出典: テレ朝news(1/5)
ロイター通信によりますと、スウェーデンの国王夫妻が新型コロナ検査で陽性となり、隔離に入りました。
スウェーデン王室はカール16世グスタフ国王とシルヴィア王妃が新型コロナ検査で陽性となり、自主隔離に入ったと発表しました。国王は75歳、王妃は78歳と高齢ですが、2人ともワクチンのブースター接種を済ませていて、症状は軽いということです。スウェーデンでもオミクロン株による感染拡大が起きていて、一日1万人前後の新規感染確認者が出ています。
他方、WHOは「集団免疫」の獲得について、今年中の獲得は難しい、と述べています。そのような状態になるためには抗体を持つ人が一定の割合いる「集団免疫」を人類が獲得しなければなりません。それが達成できれば抗体のない人にも感染リスクが小さくなっていきます。そして世界中で「集団免疫」を獲得できれば、感染者の数を永続的にゼロにすることも可能なのです。(天然痘等はこの手法で1977年、根絶されました)
World Health Organization (WHO) chief scientist Soumya Swaminathan said Monday that herd immunity to the coronavirus would not be achieved in 2021, despite the growing availability of vaccines.
–
“We are not going to achieve any levels of population immunity or herd immunity in 2021,” Swaminathan told a briefing, while emphasizing that measures such as physical distancing, handwashing and wearing masks continue to be necessary in containing COVID-19’s spread for the rest of the year.
https://www.dw.com/en/covid-herd-immunity-will-not-happen-in-2021-says-who/a-56197701
世界保健機関(WHO)のスワミナサン主任科学者は、ワクチンの入手可能性が高まっているにもかかわらず、2021年にはコロナウイルスに対する集団免疫は達成されないだろう、と述べた。
(中略)
スワミナサン氏は記者会見で、「2021年には、人口免疫や集団免疫の水準を達成することはできない」と述べた。一方、COVID-19の感染拡大を食い止めるためには、引き続き、身体的距離、手洗い、マスク着用などの対策が必要だと強調した。
日本だけでいうなら、集団免疫”のような状態”を作ることは出来るかもしれません。
しかし、外交上の問題もありますし、いつまでも入国者を制限することは不可能です。
香港に変わる金融ハブの地位を狙うならば積極的な受け入れを行う必要があります。
だからこそ、結局は”世界的な集団免疫”が必要となります。
世界中の国々で、7割り程度の人たちがワクチンや免疫を獲得するには、2〜3年必要だというのが残念ながら有力な見方のようです。
ワクチンを打てばとりあえず自分は大丈夫? → 残念ながら違います。
そもそもファイザー社の作ったワクチンについても、インフルエンザワクチンのように定期的な接種が必要です。
同社のアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は28日のインタビューで「ワクチンの免疫が永久に続かないか、ウイルスが変異する、あるいはウイルスが何度も戻ってくる方法を見いだすシナリオとなる可能性が高い」と述べた。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-07-29/QE79PYT0AFBA01
ひとまず現時点で見つかっている変異種については、その場合は、再度活動を収縮し、ワクチンが改良され頒布されるのを待つ必要があるのです。ただし、その間はいずれもコロナ再燃の可能性が0ではありませんので、手洗い・マスク等(昨年9月頃行っていたような対策)は行っていたほうがいいでしょう。もしくは、コロナ以外の感染症を防ぐためにも、この程度の対策はスタンダードにしていったほうがいいのかもしれません。例え集団免疫を獲得したからと言って、完全に2019年の衛生基準に戻してしまった場合、再度インフルエンザに数十万人もの人が毎年苦しむこととなってしまいます。また、新型コロナウイルス以外の感染症が、今後発生しないとも限りません。
手洗い・マスク・ソーシャルディスタンス、更にはライブイベントやテレワーク、そして果には「医療制度」や「都市」のあり方についても、今回人類全てに「それで正しい感染対策か?」という判断が突きつけられていくのだと思われます。
つづき
2022年01月05日
日本に勝機あり
日本では、タクシーは呼べば来てくれるというのが当たり前だ。当然ながら、道をよく知っている(新人なら無線で教えてくれる)、日本語が全員話せる、サービスはかなりよい。ところが、そうでない国が多いのだ。ウーバーがアメリカで生まれた理由は、タクシーを呼ぶのに時間がかかる、道を知らない移民の運転手(英語も話せない)が多い、どこへ連れていかれるか分からない、サービスのレベルが低い、等々の負の要素が多くあった。日本であれば、ウーバーなどの新しいイノベーションが必要とされていなかったので、思いつかなかったのだ。
スマホの普及も同じで、日本では電話網が全国津々浦々に張り巡らされていたので、そのインフラを捨ててまでスマホにしなければいけないという必然性がなかった。一方、中国やアジア、アフリカでは電話網が発達していなかったおかげで、電線のいらないスマホが急速に発展し、一挙に移行した。
これらはリープフロッグ現象と言われる。リープフロッグとは、カエルが飛び跳ねるという意味。これは、先進国は水道、電気、電話、通貨、銀行、物流、通信網、等々、多くのインフラが完備されているが、インフラが整備されていない新興国が、新しいサービスによって一挙に先進国の先を行く現象のことを指している。
もっと言うと、アフリカでは銀行口座を持っている人が少ない。お陰で、スマホが登場した途端、銀行口座がいらない電子マネーが一気に広がった。ケニアでは、成人の96%が電子マネーを使っているという。税金の徴収等も電子マネーで行い、今ではキャッシュレス先進国となった。
裏返すと、今の日本ではリープフロッグ現象が起こりにくいということだ。しかし、これからの「人口減少」「少子高齢化」に向かう日本だからこそ、勝機をとらえる場面が出てきた。
『イノベーションの多くは「負」を解消するために生み出されてきた』、つまり問題があるからこそ、そこに切実な必要性が生まれる。
多くの課題を解決することにより…「禍を転じて福となす」という、いにしえの教訓のように日本も会社も個人も、これを機に大きく飛躍していこうとチームジャパン、団結力で振るい立つ好機にする機会と考えられるのだ。
落合陽一『「老い」と向き合う』中央法規
落合は、メディアにコミュニケートする新進気鋭の若手の情報学者でタレント、1987年生まれ。父は国際ジャーナリストの落合信彦。次のようなことを書いている。
*******
日本にはコロナ禍の影響が出る前の2019年6月末には、在留外国人が282万人を超え、暮らしていた事実を知っておくべきでしょう。海外から「外国人材」と呼ばれる留学生や技能実習生を大量に受け入れることで労働力を賄ってきた事実があります。
今後、日本の人口は2020年9月1日時点で1億2575万人と、ピーク時だった2008年10月1日の1億2808万人より、減少の一途を辿っていく人口減少は加速度的に進み、2065年の人口は8808万人へ。他方、急速な成長が見込まれているアフリカ地域の人口は、2019年時点の10・7億人から、2100年には約38億人に達するといわれています。
今後、さらに日本は2065年時点での人口に占める65歳以上の高齢者の割合は38・4%となることが見込まれており、「生産年齢人口」の減少は大きな社会問題と目されています。
しかし、人口減少はあくまで問題の要素の一つであり、私たちが「何を目指すのか」さえはっきりしていれば、対処は可能なはずです。これまでも、イノベーションの多くは「負」を解消するために生み出されてきました。少子高齢化を乗り越える解決策は、必ず存在するはずです。報道によって、人口減少を日本の将来に悲観的な要素として映し出してしまう人々は多いですが、世の中をどうとらえるかは、常に自分自身の見方によって変化するのです。
日本がいま目指しているのはGDP(国内総生産)という国家全体の付加価値の総和の向上です。社員が少なくても、業績を伸ばしている企業は数多くあります。この論理は、日本における人口減少と経済の問題にも当てはめることが可能と考えています。つまり、労働人口が減少しても、GDPは上げられる。経費を 抑えて利益を最大化する発想に立てば、さらに豊かな社会を作り上げることも不可能ではないでしょう。
ここでいう豊かさは、一人当たりのGDPのみに限らないはずです。超高齢社会の「課題先進国」といわれる日本が、先進国が直面している人口減少に伴う産業構造の変化を先んじて解決することができれば、近代社会を「ゲームチェンジ」することが可能だと考えています。
僕はAIやロボティクスをはじめとした、人によらないテクノロジ ーを社会に実装することで、減少する労働力を補い、さらなる付加価値を生むことができると考えています。
たとえば、中国が我々と同じような超高齢社会に突入するのは2035年以降だろうといわれています。超高齢社会であるいまの日本が、経済成長のできるビジネススキームやロボティクス、AI技術を先んじて開発しておく。すると、数十年後に大きなビジネスチャンスがやってくる。そのときに、勝機を掴めるかも しれません。
アメリカがミッキーマウスというキャラクターやコカ・コーラという製品(プロダクト)を世界に展開したように、これらの分野で「日本規格」が世界中にあふれるかもしれないのです。
蒸気機関が発明され、あらゆる工業が勃興した第1次産業革命、電気やガソリンエンジンが登場し、軽工業から重工業への転換が起こった第2次産業革命。そ して、コンピューターが登場した第3次産業革命に続く、第4次産業革命が、高齢社会の日本から生まれると考えているのです。
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つづき
スマホの普及も同じで、日本では電話網が全国津々浦々に張り巡らされていたので、そのインフラを捨ててまでスマホにしなければいけないという必然性がなかった。一方、中国やアジア、アフリカでは電話網が発達していなかったおかげで、電線のいらないスマホが急速に発展し、一挙に移行した。
これらはリープフロッグ現象と言われる。リープフロッグとは、カエルが飛び跳ねるという意味。これは、先進国は水道、電気、電話、通貨、銀行、物流、通信網、等々、多くのインフラが完備されているが、インフラが整備されていない新興国が、新しいサービスによって一挙に先進国の先を行く現象のことを指している。
もっと言うと、アフリカでは銀行口座を持っている人が少ない。お陰で、スマホが登場した途端、銀行口座がいらない電子マネーが一気に広がった。ケニアでは、成人の96%が電子マネーを使っているという。税金の徴収等も電子マネーで行い、今ではキャッシュレス先進国となった。
裏返すと、今の日本ではリープフロッグ現象が起こりにくいということだ。しかし、これからの「人口減少」「少子高齢化」に向かう日本だからこそ、勝機をとらえる場面が出てきた。
『イノベーションの多くは「負」を解消するために生み出されてきた』、つまり問題があるからこそ、そこに切実な必要性が生まれる。
多くの課題を解決することにより…「禍を転じて福となす」という、いにしえの教訓のように日本も会社も個人も、これを機に大きく飛躍していこうとチームジャパン、団結力で振るい立つ好機にする機会と考えられるのだ。
落合陽一『「老い」と向き合う』中央法規
落合は、メディアにコミュニケートする新進気鋭の若手の情報学者でタレント、1987年生まれ。父は国際ジャーナリストの落合信彦。次のようなことを書いている。
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日本にはコロナ禍の影響が出る前の2019年6月末には、在留外国人が282万人を超え、暮らしていた事実を知っておくべきでしょう。海外から「外国人材」と呼ばれる留学生や技能実習生を大量に受け入れることで労働力を賄ってきた事実があります。
今後、日本の人口は2020年9月1日時点で1億2575万人と、ピーク時だった2008年10月1日の1億2808万人より、減少の一途を辿っていく人口減少は加速度的に進み、2065年の人口は8808万人へ。他方、急速な成長が見込まれているアフリカ地域の人口は、2019年時点の10・7億人から、2100年には約38億人に達するといわれています。
今後、さらに日本は2065年時点での人口に占める65歳以上の高齢者の割合は38・4%となることが見込まれており、「生産年齢人口」の減少は大きな社会問題と目されています。
しかし、人口減少はあくまで問題の要素の一つであり、私たちが「何を目指すのか」さえはっきりしていれば、対処は可能なはずです。これまでも、イノベーションの多くは「負」を解消するために生み出されてきました。少子高齢化を乗り越える解決策は、必ず存在するはずです。報道によって、人口減少を日本の将来に悲観的な要素として映し出してしまう人々は多いですが、世の中をどうとらえるかは、常に自分自身の見方によって変化するのです。
日本がいま目指しているのはGDP(国内総生産)という国家全体の付加価値の総和の向上です。社員が少なくても、業績を伸ばしている企業は数多くあります。この論理は、日本における人口減少と経済の問題にも当てはめることが可能と考えています。つまり、労働人口が減少しても、GDPは上げられる。経費を 抑えて利益を最大化する発想に立てば、さらに豊かな社会を作り上げることも不可能ではないでしょう。
ここでいう豊かさは、一人当たりのGDPのみに限らないはずです。超高齢社会の「課題先進国」といわれる日本が、先進国が直面している人口減少に伴う産業構造の変化を先んじて解決することができれば、近代社会を「ゲームチェンジ」することが可能だと考えています。
僕はAIやロボティクスをはじめとした、人によらないテクノロジ ーを社会に実装することで、減少する労働力を補い、さらなる付加価値を生むことができると考えています。
たとえば、中国が我々と同じような超高齢社会に突入するのは2035年以降だろうといわれています。超高齢社会であるいまの日本が、経済成長のできるビジネススキームやロボティクス、AI技術を先んじて開発しておく。すると、数十年後に大きなビジネスチャンスがやってくる。そのときに、勝機を掴めるかも しれません。
アメリカがミッキーマウスというキャラクターやコカ・コーラという製品(プロダクト)を世界に展開したように、これらの分野で「日本規格」が世界中にあふれるかもしれないのです。
蒸気機関が発明され、あらゆる工業が勃興した第1次産業革命、電気やガソリンエンジンが登場し、軽工業から重工業への転換が起こった第2次産業革命。そ して、コンピューターが登場した第3次産業革命に続く、第4次産業革命が、高齢社会の日本から生まれると考えているのです。
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つづき
2022年01月04日
パリ五輪アピール後のフランス、欧州で感染率最悪
マクロン仏大統領は昨年12月31日の国民向けテレビ演説で「今後数週間は困難になる」と述べ、ワクチン接種を呼びかけた。
フランスで1日、新型コロナウイルスの1日当たりの新規感染者が4日連続で20万人を超え感染拡大が欧州で最大規模となっている。
感染者の急増で労働人員の不足が懸念されている。仏政府は3日以降、ワクチン接種を完了している人については、新規感染者に求めている隔離期間10日間を7日に短縮し、濃厚接触者の隔離も行わない方針だ。
仏政府は新たな変異株「オミクロン株」が感染者に占める割合は約6割に達しているとみている。
出典:読売新聞(2/1)
フランスで1日、新型コロナウイルスの1日当たりの新規感染者が4日連続で20万人を超え感染拡大が欧州で最大規模となっている。
感染者の急増で労働人員の不足が懸念されている。仏政府は3日以降、ワクチン接種を完了している人については、新規感染者に求めている隔離期間10日間を7日に短縮し、濃厚接触者の隔離も行わない方針だ。
仏政府は新たな変異株「オミクロン株」が感染者に占める割合は約6割に達しているとみている。
出典:読売新聞(2/1)
2022年01月03日
ロシアのコロナ死亡率の実際
ロイター通信は昨年末、露統計局と独自の集計をベースに、2020年4月以降の新型コロナの死者数を算出。露有力紙RBCも昨年末、死者数が約63万人に達したと伝えている。それによってロシアの新型コロナウイルスによる死者数が約65万9000人に上り、米国の約82万人に次いで世界で2番目の多さになっていると報じた。これまで、世界2位のブラジル(約62万人)を上回る数字となった。
米国の人口:3億3144万人。ブラジルの人口2億1622万人。ロシアの人口: 1億4617万人。
露政府は新型コロナによる死者を、ウイルスが死亡の「根本的な原因」だったと診断した場合のみ認定している。既往症の悪化などで死亡した関連死は含んでいない。これまでも「過少申告」を指摘されてきた。国際的な集計に使われている露政府対策本部のデータで死者数は30万人超で、2倍以上の差があることになる。
出典:読売新聞(1/2)
米国の人口:3億3144万人。ブラジルの人口2億1622万人。ロシアの人口: 1億4617万人。
露政府は新型コロナによる死者を、ウイルスが死亡の「根本的な原因」だったと診断した場合のみ認定している。既往症の悪化などで死亡した関連死は含んでいない。これまでも「過少申告」を指摘されてきた。国際的な集計に使われている露政府対策本部のデータで死者数は30万人超で、2倍以上の差があることになる。
出典:読売新聞(1/2)
2022年01月02日
欧州で新型コロナウイルスの感染急増
欧州で新型コロナウイルスの感染が急激に広がっている。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は「感染者の津波を引き起こしていることを強く懸念する」と述べた。
イタリアは29日に新規感染者数が約9万8千人に達し、過去最悪を更新した。英国やスペイン、ポルトガルなどでも同様に最悪の状態だ。英国の入院患者数は1万人を超え、今年3月以降では最も多いという。
フランスでは25日の発表で、新規感染者が初めて10万人を突破したばかり。主流のデルタ株に加え、オミクロン株の感染が急拡大、29日時点で初めて20万人を突破し、1日の感染者数は約20万8千人となった。28日に過去最悪の約17万9800人を記録したばかりだったが、4日間で倍増し、過去最多の記録となった。これまで、コロナ感染者は英国が最多だったが、フランスが上回り、1日あたりの感染者数が20万人を超え、欧州では過去最悪の記録だという。年末年始の帰省を前に、感染検査をする人が急増したのも一因とみられる。
フランスメディアによると、ベラン保健相は「1秒に2人が陽性になっている」と語った。陽性者数は100万人を超え、国民の1割が濃厚接触者に該当し、「めまいがするような」(ベラン氏)増加となっている。全土では来月3日以降、カフェやバーで立ったままでの飲食を禁じたり、長距離列車や映画館内での飲食も禁止したりする。ワクチンの追加接種の間隔も1カ月前倒しし、3カ月に短縮するなど対策を急ぐ。だが、感染拡大に追いついていない。
ベラン氏は29日の国会で「(変異株の)オミクロンは波ではなく、大きなうねりと呼ぶべきだ。ここ数日の数字を見れば、地滑りだ」。
今夏、オリ・パラ会場を無観客で運営した日本をしり目に、次の開催地であるパリでは、陽光の下、マスクを外した大勢の市民が、トリコロールカラーの空中ショーを見上げ、肩を組むいつもの夏以上に解放された感の市民の様子が日本と好対照だったのが印象的だった。英国では、ロンドンの繁華街で市民はすでにノーマスクでコンサート、スポーツ観戦に大勢が集っていたのにも、日本人としては驚いたが、子どもを除く一般市民は99%外でマスクを外さなかった。ところが、今、感染が深刻だとして、パリ警視庁は29日、屋外でのマスク着用を31日から義務づけると決めた。どちらが、賢く、どちらが早とちりというのでもないが、マスクに関していえば相当の効果が実証されたようだ。
日本では、二度目のコロナ禍での年末年始となる。昨年はGotoの足も止まり、初詣も自粛だった。
本年は、東京駅を出発する東海道新幹線「のぞみ」の午前中の自由席の乗車率は最大で110%、JR東日本によると、東北・山形新幹線「つばさ」は100%となっていた。帰省の流れは各高速道にラッシュの波を作った。一年経って年末の状況から考えると、ウイズコロナの時代にマスクはしていたほうが、結果、ストレスは少ない事のようだ。やってみての結果なので、インフルエンザに罹りにくくする過程と一緒である。
いずれ、年末の人の大移動の影響で感染者数の上昇傾向は起きてくると思われる。欧米の事態にならぬように、これまで通りの感染予防、換気を心掛け、各自で免疫を落とさない節度ある生活を維持して、七草明けも微増にとどまってもらいたい。
参照:朝日新聞(12/30)
イタリアは29日に新規感染者数が約9万8千人に達し、過去最悪を更新した。英国やスペイン、ポルトガルなどでも同様に最悪の状態だ。英国の入院患者数は1万人を超え、今年3月以降では最も多いという。
フランスでは25日の発表で、新規感染者が初めて10万人を突破したばかり。主流のデルタ株に加え、オミクロン株の感染が急拡大、29日時点で初めて20万人を突破し、1日の感染者数は約20万8千人となった。28日に過去最悪の約17万9800人を記録したばかりだったが、4日間で倍増し、過去最多の記録となった。これまで、コロナ感染者は英国が最多だったが、フランスが上回り、1日あたりの感染者数が20万人を超え、欧州では過去最悪の記録だという。年末年始の帰省を前に、感染検査をする人が急増したのも一因とみられる。
フランスメディアによると、ベラン保健相は「1秒に2人が陽性になっている」と語った。陽性者数は100万人を超え、国民の1割が濃厚接触者に該当し、「めまいがするような」(ベラン氏)増加となっている。全土では来月3日以降、カフェやバーで立ったままでの飲食を禁じたり、長距離列車や映画館内での飲食も禁止したりする。ワクチンの追加接種の間隔も1カ月前倒しし、3カ月に短縮するなど対策を急ぐ。だが、感染拡大に追いついていない。
ベラン氏は29日の国会で「(変異株の)オミクロンは波ではなく、大きなうねりと呼ぶべきだ。ここ数日の数字を見れば、地滑りだ」。
今夏、オリ・パラ会場を無観客で運営した日本をしり目に、次の開催地であるパリでは、陽光の下、マスクを外した大勢の市民が、トリコロールカラーの空中ショーを見上げ、肩を組むいつもの夏以上に解放された感の市民の様子が日本と好対照だったのが印象的だった。英国では、ロンドンの繁華街で市民はすでにノーマスクでコンサート、スポーツ観戦に大勢が集っていたのにも、日本人としては驚いたが、子どもを除く一般市民は99%外でマスクを外さなかった。ところが、今、感染が深刻だとして、パリ警視庁は29日、屋外でのマスク着用を31日から義務づけると決めた。どちらが、賢く、どちらが早とちりというのでもないが、マスクに関していえば相当の効果が実証されたようだ。
日本では、二度目のコロナ禍での年末年始となる。昨年はGotoの足も止まり、初詣も自粛だった。
本年は、東京駅を出発する東海道新幹線「のぞみ」の午前中の自由席の乗車率は最大で110%、JR東日本によると、東北・山形新幹線「つばさ」は100%となっていた。帰省の流れは各高速道にラッシュの波を作った。一年経って年末の状況から考えると、ウイズコロナの時代にマスクはしていたほうが、結果、ストレスは少ない事のようだ。やってみての結果なので、インフルエンザに罹りにくくする過程と一緒である。
いずれ、年末の人の大移動の影響で感染者数の上昇傾向は起きてくると思われる。欧米の事態にならぬように、これまで通りの感染予防、換気を心掛け、各自で免疫を落とさない節度ある生活を維持して、七草明けも微増にとどまってもらいたい。
参照:朝日新聞(12/30)