治療薬の開発やワクチン接種が進んだことにより、海外諸国は日常生活を取り戻すべくコロナ対策を転換している。感染者数が激減した日本においても、マスク着用について議論を重ねてもいい時期だ。
ただ、日本ではマスクを外すにあたって「世間の空気」があり、いまマスクを外して街中を歩いていたら、100%に近くマスクの世間に冷ややかな目で見られる恐れがある。この「空気」は変わるのか。医療法人同友会顧問で社会医学指導医の大室正志氏はこう語る。
「'09年に新型インフルエンザが大流行したとき、行政から要請を受けたわけでもないのに日本中の会社に消毒用アルコールが置かれました。しかし、感染が落ち着いてくると、なし崩し的になくなっていったんです。コロナも同じように、感染者の少ない状態が長く続けば、テレビで連日速報が打たれることもなくなり、世間の関心が薄れていくと思います。社会が脅威だと見なさなくなれば、自然とマスクをつける人も少なくなるでしょう」
福岡市のみらいクリニック院長の今井一彰氏はこう解説する。
「来年春には、みんなマスクを外せる状況になっていると思います。ただ、現時点でも常時マスクをつける必要はありません。ジョギングやウォーキングの際は外しても大丈夫でしょう。大勢の人が集まっていたとしても、映画館やコンサートホールのように大声を出さない環境ではマスクはいらないと思います。また、換気さえ行われていれば飲食店でもマスクをつけなくても問題ありません」
春よ来い。早く来い、待ちに待った日常生活がもうすぐ戻ってくる〜♪
参照:現代ビジネス(11/20)
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