宮坂昌之氏は大阪大学大学院医学系研究科教授などを歴任、大阪大学免疫学フロンティア研究センター招へい教授。専門は免疫学。「標準免疫学」「新型コロナ 7つの謎」などの著書がある。
厚労省は、6月25日にワクチン接種を受けた約2500万人のうち、これまでに356人の死亡を確認したと公表した。この死亡例は「副反応による死亡例」ではなく、「有害事象」だと説明する。因果関係のはっきりしない「灰色判定」の大半は、ワクチン接種と関係のない偶発的な事象がかなりの割合を占めると、宮坂氏は見ている。アストラゼネカ製のウイルスベクターワクチンについて、問題はないことを詳しく説明している。
mRNAワクチンに含まれるのはウイルスの遺伝情報のごく一部にすぎず、それだけでは病原性や感染性を発揮することもない。また、mRNAワクチンの遺伝子からDNAが合成されることはないので、長期的に影響を受けることもないという。副反応など心配な点についても詳しく解説した上で、ワクチン接種を見直すほどの「重大な懸念」は発生していないと判断している。理由の1つは、mRNAワクチンに使われるmRNAは体内で増えず、投与後、1日半ぐらいの寿命しかなく、いずれ完全に分解されるからというのだ。
宮坂氏はテレビによく出ている医師や学者も名前を挙げて批判し、彼らが登場する日本のメディアの科学リテラシーは「残念ながら総じて低い」とも指摘。新型コロナワクチンに危険性はないのか? と心配する人もいるが、その可能性は非常に低いという。
出典:J-Cast(8/27)
一方、新潟大学名誉教授・岡田正彦教授が指摘する問題点は、本来、一回たんぱく質を作ると役目が終わり、分解されるはずのRNAが新種ワクチンでは分解されないように改造されていることを指摘。その結果、抗体が作られるプロセスが短期で消滅せず、永続することになるという。
新種のワクチンは、体内でコロナウイルスのスパイクたんぱく質を産生するメカニズムを体内に注入するもの。コロナ感染症対策としては有用に見えるが、実は落とし穴がある。人工遺伝子が半永久的に残り、新種のスパイクたんぱく質が生成され、そのたんぱく質に対する抗体反応が永遠に続くことになる。そのメカニズムが長期間作動することによって免疫暴走、免疫機能不全が生じる、あるいは、がん発生リスクが高まることが懸念がある、という。
出典HP:https://biz-journal.jp/2021/03/post_213203_2.htmlつづき
2021年08月31日
2021年08月30日
感染回避の換気の重要性
デルタ株と従来株とを比較し、米国CDCの研究で感染力は2倍以上、カナダ・トロント大学の研究で死亡リスクは約2・3倍となっていると伝えた。
厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードで、京都大学大学院医学研究科の西浦博教授が示した試算では、新規感染の約80%がデルタ株と見積もられている8月11日現在の東京都の新型コロナの伝播力(感染力)を従来株の流行時と比較し、デルタ株の感染力は従来株の1.87倍とはじき出している。
また、米疾病対策センター(CDC)が、1人のデルタ株感染者が免疫のない何人に感染させる能力があるかを示す「基本再生産数」を試算した。それによると従来株の基本再生産数が1.5〜3.5人に対し、デルタ株では5〜9.5人と約3倍になり、空気感染する水ぼうそうの8.5人と同等と指摘している。
これに加え最近、中国の研究グループが公表した医学誌への掲載可否審査前(査読前)の論文で、デルタ株感染者の体内にあるウイルス量は、従来株感染者の1260倍と報告されている。
つまり、どこからの報告でも強い感染力だという結果だ。主要感染経路の飛沫に含まれるウイルス量が従来株より多いため、感染者の周囲にいる人がウイルスを含む飛沫を吸い込む危険性が高まり、更に吸い込んだ後は免疫をすり抜けてヒトの細胞に結合しやすい。
元国立感染症研究所主任研究官・小坂健氏は「デルタ株は従来の株より増殖も早いし、ウイルス量も多いと言われている。そうすると、今までは感染しなかった場合でも、2倍以上のウイルスを持っているとあっという間にうつってしまうと。今までうつらなかったような場合でもうつってしまうということがありうるわけです。
デルタ株、特に夏は換気ということになると、夏はエアコンでほとんど換気がされない。暖房と違って風が下に落ちてくるというところで、より感染しやすい。イメージしてもらうのは、例えばたばこの煙をどうやって吸わないかということになるが、やっぱり換気できちんと回してあげることが非常に大事になる」と、換気の重要性を訴えた。
ざっくりとした例えをすると、50人定員のワンフロアの飲食店が満席でそこに感染症患者が1人いたとする。この時に感染の危険が及ぶ人は、飛沫感染ならば周囲の数人程度、マイクロ飛沫感染(デルタ株)では十人前後、空気感染はフロア内全員というイメージだ。
空気感染は飛沫から水分が抜けた直径4μm(0.004mm)以下の飛沫核が空気中を時には2〜3時間も漂い、それを吸い込んだ人が感染するもの。それに対し、飛沫感染は、通常は1分もあれば地上に落下する咳やくしゃみ、会話などで口や鼻から飛び出した直径5μm(マイクロメートル・0.005mm)以上の、病原体を含む飛沫(水滴)を感染者の1〜2mの距離にいる人が吸い込んで起こる感染。つまり、両方とも換気して室外に飛沫を逃しておく方が無難で、飛沫感染のほうが空気感染よりは対処しやすい。
ただ、新型コロナの場合、この2つの中間の「マイクロ飛沫感染」が特定条件で起こることが分かっている。マイクロ飛沫は飛沫の中でも小さいもので、これが空間を数十分漂って飛沫感染が起こるよりもやや離れた人にも感染が起こる。このマイクロ飛沫感染が起きやすい条件が、過去1年以上耳にタコができるほど聞かされた「三密」である。ただ、デルタ株は感染力が強いため、このうちの一つの条件を備えた一密でも起こり得る。
つづき
厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードで、京都大学大学院医学研究科の西浦博教授が示した試算では、新規感染の約80%がデルタ株と見積もられている8月11日現在の東京都の新型コロナの伝播力(感染力)を従来株の流行時と比較し、デルタ株の感染力は従来株の1.87倍とはじき出している。
また、米疾病対策センター(CDC)が、1人のデルタ株感染者が免疫のない何人に感染させる能力があるかを示す「基本再生産数」を試算した。それによると従来株の基本再生産数が1.5〜3.5人に対し、デルタ株では5〜9.5人と約3倍になり、空気感染する水ぼうそうの8.5人と同等と指摘している。
これに加え最近、中国の研究グループが公表した医学誌への掲載可否審査前(査読前)の論文で、デルタ株感染者の体内にあるウイルス量は、従来株感染者の1260倍と報告されている。
つまり、どこからの報告でも強い感染力だという結果だ。主要感染経路の飛沫に含まれるウイルス量が従来株より多いため、感染者の周囲にいる人がウイルスを含む飛沫を吸い込む危険性が高まり、更に吸い込んだ後は免疫をすり抜けてヒトの細胞に結合しやすい。
元国立感染症研究所主任研究官・小坂健氏は「デルタ株は従来の株より増殖も早いし、ウイルス量も多いと言われている。そうすると、今までは感染しなかった場合でも、2倍以上のウイルスを持っているとあっという間にうつってしまうと。今までうつらなかったような場合でもうつってしまうということがありうるわけです。
デルタ株、特に夏は換気ということになると、夏はエアコンでほとんど換気がされない。暖房と違って風が下に落ちてくるというところで、より感染しやすい。イメージしてもらうのは、例えばたばこの煙をどうやって吸わないかということになるが、やっぱり換気できちんと回してあげることが非常に大事になる」と、換気の重要性を訴えた。
ざっくりとした例えをすると、50人定員のワンフロアの飲食店が満席でそこに感染症患者が1人いたとする。この時に感染の危険が及ぶ人は、飛沫感染ならば周囲の数人程度、マイクロ飛沫感染(デルタ株)では十人前後、空気感染はフロア内全員というイメージだ。
空気感染は飛沫から水分が抜けた直径4μm(0.004mm)以下の飛沫核が空気中を時には2〜3時間も漂い、それを吸い込んだ人が感染するもの。それに対し、飛沫感染は、通常は1分もあれば地上に落下する咳やくしゃみ、会話などで口や鼻から飛び出した直径5μm(マイクロメートル・0.005mm)以上の、病原体を含む飛沫(水滴)を感染者の1〜2mの距離にいる人が吸い込んで起こる感染。つまり、両方とも換気して室外に飛沫を逃しておく方が無難で、飛沫感染のほうが空気感染よりは対処しやすい。
ただ、新型コロナの場合、この2つの中間の「マイクロ飛沫感染」が特定条件で起こることが分かっている。マイクロ飛沫は飛沫の中でも小さいもので、これが空間を数十分漂って飛沫感染が起こるよりもやや離れた人にも感染が起こる。このマイクロ飛沫感染が起きやすい条件が、過去1年以上耳にタコができるほど聞かされた「三密」である。ただ、デルタ株は感染力が強いため、このうちの一つの条件を備えた一密でも起こり得る。
つづき
2021年08月29日
64年東京パラ実現が夢だった上皇・上皇后、半世紀超えるパラアスリート支援の天皇家
アンドルー・パーソンズIPC会長は「不自由さは弱点ではない。世界全人口の15%は障害者だ。12億人の人たちが障害を持っている障害者と健常者との違いは障害者にとっては力になる。パンデミック以後の世界はこれまでよりもより良い世界にせねばならない。その社会とは、すべての人々にとって好機をもたらすものでなければならない。パラリンピックの成功を糧にしてわれわれは『WeThe15』ヒューマン・ライツ運動を展開する。この人たちには健常者が謳歌している権利を、同じように享受する権利があるのだ。スポーツはその一部に過ぎない」
(https://apnews.com/article/paralympics-2021-opening-ceremony-807f5ea1cc994ecbab2b5f7a50d59945#:~:text=TOKYO%20(AP)%20%E2%80%94%20The%20Paralympics,the%20recently%20completed%20Tokyo%20Olympics.)
8月24日から始まった東京パラリンピックの模様は177か国と地域の150のテレビ、ラジオ、オンラインで報道される。IPO関係者は「視聴者は全世界で累計42億5000万人」と予想している。前回のリオ・パラリンピック41億人を大きく上回る。このことは、東京パラリンピックが世界を変える起爆剤になるかもしれない。
その表れは、東京五輪報道において、当初批判的だった米メディアが総じて五輪が無事閉幕したことを安堵し、「日本は本当によくやった」というジョー・バイデン大統領のコメントで締めくくっていた事にも表れていた。また、五輪の時と同じく無観客の開会式だったが、パラリンピック開催に反対するデモは少人数で、開催にこぎつけた安堵感とパラリンピック・アスリートへの歓迎ムードにあふれていたと評してパラリンピック報道姿勢は、どこまでもポジティブだった。
特に、米有力紙のニューヨーク・タイムズのモトコ・リッチ東京支局長は開会式の前触れ記事でこう書いている。 「天皇陛下(His Majesty the Emperor of Japan, Naruhito)が東京パラリンピックの開会を宣言する。日本の皇室にはこれまで長きにわたりパラリンピックを支持・支援してきた歴史がある。天皇の両親である上皇と上皇后は、皇太子、皇太子妃だった時から1964年の東京パラリンピックを実現させることを主要な活動の一つと考え、開催を実現させた。なお、リッチ氏は東京生まれ、小学校4年生の時に帰米、52歳。母親は日本人、父親は米国人。イエール大学を経て英ケンブリッジ大学を卒業、ファイナンシャル・タイムズ、ウォールストリート・ジャーナルを経て2003年から現職。
日本の皇族について詳しいポートランド州立大学のケネス・ルオフ教授の談話を引用し、『当時の皇太子・皇太子妃のパラリンピック支援は身障者に対する日本人の意識・態度を徐々に変える出発点となった。今は信じられないかもしれないが、当時の日本では身障者は公の場には出さない、隠しておく存在だった。皇族は日本社会に大きな影響力を持っている。皇太子は、身障者は健常者と同じようにスポーツを楽しむべきだし、社会復帰のためのリハビリとしてだけでなく、スポーツそのものをエンジョイするためのものだと主張した。1964年以降、皇太子夫妻は記者たちを同行させて身障者のいる病院や施設を定期的に訪問し、身障者に対する世間の関心を喚起してきた』と指摘している。
リッチ記者の記事の行間には、天皇陛下の東京パラリンピック開会宣言が、国際イベントでの「名誉総裁」が行うありきたりの儀礼的な宣言ではない、というニュアンスがにじみ出ていた。 (https://the-japan-news.com/news/article/0007707994)
天皇陛下は、8月24日、国際パラリンピック委員会(IPC)のパーソンズ会長らと面会された際には、パラリンピックに対する皇族の継続的な支持・支援を強調され、次のように述べられた。
「障害者スポーツの発展に強い関心を持ち、1964年の東京パラリンピックを温かくも守られた上皇や上皇后からいろいろと話を伺った。パラリンピックは私たちが一人ひとりの個性のかけがえのなさ、尊さ(Irreplaceability and preciousness of individuality)に改めて思いをいたす機会となる。これを機会に、障害がある人もない人も、お互いを尊重し合い、思いやること(Respecting and caring for one another)を、これまで以上に大切にしながら共に生きていく社会づくりが進んでいくことを願う。」
日本では、天皇陛下のご挨拶は意外にあっさり報じられた。だが海外メディアは日本の天皇の英語での生の声として強い感銘を受けたようだ。
出典:JB press(8/28)つづき
(https://apnews.com/article/paralympics-2021-opening-ceremony-807f5ea1cc994ecbab2b5f7a50d59945#:~:text=TOKYO%20(AP)%20%E2%80%94%20The%20Paralympics,the%20recently%20completed%20Tokyo%20Olympics.)
8月24日から始まった東京パラリンピックの模様は177か国と地域の150のテレビ、ラジオ、オンラインで報道される。IPO関係者は「視聴者は全世界で累計42億5000万人」と予想している。前回のリオ・パラリンピック41億人を大きく上回る。このことは、東京パラリンピックが世界を変える起爆剤になるかもしれない。
その表れは、東京五輪報道において、当初批判的だった米メディアが総じて五輪が無事閉幕したことを安堵し、「日本は本当によくやった」というジョー・バイデン大統領のコメントで締めくくっていた事にも表れていた。また、五輪の時と同じく無観客の開会式だったが、パラリンピック開催に反対するデモは少人数で、開催にこぎつけた安堵感とパラリンピック・アスリートへの歓迎ムードにあふれていたと評してパラリンピック報道姿勢は、どこまでもポジティブだった。
特に、米有力紙のニューヨーク・タイムズのモトコ・リッチ東京支局長は開会式の前触れ記事でこう書いている。 「天皇陛下(His Majesty the Emperor of Japan, Naruhito)が東京パラリンピックの開会を宣言する。日本の皇室にはこれまで長きにわたりパラリンピックを支持・支援してきた歴史がある。天皇の両親である上皇と上皇后は、皇太子、皇太子妃だった時から1964年の東京パラリンピックを実現させることを主要な活動の一つと考え、開催を実現させた。なお、リッチ氏は東京生まれ、小学校4年生の時に帰米、52歳。母親は日本人、父親は米国人。イエール大学を経て英ケンブリッジ大学を卒業、ファイナンシャル・タイムズ、ウォールストリート・ジャーナルを経て2003年から現職。
日本の皇族について詳しいポートランド州立大学のケネス・ルオフ教授の談話を引用し、『当時の皇太子・皇太子妃のパラリンピック支援は身障者に対する日本人の意識・態度を徐々に変える出発点となった。今は信じられないかもしれないが、当時の日本では身障者は公の場には出さない、隠しておく存在だった。皇族は日本社会に大きな影響力を持っている。皇太子は、身障者は健常者と同じようにスポーツを楽しむべきだし、社会復帰のためのリハビリとしてだけでなく、スポーツそのものをエンジョイするためのものだと主張した。1964年以降、皇太子夫妻は記者たちを同行させて身障者のいる病院や施設を定期的に訪問し、身障者に対する世間の関心を喚起してきた』と指摘している。
リッチ記者の記事の行間には、天皇陛下の東京パラリンピック開会宣言が、国際イベントでの「名誉総裁」が行うありきたりの儀礼的な宣言ではない、というニュアンスがにじみ出ていた。 (https://the-japan-news.com/news/article/0007707994)
天皇陛下は、8月24日、国際パラリンピック委員会(IPC)のパーソンズ会長らと面会された際には、パラリンピックに対する皇族の継続的な支持・支援を強調され、次のように述べられた。
「障害者スポーツの発展に強い関心を持ち、1964年の東京パラリンピックを温かくも守られた上皇や上皇后からいろいろと話を伺った。パラリンピックは私たちが一人ひとりの個性のかけがえのなさ、尊さ(Irreplaceability and preciousness of individuality)に改めて思いをいたす機会となる。これを機会に、障害がある人もない人も、お互いを尊重し合い、思いやること(Respecting and caring for one another)を、これまで以上に大切にしながら共に生きていく社会づくりが進んでいくことを願う。」
日本では、天皇陛下のご挨拶は意外にあっさり報じられた。だが海外メディアは日本の天皇の英語での生の声として強い感銘を受けたようだ。
出典:JB press(8/28)つづき
2021年08月28日
2度のJJ接種、抗体が9倍
アメリカの製薬大手「ジョンソン・エンド・ジョンソン(JJ)」は25日、新型コロナについて、自社のワクチンを2度目の接種をした場合、抗体が9倍に増えるとするデータを公表しました。
ジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンは1度の接種で済むのが特徴ですが、公表されたデータによりますと、2度目の接種をした場合は1度目の接種の28日後と比べて抗体が9倍に増えたということです。
ジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンはアメリカで2月に緊急使用が許可されていて、すでに約1400万回が接種されています。
出典:テレ朝(8/26)
デルタ株によって、ワクチン接種後感染者も感染を広げる可能性があるワクチンと複数の研究所が発表している。
英ケンブリッジ大学の微生物学者、ラビンドラ・グプタ氏は「接種後のブレイクスルー感染が起きやすくなっています」と話す。グプタ氏の研究室は、ワクチン接種を完了した医療従事者もデルタ株に感染することがあり、その鼻に高濃度のウイルスが存在することを最初期に報告した。
ウィスコンシン大学の研究結果が正しければ、ブレイクスルー感染した人は、その多くが発症しないまま、知らずにウイルスをまき散らすかもしれない。「これは警戒すべき発見です」と、今回の研究を主導したカタリナ・グランデ氏は説明する。氏は「マディソン市およびデーン郡新型コロナデータチーム」のリーダーを務める公衆衛生管理者だ。
米スクリプス・トランスレーショナル研究所の創設者で所長のエリック・トポル氏は、デルタ株に感染したワクチン接種完了者が、発症前あるいは発症せずにウイルスを他人に感染させること、そしてこれが従来株よりも高い確率で起こりうることを懸念する。「ですから、ワクチン接種を受けた人にとっても、マスクの着用と感染対策は重要です」
参照HP;https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/21/082400417/ (8/24)
ジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンは1度の接種で済むのが特徴ですが、公表されたデータによりますと、2度目の接種をした場合は1度目の接種の28日後と比べて抗体が9倍に増えたということです。
ジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンはアメリカで2月に緊急使用が許可されていて、すでに約1400万回が接種されています。
出典:テレ朝(8/26)
デルタ株によって、ワクチン接種後感染者も感染を広げる可能性があるワクチンと複数の研究所が発表している。
英ケンブリッジ大学の微生物学者、ラビンドラ・グプタ氏は「接種後のブレイクスルー感染が起きやすくなっています」と話す。グプタ氏の研究室は、ワクチン接種を完了した医療従事者もデルタ株に感染することがあり、その鼻に高濃度のウイルスが存在することを最初期に報告した。
ウィスコンシン大学の研究結果が正しければ、ブレイクスルー感染した人は、その多くが発症しないまま、知らずにウイルスをまき散らすかもしれない。「これは警戒すべき発見です」と、今回の研究を主導したカタリナ・グランデ氏は説明する。氏は「マディソン市およびデーン郡新型コロナデータチーム」のリーダーを務める公衆衛生管理者だ。
米スクリプス・トランスレーショナル研究所の創設者で所長のエリック・トポル氏は、デルタ株に感染したワクチン接種完了者が、発症前あるいは発症せずにウイルスを他人に感染させること、そしてこれが従来株よりも高い確率で起こりうることを懸念する。「ですから、ワクチン接種を受けた人にとっても、マスクの着用と感染対策は重要です」
参照HP;https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/21/082400417/ (8/24)
2021年08月27日
米モデルナワクチンに異物混入
【パリ共同 8/27】米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンに異物の混入が見つかった問題で、製造に関わったスペインの製薬会社ロビは26日、声明を発表し、異物が見つかったロットは日本のみに納入されたと明らかにした。ロビの製造ラインの一つが原因だった可能性があるとして、調査に協力し続けると表明した。
ロビはモデルナと委託契約を結んでいる。米国以外へ納入されるワクチンについて、スイスの企業が製造した原料をスペインの首都マドリード郊外の工場で瓶に充填し、完成させる最終工程を担っている。
【南日本新聞社 8/27】
モデルナ製新型コロナウイルスワクチンで判明した異物混入は、鹿児島県内で今後予定される職場接種には影響しないとみられる。県が26日、国内供給を担う武田薬品工業に問い合わせた。
県内では職場接種や、すでに終了した県の大規模接種でモデルナ製を使用。県の担当者は「現時点では、(武田薬品工業から)県内の今後の接種に大きな影響はないだろうと聞いている」と話した。
鹿児島商工会議所(鹿児島市)は9月6日から、会員企業の約1万4000人を対象に2回目の接種を始める。当初計画ではワクチンは3日に届く見通しで、企業支援部の宮元伸幸部長(49)は「国から供給遅れの連絡はないので、予定通りのスケジュールで準備する」と話した。
【共同通信 8/26】
米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンの瓶に異物混入が見つかった5都県8カ所の接種会場のうちの7カ所が共同通信の取材で26日判明した。
最も多かったのは、埼玉県の「県南部ワクチン接種センター」になっている県浦和合同庁舎会場で、国内で報告された39本の混入瓶のうち19本が見つかった。このほかは岐阜県の岐阜産業会館(6本)、東京都の衆議院(4本)、乃木坂ワクチン接種会場(3本)、早稲田大(本数不明)、愛知県のバンテリンドームナゴヤ(2本)、茨城県の県立医療大学(1本)。
京都府では26日、混入の可能性がある製造番号のワクチンを府が設置する府立京都スタジアム(亀岡市、サンガスタジアム京セラ)の接種会場で使用し21、22日に計922人が接種を受けていたと発表した。
ロビはモデルナと委託契約を結んでいる。米国以外へ納入されるワクチンについて、スイスの企業が製造した原料をスペインの首都マドリード郊外の工場で瓶に充填し、完成させる最終工程を担っている。
【南日本新聞社 8/27】
モデルナ製新型コロナウイルスワクチンで判明した異物混入は、鹿児島県内で今後予定される職場接種には影響しないとみられる。県が26日、国内供給を担う武田薬品工業に問い合わせた。
県内では職場接種や、すでに終了した県の大規模接種でモデルナ製を使用。県の担当者は「現時点では、(武田薬品工業から)県内の今後の接種に大きな影響はないだろうと聞いている」と話した。
鹿児島商工会議所(鹿児島市)は9月6日から、会員企業の約1万4000人を対象に2回目の接種を始める。当初計画ではワクチンは3日に届く見通しで、企業支援部の宮元伸幸部長(49)は「国から供給遅れの連絡はないので、予定通りのスケジュールで準備する」と話した。
【共同通信 8/26】
米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンの瓶に異物混入が見つかった5都県8カ所の接種会場のうちの7カ所が共同通信の取材で26日判明した。
最も多かったのは、埼玉県の「県南部ワクチン接種センター」になっている県浦和合同庁舎会場で、国内で報告された39本の混入瓶のうち19本が見つかった。このほかは岐阜県の岐阜産業会館(6本)、東京都の衆議院(4本)、乃木坂ワクチン接種会場(3本)、早稲田大(本数不明)、愛知県のバンテリンドームナゴヤ(2本)、茨城県の県立医療大学(1本)。
京都府では26日、混入の可能性がある製造番号のワクチンを府が設置する府立京都スタジアム(亀岡市、サンガスタジアム京セラ)の接種会場で使用し21、22日に計922人が接種を受けていたと発表した。
2021年08月26日
東北大でコロナ治療薬、治験へ
東北大大学院医学系研究科の宮田敏男教授(腎臓内科)と東北大病院の張替秀郎(はりがえひでお)臨床研究推進センター長らの研究グループが、新型コロナウイルス感染による肺炎の重症化を防ぐ治療薬を開発した。内服薬として自宅や療養先の患者に投与できるため、患者、医療現場双方の負担軽減につながるという。臨床試験(治験)を経て、早ければ2年後の実用化を目指す。
コロナ感染者の約80%は軽症だが、高齢者や糖尿病など基礎疾患のある人は肺炎などを起こして重症化しやすい。当初は軽症でも急に悪化するケースもある。
合併症として血栓ができやすくなり、血管が詰まって容体が悪化する例も報告されている。肺の細胞が硬くなる繊維化による肺障害の後遺症も課題だ。
新たな治療薬は肺炎の重症化や血栓形成に関与するタンパク質「PAI-1」の発現を阻害する。PAI-1の血中濃度は米エール大などの研究で、コロナ患者の重症度を示す指標とされている。
別の病気の治療薬としての治験をしていた宮田教授らは、2020年10月からコロナ治療薬としての治験も開始。東北大病院など7施設の入院患者26人を対象にした治験で安全性を確認した。21年度は国内外の約100人で効果を検証する。
新治療薬は錠剤の内服薬で、基礎疾患のある軽症患者とせき、たん、呼吸困難のある中等症患者が対象。ウイルス自体でなく症状に対する薬のため、どの変異株でも治療効果が期待できるという。
張替センター長は「手軽な飲み薬で肺炎の重症化が防げれば、安心して社会生活を送れる」と説明。宮田教授は「療養先や外来で処方でき、患者と医療従事者双方の負担軽減をはじめ有効な活用が期待できる」と話す。
出典:河北新報社(4/28)
コロナ感染者の約80%は軽症だが、高齢者や糖尿病など基礎疾患のある人は肺炎などを起こして重症化しやすい。当初は軽症でも急に悪化するケースもある。
合併症として血栓ができやすくなり、血管が詰まって容体が悪化する例も報告されている。肺の細胞が硬くなる繊維化による肺障害の後遺症も課題だ。
新たな治療薬は肺炎の重症化や血栓形成に関与するタンパク質「PAI-1」の発現を阻害する。PAI-1の血中濃度は米エール大などの研究で、コロナ患者の重症度を示す指標とされている。
別の病気の治療薬としての治験をしていた宮田教授らは、2020年10月からコロナ治療薬としての治験も開始。東北大病院など7施設の入院患者26人を対象にした治験で安全性を確認した。21年度は国内外の約100人で効果を検証する。
新治療薬は錠剤の内服薬で、基礎疾患のある軽症患者とせき、たん、呼吸困難のある中等症患者が対象。ウイルス自体でなく症状に対する薬のため、どの変異株でも治療効果が期待できるという。
張替センター長は「手軽な飲み薬で肺炎の重症化が防げれば、安心して社会生活を送れる」と説明。宮田教授は「療養先や外来で処方でき、患者と医療従事者双方の負担軽減をはじめ有効な活用が期待できる」と話す。
出典:河北新報社(4/28)
2021年08月25日
群馬県はアストラ製も接種
群馬県は25日、英アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンの接種希望者の募集を30日から始めると発表した。政府から500人分に当たる1千回分の供給を受ける。県によると、接種は9月10日の開始を予定し、実施施設は独立行政法人地域医療機能推進機構群馬中央病院(前橋市)になる予定。
アレルギーなどのためファイザー社やモデルナ社などのワクチンが接種できない18歳以上の人なども受けられる。しかし、アストラ製は海外でごくまれに血栓症が起きる副反応が報告され、40歳以上への使用が承認されている。このため対象は原則40歳以上となる。
希望者の申請は、ぐんま電子申請受付システムのほか、県ワクチン接種推進課(電話027・897・2957)で受け付ける。募集期間は10月1日まで。接種日は調整後に県から連絡される。
アレルギーなどのためファイザー社やモデルナ社などのワクチンが接種できない18歳以上の人なども受けられる。しかし、アストラ製は海外でごくまれに血栓症が起きる副反応が報告され、40歳以上への使用が承認されている。このため対象は原則40歳以上となる。
希望者の申請は、ぐんま電子申請受付システムのほか、県ワクチン接種推進課(電話027・897・2957)で受け付ける。募集期間は10月1日まで。接種日は調整後に県から連絡される。
2021年08月24日
パラリンピック開会、好評価
東京パラリンピックが24日午後8時、国立競技場で観客を入れずに開会式を行い、開幕した。パラリンピックは161カ国と難民選手団から史上最多の4400人のパラアスリートが参加し、13日間で22競技539種目が実施される。
聖火は、パラリンピック発祥の英国南部の町ストーク・マンデビルで採火式がされた。1948年に第二次世界大戦で負傷した車椅子の兵士らによるアーチェリー大会が、この町の病院で行われたのが起源。我孫子など、聖火ルートとなった各地の町から集められるので、海津にいはは副議長として我孫子で行われた早朝の採火式(8/18)に臨席した。1つの火となってまとめられる「集火式」が20日に東京で行われた。国際パラリンピック委員会特別親善大使の香取慎吾、草なぎ剛、稲垣吾郎の3人が最終ランナーを務め、24日の開会式の聖火台に3人のパラ・アスリートによって灯された。
開会式のコンセプトは「WE HAVE WINGS」。ピッチ上に設置された“パラ・エアポート”に、片翼の飛行機に扮した車いすの少女が主人公として現れ、空へ飛ぼうと奮闘する物語が繰り広げられた。プロジェクションマッピングや花火なども使われたが、オリンピック開会式より色鮮やかに彩られ、盲目のピアニスト、辻井伸行さん(32)の演奏や、俳優の滝川英治(42)ギタリストの布袋寅泰(59)や、自ら公募で選ばれたというタレントのはるな愛(48)ら著名人も参加し、コンパクトに統一感がある開会式を盛り上げた。
オリンピック開催が危ぶまれたのと同様にパラリンピックも開催如何は内外に問題視されたが、この開会式での選手の並び方も整然として統一感もあり、ギミックもお洒落で、それでいて温かみのある演出がされ、開会に漕ぎつけた日本は、世界に誇れる歴史を刻んでいると思う。失った機能があっても、それにめげず、更に挑戦してきた人たちがいる事に感動できるし、足りない状況だらけの状況の私たちをも鼓舞してくれているように感じる。これから10日間、世界の沢山の人が東京パラリンピックを見て欲しいと思った。
史上初の同一都市による2度目、史上初の無観客の世界同時中継。そして海津にいなの??回目の誕生日がパラリンンピック初日だったのは私史上初。しかも、コロナ禍に影響されない通販利用していたせいか、メールでハピーバスデーが数か所から届いた。例年は年をとるのに有難さ半分で、家族以外にお祝いを受け取ることもなかったが、それにも素直に💛、の気持ちになれハッピーだ。つづき
聖火は、パラリンピック発祥の英国南部の町ストーク・マンデビルで採火式がされた。1948年に第二次世界大戦で負傷した車椅子の兵士らによるアーチェリー大会が、この町の病院で行われたのが起源。我孫子など、聖火ルートとなった各地の町から集められるので、海津にいはは副議長として我孫子で行われた早朝の採火式(8/18)に臨席した。1つの火となってまとめられる「集火式」が20日に東京で行われた。国際パラリンピック委員会特別親善大使の香取慎吾、草なぎ剛、稲垣吾郎の3人が最終ランナーを務め、24日の開会式の聖火台に3人のパラ・アスリートによって灯された。
開会式のコンセプトは「WE HAVE WINGS」。ピッチ上に設置された“パラ・エアポート”に、片翼の飛行機に扮した車いすの少女が主人公として現れ、空へ飛ぼうと奮闘する物語が繰り広げられた。プロジェクションマッピングや花火なども使われたが、オリンピック開会式より色鮮やかに彩られ、盲目のピアニスト、辻井伸行さん(32)の演奏や、俳優の滝川英治(42)ギタリストの布袋寅泰(59)や、自ら公募で選ばれたというタレントのはるな愛(48)ら著名人も参加し、コンパクトに統一感がある開会式を盛り上げた。
オリンピック開催が危ぶまれたのと同様にパラリンピックも開催如何は内外に問題視されたが、この開会式での選手の並び方も整然として統一感もあり、ギミックもお洒落で、それでいて温かみのある演出がされ、開会に漕ぎつけた日本は、世界に誇れる歴史を刻んでいると思う。失った機能があっても、それにめげず、更に挑戦してきた人たちがいる事に感動できるし、足りない状況だらけの状況の私たちをも鼓舞してくれているように感じる。これから10日間、世界の沢山の人が東京パラリンピックを見て欲しいと思った。
史上初の同一都市による2度目、史上初の無観客の世界同時中継。そして海津にいなの??回目の誕生日がパラリンンピック初日だったのは私史上初。しかも、コロナ禍に影響されない通販利用していたせいか、メールでハピーバスデーが数か所から届いた。例年は年をとるのに有難さ半分で、家族以外にお祝いを受け取ることもなかったが、それにも素直に💛、の気持ちになれハッピーだ。つづき
2021年08月23日
アイスランドの既接種者、デルタ株で罹っても軽症
アイスランドは人口の70.6%がワクチン接種を完了し、世界で4番目にワクチン接種が行き渡っている国だ。ワクチン接種率でアイスランドを上回っているのは、マルタ(80.5%)、アラブ首長国連邦(73.7%)、シンガポール(73.1%)だけだ。ワクチンについては、90歳以上の国民の約98.2%が接種を完了していて、16〜29歳では79.8%が完了している。
ちなみに、米疾病予防管理センター(CDC)によると、アメリカでワクチン接種を完了している人の割合は50.7%だ。世界の平均は23.6%だ。
アイスランド人の大半はファイザーのワクチンを接種している。イギリスのデータによると、同社のワクチンを2回接種した場合、デルタ株に対して88%の有効性があるという。 アイスランドでは他にも、モデルナ、アストラゼネカ、ジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンが使用されている。
政府のデータは、アイスランドでは16日の時点で18〜29歳の306人が隔離されているものの、90歳以上ではたった4人であることを示している。
新規感染者の大半は、入院せずに済んでいて、8月15日には1239人が新型コロナウイルスに感染していると報告され、3%が入院しているとデータは示している。
出典:Bussiness insider (8/18)
ちなみに、米疾病予防管理センター(CDC)によると、アメリカでワクチン接種を完了している人の割合は50.7%だ。世界の平均は23.6%だ。
アイスランド人の大半はファイザーのワクチンを接種している。イギリスのデータによると、同社のワクチンを2回接種した場合、デルタ株に対して88%の有効性があるという。 アイスランドでは他にも、モデルナ、アストラゼネカ、ジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンが使用されている。
政府のデータは、アイスランドでは16日の時点で18〜29歳の306人が隔離されているものの、90歳以上ではたった4人であることを示している。
新規感染者の大半は、入院せずに済んでいて、8月15日には1239人が新型コロナウイルスに感染していると報告され、3%が入院しているとデータは示している。
出典:Bussiness insider (8/18)
2021年08月22日
同調圧力でなく、自分で考えて
ワクチンを接種したにもかかわらず陽性反応が出る「ブレークスルー感染」が増加している。 感染力の強い変異ウイルス・デルタ株はこれまでのウイルス株よりもワクチン効果が低いと明らかになった。
弘邦医院(東京・葛西)の林雅之院長は、「結論を言えば、ワクチンを打つメリットは依然としてあると考えています。そもそもワクチンの本来の目的は感染しても重症化しないですむことにあります。仮にデルタ株に対するワクチン効果が90%台から60%台に下がったとしても、効果を否定するものではありません。現時点ではワクチンには効果があり、新型コロナから身を守る有効な手段だと考えています。ただし、ワクチン接種は自分がうつらない・うつさないために行うものです。自身の判断・責任で接種を決めることが大切です。副反応については件数に関係なく現実に起きている以上、注意が必要です。どのような人に副反応が出やすいのか、接種後はどのように過ごすのか、どのくらいの期間安静にしておくべきか。十分に情報を集め、体調によっては接種を延期する慎重さが必要だと思います」(林院長)
米国疾病対策センター(CDC)では5月以降、ワクチン接種を完了した人については入院または死亡した感染例に絞って調査している。7月26日までに1億6300万人がワクチン接種を済ませていたが、6587件のブレークスルー感染を報告し、このうち死者は1263人だった。
ちなみにブレークスルー感染の約74%は65歳以上のグループで起きていたという。70%の人がワクチン接種をすれば残り30%の人がワクチン接種できなくても守られるとする集団免疫について危ぶまれ、ワクチンに不信感を持つのも当然ではないか。
また、イスラエルでは世界最速のワクチン接種により1日の新規感染者数が1桁までに減少したものの、デルタ株の出現で8000人を超える新規感染者が出ている。そのため2回目接種から5カ月以上経過した人への3回目接種を始めている。
日本では、国立感染症研究所が6月末までの3カ月間に67人確認されたことを報告している。政府のコロナ分科会の尾身茂会長は8月11日のNHKの番組で「希望者全員がワクチン接種を済ませても集団免疫を獲得するのは難しい」と発言している。政府のワクチン接種スケジュールによると、8月9日時点で65歳以上の高齢者の81.6%が2回目接種を終えている。さらに12〜64歳に対しても11月半ばまでには希望者全員が接種を終えることになっている。
ワクチン接種後の死亡報告事例が1000件に迫るが、因果関係が明らかになったのはゼロ。その他の副反応も多数報告されながらもハッキリした因果関係はわかっていない。
出典:日刊ゲンダイ(8/20)
米ファウチ大統領首席医療顧問は、ブースター(追加免疫)について「不要」としているが、イスラエル保健省は、ファイザー製ワクチンの発症予防効果が94%から64%に下がったと研究結果を公表した。
もし、国内産を考えるなら、22年度中の実用化を進める第一三共と東大医科学研究所が開発したmRNAワクチンでしょう。同じmRNAでもファイザー製やモデルナ製と違い、スパイクタンパク質全体ではなく、そのうちのヒトの細胞に結合する部位のみのmRNAを使っていると言われている。
アストラゼネカ製のワクチンは免疫原性(抗原などの異物が体内で免疫応答を引き起こすこと)が強く、抗体を強化するのに適していると考えられている。
3回目は、これまでの2回と作製方法が異なるワクチンを打つ方が効果と報告されています。同じメーカーのワクチンでは抗体ができているので、新規のワクチンを接種する方が高い効果が得やすいと言われている。
出典:日刊ゲンダイ(7/17)
イスラエルの保健省が7月5日に発表したデータによると、ファイザーと同じタイプの技術を用いた米バイオテクノロジー会社モデルナのワクチンは、デルタ株に対してもこれまでと同程度の有効性を維持しているという。同社が接種を完了した人から集めた血液サンプルを調べた結果、抗体は「わずかに減少しただけ」だったという。一方、ファイザー製ワクチンの発症予防効果は64%で、これまでの約90%を大幅に下回ると推定される。ただ、重症化の予防に対する有効性は依然として非常に高く、わずかに低下したものの、93%程度とされている。
英国の調査では、同国のアストラゼネカ製ワクチンのデルタ株に対する有効性は、(英国で最初に確認され、感染の大半を占めていた変異株)「アルファ株」に比べ、発症予防効果がやや低い約60%、重症化の予防効果が90%程度とされている。
また、米国で3番目に使用が許可された米ジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンも、デルタ株に対する有効性が確認されている。同社によれば、効果は少なくとも8カ月間持続するとみられている。1回の接種で済むジョンソン・エンド・ジョンソンを除き、2回の接種が必要なその他のワクチンは、これまでの研究でも一貫して、初回の接種のみでの予防効果は低いことが示されていた。
出典:Forbes (7/7)つづき
弘邦医院(東京・葛西)の林雅之院長は、「結論を言えば、ワクチンを打つメリットは依然としてあると考えています。そもそもワクチンの本来の目的は感染しても重症化しないですむことにあります。仮にデルタ株に対するワクチン効果が90%台から60%台に下がったとしても、効果を否定するものではありません。現時点ではワクチンには効果があり、新型コロナから身を守る有効な手段だと考えています。ただし、ワクチン接種は自分がうつらない・うつさないために行うものです。自身の判断・責任で接種を決めることが大切です。副反応については件数に関係なく現実に起きている以上、注意が必要です。どのような人に副反応が出やすいのか、接種後はどのように過ごすのか、どのくらいの期間安静にしておくべきか。十分に情報を集め、体調によっては接種を延期する慎重さが必要だと思います」(林院長)
米国疾病対策センター(CDC)では5月以降、ワクチン接種を完了した人については入院または死亡した感染例に絞って調査している。7月26日までに1億6300万人がワクチン接種を済ませていたが、6587件のブレークスルー感染を報告し、このうち死者は1263人だった。
ちなみにブレークスルー感染の約74%は65歳以上のグループで起きていたという。70%の人がワクチン接種をすれば残り30%の人がワクチン接種できなくても守られるとする集団免疫について危ぶまれ、ワクチンに不信感を持つのも当然ではないか。
また、イスラエルでは世界最速のワクチン接種により1日の新規感染者数が1桁までに減少したものの、デルタ株の出現で8000人を超える新規感染者が出ている。そのため2回目接種から5カ月以上経過した人への3回目接種を始めている。
日本では、国立感染症研究所が6月末までの3カ月間に67人確認されたことを報告している。政府のコロナ分科会の尾身茂会長は8月11日のNHKの番組で「希望者全員がワクチン接種を済ませても集団免疫を獲得するのは難しい」と発言している。政府のワクチン接種スケジュールによると、8月9日時点で65歳以上の高齢者の81.6%が2回目接種を終えている。さらに12〜64歳に対しても11月半ばまでには希望者全員が接種を終えることになっている。
ワクチン接種後の死亡報告事例が1000件に迫るが、因果関係が明らかになったのはゼロ。その他の副反応も多数報告されながらもハッキリした因果関係はわかっていない。
出典:日刊ゲンダイ(8/20)
米ファウチ大統領首席医療顧問は、ブースター(追加免疫)について「不要」としているが、イスラエル保健省は、ファイザー製ワクチンの発症予防効果が94%から64%に下がったと研究結果を公表した。
もし、国内産を考えるなら、22年度中の実用化を進める第一三共と東大医科学研究所が開発したmRNAワクチンでしょう。同じmRNAでもファイザー製やモデルナ製と違い、スパイクタンパク質全体ではなく、そのうちのヒトの細胞に結合する部位のみのmRNAを使っていると言われている。
アストラゼネカ製のワクチンは免疫原性(抗原などの異物が体内で免疫応答を引き起こすこと)が強く、抗体を強化するのに適していると考えられている。
3回目は、これまでの2回と作製方法が異なるワクチンを打つ方が効果と報告されています。同じメーカーのワクチンでは抗体ができているので、新規のワクチンを接種する方が高い効果が得やすいと言われている。
出典:日刊ゲンダイ(7/17)
イスラエルの保健省が7月5日に発表したデータによると、ファイザーと同じタイプの技術を用いた米バイオテクノロジー会社モデルナのワクチンは、デルタ株に対してもこれまでと同程度の有効性を維持しているという。同社が接種を完了した人から集めた血液サンプルを調べた結果、抗体は「わずかに減少しただけ」だったという。一方、ファイザー製ワクチンの発症予防効果は64%で、これまでの約90%を大幅に下回ると推定される。ただ、重症化の予防に対する有効性は依然として非常に高く、わずかに低下したものの、93%程度とされている。
英国の調査では、同国のアストラゼネカ製ワクチンのデルタ株に対する有効性は、(英国で最初に確認され、感染の大半を占めていた変異株)「アルファ株」に比べ、発症予防効果がやや低い約60%、重症化の予防効果が90%程度とされている。
また、米国で3番目に使用が許可された米ジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンも、デルタ株に対する有効性が確認されている。同社によれば、効果は少なくとも8カ月間持続するとみられている。1回の接種で済むジョンソン・エンド・ジョンソンを除き、2回の接種が必要なその他のワクチンは、これまでの研究でも一貫して、初回の接種のみでの予防効果は低いことが示されていた。
出典:Forbes (7/7)つづき
2021年08月21日
柏市のコロナ感染産婦の受け入れされず、新生児死亡
柏市で新型コロナウイルスに感染した妊婦を受け入れる病院が見つからず新生児が死亡した。この問題を受け、千葉大学医学部付属病院は、コロナに感染した妊産婦専用の施設を設置する方針を明らかにした。
千葉大病院は、今回の問題を受け、18日、医師らのオンライン会議を開き、コロナに感染した妊産婦を受け入れる専用施設を設置する方針を決めた。 すでに設置されているリスクの高い妊産婦を受け入れる治療施設の一部を充てる。 病院の担当者は、「病床数など具体的な体制については、週明けにも方針を固めたい」と話した。
出典:テレ朝ニュース(8/20)
千葉大病院は、今回の問題を受け、18日、医師らのオンライン会議を開き、コロナに感染した妊産婦を受け入れる専用施設を設置する方針を決めた。 すでに設置されているリスクの高い妊産婦を受け入れる治療施設の一部を充てる。 病院の担当者は、「病床数など具体的な体制については、週明けにも方針を固めたい」と話した。
出典:テレ朝ニュース(8/20)
2021年08月20日
商業主義に化してきた五輪開催の課題
1984年のロサンゼルス五輪が商業五輪の原点と言われますが、資本主義によって五輪が金もうけのイベントに変化してきたことに気づかされました。止めたくてもやめられない事情があったのです。
米国の政治学者ジュールズ・ボイコフは、五輪のようなメガイベントの本質を「祝賀資本主義」と批判しました。人々がお祭り騒ぎをしているのに便乗して、政府や開催都市の大型支出によって特定の企業だけが利益をむさぼり、その分のツケを国民に押しつけるというものです。
選手への期待やゲームの感動で、本当の問題を覆い隠すことをスポーツウォッシングともいいますが、「選手が頑張っているんだからつべこべ言うな」という同調圧力も、スポーツウォッシングの一種でしょう。
しかし、今回の五輪は、コロナの感染爆発のせいでスポーツウォッシングの効果があまり発揮されず、祝賀資本主義の舞台裏が透けてみえるようになりました。こんなにコロナの状況が悪いのに強行開催されて、「やはり利権なんだな」と一般の人も気づいたし、自粛営業を強いられる飲食店も「なぜ自分たちだけが五輪のために犠牲を強いられるのか」と反発した。
パリ、ロスアンゼルスと夏季五輪開催地は決まっているが、クーベルタン男爵や嘉納治五郎が理想とした五輪開催の当時とは、アマチュアリズムのなくなり、選手も開催意図もビジネスと関係が深くなっているのは否めない。
出典:朝日新聞デジタル(8/18)
米国の政治学者ジュールズ・ボイコフは、五輪のようなメガイベントの本質を「祝賀資本主義」と批判しました。人々がお祭り騒ぎをしているのに便乗して、政府や開催都市の大型支出によって特定の企業だけが利益をむさぼり、その分のツケを国民に押しつけるというものです。
選手への期待やゲームの感動で、本当の問題を覆い隠すことをスポーツウォッシングともいいますが、「選手が頑張っているんだからつべこべ言うな」という同調圧力も、スポーツウォッシングの一種でしょう。
しかし、今回の五輪は、コロナの感染爆発のせいでスポーツウォッシングの効果があまり発揮されず、祝賀資本主義の舞台裏が透けてみえるようになりました。こんなにコロナの状況が悪いのに強行開催されて、「やはり利権なんだな」と一般の人も気づいたし、自粛営業を強いられる飲食店も「なぜ自分たちだけが五輪のために犠牲を強いられるのか」と反発した。
パリ、ロスアンゼルスと夏季五輪開催地は決まっているが、クーベルタン男爵や嘉納治五郎が理想とした五輪開催の当時とは、アマチュアリズムのなくなり、選手も開催意図もビジネスと関係が深くなっているのは否めない。
出典:朝日新聞デジタル(8/18)
2021年08月19日
3回目のワクチン接種の可否不明
世界保健機関(WHO)のスワミナサン首席科学者は18日、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種について「現時点で得られているデータからは、必要ということは示されていない」と述べ、科学的根拠はないとした。
スワミナサン氏は3回目以降の接種がどのような人に必要かは、さらなる調査が必要と指摘。2回接種済みの人でも感染した例はあるものの「重症化や死亡例を明らかに減らしている」として、感染力の強いデルタ株にもワクチンは効果を発揮していると強調した。
出典:ジュネーブ共同(8/19)
イスラエル保健維持機構(HMO)マカビによる調査で、少なくとも1週間前に3回目の接種を受けた60歳以上の14万9144人と、1─2月に2回接種を受けた60歳以上の67万5630人を比較した結果、3回目の接種後に新型コロナの陽性反応が出た人は37人だったのに対し、2回しか接種していないグループでは1064人が陽性反応を示したという。陽性者37人の重症度や基礎疾患の有無などは不明。
イスラエルは先月、感染力の強い変異ウイルス「デルタ株」のまん延を受け、ファイザー製ワクチンの3回目の接種を開始。50歳以上の人や医療従事者などこれまでに110万人が追加接種を受けている。米ファイザーと独ビオンテックが開発した新型コロナウイルスワクチンについて、60歳以上を対象とした3回目の追加接種(ブースター接種)の有効性が86%に上ることが、保健維持機構(HMO)マカビによる調査で分かった。この時点では、HMOからのコメントは得られていなかった。
出典:テルアビブ・ロイター(8/18)
スワミナサン氏は3回目以降の接種がどのような人に必要かは、さらなる調査が必要と指摘。2回接種済みの人でも感染した例はあるものの「重症化や死亡例を明らかに減らしている」として、感染力の強いデルタ株にもワクチンは効果を発揮していると強調した。
出典:ジュネーブ共同(8/19)
イスラエル保健維持機構(HMO)マカビによる調査で、少なくとも1週間前に3回目の接種を受けた60歳以上の14万9144人と、1─2月に2回接種を受けた60歳以上の67万5630人を比較した結果、3回目の接種後に新型コロナの陽性反応が出た人は37人だったのに対し、2回しか接種していないグループでは1064人が陽性反応を示したという。陽性者37人の重症度や基礎疾患の有無などは不明。
イスラエルは先月、感染力の強い変異ウイルス「デルタ株」のまん延を受け、ファイザー製ワクチンの3回目の接種を開始。50歳以上の人や医療従事者などこれまでに110万人が追加接種を受けている。米ファイザーと独ビオンテックが開発した新型コロナウイルスワクチンについて、60歳以上を対象とした3回目の追加接種(ブースター接種)の有効性が86%に上ることが、保健維持機構(HMO)マカビによる調査で分かった。この時点では、HMOからのコメントは得られていなかった。
出典:テルアビブ・ロイター(8/18)
2021年08月18日
2021年08月17日
急速に広まるラムダ株、ワクチン無効化?!
南米ペルーでは人口10万人あたりの死亡者数は世界で最も多い。今月10日までに19万7千人以上が新型コロナで死亡しており、死亡率は9%を超える。ペルーを中心に流行している新型コロナの変異株「ラムダ株」の感染者が日本では、昨年7月20日にペルーから羽田空港に到着した30代女性から見つかった。
ラムダ株は2020年12月にペルーで報告された。中南米を中心に、40カ国以上で感染が確認。ワクチンがさらに最も警戒されているのは、現在接種が進められているワクチンの効果が20%以下に低減する可能性も指摘され、結論は出ていないものの心配は大きい。現在世界で普及しているワクチンの効果はほぼ無効化されることが濃厚となり、このまま日本でもラムダ株が広がれば、一気に感染大爆発を誘引するという。
ラムダ株を初めて報告したペルーのカエタノ・エレディア大学の分子遺伝学者パブロ・ツカヤマ博士(42)は「感染力が強いことは確実だ」と話す。ツカヤマ氏によると、ペルーでは昨年12月時点で、ラムダ株の感染者数は200人だった。だが、今年3月には首都リマだけでも新規感染者の半数がラムダ株になった。7月には、全国の新規感染者の8割がラムダ株になったという。
ペルーでは今年6月、過去の集計に問題があったとして死亡者数を修正した。ラムダ株流行前の死者数も多く含まれ、吸入用酸素の不足や、医療態勢のもろさが原因となった死者も少なくないため、ラムダ株だけが、死亡率が高い原因とは言い切れない。ペルーではワクチン接種が進み、新規感染者数は減少傾向にあるが、ラムダ株は「わずか3カ月で急速に広まった。感染力が強いことは確実だ」との認識である。
北中米のメディア「デーリーガーディアン」は現在、猛威を振るい最凶≠ニ恐れられるラムダ株に関する最新研究を特集。それによると、 南米諸国で蔓延しているラムダ株は感染力が強く、新型コロナウイルスワクチンによる保護効果を回避する可能性があることが示されたと指摘した。
現在はデルタ株によって感染が深刻化している日本。報道通りの威力でラムダ株が拡大すれば、計り知れない危機的状況を迎えることになりそうだ。
1回目の感染によってどれくらいの期間、免疫が保護的に働くのでしょうか?デンマークから、第1波(2020年6月以前)でPCR検査をして陽性だった人、陰性だった人を追跡調査し、第2波(2020年9月から12月)のPCR検査で陽性だった人、陰性だった人を解析することで初回の感染が再感染を防ぐ効果を検証した研究が報告されています。
この研究では、過去の感染による保護効果は80.5%であり、感染したことがない人よりも感染するリスクが5分の1になる程度とのことです。
また65歳以上の高齢者では、この保護効果が47.1%にまで落ちるとのことです。また、デルタ株などの変異ウイルスでは、過去に新型コロナに感染した人の免疫からも逃れて感染することが知られています。
参照:東スポ(8/16)
ラムダ株は2020年12月にペルーで報告された。中南米を中心に、40カ国以上で感染が確認。ワクチンがさらに最も警戒されているのは、現在接種が進められているワクチンの効果が20%以下に低減する可能性も指摘され、結論は出ていないものの心配は大きい。現在世界で普及しているワクチンの効果はほぼ無効化されることが濃厚となり、このまま日本でもラムダ株が広がれば、一気に感染大爆発を誘引するという。
ラムダ株を初めて報告したペルーのカエタノ・エレディア大学の分子遺伝学者パブロ・ツカヤマ博士(42)は「感染力が強いことは確実だ」と話す。ツカヤマ氏によると、ペルーでは昨年12月時点で、ラムダ株の感染者数は200人だった。だが、今年3月には首都リマだけでも新規感染者の半数がラムダ株になった。7月には、全国の新規感染者の8割がラムダ株になったという。
ペルーでは今年6月、過去の集計に問題があったとして死亡者数を修正した。ラムダ株流行前の死者数も多く含まれ、吸入用酸素の不足や、医療態勢のもろさが原因となった死者も少なくないため、ラムダ株だけが、死亡率が高い原因とは言い切れない。ペルーではワクチン接種が進み、新規感染者数は減少傾向にあるが、ラムダ株は「わずか3カ月で急速に広まった。感染力が強いことは確実だ」との認識である。
北中米のメディア「デーリーガーディアン」は現在、猛威を振るい最凶≠ニ恐れられるラムダ株に関する最新研究を特集。それによると、 南米諸国で蔓延しているラムダ株は感染力が強く、新型コロナウイルスワクチンによる保護効果を回避する可能性があることが示されたと指摘した。
現在はデルタ株によって感染が深刻化している日本。報道通りの威力でラムダ株が拡大すれば、計り知れない危機的状況を迎えることになりそうだ。
1回目の感染によってどれくらいの期間、免疫が保護的に働くのでしょうか?デンマークから、第1波(2020年6月以前)でPCR検査をして陽性だった人、陰性だった人を追跡調査し、第2波(2020年9月から12月)のPCR検査で陽性だった人、陰性だった人を解析することで初回の感染が再感染を防ぐ効果を検証した研究が報告されています。
この研究では、過去の感染による保護効果は80.5%であり、感染したことがない人よりも感染するリスクが5分の1になる程度とのことです。
また65歳以上の高齢者では、この保護効果が47.1%にまで落ちるとのことです。また、デルタ株などの変異ウイルスでは、過去に新型コロナに感染した人の免疫からも逃れて感染することが知られています。
参照:東スポ(8/16)
2021年08月16日
60歳以上、半年後ワクチン抗体半減
宇都宮市にある病院が新型コロナワクチンを2回接種した職員の3カ月後の抗体の量を調査したところ、高齢者の抗体の量が若い世代の半分程度まで減っていることが分かりました。
栃木県にある宇都宮病院の研究チームは、ファイザー社製のワクチンを2回接種した20代から70代の病院職員378人について接種から3か月後の抗体の量などを調べました。すべての世代で時間の経過ともに抗体の量は減っていきますが、60歳以上では20代や30代といった若い世代より減るスピードが速く、3カ月後には若い世代の半分程度となっていました。
60歳以上では接種半年後の抗体の量が1回目の接種後と同じ程度まで減る可能性があるということです。この結果を受け、研究チームは「高齢者は半年おきにワクチンの再接種が必要」としています。
また、喫煙者についても吸わない人よりも少なくなる傾向があるということで、「禁煙が感染リスクの軽減につながる」としています。
出典:テレ朝ニュース(8/11)つづき
栃木県にある宇都宮病院の研究チームは、ファイザー社製のワクチンを2回接種した20代から70代の病院職員378人について接種から3か月後の抗体の量などを調べました。すべての世代で時間の経過ともに抗体の量は減っていきますが、60歳以上では20代や30代といった若い世代より減るスピードが速く、3カ月後には若い世代の半分程度となっていました。
60歳以上では接種半年後の抗体の量が1回目の接種後と同じ程度まで減る可能性があるということです。この結果を受け、研究チームは「高齢者は半年おきにワクチンの再接種が必要」としています。
また、喫煙者についても吸わない人よりも少なくなる傾向があるということで、「禁煙が感染リスクの軽減につながる」としています。
出典:テレ朝ニュース(8/11)つづき
2021年08月15日
ワクチン接種法の趣旨、打たない人を非難しない
鹿児島で訪問診療のクリニックを開設する、医師で医療経済ジャーナリストの森田洋之さん(49才)はワクチンの効果を完全に否定しているわけではなく、それなりに有効性があり、医師という職業上接種する選択も悪くはないと考えているという。だが「医学生や看護学生たちは実習を受ける際に、このワクチンの接種が求められています。しかし10代後半から20代前半の人は、コロナで亡くなるリスクはほとんどありません。にもかかわらず、長期的な安全性が不明なワクチンを打つようプレッシャーをかけられているのは、とても気の毒です。現役の医療従事者も、本当は全員が打っているわけではなく、接種率は8、9割だと思われます。しかし、打ちたくないと声を上げづらい雰囲気がある。ならば、『私は打っていませんよ』と言ってあげられる医師が1人くらいいてもいいのではないか、そんな気持ちから表明しています」
ワクチンを打たないと公言している医師はほかにもいる。群馬県で緩和ケア診療所を開設している萬田緑平さん(57才)だ。「子供や若い人は新型コロナにかかっても、ほとんどが軽症で済んでいるのが現状です。それでは、なぜ年齢が高いほど亡くなる人が多いかというと、もともと免疫機能が弱っているから。集中治療室があるような大病院の医師は、風邪で肺炎になった高齢者を診たことがないから、『コロナは怖い病気だ』と主張しますが、風邪にかかって肺炎で亡くなる高齢者は、いつだってたくさんいるんです。臨床試験を行ったところ、接種していない群の発症者が162人だったのに対し、接種した群の発症者が8人だったことから、有効率95%と宣伝されています。しかし臨床試験には、各群約1万8000人ずつが参加しており、それを母数にして計算すると、発症者は全体で0・84%しか減っていないのです。言い換えると1人の発症を減らすためには、100人以上にワクチンを打たなければいけない計算になる。しかも、これは海外での臨床試験の結果です。感染者が海外の数十分の1と少ない日本に置き換えれば、数千人に打って、やっと1人の発症者を減らせるくらいの効果であるということになってしまう」
多くのコロナ患者を診療し、ワクチン接種も行ってきた医師の中にも、「自分は打たない」という人がいる。「飛行機が落ちるのが怖くてわざわざ電車で行くのと同じで、未知のワクチンを打つのはやはり抵抗があるというのがいちばんの理由です。また、発熱外来でたくさんのコロナ患者に接してきたのに、私は発症しなかった。すでに免疫があるのではないかとも考えているのです。同様の理由で打っていない医師や看護師は少なくない。それに、このワクチンを打つと発熱して、1〜2週間動けなくなる人も多い。私が倒れると代わりの医者がいないので、休めないという事情もあります。」
実際に患者にワクチンを打つ中で、副反応にも、懸念の理由になっている。「実は、私がワクチンを打った人の中にも、接種後に体調が大きく悪化した人が10人くらいいます。亡くなった人はいませんでしたが、発熱した後に体力が衰えてしまった高齢者や、原因不明の腰痛が出た人も複数いる。こうした状況をみて、“打って大丈夫なのか?”と密かに思っている医療従事者は多いと思います」
医療従事者の次に優先接種の対象となったのが65才以上の高齢者だ。それでもワクチンを打たない選択をした人がいる。大学元教授の70代の女性は「過去の薬害に関する報道をずっと目にしてきて、医薬品の被害者にまともに対応してこなかった国の振る舞い方に不信感を持っています。過去に薬害が指摘された別の病気のワクチンについても、本当に安全で効果があるといえるのか、国はまともに追跡調査してこなかった。今回も接種後に人が亡くなっているのに、国は『因果関係が評価できない』と言って、きちんと調べようとしていません。それに対する抗議の意味も込めて、打たないと決意したのです」
とはいえ、重症化しやすい年齢であることは間違いない。コロナへの恐怖心はないのか。「マスコミであれだけあおられ続けると、『怖いかもしれない』と思うことはあります。それに、年なので、コロナにかかって命を落としても、かまわないと思っています。人間はコロナだけで死ぬわけではありませんし。コロナのリスクも、たくさんあるリスクの1つですから」(70代の元教授)
厚労省のホームページでも、心臓などに基礎疾患があり、体力が低下している人は接種を避けた方がいいと表記されている。皇族方の中でも、最高齢の三笠宮妃百合子さま(98才)は、接種されない方針と報道されている。
現在、ワクチンの供給は滞っているが、流通が再開すれば、いったん中止となっている職場接種や大学などでの集団接種も始まるだろう。そのときには、10代、20代の学生たちも接種の対象となる。都内の私立大学に通う4年生の女子学生は、こう吐露する。『HPV(子宮頸がん)ワクチンを受けた数年後に、極度の体調不良に陥りました。回復に1年以上要し、治療に大変苦労したのですが、医師から『HPVワクチンの副作用があるのでは?』と言われたんです。それを証明することはできませんが、今回のワクチンも、数年後に病気が起こることがあり得るのではないかと思っています」
また、こうした経験があるからこそ、このワクチンについても詳しく調べ、家族ともかなり話し合ったという。「ワクチンの副反応に警鐘を鳴らす医師のブログや動画をたくさん見ています。血小板減少症や心筋炎の副反応が問題となっていますし、自己免疫疾患が起こり得ると指摘している医師もいます。それを見ると、やはり安全と断言できないのではないか、というのが私の考えです。
河野太郎ワクチン担当大臣が『不妊や流産になるというのはデマ』と発言して物議をかもしました。しかし、『科学的にはまだ何とも言えない』というのが正しく、デマと断言する方がデマではないでしょうか。不妊や流産だけでなく、あらゆる健康への悪影響は、5年、10年経ってみないとわかりません。副反応に関する報道や議論は短期的なものが多いですが、長期的に健康の影響を考える視点が重要だと考えています」(女子学生)
薬害に詳しい研究者は、このワクチンをどう評価しているのか。東京理科大学薬学部准教授で厚生労働省医薬品等行政評価・監視委員会委員を務める佐藤嗣道さん(58才)が「臨床試験で発症予防効果があるとされましたが、感染そのものや死亡を減らす効果は証明されていません。特に最近の変異種に対する効果は限定的だと思われます。感染予防効果が証明されていない以上、集団免疫ができるというのはいまのところ期待でしかありません。しかし、報告されたデータを見る限り、副反応のリスクがかなり高く、積極的に打つメリットは見出しづらいと判断しています」と解説する。
●インフルエンザワクチンに比べ、コロナワクチンの多い死亡数
7月21日、厚労省の副反応検討部会が開かれ、接種後の死亡が累積で751例(約3800万人接種)になったと報告された。もちろん、すべてワクチンが直接の原因とは言えない。ただ、インフルエンザワクチン接種後の死亡は、毎年、推定最大5000万人ほどの接種で、数人から多い年で10人程度しか報告されていない。それに比べると、明らかに突出した数であることは否定できない。佐藤さんが続ける。
「単純にワクチン接種後の死亡者の数を接種人数で割ると、約5万人に1人となります。その中には、相当程度ワクチン接種が原因のかたが含まれているでしょう。さらには、厚労省に報告されていない事例も、かなりの数があると思われます。なぜなら、報告は医師や医療機関の判断によりますし、現実に接種後に亡くなっても報告してくれないと訴える遺族の声があるからです。そういったことを鑑みれば、接種後の死亡事例は、報告されている数の10倍ぐらいあっても不思議ではない。もしかすると、1万人に1人、5000人に1人の割合で亡くなる可能性まで視野に入れておく必要がある。薬害防止を専門とする私の立場から言うと、副反応についても最悪の事態を想定して、どういう対策をとるかを考えておくべきだと思うのです」(佐藤さん・以下同)
薬剤疫学の専門家である一方、佐藤さんは「サリドマイド」という成分が入った睡眠薬や胃腸薬で起きた薬害被害の当事者でもある。母親がのんだ薬が原因で生じた手の障害は、生まれたときのままいまも変わらない。この薬は、妊婦や子供でも安心してのめる薬として、日本では1958年に売り出された。しかし、世界各地で手足や耳に奇形を持った子供が多数生まれ、1961年11月に西ドイツ(当時)の小児科医レンツ博士が「サリドマイドが原因と疑われる」との警鐘を鳴らすまで使われ続けた。それを受けてヨーロッパではすぐに販売中止となったが、日本では1962年9月まで販売が続いた。
「動物実験では、ネズミにサリドマイドを大量にのませても死にませんでした。そのため、ヒトにも安全だろうと思い込んだことが一因です。そのうえ、レンツ博士が警鐘を鳴らし、ヨーロッパで販売中止になっても、日本のマスコミはそれをほとんど報道しなかった。むしろ当初は、『サリドマイドによって胎児に重大な奇形が起こるのは考えにくい』といった専門家のコメントを載せていたのです。ところが、胎児奇形を起こすことが世界的に認められる流れになると、マスコミは一斉に手のひらを返して薬害だと騒ぎ始めた。
つまり、問題が明らかになるのは多数の被害者が出た後なのです。いまのワクチンをとりまく状況は、当時の教訓が生かされていないように感じてしまいます」
国はワクチン接種を強力に推進しており、テレビを筆頭にマスコミも多くが、その流れを後押ししている。しかし、反対にリスクがメリットを上回ると判断して、ワクチンを打たないと決めた人の権利も守られるべきなのだ。このワクチンの導入にあたって、2020年12月に改正された予防接種法の附帯決議にも、こう明記されている。
《接種するかしないかは国民自らの意思に委ねられるものであることを周知すること》
ワクチン接種を強要したり、打たないと決めた人を非難したりするのは、予防接種法の趣旨にも反している。
打つ人も打たない人も、その選択が同様に尊重される社会でなくてはならないのだ。
●ジャーナリスト・鳥集徹と女性セブン取材班
※女性セブン2021年8月12日号
ワクチンを打たないと公言している医師はほかにもいる。群馬県で緩和ケア診療所を開設している萬田緑平さん(57才)だ。「子供や若い人は新型コロナにかかっても、ほとんどが軽症で済んでいるのが現状です。それでは、なぜ年齢が高いほど亡くなる人が多いかというと、もともと免疫機能が弱っているから。集中治療室があるような大病院の医師は、風邪で肺炎になった高齢者を診たことがないから、『コロナは怖い病気だ』と主張しますが、風邪にかかって肺炎で亡くなる高齢者は、いつだってたくさんいるんです。臨床試験を行ったところ、接種していない群の発症者が162人だったのに対し、接種した群の発症者が8人だったことから、有効率95%と宣伝されています。しかし臨床試験には、各群約1万8000人ずつが参加しており、それを母数にして計算すると、発症者は全体で0・84%しか減っていないのです。言い換えると1人の発症を減らすためには、100人以上にワクチンを打たなければいけない計算になる。しかも、これは海外での臨床試験の結果です。感染者が海外の数十分の1と少ない日本に置き換えれば、数千人に打って、やっと1人の発症者を減らせるくらいの効果であるということになってしまう」
多くのコロナ患者を診療し、ワクチン接種も行ってきた医師の中にも、「自分は打たない」という人がいる。「飛行機が落ちるのが怖くてわざわざ電車で行くのと同じで、未知のワクチンを打つのはやはり抵抗があるというのがいちばんの理由です。また、発熱外来でたくさんのコロナ患者に接してきたのに、私は発症しなかった。すでに免疫があるのではないかとも考えているのです。同様の理由で打っていない医師や看護師は少なくない。それに、このワクチンを打つと発熱して、1〜2週間動けなくなる人も多い。私が倒れると代わりの医者がいないので、休めないという事情もあります。」
実際に患者にワクチンを打つ中で、副反応にも、懸念の理由になっている。「実は、私がワクチンを打った人の中にも、接種後に体調が大きく悪化した人が10人くらいいます。亡くなった人はいませんでしたが、発熱した後に体力が衰えてしまった高齢者や、原因不明の腰痛が出た人も複数いる。こうした状況をみて、“打って大丈夫なのか?”と密かに思っている医療従事者は多いと思います」
医療従事者の次に優先接種の対象となったのが65才以上の高齢者だ。それでもワクチンを打たない選択をした人がいる。大学元教授の70代の女性は「過去の薬害に関する報道をずっと目にしてきて、医薬品の被害者にまともに対応してこなかった国の振る舞い方に不信感を持っています。過去に薬害が指摘された別の病気のワクチンについても、本当に安全で効果があるといえるのか、国はまともに追跡調査してこなかった。今回も接種後に人が亡くなっているのに、国は『因果関係が評価できない』と言って、きちんと調べようとしていません。それに対する抗議の意味も込めて、打たないと決意したのです」
とはいえ、重症化しやすい年齢であることは間違いない。コロナへの恐怖心はないのか。「マスコミであれだけあおられ続けると、『怖いかもしれない』と思うことはあります。それに、年なので、コロナにかかって命を落としても、かまわないと思っています。人間はコロナだけで死ぬわけではありませんし。コロナのリスクも、たくさんあるリスクの1つですから」(70代の元教授)
厚労省のホームページでも、心臓などに基礎疾患があり、体力が低下している人は接種を避けた方がいいと表記されている。皇族方の中でも、最高齢の三笠宮妃百合子さま(98才)は、接種されない方針と報道されている。
現在、ワクチンの供給は滞っているが、流通が再開すれば、いったん中止となっている職場接種や大学などでの集団接種も始まるだろう。そのときには、10代、20代の学生たちも接種の対象となる。都内の私立大学に通う4年生の女子学生は、こう吐露する。『HPV(子宮頸がん)ワクチンを受けた数年後に、極度の体調不良に陥りました。回復に1年以上要し、治療に大変苦労したのですが、医師から『HPVワクチンの副作用があるのでは?』と言われたんです。それを証明することはできませんが、今回のワクチンも、数年後に病気が起こることがあり得るのではないかと思っています」
また、こうした経験があるからこそ、このワクチンについても詳しく調べ、家族ともかなり話し合ったという。「ワクチンの副反応に警鐘を鳴らす医師のブログや動画をたくさん見ています。血小板減少症や心筋炎の副反応が問題となっていますし、自己免疫疾患が起こり得ると指摘している医師もいます。それを見ると、やはり安全と断言できないのではないか、というのが私の考えです。
河野太郎ワクチン担当大臣が『不妊や流産になるというのはデマ』と発言して物議をかもしました。しかし、『科学的にはまだ何とも言えない』というのが正しく、デマと断言する方がデマではないでしょうか。不妊や流産だけでなく、あらゆる健康への悪影響は、5年、10年経ってみないとわかりません。副反応に関する報道や議論は短期的なものが多いですが、長期的に健康の影響を考える視点が重要だと考えています」(女子学生)
薬害に詳しい研究者は、このワクチンをどう評価しているのか。東京理科大学薬学部准教授で厚生労働省医薬品等行政評価・監視委員会委員を務める佐藤嗣道さん(58才)が「臨床試験で発症予防効果があるとされましたが、感染そのものや死亡を減らす効果は証明されていません。特に最近の変異種に対する効果は限定的だと思われます。感染予防効果が証明されていない以上、集団免疫ができるというのはいまのところ期待でしかありません。しかし、報告されたデータを見る限り、副反応のリスクがかなり高く、積極的に打つメリットは見出しづらいと判断しています」と解説する。
●インフルエンザワクチンに比べ、コロナワクチンの多い死亡数
7月21日、厚労省の副反応検討部会が開かれ、接種後の死亡が累積で751例(約3800万人接種)になったと報告された。もちろん、すべてワクチンが直接の原因とは言えない。ただ、インフルエンザワクチン接種後の死亡は、毎年、推定最大5000万人ほどの接種で、数人から多い年で10人程度しか報告されていない。それに比べると、明らかに突出した数であることは否定できない。佐藤さんが続ける。
「単純にワクチン接種後の死亡者の数を接種人数で割ると、約5万人に1人となります。その中には、相当程度ワクチン接種が原因のかたが含まれているでしょう。さらには、厚労省に報告されていない事例も、かなりの数があると思われます。なぜなら、報告は医師や医療機関の判断によりますし、現実に接種後に亡くなっても報告してくれないと訴える遺族の声があるからです。そういったことを鑑みれば、接種後の死亡事例は、報告されている数の10倍ぐらいあっても不思議ではない。もしかすると、1万人に1人、5000人に1人の割合で亡くなる可能性まで視野に入れておく必要がある。薬害防止を専門とする私の立場から言うと、副反応についても最悪の事態を想定して、どういう対策をとるかを考えておくべきだと思うのです」(佐藤さん・以下同)
薬剤疫学の専門家である一方、佐藤さんは「サリドマイド」という成分が入った睡眠薬や胃腸薬で起きた薬害被害の当事者でもある。母親がのんだ薬が原因で生じた手の障害は、生まれたときのままいまも変わらない。この薬は、妊婦や子供でも安心してのめる薬として、日本では1958年に売り出された。しかし、世界各地で手足や耳に奇形を持った子供が多数生まれ、1961年11月に西ドイツ(当時)の小児科医レンツ博士が「サリドマイドが原因と疑われる」との警鐘を鳴らすまで使われ続けた。それを受けてヨーロッパではすぐに販売中止となったが、日本では1962年9月まで販売が続いた。
「動物実験では、ネズミにサリドマイドを大量にのませても死にませんでした。そのため、ヒトにも安全だろうと思い込んだことが一因です。そのうえ、レンツ博士が警鐘を鳴らし、ヨーロッパで販売中止になっても、日本のマスコミはそれをほとんど報道しなかった。むしろ当初は、『サリドマイドによって胎児に重大な奇形が起こるのは考えにくい』といった専門家のコメントを載せていたのです。ところが、胎児奇形を起こすことが世界的に認められる流れになると、マスコミは一斉に手のひらを返して薬害だと騒ぎ始めた。
つまり、問題が明らかになるのは多数の被害者が出た後なのです。いまのワクチンをとりまく状況は、当時の教訓が生かされていないように感じてしまいます」
国はワクチン接種を強力に推進しており、テレビを筆頭にマスコミも多くが、その流れを後押ししている。しかし、反対にリスクがメリットを上回ると判断して、ワクチンを打たないと決めた人の権利も守られるべきなのだ。このワクチンの導入にあたって、2020年12月に改正された予防接種法の附帯決議にも、こう明記されている。
《接種するかしないかは国民自らの意思に委ねられるものであることを周知すること》
ワクチン接種を強要したり、打たないと決めた人を非難したりするのは、予防接種法の趣旨にも反している。
打つ人も打たない人も、その選択が同様に尊重される社会でなくてはならないのだ。
●ジャーナリスト・鳥集徹と女性セブン取材班
※女性セブン2021年8月12日号
2021年08月14日
ブレイクスルー感染、重症化を防ぐが後遺症長期化傾向
デルタ株の感染者は、中国の武漢で最初に発見された従来株の感染者の1,000倍にあたる量のウイルスを保持していることが研究により示唆された。
専門家は、デルタ株はこれまで知られていたウイルスのなかでも最も感染力が強いウイルスのひとつであり、水痘と同水準だと報告している。武漢株をベースに開発された現在のワクチンは新型コロナウイルスのすべての変異株に対して高い有効性が認められているものの、デルタ株はワクチン接種を完了している人たちのなかでもブレイクスルー感染が報告されるようになってきた。
例えばイスラエルの研究では、ワクチンを接種したにもかかわらずブレイクスルー感染した患者を対象とした疫学的調査が報告されている。ワクチン接種済みの医療従事者1,497人を対象としたこの調査では、期間内(21年1月からの14週間)に2.6%(39件)のブレイクスルー感染が確認された。この39人の患者は、感染しなかった医療従事者と比較して中和抗体価が低かったことが明らかになっている。なおブレイクスルー症例のほとんどは軽度または無症状だったが、19%の患者は症状が6週間以上持続したという。
また、そのほとんどは無症状か軽症だ。イスラエルは新型コロナウイルスに対するワクチンの感染防止効果が21年の冬から春先にかけて大幅に低下した可能性があると報告した。同国の国民健康保険統計を分析した結果、ファイザーのワクチンの感染予防効果は1月から4月初旬にかけて95%であったのに対し、6月下旬から7月初旬では39%にとどまっていたことがわかったのだ。つまり、どちらの期間でも、重症化を防ぐ効果は90%以上だった。
また米国では、デルタ株によるスーパースプレッダー・イヴェントの最悪のシナリオとなったのは、マサチューセッツ州のケープコッドで7月中旬に発生したクラスターだ。CDCの報告によると、感染者469人のうち74%(364人)がワクチン接種を終えており、そのうち79%(274人)は症状を伴う感染だった。さらにこのケースでは、ワクチン接種済みの127人と未接種者84人のウイルス量はほぼ同程度だったことが報告されている。ワクチン接種者であっても他者に感染させる可能性があることから、CDCはワクチン接種の有無にかかわらず再び屋内でのマスク着用を推奨した。
米国で7月19日までにワクチン接種を完了した1億5,900万人のうち、CDCが把握しているCOVID-19によると、入院例と死亡例が5,914例あったうち、75%は65歳以上だったという。ワクチンを接種しても重症化するケースは、免疫系に影響がある人ほど高くなる傾向がみられる。ワクチンを接種した患者のうち、入院することになったごく少数の患者はがんや臓器移植などの重大な健康上のリスクを抱えており、健康な人と比較して免疫系がワクチンに反応しない可能性があげられている。これらのブレイクスルー感染のうち何件がデルタ型によって引き起こされたかは明らかではない。
つづき
専門家は、デルタ株はこれまで知られていたウイルスのなかでも最も感染力が強いウイルスのひとつであり、水痘と同水準だと報告している。武漢株をベースに開発された現在のワクチンは新型コロナウイルスのすべての変異株に対して高い有効性が認められているものの、デルタ株はワクチン接種を完了している人たちのなかでもブレイクスルー感染が報告されるようになってきた。
例えばイスラエルの研究では、ワクチンを接種したにもかかわらずブレイクスルー感染した患者を対象とした疫学的調査が報告されている。ワクチン接種済みの医療従事者1,497人を対象としたこの調査では、期間内(21年1月からの14週間)に2.6%(39件)のブレイクスルー感染が確認された。この39人の患者は、感染しなかった医療従事者と比較して中和抗体価が低かったことが明らかになっている。なおブレイクスルー症例のほとんどは軽度または無症状だったが、19%の患者は症状が6週間以上持続したという。
また、そのほとんどは無症状か軽症だ。イスラエルは新型コロナウイルスに対するワクチンの感染防止効果が21年の冬から春先にかけて大幅に低下した可能性があると報告した。同国の国民健康保険統計を分析した結果、ファイザーのワクチンの感染予防効果は1月から4月初旬にかけて95%であったのに対し、6月下旬から7月初旬では39%にとどまっていたことがわかったのだ。つまり、どちらの期間でも、重症化を防ぐ効果は90%以上だった。
また米国では、デルタ株によるスーパースプレッダー・イヴェントの最悪のシナリオとなったのは、マサチューセッツ州のケープコッドで7月中旬に発生したクラスターだ。CDCの報告によると、感染者469人のうち74%(364人)がワクチン接種を終えており、そのうち79%(274人)は症状を伴う感染だった。さらにこのケースでは、ワクチン接種済みの127人と未接種者84人のウイルス量はほぼ同程度だったことが報告されている。ワクチン接種者であっても他者に感染させる可能性があることから、CDCはワクチン接種の有無にかかわらず再び屋内でのマスク着用を推奨した。
米国で7月19日までにワクチン接種を完了した1億5,900万人のうち、CDCが把握しているCOVID-19によると、入院例と死亡例が5,914例あったうち、75%は65歳以上だったという。ワクチンを接種しても重症化するケースは、免疫系に影響がある人ほど高くなる傾向がみられる。ワクチンを接種した患者のうち、入院することになったごく少数の患者はがんや臓器移植などの重大な健康上のリスクを抱えており、健康な人と比較して免疫系がワクチンに反応しない可能性があげられている。これらのブレイクスルー感染のうち何件がデルタ型によって引き起こされたかは明らかではない。
つづき
2021年08月13日
感染リスクが低い場所と高い場所
尾身会長は、「目安としては買い物に行く機会、混雑した場所に行く機会をなるべく5割(にしてほしい)。1日4回行くなら2回にする。週4回行くなら2回に。そういうことを意識してやっていただきたい」と語った。
さらに「感染リスクが高い場面を徹底的に回避」する、尾身会長は「(ウイルスの)感染力が強くなっても起こる場所はこういうところ」と強調した。電車の中とは違っておしゃべりをする場所が危ない。 尾身会長は「最近になってクラスターが起きたことがはっきり分かっている場所を中心に、例えば、土日のショッピングモールや夕刻の百貨店のデパ地下やなど」はリスクが高い施設として挙げた。
デパートやショッピングセンターでの具体的な対策については「時間制限するのか、人数制限するのか、一時期閉鎖する(のか)というのは国と自治体が色んな議論をしていると述べた。
▼混雑した場所、時間帯
▼普段から一緒にいない人との飲食や会合
▼長時間・大人数が集まる場面
▼(スポーツジムの)更衣室や休憩室、喫煙所、でのマスクを外した会話――を挙げた。
社会を全部止めるわけにはいまの状況ではなかなか難しい。どのような施設であれば、感染症対策を気を付けていたら、比較的リスクが低いのか。
〇公園、釣り堀、図書館、映画館、博物館、水族館、画廊に静かに行く、
〇声をあげ、手を叩くなどしない(クラッシック)コンサート、講演会、等
現在、将門を知ろうとの講演会の準備をしている。ソーシャルディスタンスを保てる250席のホール席は、一つあかしに椅子に座る。参加者の名前を全員記録し、濃厚接触者が出た場合に把握する。会場のドアは締めない、会場使用後の消毒などをして、準備する予定である。
参照:ヤフーニュース(8/12)
さらに「感染リスクが高い場面を徹底的に回避」する、尾身会長は「(ウイルスの)感染力が強くなっても起こる場所はこういうところ」と強調した。電車の中とは違っておしゃべりをする場所が危ない。 尾身会長は「最近になってクラスターが起きたことがはっきり分かっている場所を中心に、例えば、土日のショッピングモールや夕刻の百貨店のデパ地下やなど」はリスクが高い施設として挙げた。
デパートやショッピングセンターでの具体的な対策については「時間制限するのか、人数制限するのか、一時期閉鎖する(のか)というのは国と自治体が色んな議論をしていると述べた。
▼混雑した場所、時間帯
▼普段から一緒にいない人との飲食や会合
▼長時間・大人数が集まる場面
▼(スポーツジムの)更衣室や休憩室、喫煙所、でのマスクを外した会話――を挙げた。
社会を全部止めるわけにはいまの状況ではなかなか難しい。どのような施設であれば、感染症対策を気を付けていたら、比較的リスクが低いのか。
〇公園、釣り堀、図書館、映画館、博物館、水族館、画廊に静かに行く、
〇声をあげ、手を叩くなどしない(クラッシック)コンサート、講演会、等
現在、将門を知ろうとの講演会の準備をしている。ソーシャルディスタンスを保てる250席のホール席は、一つあかしに椅子に座る。参加者の名前を全員記録し、濃厚接触者が出た場合に把握する。会場のドアは締めない、会場使用後の消毒などをして、準備する予定である。
参照:ヤフーニュース(8/12)
2021年08月12日
「不可能だと思っていたことを成し遂げた」と五輪への評価
オーストラリア大使館は10日、東京五輪の閉幕にあたってジャン・アダムズ駐日大使の談話を発表した。同大使は「素晴らしい大会を開催してくださった日本の皆さまに感謝します。自国開催のオリンピックで、日本代表の選手の皆さんの記録を塗り替える活躍にも歓喜しました」とコメントした。
また、同国選手団の団長を務めたイアン・チェスターマン氏は「日本は、多くの人が不可能だと思っていたことを成し遂げました。選手村や競技会場で私たちが接した人々は、常にとても礼儀正しく親切でした」と感謝。「自国開催で素晴らしい活躍をみせた日本代表の皆さまにも祝意を申し上げたい。東京五輪がとてもスムーズに進んだ事実に、本当に感動を覚えます。オーストラリアの選手たちは、とても素晴らしいオリンピック体験をしたと述べていたことも喜ばしいことです」とコメントした。
オーストラリアは17個の金メダル、7個の銀メダル、22個の銅メダルと合計46個のメダルを獲得。中でも競泳チーム「ドルフィンズ」は金9個、銀3個、銅8個を獲得した。同大使館によると、オーストラリア国内では、期間中に46億分のオンライン・ストリーミングを記録し、1990万人が放送を視聴。国内の放送記録を更新した。
出典:報知新聞(8/11)つづき
また、同国選手団の団長を務めたイアン・チェスターマン氏は「日本は、多くの人が不可能だと思っていたことを成し遂げました。選手村や競技会場で私たちが接した人々は、常にとても礼儀正しく親切でした」と感謝。「自国開催で素晴らしい活躍をみせた日本代表の皆さまにも祝意を申し上げたい。東京五輪がとてもスムーズに進んだ事実に、本当に感動を覚えます。オーストラリアの選手たちは、とても素晴らしいオリンピック体験をしたと述べていたことも喜ばしいことです」とコメントした。
オーストラリアは17個の金メダル、7個の銀メダル、22個の銅メダルと合計46個のメダルを獲得。中でも競泳チーム「ドルフィンズ」は金9個、銀3個、銅8個を獲得した。同大使館によると、オーストラリア国内では、期間中に46億分のオンライン・ストリーミングを記録し、1990万人が放送を視聴。国内の放送記録を更新した。
出典:報知新聞(8/11)つづき
2021年08月11日
日本だからできた、コロナ禍の五輪
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の最中に行われた東京五輪について、英国の五輪関係者が、開催を疑問視する声が間違いだと証明できたと話した。一方で別の関係者は、実施できたのは「奇跡」だと表現した。
今回の東京五輪は、史上初めて1年延期の判断が下され、さらにほとんどの会場で無観客となったが、それでも出場選手は見事なプレーを披露し、会場の雰囲気が足りない影響はあまりないように見えた。8日に閉会し、パラリンピックの開催が待たれる中で、多くの日本への賛辞が寄せられるようになってきて嬉しい、やって良かったとの結果だ。
英国オリンピック委員会(BOA)のヒュー・ロバートソン(Hugh Robertson)会長は、「懐疑派は間違いだったことが証明された。世界は極めて厳しい18か月を過ごしていたが、世界中から選手が集まり、記憶に残る祭典をつくりあげた」と話し、「今回の五輪は、想像しうる限り最も難しい状況で開催されたし、主催者は見事だった」と称賛した。
過去に国際オリンピック委員会(IOC)でマーケティング部門の責任者を務めていたマイケル・ペイン(Michael Payne)氏も、今回の異例の五輪は「未来への明るさと希望」をもたらしたと信じている。
開幕前の日本では、新型コロナの感染がかつてないレベルで拡大し、緊急事態宣言も出る中で、五輪開催に反対する世論の声は根強かった。ペイン氏は「開催できたのはまったくもって奇跡だ」と驚き、「日本の人たちがやり遂げたのも奇跡なら、パンデミックの中でIOCが選手を集め、五輪を開催し、未来への明るさと希望を与えたのも奇跡だ」と振り返った。
IOCの古参メンバーで、各国オリンピック委員会連合(ANOC)の幹部を務めるグニラ・リンドベリ(Gunilla Lindberg)氏は、開幕直前でも開催される確信が持てなかったと認めている。感染症が五輪に影響したのは今回が初めてではなく、前回2016年のリオデジャネイロ五輪でも主催者はジカ熱への対応を強いられたが、今回はこれまでにない「最悪」の状況だったとリンドベリ氏は言う。
これまで夏季、冬季を合わせて26の五輪に携わってきたリンドベリ氏は、「準備の難しさがあり、開幕2週間前の段階でも、開催されるかは誰にも分からなかったはずだ」と話し、「IOCも日本も答えを持っていなかった。私たちも大混乱になると思っていた」と明かした。
ペイン氏はほぼ無観客での開催になったことを残念がり、主に政治的な理由で「日本国民が誰より割を食った」と話した。しかしペイン氏もリンドベリ氏も、今回の大会で日本での五輪の人気ぶりが改めて証明できたと感じている。
ペイン氏は「日本の選手が金メダルを取り始めた瞬間、視聴率も一気に上がった。日本の人たちはリビングで五輪を楽しんだ」と話し、「会場で楽しめなかったことは残念だが、それでもボランティアやスタッフは夢のようだった、最高だったと言っていた」と続けた。
リンドベリ氏も、逆風の中で五輪が成功したことは「五輪の精神にとっても良かった」と話している。
出典:AFPBB News【翻訳8/10/10】
今回の東京五輪は、史上初めて1年延期の判断が下され、さらにほとんどの会場で無観客となったが、それでも出場選手は見事なプレーを披露し、会場の雰囲気が足りない影響はあまりないように見えた。8日に閉会し、パラリンピックの開催が待たれる中で、多くの日本への賛辞が寄せられるようになってきて嬉しい、やって良かったとの結果だ。
英国オリンピック委員会(BOA)のヒュー・ロバートソン(Hugh Robertson)会長は、「懐疑派は間違いだったことが証明された。世界は極めて厳しい18か月を過ごしていたが、世界中から選手が集まり、記憶に残る祭典をつくりあげた」と話し、「今回の五輪は、想像しうる限り最も難しい状況で開催されたし、主催者は見事だった」と称賛した。
過去に国際オリンピック委員会(IOC)でマーケティング部門の責任者を務めていたマイケル・ペイン(Michael Payne)氏も、今回の異例の五輪は「未来への明るさと希望」をもたらしたと信じている。
開幕前の日本では、新型コロナの感染がかつてないレベルで拡大し、緊急事態宣言も出る中で、五輪開催に反対する世論の声は根強かった。ペイン氏は「開催できたのはまったくもって奇跡だ」と驚き、「日本の人たちがやり遂げたのも奇跡なら、パンデミックの中でIOCが選手を集め、五輪を開催し、未来への明るさと希望を与えたのも奇跡だ」と振り返った。
IOCの古参メンバーで、各国オリンピック委員会連合(ANOC)の幹部を務めるグニラ・リンドベリ(Gunilla Lindberg)氏は、開幕直前でも開催される確信が持てなかったと認めている。感染症が五輪に影響したのは今回が初めてではなく、前回2016年のリオデジャネイロ五輪でも主催者はジカ熱への対応を強いられたが、今回はこれまでにない「最悪」の状況だったとリンドベリ氏は言う。
これまで夏季、冬季を合わせて26の五輪に携わってきたリンドベリ氏は、「準備の難しさがあり、開幕2週間前の段階でも、開催されるかは誰にも分からなかったはずだ」と話し、「IOCも日本も答えを持っていなかった。私たちも大混乱になると思っていた」と明かした。
ペイン氏はほぼ無観客での開催になったことを残念がり、主に政治的な理由で「日本国民が誰より割を食った」と話した。しかしペイン氏もリンドベリ氏も、今回の大会で日本での五輪の人気ぶりが改めて証明できたと感じている。
ペイン氏は「日本の選手が金メダルを取り始めた瞬間、視聴率も一気に上がった。日本の人たちはリビングで五輪を楽しんだ」と話し、「会場で楽しめなかったことは残念だが、それでもボランティアやスタッフは夢のようだった、最高だったと言っていた」と続けた。
リンドベリ氏も、逆風の中で五輪が成功したことは「五輪の精神にとっても良かった」と話している。
出典:AFPBB News【翻訳8/10/10】
2021年08月10日
女性政治家はごく少数派
8日は東京五輪最終日であり、「国際女性デー」でもあった。
新型コロナウイルス対策などを巡り、各地の自治体首長の発言が注目され、存在感が高まっている。
しかし、毎日新聞が集計したところ、都道府県を含む全国の1788自治体のトップについて、女性首長はわずか2%の36人だけだった。
横浜市長選が行われ、候補者が過去最多8人、うち現職の林文子氏のみが女性候補だ。投開票は22日となる。
一方、7月末の選挙で千葉県鎌ケ谷市に女性市長が誕生した。千葉県では現職女性市長は二人目となる。
つづき
新型コロナウイルス対策などを巡り、各地の自治体首長の発言が注目され、存在感が高まっている。
しかし、毎日新聞が集計したところ、都道府県を含む全国の1788自治体のトップについて、女性首長はわずか2%の36人だけだった。
横浜市長選が行われ、候補者が過去最多8人、うち現職の林文子氏のみが女性候補だ。投開票は22日となる。
一方、7月末の選挙で千葉県鎌ケ谷市に女性市長が誕生した。千葉県では現職女性市長は二人目となる。
つづき
2021年08月09日
2020東京五輪への評価
復興五輪を目指し、コロナ禍に開催を危ぶんだ7月開会となって、閉会の日に「上を向いて歩こう」が、歌手の故・坂本九さんの歌声で会場に響いたのは、御巣鷹山の日航機事故の日が間もなくということもあったからだろう、上を向いて大変な中でも頑張っていこうとのメッセージだと聞こえた。閉会式の中で、マラソン競技の表彰式が行われ、男子の銀、銅メダリストは2位のナゲーエはオランダ国籍、3位のアプティはベルギー国籍だった。ソマリアが20年以上無政府状態で、外務省からも渡航が危険レベルだと指定されている。
1位はケニア選手が全大会に続いてぶっちぎりの快速だったが、2位争いは3人、ゴール前でナゲーエ選手が、振り向いて、アプティ選手に手振りで「来い!来い!」と勇気づけて、2位3位でゴールとなった、練習を共にするチームメートだった。
その閉会の日を挟んで、広島、長崎の原爆投下記念日であった。コロナ禍で亡くなり、感染で病床におられる方、日夜の医療従事される方々、派手さはない演出はそういう意味もあったのかと思う。
日本の開会式の映像は、OBS(オリンピック放送機構)が制作し、日本ではそれをNHKが放送した形だが、そこに手話通訳を付けなかった。一方で、韓国や台湾、カナダなどのテレビでは、手話通訳がワイプで放送されていた。NHKは、開会式の放映に手話通訳をつけていなかったが、6日午前0時(5日深夜)には、開会式を1時間に編集したダイジェスト版を手話通訳付きで放送した。そもそも、3月26日の聖火リレー出発式で、手話通訳が不在だったことが指摘がされて、丸川珠代五輪相は「配慮に欠けていた」と釈明し、組織委員会に対して、大会本番での対応を求めていた。だが、開会式で手話通訳が放送されることはなかった。8日に開かれる閉会式で、Eテレで「東京オリンピックの閉会式」を「手話通訳付き」で放送したが、総合テレビでは、「手話通訳なし」となった点が、指摘されていた。
感染拡大で史上初の1年延期となり、感染防止のためほとんどの種目で無観客となるなど、異例ずくめ。開催前から新型コロナの感染拡大への懸念や、組織員会会長の女性蔑視発言で辞任、開会式の担当者の過去のいじめ問題で直前に辞任などの混乱もあった。そうした、日本の対応をみてきた内外のメディアが、五輪閉会での配信がされていた。
* * *
中国は半年後に北京での冬季五輪が控える。国営新華社通信は、日本での五輪関係者の感染が「比較的低い水準に抑えられている」と分析。観客を入れていれば、インド由来の変異ウイルス「デルタ株」の流行で「防疫対策は全く制御できなくなっていた」として、無観客開催は「功績」だったと評価した。
前回のリオ五輪のブラジルは、リオデジャネイロ市長のパエス氏が、開催にあたって「批判はあるだろうが、東京でなければ、日本人でなければ、開催すらできなかった。最高の大会にしてくれるはずだ」と開催時にエールを送っていた。ブラジルのフォーリャ・デ・サンパウロ紙(電子版)も「スポーツの力を祝福した」と評価した。
パリは三年後に開催地になる。オリンピック・パラリンピック組織委員会のエスタンゲ会長が5日、NHKのインタビューに応じ、東京オリンピックについて「新型コロナウイルスの感染対策や暑さ対策などで成功を収めている」と述べ、大会の運営を評価した。パリに、仏東部ストラスブールから訪れていた公務員のエリック・ジョソーさん(48)は「日本が東京五輪を開くのは本当に大変なことだったと思う。日本人が勇気を持って五輪を開いてくれて感謝している」と語った。
他方、仏主要紙ル・モンドは、東京大会期間中に拡大した新型コロナ感染に「政府の対応が追いついていない」と厳しい目を向けた。閉会式に送りつけたパリの映像は、次の大会への自信をみせつけるように、マクロン大統領や6500人程のワクチン接種証明を得て集まった群衆の映像をTV実況した。パリ大会は、ベルサイユ宮殿など有名な観光スポットが競技会場として使われる予定。そうした場所を自転車競技の選手が縦横無尽に走る様をドローンで追ったビデオ映像は、それはパリの解放の歴史にダブらせる観であった。
フランスでは、7月21日から、50人以上が集まる娯楽・文化施設(映画館や美術館、遊園地など)に入るには、ワクチン接種済または48時間以内の陰性証明「衛生パス Pass sanitaire」を義務化する。8月からは、カフェ、レストラン、ショッピングセンター、病院、高齢者施設、飛行機、電車、長距離バスの12歳以上の利用にも「衛生パス」を義務化。但し、12〜17歳については「衛生パス」の義務化は8月30日から。9月からは中学生・高校生・大学生のワクチン接種キャンペーンを行う。
日本でも各自治体でワクチンパスポートの申請の受付が始まっているが、 欧州では欧州連合(EU)の16カ国が「デジタルCOVID証明書」(EUDCC)の発行を開始し、ワクチンを2回接種済みの国民はEU域内を移動できるようになった。また、フランスでは9月以降、必要に応じて3回目接種を開始する。秋から、医師から指示を受けていないPCR/抗原検査を有料化する(現在はどちらも無料)。デルタ株の急速な蔓延を危惧したフランス政府の決断は、数日間におよぶワクチン接種の記録的な予約を促している。7月13日には92万6,000人もの国民が一斉にオンラインで1回目の接種を予約したという。またフランスでは、医療従事者のワクチン接種が義務づけられることになった。つまり、3年後へのアピール、パリの復活を見せる映像演出だった。
その他、次のような報道があった。
米国向け放映権を独占した米NBCのスポーツキャスター、マイク・ティリコ氏は、東京五輪の閉幕に際し、AP通信に対し「(新型コロナウイルス下で)大会が開催され、予定したイベントが全て行われたことは注目すべき偉業だ」と語った。
韓国の聯合ニュースは、大きな混乱がなかったとして「運営面では合格点に十分だった」と一定の評価をした一方、無観客開催によって「外国メディアから『葬式のようだ』との評が出るほど、感動を探すのが難しかった」と批判的に伝えた。
IOCバッハ会長の出身国であり、ドイツの有力紙フランクフルター・アルゲマイネ(電子版)は、大会前は反対意見が多かったことに触れ、「(今大会が)選手にとってどれほどの助けとなったかについて、日本人が誇らしく思えるようになるまでに数年を要するかもしれない」と指摘した。もし大会が中止されていれば多くの選手が五輪出場の機会を失い「災難となっていた」と開催の意義を強調していた。
オーストラリア紙シドニー・モーニング・ヘラルド(電子版)は、選手らが国の垣根を越えてお互いを助け、声援を送り合っていたと紹介し、「メダルの数を超えた成果だ」と論じた。
カナダは夏の五輪では史上最多の選手団370人を送った。常時、金銀銅のメダルを多くとってきた国だ(ランキング11位)。しかし、SNSでカナダ不参加などとのフェイクニュースで誤認されたことがあった。それは昨3月年にBBCが「カナダ、今夏の東京五輪に不参加を表明 IOCは4週以内に結論」との記事が配信されのを誤認されて、今年になってツイートで広まった。そこで、カナダのオリンピック委員会は3月24日、「安全に開催できると確信している」との声明を発表していた。
強行開催と、バブル方法も厳しい批判にさらされているが、一方で、今大会を評価する意見もあり、19回目の五輪参加となったオリンピック史家のデビッド・ワレチンスキー氏は、「もし新型コロナのパンデミックがなかったら最もよく組織された五輪として歴代の上位に近いものだったのではないか」というコメントを寄せている。
参照HP:https://news.yahoo.co.jp/articles/4d18df8da13313608bf8da2255dcbcc8f0df5ac6?page=3
つづき
1位はケニア選手が全大会に続いてぶっちぎりの快速だったが、2位争いは3人、ゴール前でナゲーエ選手が、振り向いて、アプティ選手に手振りで「来い!来い!」と勇気づけて、2位3位でゴールとなった、練習を共にするチームメートだった。
その閉会の日を挟んで、広島、長崎の原爆投下記念日であった。コロナ禍で亡くなり、感染で病床におられる方、日夜の医療従事される方々、派手さはない演出はそういう意味もあったのかと思う。
日本の開会式の映像は、OBS(オリンピック放送機構)が制作し、日本ではそれをNHKが放送した形だが、そこに手話通訳を付けなかった。一方で、韓国や台湾、カナダなどのテレビでは、手話通訳がワイプで放送されていた。NHKは、開会式の放映に手話通訳をつけていなかったが、6日午前0時(5日深夜)には、開会式を1時間に編集したダイジェスト版を手話通訳付きで放送した。そもそも、3月26日の聖火リレー出発式で、手話通訳が不在だったことが指摘がされて、丸川珠代五輪相は「配慮に欠けていた」と釈明し、組織委員会に対して、大会本番での対応を求めていた。だが、開会式で手話通訳が放送されることはなかった。8日に開かれる閉会式で、Eテレで「東京オリンピックの閉会式」を「手話通訳付き」で放送したが、総合テレビでは、「手話通訳なし」となった点が、指摘されていた。
感染拡大で史上初の1年延期となり、感染防止のためほとんどの種目で無観客となるなど、異例ずくめ。開催前から新型コロナの感染拡大への懸念や、組織員会会長の女性蔑視発言で辞任、開会式の担当者の過去のいじめ問題で直前に辞任などの混乱もあった。そうした、日本の対応をみてきた内外のメディアが、五輪閉会での配信がされていた。
* * *
中国は半年後に北京での冬季五輪が控える。国営新華社通信は、日本での五輪関係者の感染が「比較的低い水準に抑えられている」と分析。観客を入れていれば、インド由来の変異ウイルス「デルタ株」の流行で「防疫対策は全く制御できなくなっていた」として、無観客開催は「功績」だったと評価した。
前回のリオ五輪のブラジルは、リオデジャネイロ市長のパエス氏が、開催にあたって「批判はあるだろうが、東京でなければ、日本人でなければ、開催すらできなかった。最高の大会にしてくれるはずだ」と開催時にエールを送っていた。ブラジルのフォーリャ・デ・サンパウロ紙(電子版)も「スポーツの力を祝福した」と評価した。
パリは三年後に開催地になる。オリンピック・パラリンピック組織委員会のエスタンゲ会長が5日、NHKのインタビューに応じ、東京オリンピックについて「新型コロナウイルスの感染対策や暑さ対策などで成功を収めている」と述べ、大会の運営を評価した。パリに、仏東部ストラスブールから訪れていた公務員のエリック・ジョソーさん(48)は「日本が東京五輪を開くのは本当に大変なことだったと思う。日本人が勇気を持って五輪を開いてくれて感謝している」と語った。
他方、仏主要紙ル・モンドは、東京大会期間中に拡大した新型コロナ感染に「政府の対応が追いついていない」と厳しい目を向けた。閉会式に送りつけたパリの映像は、次の大会への自信をみせつけるように、マクロン大統領や6500人程のワクチン接種証明を得て集まった群衆の映像をTV実況した。パリ大会は、ベルサイユ宮殿など有名な観光スポットが競技会場として使われる予定。そうした場所を自転車競技の選手が縦横無尽に走る様をドローンで追ったビデオ映像は、それはパリの解放の歴史にダブらせる観であった。
フランスでは、7月21日から、50人以上が集まる娯楽・文化施設(映画館や美術館、遊園地など)に入るには、ワクチン接種済または48時間以内の陰性証明「衛生パス Pass sanitaire」を義務化する。8月からは、カフェ、レストラン、ショッピングセンター、病院、高齢者施設、飛行機、電車、長距離バスの12歳以上の利用にも「衛生パス」を義務化。但し、12〜17歳については「衛生パス」の義務化は8月30日から。9月からは中学生・高校生・大学生のワクチン接種キャンペーンを行う。
日本でも各自治体でワクチンパスポートの申請の受付が始まっているが、 欧州では欧州連合(EU)の16カ国が「デジタルCOVID証明書」(EUDCC)の発行を開始し、ワクチンを2回接種済みの国民はEU域内を移動できるようになった。また、フランスでは9月以降、必要に応じて3回目接種を開始する。秋から、医師から指示を受けていないPCR/抗原検査を有料化する(現在はどちらも無料)。デルタ株の急速な蔓延を危惧したフランス政府の決断は、数日間におよぶワクチン接種の記録的な予約を促している。7月13日には92万6,000人もの国民が一斉にオンラインで1回目の接種を予約したという。またフランスでは、医療従事者のワクチン接種が義務づけられることになった。つまり、3年後へのアピール、パリの復活を見せる映像演出だった。
その他、次のような報道があった。
米国向け放映権を独占した米NBCのスポーツキャスター、マイク・ティリコ氏は、東京五輪の閉幕に際し、AP通信に対し「(新型コロナウイルス下で)大会が開催され、予定したイベントが全て行われたことは注目すべき偉業だ」と語った。
韓国の聯合ニュースは、大きな混乱がなかったとして「運営面では合格点に十分だった」と一定の評価をした一方、無観客開催によって「外国メディアから『葬式のようだ』との評が出るほど、感動を探すのが難しかった」と批判的に伝えた。
IOCバッハ会長の出身国であり、ドイツの有力紙フランクフルター・アルゲマイネ(電子版)は、大会前は反対意見が多かったことに触れ、「(今大会が)選手にとってどれほどの助けとなったかについて、日本人が誇らしく思えるようになるまでに数年を要するかもしれない」と指摘した。もし大会が中止されていれば多くの選手が五輪出場の機会を失い「災難となっていた」と開催の意義を強調していた。
オーストラリア紙シドニー・モーニング・ヘラルド(電子版)は、選手らが国の垣根を越えてお互いを助け、声援を送り合っていたと紹介し、「メダルの数を超えた成果だ」と論じた。
カナダは夏の五輪では史上最多の選手団370人を送った。常時、金銀銅のメダルを多くとってきた国だ(ランキング11位)。しかし、SNSでカナダ不参加などとのフェイクニュースで誤認されたことがあった。それは昨3月年にBBCが「カナダ、今夏の東京五輪に不参加を表明 IOCは4週以内に結論」との記事が配信されのを誤認されて、今年になってツイートで広まった。そこで、カナダのオリンピック委員会は3月24日、「安全に開催できると確信している」との声明を発表していた。
強行開催と、バブル方法も厳しい批判にさらされているが、一方で、今大会を評価する意見もあり、19回目の五輪参加となったオリンピック史家のデビッド・ワレチンスキー氏は、「もし新型コロナのパンデミックがなかったら最もよく組織された五輪として歴代の上位に近いものだったのではないか」というコメントを寄せている。
参照HP:https://news.yahoo.co.jp/articles/4d18df8da13313608bf8da2255dcbcc8f0df5ac6?page=3
つづき
2021年08月08日
次世代型日本女子の五輪メダリストたち; スケボーの天才は宮崎/英国、ゴルフ女子は隣町・利根町にも
東京五輪のスケートボード・パーク女子で四十住さくら(19)、開心那(12)に次ぐ3位となった英国代表のスカイ・ブラウン(13)が“在籍”する宮崎県高鍋町立高鍋東中学校が、ブラウンの銅メダルを祝福すると同時に、初登校への期待を寄せた。
稲見萌寧(22)が 五輪ゴルフ女子代表選手として出場(会場 霞ヶ関カンツリー倶楽部)が出場、銀メダルに輝いた。稲見は、利根町の日本ウエルネススポーツ大学の4年生。高校は、同校の通信制で学んだが、稲敷市にある高校はゴルフ場の中に学生寮がある充実した練習環境、大学(利根町)まであるゴルフに特化したコースもある教育機関だ。
稲見選手によると、「コロナの影響で1年延びたからこそ、出場することができた。今年、成績を残し出場することができて良かった。練習ラウンドでグリーンの状態が仕上がっていると感じました。ピンポジションによっては、難度が変わるコース。試合が始まれば、日の丸を背負っていても、いなくても、目標とするところは同じ。メダルは獲りたいが、意識せずに自分の実力を最大限出し切って、結果的に上位に入りたい」といいながら、その通りに、一時は一位タイにもなった。
5月23日に国内女子ゴルフツアー「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」で優勝は今年5勝目となり、ツアー通算では7勝。
利根町では大活躍を応援していた!
つづき
稲見萌寧(22)が 五輪ゴルフ女子代表選手として出場(会場 霞ヶ関カンツリー倶楽部)が出場、銀メダルに輝いた。稲見は、利根町の日本ウエルネススポーツ大学の4年生。高校は、同校の通信制で学んだが、稲敷市にある高校はゴルフ場の中に学生寮がある充実した練習環境、大学(利根町)まであるゴルフに特化したコースもある教育機関だ。
稲見選手によると、「コロナの影響で1年延びたからこそ、出場することができた。今年、成績を残し出場することができて良かった。練習ラウンドでグリーンの状態が仕上がっていると感じました。ピンポジションによっては、難度が変わるコース。試合が始まれば、日の丸を背負っていても、いなくても、目標とするところは同じ。メダルは獲りたいが、意識せずに自分の実力を最大限出し切って、結果的に上位に入りたい」といいながら、その通りに、一時は一位タイにもなった。
5月23日に国内女子ゴルフツアー「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」で優勝は今年5勝目となり、ツアー通算では7勝。
利根町では大活躍を応援していた!
つづき
2021年08月07日
所得水準が低い29か国では100人当たり1.7回が接種、米国フロリダ州は集中治療病床も86.5%埋まり、地域格差増大
AFPの集計によると、コロナワクチンはこれまでに世界で42億5000万回分以上が投与された。世界銀行(World Bank)の分類で高所得とされる国では今週、人口100人当たりの接種回数が100回を超え、現在は101回となっている。一方、所得水準が最も低い29か国では100人当たり1.7回にとどまる。
世界保健機関(WHO)は4日、新型コロナウイルスワクチンの分配量をめぐり富裕国と貧困国の間に著しい格差が生じている実態に対処するため、ブースターと呼ばれる追加接種の実施を少なくとも9月末まで見合わせるよう各国に求めた。
これを受け、ジェン・サキ(Jen Psaki)米大統領報道官は記者会見で、「この二択は誤っており、両方を行うことが可能だ」と主張。米国は他のどの国よりも多くワクチンを寄付しており、他国にも追従を促していると述べた。
出典;【翻訳編集】AFPBB News(8/5)
新型コロナウイルスのデルタ株が広がるアメリカで、感染対策に後ろ向きとされワクチン接種率の低い州に患者が集中。 アメリカ政府の担当者によると、先週の新規感染者数の3分の1をフロリダ州とテキサス州が占めたということだ。
フロリダ州では現在、約1万1500人が新型コロナで入院していて、ピークだった去年の夏を上回り、集中治療室の病床も86.5%が埋まっているという。
2つの州は、共和党選出の州知事がともにワクチン接種やマスクの義務化に後ろ向きな姿勢を見せていて、バイデン大統領も「有権者にとって良い判断ではない」と苦言を呈した。
しかし、先週、学校でのマスク義務化を阻止する命令に署名した州知事には感染拡大を招いたとの批判が高まっています。
出典;テレ朝ニュース(8/5)つづき
世界保健機関(WHO)は4日、新型コロナウイルスワクチンの分配量をめぐり富裕国と貧困国の間に著しい格差が生じている実態に対処するため、ブースターと呼ばれる追加接種の実施を少なくとも9月末まで見合わせるよう各国に求めた。
これを受け、ジェン・サキ(Jen Psaki)米大統領報道官は記者会見で、「この二択は誤っており、両方を行うことが可能だ」と主張。米国は他のどの国よりも多くワクチンを寄付しており、他国にも追従を促していると述べた。
出典;【翻訳編集】AFPBB News(8/5)
新型コロナウイルスのデルタ株が広がるアメリカで、感染対策に後ろ向きとされワクチン接種率の低い州に患者が集中。 アメリカ政府の担当者によると、先週の新規感染者数の3分の1をフロリダ州とテキサス州が占めたということだ。
フロリダ州では現在、約1万1500人が新型コロナで入院していて、ピークだった去年の夏を上回り、集中治療室の病床も86.5%が埋まっているという。
2つの州は、共和党選出の州知事がともにワクチン接種やマスクの義務化に後ろ向きな姿勢を見せていて、バイデン大統領も「有権者にとって良い判断ではない」と苦言を呈した。
しかし、先週、学校でのマスク義務化を阻止する命令に署名した州知事には感染拡大を招いたとの批判が高まっています。
出典;テレ朝ニュース(8/5)つづき
2021年08月06日
ワクチン接種進む中で
本日は、76周年目の広島原爆投下記念日であった。
2020オリンピックもコロナワクチンの接種が進む中で行程を進め、メダル獲得数は過去最高だとの経過になっている。
そんな中、我孫子市議会の女性議員と取手市議会の女性議員のオンライン意見交換会をZoom開催した。
我孫子市は、一時期、全国3番目に女性議員が多いと言われて、県下初の男女共同参画条例を備えているが、この所は辛うじて5名/24名である。
かたや、取手市は7名/24名、全国一オンライン施政が進んでいる議会との評価が高い。そこで、我孫子議会の女性議員がまずは「取手市女性議員による議会改革特別委員会」についてオンライン視察をさせて頂こうとの話がまとまった。というのも、取手市議会は女性議長、我孫子市議会は海津にいなが副議長という、両市機会において女性が長副である確率的にも0.001を切る出会いがあって、是非やってみましょうと即断できたからだった(もちろん、両議会の議副、事務局などの了解の下である)。
女性が少なくとも世界の標準並みに活躍するようにできたら、日本もまた復活すると思う。政治に女性が参加することが疎まれ、女性自身が尻込みしてきたが、取手市議会の話をきくと、妊娠・出産・授乳をこなしての新人議員が議会改革の一つの起爆剤になったという。
そうだ、私たちが子育てで忙しいころ「女子どもは、黙ってろ」的な事情だった。日本古来の美風を守りたいのは、男女共同参画条例制定の際には、意外にも若手男性議員のほうが抵抗が強かったし、市民団体を名乗る圧力が相当数の波状攻撃にもあった、そんなことを思い出しながら、両女性議員が会わずして会う手法で意見交換を行って、それぞれの街の発展のために意見交換をしたのだった。
2020オリンピックもコロナワクチンの接種が進む中で行程を進め、メダル獲得数は過去最高だとの経過になっている。
そんな中、我孫子市議会の女性議員と取手市議会の女性議員のオンライン意見交換会をZoom開催した。
我孫子市は、一時期、全国3番目に女性議員が多いと言われて、県下初の男女共同参画条例を備えているが、この所は辛うじて5名/24名である。
かたや、取手市は7名/24名、全国一オンライン施政が進んでいる議会との評価が高い。そこで、我孫子議会の女性議員がまずは「取手市女性議員による議会改革特別委員会」についてオンライン視察をさせて頂こうとの話がまとまった。というのも、取手市議会は女性議長、我孫子市議会は海津にいなが副議長という、両市機会において女性が長副である確率的にも0.001を切る出会いがあって、是非やってみましょうと即断できたからだった(もちろん、両議会の議副、事務局などの了解の下である)。
女性が少なくとも世界の標準並みに活躍するようにできたら、日本もまた復活すると思う。政治に女性が参加することが疎まれ、女性自身が尻込みしてきたが、取手市議会の話をきくと、妊娠・出産・授乳をこなしての新人議員が議会改革の一つの起爆剤になったという。
そうだ、私たちが子育てで忙しいころ「女子どもは、黙ってろ」的な事情だった。日本古来の美風を守りたいのは、男女共同参画条例制定の際には、意外にも若手男性議員のほうが抵抗が強かったし、市民団体を名乗る圧力が相当数の波状攻撃にもあった、そんなことを思い出しながら、両女性議員が会わずして会う手法で意見交換を行って、それぞれの街の発展のために意見交換をしたのだった。
2021年08月05日
2020東京五輪、コロナ感染以外でも問題に対応
今回の2020 東京五輪大会は、五輪史上もっとも血税を注ぐ五輪となった。新型コロナウイルス禍を受けて異例の選手村バブル方式、国内外からの観戦なしの態勢で開催され、すべての国の人がテレビ観戦で同時視聴。会場がテロ攻撃されたミュンヘン五輪は途中で、開催中止の議論もあったが、東京五輪はパンデミックで一年延期での開催など等、世界中が不安の状況で開催国日本は、安全を図り、興行的見返りも度外視して遂行しなければならなかった。その上、実行委員長、音楽担当、演出担当までが直前で変わった。そればかりでなく、亡命を求める選手、トランスジェンダーとしての参加を認め、同性愛者であると公表した選手も、身辺の平穏と安全が守られるように整然と対処しなければならなかった。
重量挙げ女子に、五輪史上初めてトランスジェンダー(心と体の性が一致しない)と公表して参加したニュージーランドのローレル・ハバード選手(43)は、2013年に性別適合手術を受けたが、基準を満たしていた。彼女は「この大会を可能にしてくれたあらゆる人に感謝したい。特に日本の人々や日本政府は大きな犠牲を払ってくれた」と強調した。
物議をかもしたが、しかし、男性選手のころから輝かしい記録をのこしてきた。しばらく前から加齢による体力の衰えを感じていたこともあり、今大会を最後に選手生活を引退すると公表した。五輪参加が認められるべきではないとの圧力にもさらされたという。
自身の参加が五輪史上初として注目されたことに関しては「歴史的なことにすべきではないと思う」と指摘。「新しく、より理解のある世界に移行する中、私のような人は普通の人にすぎないと人々が理解し始めるだろう」と話した。
出典:シドニー時事(8/3)
東京五輪のベラルーシ代表、クリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手は陸上女子200メートル予選に出場予定だったが1日、強制的に帰国させるためチームによって羽田空港に連れて行かれたと、ロイター通信などが伝えた。代表コーチへの批判が理由で不当だとして航空機への搭乗を拒否、日本の警察に保護を求めた。AP通信によると、当初、オーストリアへの亡命を希望したという。
この事件により、ベラルーシのルカシェンコ政権による強権統治を改めて鮮明にした。欧米諸国もスポーツへの政治介入だと同政権への非難を強めている。ベラルーシでは抗議デモの弾圧にとどまらず、最近は他国の旅客機を強制着陸させて搭乗していた反体制派ジャーナリストを拘束。欧米から非難が上がった。ブリンケン米国務長官はツィマノウスカヤへの帰国命令について「国境を越えた抑圧行為。五輪精神に反する」とツイッターで批判した。
ロシアのメディアによると、帰国命令はルカシェンコ大統領自身が決定したとの観測が出ている。ロイター通信は、帰国についてコーチがツィマノウスカヤに「上層部の決定だ」と説明したと伝えた。
ルカシェンコ氏は今年2月までベラルーシのオリンピック委員会会長を務め、長男と交代した。理由は、同国大統領選をめぐる昨年8月以降の抗議デモを支援した選手に圧力をかけているとして、国際オリンピック委員会(IOC)の制裁を受けたためだった。ただ、IOCは長男の会長就任も認めていない。
ツィマノウスカヤ選手は、200メートル予選に出場予定だったが、1600メートルリレーへの参加を命じられたとコーチに抗議。その後、帰国を命じられた。羽田空港へ移動中の車中で祖母と交わした会話から、事の重大さを認識したという。
「祖母は電話口で、『絶対に帰ってきちゃダメ! あなたはきっと捕まるわ』と叫んでいました。地元テレビでどんな報道がされているのかを教えてくれて、状況はかなり深刻だと知らされたんです。それでも私は信じられなくて、『本当に!?』と聞き返したら、祖母は『本当よ! 帰ってこないで!』と念を押しました。そのやりとりがあったからこそ、私は帰国を踏みとどまれたんです」
1日夜、投獄される恐れがあるとして羽田空港で保護を求めた。日本の羽田空港で出国対応に当たっていた大会組織委員会の職員の付き添いで、警察に保護された。支援団体によると、在日ポーランド大使館に移され、ポーランド外務省高官が人道目的で査証(ビザ)を発給したことを明らかにしている。夫は脱出できたが、両親や祖父母はいまだベラルーシ国内にいる。
帰国を拒否して保護を求めた問題で、国連のドゥジャリク事務総長報道官は2日の記者会見で「報道を読む限り、日本の当局は彼女を守るためにできる限りのことをしたと思う」と述べ、日本側の対応を評価した。
出典:毎日新聞(8/2)
つづき
重量挙げ女子に、五輪史上初めてトランスジェンダー(心と体の性が一致しない)と公表して参加したニュージーランドのローレル・ハバード選手(43)は、2013年に性別適合手術を受けたが、基準を満たしていた。彼女は「この大会を可能にしてくれたあらゆる人に感謝したい。特に日本の人々や日本政府は大きな犠牲を払ってくれた」と強調した。
物議をかもしたが、しかし、男性選手のころから輝かしい記録をのこしてきた。しばらく前から加齢による体力の衰えを感じていたこともあり、今大会を最後に選手生活を引退すると公表した。五輪参加が認められるべきではないとの圧力にもさらされたという。
自身の参加が五輪史上初として注目されたことに関しては「歴史的なことにすべきではないと思う」と指摘。「新しく、より理解のある世界に移行する中、私のような人は普通の人にすぎないと人々が理解し始めるだろう」と話した。
出典:シドニー時事(8/3)
東京五輪のベラルーシ代表、クリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手は陸上女子200メートル予選に出場予定だったが1日、強制的に帰国させるためチームによって羽田空港に連れて行かれたと、ロイター通信などが伝えた。代表コーチへの批判が理由で不当だとして航空機への搭乗を拒否、日本の警察に保護を求めた。AP通信によると、当初、オーストリアへの亡命を希望したという。
この事件により、ベラルーシのルカシェンコ政権による強権統治を改めて鮮明にした。欧米諸国もスポーツへの政治介入だと同政権への非難を強めている。ベラルーシでは抗議デモの弾圧にとどまらず、最近は他国の旅客機を強制着陸させて搭乗していた反体制派ジャーナリストを拘束。欧米から非難が上がった。ブリンケン米国務長官はツィマノウスカヤへの帰国命令について「国境を越えた抑圧行為。五輪精神に反する」とツイッターで批判した。
ロシアのメディアによると、帰国命令はルカシェンコ大統領自身が決定したとの観測が出ている。ロイター通信は、帰国についてコーチがツィマノウスカヤに「上層部の決定だ」と説明したと伝えた。
ルカシェンコ氏は今年2月までベラルーシのオリンピック委員会会長を務め、長男と交代した。理由は、同国大統領選をめぐる昨年8月以降の抗議デモを支援した選手に圧力をかけているとして、国際オリンピック委員会(IOC)の制裁を受けたためだった。ただ、IOCは長男の会長就任も認めていない。
ツィマノウスカヤ選手は、200メートル予選に出場予定だったが、1600メートルリレーへの参加を命じられたとコーチに抗議。その後、帰国を命じられた。羽田空港へ移動中の車中で祖母と交わした会話から、事の重大さを認識したという。
「祖母は電話口で、『絶対に帰ってきちゃダメ! あなたはきっと捕まるわ』と叫んでいました。地元テレビでどんな報道がされているのかを教えてくれて、状況はかなり深刻だと知らされたんです。それでも私は信じられなくて、『本当に!?』と聞き返したら、祖母は『本当よ! 帰ってこないで!』と念を押しました。そのやりとりがあったからこそ、私は帰国を踏みとどまれたんです」
1日夜、投獄される恐れがあるとして羽田空港で保護を求めた。日本の羽田空港で出国対応に当たっていた大会組織委員会の職員の付き添いで、警察に保護された。支援団体によると、在日ポーランド大使館に移され、ポーランド外務省高官が人道目的で査証(ビザ)を発給したことを明らかにしている。夫は脱出できたが、両親や祖父母はいまだベラルーシ国内にいる。
帰国を拒否して保護を求めた問題で、国連のドゥジャリク事務総長報道官は2日の記者会見で「報道を読む限り、日本の当局は彼女を守るためにできる限りのことをしたと思う」と述べ、日本側の対応を評価した。
出典:毎日新聞(8/2)
つづき
2021年08月04日
Lとマイルドは原材料が違い、ファンシー(ブロック)、フレーク、水煮がある!?
暑くて、自粛つづき、テイクアウト活用だったり、去年は調理器具など通販買いしましたが、今年は・・・・・。
そこで、シーチキン缶詰に着目、なんか、もう一品という時に調理も簡単なこれ、お世話になっております。そもそもは、“びんながまぐろ”の肉が白いために「海の鶏」と呼ばれていたことに由来するそうです。ちなみにこの「シーチキン」という名前ははごろもフーズの商品名ですが、ご存知でしたか。
シーチキンといえばマグロですが、そして、缶詰をよくみると、シーチキンマイルドは“かつお”から作られています。
シーチキンLは“きはだまぐろ”です。
シーチキンの後にLやマイルドと書いてあり、出始めのころ何がマイルドなのだろう?と悩みましたが、
LのLはlightの頭文字で、“びんながまぐろ”を使ったシーチキンよりほんのわずかにカロリー軽めとのイメージ作りもあって、lightのLをとって「シーチキンL」と名づけたそうです。(水煮タイプの商品は、1缶あたり55カロリーとさらに低カロリー。)
シーチキンマイルドはシーチキンL同様にもともとが低カロリー商品なので、水煮タイプの商品は1缶あたり54カロリーと一番低カロリー。
そして、スーパーに行ってツナ缶を買うときに一番目にするのがフレークというパッケージが多いかもしれませんが、フレーク、水煮、ブロックの3つの種類に分けられます。ちょっとお値段が高い“ファンシー”は、本来の“びんながまぐろ”から作られています。ファンシーとはブロックタイプの形状のことを指すのですが、今は「シーチキンファンシー」と呼んでいす。
油漬けのツナ缶の中でも、肉質が塊のタイプ(ファンシーやソリッドと呼ばれる)は、食べごろになるまで時間がかかる。
ツナに油が染みこんで落ち着いている。味にも違いがある。左は肉と油、塩の味を別々に感じるが(まずいわけではない)、右は塩気が馴染み、全体的に味は均一だ。
この缶詰を提供してくれたのは、由比缶詰所(静岡市)。1933年(昭和8年)創業のメーカーである。自社ブランドのツナ缶にこだわりを持ち製造後、約半年間倉庫で保管してから出荷している。味がなじんだ状態の缶詰を提供したいという心配りからだが、本来は3年間あるはずの賞味期間を自ら約半年も縮めて販売していることになる。何ともメーカー側の心意気を感じるではないか。
そこで、シーチキン缶詰に着目、なんか、もう一品という時に調理も簡単なこれ、お世話になっております。そもそもは、“びんながまぐろ”の肉が白いために「海の鶏」と呼ばれていたことに由来するそうです。ちなみにこの「シーチキン」という名前ははごろもフーズの商品名ですが、ご存知でしたか。
シーチキンといえばマグロですが、そして、缶詰をよくみると、シーチキンマイルドは“かつお”から作られています。
シーチキンLは“きはだまぐろ”です。
シーチキンの後にLやマイルドと書いてあり、出始めのころ何がマイルドなのだろう?と悩みましたが、
LのLはlightの頭文字で、“びんながまぐろ”を使ったシーチキンよりほんのわずかにカロリー軽めとのイメージ作りもあって、lightのLをとって「シーチキンL」と名づけたそうです。(水煮タイプの商品は、1缶あたり55カロリーとさらに低カロリー。)
シーチキンマイルドはシーチキンL同様にもともとが低カロリー商品なので、水煮タイプの商品は1缶あたり54カロリーと一番低カロリー。
そして、スーパーに行ってツナ缶を買うときに一番目にするのがフレークというパッケージが多いかもしれませんが、フレーク、水煮、ブロックの3つの種類に分けられます。ちょっとお値段が高い“ファンシー”は、本来の“びんながまぐろ”から作られています。ファンシーとはブロックタイプの形状のことを指すのですが、今は「シーチキンファンシー」と呼んでいす。
油漬けのツナ缶の中でも、肉質が塊のタイプ(ファンシーやソリッドと呼ばれる)は、食べごろになるまで時間がかかる。
ツナに油が染みこんで落ち着いている。味にも違いがある。左は肉と油、塩の味を別々に感じるが(まずいわけではない)、右は塩気が馴染み、全体的に味は均一だ。
この缶詰を提供してくれたのは、由比缶詰所(静岡市)。1933年(昭和8年)創業のメーカーである。自社ブランドのツナ缶にこだわりを持ち製造後、約半年間倉庫で保管してから出荷している。味がなじんだ状態の缶詰を提供したいという心配りからだが、本来は3年間あるはずの賞味期間を自ら約半年も縮めて販売していることになる。何ともメーカー側の心意気を感じるではないか。
2021年08月03日
日本の「イベルメクチン」でインド、ペルーで感染者数減、WHO「反対」は権威主義か
世良公則氏(ミュージシャン)はツイッターで「昨年5月安倍元総理が積極的に検討されていたイベルメクチン、アビガンの使用はどうなったのか」と、安倍政権時の発言から1年以上経過したにも関わらず、実用化が進まない状況に苦言を呈した。さらに「インドで感染拡大していたがイベルメクチンの使用で明らかに効果が有るという結果が 既存薬品の活用をする判断はどうなっているのか」とワクチンだけではなく、既存薬の活用を訴え、波紋がひろがっています。
イベルメクチンのコロナへの効果が注目される端緒になったのはアフリカ諸国でした。アフリカは医療体制が整っていませんが、国によっては感染者数が思ったほど増えていない。細かく見ていくと、イベルメクチンを配った国は感染者が少なく、配っていない国は感染者が多かったのです。日本での使用が許可されるには、早期承認が下りることで、医師の免責事項ができます。今は医師の独自の判断で処方しているので、万が一副作用が出た場合は、その賠償を医者がもたないといけません。早期承認されれば、何かあった場合も保険で適用されるようになります。
法案が通れば、処方する医師は一気に増えると思いますし、自宅待機者やホテル療養者にも安心して配ることができるようになります。現状では38度以上の熱があってもカロナールしか配られず、医療放置に近い状態が続いていますが、抗ウイルス効果が認められれば、お医者さんだって配りたいはずです。そもそもイベルメクチンは厚生労働省の「新型コロナウイルス感染症COVID−19診断の手引き」に記載されている治療薬です。
イベルメクチンを個人輸入されている方も増えています。個人輸入は、個人の権利なので可能です。そこは、国が個人輸入しなければいけないような状況を作ってしまっていることが問題です。輸入する人たちも、なるべくそんなことはしたくないし、自分の身を守るためにどうしようもなくやっている。クリニックで医者の管理下で処方されるようになれば安心ですし、個人輸入はしなくなります。
実は、デルタ株の流行したインドでは5月以降、ほとんどの州でイベルメクチン投与が進んでいる状況です。中には投与を見送ったタミル・ナードゥ州では感染者数が増加を続ける一方、投与をしているゴア州では感染者数が減少しています。感染状況に大きな差が生まれているというデータが出てきました。インドだけではなく、ペルーでも投与に踏み切った州は効果が出ています。イベルメクチンが投与された8つの州と、投与が遅れたリマ州とでは、発生数と死亡者数に歴然とした差があります(グラフ参照)。投与後は、新規感染者が10分の1から15分の1まで減少したのです。その後に大統領が変わって、ペルーでは投与しない方針に転じましたが、再び感染者数が急増し、元の木阿弥になってしまいました。
数字で示すと、アフリカで「投与ありの国」の感染者数は、10万人当たり131人で、「投与なしの国」が925人。死亡者数は、投与国が10万人当たり2.1人で、投与していない国は28・4人と、13倍以上の開きがあります(馬場錬成先生のデータ)。差は歴然です。
イベルメクチンは2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した北里大学の大村智特別栄誉教授が発見した物資をもとに開発した抗寄生虫薬。インドやアフリカ諸国などでは効果があったとされるが、日本国内ではその効果を否定する声もある。国内では新型コロナの治療薬としては承認されておらず、現在北里大学で治験が進められている。しかし、国外では、37億人に投与してきて、今でも年間3億人が投与しています。安全な薬と思って大丈夫です。
これだけの改善効果が出ていながら、WHOやCDCが言っているからという理由だけで反対するのは、やめていただきたいです。世界的な権威であっても、コロナにおいてはよく判断を間違えています。WHOは以前、マスクは要らないという方針をとっていましたが、今は一転してマスクが重要だと言っています。今はイベルメクチン投与に反対していますが、そのうち変わるかもしれません。この新型コロナはまったく新しい疫病なので、権威主義に依存せず自分で調査し考え臨機応変に対応しないといけません。
インドは本格投与に踏み切りましたが、日本では現在は権威側が足踏みしているので、医師が独自の判断で処方しているような状況です。イベルメクチンの使用については、最終的に医師の裁量と患者の同意があれば処方することは可能です。兵庫県尼崎市にある長尾クリニックでは、自宅療養者約300人に投与していますが、死亡者は現時点で一人も出ていないそうです。でも、そういう先生は「ちゃんとしたEBM(根拠に基づく医療)でないのに治療を行った」と言われ、批判を受けてしまうのが現状です。
人が次々と命を落としている有事の中で、「EBMが必要だ」と言って何千人何万人のデータを要求するような考えはおかしい。日本でも、独自の判断でイベルメクチンをコロナの治療に使っている医師は一定数いて、データを取ってくださっています。イベルメクチンを投与すると、解熱効果や肺の状況が改善するといった臨床データが出てきました。そうした点からも、効果はあると捉えています。ただし、「効果がある」と言うと、100%の患者さんに効くと思われがちですが、薬というのは通常、80%ほどに効果がみられたら、十分効いたとされるものです。イベルメクチンも100%ではないですが、その範疇には入っていると思います。
参照HP:AERA(5/26)
https://dot.asahi.com/dot/2021052600033.html?page=4
イベルメクチンのコロナへの効果が注目される端緒になったのはアフリカ諸国でした。アフリカは医療体制が整っていませんが、国によっては感染者数が思ったほど増えていない。細かく見ていくと、イベルメクチンを配った国は感染者が少なく、配っていない国は感染者が多かったのです。日本での使用が許可されるには、早期承認が下りることで、医師の免責事項ができます。今は医師の独自の判断で処方しているので、万が一副作用が出た場合は、その賠償を医者がもたないといけません。早期承認されれば、何かあった場合も保険で適用されるようになります。
法案が通れば、処方する医師は一気に増えると思いますし、自宅待機者やホテル療養者にも安心して配ることができるようになります。現状では38度以上の熱があってもカロナールしか配られず、医療放置に近い状態が続いていますが、抗ウイルス効果が認められれば、お医者さんだって配りたいはずです。そもそもイベルメクチンは厚生労働省の「新型コロナウイルス感染症COVID−19診断の手引き」に記載されている治療薬です。
イベルメクチンを個人輸入されている方も増えています。個人輸入は、個人の権利なので可能です。そこは、国が個人輸入しなければいけないような状況を作ってしまっていることが問題です。輸入する人たちも、なるべくそんなことはしたくないし、自分の身を守るためにどうしようもなくやっている。クリニックで医者の管理下で処方されるようになれば安心ですし、個人輸入はしなくなります。
実は、デルタ株の流行したインドでは5月以降、ほとんどの州でイベルメクチン投与が進んでいる状況です。中には投与を見送ったタミル・ナードゥ州では感染者数が増加を続ける一方、投与をしているゴア州では感染者数が減少しています。感染状況に大きな差が生まれているというデータが出てきました。インドだけではなく、ペルーでも投与に踏み切った州は効果が出ています。イベルメクチンが投与された8つの州と、投与が遅れたリマ州とでは、発生数と死亡者数に歴然とした差があります(グラフ参照)。投与後は、新規感染者が10分の1から15分の1まで減少したのです。その後に大統領が変わって、ペルーでは投与しない方針に転じましたが、再び感染者数が急増し、元の木阿弥になってしまいました。
数字で示すと、アフリカで「投与ありの国」の感染者数は、10万人当たり131人で、「投与なしの国」が925人。死亡者数は、投与国が10万人当たり2.1人で、投与していない国は28・4人と、13倍以上の開きがあります(馬場錬成先生のデータ)。差は歴然です。
イベルメクチンは2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した北里大学の大村智特別栄誉教授が発見した物資をもとに開発した抗寄生虫薬。インドやアフリカ諸国などでは効果があったとされるが、日本国内ではその効果を否定する声もある。国内では新型コロナの治療薬としては承認されておらず、現在北里大学で治験が進められている。しかし、国外では、37億人に投与してきて、今でも年間3億人が投与しています。安全な薬と思って大丈夫です。
これだけの改善効果が出ていながら、WHOやCDCが言っているからという理由だけで反対するのは、やめていただきたいです。世界的な権威であっても、コロナにおいてはよく判断を間違えています。WHOは以前、マスクは要らないという方針をとっていましたが、今は一転してマスクが重要だと言っています。今はイベルメクチン投与に反対していますが、そのうち変わるかもしれません。この新型コロナはまったく新しい疫病なので、権威主義に依存せず自分で調査し考え臨機応変に対応しないといけません。
インドは本格投与に踏み切りましたが、日本では現在は権威側が足踏みしているので、医師が独自の判断で処方しているような状況です。イベルメクチンの使用については、最終的に医師の裁量と患者の同意があれば処方することは可能です。兵庫県尼崎市にある長尾クリニックでは、自宅療養者約300人に投与していますが、死亡者は現時点で一人も出ていないそうです。でも、そういう先生は「ちゃんとしたEBM(根拠に基づく医療)でないのに治療を行った」と言われ、批判を受けてしまうのが現状です。
人が次々と命を落としている有事の中で、「EBMが必要だ」と言って何千人何万人のデータを要求するような考えはおかしい。日本でも、独自の判断でイベルメクチンをコロナの治療に使っている医師は一定数いて、データを取ってくださっています。イベルメクチンを投与すると、解熱効果や肺の状況が改善するといった臨床データが出てきました。そうした点からも、効果はあると捉えています。ただし、「効果がある」と言うと、100%の患者さんに効くと思われがちですが、薬というのは通常、80%ほどに効果がみられたら、十分効いたとされるものです。イベルメクチンも100%ではないですが、その範疇には入っていると思います。
参照HP:AERA(5/26)
https://dot.asahi.com/dot/2021052600033.html?page=4
2021年08月02日
日本の感染者、死亡者が少なかったが、デルタ株の次に南米からラムダ株により感染増
感染者の療養体制の見直しがされるレベル4に入った為、入院患者を重症者や重症化リスクの高い人などに限り、その他の感染者は自宅療養を基本とする。家族に感染させかねないといった事情があれば、ホテルなどでの宿泊療養を認める。いずれの場合も、症状が悪化すればすぐに入院させる。
また、自宅療養に備え、血中酸素濃度を測る「パルスオキシメーター」の配備を進め、重症化のおそれをつかみやすくする。医師の往診に伴う診療報酬を上乗せし、療養者の症状をきめ細かく把握する。宿泊療養施設の増強にも取り組む。重症化を食い止めるため、「抗体カクテル療法」と呼ばれる軽症・中等症患者向けの点滴薬の投与を急ぐ。
出典:読売新聞(8/2)
今年に入ってからの英国の機動的なワクチン接種は、行動制限の緩和を可能にすることで経済回復に奏功してきていた。
英国ではワクチン開発と確保の行動計画策定を2020年の早い段階からスタートし、スピーディーな承認体制を構築して、同年10月には規制を緩和して教育や訓練で接種者を医師以外にも広げた。また、カルテデータから基礎疾患の人を特定して接種を奨励し、予約もすべて電子的に行われた。
日本はOECDの分析においても、IT化のレベルにおいて、先進国の中で遅れている評価された。デンマーク、スウェーデン、そしてお隣の韓国などが医療データの入手可能性、即時性等の観点で圧倒的に高い。
2021/07/26 東洋経済オンライン
https://toyokeizai.net/articles/-/442222?page=2
クラスターに関してみてみると、アメリカの原子力空母セオドア・ルーズベルトの艦内で起こった、乗組員4,779人のうち、1271人が新型コロナに感染した。この1271人のPCR検査陽性者のうち、45%は無症状、32%が検査時には無症状でのちに症状を発症、そして23%が検査時に症状。
このように、症状のない感染者も周囲に感染を広げるで、定められた期間を自宅やホテルで療養する必要がある。
新型コロナウイルス感染症で重症化しやすいのは高齢者と持病のある方です。自身が新型コロナかなと思ったら、まずはかかりつけ医か地域の医療機関に相談。東京都ではかかりつけ医など相談する医療機関に迷う場合や、土日・夜間などかかりつけ医が休診のときには東京都発熱相談センターに相談することも可能。医療機関に受診が必要と判断されたら、マスクを着けて、なるべく公共の交通機関を使わずに病院を受診するべきだ。
各都道府県の帰国者・接触者相談センターは厚生労働省の「各都道府県の電話相談窓口」をご確認ください。
出典:https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20210725-00249673
つづき
また、自宅療養に備え、血中酸素濃度を測る「パルスオキシメーター」の配備を進め、重症化のおそれをつかみやすくする。医師の往診に伴う診療報酬を上乗せし、療養者の症状をきめ細かく把握する。宿泊療養施設の増強にも取り組む。重症化を食い止めるため、「抗体カクテル療法」と呼ばれる軽症・中等症患者向けの点滴薬の投与を急ぐ。
出典:読売新聞(8/2)
今年に入ってからの英国の機動的なワクチン接種は、行動制限の緩和を可能にすることで経済回復に奏功してきていた。
英国ではワクチン開発と確保の行動計画策定を2020年の早い段階からスタートし、スピーディーな承認体制を構築して、同年10月には規制を緩和して教育や訓練で接種者を医師以外にも広げた。また、カルテデータから基礎疾患の人を特定して接種を奨励し、予約もすべて電子的に行われた。
日本はOECDの分析においても、IT化のレベルにおいて、先進国の中で遅れている評価された。デンマーク、スウェーデン、そしてお隣の韓国などが医療データの入手可能性、即時性等の観点で圧倒的に高い。
2021/07/26 東洋経済オンライン
https://toyokeizai.net/articles/-/442222?page=2
クラスターに関してみてみると、アメリカの原子力空母セオドア・ルーズベルトの艦内で起こった、乗組員4,779人のうち、1271人が新型コロナに感染した。この1271人のPCR検査陽性者のうち、45%は無症状、32%が検査時には無症状でのちに症状を発症、そして23%が検査時に症状。
このように、症状のない感染者も周囲に感染を広げるで、定められた期間を自宅やホテルで療養する必要がある。
新型コロナウイルス感染症で重症化しやすいのは高齢者と持病のある方です。自身が新型コロナかなと思ったら、まずはかかりつけ医か地域の医療機関に相談。東京都ではかかりつけ医など相談する医療機関に迷う場合や、土日・夜間などかかりつけ医が休診のときには東京都発熱相談センターに相談することも可能。医療機関に受診が必要と判断されたら、マスクを着けて、なるべく公共の交通機関を使わずに病院を受診するべきだ。
各都道府県の帰国者・接触者相談センターは厚生労働省の「各都道府県の電話相談窓口」をご確認ください。
出典:https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20210725-00249673
つづき
2021年08月01日
向日葵
植木鉢にひまわりを植えてみました、一回転して、家からも見えるように置きました。すると、また顔を南に向け直すのかと興味津々でいたらら、彼ら、彼女らの生物脳はある時期にセットされたツボミの時期にて、そのままの方向で咲き続けると分かりました !(^^)!
脳科学者である中野信子の『科学がつきとめた「運のいい人」』(サンマーク出版)は、興味深い事を書かれていました。
生き残るためには他者を思いやる社会性が必要、と述べました。しかし、他者を思いやるだけでは生き残ることはできません。たとえば企業は社会の役に立つことが大前提ですが、自社の利益を度外視し、ひたすら社会のことだけを考えて活動していたら、いずれは倒産してしまうでしょう。
自分は何も食べずに、ほかの人に食べ物を与えつづけていたのでは、いずれは病に倒れてしまいます。つまり、生き残るにはまず自分が勝たなければなりません。しかも勝ちつづけなければならないのです。ではどうしたら、他者への思いやりをもちつつ、勝ちつづけることができるのでしょうか。そのコツは、勝ちすぎないこと。
「過剰適応」という言葉があります。生き残っていくためにはもちろん、環境に適応 する必要があります。しかし、過剰に適応しすぎてしまうと、それがかえって絶滅のリスクになってしまうことがあるのです。 「最適より好適」という言い方もあります。最適はベスト、好適はベターという意味。
たとえば、アフリカのクロサイ。個体の能力でいえば、最強の種といってもいいくらい、凶暴で攻撃的、巨体をもちながら、移動のスピードも速く、非常に戦闘や競争 に強い動物です。しかし過剰適応してしまっているクロサイは、環境の激変には耐えられません。あっという間に、絶滅危惧種になってしまいました。
中野信子氏は本書の中で、「ひとり勝ち」についてこう語っています。『新しい環境に耐えて、さらに生き延びるには、その環境に最適な適応をしてしまっていてはだめで、「好適」くらい適応にしておき、のりしろを残しておく必要があるのです。
勝ちすぎると、勝ちつづけることができない、平家物語の如くです。そこで朝廷は勝ちすぎない、ひとり勝ちしない道を選ぶのです。自分だけが勝ち残って、ほかは全滅しようがかまわない、という道より、自分を支え敬い従う者たちも生き残るまわりとも共存していく道を選ぶ。このほうが結果的に、長く残っていけるのです。』
つまり、運のいい人は、「勢い」や「福」や「規矩(きく)や「好語」を使いつくさない。勝ち尽くさない、行き過ぎないで、ほどほどに留めておくこと。自分の「分を知る」、そして、「運」を使い尽くさないこと。他者を思いやり同時に「運」を使い尽くさないということだ。
そのため中国・宋時代に鑑みれば、五祖法演禅師は一人勝ちを突き進まぬように、4つの戒めの言葉を残していた。
一、「勢い使い尽くすべからず」
二、「福、受け尽くすべからず」
三、「規矩(きく)行じ尽くすべからず」
四、「好語(こうご)説き尽くすべからず」
一、勢いとは、成功してお金や地位や名誉や権力などが手に入ったとき、その運を使いつくさないこと。調子のよいときほど、自戒すること。謙虚でいること。
二、たまたま入ってきた「福」や「運」を一人占めしないこと。まわりに分け与えること。
三、規矩(きく)とは、規則や戒律やルールのことで、それをまわりに押し付けすぎないこと。正義感を振りかざすと人は離れていく。
四、好語(こうご)とは、どんなに良い言葉(好語)で説いても、それを相手が頭だけで理解するなら、行動とは結び付かないので無意味になってしまう、ということ。
中国から多くを学んだ日本は、中国の影響を受けた韓国から儒教を取り入れた経過もあり、両者に学びながら、反面教師としても鏡にした。謙虚に学び直し、『論語と算盤』の渋沢栄一にみられる成果にしてきた。
・・・・・・・・・・・などと、著しておられ、一人勝ちしようとする、習近平体制の中国共産党も、人間能の良しとする方向を目指してほしいものだと思ったところです。