テニスの四大大会・全豪オープンの女子シングルスで世界ランキング3位の大坂なおみ(23)が20日、同24位の米国のジェニファー・ブレイディ(25)を6―4、6―3で下して2年ぶりの優勝を果たした。18年全米、19年全豪、20年全米に続く、4大大会4勝目。
昨年の全米オープン準決勝でも相まみえた両者の過去の対戦成績は大坂の2勝1敗。一進一退の攻防となった第1セットを6―4で先取すると、第2セットではいきなり4ゲームを連取。その後ブレイディの反撃にあうも、最終的に第2セットを6―3で制して頂点に立った。
「なおみはいつも大事なところで本当にいいプレーをした。必要なときに最高のショットを打ってきた。そういうショットを打つのが一番難しい場面なのに。ここぞというところで自信を持ってリスクの高いテニスができる彼女は、本当に強い」ブレイディは脱帽した。優勝賞金275万オーストラリアドル(約2億2800万円)を獲得した。
おめでとう!
東京オリンピックで日本のコートに立つ姿を あの根室の豪邸にお住いの漁協組合長であるお祖父ちゃんも応援にきてくれるのでしょう。
ご家族が再会するときまでには、コロナ禍は去っているはず、かつ丼を美味しそうに食べるのかな(^_-)-☆ 楽しみです。
今回、海外識者が次々と称賛している。ポルトガルのスポーツ専門メディア「レコード」のホセ・モルガド記者は「21連勝。グランドスラムでは14連勝」と投稿。さらに「オオサカは4度目のグランドスラム制覇でキム・クライシュテルス、ハナ・マンドリコワ、アランチャ・サンチェス・ビカリオに並んだ。次は誰を狙う? シャラポワ、ヒンギスである」とした。
米紙「ニューヨーク・タイムズ」などに寄稿するベン・ローゼンバーグ記者は「ナオミ・オオサカが4度目のグランドスラム制覇。正真正銘のエリートの仲間入りを果たした」と投稿。
米紙「USAトゥデー」のコラムニスト、ダン・ウォルケン氏は「素晴らしい試合だったとは言えないが、オオサカにとって偉大な大会だった」とつづった上で「全仏とウィンブルドンでまだ3回戦を超えたことがない。これが彼女にとっての次の挑戦」と課題も付け加えている。ハードコートでなら、決めにいってミスをしてもすぐに気持ちを切り替えられるが、多分クレーや芝では、同じことをしても、もっと安全なところを狙えばよかったとか、やるべきじゃなかったとか考えてしまう。迷いが生じやすい。でも必ずうまくいく。
昨年の秋に開催された全仏オープンは欠場したため、ツアー再開から負けなしの21連勝も舞台は全てハードコート。イレギュラー・バウンドがなく足元も安定しているハードコートは、大坂のパワーやスピードを邪魔するものがなく、持ち味が最大限に生かされるサーフェスである。<ネクスト・セリーナ>の異名をよりふさわしいものにするためには、クレーと芝の攻略がカギになる。コーチのウィム・フィセッテはハードコート以外での成功の可能性に大きな期待を抱いている。
「なおみのコートでの動き、パワーを効率的に生み出す体の使い方、ポイントの組み立て方を見れば、クレーコートで結果を出せないはずがない」「たくさんの試合をこなし、確かなゲームプランの中で自信を得ていかないといけない。
グランドスラムの準々決勝以降は未だ無敗。決勝で一度も負けることなく初優勝から4つのタイトルを獲得したのは、オープン化以降の女子ではモニカ・セレスしかいない。大坂は、偉大なチャンピオンの中でもさらに特別な領域へと向かっていくのだろうか。
16年前の全豪オープンで、偶然にも今の大坂と同じ23歳4カ月で2年ぶり2度目の優勝を果たしたのがセリーナ・ウィリアムズだ。ちなみにその時点で獲得していた全米オープンのタイトルは、これもまた大坂と同じで2つ。つまりハードコートに限れば、通算23回のグランドスラム優勝を誇るセリーナと並ぶペースなのだ。そのときセリーナはすでにウィンブルドンで2度、全仏オープンでも1度頂点を制していた。
大坂が言っていた願いが実現する頃には、いくつの偉業を成し遂げているのだろうか。無限大の可能性を感じた世界中のメディアやレジェンドたちは称賛を惜しまず、「10個はグランドスラム・タイトルを獲る」といった予言めいた声も聞こえる。しかし大坂はそのリアクションの中で、常にマイペースを強調する。
「あまり先を見ずに、今を生きたい。自分にプレッシャーや期待をかけたくないの。時がくれば、また次のグランドスラムを獲れるはず」つづき