2020年11月25日

未来の食、そして農業

、東京大学先端科学技術研究センターの稲見昌彦氏は、「料理はメディア・アート」と話しています。料理は、生産者の食材へのこだわりや、料理人のアイデアと技術などが介され、食べる人へと届きます。食材や料理は、それらがもつ情報や食に携わった人の気持ちを媒介するメディア、体現するメディア・アートとしてもみてとれます。

また、マサチューセッツ工科大学メディアラボの石井裕氏は、「AIの時代にあっても、色あせず輝く才能、創造性とは何か」について、「アート、デザイン、サイエンス、テクノロジー、どの分野でも楽しみながら異文化コミュニケーションできる資質が求められており、そんな性質をもった人材を育むには、異文化に身を投じて異なった考えを持つ者と議論し、自らの考えを鍛えていくこと、すなわち『他流試合』が大切である」と語っています。

もともと、料理をきわめる人にとって“アート”の才能はとても重要な要素ですし、再現性を高めるための料理の“サイエンス”を理解することも上達への道標(みちしるべ)となります。さらに、料理の見た目だけでなく栄養バランスなどを“デザイン”する意識も必要ですし、料理を作る上での職人技ともいえる“テクノロジー”を有することも必須です。料理をする人の中には、アーティスト、サイエンティスト、デザイナー、テクノロジストがそれぞれ存在し、自分の内なる世界の中で他流試合をしています。


料理と似た性質をもつものに、建築がありますが、一般の人々にとって家を作るよりも料理を作る方が、はるかにとっつきやすい行為です。
また、3Dフードプリンタに注目が集まるきっかけになったのは、2013年、NASAが、3Dフードプリンタを開発する企業に多額の助成金を提供したことでした。その事業内容は、3Dプリント技術とインクジェットの技術を使い、インクジェットカートリッジに乾燥したタンパク質や脂肪などの主要栄養素や香料などをセットして、ピザなど、さまざまな形や食感の食べものを出力するというものでした。NASAが着目したのは、食を3Dで“プリントアウト”する技術が、宇宙に長期滞在する飛行士向けに役立つのではないかという点です。

食事は、単なる栄養摂取だけではなく、味わうことで精神的な満足が得られ、人々のパフォーマンスの維持・向上につながる側面があります。テクスチャー(手ざわり、感触、質感)は重要な働きをしています。3Dフードプリンタの大きな特徴は、食を立体的に作れることであり、それは多種多様なテクスチャーの食品を生み出せる可能性があるということです。


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未来の食のヒントは、SF小説や、ドラえもんなどの未来の食が描かれているアニメやドラマに多く登場する。そして、その中の多くのものが現実になっている。これからの時代、「未来の食」の研究いかんによって、既存の食品産業、外食産業に大きな影響を与えることになる。まさに、今が、食に関する産業の「未来の食」に関わる農業も未来産業だと見つめていきたい。
posted by Nina at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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