
我孫子の白山中学の下方で発見された古墳から「鏑椎(かぶつち)の刀」が発掘され、7世紀の古墳にしては非常の状態が良いので、全国巡回展にも出品されていた。ほぼ一年かけて5都市を巡り、返還された後に保管のためにも錆がこないようになどの修復作業が施され、今月7日に資料室に戻ってきた。そこで、歴史に関心の深い方たちと一緒に内覧させていただいた。
発掘作業の整理をする場所が、布佐南小の脇にあるが、ほとんど知られていないものの、中では10人ほどのスタッフが発掘された遺物をトレーシングペーパーに記録していた。目に触れないままの作業の蓄積は、どのように利用される事になるのだろうか、気になるところだ。
本来であれば。当市にきちんとした郷土資料館があれば、多くの市民に見てもらう事ができているはずだが、残念ながきちんとした保管・展示のできる施設がないのが残念だと、参加者の皆さんが言われた。田園文化都市との市民憲章があるが、郷土資料館、市民会館も開設できないまま、長きにわたっているのは、市制50周年にして非常に残念なことだ。資料室の玄関にも、資料の箱が山積みになっていた。