2020年06月01日

スウェーデンの不安、集団免疫の実効性

日本では緊急事態宣言の全都市解除(5/26)となった後、月末に北九州市の小学校で5人の生徒の感染がわかり、クラスター化の認定がされた。


一方、スウェーデンはこれまで世界初の新機軸を次々に打ち立てて、「社会科学の実験国家」ともいわれてきた。4月30日、世界保健機関(WHO)のエグゼクティブディレクターであるマイク・ライアン博士は、スウェーデンのコロナの集団免疫対応は発生の最初からすべての正しい動きをしたとし、同国を新型コロナウイルスとの闘いにおける世界の"モデル"として賞賛した。

スウェーデンの保健当局である公衆衛生局のアンダーシュ・テグネル博士は4月16日、首都ストックホルムでは集団免疫が達成しつつある兆候を示し始めており、感染抑止に効力を発揮し始めたと言及した。5月7日、ストックホルム・リンケビー地区では、アル=シャカージ医師が「この地区では集団免疫がほぼ達成されたようだ」と報告した。

そして5月9日には、ストックホルム大学のトム・ブリトン教授が、英ノッティンガム大学との共同研究で「スウェーデン人口の40%が免疫を持てば集団免疫が達成でき、ストックホルムでの感染の拡大は6月中旬に止まる」ことを示す数理モデルを示した。テグネル博士も「これが実現するのは完全に可能だ」としてこの論を支持している。ブリトン教授によると、リバプールの別のグループもこれとほぼ同じ結論に達している。ハーバード大学の著名な疫学者であるマーク・リプシッチ氏もこの報告に言及し、前向きにツイートした。公衆衛生局は、集団免疫の進展具合に関する調査報告を5月中に発表するとしている。

スウェーデン以外でも、例えばイタリアでは4月24日、1日のコロナによる死者数が3月19日以来の最低数を確認したと報告された。これも明らかに、集団免疫が達成しつつあることを示していると言える。

スウェーデンは、米国や他欧州国からの同調圧力には屈せず、自国の状況に最善と判断される対策を毅然として実行しているのだ。ほとんどの国民は、政府に大きな信頼を寄せ、この施策を信じ国の未来を見ている。そしてこのたびも、「集団免疫の獲得」という、国民の多数の命がかかった壮大な実験を行おうとしている。レナ・ハレングレン保健社会相は、世界保健機関(WHO)主催の会見で「我が国は自国の状況に最善と判断される対策を実行しているのです」と言明している。

とは言え現実的には、集団免疫策が本当に正しい方法なのかどうかは今の段階ではまだ不透明だ。コロナ危機がどう収束し、コロナ終焉後の世界がどうなるのかは誰にも予測できないからだ。しかし、多くの若者が亡くなったかつての大戦時と違い、コロナウイルスの危機は若者が亡くなる事は少ないので、社会の再生はより容易なはずだ。


出典;現代ビジネス(5/29)
https://news.yahoo.co.jp/articles/2ea238aae186824804d592f69fb89929f4edfbba?page=4
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posted by Nina at 07:11| 千葉 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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