2020年05月22日

日本の感染致死率が注目

 百年前には、米国が感染源ではないかと言われるが、戦争していた国ではデータを明かさなかったため、当時に交戦国ではなかったスペインでの記録によって、スペイン風邪と称されて、パンデミックになるまでの経緯が語られるようになった。現代は、世界 中に感染症が拡大することを警告し合うが、広まりを止めることはできないので、「新しい生活様式」を実践していくことに尽きる。
 
 厚労省が公表している「新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について」(4月30日版)の数字で計算すると、致死率はイタリアが13・6%、イギリスが15・8%などとなる。一方、季節性インフルエンザの致死率は0・1%程度といわれているので、新型コロナは、感染症としては、むしろマイルドな部類に入ってしまう。29日時点での新型コロナウイルス感染症による都民の犠牲者は117人なので、致死率は0・016%。伊英と日本とは相当の違いがある。

 そこで、都内のクリニックが希望者200人を対象に抗体検査を実施した例をみると、陽性率が5・9%(一般市民4・8%、医療従事者9・1%)だったという記事が4月30日付の東京新聞朝刊に掲載されていた。このデータを東京都の人口は約1400万人に当てはめると、一般市民に限っても、約70万人がすでに感染していた計算になる。集団免疫という点に到達したのか、それを確認するためにも、広範な抗体検査を実施しないと何とも言えない。

 中国・武漢で謎の肺炎が発生したのが昨年11月下旬。米国では1月21日にワシントン州で 初の感染者が判明した後,2月2日に中国からの入国を禁止にした。しかし、米国が欧州からの入国 を禁止にしたのは6週間後の3月16日で,昨年12月から本年3月までの間 に300万人が欧州から入国していた。同じ時期、ヨーロッパにも中国人観光客が押し寄せていた。

 たとえば、イタリアと日本での結果を見ると、相当な違いが出ている。イタリアにしても中国人旅行者数は2019年で320万人/年であり、日本の3分の1強でしかない。武漢からの空港別旅行者数ランキングも、日本の成田(第3位)、関空(第7位)に対し、イタリアの空港はトップテンに入っていない。イタリアへの中国系移民は32万人と日本の約半分に過ぎない(2018年)。中国人の数は日本と比較では少ないのだ。

 日本では、ほとんど無警戒のまま、旧正月「春節」を含む昨年11月〜今年2月末の間に184万人以上の中国人が来日したとの推計もある。日本の中国からのビザ発行停止は3月9日であった。これだけの中国からの来訪者の数からすれば、イタリアより日本のほうが多くが感染していたはずなのに、結果はそうなっていない。そこで、ウイルスの毒性が弱いコロナウイルス時点で感染になったため、ほとんど無症状の免疫を獲得して、集団感染になっていたのではという説も出ている。

 その他にも、BCG(結核ワクチン)の接種の際の元株により摂取した日本やアジアの国でも新型コロナの死亡率が少ない。
 日本は、日清戦争の頃より、外地への派兵で感染病に罹患する兵士が増えたので、公衆衛生の基礎がしっかりとある。
 また、欧米では肥満が原因となる糖尿病や高血圧といった慢性疾患は新型コロナの重症化リスクになり、肥満の人は集中治療室に入院するリスクが高い。肥満度(BMI>30)を比較すると、アメリカ37・3%、イギリス29・5%、イタリア22・9%。一方、日本人はわずか4・4%、である等から、いくつかの仮説が立てられている。

 
参照:日刊ゲンダイ(5/8 長浜バイオ大学医療情報学・永田宏教授)
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posted by Nina at 21:38| 千葉 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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