2020年05月04日

コロナ「突然重症化した人」の驚くべき共通点 NY緊急医療にあたった医師、 「突然重症化した人」の驚くべき共通点を指摘

 大学OG・OB研究会で、Zoomミーティングの呼びかけがあった。志村ケンさんの入院のニュース後、第二回目たいりょ区開催のメールでT君のコロナ訃報が記された。研究会の中でも最も活躍して剛健そうな彼は、多くの人と会っていたのは想像に堅いが、急激な肺炎の進行だったとの話で、先生はじめ一同が悲嘆にくれた。医療現場のひっ迫が想像されたが、なんらかの対処で救えたはずだと苛立ちも覚えた。
 そんな中で、NYの緊急医療を指導する立場のRichard Levitan医師が、救急治療室を10日間見聞、次のような処方があると報告が目にとまった。ウイルスを追跡するのではなく、ウイルスより先回りするのは今なのではないか。Levitan医師のレポート(拙ブログでは下記に、日本語訳を更に抜粋)によって、今までに見たこともない肺炎への急激な進行がある、そのための医療現場の対抗策へ先回りすべきだとの示唆があり、改めて難しい事態に置かれていると分かる。
 一般の私たちは、感染を防ぐ細心の注意をしてウイルスを避ける3密意識と手洗。医療困窮状態の現場に助力するつもりで、気をゆるめず予防と体力維持に努める時だ。30分毎にラジオ体操(当ブログ4/24に動画選)を流して体を動かすのが、目下のおススメ。

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咳、倦怠感、発熱のある人たちについても、たとえウイルス検査を受けていなくても、あるいは検査結果が陰性だったとしても、血中酸素飽和度のモニタリングを受けるべきだ。PCR検査の精度は約70%しかないのをアメリカ人の大部分は、知らない。そして新型コロナウイルスの検査で陽性になったすべての患者は、血中酸素飽和度のチェックを2週間にわたりするべきだ。新型コロナ肺炎は通常、この2週間のうちに発症するからだ。

現在までに、新型コロナによるアメリカ内での死者数は4万600人を超え、ニューヨーク州だけで1万人を超えている。パルスオキシメーターの正確性は100%ではなく、また万能薬でもない。今後も、避けられない死や最悪な結果がなくなることはないだろう。なぜ特定の患者が重症化するのか、なぜ多臓器不全を発症する患者がいるのか、私たちはまだ完全には理解していない。すでに慢性疾患で衰弱している多くの高齢者や基礎的な肺疾患のある人々には、どんなに積極的な治療を行ってもそれが及ばない場合もある。

私たちは、新型コロナ肺炎が、最初に「サイレント(無症候性)低酸素症」という酸素欠乏を引き起こすことを認識し始めた。
陰湿で検出しにくい性質から「サイレント」と呼ばれている。肺炎では患者は通常、胸部の不快感や呼吸時の痛みなどの呼吸障害を発症する。しかし、新型コロナ肺炎の場合、当初患者は酸素量が低下しても、息切れを感じない。しかしその間、驚くほど酸素濃度が低下し、中等度から重度の肺炎(胸部X線写真で見られる)になっていく。正常な酸素飽和度は94%から100%だが、私が見た患者の中には、酸素飽和度が50%にまで低下していた例もある。新型コロナによる死亡は、肺機能の悪化によるものが圧倒的に多い。息切れを感じることなく突然死亡する新型コロナ患者の症例は、無症候性低酸素症が急速に呼吸不全に進展する事態で説明できる(ただし、新型コロナ患者の大半は症状が比較的軽度で、治療なしで、1、2週間で回復しているようだ)。患者の2割はその後、より危険性の高い肺損傷段階へと進展する。液体がたまり、肺は硬くなる。二酸化炭素レベルが上昇し、患者は急性呼吸不全を発症する。目立って呼吸がきつくなり、危険なほどの低酸素レベルで病院にやってきたときにはもう、最終的に人工呼吸器が必要となることが多い。 多くの人が最終的に人工呼吸器につながれ、これが機器不足につながっている。そして、いったん人工呼吸器につながれたら、多くの人が死んでいく。


しかし、私たちは現在より上手く対処することができる。挿管や人工呼吸器に頼ることを避けるために私たちができることはほかにもある。患者の体位変換(患者をうつ伏せや横に寝かせること)を行うことにより、新型コロナ肺炎で最も影響を受ける下肺と後肺が開くことができる。素投与と体位変換は患者の呼吸を助け、多くの場合、病気の進行を防ぐように見受けられた。カプトによる予備研究では、新型コロナ肺炎が進行した患者4人のうち3人が、この戦略で対処した直後の24時間内に人工呼吸器を必要としなくなったとのことだ。


新型コロナ肺炎を患う患者をより多く迅速に特定し、それらの患者をより効果的に治療するひとつの方法がある。その方法では、病院または医院でのコロナウイルス検査を待つ必要はない。普及型の医療器具を使って無症候性の低酸素症を早期に発見することが求められる。その器具とは「パルスオキシメーター」であり、ほとんどの薬局で処方箋なしに購入できる。

パルスオキシメーターは、体温計と同様、複雑なものではない。この小さな機器はボタン1つで起動する。利用者が指先に装着すると数秒で、酸素飽和度と脈拍数を表す2つの数字が表示される。パルスオキシメーターは、酸素化障害および高心拍数を検知する器具として非常に信頼度が高い。

パルスオキシメーターは、私が知る2人の救急医の命を救うのに役立った。早い段階で治療の必要性を警告したのだ。2人とも自分の酸素レベルが下がっていることに気づき、病院に行って症状回復へと至った(1人ははより長く、高度な治療が必要だったが)。低酸素症の発見、早期治療、詳細なモニタリングは、イギリスのボリス・ジョンソン首相の治療にも役立ったようだ。

パルスオキシメーターを活用したクリーニングが広く普及することにより、新型コロナ肺炎に関連した呼吸障害を早期に発見できるシステムが確立できる。現在、多くの緊急治療室がこの病気に圧倒されているか、あるいはその状態に陥るまで秒読みの状況にある。無症候性の低酸素症をスクリーニングすることにより、新型コロナ肺炎の初期段階を早期に特定して治療するためのリソースを提供する必要がある。



筆者のRichard Levitanのプロフィール: 緊急医療医として、30年間救急医療に携わっている。1994年には、挿管法を指導する画像システムを考案した。呼吸を助けるための管を挿入するプロセスを指導。挿管法のリサーチを行い、過去20年は世界各地の医師たちに向けて気管処置の講座を行っている。
3月末、新型コロナウイルス感染患者がニューヨークの病院にあふれ返るようになり、ベルビュー病院で10日間、ボランティアで支援にあたった際の調査報告として書いたもの。(C)2020 The New York Times News Services



出典HP:https://wm.zaq.ne.jp/do/mail/folder/view

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posted by Nina at 11:59| 千葉 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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