自分や周りの人を守るために家で過ごしていることが長くなってきました。「それは宇宙での外に出られない生活と似ています。一人一人が宇宙船地球号の乗組員です。皆が宇宙飛行士として、この新型コロナウイルスの危機を乗り切るために一緒に頑張りましょう」と元宇宙飛行士の山崎直子さんも答えています。子供向けのユーチューブ番組「おうちで宇宙〜Stay home, play space!〜」を始めるということだ。外出がままならない生活でもストレスをためない生活術などをアドバイスしていました。座って過ごすことが多いと思うので、30分に1度は立ち上がることも気をつけてほしいとのこと。
これまでにも、宇宙飛行士のYoutubeで運動の大切さを知らせている、参考にしてみてください。
uchuude
2020年05月31日
2020年05月30日
感染症の歴史
過去の呼吸器感染症の大規模なパンデミックには「アジア風邪」「香港風邪」「スペイン風邪」などいろいろありますが、いずれも流行期間は2年前後でした。
新型コロナウイルスと最も類似性が認められるのが「スペイン風邪」です。当初は感染しても症状が軽かったので危険視されませんでしたが、途中からウイルスが変異して病原性が増大し、若年層を中心に多くの命が奪われました。当時、世界の人口は18億人でしたが、6億人が感染し、4000〜5000万人が亡くなったと言われています。日本政府が「緊急事態宣言」できる期間を最大2年間としたのは、この流行期間を考慮したものでしょう。
🔴 天然痘・・・紀元前のエジプトのミイラに天然痘の痕跡が見られます。その後、6世紀の日本でも天然痘が流行し、以後、周期的に流行しています。15世紀にはコロンブスの新大陸上陸によってアメリカで大流行!しかしながら1980年にはWHO (世界保健機関) が根絶宣言を発表しています。
🔵 ペスト・・・6世紀、そして14世紀のヨーロッパで大流行しました。後者の際には「黒死病」と呼ばれ、2500万人が死亡したと言われています。
🔴 新型インフルエンザ・・・「スペインかぜ」(1918年) では4000万人、
「アジアかぜ」(1957年) では200万人、
「香港かぜ」(1968年) では100万人、
「豚 (新型) インフルエンザ」(2009年) では2万人もの人々が亡くなりました。
🔵 新興感染症・・・HIV (エイズ) では過去20年間で6500万人が感染し、2500万人が死亡しています。さらにはプリオン病 (1996年) 、鳥インフルエンザ (1997年)、SARS (2002年) といった感染症も発生しています。
🔴 再興感染症・・・紀元前のエジプトのミイラに結核の痕跡が見られます。1935年以降、日本での死亡原因の第一位でもありましたが1950年、抗生物質により発生が減少。世界では20億人が感染し、毎年数百万人が死亡していると言われています。また、マラリアも紀元前に発生しています。6世紀にはローマ帝国を中心に大流行しました。
※ 他にも、「ハンセン病」「梅毒」「コレラ」「チフス」「ポリオ」「エボラ出血熱」「ウエストナイル熱」「日本脳炎」「日本住血吸虫症」といった感染症もありますので、興味のある方はご自身で詳細を調べてみてください。
🔴 SARS (重症急性呼吸器症候群)・・・2002年11月の中国・広東省での発症が最初とされていますが、実際には、最初の患者は7月に出ていたとされています。中国政府はこの疾患が広まらないよう対処する一方で、WHOにこの情報を知らせたのは2003年2月になってからでした。自国の名誉と信用を守るために報道を規制したのです。秘密にした結果、国際的な対応が遅れ被害は拡大。中国政府はのちにこのことを謝罪しています。結局、2003年7月に封じ込めは成功。最終的な罹患数は世界30ヶ国の8,422人が感染、916人が死亡したとされています (致命率11%)。
🔵 MERS (中東呼吸器症候群)・・・2012年9月に発見されたMERSコロナウイルスはヒトコブラクダを感染源として、重症肺炎を引き起こしました (現在も流行中)。2015年、韓国でのアウトブレイクでは186人が感染し36人が亡くなりました。現在も、特別な治療法やワクチンはないとされています。
🔴 新型コロナウイルス (Covid-19)・・・2019年12月、中国・湖北省武漢市から感染が始まった新型コロナウイルスは、現在世界中に感染の猛威をふるっています。
出典;https://celebritynews.hatenablog.com/entry/2020/03/27/危険な感染症の種類と歴史【SARS・MERS・新型コロナ
新型コロナウイルスと最も類似性が認められるのが「スペイン風邪」です。当初は感染しても症状が軽かったので危険視されませんでしたが、途中からウイルスが変異して病原性が増大し、若年層を中心に多くの命が奪われました。当時、世界の人口は18億人でしたが、6億人が感染し、4000〜5000万人が亡くなったと言われています。日本政府が「緊急事態宣言」できる期間を最大2年間としたのは、この流行期間を考慮したものでしょう。
🔴 天然痘・・・紀元前のエジプトのミイラに天然痘の痕跡が見られます。その後、6世紀の日本でも天然痘が流行し、以後、周期的に流行しています。15世紀にはコロンブスの新大陸上陸によってアメリカで大流行!しかしながら1980年にはWHO (世界保健機関) が根絶宣言を発表しています。
🔵 ペスト・・・6世紀、そして14世紀のヨーロッパで大流行しました。後者の際には「黒死病」と呼ばれ、2500万人が死亡したと言われています。
🔴 新型インフルエンザ・・・「スペインかぜ」(1918年) では4000万人、
「アジアかぜ」(1957年) では200万人、
「香港かぜ」(1968年) では100万人、
「豚 (新型) インフルエンザ」(2009年) では2万人もの人々が亡くなりました。
🔵 新興感染症・・・HIV (エイズ) では過去20年間で6500万人が感染し、2500万人が死亡しています。さらにはプリオン病 (1996年) 、鳥インフルエンザ (1997年)、SARS (2002年) といった感染症も発生しています。
🔴 再興感染症・・・紀元前のエジプトのミイラに結核の痕跡が見られます。1935年以降、日本での死亡原因の第一位でもありましたが1950年、抗生物質により発生が減少。世界では20億人が感染し、毎年数百万人が死亡していると言われています。また、マラリアも紀元前に発生しています。6世紀にはローマ帝国を中心に大流行しました。
※ 他にも、「ハンセン病」「梅毒」「コレラ」「チフス」「ポリオ」「エボラ出血熱」「ウエストナイル熱」「日本脳炎」「日本住血吸虫症」といった感染症もありますので、興味のある方はご自身で詳細を調べてみてください。
🔴 SARS (重症急性呼吸器症候群)・・・2002年11月の中国・広東省での発症が最初とされていますが、実際には、最初の患者は7月に出ていたとされています。中国政府はこの疾患が広まらないよう対処する一方で、WHOにこの情報を知らせたのは2003年2月になってからでした。自国の名誉と信用を守るために報道を規制したのです。秘密にした結果、国際的な対応が遅れ被害は拡大。中国政府はのちにこのことを謝罪しています。結局、2003年7月に封じ込めは成功。最終的な罹患数は世界30ヶ国の8,422人が感染、916人が死亡したとされています (致命率11%)。
🔵 MERS (中東呼吸器症候群)・・・2012年9月に発見されたMERSコロナウイルスはヒトコブラクダを感染源として、重症肺炎を引き起こしました (現在も流行中)。2015年、韓国でのアウトブレイクでは186人が感染し36人が亡くなりました。現在も、特別な治療法やワクチンはないとされています。
🔴 新型コロナウイルス (Covid-19)・・・2019年12月、中国・湖北省武漢市から感染が始まった新型コロナウイルスは、現在世界中に感染の猛威をふるっています。
出典;https://celebritynews.hatenablog.com/entry/2020/03/27/危険な感染症の種類と歴史【SARS・MERS・新型コロナ
2020年05月29日
新型コロナウイルス、104才で完治(韓国)
韓国での新型コロナ感染者の中で、最高齢である104歳のチェ・サンブンさんが5月15日に退院した。感染判定を受けて67日ぶりとなる。チェさんは数回の検査を受けて、3回の陰性結果が出たため、最終的に完治したとの判定を受けた。退院後、再感染した事例がよく発生しており、数回の検査を行ったと医療陣は説明している。
チェさんは3月10日、慶山ソリン療養院で感染の判定を受けた。この後、慶北道立浦項医療院に移送され集中治療を受けた。チェさんには喘息など基礎疾患があり、認知症状もあったためだ。若い感染者も苦痛を訴える疾病だが、チェさんは元気に治療を受けてきた。韓国日報によると、医療院でチェさんの別名は「お花のおばあちゃん」である。チェさんは、医療陣に会う度に花のような微笑みを見せていた。
医療陣も力を込めた。主治医と看護師、そして看護助務師たちは、24時間3交代でチェさんを守った。 随時話しかけ、チェさんが落ち込むことがないようにも気を使った。 5月8日の「両親の日」には、チェさんにカーネーションをプレゼントした。
退院の日、浦項医療院にはチェさんの退院を祝う意味で「国内最高齢感染者104歳のおばあちゃん完治退院、おめでとうございます。お大事に」という垂れ幕が掲げられた。医療院職員たちのお祝いと応援を受け、退院した。チェさんは療養院に戻る。
出典:ハフポスト日本版 2020/05/28
チェさんは3月10日、慶山ソリン療養院で感染の判定を受けた。この後、慶北道立浦項医療院に移送され集中治療を受けた。チェさんには喘息など基礎疾患があり、認知症状もあったためだ。若い感染者も苦痛を訴える疾病だが、チェさんは元気に治療を受けてきた。韓国日報によると、医療院でチェさんの別名は「お花のおばあちゃん」である。チェさんは、医療陣に会う度に花のような微笑みを見せていた。
医療陣も力を込めた。主治医と看護師、そして看護助務師たちは、24時間3交代でチェさんを守った。 随時話しかけ、チェさんが落ち込むことがないようにも気を使った。 5月8日の「両親の日」には、チェさんにカーネーションをプレゼントした。
退院の日、浦項医療院にはチェさんの退院を祝う意味で「国内最高齢感染者104歳のおばあちゃん完治退院、おめでとうございます。お大事に」という垂れ幕が掲げられた。医療院職員たちのお祝いと応援を受け、退院した。チェさんは療養院に戻る。
出典:ハフポスト日本版 2020/05/28
2020年05月28日
大きな社会変容、「ニューノーマル」
今日は5時過ぎ、我孫子では虹が見えましたね。それだけで明るい気分になる、ちょっとした良い事のようで、まだまだいいことはあると。
私達は、かつて経験したがこと無い危機に突入しているのでしょう。多くの企業が決算発表を行い、半数が企業業績を悪化させています。
リーマンショック、東日本大震災を遥かに超える経済危機が迫っていると認識しなければならないでしょう。コロナ以後の世界を見据えて、今を考える必要があります。コロナウイルスの感染者数と死亡者の数は、欧米中心から東アジアへの転換を認識させます。
早稲田大学の平田竹男教授は、サッカーにたとえると「フェーズ1は無観客試合解禁」、「フェーズ2は国内試合解禁」そして「フェーズ3は国際試合解禁」とのこと。6月1日をフェーズ1の始まりにしていくと思います。北海道は、一度は緊急事態宣言の終了を宣言しましたが、その後、第二波の感染増加を受けいますから、結果として経済的に高いモノにつく可能性があります。まず、物の流れ、サプライチェーンの素材の生産から部品の生産、そして製品の生産、物流と輸出入が流れるようになるには、時間がかかります。さらに今回の危機を受けてサプライチェーンの再設計が必要になります。その立ち上げには、時間がかかります。特に中国に過大に依存をしていたサプライチェーンは、見直しが必須です。例えば、パソコンやスマートフォンの生産は東南アジア、インド等に拠点を分散させることになるでしょう。
従来の小売業がコロナ危機で縮小し、雇用を減らす中で、アマゾンをはじめとするECは大量採用でビジネスを拡大しています。買い物はアマゾンで、食料品はネットスーパーです。一方、佐川に断られヤマトに取り扱いを減らされたアマゾンは、個人事業主等を活用した宅配網を充実させて、この好機をつかんでいます。ヤマトは自分の独占的な地位を過信して、個人事業主を組織するという、すでにアメリカのUberがやって見せた“すでに起きた未来”を他人事としたのでしょう。
アメリカは雇用契約が日本と違いますので非熟練の労働者は解雇が容易なため、失業保険の申請が3000万件を超えたと伝えられています。失業率でいうと大恐慌並みです。コロナ自粛が明けても、皆が元の職場に戻れるわけではないでしょう。また農業は、季節という時間的な制約があります。この機会に企業もビジネスモデルの刷新を図るでしょう。
リモートワーク、サテライトオフィス、シェアオフィス、ネット会議、オンライン授業、全てがコロナ危機の後の日本の日常になるでしょう。一方、社会の価値観が変わり、色々な行動、消費も変わるでしょう。混乱も生じるでしょうが、これを乗り越え新しい世界が開けます。規制緩和も進み、かつて難航した遠隔診療とか行政の電子政府化等進むでしょう。
この間に、リモートワークで自宅で仕事が出来ることが認識されたので、日々、満員電車で通勤することなく、数回の出社ということになると、郊外の仕事部屋・書斎が確保できる大きな戸建てに住もうとする人も出てくるでしょう。今でも余裕がある人は、軽井沢に住んで、必要があれば新幹線で東京のオフィスや会議室に来る人が結構います。思い切って田舎に住むということになると、そうした地域活性化という話も出てきます。JR駅の有無は拠点の選択に効いてきますね。
社会という人間の集団的な存在と活動がネット上に展開される社会、これは“すでに起きている未来”です。スマホは出現して10年で社会を変えました。令和に一気に進む可能性があります。ただし新しい社会や生活、コミュニティ、隣人関係は、試行錯誤で形成されていくのでしょう。前に向かい合わず身体的距離の確保、マスク着用、手洗いの3つの基本がある。
出典:俯瞰メルマガ100号(抜粋)
私達は、かつて経験したがこと無い危機に突入しているのでしょう。多くの企業が決算発表を行い、半数が企業業績を悪化させています。
リーマンショック、東日本大震災を遥かに超える経済危機が迫っていると認識しなければならないでしょう。コロナ以後の世界を見据えて、今を考える必要があります。コロナウイルスの感染者数と死亡者の数は、欧米中心から東アジアへの転換を認識させます。
早稲田大学の平田竹男教授は、サッカーにたとえると「フェーズ1は無観客試合解禁」、「フェーズ2は国内試合解禁」そして「フェーズ3は国際試合解禁」とのこと。6月1日をフェーズ1の始まりにしていくと思います。北海道は、一度は緊急事態宣言の終了を宣言しましたが、その後、第二波の感染増加を受けいますから、結果として経済的に高いモノにつく可能性があります。まず、物の流れ、サプライチェーンの素材の生産から部品の生産、そして製品の生産、物流と輸出入が流れるようになるには、時間がかかります。さらに今回の危機を受けてサプライチェーンの再設計が必要になります。その立ち上げには、時間がかかります。特に中国に過大に依存をしていたサプライチェーンは、見直しが必須です。例えば、パソコンやスマートフォンの生産は東南アジア、インド等に拠点を分散させることになるでしょう。
従来の小売業がコロナ危機で縮小し、雇用を減らす中で、アマゾンをはじめとするECは大量採用でビジネスを拡大しています。買い物はアマゾンで、食料品はネットスーパーです。一方、佐川に断られヤマトに取り扱いを減らされたアマゾンは、個人事業主等を活用した宅配網を充実させて、この好機をつかんでいます。ヤマトは自分の独占的な地位を過信して、個人事業主を組織するという、すでにアメリカのUberがやって見せた“すでに起きた未来”を他人事としたのでしょう。
アメリカは雇用契約が日本と違いますので非熟練の労働者は解雇が容易なため、失業保険の申請が3000万件を超えたと伝えられています。失業率でいうと大恐慌並みです。コロナ自粛が明けても、皆が元の職場に戻れるわけではないでしょう。また農業は、季節という時間的な制約があります。この機会に企業もビジネスモデルの刷新を図るでしょう。
リモートワーク、サテライトオフィス、シェアオフィス、ネット会議、オンライン授業、全てがコロナ危機の後の日本の日常になるでしょう。一方、社会の価値観が変わり、色々な行動、消費も変わるでしょう。混乱も生じるでしょうが、これを乗り越え新しい世界が開けます。規制緩和も進み、かつて難航した遠隔診療とか行政の電子政府化等進むでしょう。
この間に、リモートワークで自宅で仕事が出来ることが認識されたので、日々、満員電車で通勤することなく、数回の出社ということになると、郊外の仕事部屋・書斎が確保できる大きな戸建てに住もうとする人も出てくるでしょう。今でも余裕がある人は、軽井沢に住んで、必要があれば新幹線で東京のオフィスや会議室に来る人が結構います。思い切って田舎に住むということになると、そうした地域活性化という話も出てきます。JR駅の有無は拠点の選択に効いてきますね。
社会という人間の集団的な存在と活動がネット上に展開される社会、これは“すでに起きている未来”です。スマホは出現して10年で社会を変えました。令和に一気に進む可能性があります。ただし新しい社会や生活、コミュニティ、隣人関係は、試行錯誤で形成されていくのでしょう。前に向かい合わず身体的距離の確保、マスク着用、手洗いの3つの基本がある。
出典:俯瞰メルマガ100号(抜粋)
2020年05月27日
2020年05月26日
ロックダウンと解除、AorBプラン
緊急事態宣言解除が25日に発表された。
各国の禁止・罰金の様子をネットの画像などで見聞し、第2波がおきたりすることもあるというので、これからもチームジャパンで立ち向かって、再発防止、自身を守る感染防止の手洗いだけは気を緩めずに続けるべきは明らかだ。出歩く時は「マスク・エチケット」がもちろん望ましい。6月19日から県外への移動も解禁する考えを示された。
欧州で最も深刻な被害のイタリアは、3月10日より北部諸州からロックダウン。イタリアで要不急の事業を閉鎖するよう指示したことから、最近では経済崩壊を防ぐため企業活動再開を要望する業界団体の声が強まってきている。コンテ首相は、規制の緩和は入念な調査と科学的データに基づいて実施されるとし「世論の一部および特定の業界や個別企業、特定地域を満足させるため」に行うものではない、と述べた。その後、ロックダウンを全土に拡大した。外出は、やむをえない仕事、食料品、薬の買い出しのみしか許されず、違反したら最高5000ユーロの罰金。また、ふたり以上で出かけることも禁止。散歩やジョギングは、ソーシャルディスタンスを保つ範囲で許されたが、人があつまる公園は次々に封鎖、それでも公園の周りや川沿いに人が集りだすと、それも許されなくなった。検問にあった人は、政府発行の移動自己宣誓書と身分証明証、更に外国人は滞在許可証まで提示を求められる。
イタリアがロックダウンすると、スペインの感染が大幅に増加したのも衝撃だった。一時的にでも、スペインがイタリアの感染者数を超えるようになったので、3月14日に外出禁止令を発令。イタリアでは4月21日に公表されたデータで、新型ウイルスによる感染症(COVID-19)を現時点で発症している人の数が、2日連続で減少した。そして5月4日から段階的に緩和、6月3日のロックダウン解除の日程に向けている。
他方、3月17日フランスでのロックダウンは、生活必需品の買い物や近所での運動は例外として認めるが、外出時は理由を記した証書の携帯を義務付け、悪質な再犯者には最高3750ユーロ(約45万円)の罰金と禁錮刑を科し、それでも死者数が4月23日以来の水準を超えることもあった。そこで外出制限の解除は5月11日にした。
ベルギーは3月18日から4月5日まで全土で封鎖措置を導入した。 外出は緊急時、もしくはスーパーマーケットや薬局、病院、銀行、郵便局、ガソリンスタンドに限定される。散歩やサイクリングなどの運動を除き、屋外での人々の集まりは禁止され、屋外での運動は他人と1.5メートルの距離を置く必要がある。
感染者増加が食い止められない英国も3月23日からロックダウンを始めた。一時、コロナで生死の境をさまよったジョンソン首相であったが復帰、一部の措置について緩和を始めたいと述べ、10日に緩和計画の完全な声明を発表した。11日に全国的なロックダウンを一部緩和し、外出の自由を拡大するが、企業は社会的距離を維持したままでの活動回復は難しいと警告した。
5月に近づくと、英国とイタリアでは新型コロナ感染症(COVID19)による1日当たりの死者数が3月以降では最少となってきた。
ドイツやオーストリア、チェコそれぞれ、事業や教育機関に対する制限を徐々に緩和し始めた。
韓国のナイトクラブ関連の感染者数は計168人に増加した。
中国の17日の新規感染症例は7件で、そのうち国内感染は吉林省と上海で国内感染計3件
米国では西部カリフォルニア州を皮切りに21州が外出制限に関わる措置をとり、感染者数が最多のニューヨーク州は「100%在宅勤務命令」を実施。22日から薬局、食品、銀行、報道など「必要不可欠」の業種以外は、従業員や社員を全員自宅勤務させるよう義務付けた。16日には飲食店での店内飲食禁止、ジムや映画館の封鎖を命じた。
ニューヨーク市は外出禁止令に当たる「屋内退避命令」を検討したが、州側がパニックへの懸念から反対し出勤禁止命令に。住民は可能な限り自宅にとどまるよう求め、すべての集まりを禁止。他人との距離を6フィート(183センチメートル)保つよう求めた。地下鉄やバスは「緊急で必要な時以外は使わない」よう呼びかけており、利用者は激減した。スーパーで食料品や日用品は買えるが、混雑を避けるため入場制限を実施。外出しても個人に罰則はなく、公園が多くの若者で混雑する事態も起きている。
5月中旬ごろから、アメリカの一部の州がロックダウンを解除し始めた、感染が落ち着きをみせていることから、米国の経済活動が各地で徐々に再開されてきた。米ニューヨーク州は16日、新型コロナウイルスの新たな感染者について、大部分が必要不可欠な職業の従事者ではなく、買い物や運動、人との交流のために外出した人だと明らかにした。同州では州内10地域のうち5地域で15日にロックダウン(都市封鎖)緩和に向けた第1段階の措置が実施され、建築・製造施設の操業再開が認められたばかりだった。
つづき
各国の禁止・罰金の様子をネットの画像などで見聞し、第2波がおきたりすることもあるというので、これからもチームジャパンで立ち向かって、再発防止、自身を守る感染防止の手洗いだけは気を緩めずに続けるべきは明らかだ。出歩く時は「マスク・エチケット」がもちろん望ましい。6月19日から県外への移動も解禁する考えを示された。
欧州で最も深刻な被害のイタリアは、3月10日より北部諸州からロックダウン。イタリアで要不急の事業を閉鎖するよう指示したことから、最近では経済崩壊を防ぐため企業活動再開を要望する業界団体の声が強まってきている。コンテ首相は、規制の緩和は入念な調査と科学的データに基づいて実施されるとし「世論の一部および特定の業界や個別企業、特定地域を満足させるため」に行うものではない、と述べた。その後、ロックダウンを全土に拡大した。外出は、やむをえない仕事、食料品、薬の買い出しのみしか許されず、違反したら最高5000ユーロの罰金。また、ふたり以上で出かけることも禁止。散歩やジョギングは、ソーシャルディスタンスを保つ範囲で許されたが、人があつまる公園は次々に封鎖、それでも公園の周りや川沿いに人が集りだすと、それも許されなくなった。検問にあった人は、政府発行の移動自己宣誓書と身分証明証、更に外国人は滞在許可証まで提示を求められる。
イタリアがロックダウンすると、スペインの感染が大幅に増加したのも衝撃だった。一時的にでも、スペインがイタリアの感染者数を超えるようになったので、3月14日に外出禁止令を発令。イタリアでは4月21日に公表されたデータで、新型ウイルスによる感染症(COVID-19)を現時点で発症している人の数が、2日連続で減少した。そして5月4日から段階的に緩和、6月3日のロックダウン解除の日程に向けている。
他方、3月17日フランスでのロックダウンは、生活必需品の買い物や近所での運動は例外として認めるが、外出時は理由を記した証書の携帯を義務付け、悪質な再犯者には最高3750ユーロ(約45万円)の罰金と禁錮刑を科し、それでも死者数が4月23日以来の水準を超えることもあった。そこで外出制限の解除は5月11日にした。
ベルギーは3月18日から4月5日まで全土で封鎖措置を導入した。 外出は緊急時、もしくはスーパーマーケットや薬局、病院、銀行、郵便局、ガソリンスタンドに限定される。散歩やサイクリングなどの運動を除き、屋外での人々の集まりは禁止され、屋外での運動は他人と1.5メートルの距離を置く必要がある。
感染者増加が食い止められない英国も3月23日からロックダウンを始めた。一時、コロナで生死の境をさまよったジョンソン首相であったが復帰、一部の措置について緩和を始めたいと述べ、10日に緩和計画の完全な声明を発表した。11日に全国的なロックダウンを一部緩和し、外出の自由を拡大するが、企業は社会的距離を維持したままでの活動回復は難しいと警告した。
5月に近づくと、英国とイタリアでは新型コロナ感染症(COVID19)による1日当たりの死者数が3月以降では最少となってきた。
ドイツやオーストリア、チェコそれぞれ、事業や教育機関に対する制限を徐々に緩和し始めた。
韓国のナイトクラブ関連の感染者数は計168人に増加した。
中国の17日の新規感染症例は7件で、そのうち国内感染は吉林省と上海で国内感染計3件
米国では西部カリフォルニア州を皮切りに21州が外出制限に関わる措置をとり、感染者数が最多のニューヨーク州は「100%在宅勤務命令」を実施。22日から薬局、食品、銀行、報道など「必要不可欠」の業種以外は、従業員や社員を全員自宅勤務させるよう義務付けた。16日には飲食店での店内飲食禁止、ジムや映画館の封鎖を命じた。
ニューヨーク市は外出禁止令に当たる「屋内退避命令」を検討したが、州側がパニックへの懸念から反対し出勤禁止命令に。住民は可能な限り自宅にとどまるよう求め、すべての集まりを禁止。他人との距離を6フィート(183センチメートル)保つよう求めた。地下鉄やバスは「緊急で必要な時以外は使わない」よう呼びかけており、利用者は激減した。スーパーで食料品や日用品は買えるが、混雑を避けるため入場制限を実施。外出しても個人に罰則はなく、公園が多くの若者で混雑する事態も起きている。
5月中旬ごろから、アメリカの一部の州がロックダウンを解除し始めた、感染が落ち着きをみせていることから、米国の経済活動が各地で徐々に再開されてきた。米ニューヨーク州は16日、新型コロナウイルスの新たな感染者について、大部分が必要不可欠な職業の従事者ではなく、買い物や運動、人との交流のために外出した人だと明らかにした。同州では州内10地域のうち5地域で15日にロックダウン(都市封鎖)緩和に向けた第1段階の措置が実施され、建築・製造施設の操業再開が認められたばかりだった。
つづき
2020年05月25日
手洗いを続ける「新しい日常」
7週間におよぶ緊急事態宣言、残った7都県も含め全国解除との発表がありました。小池都知事は「新しい日常」ステップ1でのをお願いしますとの発言、19日まで県境を越えての都内との行き来は減らしてほしいとのこと。図書館が利用できるのは何より!あさってから、午後10時まで飲食店の開業がOK。その他、業界によっては感染の再発がないのを見て段階的に解除。
自粛解除後も、手洗いが重要です。感染する可能性の要所を抑え、きちんと続けていれば、神経質になることはなさそうです。
神戸大学病院感染症内科の岩田健太郎教授が「どこにでもウイルスがいる前提で考える」で、どこかを触ったらアルコールで手指消毒をすれば大丈夫と説明しています。もし外でウイルスと接触しても、自分の手に付いているウイルスさえ死んでしまえば、目をこすったり、鼻を触ったり、ものを食べたりしても体内にウイルスが入ることはありません。アルコールで消毒でコロナウイルスは、すぐに死にます。ですから、どこにウイルスがいても結局は手指に着けていないなら関係ないです。コロナウイルスの場合は麻疹とは違い、飛沫の飛距離はせいぜい2メートルぐらいですから、感染をブロックすることは容易です。
床とか机とかからとウイルスが舞い上がることはない。例えば床にウイルスが付いていても、別に靴の裏を舐めたりしなければ感染しないわけです。靴にくっついてるウイルスが口まで飛んでくることはないですから。そこをちゃんとイメージできると、ウイルスにどう対処すればいいか正しく判断ができるようになります。街で普通に日常生活を送っているとスーツやシャツにどんどんウイルスが付いてしまう、という心配をする必要はありません。
ですから、症状が軽いか無症状の感染者は、病院に入院するのではなくて自宅で療養していてください、という方針がようやく取られるようになりました。その場合、感染者が脱いだ服にはウイルスが付いている可能性がありますが、ウイルスは熱湯で死にますので、熱湯に漬けて5分くらい置きましょう。その後は普通に洗濯機で洗濯しても大丈夫です。
例えば、医者は重症の患者の治療をするので新型コロナウイルスの患者さんを診るときにはガウンを着て、手袋をしますけど、靴は普段の靴のままで、履き替えません。履き替えると、むしろ、靴を脱ぐ行為のほうがウイルスに触ってしまうリスクがあります。要は、目鼻口につけぬよう、手指さえ清潔にし続けていればいい。
家の中の消毒をどこまでやればいいか、気になっている方も多いと思います。消毒したいのなら、手すりやドアノブなど手で触れるところを中心にして、床は普段のとおり掃除すればいい。見た目がきれいであればそれでいいでしょう。それよりも、手指消毒さえしっかりしていればどこを触っても問題ないので、家のドアノブをきれいにするという発想よりは、手指消毒をしっかりするという発想のほうがより正しいんです。
むしろどこにでもウイルスがいる前提なので、範囲が広すぎて全部は出来ないなら、効率よく手指消毒をして、鼻や口には触らないようにすることでリスクをヘッジしたほうが、疲弊を避け、より旨いやり方なんです。
上記は、『新型コロナウイルスの真実』(KKベストセラーズ)
全く症状のない感染者のケアのためにまで、たくさんの看護師や医師が目を血走って、寝不足で働かされている。そのせいで彼らが体調を崩したら、本来医療を受けるべき患者さんだって困りますよね。だから、やらなくていいことはどんどんやめて、意味のあることにリソースを集中したほうがコロナ対策でも正解なんです。
出典HP:
https://toyokeizai.net/articles/-/347664つづき
自粛解除後も、手洗いが重要です。感染する可能性の要所を抑え、きちんと続けていれば、神経質になることはなさそうです。
神戸大学病院感染症内科の岩田健太郎教授が「どこにでもウイルスがいる前提で考える」で、どこかを触ったらアルコールで手指消毒をすれば大丈夫と説明しています。もし外でウイルスと接触しても、自分の手に付いているウイルスさえ死んでしまえば、目をこすったり、鼻を触ったり、ものを食べたりしても体内にウイルスが入ることはありません。アルコールで消毒でコロナウイルスは、すぐに死にます。ですから、どこにウイルスがいても結局は手指に着けていないなら関係ないです。コロナウイルスの場合は麻疹とは違い、飛沫の飛距離はせいぜい2メートルぐらいですから、感染をブロックすることは容易です。
床とか机とかからとウイルスが舞い上がることはない。例えば床にウイルスが付いていても、別に靴の裏を舐めたりしなければ感染しないわけです。靴にくっついてるウイルスが口まで飛んでくることはないですから。そこをちゃんとイメージできると、ウイルスにどう対処すればいいか正しく判断ができるようになります。街で普通に日常生活を送っているとスーツやシャツにどんどんウイルスが付いてしまう、という心配をする必要はありません。
ですから、症状が軽いか無症状の感染者は、病院に入院するのではなくて自宅で療養していてください、という方針がようやく取られるようになりました。その場合、感染者が脱いだ服にはウイルスが付いている可能性がありますが、ウイルスは熱湯で死にますので、熱湯に漬けて5分くらい置きましょう。その後は普通に洗濯機で洗濯しても大丈夫です。
例えば、医者は重症の患者の治療をするので新型コロナウイルスの患者さんを診るときにはガウンを着て、手袋をしますけど、靴は普段の靴のままで、履き替えません。履き替えると、むしろ、靴を脱ぐ行為のほうがウイルスに触ってしまうリスクがあります。要は、目鼻口につけぬよう、手指さえ清潔にし続けていればいい。
家の中の消毒をどこまでやればいいか、気になっている方も多いと思います。消毒したいのなら、手すりやドアノブなど手で触れるところを中心にして、床は普段のとおり掃除すればいい。見た目がきれいであればそれでいいでしょう。それよりも、手指消毒さえしっかりしていればどこを触っても問題ないので、家のドアノブをきれいにするという発想よりは、手指消毒をしっかりするという発想のほうがより正しいんです。
むしろどこにでもウイルスがいる前提なので、範囲が広すぎて全部は出来ないなら、効率よく手指消毒をして、鼻や口には触らないようにすることでリスクをヘッジしたほうが、疲弊を避け、より旨いやり方なんです。
上記は、『新型コロナウイルスの真実』(KKベストセラーズ)
全く症状のない感染者のケアのためにまで、たくさんの看護師や医師が目を血走って、寝不足で働かされている。そのせいで彼らが体調を崩したら、本来医療を受けるべき患者さんだって困りますよね。だから、やらなくていいことはどんどんやめて、意味のあることにリソースを集中したほうがコロナ対策でも正解なんです。
出典HP:
https://toyokeizai.net/articles/-/347664つづき
2020年05月24日
新型コロナウイルスはどのように感染するのか
◎峰宗太郎氏は医師(病理専門医)、薬剤師、博士(医学)。京都大学薬学部、名古屋大学医学部、東京大学大学院医学系研究科卒。国立国際医療研究センター病院、国立感染症研究所等を経て、米国国立研究機関博士研究員。専門は病理学・ウイルス学・免疫学。
ワクチンの情報、医療リテラシーを詳細なレポートにWeb公開していたので目次をご紹介しておくので、下記掲載のURLから気になる項目をチェックしてみて欲しい。
・今回の新型コロナウイルスの名前について
・そもそもコロナウイルスとは
・コロナウイルスの性状
・新型コロナウイルス SARS-CoV-2 の設計図(ゲノム)の構造と成分
・新型コロナウイルスSARS-CoV-2の細胞への侵入の仕方
・新型コロナウイルス SARS-CoV-2 はどこからやってきたのか
・新型コロナウイルス SARS-CoV-2 の感染力について
・新型コロナウイルス感染症 COVID-19 の重症化率と致死率
参照HP:https://news.yahoo.co.jp/byline/minesotaro/20200421-00174406/
◎日本総研でも、新型コロナウイルスの日本の公表死亡率が大幅に低下する可能性について興味深い調査論文を公表している
参照HP:https://news.yahoo.co.jp/byline/minesotaro/20200421-00174406/
ワクチンの情報、医療リテラシーを詳細なレポートにWeb公開していたので目次をご紹介しておくので、下記掲載のURLから気になる項目をチェックしてみて欲しい。
・今回の新型コロナウイルスの名前について
・そもそもコロナウイルスとは
・コロナウイルスの性状
・新型コロナウイルス SARS-CoV-2 の設計図(ゲノム)の構造と成分
・新型コロナウイルスSARS-CoV-2の細胞への侵入の仕方
・新型コロナウイルス SARS-CoV-2 はどこからやってきたのか
・新型コロナウイルス SARS-CoV-2 の感染力について
・新型コロナウイルス感染症 COVID-19 の重症化率と致死率
参照HP:https://news.yahoo.co.jp/byline/minesotaro/20200421-00174406/
◎日本総研でも、新型コロナウイルスの日本の公表死亡率が大幅に低下する可能性について興味深い調査論文を公表している
参照HP:https://news.yahoo.co.jp/byline/minesotaro/20200421-00174406/
2020年05月23日
解除後、スペインは第二波の可能性
スペインの感染者数は5月14日時点で累計22万9540人。世界で2番目に多い。
ただ、集団免疫を獲得するには十分な水準ではなく、感染拡大抑制策が順守されなければ、5月2日の解除後、感染拡大第2波が懸念されている。
スペイン外務省筋はこの日、政府が感染の第2波回避に向け、7月まで国外への渡航を制限する計画を明らかにした。スペインは3月半ばの非常事態宣言以来、フランスとポルトガルとの国境を閉鎖している。
スペイン保健省は14日、新型コロナウイルス感染症による死者が217人増加し、2万7321人になったと発表した。死者数は前日の184人から増加し、8日以来初めて200人を上回った。保健省の緊急警報調整局のフェルナンド・シモン局長は、死者増加の理由は不明としながらも、新たな死者の半分以上がカタルーニャ州に集中していると指摘。「死亡日時を特定し、実際に新たな死亡例だったのか、過去の死亡例が遅れて報告されたのか調べている」と述べた。
スペイン保健当局が13日発表した新型コロナウイルス抗体検査で、全国から抽出した6万人に対し実施した抗体検査の結果から、4500万人の人口の約5%に当たる230万人が新型ウイルスにすでに感染した可能性があることを意味し、公式発表の感染者数の約10倍に相当する。
また、フランスは、累計の死者数は米国、英国、イタリア、スペインに次いで世界で5番目に多い。増加ペースは4日ぶりに鈍化したが仏保健当局は、同国の新型コロナ感染症による死者が前日から83人(0.3%)増え、2万7074人に達したと発表した。
出典:Reuters/NACHO DOCE(5/14)
ただ、集団免疫を獲得するには十分な水準ではなく、感染拡大抑制策が順守されなければ、5月2日の解除後、感染拡大第2波が懸念されている。
スペイン外務省筋はこの日、政府が感染の第2波回避に向け、7月まで国外への渡航を制限する計画を明らかにした。スペインは3月半ばの非常事態宣言以来、フランスとポルトガルとの国境を閉鎖している。
スペイン保健省は14日、新型コロナウイルス感染症による死者が217人増加し、2万7321人になったと発表した。死者数は前日の184人から増加し、8日以来初めて200人を上回った。保健省の緊急警報調整局のフェルナンド・シモン局長は、死者増加の理由は不明としながらも、新たな死者の半分以上がカタルーニャ州に集中していると指摘。「死亡日時を特定し、実際に新たな死亡例だったのか、過去の死亡例が遅れて報告されたのか調べている」と述べた。
スペイン保健当局が13日発表した新型コロナウイルス抗体検査で、全国から抽出した6万人に対し実施した抗体検査の結果から、4500万人の人口の約5%に当たる230万人が新型ウイルスにすでに感染した可能性があることを意味し、公式発表の感染者数の約10倍に相当する。
また、フランスは、累計の死者数は米国、英国、イタリア、スペインに次いで世界で5番目に多い。増加ペースは4日ぶりに鈍化したが仏保健当局は、同国の新型コロナ感染症による死者が前日から83人(0.3%)増え、2万7074人に達したと発表した。
出典:Reuters/NACHO DOCE(5/14)
2020年05月22日
日本の感染致死率が注目
百年前には、米国が感染源ではないかと言われるが、戦争していた国ではデータを明かさなかったため、当時に交戦国ではなかったスペインでの記録によって、スペイン風邪と称されて、パンデミックになるまでの経緯が語られるようになった。現代は、世界 中に感染症が拡大することを警告し合うが、広まりを止めることはできないので、「新しい生活様式」を実践していくことに尽きる。
厚労省が公表している「新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について」(4月30日版)の数字で計算すると、致死率はイタリアが13・6%、イギリスが15・8%などとなる。一方、季節性インフルエンザの致死率は0・1%程度といわれているので、新型コロナは、感染症としては、むしろマイルドな部類に入ってしまう。29日時点での新型コロナウイルス感染症による都民の犠牲者は117人なので、致死率は0・016%。伊英と日本とは相当の違いがある。
そこで、都内のクリニックが希望者200人を対象に抗体検査を実施した例をみると、陽性率が5・9%(一般市民4・8%、医療従事者9・1%)だったという記事が4月30日付の東京新聞朝刊に掲載されていた。このデータを東京都の人口は約1400万人に当てはめると、一般市民に限っても、約70万人がすでに感染していた計算になる。集団免疫という点に到達したのか、それを確認するためにも、広範な抗体検査を実施しないと何とも言えない。
中国・武漢で謎の肺炎が発生したのが昨年11月下旬。米国では1月21日にワシントン州で 初の感染者が判明した後,2月2日に中国からの入国を禁止にした。しかし、米国が欧州からの入国 を禁止にしたのは6週間後の3月16日で,昨年12月から本年3月までの間 に300万人が欧州から入国していた。同じ時期、ヨーロッパにも中国人観光客が押し寄せていた。
たとえば、イタリアと日本での結果を見ると、相当な違いが出ている。イタリアにしても中国人旅行者数は2019年で320万人/年であり、日本の3分の1強でしかない。武漢からの空港別旅行者数ランキングも、日本の成田(第3位)、関空(第7位)に対し、イタリアの空港はトップテンに入っていない。イタリアへの中国系移民は32万人と日本の約半分に過ぎない(2018年)。中国人の数は日本と比較では少ないのだ。
日本では、ほとんど無警戒のまま、旧正月「春節」を含む昨年11月〜今年2月末の間に184万人以上の中国人が来日したとの推計もある。日本の中国からのビザ発行停止は3月9日であった。これだけの中国からの来訪者の数からすれば、イタリアより日本のほうが多くが感染していたはずなのに、結果はそうなっていない。そこで、ウイルスの毒性が弱いコロナウイルス時点で感染になったため、ほとんど無症状の免疫を獲得して、集団感染になっていたのではという説も出ている。
その他にも、BCG(結核ワクチン)の接種の際の元株により摂取した日本やアジアの国でも新型コロナの死亡率が少ない。
日本は、日清戦争の頃より、外地への派兵で感染病に罹患する兵士が増えたので、公衆衛生の基礎がしっかりとある。
また、欧米では肥満が原因となる糖尿病や高血圧といった慢性疾患は新型コロナの重症化リスクになり、肥満の人は集中治療室に入院するリスクが高い。肥満度(BMI>30)を比較すると、アメリカ37・3%、イギリス29・5%、イタリア22・9%。一方、日本人はわずか4・4%、である等から、いくつかの仮説が立てられている。
参照:日刊ゲンダイ(5/8 長浜バイオ大学医療情報学・永田宏教授)
つづき
厚労省が公表している「新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について」(4月30日版)の数字で計算すると、致死率はイタリアが13・6%、イギリスが15・8%などとなる。一方、季節性インフルエンザの致死率は0・1%程度といわれているので、新型コロナは、感染症としては、むしろマイルドな部類に入ってしまう。29日時点での新型コロナウイルス感染症による都民の犠牲者は117人なので、致死率は0・016%。伊英と日本とは相当の違いがある。
そこで、都内のクリニックが希望者200人を対象に抗体検査を実施した例をみると、陽性率が5・9%(一般市民4・8%、医療従事者9・1%)だったという記事が4月30日付の東京新聞朝刊に掲載されていた。このデータを東京都の人口は約1400万人に当てはめると、一般市民に限っても、約70万人がすでに感染していた計算になる。集団免疫という点に到達したのか、それを確認するためにも、広範な抗体検査を実施しないと何とも言えない。
中国・武漢で謎の肺炎が発生したのが昨年11月下旬。米国では1月21日にワシントン州で 初の感染者が判明した後,2月2日に中国からの入国を禁止にした。しかし、米国が欧州からの入国 を禁止にしたのは6週間後の3月16日で,昨年12月から本年3月までの間 に300万人が欧州から入国していた。同じ時期、ヨーロッパにも中国人観光客が押し寄せていた。
たとえば、イタリアと日本での結果を見ると、相当な違いが出ている。イタリアにしても中国人旅行者数は2019年で320万人/年であり、日本の3分の1強でしかない。武漢からの空港別旅行者数ランキングも、日本の成田(第3位)、関空(第7位)に対し、イタリアの空港はトップテンに入っていない。イタリアへの中国系移民は32万人と日本の約半分に過ぎない(2018年)。中国人の数は日本と比較では少ないのだ。
日本では、ほとんど無警戒のまま、旧正月「春節」を含む昨年11月〜今年2月末の間に184万人以上の中国人が来日したとの推計もある。日本の中国からのビザ発行停止は3月9日であった。これだけの中国からの来訪者の数からすれば、イタリアより日本のほうが多くが感染していたはずなのに、結果はそうなっていない。そこで、ウイルスの毒性が弱いコロナウイルス時点で感染になったため、ほとんど無症状の免疫を獲得して、集団感染になっていたのではという説も出ている。
その他にも、BCG(結核ワクチン)の接種の際の元株により摂取した日本やアジアの国でも新型コロナの死亡率が少ない。
日本は、日清戦争の頃より、外地への派兵で感染病に罹患する兵士が増えたので、公衆衛生の基礎がしっかりとある。
また、欧米では肥満が原因となる糖尿病や高血圧といった慢性疾患は新型コロナの重症化リスクになり、肥満の人は集中治療室に入院するリスクが高い。肥満度(BMI>30)を比較すると、アメリカ37・3%、イギリス29・5%、イタリア22・9%。一方、日本人はわずか4・4%、である等から、いくつかの仮説が立てられている。
参照:日刊ゲンダイ(5/8 長浜バイオ大学医療情報学・永田宏教授)
つづき
2020年05月21日
手洗い強化の好影響か、その他の感染症激減
政府は21日、「直近1週間の新規感染者数が人口10万人当たり0・5人程度以下」との緊急事態宣言の解除の目安が示した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の発令を継続してきた8都道府県のうち、新規感染者数が大幅に減少している大阪、京都、兵庫の近畿3府県で宣言を解除した。残る東京、神奈川、千葉、埼玉、北海道の5都道県の解除の可否を25日にも判断する考えを示し、31日までの期間を待つことなく解除すると表明した。
一方、埼玉県衛生研究所のまとめで、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、3月ごろから県内で他の感染症にかかった人が例年に比べて大きく減っていることが判明した。インフルエンザなど感染者数が多い18の「定点把握対象疾患」について、地域別の数字を毎週公表している。患者数が多く、比較しやすい六つの疾患を見ると、3月から目に見えて減り始め、4月は落ち込みがより顕著になっている。担当者によると、溶連菌は例年、夏休みの時期に減少するという。担当者は「臨時休校で子供たちの接触感染が減ったことも一因では」と話す。
例えば感染性胃腸炎の第14〜16週(3月30日〜4月19日)は、2019年の3637人に対し20年は792人と4分の1以下に減少した。同期間の他の疾患では、水ぼうそう98人(昨年同時期222人)▽RSウイルス21人(同191人)▽溶連菌(A群)467人(同1202人)▽りんご病38人(同421人)と、いずれも大きく減っている。
インフルエンザも54人(同1413人)と大きく減っているが、国内で新型コロナが話題になる以前の1月からすでに減っており、第4週(1月20〜26日)は4335人で、昨年同時期(2万1527人)の5分の1程度だった。国の分析がまだなされておらず、はっきりした要因は分からない。担当者は「小児感染症の多くが例年に比べ少ない。手洗いなど、それぞれの感染症に共通した感染予防策の効果があるのでは」と言う。また新型コロナの感染拡大で、国や県は受診前に電話相談するよう求めていることから「病院へ行く人そのものが減った可能性もある」としている。
日本は、常に災害に見舞われる地形にある。火山噴火、地震、津波、台風、洪水、島国のどこでも何らかの自然災害に見舞われる、超危ない島国だ。しかし、山から流れる水は豊かで、木々が田畑が潤い、海に波の音が聞こえ、流氷が流れ、珊瑚礁まである、自然の変化に富んだ良さと、温泉が楽しめる。自然の驚異に頭を垂れ、そして、もたらされる数知れない恩恵にも感謝してきた。他の国にはない絶え間なく訪れる地震や自然災害の住みにくさと、それでも徒然に気まぐれに「自然な良さ」に遭遇するので、常に不安を抱え、明日の天気に左右されて、真面目にやるしかないと考えるようになっている、のだと思う。
31日まで、そして、その後も、ガンバレNIPPON !!つづき
一方、埼玉県衛生研究所のまとめで、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、3月ごろから県内で他の感染症にかかった人が例年に比べて大きく減っていることが判明した。インフルエンザなど感染者数が多い18の「定点把握対象疾患」について、地域別の数字を毎週公表している。患者数が多く、比較しやすい六つの疾患を見ると、3月から目に見えて減り始め、4月は落ち込みがより顕著になっている。担当者によると、溶連菌は例年、夏休みの時期に減少するという。担当者は「臨時休校で子供たちの接触感染が減ったことも一因では」と話す。
例えば感染性胃腸炎の第14〜16週(3月30日〜4月19日)は、2019年の3637人に対し20年は792人と4分の1以下に減少した。同期間の他の疾患では、水ぼうそう98人(昨年同時期222人)▽RSウイルス21人(同191人)▽溶連菌(A群)467人(同1202人)▽りんご病38人(同421人)と、いずれも大きく減っている。
インフルエンザも54人(同1413人)と大きく減っているが、国内で新型コロナが話題になる以前の1月からすでに減っており、第4週(1月20〜26日)は4335人で、昨年同時期(2万1527人)の5分の1程度だった。国の分析がまだなされておらず、はっきりした要因は分からない。担当者は「小児感染症の多くが例年に比べ少ない。手洗いなど、それぞれの感染症に共通した感染予防策の効果があるのでは」と言う。また新型コロナの感染拡大で、国や県は受診前に電話相談するよう求めていることから「病院へ行く人そのものが減った可能性もある」としている。
日本は、常に災害に見舞われる地形にある。火山噴火、地震、津波、台風、洪水、島国のどこでも何らかの自然災害に見舞われる、超危ない島国だ。しかし、山から流れる水は豊かで、木々が田畑が潤い、海に波の音が聞こえ、流氷が流れ、珊瑚礁まである、自然の変化に富んだ良さと、温泉が楽しめる。自然の驚異に頭を垂れ、そして、もたらされる数知れない恩恵にも感謝してきた。他の国にはない絶え間なく訪れる地震や自然災害の住みにくさと、それでも徒然に気まぐれに「自然な良さ」に遭遇するので、常に不安を抱え、明日の天気に左右されて、真面目にやるしかないと考えるようになっている、のだと思う。
31日まで、そして、その後も、ガンバレNIPPON !!つづき
2020年05月20日
どんでん返しの定年延長
東京高検の黒川弘務検事長(63)が賭けマージャンをしていた疑いがあると週刊文春が20日にインターネットで報じた。
また、朝日新聞社は20日、同社の50代男性社員が黒川氏とのマージャンに参加していたとして「不要不急の外出を控えるよう呼び掛けられた状況下でもあり、極めて不適切な行為でおわびする」とのコメントを出した。
自民党幹部も「賭けマージャンは駄目だ。辞めざるを得ないだろう」と話した。自民党の中谷元・元防衛相は、取材に「事実であれば、政府が国民に自粛をお願いした期間中の行為で言語道断だ。直ちに辞職してほしい」とした。東京都では一人でも感染者を少なくするよう、三密にならないように自粛生活を度々お願いしていたし、安倍総理もマスクで国民に不要不急でなく出歩く事、集まる事は極力しないようにとお願いしていた。
与野党から事実であれば辞職すべきだとの厳しい指摘が相次いだ。公明党の石田祝稔政調会長は20日の記者会見で「事実であれば、職務を続けられる話ではない」と述べている。検察中枢からも辞職は不可避との声が出ている。
女性記者の連日の張り込みでのスクープだと言うのだから、証拠になる状況写真も撮ってある。
検察庁法改正案も、コロナ禍で攪乱されて、他の新聞見出しに国民が目もやる間もない中でも、この件は進み、森まさこ法相の答弁が終って、採決か、という時に500万ツイートがメディアに報道された。その影響もあって衆議院内閣委員会は、休憩中に野党による武田良太・国家公務員制度担当相に不信任決議案提出で先週末は散会、 採決は今週にもということに、となっていたところだったが・・・。
また、朝日新聞社は20日、同社の50代男性社員が黒川氏とのマージャンに参加していたとして「不要不急の外出を控えるよう呼び掛けられた状況下でもあり、極めて不適切な行為でおわびする」とのコメントを出した。
自民党幹部も「賭けマージャンは駄目だ。辞めざるを得ないだろう」と話した。自民党の中谷元・元防衛相は、取材に「事実であれば、政府が国民に自粛をお願いした期間中の行為で言語道断だ。直ちに辞職してほしい」とした。東京都では一人でも感染者を少なくするよう、三密にならないように自粛生活を度々お願いしていたし、安倍総理もマスクで国民に不要不急でなく出歩く事、集まる事は極力しないようにとお願いしていた。
与野党から事実であれば辞職すべきだとの厳しい指摘が相次いだ。公明党の石田祝稔政調会長は20日の記者会見で「事実であれば、職務を続けられる話ではない」と述べている。検察中枢からも辞職は不可避との声が出ている。
女性記者の連日の張り込みでのスクープだと言うのだから、証拠になる状況写真も撮ってある。
検察庁法改正案も、コロナ禍で攪乱されて、他の新聞見出しに国民が目もやる間もない中でも、この件は進み、森まさこ法相の答弁が終って、採決か、という時に500万ツイートがメディアに報道された。その影響もあって衆議院内閣委員会は、休憩中に野党による武田良太・国家公務員制度担当相に不信任決議案提出で先週末は散会、 採決は今週にもということに、となっていたところだったが・・・。
2020年05月19日
日本:コロナ対策で「奇跡的低致死率」
FNNプライムオンライン5/18(月) 18:48に、木村太郎氏が次のような取材をしていた。
* * *
日本のコロナ対策については「海外から批判続出」などとよく報道されていた。ニューヨーク・タイムズ紙は「日本はコロナウイルスを処理できない。それでオリンピックを開催できるだろうか?」という日本の大学教授の投稿も掲載され、日本は国際的な標準では対応できていないと内外で信じられていた。
「日本の中途半端なコロナウイルス対策がなぜか功を奏している」と、米国の外交専門誌「フォーリン・ポリシー」電子版に5月14日こう題した記事が掲載された。「コロナウイルスとの闘いで、日本は全てやってはいけないことをしてきたように思えた。例えば、テストは人口の0,85%しか行っていないことや社会距離の取り方も中途半端だし、なによりも国民の大半は政府の対応に批判的だったのだが、その死亡率は世界で最低だし医療崩壊も起こさず感染者の数は減少しており、不可思議なことながら全てが正しくいっているように思えるのだ」
記事は、14日現在で日本のコロナウイルスによる死者が687人、人口比で100万人中5人という事になる。
米国が100万人中258人、スペインは584人、ドイツでさえ94人であるのに比べて、日本は極めて少ない、まさに奇跡的だとしている。記事は、日本の検査数が少ないので死者数が少ない原因なのかもしれないとしながらも「他に肺炎などの死者が急増した様子もない」という日本の医療専門家の話を紹介している。
しかも日本では「強制」はなく、政府の「要請」で達成されたという点にも驚いている。特に政府が「ヒトとの接触7割から8割減」をお願いすると、ほとんどそれに近い数字が達成され、ゴールデンウィークの新幹線の乗車率が5%ほどだったことを挙げている。
記事は、その秘密は計り知れないとしながらも、日本人に他人を思いやる気持ちが強いことや潔癖性であることが背景にあるからかもしれないと結んでいる。
* * *
その対極にあったのが、スウェーデンが「集団免疫」方式を決めた、当初の成果において、評価は高かった。スウェーデン・カロリンスカ大学病院・泌尿器外科勤務の医師で日本泌尿器科学会専門医の宮川絢子博士(スウェーデン移住は2007年)へのインタビューがWebに紹介されていた。
新型コロナウイルスの感染を防止より、多くの国民が感染することで免疫を獲得する「集団免疫」を目指した。コロナへの対策は、マスクもしないが、全ては国民の「自主判断」に委ねたわけで「封鎖より自主性が奏功」と自由な生活がマスコミに取り上げられていた。その後、スエーデンのコロナウイルスの死亡者は増え続け、人口100万人に360人と人口比では米国を上回っている。それでも、スエーデンは人口は少ないため、5/18時点の厚労省集計での死亡者は3674人だ。米国は、88,675人亡くなってワーストワンで、それに続くのが、イギリスの31,763人だ。
スウェーデンの死亡者数の大部分を占める高齢者、特に高齢者施設に暮らす高齢者の死亡は、施設における感染対策の失敗が直接の原因ではないかと考えていると宮川医師みている。また、医療崩壊を防ぐために、従来からICU治療の適応を厳しく規定しているため、高齢者が重症化した場合、また80才以下でも基礎疾患などのある患者には、ICU治療はできないという徹底している。ICUで治療は、年齢相応に元気な80歳以下の患者だけと決めている。スウェーデンの賛否両論の新型コロナウイルス対策は、他の北欧諸国の10倍の死亡者数をもたらしている。ちなみに、日本で同様に10万人あたりの年齢別感染者を調べてみると20代から50代が最も多く感染しており、高齢者層は低めと、スウェーデンとは逆になっている。スエ―デンは、パーソナルナンバーで管理されているため、死亡者のカウントの漏れがないが、現時点の統計数字だけで見る限り、回復者は0との報告になっているので、最終的な報告が各国から出されておらず、基準を同じにして見ないと正確なことは言えない。
国それぞれに国民性や政治のあり方に違いがある以上は対応に差があるのは当然だ。それを他国がとやかく言う権利もないだろうが、欧米メディアは日本を批判する習性が発揮されると言えるケースが目立つ。しかしながら、厚生労働省の統計は、国内の医療機関、および外国人研修生についても統計を出しており、その上での感染・死亡者数を公表しているので、この結果をもって今後の予測を図ることはできるので、回復されている方があって死亡者を抑えられているのは、日本は医療現場の方々の努力が反映されていると言えるのではないか。
参照HP:
FNN Prime(5/18)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200518-00143215-fnnprimev-int
Forbes JAPAN 編集部 2020/05/07
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/スウェーデン新型コロナ-ソフト対策-の実態-現地の日本人医師はこう例証する/ar-BB13HPZj#image=8
つづき
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日本のコロナ対策については「海外から批判続出」などとよく報道されていた。ニューヨーク・タイムズ紙は「日本はコロナウイルスを処理できない。それでオリンピックを開催できるだろうか?」という日本の大学教授の投稿も掲載され、日本は国際的な標準では対応できていないと内外で信じられていた。
「日本の中途半端なコロナウイルス対策がなぜか功を奏している」と、米国の外交専門誌「フォーリン・ポリシー」電子版に5月14日こう題した記事が掲載された。「コロナウイルスとの闘いで、日本は全てやってはいけないことをしてきたように思えた。例えば、テストは人口の0,85%しか行っていないことや社会距離の取り方も中途半端だし、なによりも国民の大半は政府の対応に批判的だったのだが、その死亡率は世界で最低だし医療崩壊も起こさず感染者の数は減少しており、不可思議なことながら全てが正しくいっているように思えるのだ」
記事は、14日現在で日本のコロナウイルスによる死者が687人、人口比で100万人中5人という事になる。
米国が100万人中258人、スペインは584人、ドイツでさえ94人であるのに比べて、日本は極めて少ない、まさに奇跡的だとしている。記事は、日本の検査数が少ないので死者数が少ない原因なのかもしれないとしながらも「他に肺炎などの死者が急増した様子もない」という日本の医療専門家の話を紹介している。
しかも日本では「強制」はなく、政府の「要請」で達成されたという点にも驚いている。特に政府が「ヒトとの接触7割から8割減」をお願いすると、ほとんどそれに近い数字が達成され、ゴールデンウィークの新幹線の乗車率が5%ほどだったことを挙げている。
記事は、その秘密は計り知れないとしながらも、日本人に他人を思いやる気持ちが強いことや潔癖性であることが背景にあるからかもしれないと結んでいる。
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その対極にあったのが、スウェーデンが「集団免疫」方式を決めた、当初の成果において、評価は高かった。スウェーデン・カロリンスカ大学病院・泌尿器外科勤務の医師で日本泌尿器科学会専門医の宮川絢子博士(スウェーデン移住は2007年)へのインタビューがWebに紹介されていた。
新型コロナウイルスの感染を防止より、多くの国民が感染することで免疫を獲得する「集団免疫」を目指した。コロナへの対策は、マスクもしないが、全ては国民の「自主判断」に委ねたわけで「封鎖より自主性が奏功」と自由な生活がマスコミに取り上げられていた。その後、スエーデンのコロナウイルスの死亡者は増え続け、人口100万人に360人と人口比では米国を上回っている。それでも、スエーデンは人口は少ないため、5/18時点の厚労省集計での死亡者は3674人だ。米国は、88,675人亡くなってワーストワンで、それに続くのが、イギリスの31,763人だ。
スウェーデンの死亡者数の大部分を占める高齢者、特に高齢者施設に暮らす高齢者の死亡は、施設における感染対策の失敗が直接の原因ではないかと考えていると宮川医師みている。また、医療崩壊を防ぐために、従来からICU治療の適応を厳しく規定しているため、高齢者が重症化した場合、また80才以下でも基礎疾患などのある患者には、ICU治療はできないという徹底している。ICUで治療は、年齢相応に元気な80歳以下の患者だけと決めている。スウェーデンの賛否両論の新型コロナウイルス対策は、他の北欧諸国の10倍の死亡者数をもたらしている。ちなみに、日本で同様に10万人あたりの年齢別感染者を調べてみると20代から50代が最も多く感染しており、高齢者層は低めと、スウェーデンとは逆になっている。スエ―デンは、パーソナルナンバーで管理されているため、死亡者のカウントの漏れがないが、現時点の統計数字だけで見る限り、回復者は0との報告になっているので、最終的な報告が各国から出されておらず、基準を同じにして見ないと正確なことは言えない。
国それぞれに国民性や政治のあり方に違いがある以上は対応に差があるのは当然だ。それを他国がとやかく言う権利もないだろうが、欧米メディアは日本を批判する習性が発揮されると言えるケースが目立つ。しかしながら、厚生労働省の統計は、国内の医療機関、および外国人研修生についても統計を出しており、その上での感染・死亡者数を公表しているので、この結果をもって今後の予測を図ることはできるので、回復されている方があって死亡者を抑えられているのは、日本は医療現場の方々の努力が反映されていると言えるのではないか。
参照HP:
FNN Prime(5/18)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200518-00143215-fnnprimev-int
Forbes JAPAN 編集部 2020/05/07
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/スウェーデン新型コロナ-ソフト対策-の実態-現地の日本人医師はこう例証する/ar-BB13HPZj#image=8
つづき
2020年05月18日
ウイルスの検査の落とし穴
新型ウイルスの検査方法としてよく名前が挙がっている「PCR」、実はその感度が6〜7割程度です。PCRとはPolymerase Chain Reaction(ポリメラーゼ連鎖反応)の頭文字で、特定の遺伝子を捕まえて増幅させる技術ですから、対象がウイルスじゃなくても、遺伝子さえ持っていれば、例えば人の遺伝子に対してもPCRを使うことができます。
PCRによる検査では、この新型コロナウイルスに特徴的な遺伝子の配列を探してきて、対になっている遺伝子を分離させ、ポリメラーゼという酵素の働きを利用して遺伝子を増幅させます。こうやってウイルスの遺伝子を増やし、見える形にしてあげて写真を撮り、ウイルスがいるかいないか判断する、というのがPCRの原理です。かいつまんで説明すれば、ウイルスの遺伝子を拾ってきて、これをどんどん増やして目に見えるようにして、「いたぞ!」というふうに見つけるのがPCRです。相当前に確立されていた、歴史の古い技術です。
この手法にはいくつか問題があります。一番の問題は、遺伝子が拾えなかったら見つからないということです。
新型コロナウイルスの検査の場合は喉をこすってサンプリングするのですが、そこで拾えた遺伝子の量が足りない場合と、そもそも喉にウイルスがいない場合があります。ウイルスは人間の細胞の中にいますから、細胞から外に出ているウイルスの遺伝子を捕まえてやらなくてはいけないんですが、感染していても細胞からなかなか外に出ずにサンプリングできないことがあります。あるいは、ウイルスが喉にいなくて肺の中に入ってしまっていると、当然喉をこすっても捕まりません。
PCRによる検査では偽陰性、つまり体内にウイルスがいるんだけど検査で捕まらないことがしばしば起きます。これは今回のウイルスに限った話ではなくて、これまでに知られている感染症でもしょっちゅう起きてきたことです。ですから、PCRで陰性でもウイルスがいないという証明にはならないのです。逆に、PCRが陽性の場合はウイルスがいるという証明にほぼなります。
感度というのは、要するに病気の人を100人集めたら何回PCRが陽性になるか、ということです。だからPCRが陰性の人でも、3割以上は新型コロナウイルスに感染している計算になります。そして、CT検査にしても、問題があり、完璧な検査はない、「医学的な検査は正しい」と思い込むのは、間違いのもと。多くの医者も誤解していますが、検査はしょっちゅう間違え、ぜったいはないということです。ここを理解しておくことが、すごく大切です。
そこで、イギリスはロックダウンと言つつも、必要な外出を認めている。まして日本はイギリスとは死亡者数で2桁も少ない。何の僥倖か不明だが、この感染症の欧米での猛威とは明らかに異っている。既に人口の1割感染の可能性も示唆され、致死率も1〜2桁下がる可能性が高い。医療現場の逼迫が言われるが、高々300名程度の重症者数。人口呼吸器は1万3千台の待機台数が確認されており、登録されていない隠れICUも相当数あるだろう。
イギリスとは違う、日本でのリスクを過大に見過ぎではないか。一方経済、生活破綻のリスクは確実に増大し、一刻の猶予もない状況だが、補償は自粛を強いる側の行政が、補償金10万を支給するというが、感染症リスクで自粛延長を強いて、経済、生活を破壊に導くのに手をこまねいているだけでは、全く非合理的な判断になっていくのではないだろうか。このままでは、感染症専門家への盲従と医師会の政治力、メディアの煽動による全体主義的な迷走と言わざるを得ない。
参照:『BEST TIMES』
感染症専門医の第一人者・神戸大学病院感染症教授の岩田健太郎氏が「今、できる対策」を連続講義。
最新刊『新型コロナウイルスの真実』つづき
PCRによる検査では、この新型コロナウイルスに特徴的な遺伝子の配列を探してきて、対になっている遺伝子を分離させ、ポリメラーゼという酵素の働きを利用して遺伝子を増幅させます。こうやってウイルスの遺伝子を増やし、見える形にしてあげて写真を撮り、ウイルスがいるかいないか判断する、というのがPCRの原理です。かいつまんで説明すれば、ウイルスの遺伝子を拾ってきて、これをどんどん増やして目に見えるようにして、「いたぞ!」というふうに見つけるのがPCRです。相当前に確立されていた、歴史の古い技術です。
この手法にはいくつか問題があります。一番の問題は、遺伝子が拾えなかったら見つからないということです。
新型コロナウイルスの検査の場合は喉をこすってサンプリングするのですが、そこで拾えた遺伝子の量が足りない場合と、そもそも喉にウイルスがいない場合があります。ウイルスは人間の細胞の中にいますから、細胞から外に出ているウイルスの遺伝子を捕まえてやらなくてはいけないんですが、感染していても細胞からなかなか外に出ずにサンプリングできないことがあります。あるいは、ウイルスが喉にいなくて肺の中に入ってしまっていると、当然喉をこすっても捕まりません。
PCRによる検査では偽陰性、つまり体内にウイルスがいるんだけど検査で捕まらないことがしばしば起きます。これは今回のウイルスに限った話ではなくて、これまでに知られている感染症でもしょっちゅう起きてきたことです。ですから、PCRで陰性でもウイルスがいないという証明にはならないのです。逆に、PCRが陽性の場合はウイルスがいるという証明にほぼなります。
感度というのは、要するに病気の人を100人集めたら何回PCRが陽性になるか、ということです。だからPCRが陰性の人でも、3割以上は新型コロナウイルスに感染している計算になります。そして、CT検査にしても、問題があり、完璧な検査はない、「医学的な検査は正しい」と思い込むのは、間違いのもと。多くの医者も誤解していますが、検査はしょっちゅう間違え、ぜったいはないということです。ここを理解しておくことが、すごく大切です。
そこで、イギリスはロックダウンと言つつも、必要な外出を認めている。まして日本はイギリスとは死亡者数で2桁も少ない。何の僥倖か不明だが、この感染症の欧米での猛威とは明らかに異っている。既に人口の1割感染の可能性も示唆され、致死率も1〜2桁下がる可能性が高い。医療現場の逼迫が言われるが、高々300名程度の重症者数。人口呼吸器は1万3千台の待機台数が確認されており、登録されていない隠れICUも相当数あるだろう。
イギリスとは違う、日本でのリスクを過大に見過ぎではないか。一方経済、生活破綻のリスクは確実に増大し、一刻の猶予もない状況だが、補償は自粛を強いる側の行政が、補償金10万を支給するというが、感染症リスクで自粛延長を強いて、経済、生活を破壊に導くのに手をこまねいているだけでは、全く非合理的な判断になっていくのではないだろうか。このままでは、感染症専門家への盲従と医師会の政治力、メディアの煽動による全体主義的な迷走と言わざるを得ない。
参照:『BEST TIMES』
感染症専門医の第一人者・神戸大学病院感染症教授の岩田健太郎氏が「今、できる対策」を連続講義。
最新刊『新型コロナウイルスの真実』つづき
2020年05月17日
相次いで著名人の逝去
外交評論家の岡本行夫さん(74)が、新型コロナウイルスに感染し、4月24日に亡くなっていたとの後日報道でわかった。
岡本さんは、外務省で北米一課長などを歴任したあと、橋本内閣と小泉内閣では首相補佐官を務め、沖縄問題やイラク復興支援に取り組んだ外交評論家として活躍した。政府関係者などによると、岡本さんは新型コロナウイルスに感染し、4月24日に亡くなったという。
コメディアンの志村けんさん(70)、人気女優の岡江久美子さん(63)と相次いでの著名人の訃報に、不安やストレスが社会にも溜まっていく。これからも自粛生活は継続されるのだから、負けないで自らの健康管理、他者への思いやりと助け合いをと考えて、手洗いと3密の継続で、やり抜きましょう。志村さんも、岡江さん、岡本さんも、その死によって警鐘を鳴らしながら感染による犠牲者が増えないようにと見守っていてくれるに違いない。
これまでの感染拡大への状況を思い返してみると・・・・
@感染拡大抑止対策の違い
「クラスターつぶし」など個別ケースに密着したきめ細かな感染拡大抑止策が、当初、功を奏して感染拡大を低く抑えることができたが、日本には、ハグやキスなど個々人が身体を密着させる習慣がない、風呂によく漬かる、家の中では靴を脱ぐといった独自の生活習慣があるため、感染拡大に差が生じたという可能性もあろう。ある一定レベルの感染累積数に至ると、この対策では限界が生じ、一方で当初の成功体験から別個の対策へと大きくシフトできず、ジリジリと感染拡大を許してしまっているのかもしれない。
もっとも、こうした対策の差が、感染拡大パターンの差につながっているのではなく、逆に、感染拡大パターンの差が対策の差につながっているという考え方もありうる。
Bウイルスの変異
国立感染症研究所によるウイルス検体の検査・分析によると、国内で初期に発生した複数のクラスターやダイヤモンドプリンセス号の患者から検出されたウイルスは、1月初旬に中国・武漢市で検出されたウイルスと関係が深く、これは3月以降、国内で広がることはなく、終息したとみられるという。
一方、これに代わって国内で確認されるようになったウイルスは、武漢市で確認されたウイルスよりも、欧州各国で感染を広げたウイルスの遺伝子に特徴が近く、3月以降、欧州など海外からの旅行者や帰国者を通じて全国各地に広がった可能性があるという。
こうしたウイルスの変異が、@と組み合わさって、なかなか感染拡大が収束へと向かわない理由になっているのかもしれない。
「週刊新潮」2020年4月23日号 掲載
岡本さんは、外務省で北米一課長などを歴任したあと、橋本内閣と小泉内閣では首相補佐官を務め、沖縄問題やイラク復興支援に取り組んだ外交評論家として活躍した。政府関係者などによると、岡本さんは新型コロナウイルスに感染し、4月24日に亡くなったという。
コメディアンの志村けんさん(70)、人気女優の岡江久美子さん(63)と相次いでの著名人の訃報に、不安やストレスが社会にも溜まっていく。これからも自粛生活は継続されるのだから、負けないで自らの健康管理、他者への思いやりと助け合いをと考えて、手洗いと3密の継続で、やり抜きましょう。志村さんも、岡江さん、岡本さんも、その死によって警鐘を鳴らしながら感染による犠牲者が増えないようにと見守っていてくれるに違いない。
これまでの感染拡大への状況を思い返してみると・・・・
@感染拡大抑止対策の違い
「クラスターつぶし」など個別ケースに密着したきめ細かな感染拡大抑止策が、当初、功を奏して感染拡大を低く抑えることができたが、日本には、ハグやキスなど個々人が身体を密着させる習慣がない、風呂によく漬かる、家の中では靴を脱ぐといった独自の生活習慣があるため、感染拡大に差が生じたという可能性もあろう。ある一定レベルの感染累積数に至ると、この対策では限界が生じ、一方で当初の成功体験から別個の対策へと大きくシフトできず、ジリジリと感染拡大を許してしまっているのかもしれない。
もっとも、こうした対策の差が、感染拡大パターンの差につながっているのではなく、逆に、感染拡大パターンの差が対策の差につながっているという考え方もありうる。
Bウイルスの変異
国立感染症研究所によるウイルス検体の検査・分析によると、国内で初期に発生した複数のクラスターやダイヤモンドプリンセス号の患者から検出されたウイルスは、1月初旬に中国・武漢市で検出されたウイルスと関係が深く、これは3月以降、国内で広がることはなく、終息したとみられるという。
一方、これに代わって国内で確認されるようになったウイルスは、武漢市で確認されたウイルスよりも、欧州各国で感染を広げたウイルスの遺伝子に特徴が近く、3月以降、欧州など海外からの旅行者や帰国者を通じて全国各地に広がった可能性があるという。
こうしたウイルスの変異が、@と組み合わさって、なかなか感染拡大が収束へと向かわない理由になっているのかもしれない。
「週刊新潮」2020年4月23日号 掲載
2020年05月16日
PCR検査に代わるもの
PCR検査はウイルス感染の標準的診断方法でPCRをしなければ診断できない。 いろいろ議論はあるが、日本はPCR検査の数を絞ってきたと言われる。4月18日現在、日本の人口1000人あたりのPCR検査数は1.4で、イタリア22.1、ドイツ20.9 (4月12日現在)、韓国10.8、アメリカ11.2、フランス7.1 (4月14日現在)と比べると、相対的に見て明らかに少ない。
韓国が早期からPCR検査を実施したのは、同じコロナウイルスであるMERS(中東呼吸器症候群)の感染を経験しているからだ。知人の韓国政府関係者は「PCR検査をしないと対応できなくなる」と早期から言っていた。
当初世界状況と比べ感染者数が増えたのは、PCRの検査数が増えたことによって、感染していると診断される人の数が増えたことによる可能性がある。厚労省は一貫してPCR検査を抑制してきた。当初から政府の専門家会議は、「すべての感染者を見つけるのではなく、クラスターさえ見つけていれば、ある程度の制御ができる」「PCRの検査を抑えていることから日本は踏みとどまっている」という認識を示してきた。
ちなみに4月14日時点の国内の死者数は162人。院内感染の死者は36人で、高齢者施設を入れると64人となる。実に死者の4割にも及んでいる。日本の致死率を減らすのは高齢者施設を含む院内感染対策にかかっていると言っても過言ではない。超過死亡の数字をみれば、このような形での死亡は、2月から起こっていた可能性がある。
専門家会議は院内感染には関心がないように見受けられた。4月15日の記者会見で、対策がなければ最悪の場合、40万人以上が死亡するというシミュレーション結果を発表し、「感染拡大の防止には人との接触を減らすことが有効だ。外出を極力控えて人との接触をできるかぎり避けてほしい」と求めた。
.
彼らは感染者数から重篤化する患者数、および死者を推計している。その際、「人工呼吸器が足りず、必要な治療が受けられなくなり、中国でも重篤患者の半数が死亡しているという研究」の存在を考慮したようだが、都市機能が崩壊した湖北省と日本を同列に議論するのは適切だったろうか。
また、院内での高齢者の感染と市中の若者の感染を一緒くたにしている点にも疑問がある。4月24日現在の中国の感染者数は8万4338人で、死者数は4642人。人口規模が10分の1の日本で、どうやったら40万人の死者が出るのだろう。医学的な見地から大いに問題がある解析と考える。本来、1つの仮説として、医学会で議論すべきレベルのものだ。
新型コロナウイルスはSARS(重症急性呼吸器症候群)と同じ2類感染症に分類された。新型コロナウイルスは感染力が強く、感染者の2割前後が重症化するため、隔離するのが望ましいとの判断からだろう。一方で、やっかいなことに8割が軽症・中等症あるいは無症状とされる。その点について1月24日には、香港大学の研究者たちが英『ランセット』誌に、無症状の感染者の存在を報告していたが、厚労省が明確な認識を表明したのは1月30日。武漢からの帰国者の中に無症状の感染者がいることが報告されたのを受けて、緊急記者会見を開き、「新たな事態だ。潜伏期間にほかの人に感染させることも念頭において、対策をとらねばならない」と説明した。
それにもかかわらず、従来の法的措置を杓子定規に当てはめたことで、感染症法で規定していないPCR検査の拡大や、自宅やホテルでの療養のハードルを上げた。たとえ無症状であっても、PCR検査で感染が判明すれば、入院させるしかなくなる。それにより無症状者・軽症者で病床が埋まってしまうと、重症者・重篤者への対応が難しくなる。専門家会議が「PCRの検査を抑えているということが、日本がこういう状態で踏みとどまっている」と主張するのは、このような背景があるのだが、これはあくまで厚労省の都合だ。なぜなら新型コロナウイルスの蔓延で、官邸は緊急性の権限を強化でき、厚労省にも予算がつく。割を食うのは、失業する国民だ。改正特措法以降、感染者が急増し、緊急事態宣言となった。これが本当の患者増なのか、見かけ上なのか、あるいは両方の影響があるのかは、もはや誰も判断できない。当初の判断には疑念が残る。ところが、このことはほとんど議論されない。日本の経験不足によるものだろうが、これを糧にしなければ、また同じことを繰り返すのではないか。.
実は、新型コロナ肺炎を患う患者をより多く迅速に特定し、それらの患者をより効果的に治療するひとつの方法がある。
その方法では、病院または医院でのコロナウイルス検査を待つ必要はない。普及型の医療器具を使って無症候性の低酸素症を早期に発見することが求められる。その器具とは「パルスオキシメーター」であり、ほとんどの薬局で処方箋なしに購入できる。
パルスオキシメーターは、体温計と同様、複雑なものではない。この小さな機器はボタン1つで起動する。自宅で使う人は誤って測定した数値を誤解し、不必要にERに来訪することを避けるために、使用にあたってはかかりつけ医に相談したほうがいいだろう。利用者が指先に装着すると数秒で、酸素飽和度と脈拍数を表す2つの数字が表示される。パルスオキシメーターは、酸素化障害および高心拍数を検知する器具として非常に信頼度が高い。この機器については報告者・Richard Levitan氏(緊急医療医)が、この10日間に2人の救急医の命を救うのにも役立ったという。早い段階で治療の必要性を警告したのだ。2人とも自分の酸素レベルが下がっていることに気づき、病院に行って症状回復へと至った(1人ははより長く、高度な治療が必要だったが)。低酸素症の発見、早期治療、詳細なモニタリングは、イギリスのボリス・ジョンソン首相の治療にも役立ったようだ。
パルスオキシメーターを活用したクリーニングが広く普及することにより、新型コロナ肺炎に関連した呼吸障害を早期に発見できるシステムが確立できる。
筆者、Richard Levitan氏は緊急医療医の報告(抜粋)
(C)2020 The New York Times News Services
出典:東洋経済 オンライン
https://toyokeizai.net/articles/-/346423?page=4
韓国が早期からPCR検査を実施したのは、同じコロナウイルスであるMERS(中東呼吸器症候群)の感染を経験しているからだ。知人の韓国政府関係者は「PCR検査をしないと対応できなくなる」と早期から言っていた。
当初世界状況と比べ感染者数が増えたのは、PCRの検査数が増えたことによって、感染していると診断される人の数が増えたことによる可能性がある。厚労省は一貫してPCR検査を抑制してきた。当初から政府の専門家会議は、「すべての感染者を見つけるのではなく、クラスターさえ見つけていれば、ある程度の制御ができる」「PCRの検査を抑えていることから日本は踏みとどまっている」という認識を示してきた。
ちなみに4月14日時点の国内の死者数は162人。院内感染の死者は36人で、高齢者施設を入れると64人となる。実に死者の4割にも及んでいる。日本の致死率を減らすのは高齢者施設を含む院内感染対策にかかっていると言っても過言ではない。超過死亡の数字をみれば、このような形での死亡は、2月から起こっていた可能性がある。
専門家会議は院内感染には関心がないように見受けられた。4月15日の記者会見で、対策がなければ最悪の場合、40万人以上が死亡するというシミュレーション結果を発表し、「感染拡大の防止には人との接触を減らすことが有効だ。外出を極力控えて人との接触をできるかぎり避けてほしい」と求めた。
.
彼らは感染者数から重篤化する患者数、および死者を推計している。その際、「人工呼吸器が足りず、必要な治療が受けられなくなり、中国でも重篤患者の半数が死亡しているという研究」の存在を考慮したようだが、都市機能が崩壊した湖北省と日本を同列に議論するのは適切だったろうか。
また、院内での高齢者の感染と市中の若者の感染を一緒くたにしている点にも疑問がある。4月24日現在の中国の感染者数は8万4338人で、死者数は4642人。人口規模が10分の1の日本で、どうやったら40万人の死者が出るのだろう。医学的な見地から大いに問題がある解析と考える。本来、1つの仮説として、医学会で議論すべきレベルのものだ。
新型コロナウイルスはSARS(重症急性呼吸器症候群)と同じ2類感染症に分類された。新型コロナウイルスは感染力が強く、感染者の2割前後が重症化するため、隔離するのが望ましいとの判断からだろう。一方で、やっかいなことに8割が軽症・中等症あるいは無症状とされる。その点について1月24日には、香港大学の研究者たちが英『ランセット』誌に、無症状の感染者の存在を報告していたが、厚労省が明確な認識を表明したのは1月30日。武漢からの帰国者の中に無症状の感染者がいることが報告されたのを受けて、緊急記者会見を開き、「新たな事態だ。潜伏期間にほかの人に感染させることも念頭において、対策をとらねばならない」と説明した。
それにもかかわらず、従来の法的措置を杓子定規に当てはめたことで、感染症法で規定していないPCR検査の拡大や、自宅やホテルでの療養のハードルを上げた。たとえ無症状であっても、PCR検査で感染が判明すれば、入院させるしかなくなる。それにより無症状者・軽症者で病床が埋まってしまうと、重症者・重篤者への対応が難しくなる。専門家会議が「PCRの検査を抑えているということが、日本がこういう状態で踏みとどまっている」と主張するのは、このような背景があるのだが、これはあくまで厚労省の都合だ。なぜなら新型コロナウイルスの蔓延で、官邸は緊急性の権限を強化でき、厚労省にも予算がつく。割を食うのは、失業する国民だ。改正特措法以降、感染者が急増し、緊急事態宣言となった。これが本当の患者増なのか、見かけ上なのか、あるいは両方の影響があるのかは、もはや誰も判断できない。当初の判断には疑念が残る。ところが、このことはほとんど議論されない。日本の経験不足によるものだろうが、これを糧にしなければ、また同じことを繰り返すのではないか。.
実は、新型コロナ肺炎を患う患者をより多く迅速に特定し、それらの患者をより効果的に治療するひとつの方法がある。
その方法では、病院または医院でのコロナウイルス検査を待つ必要はない。普及型の医療器具を使って無症候性の低酸素症を早期に発見することが求められる。その器具とは「パルスオキシメーター」であり、ほとんどの薬局で処方箋なしに購入できる。
パルスオキシメーターは、体温計と同様、複雑なものではない。この小さな機器はボタン1つで起動する。自宅で使う人は誤って測定した数値を誤解し、不必要にERに来訪することを避けるために、使用にあたってはかかりつけ医に相談したほうがいいだろう。利用者が指先に装着すると数秒で、酸素飽和度と脈拍数を表す2つの数字が表示される。パルスオキシメーターは、酸素化障害および高心拍数を検知する器具として非常に信頼度が高い。この機器については報告者・Richard Levitan氏(緊急医療医)が、この10日間に2人の救急医の命を救うのにも役立ったという。早い段階で治療の必要性を警告したのだ。2人とも自分の酸素レベルが下がっていることに気づき、病院に行って症状回復へと至った(1人ははより長く、高度な治療が必要だったが)。低酸素症の発見、早期治療、詳細なモニタリングは、イギリスのボリス・ジョンソン首相の治療にも役立ったようだ。
パルスオキシメーターを活用したクリーニングが広く普及することにより、新型コロナ肺炎に関連した呼吸障害を早期に発見できるシステムが確立できる。
筆者、Richard Levitan氏は緊急医療医の報告(抜粋)
(C)2020 The New York Times News Services
出典:東洋経済 オンライン
https://toyokeizai.net/articles/-/346423?page=4
2020年05月15日
芸能人も多数ツイート
森まさこ法相の答弁がまがりなりにも終って、今週末で採決か、という時に500万ツイートがメディアに報道されて、その影響もあって衆議院内閣委員会は、休憩中に野党による武田良太・国家公務員制度担当相に不信任決議案提出で散会、 採決は来週にということに、となっています。
年明けてから、新型コロナ騒ぎの中で、日本では「民主主義の危機」と言われる審議未了で通過していきそうな状況が続いています。
「検察庁法」の改正は検察OBたちが意見表明するという動きもおきてきてきて、また、芸能界の人たちの意見表明などのツイッターの広がりのおかげで話題になって、メディアがそれらを捉えて、問題性が表出されてきました。この動きには、それこそ「民主主義の危機」と同時に、「民主主義の希望」も感じられます。
しかし、検察庁法の前にも、「種苗法改正」についても、さほど問題もないように両院を通過していくことに多くの関係者の間では、不安が広がっています。食に直結するので、多くの人の生活につながるのに、慎重に議論を尽くしているのか、問題もないように通過していくようで、気になるところです。
今回も、よく思い起こしてみれば、新型コロナの「緊急事態宣言」の出され方も、緊急ではあっても民主主義の手続きを踏んだのか、あまり話題になりませんが、危機につながる側面を持っています。
週末、新型コロナ対策で感染者数が相当に減りました、そこにばかり私たちは目を向けているわけにはいかない、問題にも目を向けておかないといけません。
年明けてから、新型コロナ騒ぎの中で、日本では「民主主義の危機」と言われる審議未了で通過していきそうな状況が続いています。
「検察庁法」の改正は検察OBたちが意見表明するという動きもおきてきてきて、また、芸能界の人たちの意見表明などのツイッターの広がりのおかげで話題になって、メディアがそれらを捉えて、問題性が表出されてきました。この動きには、それこそ「民主主義の危機」と同時に、「民主主義の希望」も感じられます。
しかし、検察庁法の前にも、「種苗法改正」についても、さほど問題もないように両院を通過していくことに多くの関係者の間では、不安が広がっています。食に直結するので、多くの人の生活につながるのに、慎重に議論を尽くしているのか、問題もないように通過していくようで、気になるところです。
今回も、よく思い起こしてみれば、新型コロナの「緊急事態宣言」の出され方も、緊急ではあっても民主主義の手続きを踏んだのか、あまり話題になりませんが、危機につながる側面を持っています。
週末、新型コロナ対策で感染者数が相当に減りました、そこにばかり私たちは目を向けているわけにはいかない、問題にも目を向けておかないといけません。
2020年05月14日
日本の公衆衛生、数字が示すもの
中国・武漢で謎の肺炎が発生したのが昨年11月下旬。しかし、中国人には無警戒のまま、同12月には71万人、今年1月には92万人もが来日していた。中国からのインバウンドによる経済効果を重視して、入国禁止の宣言が延び延びにされてきたことも認めなくてはなるまい。
WHOが1月22日に緊急委員会で、公衆衛生上の緊急事態を宣言し、中国への渡航を表向きに禁止するかどうかを議論していた時点では、感染者数は82人にすぎず、中国以外での死者の報告もなかった。
ようやく、日本でも4月7日に7都道府県に緊急事態宣言を決め、16日には全国にも同様の決定をした。その宣言解除について、政府は5月13日の会合で、まずは39県で解除する方針を固めた。具体的には「特定警戒都道府県」以外の34県に加え、「特定警戒」に指定した茨城、石川、岐阜、愛知、福岡5県の解除である。一度は宣言延長しており、その1週間後となった5月14日に、各地の感染状況を中間評価した上で解除を決めた。特定警戒都道府県のうち、状況が依然厳しい北海道、千葉、埼玉、東京、神奈川、京都、大阪、兵庫の8都道府県では緊急事態を継続して経過をみる事になったのだ。
WHOは、最初の会議から8日後の1月30日に懸念される公衆衛生上の緊急事態を宣言した。米ノースイースタン大学ネットワークサイエンス研究所の所長アレッサンドロ・ベスピニャーニ氏は「残念なことに、この氷山の一角を検出するまでに、数都市で何千人もが感染していたのです」と、実際にはすでに手遅れだったと話す。同研究所は2月上旬、武漢が封鎖される1月23日以前に新型コロナウイルスは中国から抜け出していたと推定していた。この初期のモデルは、その後の調査で裏付けられている。状況が悪化した同2月になっても、まだ9万人近い中国人が入国していた。4月29日付けで学術誌「Nature」に発表された論文によると、主に春節を前にした大移動で、1月1日〜1月24日の期間に1150万人が武漢から国外に出たとする。
慶応義塾大学教授・国際政治学者の細谷雄一が、ラジオ番組(5/11)で「日本は公衆衛生については先進国でして、例えば日清戦争の後も後藤新平が、中国は当時コレラの感染症が多かったのですが、中国から帰還した兵士を入国するときに検査して、国内の感染を防いだのです。スペイン風邪のときも、かなり日本は抑制していた。100年前から日本の公衆衛生のレベルは非常に高いということで、評価されていたのです。そういうことが何となく忘れられて、欧米の方が正しいのではないかという認識がありますが、その認識を変える必要があります。」との話をしていた。
参照:
https://news.nifty.com/article/domestic/government/12245-657480/
WHOが1月22日に緊急委員会で、公衆衛生上の緊急事態を宣言し、中国への渡航を表向きに禁止するかどうかを議論していた時点では、感染者数は82人にすぎず、中国以外での死者の報告もなかった。
ようやく、日本でも4月7日に7都道府県に緊急事態宣言を決め、16日には全国にも同様の決定をした。その宣言解除について、政府は5月13日の会合で、まずは39県で解除する方針を固めた。具体的には「特定警戒都道府県」以外の34県に加え、「特定警戒」に指定した茨城、石川、岐阜、愛知、福岡5県の解除である。一度は宣言延長しており、その1週間後となった5月14日に、各地の感染状況を中間評価した上で解除を決めた。特定警戒都道府県のうち、状況が依然厳しい北海道、千葉、埼玉、東京、神奈川、京都、大阪、兵庫の8都道府県では緊急事態を継続して経過をみる事になったのだ。
WHOは、最初の会議から8日後の1月30日に懸念される公衆衛生上の緊急事態を宣言した。米ノースイースタン大学ネットワークサイエンス研究所の所長アレッサンドロ・ベスピニャーニ氏は「残念なことに、この氷山の一角を検出するまでに、数都市で何千人もが感染していたのです」と、実際にはすでに手遅れだったと話す。同研究所は2月上旬、武漢が封鎖される1月23日以前に新型コロナウイルスは中国から抜け出していたと推定していた。この初期のモデルは、その後の調査で裏付けられている。状況が悪化した同2月になっても、まだ9万人近い中国人が入国していた。4月29日付けで学術誌「Nature」に発表された論文によると、主に春節を前にした大移動で、1月1日〜1月24日の期間に1150万人が武漢から国外に出たとする。
慶応義塾大学教授・国際政治学者の細谷雄一が、ラジオ番組(5/11)で「日本は公衆衛生については先進国でして、例えば日清戦争の後も後藤新平が、中国は当時コレラの感染症が多かったのですが、中国から帰還した兵士を入国するときに検査して、国内の感染を防いだのです。スペイン風邪のときも、かなり日本は抑制していた。100年前から日本の公衆衛生のレベルは非常に高いということで、評価されていたのです。そういうことが何となく忘れられて、欧米の方が正しいのではないかという認識がありますが、その認識を変える必要があります。」との話をしていた。
参照:
https://news.nifty.com/article/domestic/government/12245-657480/
2020年05月13日
ソーシャルディスタンス
新型コロナウイルスによって、各国の対応が耳に入って来る。そこで、人と人との距離をどの程度にとって社会生活を継続するかとの課題が、ソーシャルディスタンスという言葉で言われている。日本は、その点においてお辞儀で挨拶し、抱擁などする、まして社交的な挨拶での頬をセするなどはない。その代わりに、「名刺」を交わす文化をビジネスツールにし、世界に席巻、社会常識にした。日本PCR検査の遅れを揶揄されながらも感染レベルを低減させられれば、今度は、ハグ(抱擁)をしないでも、心の伝わるお辞儀がクールと見直され、新たなマナーになることもありそうだ。
下記は、英国、台湾、エクアドル、追記にも海外の報道記事の紹介した。何が、いいか悪いか、その国や社会において可能、不可能の差が起きている。ソーシャルディスタンスをとることも、ままならない事情もあるということさえある。
⊛ ⊛ ⊛
英ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)の研究グループによると、新型コロナの死亡者のうちフランスやベルギーでは介護施設の入所者が4〜5割を占めている。とくに深刻なのはスペインだ。介護の研究と政策提言をするイギリスの団体「International Long-term Care Policy Network」の発表による マドリードの新型コロナによる死者のうち、介護施設の入所者が5613人と全体の7割に上っている(4月22日時点) 。
台湾では早くからの対策が功を奏し、コロナの封じ込めに成功しつつあると言われている。
4月30日、新たな陽性感染は5日連続でゼロを記録した。
台湾では、銀行などの施設でのソーシャルディスタンスはもちろん、「入り口で→検温、アルコール手指消毒、マスク着用…をしないと入店できません。」と、市民には”いつもの三拍子”が根付いてきており、どの店舗も、検温や入場時のアルコール消毒などを徹底しているという。
SNSで「台湾がなんと!ここ5日連続でコロナ感染者0人です」とのSNSでは、日本の100均のようなショップで、「感染者ゼロ人記念セール」をしていたという。
出典:デイリースポーツ(4/30)
中南米における新型コロナウイルスの流行地の一つ、エクアドルのグアヤキルでは医療崩壊が起きており、最前線に立つ医療従事者は毎日恐怖に直面している。医療従事者らによると、グアヤキルのある病院には新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者が殺到。遺体安置所も満杯なため、職員らが遺体をトイレに積み重ねなければならない状況に置かれている。(写真は資料写真)
エクアドル当局、家々から800体近い遺体収容 新型コロナ流行地で
匿名を条件に取材に応じた男性看護師(35)によると、かつて看護師1人当たりの受け持ち患者数は15人だったが、3月に新型ウイルスの流行による公衆衛生上の緊急事態が発生すると、わずか24時間のうちに30人に急増したという。
男性看護師は、「とても大勢が搬送されてきた……彼らは私たちのせいで死んだも同然だ」「患者たちは孤独で、悲嘆に暮れている。治療は消化管に大きなダメージを与え、大便を漏らす人もいる。彼らは具合が悪く、この先ずっとそれが続くのではないかと思っている。そして隣の患者が窒息しかけ、酸素が欲しいと声を上げるのを聞く」と語った。
病院だけでなく、遺体安置所も飽和状態になっている。
男性看護師は、「遺体安置所の職員はこれ以上遺体を受け入れてくれないので、私たちが遺体を包み、トイレに安置せざるを得ないことが何度もあった」と語った。遺体安置所の職員が引き取りに来るのは、6人か7人の遺体が積み重なった時だけだという。
男性看護師の同僚の女性看護師(26)もこの混沌(こんとん)とした状況を認めた。女性看護師はAFPの取材に対し、トイレにも、床にも、アームチェアにもたくさんの遺体が安置されていると説明した。
公式統計によると、エクアドルではこれまでに2万3000人近くが新型ウイルスに感染し、約600人が死亡しており、グアヤキルが最も被害の大きな都市となっている。
しかし、実際の死者数は、これよりもはるかに多いと考えられている。グアヤキルが州都となっているグアヤス州では4月、上旬だけで同月平均の3倍超となる6700人の死亡が確認された。
新型ウイルスの1日当たりの死者数は先週、減少に転じたが、今回の体験に苦しんでいるという男性看護師にとってはあまり慰めにはならなかった。
24時間勤務を終え、痛む足で帰宅して眠ろうとしても、今度は「悪夢」にさいなまれる。夢の中では転ぶまで走り続け、「トイレのドアを開くとあのたくさんの遺体が……眠りに戻ることはできない」のだという。
自宅での生活も変わった。厳格な隔離措置に従っているので、両親や兄弟と顔を合わせることはできない。
男性看護師は帰宅すると、一連の儀式を行う。車と靴を消毒し、中庭でホースを使って水浴びし、お湯で衣服を洗う。
「食事はプラスチックのテーブルで、誰からも離れたところで取る。自室を出る時はマスクを着ける。誰も抱きしめることはできない。ペットさえも」と男性看護師は語った。
出典:グアヤキルAFP=時事 (4/30)
【翻訳編集AFPBBNews】つづき
下記は、英国、台湾、エクアドル、追記にも海外の報道記事の紹介した。何が、いいか悪いか、その国や社会において可能、不可能の差が起きている。ソーシャルディスタンスをとることも、ままならない事情もあるということさえある。
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英ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)の研究グループによると、新型コロナの死亡者のうちフランスやベルギーでは介護施設の入所者が4〜5割を占めている。とくに深刻なのはスペインだ。介護の研究と政策提言をするイギリスの団体「International Long-term Care Policy Network」の発表による マドリードの新型コロナによる死者のうち、介護施設の入所者が5613人と全体の7割に上っている(4月22日時点) 。
台湾では早くからの対策が功を奏し、コロナの封じ込めに成功しつつあると言われている。
4月30日、新たな陽性感染は5日連続でゼロを記録した。
台湾では、銀行などの施設でのソーシャルディスタンスはもちろん、「入り口で→検温、アルコール手指消毒、マスク着用…をしないと入店できません。」と、市民には”いつもの三拍子”が根付いてきており、どの店舗も、検温や入場時のアルコール消毒などを徹底しているという。
SNSで「台湾がなんと!ここ5日連続でコロナ感染者0人です」とのSNSでは、日本の100均のようなショップで、「感染者ゼロ人記念セール」をしていたという。
出典:デイリースポーツ(4/30)
中南米における新型コロナウイルスの流行地の一つ、エクアドルのグアヤキルでは医療崩壊が起きており、最前線に立つ医療従事者は毎日恐怖に直面している。医療従事者らによると、グアヤキルのある病院には新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者が殺到。遺体安置所も満杯なため、職員らが遺体をトイレに積み重ねなければならない状況に置かれている。(写真は資料写真)
エクアドル当局、家々から800体近い遺体収容 新型コロナ流行地で
匿名を条件に取材に応じた男性看護師(35)によると、かつて看護師1人当たりの受け持ち患者数は15人だったが、3月に新型ウイルスの流行による公衆衛生上の緊急事態が発生すると、わずか24時間のうちに30人に急増したという。
男性看護師は、「とても大勢が搬送されてきた……彼らは私たちのせいで死んだも同然だ」「患者たちは孤独で、悲嘆に暮れている。治療は消化管に大きなダメージを与え、大便を漏らす人もいる。彼らは具合が悪く、この先ずっとそれが続くのではないかと思っている。そして隣の患者が窒息しかけ、酸素が欲しいと声を上げるのを聞く」と語った。
病院だけでなく、遺体安置所も飽和状態になっている。
男性看護師は、「遺体安置所の職員はこれ以上遺体を受け入れてくれないので、私たちが遺体を包み、トイレに安置せざるを得ないことが何度もあった」と語った。遺体安置所の職員が引き取りに来るのは、6人か7人の遺体が積み重なった時だけだという。
男性看護師の同僚の女性看護師(26)もこの混沌(こんとん)とした状況を認めた。女性看護師はAFPの取材に対し、トイレにも、床にも、アームチェアにもたくさんの遺体が安置されていると説明した。
公式統計によると、エクアドルではこれまでに2万3000人近くが新型ウイルスに感染し、約600人が死亡しており、グアヤキルが最も被害の大きな都市となっている。
しかし、実際の死者数は、これよりもはるかに多いと考えられている。グアヤキルが州都となっているグアヤス州では4月、上旬だけで同月平均の3倍超となる6700人の死亡が確認された。
新型ウイルスの1日当たりの死者数は先週、減少に転じたが、今回の体験に苦しんでいるという男性看護師にとってはあまり慰めにはならなかった。
24時間勤務を終え、痛む足で帰宅して眠ろうとしても、今度は「悪夢」にさいなまれる。夢の中では転ぶまで走り続け、「トイレのドアを開くとあのたくさんの遺体が……眠りに戻ることはできない」のだという。
自宅での生活も変わった。厳格な隔離措置に従っているので、両親や兄弟と顔を合わせることはできない。
男性看護師は帰宅すると、一連の儀式を行う。車と靴を消毒し、中庭でホースを使って水浴びし、お湯で衣服を洗う。
「食事はプラスチックのテーブルで、誰からも離れたところで取る。自室を出る時はマスクを着ける。誰も抱きしめることはできない。ペットさえも」と男性看護師は語った。
出典:グアヤキルAFP=時事 (4/30)
【翻訳編集AFPBBNews】つづき
2020年05月12日
スエ―デンでは集団感染での対策
不通に生活をつづけ集団感染が多くなることで、ウイルス打開策をさぐるスウェーデンの方策が注目を集めたが、次のように自粛もしていました。
・集会は50人まで・人と約1.5m離れる
・美術館・博物館・スポーツイベントは中止
・シニアホーム面会禁止
・具合が悪い人、シニアは自宅待機
「どれも命令ではなく要請ですけどね。法的拘束力はないので、罰金や処罰のようなものはありません。その意味では日本型に近いです。4月の最終日曜には席を詰めすぎてる飲食店5軒が営業停止になりましたが、こちらも罰金はナシ。改善して当局にOKをもらえばまた営業再開できる。ちなみに死者2462人の86%は70歳以上のシニアとのことです。ストックホルム市内に101あるシニアホームの75%に感染が広まったことも事実です。しわ寄せがシニアにかかって一部の専門家からは方針撤回を求める反対署名も提出されました。」と、地域の伝染病予防管理局はNY Timesに語っています。
規制が他国よりゆるいのは次のような点。
・休校・休園なし(高校と大学はオンライン授業)
・飲食店営業規制なし(座席がある場合)
・入国規制なし・移動規制なし・外出規制なし
・公園閉鎖なし
・美容院・ジム・一部映画館も通常営業
もっとも、他国から危惧された医療崩壊には今のところ至っていなくて、1日あたりの死者数も峠を越しています。
政府公衆衛生局コロナ対策本部長のアンダース・テグネル博士によると、ICUにはまだ「250床ほど病床が余っている」とのこと。
WHOは「一度感染したら二度感染しないと断言はできない」と発表していますが、テグネル博士は「5月中には集団免疫(全人口の一定数が感染済みで、新たな餌食が見つからず終息に向かう状態)が達成できる」と自信を滲ませています。
「ストックホルム(人口200万人)では全市民の最大25%がすでにウイルスにさらされ免疫がついていると期待される。市内のある病院を先日調査したら職員の27%はすでに免疫を獲得していた。その大半は院内感染ではなく市中感染で得たものと思われる。このペースならもう数週間でストックホルムは集団免疫を達成できるだろう」といっている。
・集会は50人まで・人と約1.5m離れる
・美術館・博物館・スポーツイベントは中止
・シニアホーム面会禁止
・具合が悪い人、シニアは自宅待機
「どれも命令ではなく要請ですけどね。法的拘束力はないので、罰金や処罰のようなものはありません。その意味では日本型に近いです。4月の最終日曜には席を詰めすぎてる飲食店5軒が営業停止になりましたが、こちらも罰金はナシ。改善して当局にOKをもらえばまた営業再開できる。ちなみに死者2462人の86%は70歳以上のシニアとのことです。ストックホルム市内に101あるシニアホームの75%に感染が広まったことも事実です。しわ寄せがシニアにかかって一部の専門家からは方針撤回を求める反対署名も提出されました。」と、地域の伝染病予防管理局はNY Timesに語っています。
規制が他国よりゆるいのは次のような点。
・休校・休園なし(高校と大学はオンライン授業)
・飲食店営業規制なし(座席がある場合)
・入国規制なし・移動規制なし・外出規制なし
・公園閉鎖なし
・美容院・ジム・一部映画館も通常営業
もっとも、他国から危惧された医療崩壊には今のところ至っていなくて、1日あたりの死者数も峠を越しています。
政府公衆衛生局コロナ対策本部長のアンダース・テグネル博士によると、ICUにはまだ「250床ほど病床が余っている」とのこと。
WHOは「一度感染したら二度感染しないと断言はできない」と発表していますが、テグネル博士は「5月中には集団免疫(全人口の一定数が感染済みで、新たな餌食が見つからず終息に向かう状態)が達成できる」と自信を滲ませています。
「ストックホルム(人口200万人)では全市民の最大25%がすでにウイルスにさらされ免疫がついていると期待される。市内のある病院を先日調査したら職員の27%はすでに免疫を獲得していた。その大半は院内感染ではなく市中感染で得たものと思われる。このペースならもう数週間でストックホルムは集団免疫を達成できるだろう」といっている。
2020年05月11日
マスクの進化
マスクが手に入りにくい中で、台湾の蔡英文総統は1日、記者会見し、人道支援の一環として、新型コロナウイルスの感染が深刻な欧米など友好国の医療従事者向けにマスク計1000万枚を寄贈すると発表した。増産により台湾内で必要な量を確保しているほか、感染拡大も効果的に抑制しており、蔡氏は「今こそ国際社会に支援の手を差し伸べる時だ」と強調した。
台湾は、「一つの中国」原則を主張する中国の圧力で、世界保健機関(WHO)から排除されている。マスク外交により、国際社会における台湾の存在感を内外に示し、台湾が目指すWHOへのオブザーバー参加など国際活動の拡大に向け、各国の支援を仰ぎたい考えだ。
マスクは、米国に200万枚、イタリアやスペイン、フランスなど欧州11カ国に700万枚、外交関係のある友好国に100万枚をそれぞれ無償提供する。米国には今でも毎週10万枚を供与しているが、感染者が急増している実態を踏まえ、別途支給する。今後の情勢を鑑み、第2弾の国際支援も検討している。
出典:時事コム(4/1)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020040100961&g=int
つづき
台湾は、「一つの中国」原則を主張する中国の圧力で、世界保健機関(WHO)から排除されている。マスク外交により、国際社会における台湾の存在感を内外に示し、台湾が目指すWHOへのオブザーバー参加など国際活動の拡大に向け、各国の支援を仰ぎたい考えだ。
マスクは、米国に200万枚、イタリアやスペイン、フランスなど欧州11カ国に700万枚、外交関係のある友好国に100万枚をそれぞれ無償提供する。米国には今でも毎週10万枚を供与しているが、感染者が急増している実態を踏まえ、別途支給する。今後の情勢を鑑み、第2弾の国際支援も検討している。
出典:時事コム(4/1)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020040100961&g=int
つづき
2020年05月10日
森のもっきん
アメリカの友人から送られて来た「日本のドコモのプロモーションビデオ」だと逆情報、癒しになったとのこと。
それで調べてみると、サイトに公開されたのは9年前の2011年3月10日、カンヌ広告祭り金賞、銀賞3部門受賞。
音程もよく、しかもリタルダンド(テンポ を次第に落として)、アチェルランド(テンポを次第に速く)まで表現されていますが、綿密な計算がされていますね。
撮影場所は九州の山麓で、何度も取り直し、結果49回も。その制作場面も紹介されて興味深いものです。
それで調べてみると、サイトに公開されたのは9年前の2011年3月10日、カンヌ広告祭り金賞、銀賞3部門受賞。
音程もよく、しかもリタルダンド(テンポ を次第に落として)、アチェルランド(テンポを次第に速く)まで表現されていますが、綿密な計算がされていますね。
撮影場所は九州の山麓で、何度も取り直し、結果49回も。その制作場面も紹介されて興味深いものです。
2020年05月09日
NHK朝ドラ『エール』、 オリンピック行進曲作曲家・古関裕而
古関裕而は戦時歌謡を多作、戦犯となる恐れもあったと周囲が心配した。
戦後、『鐘の鳴る丘』は戦争孤児たちを慰め、奮起させたと言われる、被爆地の思いを『長崎の鐘』として作曲したことも知られる。
甲子園の入場曲、東京オリンピックの行進曲、映画『モスラ』の主題歌を作曲した。
1964年日本選手団入場は6:50〜
2020年05月08日
BCGとコロナの関係
結核予防として各国で接種されてきたBCGといえば、日本では0歳児へのハンコ注射として知られる。「BCGワクチンを接種している国とそうでない国では統計的に死亡率が異なっています。特に、日本株とソ連株の効果が強く、デンマーク株では効果が薄いように見えます」と解説するのは、大阪大学の宮坂昌之名誉教授。一見、無関係に見えるコロナに効くという「仮説」を理解するにはまずその歴史をひもとかねばならない。
「BCGはフランスで初めて作られ、それがすぐに日本とソ連に分与されたので、日本株とソ連株の成分はほとんど一緒です。一方、デンマークに分与されたのは、日本やソ連に比べ、10年ほど遅かった。その間に遺伝子変異が起こって、日本株とデンマーク株では成分に違いが生まれました。それが、ウイルスへの効果の差を生んでいる可能性があります。日本株やソ連株の特徴はデンマーク株などに比べてワクチンに含まれる生菌の数が多いこと。すると、免疫を高める成分も多く含まれる可能性があり、結果としてウイルス感染による重症化を防ぐ効果が高いのかもしれません。しかし、これはあくまで推測であり、今後のさらなる解析が必要です。
BCGを開発したのはフランスにあるパスツール研究所の研究者だった。1921年、BCGを初めて人に投与。対象は乳児で、その母と祖母が肺結核症を患っていたという。今で言う濃厚接触者だったわけだ。母乳に混ぜて投与し、効果が認められると、この研究所から各国にBCGは配布され、それぞれの国でワクチンが培養されるようになる。
BCGワクチンの効果について、実証はこれからとしながらも、「免疫学の世界ではこのワクチンが高齢者の細菌性肺炎に予防的効果があると指摘されていました。というのも、結核菌の細胞壁にある成分が、感染を予防するための自然免疫を刺激し、その免疫力を高めるのかもしれません。最近の研究結果から、この自然免疫が高まると、ウイルスが体に入った時に対抗するための獲得免疫の機能も高まることがわかっています。死亡率がBCGワクチン接種国で低いのは、もしかすると、BCGが自然免疫や獲得免疫を刺激して、重症化を防いでいるとも考えられるのです」
例えば、日本株を使用している日本や台湾、タイにおいて、100万人あたりの死亡者数を見ると日本は現在1人程度。他の2カ国はそれより低い水準だ。それに対して、デンマーク株で接種しているポルトガルは約47人。接種を行っていないイタリアやスペインに至っては300人を超えている。ちなみに欧州の寒冷地でウイルスが猛威を振るう中、ソ連株を使うロシアは日本と同水準の死亡率の低さである。
イスラエルで、BCGが新型コロナウイルスに何らか免疫をつける効果はみられないとの解析結果を発表した。イスラエルは1955年から82年まではBCGワクチンが推奨されており、90%以上の接種率であった。一方、82年以降は、結核蔓延地域からの移民にのみBCG接種が行われている。そこで、今回、1979 から1981年生まれ (39-41歳) の3064名と、1983 から1985年生まれ (35-37 歳)の2809名においてPCR検査を実施したが、陽性率は11.7%と10.4%でBCG接種による有意差が無かったと発表した。また、それぞれの群で重症化例はそれぞれ1例であった。そこで、今回の解析からはBCGワクチンの効果は確認できなかったと発表した。もっともイスラエスで用いられたワクチンが日本・ロシア型かデンマーク型かは不明。今回の対象者よりも年上の属性での効果は不明である。
「BCGはフランスで初めて作られ、それがすぐに日本とソ連に分与されたので、日本株とソ連株の成分はほとんど一緒です。一方、デンマークに分与されたのは、日本やソ連に比べ、10年ほど遅かった。その間に遺伝子変異が起こって、日本株とデンマーク株では成分に違いが生まれました。それが、ウイルスへの効果の差を生んでいる可能性があります。日本株やソ連株の特徴はデンマーク株などに比べてワクチンに含まれる生菌の数が多いこと。すると、免疫を高める成分も多く含まれる可能性があり、結果としてウイルス感染による重症化を防ぐ効果が高いのかもしれません。しかし、これはあくまで推測であり、今後のさらなる解析が必要です。
BCGを開発したのはフランスにあるパスツール研究所の研究者だった。1921年、BCGを初めて人に投与。対象は乳児で、その母と祖母が肺結核症を患っていたという。今で言う濃厚接触者だったわけだ。母乳に混ぜて投与し、効果が認められると、この研究所から各国にBCGは配布され、それぞれの国でワクチンが培養されるようになる。
BCGワクチンの効果について、実証はこれからとしながらも、「免疫学の世界ではこのワクチンが高齢者の細菌性肺炎に予防的効果があると指摘されていました。というのも、結核菌の細胞壁にある成分が、感染を予防するための自然免疫を刺激し、その免疫力を高めるのかもしれません。最近の研究結果から、この自然免疫が高まると、ウイルスが体に入った時に対抗するための獲得免疫の機能も高まることがわかっています。死亡率がBCGワクチン接種国で低いのは、もしかすると、BCGが自然免疫や獲得免疫を刺激して、重症化を防いでいるとも考えられるのです」
例えば、日本株を使用している日本や台湾、タイにおいて、100万人あたりの死亡者数を見ると日本は現在1人程度。他の2カ国はそれより低い水準だ。それに対して、デンマーク株で接種しているポルトガルは約47人。接種を行っていないイタリアやスペインに至っては300人を超えている。ちなみに欧州の寒冷地でウイルスが猛威を振るう中、ソ連株を使うロシアは日本と同水準の死亡率の低さである。
イスラエルで、BCGが新型コロナウイルスに何らか免疫をつける効果はみられないとの解析結果を発表した。イスラエルは1955年から82年まではBCGワクチンが推奨されており、90%以上の接種率であった。一方、82年以降は、結核蔓延地域からの移民にのみBCG接種が行われている。そこで、今回、1979 から1981年生まれ (39-41歳) の3064名と、1983 から1985年生まれ (35-37 歳)の2809名においてPCR検査を実施したが、陽性率は11.7%と10.4%でBCG接種による有意差が無かったと発表した。また、それぞれの群で重症化例はそれぞれ1例であった。そこで、今回の解析からはBCGワクチンの効果は確認できなかったと発表した。もっともイスラエスで用いられたワクチンが日本・ロシア型かデンマーク型かは不明。今回の対象者よりも年上の属性での効果は不明である。
2020年05月07日
世界の街角から
世界全体の新型コロナウイルスの感染者の数(米・ジョンズ・ホプキンス大学統計)は、4月27日午前3時(JT)の時点で、294万7616人になり、欧米での終息はまだ先でしょう。
死亡人数を国別に見ると、
▽アメリカが5万4573人
▽イタリアが2万6644人
▽スペインが2万3190人
▽フランスが2万2856人
▽イギリスが2万732人
となっています。
感染者数を国別に見ると、
▽アメリカが95万4182人
▽スペインが22万6629人
▽イタリアが19万7675人
▽フランスが16万1665人
▽ドイツが15万7114人
となっています。
イタリアの友人から次のようなメールがきました。
「ミラノ近郊で、昨日だけで800人が亡くなったというベルガモという世界遺産の街
で、医療従事者を支援しょうと現地の作曲家がRinascero (復活=私は蘇る)という曲
を作り、著作権をベルガモ市民病院に寄付しました。
Youtube等通じた再生のたび に、広告、著作権など、すべての収入が
ベルガモの医療崩壊を救うための寄付金となります。一人でも多く、
一回でも多くYoutubeで再生して広げていただくことが、現地支援になりますので、
下記の情報を転送いただくだけでも、支援が広がります。イタリアの医療支援に
なりますので、もし宜しければ、他の方にもお伝え頂けたらと思います。」とのこと、
上記の動画を視聴して下さることが協力になります。
死亡人数を国別に見ると、
▽アメリカが5万4573人
▽イタリアが2万6644人
▽スペインが2万3190人
▽フランスが2万2856人
▽イギリスが2万732人
となっています。
感染者数を国別に見ると、
▽アメリカが95万4182人
▽スペインが22万6629人
▽イタリアが19万7675人
▽フランスが16万1665人
▽ドイツが15万7114人
となっています。
イタリアの友人から次のようなメールがきました。
「ミラノ近郊で、昨日だけで800人が亡くなったというベルガモという世界遺産の街
で、医療従事者を支援しょうと現地の作曲家がRinascero (復活=私は蘇る)という曲
を作り、著作権をベルガモ市民病院に寄付しました。
Youtube等通じた再生のたび に、広告、著作権など、すべての収入が
ベルガモの医療崩壊を救うための寄付金となります。一人でも多く、
一回でも多くYoutubeで再生して広げていただくことが、現地支援になりますので、
下記の情報を転送いただくだけでも、支援が広がります。イタリアの医療支援に
なりますので、もし宜しければ、他の方にもお伝え頂けたらと思います。」とのこと、
上記の動画を視聴して下さることが協力になります。
2020年05月06日
心の授業
当ブログは、連休中も皆様のアクセスのおかげで人気ランキングの上位を行っています。6万件の中で、昨日は上位三桁100番台にランキング。SMAPのことを掲載したからなのか、滅多に行かない境地でした(過去に2度ほどあり)。
本日は、我孫子市でも様々な場面でご支援を頂いております岡本先生から、コロナ休校中の皆様にと動画を紹介いただきましたので掲載します。
なお、岡本先生は昨年の我孫子市被ばく平和祈念式典の際にけやきプラザ・ふれあいホールで『焼き場に立つ少年』の演奏会を我孫子市後援で開催し、ローマ教皇の来日の折でもあり好評でした。
本日は、我孫子市でも様々な場面でご支援を頂いております岡本先生から、コロナ休校中の皆様にと動画を紹介いただきましたので掲載します。
なお、岡本先生は昨年の我孫子市被ばく平和祈念式典の際にけやきプラザ・ふれあいホールで『焼き場に立つ少年』の演奏会を我孫子市後援で開催し、ローマ教皇の来日の折でもあり好評でした。
2020年05月05日
SMAPが欲せられる時代
2020年4月9日、ツイッターの日本のトレンドのトップに「#SMAP完全版」とあった。
トレンドのトップになった経緯は、NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』(以下、『プロフェッショナル』と表記)から「過去の傑作を再放送するなら?」という旨の呼びかけがあった。すると、2011年にSMAPが出演した回への「是非SMAP完全版お願い致します!!!」「今、日本に元気をくれるのはSMAPです SMAPに会いたいのです」といったリクエストが殺到し、ハッシュタグ「#SMAP完全版」がトレンドランキングを急上昇したのである。 大多数の希望が2011年12月24日にBSで放送した「−SMAPスペシャル完全版」の再放送をリクエストしていたのだ。
現在、新型コロナウイルスによる、テレビ業界ではロケやスタジオ収録ができない現状で、頼みの綱の再放送。NHKも例外ではなく、人気番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』から再放送のリクエストを視聴者から募った。すると、2011年12月24日にBSで放送された『プロフェッショナル 仕事の流儀 SMAPスペシャル完全版』に対するリクエストが、ダントツ1位だった。
番組は、デビュー20周年を迎えていたSMAPの初の海外公演へ向き合う姿が一つの見所だ。それに加えてもう一つ、私たちに大きな印象を残すのが、SMAPの5人が東北地方に足を運び、ファンミーティングで地元の人たちと親しく交流する姿。3月11日に東日本大震災が発生していた年だ。震災直後の2011年3月21日の『SMAP×SMAP』は、緊急生放送で、SMAPの5人は、「いま僕たちに何ができるだろう」という切実な思いを互いに語り合い、そして「世界に一つだけの花」を歌っていた。彼らはファンだけでなく、世の人びとにとってどんな存在となっていった。 『プロフェッショナル』では、彼らが番組の中で“エンターテインメントにかける思い”を伝えたのに加えて、“私たちの社会とともにあること”を大事にしてきたことを語っていた。この2点こそは、SMAPを語るうえで欠かせないものだろう。
さらに同番組の公式ツイッターは、4月9日に、「2006年1月の放送開始まで遡って、過去の傑作を再放送すべく準備を進めています。リクエストありましたら、是非お聞かせください」と発信した。そして同ツイッターは4月29日、「たくさんの再放送リクエスト、ありがとうございます。特に#SMAPスペシャル! こんな時だからこそもう一度見たい…という気持ちは私たちも同じです。可能性、探り続けていきます。」とコメントを残した。
もっとも、現在では再放送の許可を取るためには、木村拓哉が残っている『ジャニーズ事務所』、中居正広が立ち上げた『のんびりな会』、稲垣吾郎・草なぎ剛・香取慎吾が所属する『新しい地図』の3か所が、首を縦に振らないといけない。NHKはツイッターで、3カ所と交渉することにした。ビートルズの再結成が何度もニュースになったし、それぞれに活動はしてヒット曲もだしたけれど、グループが再結成することはなかったように、SMAPもご本人らは兎も角、ショウビズ界は同じ状況なのだろう。そこで、そうした掟を越えて、テレビ番組の再放送であれば、所属事務所が反対しなければ可能だ。NHKが交渉を表明したものの、もし、3事務所のどこかが反対なら、再放送は叶わなくなる。コロナ禍下にある、SMAPファンばかりでなく、彼らのエンターテイメント性は日本を元気づけるのは証明済みなのだから、再放送されることを心待ちにしたいところだ。
考えてみれば、SMAPは平成のテレビで大活躍の時代だった。音楽番組では、当時にして5人がダンスも巧みに歌も歌うというジャニーズの先駆者であったSMAP、アルファベットを並べたグループ名からして、不思議なデビュー戦略だった。十代でのデビューから40代になっていく彼らは、歌番組以外でもスマートに変化し、各個性を成長させた。バラエティやドラマ、さらには料理やスポーツ、ニュースなど多彩なジャンルで彼らの気さくな、それでいて何事にも彼らの熱い情熱を発揮した。音楽の面でもヒットを飛ばして大活躍し、いつも自然体で真面目に面白かった。まで隣のにいちゃんのような気さくさで、まっすぐだった。人気が衰えず活躍し続けたグループとしては、ストーンズは今なお世界コンサートを行えるほど人気の古参バンド、そして元祖ビジュアル系グループというべきKISS*もあるので、年代は違うが、ずーっと自然体でショウビズの世界で存在を示し続けたアジアでも人気のグループだった。もちろん、 見えない努力をしてきたから、飽きられずに続けてこられたのは間違いない。解散してしまったが、振り返れば、なんとか乗り越えてきた日々をSMAPで楽しかった「平成」のあの時を取り戻したいと思う気分が広がってきたのではないか。
SMAPは、震災の多かった平成の困難な時代に真摯に向き合い、彼らの好感度をして、明るい発信を続けたことは、時代を励ましたと記憶されている。1995年に阪神・淡路大震災が発生したときにも、その直後の生放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)で自らの言葉で被災者にメッセージを伝え、「がんばりましょう」を歌った。また、『SMAP×SMAP』では、通常放送回の終わりでも東日本大震災などへの支援を欠かさず呼びかけた。そして東日本大震災後の2011年『NHK紅白歌合戦』の大トリで歌った「オリジナル スマイル」は、被災者か否かを問わず、私たち全員の再出発しようとする背中を後押ししてくれるようなものだった。“私たち社会とともにある”そうした、新たなアイドル像を作り上げた。そして平成は終わり、元号は令和へと変わった。だが、令和のコロナ禍は平成の日本社会が抱え込んだ「見えない不安」を究極とも言えるかたちで顕在化させているようにも思える。
当時、まだまだ「テレビ」は世代や性別に関係なく、誰もが楽しめるエンターテインメントを提供するメディアだった。それは言い換えれば、テレビは「安心」を提供するメディアがもたらす共通項だったのである。互いに立場が違っていても、同じものを見て聞いて楽しんでいるという一体感からくる「安心」。SMAPのテレビでの活躍はまさにその象徴であった。そしてこのコロナ禍のなかで、テレビの与える安心感、そしてSMAPが与えてくれた安心感が、今、改めて思い起こされているのではないだろうか。
さらにその後に、音楽番組『CDTV ライブ!ライブ!』(TBSテレビ系)の2020年4月13日放送回では、リクエストスペシャルをした。そこでリクエスト1位の「世界に一つだけの花」がフルバージョンで流れたのでSNSなどで大きな話題になった。解散以降SMAPの歌は曲の一部だけが流れることが、フルバージョンというのはないようだ。YouTubeで見られるものの、TV画面に向かって一緒に見ているというのが、近年失われていたある種の「安心感」になったのではないか。
1991年にデビューしたSMAPは、結成は1988年にされていたので、まさに「平成」という時代とともに歩んだグループだった。
その平成の日本社会は、2度の大きな震災があっただけでなく、バブル崩壊後の長い経済の停滞や格差の拡大に苦しんだ。コンビニは全国に17000店舗程に広がり、かつて家族や地域、学校など私たちの暮らしを支えたが、少子高齢化のコミュニティに綻びが目立つ部分をカバーするようになった。現在、コンビニは約56,000店舗(主要7社、2018年統計)となり、更に一人ひとりの便利を補ってくれるが、突然に襲う感染症を生き抜くかの未体験な不安を抱える時代になった 。
ウイルスという存在は、自分の周囲にも自分のなかにも潜んでいるかもしれない。平成にはどこかまだ他人事であったかもしれない「見えない不安」は、令和に起きた未曽有の不安は、すべてのひとにとって無関係なものではなくなった。では、このコロナ禍のなかで、より深い意味でひととひとがつながるにはどうすればよいのか?平成という時代に、エンターテインメントの世界の持つ力を信じ、人々を結びつけるその力で社会に寄り添い続けたSMAPという存在は、皆が知っている顔として時代の絆に成り得、そのひとつの安心だったのだ。どんな形であれ、今、平成のアイドルグループを、もう一度自分の目で、彼らが仲良かった時期へと映像を巻き戻し、一つにまとまって発するSMAPのキラキラ感をもう一度、皆で一緒に見てみることを望んでいるのではないだろうか。
*2018年、来年度からのワールドツアーをもっての活動休止を発表、2021年7月の地元ニューヨーク公演が最後になると伝える。 2019年、ファイナルツアー「END OF THE ROAD WORLD TOUR」を開始、同年末のNHK紅白歌合戦の客演が日本で最後の公演。
【Yahoo!ニュース個人編集部と共同で企画し、太田省一が執筆した記事。著書に『SMAPと平成ニッポン』(光文社新書)、『中居正広という生き方』『木村拓哉という生き方』(いずれも青弓社)、『紅白歌合戦と日本人』(筑摩書房)などがある。】
出典HP:Yahoo News (5/1)、他
トレンドのトップになった経緯は、NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』(以下、『プロフェッショナル』と表記)から「過去の傑作を再放送するなら?」という旨の呼びかけがあった。すると、2011年にSMAPが出演した回への「是非SMAP完全版お願い致します!!!」「今、日本に元気をくれるのはSMAPです SMAPに会いたいのです」といったリクエストが殺到し、ハッシュタグ「#SMAP完全版」がトレンドランキングを急上昇したのである。 大多数の希望が2011年12月24日にBSで放送した「−SMAPスペシャル完全版」の再放送をリクエストしていたのだ。
現在、新型コロナウイルスによる、テレビ業界ではロケやスタジオ収録ができない現状で、頼みの綱の再放送。NHKも例外ではなく、人気番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』から再放送のリクエストを視聴者から募った。すると、2011年12月24日にBSで放送された『プロフェッショナル 仕事の流儀 SMAPスペシャル完全版』に対するリクエストが、ダントツ1位だった。
番組は、デビュー20周年を迎えていたSMAPの初の海外公演へ向き合う姿が一つの見所だ。それに加えてもう一つ、私たちに大きな印象を残すのが、SMAPの5人が東北地方に足を運び、ファンミーティングで地元の人たちと親しく交流する姿。3月11日に東日本大震災が発生していた年だ。震災直後の2011年3月21日の『SMAP×SMAP』は、緊急生放送で、SMAPの5人は、「いま僕たちに何ができるだろう」という切実な思いを互いに語り合い、そして「世界に一つだけの花」を歌っていた。彼らはファンだけでなく、世の人びとにとってどんな存在となっていった。 『プロフェッショナル』では、彼らが番組の中で“エンターテインメントにかける思い”を伝えたのに加えて、“私たちの社会とともにあること”を大事にしてきたことを語っていた。この2点こそは、SMAPを語るうえで欠かせないものだろう。
さらに同番組の公式ツイッターは、4月9日に、「2006年1月の放送開始まで遡って、過去の傑作を再放送すべく準備を進めています。リクエストありましたら、是非お聞かせください」と発信した。そして同ツイッターは4月29日、「たくさんの再放送リクエスト、ありがとうございます。特に#SMAPスペシャル! こんな時だからこそもう一度見たい…という気持ちは私たちも同じです。可能性、探り続けていきます。」とコメントを残した。
もっとも、現在では再放送の許可を取るためには、木村拓哉が残っている『ジャニーズ事務所』、中居正広が立ち上げた『のんびりな会』、稲垣吾郎・草なぎ剛・香取慎吾が所属する『新しい地図』の3か所が、首を縦に振らないといけない。NHKはツイッターで、3カ所と交渉することにした。ビートルズの再結成が何度もニュースになったし、それぞれに活動はしてヒット曲もだしたけれど、グループが再結成することはなかったように、SMAPもご本人らは兎も角、ショウビズ界は同じ状況なのだろう。そこで、そうした掟を越えて、テレビ番組の再放送であれば、所属事務所が反対しなければ可能だ。NHKが交渉を表明したものの、もし、3事務所のどこかが反対なら、再放送は叶わなくなる。コロナ禍下にある、SMAPファンばかりでなく、彼らのエンターテイメント性は日本を元気づけるのは証明済みなのだから、再放送されることを心待ちにしたいところだ。
考えてみれば、SMAPは平成のテレビで大活躍の時代だった。音楽番組では、当時にして5人がダンスも巧みに歌も歌うというジャニーズの先駆者であったSMAP、アルファベットを並べたグループ名からして、不思議なデビュー戦略だった。十代でのデビューから40代になっていく彼らは、歌番組以外でもスマートに変化し、各個性を成長させた。バラエティやドラマ、さらには料理やスポーツ、ニュースなど多彩なジャンルで彼らの気さくな、それでいて何事にも彼らの熱い情熱を発揮した。音楽の面でもヒットを飛ばして大活躍し、いつも自然体で真面目に面白かった。まで隣のにいちゃんのような気さくさで、まっすぐだった。人気が衰えず活躍し続けたグループとしては、ストーンズは今なお世界コンサートを行えるほど人気の古参バンド、そして元祖ビジュアル系グループというべきKISS*もあるので、年代は違うが、ずーっと自然体でショウビズの世界で存在を示し続けたアジアでも人気のグループだった。もちろん、 見えない努力をしてきたから、飽きられずに続けてこられたのは間違いない。解散してしまったが、振り返れば、なんとか乗り越えてきた日々をSMAPで楽しかった「平成」のあの時を取り戻したいと思う気分が広がってきたのではないか。
SMAPは、震災の多かった平成の困難な時代に真摯に向き合い、彼らの好感度をして、明るい発信を続けたことは、時代を励ましたと記憶されている。1995年に阪神・淡路大震災が発生したときにも、その直後の生放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)で自らの言葉で被災者にメッセージを伝え、「がんばりましょう」を歌った。また、『SMAP×SMAP』では、通常放送回の終わりでも東日本大震災などへの支援を欠かさず呼びかけた。そして東日本大震災後の2011年『NHK紅白歌合戦』の大トリで歌った「オリジナル スマイル」は、被災者か否かを問わず、私たち全員の再出発しようとする背中を後押ししてくれるようなものだった。“私たち社会とともにある”そうした、新たなアイドル像を作り上げた。そして平成は終わり、元号は令和へと変わった。だが、令和のコロナ禍は平成の日本社会が抱え込んだ「見えない不安」を究極とも言えるかたちで顕在化させているようにも思える。
当時、まだまだ「テレビ」は世代や性別に関係なく、誰もが楽しめるエンターテインメントを提供するメディアだった。それは言い換えれば、テレビは「安心」を提供するメディアがもたらす共通項だったのである。互いに立場が違っていても、同じものを見て聞いて楽しんでいるという一体感からくる「安心」。SMAPのテレビでの活躍はまさにその象徴であった。そしてこのコロナ禍のなかで、テレビの与える安心感、そしてSMAPが与えてくれた安心感が、今、改めて思い起こされているのではないだろうか。
さらにその後に、音楽番組『CDTV ライブ!ライブ!』(TBSテレビ系)の2020年4月13日放送回では、リクエストスペシャルをした。そこでリクエスト1位の「世界に一つだけの花」がフルバージョンで流れたのでSNSなどで大きな話題になった。解散以降SMAPの歌は曲の一部だけが流れることが、フルバージョンというのはないようだ。YouTubeで見られるものの、TV画面に向かって一緒に見ているというのが、近年失われていたある種の「安心感」になったのではないか。
1991年にデビューしたSMAPは、結成は1988年にされていたので、まさに「平成」という時代とともに歩んだグループだった。
その平成の日本社会は、2度の大きな震災があっただけでなく、バブル崩壊後の長い経済の停滞や格差の拡大に苦しんだ。コンビニは全国に17000店舗程に広がり、かつて家族や地域、学校など私たちの暮らしを支えたが、少子高齢化のコミュニティに綻びが目立つ部分をカバーするようになった。現在、コンビニは約56,000店舗(主要7社、2018年統計)となり、更に一人ひとりの便利を補ってくれるが、突然に襲う感染症を生き抜くかの未体験な不安を抱える時代になった 。
ウイルスという存在は、自分の周囲にも自分のなかにも潜んでいるかもしれない。平成にはどこかまだ他人事であったかもしれない「見えない不安」は、令和に起きた未曽有の不安は、すべてのひとにとって無関係なものではなくなった。では、このコロナ禍のなかで、より深い意味でひととひとがつながるにはどうすればよいのか?平成という時代に、エンターテインメントの世界の持つ力を信じ、人々を結びつけるその力で社会に寄り添い続けたSMAPという存在は、皆が知っている顔として時代の絆に成り得、そのひとつの安心だったのだ。どんな形であれ、今、平成のアイドルグループを、もう一度自分の目で、彼らが仲良かった時期へと映像を巻き戻し、一つにまとまって発するSMAPのキラキラ感をもう一度、皆で一緒に見てみることを望んでいるのではないだろうか。
*2018年、来年度からのワールドツアーをもっての活動休止を発表、2021年7月の地元ニューヨーク公演が最後になると伝える。 2019年、ファイナルツアー「END OF THE ROAD WORLD TOUR」を開始、同年末のNHK紅白歌合戦の客演が日本で最後の公演。
【Yahoo!ニュース個人編集部と共同で企画し、太田省一が執筆した記事。著書に『SMAPと平成ニッポン』(光文社新書)、『中居正広という生き方』『木村拓哉という生き方』(いずれも青弓社)、『紅白歌合戦と日本人』(筑摩書房)などがある。】
出典HP:Yahoo News (5/1)、他
2020年05月04日
コロナ「突然重症化した人」の驚くべき共通点 NY緊急医療にあたった医師、 「突然重症化した人」の驚くべき共通点を指摘
大学OG・OB研究会で、Zoomミーティングの呼びかけがあった。志村ケンさんの入院のニュース後、第二回目たいりょ区開催のメールでT君のコロナ訃報が記された。研究会の中でも最も活躍して剛健そうな彼は、多くの人と会っていたのは想像に堅いが、急激な肺炎の進行だったとの話で、先生はじめ一同が悲嘆にくれた。医療現場のひっ迫が想像されたが、なんらかの対処で救えたはずだと苛立ちも覚えた。
そんな中で、NYの緊急医療を指導する立場のRichard Levitan医師が、救急治療室を10日間見聞、次のような処方があると報告が目にとまった。ウイルスを追跡するのではなく、ウイルスより先回りするのは今なのではないか。Levitan医師のレポート(拙ブログでは下記に、日本語訳を更に抜粋)によって、今までに見たこともない肺炎への急激な進行がある、そのための医療現場の対抗策へ先回りすべきだとの示唆があり、改めて難しい事態に置かれていると分かる。
一般の私たちは、感染を防ぐ細心の注意をしてウイルスを避ける3密意識と手洗。医療困窮状態の現場に助力するつもりで、気をゆるめず予防と体力維持に努める時だ。30分毎にラジオ体操(当ブログ4/24に動画選)を流して体を動かすのが、目下のおススメ。
* * *
咳、倦怠感、発熱のある人たちについても、たとえウイルス検査を受けていなくても、あるいは検査結果が陰性だったとしても、血中酸素飽和度のモニタリングを受けるべきだ。PCR検査の精度は約70%しかないのをアメリカ人の大部分は、知らない。そして新型コロナウイルスの検査で陽性になったすべての患者は、血中酸素飽和度のチェックを2週間にわたりするべきだ。新型コロナ肺炎は通常、この2週間のうちに発症するからだ。
現在までに、新型コロナによるアメリカ内での死者数は4万600人を超え、ニューヨーク州だけで1万人を超えている。パルスオキシメーターの正確性は100%ではなく、また万能薬でもない。今後も、避けられない死や最悪な結果がなくなることはないだろう。なぜ特定の患者が重症化するのか、なぜ多臓器不全を発症する患者がいるのか、私たちはまだ完全には理解していない。すでに慢性疾患で衰弱している多くの高齢者や基礎的な肺疾患のある人々には、どんなに積極的な治療を行ってもそれが及ばない場合もある。
私たちは、新型コロナ肺炎が、最初に「サイレント(無症候性)低酸素症」という酸素欠乏を引き起こすことを認識し始めた。
陰湿で検出しにくい性質から「サイレント」と呼ばれている。肺炎では患者は通常、胸部の不快感や呼吸時の痛みなどの呼吸障害を発症する。しかし、新型コロナ肺炎の場合、当初患者は酸素量が低下しても、息切れを感じない。しかしその間、驚くほど酸素濃度が低下し、中等度から重度の肺炎(胸部X線写真で見られる)になっていく。正常な酸素飽和度は94%から100%だが、私が見た患者の中には、酸素飽和度が50%にまで低下していた例もある。新型コロナによる死亡は、肺機能の悪化によるものが圧倒的に多い。息切れを感じることなく突然死亡する新型コロナ患者の症例は、無症候性低酸素症が急速に呼吸不全に進展する事態で説明できる(ただし、新型コロナ患者の大半は症状が比較的軽度で、治療なしで、1、2週間で回復しているようだ)。患者の2割はその後、より危険性の高い肺損傷段階へと進展する。液体がたまり、肺は硬くなる。二酸化炭素レベルが上昇し、患者は急性呼吸不全を発症する。目立って呼吸がきつくなり、危険なほどの低酸素レベルで病院にやってきたときにはもう、最終的に人工呼吸器が必要となることが多い。 多くの人が最終的に人工呼吸器につながれ、これが機器不足につながっている。そして、いったん人工呼吸器につながれたら、多くの人が死んでいく。
しかし、私たちは現在より上手く対処することができる。挿管や人工呼吸器に頼ることを避けるために私たちができることはほかにもある。患者の体位変換(患者をうつ伏せや横に寝かせること)を行うことにより、新型コロナ肺炎で最も影響を受ける下肺と後肺が開くことができる。素投与と体位変換は患者の呼吸を助け、多くの場合、病気の進行を防ぐように見受けられた。カプトによる予備研究では、新型コロナ肺炎が進行した患者4人のうち3人が、この戦略で対処した直後の24時間内に人工呼吸器を必要としなくなったとのことだ。
新型コロナ肺炎を患う患者をより多く迅速に特定し、それらの患者をより効果的に治療するひとつの方法がある。その方法では、病院または医院でのコロナウイルス検査を待つ必要はない。普及型の医療器具を使って無症候性の低酸素症を早期に発見することが求められる。その器具とは「パルスオキシメーター」であり、ほとんどの薬局で処方箋なしに購入できる。
パルスオキシメーターは、体温計と同様、複雑なものではない。この小さな機器はボタン1つで起動する。利用者が指先に装着すると数秒で、酸素飽和度と脈拍数を表す2つの数字が表示される。パルスオキシメーターは、酸素化障害および高心拍数を検知する器具として非常に信頼度が高い。
パルスオキシメーターは、私が知る2人の救急医の命を救うのに役立った。早い段階で治療の必要性を警告したのだ。2人とも自分の酸素レベルが下がっていることに気づき、病院に行って症状回復へと至った(1人ははより長く、高度な治療が必要だったが)。低酸素症の発見、早期治療、詳細なモニタリングは、イギリスのボリス・ジョンソン首相の治療にも役立ったようだ。
パルスオキシメーターを活用したクリーニングが広く普及することにより、新型コロナ肺炎に関連した呼吸障害を早期に発見できるシステムが確立できる。現在、多くの緊急治療室がこの病気に圧倒されているか、あるいはその状態に陥るまで秒読みの状況にある。無症候性の低酸素症をスクリーニングすることにより、新型コロナ肺炎の初期段階を早期に特定して治療するためのリソースを提供する必要がある。
筆者のRichard Levitanのプロフィール: 緊急医療医として、30年間救急医療に携わっている。1994年には、挿管法を指導する画像システムを考案した。呼吸を助けるための管を挿入するプロセスを指導。挿管法のリサーチを行い、過去20年は世界各地の医師たちに向けて気管処置の講座を行っている。
3月末、新型コロナウイルス感染患者がニューヨークの病院にあふれ返るようになり、ベルビュー病院で10日間、ボランティアで支援にあたった際の調査報告として書いたもの。(C)2020 The New York Times News Services
出典HP:https://wm.zaq.ne.jp/do/mail/folder/view
つづき
そんな中で、NYの緊急医療を指導する立場のRichard Levitan医師が、救急治療室を10日間見聞、次のような処方があると報告が目にとまった。ウイルスを追跡するのではなく、ウイルスより先回りするのは今なのではないか。Levitan医師のレポート(拙ブログでは下記に、日本語訳を更に抜粋)によって、今までに見たこともない肺炎への急激な進行がある、そのための医療現場の対抗策へ先回りすべきだとの示唆があり、改めて難しい事態に置かれていると分かる。
一般の私たちは、感染を防ぐ細心の注意をしてウイルスを避ける3密意識と手洗。医療困窮状態の現場に助力するつもりで、気をゆるめず予防と体力維持に努める時だ。30分毎にラジオ体操(当ブログ4/24に動画選)を流して体を動かすのが、目下のおススメ。
* * *
咳、倦怠感、発熱のある人たちについても、たとえウイルス検査を受けていなくても、あるいは検査結果が陰性だったとしても、血中酸素飽和度のモニタリングを受けるべきだ。PCR検査の精度は約70%しかないのをアメリカ人の大部分は、知らない。そして新型コロナウイルスの検査で陽性になったすべての患者は、血中酸素飽和度のチェックを2週間にわたりするべきだ。新型コロナ肺炎は通常、この2週間のうちに発症するからだ。
現在までに、新型コロナによるアメリカ内での死者数は4万600人を超え、ニューヨーク州だけで1万人を超えている。パルスオキシメーターの正確性は100%ではなく、また万能薬でもない。今後も、避けられない死や最悪な結果がなくなることはないだろう。なぜ特定の患者が重症化するのか、なぜ多臓器不全を発症する患者がいるのか、私たちはまだ完全には理解していない。すでに慢性疾患で衰弱している多くの高齢者や基礎的な肺疾患のある人々には、どんなに積極的な治療を行ってもそれが及ばない場合もある。
私たちは、新型コロナ肺炎が、最初に「サイレント(無症候性)低酸素症」という酸素欠乏を引き起こすことを認識し始めた。
陰湿で検出しにくい性質から「サイレント」と呼ばれている。肺炎では患者は通常、胸部の不快感や呼吸時の痛みなどの呼吸障害を発症する。しかし、新型コロナ肺炎の場合、当初患者は酸素量が低下しても、息切れを感じない。しかしその間、驚くほど酸素濃度が低下し、中等度から重度の肺炎(胸部X線写真で見られる)になっていく。正常な酸素飽和度は94%から100%だが、私が見た患者の中には、酸素飽和度が50%にまで低下していた例もある。新型コロナによる死亡は、肺機能の悪化によるものが圧倒的に多い。息切れを感じることなく突然死亡する新型コロナ患者の症例は、無症候性低酸素症が急速に呼吸不全に進展する事態で説明できる(ただし、新型コロナ患者の大半は症状が比較的軽度で、治療なしで、1、2週間で回復しているようだ)。患者の2割はその後、より危険性の高い肺損傷段階へと進展する。液体がたまり、肺は硬くなる。二酸化炭素レベルが上昇し、患者は急性呼吸不全を発症する。目立って呼吸がきつくなり、危険なほどの低酸素レベルで病院にやってきたときにはもう、最終的に人工呼吸器が必要となることが多い。 多くの人が最終的に人工呼吸器につながれ、これが機器不足につながっている。そして、いったん人工呼吸器につながれたら、多くの人が死んでいく。
しかし、私たちは現在より上手く対処することができる。挿管や人工呼吸器に頼ることを避けるために私たちができることはほかにもある。患者の体位変換(患者をうつ伏せや横に寝かせること)を行うことにより、新型コロナ肺炎で最も影響を受ける下肺と後肺が開くことができる。素投与と体位変換は患者の呼吸を助け、多くの場合、病気の進行を防ぐように見受けられた。カプトによる予備研究では、新型コロナ肺炎が進行した患者4人のうち3人が、この戦略で対処した直後の24時間内に人工呼吸器を必要としなくなったとのことだ。
新型コロナ肺炎を患う患者をより多く迅速に特定し、それらの患者をより効果的に治療するひとつの方法がある。その方法では、病院または医院でのコロナウイルス検査を待つ必要はない。普及型の医療器具を使って無症候性の低酸素症を早期に発見することが求められる。その器具とは「パルスオキシメーター」であり、ほとんどの薬局で処方箋なしに購入できる。
パルスオキシメーターは、体温計と同様、複雑なものではない。この小さな機器はボタン1つで起動する。利用者が指先に装着すると数秒で、酸素飽和度と脈拍数を表す2つの数字が表示される。パルスオキシメーターは、酸素化障害および高心拍数を検知する器具として非常に信頼度が高い。
パルスオキシメーターは、私が知る2人の救急医の命を救うのに役立った。早い段階で治療の必要性を警告したのだ。2人とも自分の酸素レベルが下がっていることに気づき、病院に行って症状回復へと至った(1人ははより長く、高度な治療が必要だったが)。低酸素症の発見、早期治療、詳細なモニタリングは、イギリスのボリス・ジョンソン首相の治療にも役立ったようだ。
パルスオキシメーターを活用したクリーニングが広く普及することにより、新型コロナ肺炎に関連した呼吸障害を早期に発見できるシステムが確立できる。現在、多くの緊急治療室がこの病気に圧倒されているか、あるいはその状態に陥るまで秒読みの状況にある。無症候性の低酸素症をスクリーニングすることにより、新型コロナ肺炎の初期段階を早期に特定して治療するためのリソースを提供する必要がある。
筆者のRichard Levitanのプロフィール: 緊急医療医として、30年間救急医療に携わっている。1994年には、挿管法を指導する画像システムを考案した。呼吸を助けるための管を挿入するプロセスを指導。挿管法のリサーチを行い、過去20年は世界各地の医師たちに向けて気管処置の講座を行っている。
3月末、新型コロナウイルス感染患者がニューヨークの病院にあふれ返るようになり、ベルビュー病院で10日間、ボランティアで支援にあたった際の調査報告として書いたもの。(C)2020 The New York Times News Services
出典HP:https://wm.zaq.ne.jp/do/mail/folder/view
つづき
2020年05月03日
抗コロナ治療薬・アビガンの投与可否の理由
フリーアナウンサーの赤江珠緒(45)が夫婦で感染した。テレビ朝日でキャスターの富川悠太アナが感染した『報道ステーション』のスタッフであるので、夫に症状が出て先に感染が判明。妻である赤江も他人に感染させるリスクがあると判断して、担当するラジオ番組の出演を自粛して自宅に留まっていたが、その後に赤江自身の感染が判明して公表した。夫婦には2歳の子どもがいるが、PCR検査の結果、この子は陰性だという。しかし、共にウイルス感染となった夫婦は現在、感染していない子どもを親や親戚などに預けずに自宅で子どもの面倒を見続けている。
新型コロナウイルスに感染し、再検査で肺炎と診断されて入院中のフリーアナウンサー赤江珠緒が、1日夜にTBSラジオで放送された「荻上チキ・Session−22」(月〜金曜午後10時)にメールを託したという。赤江はこれまで、自らがパーソナリティーを務めるTBSラジオ「赤江珠緒たまむすび」(月〜金曜午後1時)にメッセージを寄せる形で、自身の病状を報告してきた。
4月29日の放送でも、4月15日に感染後、熱が10日ほど続き、医師の勧めで再度、エックス線検査と血液検査を受けた結果、肺炎が判明し、感染11日目の同25日に即、入院したと報告していた。ただ、土日を挟んで状況が変わることも考慮し、金曜夜放送の「荻上チキ・Session−22」にアビガンを投与され「肺の状態が改善しています」と報告した。
その上で、アビガンが投与される人、されない人がいることに臆測が飛び交っていると指摘し、アビガンを使用できるのは、アビガンの研究を行っている機関に研究対象グループとして申請した病院だけだと説明した。
赤江はメールの中で「入院してから、アビガンを処方してもらい、肺の状態が改善しています。ただ、皆様、ご承知の通り、このアビガン、催奇形性(胎児に奇形を起こすこと)などの副作用があるということで、まだコロナへの認可が下りていません」と、アビガンには副作用があることを、改めて説明した。
その上で「結果、現在、アビガンの研究を行っている機関と、そこに研究対象グループとして申請した病院しか使えないというのが現状のようです。ですので、ちまたでは、アビガンが使える人と、使わない人の差は何? 医療関係者にコネでもあるの? なんていう臆測まで飛び交っていますが、そういうことはないようです」と説明した。
続けて「患者は入院の病院を選べませんが、たまたま、その病院が申請を済ませていた場合、使える、そうでなければ使えないというのが現状のようです」と説明。その上で「この申請が、必要書類などがかなり多く、大変な作業だったと医療現場の方から聞きました」と入院先の病院で取材した、医療関係者の声を紹介した。
赤江は「この薬のメリット、デメリットのバランスが難しいので判断が難しいところですが、私は悪化しすぎる前の、タイミングの良いところで投与できた感があります。なぜ使う、使わないに差があるのか、私も疑問でしたので、院内の先生方にうかがい、分かった範囲でご報告いたしました」という。
出典;日刊スポーツ新聞社 2020/05/02 10:52
新型コロナウイルスに感染し、再検査で肺炎と診断されて入院中のフリーアナウンサー赤江珠緒が、1日夜にTBSラジオで放送された「荻上チキ・Session−22」(月〜金曜午後10時)にメールを託したという。赤江はこれまで、自らがパーソナリティーを務めるTBSラジオ「赤江珠緒たまむすび」(月〜金曜午後1時)にメッセージを寄せる形で、自身の病状を報告してきた。
4月29日の放送でも、4月15日に感染後、熱が10日ほど続き、医師の勧めで再度、エックス線検査と血液検査を受けた結果、肺炎が判明し、感染11日目の同25日に即、入院したと報告していた。ただ、土日を挟んで状況が変わることも考慮し、金曜夜放送の「荻上チキ・Session−22」にアビガンを投与され「肺の状態が改善しています」と報告した。
その上で、アビガンが投与される人、されない人がいることに臆測が飛び交っていると指摘し、アビガンを使用できるのは、アビガンの研究を行っている機関に研究対象グループとして申請した病院だけだと説明した。
赤江はメールの中で「入院してから、アビガンを処方してもらい、肺の状態が改善しています。ただ、皆様、ご承知の通り、このアビガン、催奇形性(胎児に奇形を起こすこと)などの副作用があるということで、まだコロナへの認可が下りていません」と、アビガンには副作用があることを、改めて説明した。
その上で「結果、現在、アビガンの研究を行っている機関と、そこに研究対象グループとして申請した病院しか使えないというのが現状のようです。ですので、ちまたでは、アビガンが使える人と、使わない人の差は何? 医療関係者にコネでもあるの? なんていう臆測まで飛び交っていますが、そういうことはないようです」と説明した。
続けて「患者は入院の病院を選べませんが、たまたま、その病院が申請を済ませていた場合、使える、そうでなければ使えないというのが現状のようです」と説明。その上で「この申請が、必要書類などがかなり多く、大変な作業だったと医療現場の方から聞きました」と入院先の病院で取材した、医療関係者の声を紹介した。
赤江は「この薬のメリット、デメリットのバランスが難しいので判断が難しいところですが、私は悪化しすぎる前の、タイミングの良いところで投与できた感があります。なぜ使う、使わないに差があるのか、私も疑問でしたので、院内の先生方にうかがい、分かった範囲でご報告いたしました」という。
出典;日刊スポーツ新聞社 2020/05/02 10:52
2020年05月02日
春の叙勲、女性受賞者は9.9%
政府は春の受章者を決めた。女性の受章者は412人(9.9%)で、2003年秋の叙勲制度改正以降、過去最多だった。また、2016年には外国人叙勲の発令数を増やす方針が閣議了解され、17年秋以降は130〜140人台で推移。今回は57の国・地域の117人にとどまった。新型コロナウイルスの感染拡大が影響したとみられるが、ビル・ゲイツ氏が含まれる。全体での内訳は、大綬章7人、重光章38人、中綬章348人、小綬章953人、双光章1526人、単光章1309人。
政府は、5月に皇居で親授式と伝達式を予定していたが、新型コロナの影響で延期。天皇陛下は例年、中綬章から単光章までの受章者と皇居で面会されるが、今回は中止が決まった。
政府は、5月に皇居で親授式と伝達式を予定していたが、新型コロナの影響で延期。天皇陛下は例年、中綬章から単光章までの受章者と皇居で面会されるが、今回は中止が決まった。
2020年05月01日
ガンバる我孫子、NHKニュースで報道

今春、コロナの影響で雇用がされなくなった方たちを臨時職員として採用をしました、本日のニュースで報道アリ。
★我孫子市は、市民の不安、ご不便に電話による生活相談を行います
5月2日(土曜日)から5月6日(水曜日)
社会福祉課(電話:04-7185-1113)
★公共施設は5月31日(日曜日)まで臨時休館します
詳しくは、公共施設の臨時休館のページをご覧ください。
★イベント等の自粛対応について
市主催イベント等の中止または延期及び民間等が主体となるイベント等(市の後援を含む)に自粛要請について、6月30日(火曜日)まで延長する。
★市内の公園の遊具等の使用禁止について(4月30日追加)
高野山桃山・我孫子駅南口東・柴崎台中央・柴崎台東・柴崎台西・柴崎台南・柴崎台北・五本松・宮ノ森・布佐駅南口西公園の複合遊具の使用は3密を防ぐため禁止とします。※4月30日(木曜日)から 5月10日(日曜日)まで
手賀沼公園の複合遊具2基とバスケットコートを4月22日(水曜日)から5月31日(日曜日)まで使用休止。
湖北台中央公園のバスケットコートを4月24日(金曜日)から5月31日(日曜日)まで使用休止。
手賀沼親水広場第2駐車場の利用休止
4月29日(水曜日)から5月6日(水曜日)(手賀沼周辺のふれあい緑道駐車場が閉鎖となったため)
★小・中学校の臨時休校
市内一斉休校を5月31日(日曜日)まで延長が決まりました。
例年の夏季休業期間を縮小、7月21日〜31日および8月21〜31日を授業日とします。
※入学式は6月2日(火曜日)(小学校:午前、中学校:午後)に行います。
★市民体育館駐車場の閉鎖について(4月23日)
土曜日・日曜日・祝祭日について駐車場を閉鎖する(利根川ゆうゆう公園内のスポーツ施設の無断使用が見られるため)。
◎5月1日(金曜日)に「特別定額給付金推進室」を設置しました
市では、特別定額給付金が市民の皆様に行き渡るよう手続きを進めています。
マイナンバーカードによるオンライン申請の受付
※現在は準備中です。申請できるようになり次第、改めてご連絡します。
郵送申請による申請書送付
5月25日(月曜日)から送付予定
*DV被害により避難している方など、事情により令和2年4月27日以前に今お住まいの市区町村に住民票を移すことができない方は、手続きについて市役所の相談窓口にご連絡ください。04-7185-1111(代表)で「内線393か394の相談窓口をお願いします」とお伝えください。詳しくは配偶者からの暴力を理由に避難している方の特別給付金についての市HPをご覧ください。
https://www.city.abiko.chiba.jp/shisei/kyoudousankaku/dvhigaikyufukin.html
*特別定額給付金の給付を装った特殊詐欺等にご注意ください。