2020年04月30日
手作りマスクの効用
冒頭の女性に中国のマスク事情について聞いてみると、こんな答えが返ってきた。
「中国でも1月末から2月末くらいまでの間、マスクはかなり不足していました。上海の薬局でもマスクが買えなくて、殴り合いのトラブルになったという話も聞きました。手に入らないので、やむを得ず代用品を使う人もいた。例えば、オレンジやグレープフルーツなど果物の皮とか、ひょうたんの皮、頭から顔まですっぽり入るような大きなペットボトルとか、ブラジャーのカップ、生理用ナプキンなど。まるでジョークみたいな話ですが、本当なんです。幸い、私はそういうものは使わずに済みましたけど……」
この女性はPM2.5対策として、普段からマスクを買い置きしていたため大丈夫だったというが、まったく持ち合わせがなくて困った人もいた。また、武漢を含む湖北省や浙江省など感染者が多かった地域では、たとえ使い捨てのマスクがあっても心配でたまらず、N95マスクなどの高機能製品を求めたり、マスクの上からさらにビニール袋を頭からすっぽりかぶったり、目元にスキー用ゴーグルを着用するなど、二重三重にしっかりガードしていた人もいたという。
しかし、日本人が使っているような手作りマスクをしている人は、中国のSNSやニュースでも、全然見かけなかった。その理由はなぜなのか。日本に3年ほど住んだ経験のある中国人女性に聞いてみたところ、こう推測する。
■基本的な裁縫ができることに驚いた
「中国でも、特に内陸部に行けば、刺繍をしたり、編み物をしたり、子どもの服を作るなど、手芸をする女性はもちろんいます。手芸というよりも、昔は必要に迫られて作っていた家事の一つでした。でも、現在、都市部の比較的若い世代で裁縫ができる女性はあまり多くはありません。ネットで布を購入して、コスプレ用の派手な衣装を作ったりする若い女性はいるのですが、そもそもミシンがある家庭自体、少ないでしょう。それが理由の一つだと思います。
私が日本に住んでいたときにとても驚いたのは、多くの日本人女性は基本的には裁縫ができる、ということでした。面倒だからしないとか、上手じゃないから作らない、という人も当然いるでしょうが、日本ではほとんどの女性が学校で裁縫を習ったことがあるんですよね。確かに、日本の女性にとって、幼稚園に通う子どもの袋とか、夫のワイシャツのボタンつけとか、日常生活の中で縫い物をしなければならない場面はけっこう多い。
学校のバザーなどもあると聞きました。だから、マスクがないなら布を買ってきて、自分でマスクを作ろうと考える人が大勢いるんだ、ということにも納得します。これは日本人、特に日本女性のすばらしいところだと思います」
「日本人はもともと手先が器用で、小さなものをコツコツ作るのが得意です。実質的な効果がどれだけあるのか、ということよりも、周囲に迷惑をかけず、少しでもお互いが安心できるように、エチケットとして布マスクを作って、それをつけている人が多いのではないでしょうか。
それに、繊細でかわいいデザインにすれば、自分だけでなく、誰かの心を和ませる効果もある。そういう姿はとてもほほえましい。日本人は気づかないかもしれませんが、日本の生活の質の高さが感じられます」
■「世界で日本だけではないでしょうか」
この女性によると、もとはといえば、中国が発端で日本はマスク不足に陥ってしまった。そのため、日本のドラッグストアの前に並ぶ人の列をネットで見るたびに心苦しく思っていたという。だが、非常時になっても、日本では果物の皮とか、ペットボトルをかぶる人が1人もいないことに驚き、手作りマスクという発想にも感激しているという。
「日本人女性が作った手作りマスクを見ると、『日本人らしい匠の精神』が発揮されていると思います。欧米を見ても、東南アジアを見ても、手作りマスクの輪がこんなに広がっている国は一つもない。日本人にとってはごく自然に、そして、やむを得ず始めたことでしょうが、こういうことができるのは、世界で日本だけではないでしょうか」
苦肉の策でやっていることとはいえ、海外からはこのように見えているのだと聞き、逆にこちらのほうが驚かされ、うれしい。
出典:プレジデント・オンライン(4/29)つづき
2020年04月29日
マスクで慌てない、和の心得
世界中の人々が「マスクがない、マスクがない」と憂いています。ドラッグストアの前でマスクを手に入れるために、行列を作るのも感染リスクが高くなります。悩んいる人に朗報です。
そこで、先人の知恵を借りて工夫をすることで、今のマスク不足は解消することができます。日本では古来より神事などにおいて、飛沫を防ぐために和紙をマスクのように使って来たならわしがあります。先人たちの知恵を現代に活かすべきだと思って、家でできるマスクを考案しました。
懐紙のマスクはあくまでも応急的なものですが、新しいマスクが手に入らずお困りの方には、見た目も都知事の百合子マスクのような感じです。
裁縫道具、型紙も不要、家庭でお子様と共に簡単に作ることができますので、HPで紹介されておりますので、ご利用ください。
参照HP;https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200429-00010000-seraijp-life&p=1
そこで、先人の知恵を借りて工夫をすることで、今のマスク不足は解消することができます。日本では古来より神事などにおいて、飛沫を防ぐために和紙をマスクのように使って来たならわしがあります。先人たちの知恵を現代に活かすべきだと思って、家でできるマスクを考案しました。
懐紙のマスクはあくまでも応急的なものですが、新しいマスクが手に入らずお困りの方には、見た目も都知事の百合子マスクのような感じです。
裁縫道具、型紙も不要、家庭でお子様と共に簡単に作ることができますので、HPで紹介されておりますので、ご利用ください。
参照HP;https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200429-00010000-seraijp-life&p=1
2020年04月28日
コロナ後の日本、新世界観
コロナショックで世界の経済活動をストップした。
そこで、IMFは2020年の実質GDP予測を−3%に下方修正。アメリカは−5.9%、中国は1.2%、日本は−5.2%となっている。すでに日本でもリストラ始まっており、大恐慌の様相をみせる。しかし、アナリストの馬渕磨理子氏は「日本が一人勝ちする可能性がある」と指摘する−−。
◎コロナとの戦争に悪戦苦闘する政府
リーマンショックは金融危機から端を発したトップダウン型のショックならば、コロナショックは感染拡大を防ぐために実経済が止まるというボトムアップ型のショックだと考えます。このショックを生き抜く最大のポイントは、中央銀行や国の支援はもちろん重要ですが、『地方自治・国民性・医療制度』がキーワードになってきます。その点からいえば、日本はこの3点において誇らしい優位性があるのです。
国内では、東京都の小池百合子都知事や大阪府の吉村洋文知事など、自治体の首長の存在感が増しています。一方で、国は「コロナとの戦争下」での政権運営に悪戦苦闘しています。「減収世帯に30万円の支給措置」を朝令暮改に撤回し、「国民一人あたり10万円の支給」へと変更するなど、財政規律のバランスなどにご苦労が伺えます。
そんな中、自治体の首長はなんとも力強いです。「命を守る」と発信し続ける小池知事は15日、新型コロナウイルス対策の第4弾となる緊急対策を発表し、総額約8000億円を打ち出しています。中小・零細事業者への支援を拡充し、融資枠の拡大、飲食店への助成、休業要請に応じた事業者への協力金支給などを2020年度補正予算案に盛り込みました。休業や営業時間短縮は経営に大きな影響を与えており、要請に応じた事業者への対応として、1店舗のみ経営する事業者には50万円、2店舗以上の場合は100万円を配るとしています。これらの受給申請の受け付けを22日に始め、5月上旬にも支給が始められるようです。
◎自治体の首長こそ、アフターコロナの光
また、大阪の吉村知事と、大阪市の松井一郎市長が、新型コロナウイルス感染拡大で逼迫する医療現場で不足する防護服の代用として、緊急に「雨がっぱ」買い取りを表明したことも話題に。これに対して10万着の無償提供が寄せられるなど多くの共感を得ながらにして、医療現場を守りました。加えて、吉村知事はソフトバンクグループの孫正義会長兼社長が18日に発したツイッターに即座に反応しています。孫会長が医療用フェイスシールドと医療用メガネを緊急に調達できる可能性に言及し、このツイートに吉村知事が「是非、大阪府で買取りさせて頂ければと思います」と申し出ています。孫会長は「一緒にコロナとの闘い頑張りましょう」と返答するなど、官と民が一体となれば、これだけ早い対応が出来ることが如実になっています。地方自治の首長の牽引力、泥臭さこそ、withコロナを耐え忍び、アフターコロナでも日本が力強く生きていける「光」となっています。
◎集団で均衡を保つ日本の国民性
今回の新型コロナで、日本が今後、評価されるかもしれない点は、期待できます。
時期尚早かもしれませんが、日本人的性質がみえます。渋谷のスクランブル交差点を誰もぶつかることなく綺麗に渡りきる感覚。言葉では説明しきれないですが、あのような均衡を保ちながら進む感覚を、他の国にはできないことを日本人は持ち合わせているのです。法的な禁止措置を取らず、都市封鎖を行わないまでも外出の自粛に従う国民性は長年積み重ねられたDNAだとすら感じます。
まだまだ中小企業ではリモートワークの移行が難しいとも言われており、緊急事態宣言も遅すぎるとの意見はありますが、ある程度の効果を出していると言って良いでしょう。お彼岸を過ごし、3月21日と22日には、お花見を楽しむ人の姿が散見されました。これは日本人の行動に疑問が寄せられましたが、背景にはその直前の安倍首相の記者会見で「政府の専門家によれば、取られた対策はウイルス拡大防止に効果があった」と話し、安心感を与えてしまった点は否めません。
もっとも、日本が諸外国の様に、いきなり緊急事態宣言を出していたら、どうなっていたか? 3月下旬から4月第1週目あたりは、各国の都市封鎖の情報から、日本でも「緊急事態宣言=都市封鎖」かとの誤った情報が出回っていました。国は、緊急事態宣言=都市封鎖ではないという情報がある程度行きわたるまで時間を要し、買い占めなどの混乱を招かないように時期を見計らったともみられ、その意味では、「タイミングは良かった」という見方もできなくはありません。
デマが出回っていたあの状況下での緊急事態宣言は回避して正解なのです。
群集心理が暴走した末は恐ろしいものです。ある意味国民を、混乱に陥れることなく、自粛に移行できたのではないでしょうか。
一方で、内閣官房が4月14日に、JR東日本、JR西日本、JR九州、東京メトロがまとめた主要駅の改札通過人数の推移を発表しています。20年4月12日と前年同期と比較して、改札通過人数は、東京駅84.0%減、新宿駅86.0%減、渋谷駅81.0%減、池袋駅81.0%減、横浜駅82.0%減、千葉駅71.0%減、東京メトロ全駅82.0%減、大阪駅93.0%減、三ノ宮駅80.0%減、博多駅(在来線)83.0%減となっています。法的な規制なしに効果を出していることが伺えます。
◎絶望的な医療崩壊寸前も、歯止めか
ニューヨークでは1日の死者数が約700〜800人となり、イタリアでは死者数がなお約600人となっています(4月18日時点)。各国と比べて日本は明らかに、感染者数と死亡者数が少ない訳です。現時点ではPCR検査の数が少ないからだとの意見も多いです。しかし、ニューヨークやイタリアのように、葬儀崩壊、死者が溢れている事態には陥っていないので、ことからも死者数のデータにはある程度の信憑性があると言えるでしょう。
まだ、多くのことは分かっていないですが、4月2日にミシガン州の保健社会福祉省が人種別の死者数の内訳を発表したデータによると、ミシガン州において新型コロナウイルス感染者の黒人が占める割合は33%・白人は25%、死者数は黒人が41%・白人は28%だったことが公開されています。アフリカ系アメリカ人の人たちはベースとして、高血圧、脳卒中、糖尿病の割合が高くなっており、こういった健康格差は貧富の格差から生まれていると考えられます。日本は国民健康保険制度で長い年月の中で医療に守られている国であり、医療格差が少ないことも、今回の致死率の低さに関係してる可能性も考えられます。各国比較してみると、貧富の差と医療に日頃からアクセスできていたかどうかが、数字を通して顕著に現れてると思われます。
◎日本が誇る技術「アビガン」
日本の技術が世界を救うかもしれません。富士フイルムホールディングスが開発してる「アビガン」について、新型コロナウイルスに感染した患者の症状を改善させた例が複数報告されています。
日米で治験を開始しており、最短で6月末までに治験を終え、年内にも市場に出てくるとの観測もあります。また、大阪大学大学院医学系研究科の森下竜一教授と阪大発バイオベンチャーのアンジェスは、新型コロナウイルスの予防用ワクチンなどで共同開発に乗り出しています。この治験薬の開発を早めるために、大阪府と大阪市は4月14日に大阪大や府立病院機構などと連携して治験や研究を行う協定を結んでいます。これにより、アンジェスのワクチン治験は2カ月前倒しの予定となっています。
コロナショックが訪れ、今まで繁栄してきた資本主義や都市構造のあり方への歪みを一気に露呈しました。
世界では米中の覇権争いが今もなお続きますが、その狭間で、日本は独自の『地方自治・国民性・医療制度』の3つの点で“特別な輝き”を魅せはじめているのです。
出典:プレジデント(4月号、馬渕 磨理子 )
そこで、IMFは2020年の実質GDP予測を−3%に下方修正。アメリカは−5.9%、中国は1.2%、日本は−5.2%となっている。すでに日本でもリストラ始まっており、大恐慌の様相をみせる。しかし、アナリストの馬渕磨理子氏は「日本が一人勝ちする可能性がある」と指摘する−−。
◎コロナとの戦争に悪戦苦闘する政府
リーマンショックは金融危機から端を発したトップダウン型のショックならば、コロナショックは感染拡大を防ぐために実経済が止まるというボトムアップ型のショックだと考えます。このショックを生き抜く最大のポイントは、中央銀行や国の支援はもちろん重要ですが、『地方自治・国民性・医療制度』がキーワードになってきます。その点からいえば、日本はこの3点において誇らしい優位性があるのです。
国内では、東京都の小池百合子都知事や大阪府の吉村洋文知事など、自治体の首長の存在感が増しています。一方で、国は「コロナとの戦争下」での政権運営に悪戦苦闘しています。「減収世帯に30万円の支給措置」を朝令暮改に撤回し、「国民一人あたり10万円の支給」へと変更するなど、財政規律のバランスなどにご苦労が伺えます。
そんな中、自治体の首長はなんとも力強いです。「命を守る」と発信し続ける小池知事は15日、新型コロナウイルス対策の第4弾となる緊急対策を発表し、総額約8000億円を打ち出しています。中小・零細事業者への支援を拡充し、融資枠の拡大、飲食店への助成、休業要請に応じた事業者への協力金支給などを2020年度補正予算案に盛り込みました。休業や営業時間短縮は経営に大きな影響を与えており、要請に応じた事業者への対応として、1店舗のみ経営する事業者には50万円、2店舗以上の場合は100万円を配るとしています。これらの受給申請の受け付けを22日に始め、5月上旬にも支給が始められるようです。
◎自治体の首長こそ、アフターコロナの光
また、大阪の吉村知事と、大阪市の松井一郎市長が、新型コロナウイルス感染拡大で逼迫する医療現場で不足する防護服の代用として、緊急に「雨がっぱ」買い取りを表明したことも話題に。これに対して10万着の無償提供が寄せられるなど多くの共感を得ながらにして、医療現場を守りました。加えて、吉村知事はソフトバンクグループの孫正義会長兼社長が18日に発したツイッターに即座に反応しています。孫会長が医療用フェイスシールドと医療用メガネを緊急に調達できる可能性に言及し、このツイートに吉村知事が「是非、大阪府で買取りさせて頂ければと思います」と申し出ています。孫会長は「一緒にコロナとの闘い頑張りましょう」と返答するなど、官と民が一体となれば、これだけ早い対応が出来ることが如実になっています。地方自治の首長の牽引力、泥臭さこそ、withコロナを耐え忍び、アフターコロナでも日本が力強く生きていける「光」となっています。
◎集団で均衡を保つ日本の国民性
今回の新型コロナで、日本が今後、評価されるかもしれない点は、期待できます。
時期尚早かもしれませんが、日本人的性質がみえます。渋谷のスクランブル交差点を誰もぶつかることなく綺麗に渡りきる感覚。言葉では説明しきれないですが、あのような均衡を保ちながら進む感覚を、他の国にはできないことを日本人は持ち合わせているのです。法的な禁止措置を取らず、都市封鎖を行わないまでも外出の自粛に従う国民性は長年積み重ねられたDNAだとすら感じます。
まだまだ中小企業ではリモートワークの移行が難しいとも言われており、緊急事態宣言も遅すぎるとの意見はありますが、ある程度の効果を出していると言って良いでしょう。お彼岸を過ごし、3月21日と22日には、お花見を楽しむ人の姿が散見されました。これは日本人の行動に疑問が寄せられましたが、背景にはその直前の安倍首相の記者会見で「政府の専門家によれば、取られた対策はウイルス拡大防止に効果があった」と話し、安心感を与えてしまった点は否めません。
もっとも、日本が諸外国の様に、いきなり緊急事態宣言を出していたら、どうなっていたか? 3月下旬から4月第1週目あたりは、各国の都市封鎖の情報から、日本でも「緊急事態宣言=都市封鎖」かとの誤った情報が出回っていました。国は、緊急事態宣言=都市封鎖ではないという情報がある程度行きわたるまで時間を要し、買い占めなどの混乱を招かないように時期を見計らったともみられ、その意味では、「タイミングは良かった」という見方もできなくはありません。
デマが出回っていたあの状況下での緊急事態宣言は回避して正解なのです。
群集心理が暴走した末は恐ろしいものです。ある意味国民を、混乱に陥れることなく、自粛に移行できたのではないでしょうか。
一方で、内閣官房が4月14日に、JR東日本、JR西日本、JR九州、東京メトロがまとめた主要駅の改札通過人数の推移を発表しています。20年4月12日と前年同期と比較して、改札通過人数は、東京駅84.0%減、新宿駅86.0%減、渋谷駅81.0%減、池袋駅81.0%減、横浜駅82.0%減、千葉駅71.0%減、東京メトロ全駅82.0%減、大阪駅93.0%減、三ノ宮駅80.0%減、博多駅(在来線)83.0%減となっています。法的な規制なしに効果を出していることが伺えます。
◎絶望的な医療崩壊寸前も、歯止めか
ニューヨークでは1日の死者数が約700〜800人となり、イタリアでは死者数がなお約600人となっています(4月18日時点)。各国と比べて日本は明らかに、感染者数と死亡者数が少ない訳です。現時点ではPCR検査の数が少ないからだとの意見も多いです。しかし、ニューヨークやイタリアのように、葬儀崩壊、死者が溢れている事態には陥っていないので、ことからも死者数のデータにはある程度の信憑性があると言えるでしょう。
まだ、多くのことは分かっていないですが、4月2日にミシガン州の保健社会福祉省が人種別の死者数の内訳を発表したデータによると、ミシガン州において新型コロナウイルス感染者の黒人が占める割合は33%・白人は25%、死者数は黒人が41%・白人は28%だったことが公開されています。アフリカ系アメリカ人の人たちはベースとして、高血圧、脳卒中、糖尿病の割合が高くなっており、こういった健康格差は貧富の格差から生まれていると考えられます。日本は国民健康保険制度で長い年月の中で医療に守られている国であり、医療格差が少ないことも、今回の致死率の低さに関係してる可能性も考えられます。各国比較してみると、貧富の差と医療に日頃からアクセスできていたかどうかが、数字を通して顕著に現れてると思われます。
◎日本が誇る技術「アビガン」
日本の技術が世界を救うかもしれません。富士フイルムホールディングスが開発してる「アビガン」について、新型コロナウイルスに感染した患者の症状を改善させた例が複数報告されています。
日米で治験を開始しており、最短で6月末までに治験を終え、年内にも市場に出てくるとの観測もあります。また、大阪大学大学院医学系研究科の森下竜一教授と阪大発バイオベンチャーのアンジェスは、新型コロナウイルスの予防用ワクチンなどで共同開発に乗り出しています。この治験薬の開発を早めるために、大阪府と大阪市は4月14日に大阪大や府立病院機構などと連携して治験や研究を行う協定を結んでいます。これにより、アンジェスのワクチン治験は2カ月前倒しの予定となっています。
コロナショックが訪れ、今まで繁栄してきた資本主義や都市構造のあり方への歪みを一気に露呈しました。
世界では米中の覇権争いが今もなお続きますが、その狭間で、日本は独自の『地方自治・国民性・医療制度』の3つの点で“特別な輝き”を魅せはじめているのです。
出典:プレジデント(4月号、馬渕 磨理子 )
2020年04月27日
嬉しい、柏力士の大活躍!
柏市出身力士の琴勝峰関が、令和元年9月25日に、日本相撲協会の番付編成会議で大相撲の十両昇進。昇進を柏市長に報告した。現在、十両で隆の勝関が柏市出身力士として活躍している。琴勝峰関と2人の柏市出身力士が関取として活躍している。相撲の街・柏には、中央体育館に相撲土俵があり、大相撲柏場所が2017年4月20日に初巡業として開催した。
そして、5月27日に20歳のホープ、琴勝峰がついに新入幕を果たした。
現在、無観客試合であるが、巡業が復活の日には我孫子からも大勢が応援にいくのは間違いない!
http://www.city.kashiwa.lg.jp/soshiki/bloghakunchu14/p045752.html
そして、5月27日に20歳のホープ、琴勝峰がついに新入幕を果たした。
現在、無観客試合であるが、巡業が復活の日には我孫子からも大勢が応援にいくのは間違いない!
http://www.city.kashiwa.lg.jp/soshiki/bloghakunchu14/p045752.html
2020年04月26日
抗体検査が業務再開に有意義か
公衆衛生学の岡田晴恵教授は「「ウイルス学的に心配しているのは買い物なんですね。かなりスーパーとか商店街とか混んでいる。
これを緩和しないと一大ウイルス伝播場所になるかもしれない。無症状の人もおられますので、可能な地域とか可能な場合のスーパーであれば、駐車場販売を、生活必需品に限ってもう積極的にやっていかないと。 屋外だったら、室内と違って、充満はしませんから、エアーゾルとか飛まつだとかが劇的に緩和します。
それができない都心のスーパーの場合は入場制限をするとか、そういう強い対策をしませんと、 この買い物というところがリスクになる。 今後、市中感染が上がりますので」 と警鐘を鳴らす。
感染者数の推移ではなく、やはり死者数のグラフです。
専門家会議で感染者の総数が倍になるのが2、3日になると「オーバーシュート」と定義しているが、そもそもPCR検査数は東京都でだいたい500件とかの件数なので、 「今の検査体制ではオーバーシュートは(実際には起きていたとしても)検知できない。今、東京都の感染者は3000人くらいいるのでそれが2、3日で6000人にならないとオーバーシュートにはならないのに、そもそもPCR検査が進んでいない。 3日で6000人になるとして、1日あたり2000人ずつ感染者をカウントすることを想定すると、それが起きていないの?というのが不安になるのです。
警察が路上などで死亡した人を「変死」などとして扱っていた遺体について後で改めてPCR検査で調べてみたら、11人が新型コロナウイルスに感染していたと判明したというニュースについて次のようにコメントした。
(岡田教授)
「これは路上死とか、中国の武漢でこういうことがあって動画などに上がったりとかありました。
まして日本でそういうことが起こるんだなあと、ちょっと実感しているんですけど、
こういうことが起こってくるということは市中感染が上がっているんだろうと。
それからカウントされないコロナの死亡者がいるということはよく肝に銘じなければいけないと思っています」
岡田教授が東京都で集計を示した死者数の推移をグラフで岡田教授が解説した。
【東京都 10日ごとの死者数の推移】
2月20日〜3月1日 1人
3月2日〜11日 1人
3月11日〜21日 2人
22日〜31日 12人
4月1日〜10日 24人
11日〜20日 37人
『モーニングショー』の中では岡田教授はたびたび市中感染が広がっていることへの強い危機感を表した。
番組では、抗体検査を世界各国で続々と導入しようとする動きについて紹介する。
【米ニューヨーク州】
4月20日から
一日最大1万件の抗体検査
↓
今後
一日2万件に拡大へ
ニューヨーク州クオモ知事の言葉も紹介した。
(ニューヨーク州クオモ知事)
「抗体検査をこの国のどこよりも積極的に取り組みたい」「検査することで我々が直面している現状が見えてくる」
日本はどうなのか?
番組では取材をもとに次のように紹介した。
(厚労省関係者による)
「今月中にも首都圏で数千人規模で抗体検査実施をめざす」
(羽鳥慎一キャスター)
「やはり抗体検査をやる意味というのは、今後の経済政策を含めた指針を示す判断材料の一つになる?」
(岡田教授)
「ですから東京でどれくらいの人が過去にかかったかということが分かるわけですよね。
そうすると(その数が)少ないならばこれからまた流行が来る可能性がありますし、(感染が)激しくなる可能性がある。
ある程度の(数の)人がもし抗体陽転したとしたら、これは良い明るい材料なのかもしれない。
PCR検査が滞った以上、このデータは必ず取るべきですね。
市中感染率も調べる。ここら辺が基礎データになると思います」
米カリフォルニア州では大規模な「抗体検査」を実施したという。検査自体は血液を少量採取して15分で判明するという。スタンフォード大学などの研究チームが検査の結果から、実際の感染者は確認された症例数の50倍〜85倍以上の人がウイルスに感染した可能性があるという推測を発表した。治ったという人は『IgG抗体』を持っている。それを見れば過去にかかったかどうかわかる。研究チームのこの推計は「全住民の2.5%〜4.1%がすでに感染したと推計」したことで人口200万人なので4万8000人〜8万1000人の住民が感染したのではないかという推計値を出している。
岡田教授は「(ウイルスは)集団で60%から70%の人が免疫を持つまで免疫を持つまで流行するので、たとえばカリフォルニア州はこれから流行する可能性が大きい。
また、ドイツ北部では、ガンゲルト市が抗体検査を行ったところ、
約400世帯1000人を検査
↓
住民の約15%がすでに感染していたと推定された。
岡田教授は、「(この15%の人は)もしかしたら肺炎になっていた人もいたかもしれない。軽症の人もいたかもしれない。とにかく15%という数字。これはけっこう多い。 ただ(集団の免役に必要な)60%に届きませんから、気温が落ちてくれば、(このガンゲルト市では)また第2波が来る可能性があるわけすね。 また米カリフォルニア州で確認された症例数の50倍〜85倍以上(の人がウイルスに感染した可能性)という数字は重く受け止める必要があると思います。日本はまだまだ調べないと分からない、表に見えている数字以上に、そのコロナの原因というのが無症状と軽い人が多いというのがバックグラウンドとしてこういうものを生み出すから、抗体検査によって、その集団でどれくらい免疫を持っているのか、事業再開など政策のための基礎データになる。 逆にこの基礎データがないと政策を決めるのに心理的なハードルが高い」
さらに、同教授は、「無症状で陽性になったとか、軽症で陽性になったとか、(ウイルスの)抗体を持っている人がある程度分かってくるわけです。 そういう抗体を持った人は実は両親が感染した家庭でも、預かり保育などができるわけです。そういう人材が確保できていれば、たとえば(赤江夫婦のように)こういう状態だからと言えば、 すでに感染して抗体が陽転しているような保育士さんが(赤江夫婦の家に)行ってくれるようなシステムができたかもしれないし、 たとえば病院その他で働くことができる人も出てくるかもしれない。
そういう場合はPPE(感染を防ぐための防護服、マスクや手袋などの防護具)も要らないかもしれない。
ただこのコロナに対してはどのくらいの抗体を持っていれば再感染しないかというのはグレーなんで。
あくまでも一般的な感染症ではそうだということなんですけれども。 」
参照HP:https://news.yahoo.co.jp/byline/mizushimahiroaki/20200421-00174439/
これを緩和しないと一大ウイルス伝播場所になるかもしれない。無症状の人もおられますので、可能な地域とか可能な場合のスーパーであれば、駐車場販売を、生活必需品に限ってもう積極的にやっていかないと。 屋外だったら、室内と違って、充満はしませんから、エアーゾルとか飛まつだとかが劇的に緩和します。
それができない都心のスーパーの場合は入場制限をするとか、そういう強い対策をしませんと、 この買い物というところがリスクになる。 今後、市中感染が上がりますので」 と警鐘を鳴らす。
感染者数の推移ではなく、やはり死者数のグラフです。
専門家会議で感染者の総数が倍になるのが2、3日になると「オーバーシュート」と定義しているが、そもそもPCR検査数は東京都でだいたい500件とかの件数なので、 「今の検査体制ではオーバーシュートは(実際には起きていたとしても)検知できない。今、東京都の感染者は3000人くらいいるのでそれが2、3日で6000人にならないとオーバーシュートにはならないのに、そもそもPCR検査が進んでいない。 3日で6000人になるとして、1日あたり2000人ずつ感染者をカウントすることを想定すると、それが起きていないの?というのが不安になるのです。
警察が路上などで死亡した人を「変死」などとして扱っていた遺体について後で改めてPCR検査で調べてみたら、11人が新型コロナウイルスに感染していたと判明したというニュースについて次のようにコメントした。
(岡田教授)
「これは路上死とか、中国の武漢でこういうことがあって動画などに上がったりとかありました。
まして日本でそういうことが起こるんだなあと、ちょっと実感しているんですけど、
こういうことが起こってくるということは市中感染が上がっているんだろうと。
それからカウントされないコロナの死亡者がいるということはよく肝に銘じなければいけないと思っています」
岡田教授が東京都で集計を示した死者数の推移をグラフで岡田教授が解説した。
【東京都 10日ごとの死者数の推移】
2月20日〜3月1日 1人
3月2日〜11日 1人
3月11日〜21日 2人
22日〜31日 12人
4月1日〜10日 24人
11日〜20日 37人
『モーニングショー』の中では岡田教授はたびたび市中感染が広がっていることへの強い危機感を表した。
番組では、抗体検査を世界各国で続々と導入しようとする動きについて紹介する。
【米ニューヨーク州】
4月20日から
一日最大1万件の抗体検査
↓
今後
一日2万件に拡大へ
ニューヨーク州クオモ知事の言葉も紹介した。
(ニューヨーク州クオモ知事)
「抗体検査をこの国のどこよりも積極的に取り組みたい」「検査することで我々が直面している現状が見えてくる」
日本はどうなのか?
番組では取材をもとに次のように紹介した。
(厚労省関係者による)
「今月中にも首都圏で数千人規模で抗体検査実施をめざす」
(羽鳥慎一キャスター)
「やはり抗体検査をやる意味というのは、今後の経済政策を含めた指針を示す判断材料の一つになる?」
(岡田教授)
「ですから東京でどれくらいの人が過去にかかったかということが分かるわけですよね。
そうすると(その数が)少ないならばこれからまた流行が来る可能性がありますし、(感染が)激しくなる可能性がある。
ある程度の(数の)人がもし抗体陽転したとしたら、これは良い明るい材料なのかもしれない。
PCR検査が滞った以上、このデータは必ず取るべきですね。
市中感染率も調べる。ここら辺が基礎データになると思います」
米カリフォルニア州では大規模な「抗体検査」を実施したという。検査自体は血液を少量採取して15分で判明するという。スタンフォード大学などの研究チームが検査の結果から、実際の感染者は確認された症例数の50倍〜85倍以上の人がウイルスに感染した可能性があるという推測を発表した。治ったという人は『IgG抗体』を持っている。それを見れば過去にかかったかどうかわかる。研究チームのこの推計は「全住民の2.5%〜4.1%がすでに感染したと推計」したことで人口200万人なので4万8000人〜8万1000人の住民が感染したのではないかという推計値を出している。
岡田教授は「(ウイルスは)集団で60%から70%の人が免疫を持つまで免疫を持つまで流行するので、たとえばカリフォルニア州はこれから流行する可能性が大きい。
また、ドイツ北部では、ガンゲルト市が抗体検査を行ったところ、
約400世帯1000人を検査
↓
住民の約15%がすでに感染していたと推定された。
岡田教授は、「(この15%の人は)もしかしたら肺炎になっていた人もいたかもしれない。軽症の人もいたかもしれない。とにかく15%という数字。これはけっこう多い。 ただ(集団の免役に必要な)60%に届きませんから、気温が落ちてくれば、(このガンゲルト市では)また第2波が来る可能性があるわけすね。 また米カリフォルニア州で確認された症例数の50倍〜85倍以上(の人がウイルスに感染した可能性)という数字は重く受け止める必要があると思います。日本はまだまだ調べないと分からない、表に見えている数字以上に、そのコロナの原因というのが無症状と軽い人が多いというのがバックグラウンドとしてこういうものを生み出すから、抗体検査によって、その集団でどれくらい免疫を持っているのか、事業再開など政策のための基礎データになる。 逆にこの基礎データがないと政策を決めるのに心理的なハードルが高い」
さらに、同教授は、「無症状で陽性になったとか、軽症で陽性になったとか、(ウイルスの)抗体を持っている人がある程度分かってくるわけです。 そういう抗体を持った人は実は両親が感染した家庭でも、預かり保育などができるわけです。そういう人材が確保できていれば、たとえば(赤江夫婦のように)こういう状態だからと言えば、 すでに感染して抗体が陽転しているような保育士さんが(赤江夫婦の家に)行ってくれるようなシステムができたかもしれないし、 たとえば病院その他で働くことができる人も出てくるかもしれない。
そういう場合はPPE(感染を防ぐための防護服、マスクや手袋などの防護具)も要らないかもしれない。
ただこのコロナに対してはどのくらいの抗体を持っていれば再感染しないかというのはグレーなんで。
あくまでも一般的な感染症ではそうだということなんですけれども。 」
参照HP:https://news.yahoo.co.jp/byline/mizushimahiroaki/20200421-00174439/
2020年04月25日
コロナを打ち負かそう!Stay Homeで
世界中で、日本で、互いの顔が見えないながら、ガンバッテル 💛💑
やることもなくと思っていたら、こんな楽しいテレ・エールを作ってくれたのには感動です。
音楽はストレスをほぐしてくれます (^_-)-☆
やることもなくと思っていたら、こんな楽しいテレ・エールを作ってくれたのには感動です。
音楽はストレスをほぐしてくれます (^_-)-☆
2020年04月24日
ラジオ体操のススメ
ラジオ体操は、非常によくできた全身の基礎運動になっているので、世界中の皆さんとも共有できます。
ラジオ体操第2は 3:15〜
上記6つの画面を見て、一緒に動かしているうちに体が温かくなってきます。
代謝が上がってきたという事ですね、ただで元気、検査いらず!?
継続はチカラなり!!!です。
ラジオ体操第2は 3:15〜
上記6つの画面を見て、一緒に動かしているうちに体が温かくなってきます。
代謝が上がってきたという事ですね、ただで元気、検査いらず!?
継続はチカラなり!!!です。
2020年04月23日
日本が健康な国と評価
全世界で240万人以上の感染者と17万人以上の死者を出している新型コロナウィルス。世界各国で猛威を振るう中、英公共放送「BBC」では「住むのに最も健康的な国家」という特集を展開。その筆頭に日本を挙げ、「健康を意識する文化がコロナ危機の衝撃を最小限にとどめている」と生活文化の高さを称賛している。英シンクタンク「レガタム」が毎年発表する繁栄指数格付けの健康部門に基づいて、「最も健康的な国」を選出。2019年度版の健康部門でシンガポールに続いて、第2位に選出されている日本。今回の特集では、最初に取り上げられている。
記事では「指数の健康格付けでは2位にランクしている日本は、最近の感染数急上昇で再び警笛が鳴り始めたが、コロナ対策の序盤の成功は世界的に評価されている」と評価した上で、「この国はまだロックダウンを余儀なくされていない。大部分は序盤の段階でウイルスをコントロールできたこの国の医療制度の能力の高さによるものだ」と分析している。
さらに、その上で、日本人の文化がコロナ対策として絶賛されている。記事では「日本に根付いている健康を意識する文化がコロナ危機の衝撃を最小限にとどめている」と指摘。
「多くの日本人は以前からマスクを着用しています。特に冬と春には着けています。それが、現時点までに大きなアウトブレイクに繋がっていない理由の1つです」という東京在住の女性医師のコメントを紹介。花粉症対策などの日本のマスク文化を高く評価している。
また、「日本人の60パーセント以上は毎年健康診断を受けています。我々はいい健康状態を維持する努力をしています。それも、重症例が少ない理由の1つです」という女性医師の分析も伝えている。
今回の特集では日本に続いて、韓国、イスラエル、ドイツ、オーストラリアも健康的な国として選出していた。
日本の感染者数1万9760人で、日本の人口の約半分とは言え、韓国の1万674人より多くなった。実は今、韓国の新規感染者は一ケタになった。韓国は当初からPCR検査を徹底してやって、感染がわかった軽症者は施設で隔離をするってやり方を続けてきて、新規の感染者数を一ケタ台に落とすことが出来ている。
出典:ENCOUNT(4/21)
記事では「指数の健康格付けでは2位にランクしている日本は、最近の感染数急上昇で再び警笛が鳴り始めたが、コロナ対策の序盤の成功は世界的に評価されている」と評価した上で、「この国はまだロックダウンを余儀なくされていない。大部分は序盤の段階でウイルスをコントロールできたこの国の医療制度の能力の高さによるものだ」と分析している。
さらに、その上で、日本人の文化がコロナ対策として絶賛されている。記事では「日本に根付いている健康を意識する文化がコロナ危機の衝撃を最小限にとどめている」と指摘。
「多くの日本人は以前からマスクを着用しています。特に冬と春には着けています。それが、現時点までに大きなアウトブレイクに繋がっていない理由の1つです」という東京在住の女性医師のコメントを紹介。花粉症対策などの日本のマスク文化を高く評価している。
また、「日本人の60パーセント以上は毎年健康診断を受けています。我々はいい健康状態を維持する努力をしています。それも、重症例が少ない理由の1つです」という女性医師の分析も伝えている。
今回の特集では日本に続いて、韓国、イスラエル、ドイツ、オーストラリアも健康的な国として選出していた。
日本の感染者数1万9760人で、日本の人口の約半分とは言え、韓国の1万674人より多くなった。実は今、韓国の新規感染者は一ケタになった。韓国は当初からPCR検査を徹底してやって、感染がわかった軽症者は施設で隔離をするってやり方を続けてきて、新規の感染者数を一ケタ台に落とすことが出来ている。
出典:ENCOUNT(4/21)
2020年04月22日
志賀直哉 『流行感冒』
大正8年の志賀直哉の作品『流行感冒』は、当時に恐れられたスペイン風邪といわれた、インフルエンザウイルスによる感染症のことです。ちょうど100年前に全世界的に流行し、世界人口の約3分の1にあたる5億人が感染。そのうち2,000万から4,500万人の命を奪ったと記録が残る。公衆衛生と医学が発達し、寿命が倍近く伸びた現在、パンデミックによって「働き盛り」がバタバタと倒れていく大正時代の光景の再来は「あまり」考えづらいと言える。とはいえ当時のスペイン風邪によるパンデミックの刃は、全年齢層にくまなく襲い掛かったのもまた事実であった。
この流行感冒が流行っていた当時に、志賀は結婚してすぐに我孫子に転居して子供が生まれていた。その状況を「私」におきかえて綴っている。
『流行感冒』の主人公の「私」は、最初の子を亡くしたばかりで、この幼い子供が感染しないよう、妻にも女中にも相当の注意をするよう言いつけるのです。厚着させるわ、運動会にもいかせないわ、と大事をとっていた。そこで、毎年家族で見に行くはずの芝居にも、主人公は人々が大勢集まるところは、それだけ感染のリスクが高くなると考え、芝居見物を中止する。ところが、女中のイシは一人でこっそりと見に行ってしまったのです。
それを聞き咎めた主人公に対して、イシは芝居は見に行っていないとウソを言い張るのですが、その嘘もだんだん露見して暇を出されそうになります。
そんな時、意外にも植木屋に一家が感冒をうつる、それはひょいひょいとうつっていった感じに書かれていたが、今読むとなるほどとリアルだ。むしろ、そうなって女中の石がよく働きが際立っていく。主人公がインフルエンザにかかり、子供、妻、もう一人の女中も感染したので、暇を出すどころでなくなるのです。そんな時に一人元気に、献身的な働きをして主人に見直されるというのが話です。そして、これまで大正時代のド田舎の我孫子だから、当時のインフルエンザ・ウイルスは人々のそうとうな恐怖心をあおったのだと、思い込むだけでしょうが、今も数こそインターネットで把握できても、しっかりした治療薬も検査方法も確立できていないとなると、怖れそのものがよく伝わってくる。新型コロナの今、改めて読むと、当時に我孫子という田舎での話なので子供が亡くなったのだから、これほど子供の病に恐怖心を持つとは、今から思えば少し過保護と思って終わったでしょうが、当時のスペイン風邪も国内だけで死者32万人の感染病だったというので、改めて、志賀が世情を良く映していたのだとわかります。
『流行感冒』のあとがきに、作者は事実をありのままに書いたと記していました。この小説の主人公は暴君であるが、手一杯にわがままを振り回しながらなお常に反省しているところがあり、だいたいにおいて女中を許そうという意志があり、そしてそれを作品のテーマに据えて描いていた。この小説の左枝子という娘の前後で志賀自身は二児を病気で亡くすので、子供のために異常に病気を恐れていたのだと解釈しそうだったが、今になって、却ってなるほどと思える。
つづき
この流行感冒が流行っていた当時に、志賀は結婚してすぐに我孫子に転居して子供が生まれていた。その状況を「私」におきかえて綴っている。
『流行感冒』の主人公の「私」は、最初の子を亡くしたばかりで、この幼い子供が感染しないよう、妻にも女中にも相当の注意をするよう言いつけるのです。厚着させるわ、運動会にもいかせないわ、と大事をとっていた。そこで、毎年家族で見に行くはずの芝居にも、主人公は人々が大勢集まるところは、それだけ感染のリスクが高くなると考え、芝居見物を中止する。ところが、女中のイシは一人でこっそりと見に行ってしまったのです。
それを聞き咎めた主人公に対して、イシは芝居は見に行っていないとウソを言い張るのですが、その嘘もだんだん露見して暇を出されそうになります。
そんな時、意外にも植木屋に一家が感冒をうつる、それはひょいひょいとうつっていった感じに書かれていたが、今読むとなるほどとリアルだ。むしろ、そうなって女中の石がよく働きが際立っていく。主人公がインフルエンザにかかり、子供、妻、もう一人の女中も感染したので、暇を出すどころでなくなるのです。そんな時に一人元気に、献身的な働きをして主人に見直されるというのが話です。そして、これまで大正時代のド田舎の我孫子だから、当時のインフルエンザ・ウイルスは人々のそうとうな恐怖心をあおったのだと、思い込むだけでしょうが、今も数こそインターネットで把握できても、しっかりした治療薬も検査方法も確立できていないとなると、怖れそのものがよく伝わってくる。新型コロナの今、改めて読むと、当時に我孫子という田舎での話なので子供が亡くなったのだから、これほど子供の病に恐怖心を持つとは、今から思えば少し過保護と思って終わったでしょうが、当時のスペイン風邪も国内だけで死者32万人の感染病だったというので、改めて、志賀が世情を良く映していたのだとわかります。
『流行感冒』のあとがきに、作者は事実をありのままに書いたと記していました。この小説の主人公は暴君であるが、手一杯にわがままを振り回しながらなお常に反省しているところがあり、だいたいにおいて女中を許そうという意志があり、そしてそれを作品のテーマに据えて描いていた。この小説の左枝子という娘の前後で志賀自身は二児を病気で亡くすので、子供のために異常に病気を恐れていたのだと解釈しそうだったが、今になって、却ってなるほどと思える。
つづき
2020年04月21日
カミュ著『ペスト』
理由のない厄災に、いかに向き合うか、ノーベル賞作家・アルベール・カミュ(1913~60)の問題作を4回にわたって、アニメで紐解きながら放送した。
地中海に面した仏領アルジェリアの街・オラン。そこで、なぜか鼠の死骸が多く発見され始め、次第に人々も熱病に冒され始める。
ペストという「不条理な厄災」に見舞われた街は、封鎖され、様々な立場の人々がいかに生きてゆくのか──。
フランス領アルジェリアに生まれた作家が、第二次大戦終結後の1947年に発表した作品をEテレ「100分de名著 カミュ・ ペスト」現代的視点で読み解く(2018年6月放送)の番組(全4回)を再放送(4回分を一挙放送)で18日まで動画でも見られます。放送料をしっかり取るだけの事はある、タイムリーな再放送と動画配信、NHKの計らいに感謝です。
第一回:
出典:NHK 『100分de名著』(2018放送)
地中海に面した仏領アルジェリアの街・オラン。そこで、なぜか鼠の死骸が多く発見され始め、次第に人々も熱病に冒され始める。
ペストという「不条理な厄災」に見舞われた街は、封鎖され、様々な立場の人々がいかに生きてゆくのか──。
フランス領アルジェリアに生まれた作家が、第二次大戦終結後の1947年に発表した作品をEテレ「100分de名著 カミュ・ ペスト」現代的視点で読み解く(2018年6月放送)の番組(全4回)を再放送(4回分を一挙放送)で18日まで動画でも見られます。放送料をしっかり取るだけの事はある、タイムリーな再放送と動画配信、NHKの計らいに感謝です。
第一回:
出典:NHK 『100分de名著』(2018放送)
2020年04月20日
ボヘミアン・ラプソディー
1991年11月24日、Queenのフレディー・マーキュリーはHIV感染合併症によるニューモシスチス肺炎のため45歳でなくなった。
2018年に作られた映画『ボヘミアン・ラプソディ』は、Queenのボーカルであったフレディを主人公にしており、世界中で大ヒットして話題になった。そのころ、日本では『アナと雪の女王』や『君の名は。』が大ヒットしていたが、それを凌ぐヒットとされる。特に観賞料金が割安となる「映画の日」に土曜日が重なった12月1日は、単日で2.6億円の興行収入を記録した。累計興行収入は公開9周目の2019年1月6日に84億円(この時点で2018年公開の洋画で第1位)、公開10周目の1月14日には94億円(2018年公開の邦画も含めた全映画での第1位)となった。その後、1月22日までに100億円の大台を突破、27週目(5月12日)には累計観客動員941万4,054人、興行収入130億265万9,680円であった。
劇中でクイーンのメンバーにキャストされた俳優の見事な成りきりぶりを紹介した上記の動画を見れば、映画の音楽性とフレディ・マーキュリーの人種がかりでなくLGBTへの苦悩し、その中から音楽にぶつけてきた極限が作品に表れてきたのだと分かって来る、この時代にも深い意味をしらせてくれる映画だった。その歌手としての評価も高く、マイケルが、フレディのファンだったことは有名。何度かクイーンへのライブに足を運び、1981年にはフレディとのデュエット曲を発表している。他にも、マイケルジャクソンの名曲、ビリー・ジーンは、クイーンの名曲「地獄へ道づれ」からヒントを得ていた。
物語の主役であるフレディは、1970年代初頭のロンドンに、ペルシャ系移民出身の青年ファルーク・バルサラとして、移民差別を受けつつも音楽に傾倒していた日々であった。ある日ファルークはファンだったバンド「スマイル」のメンバーでギタリストのブライアン・メイ、ドラマーのロジャー・テイラーに声をかけ、同バンドに見事な歌声を披露してヴォーカル兼ソングライターとなって新生バンドをスタートさせる。厳格なゾロアスター教徒の父とは折り合いが悪く、活動の再出発を前に、自分のルーツを嫌って「フレディ」と名乗り始めた。「クイーン」と改名したバンドは、ワゴン車を売却してアルバムを自主制作する。レコーディングの様子を目に留めたEMIのA&Rジョン・リードは彼らをスカウト、マネージャーも決まると、フレディはさらに名字を「マーキュリー」に改名した。
つづき
2018年に作られた映画『ボヘミアン・ラプソディ』は、Queenのボーカルであったフレディを主人公にしており、世界中で大ヒットして話題になった。そのころ、日本では『アナと雪の女王』や『君の名は。』が大ヒットしていたが、それを凌ぐヒットとされる。特に観賞料金が割安となる「映画の日」に土曜日が重なった12月1日は、単日で2.6億円の興行収入を記録した。累計興行収入は公開9周目の2019年1月6日に84億円(この時点で2018年公開の洋画で第1位)、公開10周目の1月14日には94億円(2018年公開の邦画も含めた全映画での第1位)となった。その後、1月22日までに100億円の大台を突破、27週目(5月12日)には累計観客動員941万4,054人、興行収入130億265万9,680円であった。
劇中でクイーンのメンバーにキャストされた俳優の見事な成りきりぶりを紹介した上記の動画を見れば、映画の音楽性とフレディ・マーキュリーの人種がかりでなくLGBTへの苦悩し、その中から音楽にぶつけてきた極限が作品に表れてきたのだと分かって来る、この時代にも深い意味をしらせてくれる映画だった。その歌手としての評価も高く、マイケルが、フレディのファンだったことは有名。何度かクイーンへのライブに足を運び、1981年にはフレディとのデュエット曲を発表している。他にも、マイケルジャクソンの名曲、ビリー・ジーンは、クイーンの名曲「地獄へ道づれ」からヒントを得ていた。
物語の主役であるフレディは、1970年代初頭のロンドンに、ペルシャ系移民出身の青年ファルーク・バルサラとして、移民差別を受けつつも音楽に傾倒していた日々であった。ある日ファルークはファンだったバンド「スマイル」のメンバーでギタリストのブライアン・メイ、ドラマーのロジャー・テイラーに声をかけ、同バンドに見事な歌声を披露してヴォーカル兼ソングライターとなって新生バンドをスタートさせる。厳格なゾロアスター教徒の父とは折り合いが悪く、活動の再出発を前に、自分のルーツを嫌って「フレディ」と名乗り始めた。「クイーン」と改名したバンドは、ワゴン車を売却してアルバムを自主制作する。レコーディングの様子を目に留めたEMIのA&Rジョン・リードは彼らをスカウト、マネージャーも決まると、フレディはさらに名字を「マーキュリー」に改名した。
つづき
2020年04月19日
宇宙飛行士には運動が義務付け
外出しにくい時期だからこそ、自宅でできる運動習慣を取り入れて、今後も続けられる生活習慣をぜひ続けていく意識をもつ。飛行士たちには、肉体の衰えを防ぐために毎日2時間の運動が義務付けられており、そのための最新式のトレーニング設備も設置されている。
地上の私たちも1時間に5〜10分程度の休憩を適宜取るべきとのこと。肩こり、腰痛は運動不足による。そこで肩周りや背中周辺部のストレッチが推奨されている。最近はHIITというトレーニング方法はエクササイズと休憩をミックスして短時間で行うものもある。HIITとは「高強度(High Intensity)の負荷がかかる運動と休憩を短い間隔(Interval)で繰り返すトレーニング(Training)」の略。
要するに「一定時間だけ集中的に高い負荷をかけ、一定時間休み、再度負荷をかける。これを非常に短いピッチで繰り返す」という運動法です(参考書籍『世界一効率がいい最高の運動』より)。
■1日4分のHIITプログラム
エクササイズ1. スクワットを20秒間続けて行う → 10秒休憩する
エクササイズ2. クランチ(腹筋)を20秒間続けて行う → 10秒休憩する
エクササイズ3. その場で腿上げを20秒間続けて行う → 10秒休憩する
エクササイズ4. うつ伏せで背筋運動を20秒間続けて行う → 10秒休憩する
上記の1〜4までのエクササイズを一周2分で、2周続けて行う。
たった4分間のHIITプログラムだというのが、続ける鍵だ。
◆ほかに、ラジオ体操第一・第二をあわせても6分半で行うことができる。
「これならできそう」というもので構わないので、こまめに体を動かし、続けましょう飛行士たちには、肉体の衰えを防ぐために毎日2時間の運動が義務付けられており、そのための最新式のトレーニング設備が整備されています。!
下記動画の最初に、宇宙ステーションでのラジオ体操がみられるので、ご一緒にどうぞ。
2020年04月18日
英国人の桜守り人
大英帝国の末期に活躍した園芸家、コリングウッド・イングラム(1880〜1981)は桜の魅力にとりつかれ、明治・大正時代の日本を3度訪れた。 イングラムが日本で収集した珍しい桜の数々は海を渡り、ケント州ベネンドン村の彼の自宅の庭に植樹され、120品種を超す見事な「桜園」を創った。今日、英国で多種多様な桜が見られるのは、イングラムのおかげである。
大英帝国は世界中に植民地をもち、栄華 を極めていた。イングラム家は帝国の繁栄を背景に誕生した「新興富裕層」であった。コリングウッドは幼少時は身体が弱く、ケント州の北端、テムズ河口のウェストゲイト・オン・シー(以下ウェストゲイトと表記)の別荘で育った。日本への初訪問は1902年(明治35年)、21歳のときだった。彼はこの旅で、すっかり日本びいきになる。19世紀半ば、長い鎖国を終えて姿を現した東洋の国、日本は、独自の文化と芸術をもち、植物相も豊かで、西洋人は目を見張った。ヨーロッパでは「ジャポニズム(日本趣味)」が起きて、日本の浮世絵や骨董品などの熱心な収集家が多数、現れていた。そんな時代背景からイングラムも日本に興味をもった。日本訪問で彼が一番魅かれたのは「自然と人が抜群の芸術的センスで調和している」姿だった。
イングラムが何よりも愛していたのは、日本人が過去千年にわたって創り上げた「多様な桜」であった。英国内で100種類を超すコレクションをとなった「桜園」が誕生した。ケント州・ベネンドン村に生まれたイングラム邸の「桜園」は、1920年代後半から地元で有名になり、イングラムはいつしか「チェリー・イングラム」と呼ばれるようになった。
イングラムは、より珍しい桜を求めて1926年(大正15年)、日本へ「桜行脚」に行くことを決意した。1926年3月末、長崎港に着いたイングラムは、すぐに東京へ向かう。このとき彼の目に飛び込んできたのは、前2回の訪日とは全く違う日本の姿だった。関東一円は1923年に起きた関東大震災で破壊され、その後の復興事業によって近代的なビルが林立していた。旅の計画を助けたのは、当時、日本で「鳥の公爵」と呼ばれていた鷹司信輔公爵。公爵は鳥の研究のため ヨーロッパに遊学し、英国でイングラムと知り合った。鷹司氏は貴族院議員でもあり、豊かな人脈をもつ有力者だった。まもなく日本の桜愛好家の会「桜の会」の会長になる人物である。公爵の紹介で、イングラムは日本で大勢の桜関係者と会うことができた。
しかし、イングラムが懸念したように、伝統の桜はどんどん少なくなり、代わって幕末に開発された新しい品種の「染井吉野」が日本国中に広まった。成長が早く経済的で、見栄えの良い染井吉野は、早急な近代化と富国強兵路線が進められる中で、「新生ニッポン」のシンボルとして注目され、各地に植樹された。全国に植樹された桜の約8割までが染井吉野で占められるまでになった。
染井吉野が大量植樹されたことで、日本の桜の風景は決定的に変わった。染井吉野はクローンであるため、どの樹も同じDNA(デオキシリボ核酸)をもつ。大量植樹の結果、「花がいっせいに咲いて、いっせいに散る」光景が誕生した。これがやがて日本は日清日露の軍国主義の国に変わっていくと、桜の散り際に焦点を当てる風潮が生まれ、国民は「桜のように」潔く国のために死ぬことを奨励された。
幸い、日本で滅びた桜はイングラム邸で生き延びた。日本で絶滅したと見られる品種の「太白」を里帰りさせることになったのだ。太白は大輪一重の品種で、純白の花は直径が5、6センチもある。優雅でひそやかな美しさをもち、イングラムのお気に入りの桜だった。1932年に京都の香山益彦の所望によりイングラムから接ぎ穂が送られた。これを育成したものが元公爵 鷹司信輔により太白と命名された。最初、船で送ったが、穂木は枯れてしまい、失敗。5年間の試行錯誤を経て、穂木をジャガイモに突き刺してシベリア鉄道経由で送ったところ、成功した。これは涙ぐましい日英の努力であった。イングラムの大きな功績の一つである。日本では絶滅した白妙も、イングラムのおかげで英国から京都に穂木が送られて、蘇った。
動画は、我孫子市内には様々な種類が植えられています(太白はないようです)。
大英帝国は世界中に植民地をもち、栄華 を極めていた。イングラム家は帝国の繁栄を背景に誕生した「新興富裕層」であった。コリングウッドは幼少時は身体が弱く、ケント州の北端、テムズ河口のウェストゲイト・オン・シー(以下ウェストゲイトと表記)の別荘で育った。日本への初訪問は1902年(明治35年)、21歳のときだった。彼はこの旅で、すっかり日本びいきになる。19世紀半ば、長い鎖国を終えて姿を現した東洋の国、日本は、独自の文化と芸術をもち、植物相も豊かで、西洋人は目を見張った。ヨーロッパでは「ジャポニズム(日本趣味)」が起きて、日本の浮世絵や骨董品などの熱心な収集家が多数、現れていた。そんな時代背景からイングラムも日本に興味をもった。日本訪問で彼が一番魅かれたのは「自然と人が抜群の芸術的センスで調和している」姿だった。
イングラムが何よりも愛していたのは、日本人が過去千年にわたって創り上げた「多様な桜」であった。英国内で100種類を超すコレクションをとなった「桜園」が誕生した。ケント州・ベネンドン村に生まれたイングラム邸の「桜園」は、1920年代後半から地元で有名になり、イングラムはいつしか「チェリー・イングラム」と呼ばれるようになった。
イングラムは、より珍しい桜を求めて1926年(大正15年)、日本へ「桜行脚」に行くことを決意した。1926年3月末、長崎港に着いたイングラムは、すぐに東京へ向かう。このとき彼の目に飛び込んできたのは、前2回の訪日とは全く違う日本の姿だった。関東一円は1923年に起きた関東大震災で破壊され、その後の復興事業によって近代的なビルが林立していた。旅の計画を助けたのは、当時、日本で「鳥の公爵」と呼ばれていた鷹司信輔公爵。公爵は鳥の研究のため ヨーロッパに遊学し、英国でイングラムと知り合った。鷹司氏は貴族院議員でもあり、豊かな人脈をもつ有力者だった。まもなく日本の桜愛好家の会「桜の会」の会長になる人物である。公爵の紹介で、イングラムは日本で大勢の桜関係者と会うことができた。
しかし、イングラムが懸念したように、伝統の桜はどんどん少なくなり、代わって幕末に開発された新しい品種の「染井吉野」が日本国中に広まった。成長が早く経済的で、見栄えの良い染井吉野は、早急な近代化と富国強兵路線が進められる中で、「新生ニッポン」のシンボルとして注目され、各地に植樹された。全国に植樹された桜の約8割までが染井吉野で占められるまでになった。
染井吉野が大量植樹されたことで、日本の桜の風景は決定的に変わった。染井吉野はクローンであるため、どの樹も同じDNA(デオキシリボ核酸)をもつ。大量植樹の結果、「花がいっせいに咲いて、いっせいに散る」光景が誕生した。これがやがて日本は日清日露の軍国主義の国に変わっていくと、桜の散り際に焦点を当てる風潮が生まれ、国民は「桜のように」潔く国のために死ぬことを奨励された。
幸い、日本で滅びた桜はイングラム邸で生き延びた。日本で絶滅したと見られる品種の「太白」を里帰りさせることになったのだ。太白は大輪一重の品種で、純白の花は直径が5、6センチもある。優雅でひそやかな美しさをもち、イングラムのお気に入りの桜だった。1932年に京都の香山益彦の所望によりイングラムから接ぎ穂が送られた。これを育成したものが元公爵 鷹司信輔により太白と命名された。最初、船で送ったが、穂木は枯れてしまい、失敗。5年間の試行錯誤を経て、穂木をジャガイモに突き刺してシベリア鉄道経由で送ったところ、成功した。これは涙ぐましい日英の努力であった。イングラムの大きな功績の一つである。日本では絶滅した白妙も、イングラムのおかげで英国から京都に穂木が送られて、蘇った。
動画は、我孫子市内には様々な種類が植えられています(太白はないようです)。
2020年04月17日
2020年04月16日
杏、伸びやかな歌声で『教訓1』
批判の矛先が向けられる政治家が自宅で過ごしている様をSNSすると案の定だが、人気女優の杏さんは、さすが子育て世代を代表する方であって、外出自粛呼びかけをするその動画で、 また別の才能を世に伝えていた。
おうちの一室で、小さなお子さんが書棚の本を出し入れするのを背景に、胡坐(あぐら)座り、眼鏡をかけて楽譜を見ながら、ギターの弾き語り。もなかなかの腕前でつま弾きながら、美声を聞かせてくれる。たまたま選んだ曲目『教訓1』もなにやら意味深で、杏さんのただいまの状況やら、社会情勢をチクリと刺して微妙にいいセンスを嫌味なくアピールしている。女優だからか、人間の出来が違うのか、さすが、渡辺謙さんの娘(ただし、両親の離婚のため、幼少期に一緒には居なかったとのこと)、どんな時も女性として素敵です!
2020年04月15日
The statue of Kano Jigoro at Abiko,Chiba pref.Japan
昨年、講道館にやってきた留学生と嘉納治五郎生誕160周年記念の植樹(ハナミズキ)の傍に像は手賀沼を見据えるように立ちました。
市民の寄附が寄せられたと分かるプレートが台座にはめ込まれており、その数の多さを目にして感動です。
今日は、本来は除幕式が行われるはずでしたが、コロナ禍によってそれも延期。
我孫子の文化を守る会の方々によって銅像の覆いが外されて佇んでいます。
またの良き日に、お披露目の会をするとのことだそうです。
来年。7月23日に東京五輪が開催されるとのことなので、
その時には嘉納先生の功績と共に我孫子との繋がりも更に近隣に知られていると思います。(^^♪
2020年04月14日
NZ指導力の高さで高支持率
ニュージーランドの取り組みは功を奏して注目されている。2月3日の時点で、外国籍の人全員を対象に、中国からのフライト(トランジットを含む)での入国を禁止していた。ニュージーランド国籍を持つ人や永住権を持つ人、その家族は入国が許されたが、14日間の自主隔離が求められた。
2月28日に同国初の感染者が確認されると、すぐに入国禁止対象国を拡大。
さらに3月19日には、自国民や永住権保有者以外は、全世界どの国からも入国を禁止とした。
ニュージーランドは、海外からの観光客数が年間で390万人に達する観光大国ではあるが、「決断」は早かった。
また、全面的な入国禁止に先立ち3月17日、感染予防策による経済的打撃への対抗策として、ニュージーランドGDPの4%に相当する121億NZドル(8000億円弱)規模の経済対策を打ち出した。
ニュージーランド屈指の伝染病学者である、オタゴ大学のマイケル・ベイカー教授はワシントン・ポスト紙に対し、「毅然とした態度で脅威に対峙した」とアーダーン首相*を評価。同教授はさらに、他国が段階的に手を打つ中、ニュージーランドの対応はその真逆だったと指摘した。
もう一つ特徴的なのは、アーダーン首相のコミュニケーション力と指導力の高さだ。ニュージーランドが「鎖国状態」に入った翌日の3月20日、アーダーン首相は官邸からテレビ・メッセージで、国民に語りかけた。ニュージーランドで首相が官邸からテレビで国民に呼びかけるのは、1982年以来初めてだったという。テレビ・メッセージでアーダーン首相は、「厳しく、迅速に」措置を取ると同国の戦略を説明。しかも同時に同首相は終始笑顔で語りかけ、メッセージの最後には「どうか、強くいてください。思いやりをもってください。そしてみんなで一つになってCOVID-19に対抗しましょう」と国民に訴えた。分かり易く、道路に立つ看板にも「思いやりをもって、落ち着いて。コロナ対抗」と掲げた。
米CNNは、オークランド大学のスージー・ワイルズ准教授の談話を紹介した。英国出身の同准教授は、ボリス・ジョンソン英首相が国民に対し「愛する人を失うことになる家族が今後増えるだろう」と発言したことに触れ、アーダーン首相の場合、経済だけでなく人命も大切にしていることがはっきりと伝わってきた、とCNNに話したという。
アーダーン首相はこれまで、新型コロナウイルスに対する政府の戦略について、声明文、記者会見、インタビュー、SNSなどを通じて国民に説明し、理解を求めてきた。英インディペンデント紙によると、その際には一貫して、はっきりと分かりやすいシンプルな言葉を使い、常に落ち着いて信頼感を保ちつつ、フレンドリーな伝え方をしてきたという。
インディペンデント紙は同首相のこうした手法を、「危機時におけるコミュニケーションのお手本」だと評価する。同紙はまた、新型コロナウイルスへの対応により、アーダーン首相の支持率が非常に高いことにも触れている。
ニュージーランドでは、3月24日に緊急事態宣言が発令され、翌25日に警戒レベルが最も高い「レベル4」に引き上げられた。これを受け、25日に4週間の「ロックダウン」に入っており、4月22日まで外出制限は続く見通しだ。
こうした成果もあってか、4月9日の時点では、新たな感染者数が5日連続で減少。回復した人の数も新感染者数を上回っていた。この時点では死亡者数も1人だった。アーダーン首相は同日の記者会見で、ロックダウンを緩める予定はないとしながらも、「危機は脱しつつある」と述べた。
ところがその後4人が亡くなり(13日時点)、新たな感染者数も増減を繰り返している。そのため、まだ予断を許さない状態ではある。しかしこのまま、感染者数が増加傾向に再び転じなければ、4月22日には予定通り警戒レベルが3に戻され、ロックダウンが解除されると見られている。
ニュージーランド国営ラジオRNZによると、ロックダウン後の生活については、数日のうちに概要が発表されるとみられているが、ロックダウン解除後も長い闘いを予測、詳細は22日の直前になる見通しだ。アーダーン首相は、コロナウイルスとの闘いを「マラソン」と表現し、長くなるとの考えを示しているという。
出典:Newsweek(松丸さとみ 4/13)
*ニュージーランドの政治史150年の中で最年少の37歳3か月で2017年に閣僚経験がなく、首相に就任した。クラーク・ゲイフォードと事実婚関係にあるが、正式な結婚はしていない。2018年1月に妊娠を発表。同年6月21日に第一子(女児)を出産。産後6週間は産休を取得し、その間はウインストン・ピータースが首相代行を務めた。同年8月2日に公務に復職し、世界で初めて首相在任中に産休を取得した政治家となった。
2月28日に同国初の感染者が確認されると、すぐに入国禁止対象国を拡大。
さらに3月19日には、自国民や永住権保有者以外は、全世界どの国からも入国を禁止とした。
ニュージーランドは、海外からの観光客数が年間で390万人に達する観光大国ではあるが、「決断」は早かった。
また、全面的な入国禁止に先立ち3月17日、感染予防策による経済的打撃への対抗策として、ニュージーランドGDPの4%に相当する121億NZドル(8000億円弱)規模の経済対策を打ち出した。
ニュージーランド屈指の伝染病学者である、オタゴ大学のマイケル・ベイカー教授はワシントン・ポスト紙に対し、「毅然とした態度で脅威に対峙した」とアーダーン首相*を評価。同教授はさらに、他国が段階的に手を打つ中、ニュージーランドの対応はその真逆だったと指摘した。
もう一つ特徴的なのは、アーダーン首相のコミュニケーション力と指導力の高さだ。ニュージーランドが「鎖国状態」に入った翌日の3月20日、アーダーン首相は官邸からテレビ・メッセージで、国民に語りかけた。ニュージーランドで首相が官邸からテレビで国民に呼びかけるのは、1982年以来初めてだったという。テレビ・メッセージでアーダーン首相は、「厳しく、迅速に」措置を取ると同国の戦略を説明。しかも同時に同首相は終始笑顔で語りかけ、メッセージの最後には「どうか、強くいてください。思いやりをもってください。そしてみんなで一つになってCOVID-19に対抗しましょう」と国民に訴えた。分かり易く、道路に立つ看板にも「思いやりをもって、落ち着いて。コロナ対抗」と掲げた。
米CNNは、オークランド大学のスージー・ワイルズ准教授の談話を紹介した。英国出身の同准教授は、ボリス・ジョンソン英首相が国民に対し「愛する人を失うことになる家族が今後増えるだろう」と発言したことに触れ、アーダーン首相の場合、経済だけでなく人命も大切にしていることがはっきりと伝わってきた、とCNNに話したという。
アーダーン首相はこれまで、新型コロナウイルスに対する政府の戦略について、声明文、記者会見、インタビュー、SNSなどを通じて国民に説明し、理解を求めてきた。英インディペンデント紙によると、その際には一貫して、はっきりと分かりやすいシンプルな言葉を使い、常に落ち着いて信頼感を保ちつつ、フレンドリーな伝え方をしてきたという。
インディペンデント紙は同首相のこうした手法を、「危機時におけるコミュニケーションのお手本」だと評価する。同紙はまた、新型コロナウイルスへの対応により、アーダーン首相の支持率が非常に高いことにも触れている。
ニュージーランドでは、3月24日に緊急事態宣言が発令され、翌25日に警戒レベルが最も高い「レベル4」に引き上げられた。これを受け、25日に4週間の「ロックダウン」に入っており、4月22日まで外出制限は続く見通しだ。
こうした成果もあってか、4月9日の時点では、新たな感染者数が5日連続で減少。回復した人の数も新感染者数を上回っていた。この時点では死亡者数も1人だった。アーダーン首相は同日の記者会見で、ロックダウンを緩める予定はないとしながらも、「危機は脱しつつある」と述べた。
ところがその後4人が亡くなり(13日時点)、新たな感染者数も増減を繰り返している。そのため、まだ予断を許さない状態ではある。しかしこのまま、感染者数が増加傾向に再び転じなければ、4月22日には予定通り警戒レベルが3に戻され、ロックダウンが解除されると見られている。
ニュージーランド国営ラジオRNZによると、ロックダウン後の生活については、数日のうちに概要が発表されるとみられているが、ロックダウン解除後も長い闘いを予測、詳細は22日の直前になる見通しだ。アーダーン首相は、コロナウイルスとの闘いを「マラソン」と表現し、長くなるとの考えを示しているという。
出典:Newsweek(松丸さとみ 4/13)
*ニュージーランドの政治史150年の中で最年少の37歳3か月で2017年に閣僚経験がなく、首相に就任した。クラーク・ゲイフォードと事実婚関係にあるが、正式な結婚はしていない。2018年1月に妊娠を発表。同年6月21日に第一子(女児)を出産。産後6週間は産休を取得し、その間はウインストン・ピータースが首相代行を務めた。同年8月2日に公務に復職し、世界で初めて首相在任中に産休を取得した政治家となった。
2020年04月13日
体調を整える
感染者である場合の入院費はゼロ円、新型コロナは指定感染症にあたり、すべて公費でまかなわれるそうです。鼻などから粘液でPCR検査をおこなうと4万円かかるとの噂があるようですが、今回の場合5000円弱でした。
さて、家庭内に籠るばかりでいると筋力の衰えに加え、体を支えるバランス能力が低下しやすくなります。それによって反射や平衡を保つ能力が下がるので、足元のちょっとした段差につまずいて転倒することもおきやすくなります。
そこでバランス能力が衰えていないかチェックしてみます。
幅5センチメートル、長さ3.6メートル程度のライン(粘着テープや畳の縁を代用)を準備して床を歩行するための目印をつくる。指が3本ラインに乗るようにして前進しラインから外れないようにする。
最初は(A)タンデム歩行で現状を確認する。ラインの端で両足をそろえて立つ。そして片足をラインの上に乗せ体重をかける。もう一方の足を踏みだし、踵(かかと)を片方のつま先に当てる。こうして交互に足を繰り出しバランスを取りながらライン上を進む。10歩以上、歩くことができればバランス能力が維持できている。
続いて、踵を常に上げて歩行する(B)つま先歩き、つま先を上げたままで歩く、そして(C)踵歩きを試す。
最後はラインと体の左右方向を平行にして、つま先で歩く(D)つま先歩きにも挑戦。(B)〜(D)は10歩以上の円滑な歩行を目標にする。
ライン歩行がうまくいかなかった人は「3分間サーキット」でバランス能力の維持・向上の回復が見込まれる。
まずは肩幅よりやや広く横に脚を開いて戻す(1)サイドランジ。脚を開いたときに重心が中央になるようにするのがポイント。左右交互に10回繰り返す。続いて(2)斜めフロントランジ。45度程度前にやや大きく一歩踏み出して元に戻す。踏み出した脚の膝がつま先より前に出ないように注意する。再び(1)をこなした後に片脚を後ろに出して戻す(3)バックステップに取り組む。
(1)→(2)→(1)→(3)で1セットとして、それぞれの運動の合間に20〜30歩程度の足踏みを挟む。(1)〜(3)の運動は、反射神経の維持だけでなく、下肢の筋力の向上にもつながる。足踏みを挟むことで、持久力の維持も見込まれる。
出典HP:
https://www.msn.com/ja-jp/health/healthy-lifestyle/3分間で在宅体操-巣ごもり生活でもバランス能力磨く/ar-BB12A0BL?ocid=spartandhp#page=1
さて、家庭内に籠るばかりでいると筋力の衰えに加え、体を支えるバランス能力が低下しやすくなります。それによって反射や平衡を保つ能力が下がるので、足元のちょっとした段差につまずいて転倒することもおきやすくなります。
そこでバランス能力が衰えていないかチェックしてみます。
幅5センチメートル、長さ3.6メートル程度のライン(粘着テープや畳の縁を代用)を準備して床を歩行するための目印をつくる。指が3本ラインに乗るようにして前進しラインから外れないようにする。
最初は(A)タンデム歩行で現状を確認する。ラインの端で両足をそろえて立つ。そして片足をラインの上に乗せ体重をかける。もう一方の足を踏みだし、踵(かかと)を片方のつま先に当てる。こうして交互に足を繰り出しバランスを取りながらライン上を進む。10歩以上、歩くことができればバランス能力が維持できている。
続いて、踵を常に上げて歩行する(B)つま先歩き、つま先を上げたままで歩く、そして(C)踵歩きを試す。
最後はラインと体の左右方向を平行にして、つま先で歩く(D)つま先歩きにも挑戦。(B)〜(D)は10歩以上の円滑な歩行を目標にする。
ライン歩行がうまくいかなかった人は「3分間サーキット」でバランス能力の維持・向上の回復が見込まれる。
まずは肩幅よりやや広く横に脚を開いて戻す(1)サイドランジ。脚を開いたときに重心が中央になるようにするのがポイント。左右交互に10回繰り返す。続いて(2)斜めフロントランジ。45度程度前にやや大きく一歩踏み出して元に戻す。踏み出した脚の膝がつま先より前に出ないように注意する。再び(1)をこなした後に片脚を後ろに出して戻す(3)バックステップに取り組む。
(1)→(2)→(1)→(3)で1セットとして、それぞれの運動の合間に20〜30歩程度の足踏みを挟む。(1)〜(3)の運動は、反射神経の維持だけでなく、下肢の筋力の向上にもつながる。足踏みを挟むことで、持久力の維持も見込まれる。
出典HP:
https://www.msn.com/ja-jp/health/healthy-lifestyle/3分間で在宅体操-巣ごもり生活でもバランス能力磨く/ar-BB12A0BL?ocid=spartandhp#page=1
2020年04月12日
免疫力UPのいろは
ギリシャの心臓専門医が2019年に米国心臓病学会で発表した研究結果です(Sleep. 2003;26(2):117-26.)。
昼寝を終えたら、10〜15分、散歩に出かけます。特に何をするわけでもなく、ただぶらぶら歩くだけで、健康効果が得られるのです。 散歩で得られる効用としては、日光を浴びられること。日光を浴びると、体内でビタミンDが生成され、骨粗鬆症の予防になります。骨の材料は主にカルシウムですが、その吸着にはビタミンDが必要となるのです。また、日光によるビタミンDの生成は、風邪や呼吸器感染症(BMJ. 2017 Feb 15;356:i6583.)、肺炎、インフルエンザ(Am J Clin Nutr. 2010 May;91(5):1255-60.)などの予防だけでなく、がんの死亡率の低下にもつながります(BMJ. 2019 ;366:l4673.)」
世界でも日本人は座っている時間が長いという調査が出ています、筋肉の衰えを防ぎましょう。
こまめに『立ち上がって座る』を繰り返していると、1日100回はできそうです。塵も積もれば何とやらで、スクワット数十回分の運動量にもなるでしょう。立ち上がって用事を一回にまとめて済ませてしまうのではなく、こまめに分散させることで強制的に「立ったり座ったり」する時間を増やすこともできそうです。
ストレスは、血圧を上昇させます。そのタイミングでココアを飲むと言います。
ココアに含まれるポリフェノールには血管拡張の作用があり、血圧降下が期待できるとのこと (JAMA. 2007 Jul 4;298(1):49-60.)。
血圧が気になる方は、忙しくなってきたタイミングでココアや高カカオのチョコレートを食べることをお勧めされていました。ですから、高血圧を予防するためには、自分の血圧を目に見える形で表示し、 把握しておくことがまず大切なのです。血圧が高めで心配な方は、毎日、ご自宅で血圧を測定することをお勧めします。さらには、可能であれば、1日を通して24時間血圧を測定することで、何が自分にとってストレスになっているのか、血圧を上げている原因は何かを把握することができます」
歯磨きは1日4〜5回
「実は私は、1日に4〜5回も歯を磨いています。歯磨きやフロスによる口腔ケアは、風邪・インフルエンザの予防に役立つ(Int J Dent Hyg. 2007 May;5(2):69-74.)だけでなく、糖尿病や脂質異常症の対策にもなるという研究があるのです。これは、聖路加国際病院で2004年から2010年にかけて行った調査の結果です(BMJ Open. 2016 Jan 14;6(1):e009870.)。口の中を清潔に保つことは、体調不良にならない体を作るために重要なこと。ぜひ、まめに歯磨きをしましょう」歯の健康を保つことが、万病から身を守ってくれることもわかっているんですね。
大谷義夫・クリニック院長は、診察日には1日平均20枚ほどマスクを取り替えるそうです。
医療従事者でなければ、ここまでこまめに取り替える必要はないかもしれませんが、「目安として1日4枚以上、外出時には取り替えてください」とのことでした。
https://www.kateigaho.com/migaku/74173/
昼寝を終えたら、10〜15分、散歩に出かけます。特に何をするわけでもなく、ただぶらぶら歩くだけで、健康効果が得られるのです。 散歩で得られる効用としては、日光を浴びられること。日光を浴びると、体内でビタミンDが生成され、骨粗鬆症の予防になります。骨の材料は主にカルシウムですが、その吸着にはビタミンDが必要となるのです。また、日光によるビタミンDの生成は、風邪や呼吸器感染症(BMJ. 2017 Feb 15;356:i6583.)、肺炎、インフルエンザ(Am J Clin Nutr. 2010 May;91(5):1255-60.)などの予防だけでなく、がんの死亡率の低下にもつながります(BMJ. 2019 ;366:l4673.)」
世界でも日本人は座っている時間が長いという調査が出ています、筋肉の衰えを防ぎましょう。
こまめに『立ち上がって座る』を繰り返していると、1日100回はできそうです。塵も積もれば何とやらで、スクワット数十回分の運動量にもなるでしょう。立ち上がって用事を一回にまとめて済ませてしまうのではなく、こまめに分散させることで強制的に「立ったり座ったり」する時間を増やすこともできそうです。
ストレスは、血圧を上昇させます。そのタイミングでココアを飲むと言います。
ココアに含まれるポリフェノールには血管拡張の作用があり、血圧降下が期待できるとのこと (JAMA. 2007 Jul 4;298(1):49-60.)。
血圧が気になる方は、忙しくなってきたタイミングでココアや高カカオのチョコレートを食べることをお勧めされていました。ですから、高血圧を予防するためには、自分の血圧を目に見える形で表示し、 把握しておくことがまず大切なのです。血圧が高めで心配な方は、毎日、ご自宅で血圧を測定することをお勧めします。さらには、可能であれば、1日を通して24時間血圧を測定することで、何が自分にとってストレスになっているのか、血圧を上げている原因は何かを把握することができます」
歯磨きは1日4〜5回
「実は私は、1日に4〜5回も歯を磨いています。歯磨きやフロスによる口腔ケアは、風邪・インフルエンザの予防に役立つ(Int J Dent Hyg. 2007 May;5(2):69-74.)だけでなく、糖尿病や脂質異常症の対策にもなるという研究があるのです。これは、聖路加国際病院で2004年から2010年にかけて行った調査の結果です(BMJ Open. 2016 Jan 14;6(1):e009870.)。口の中を清潔に保つことは、体調不良にならない体を作るために重要なこと。ぜひ、まめに歯磨きをしましょう」歯の健康を保つことが、万病から身を守ってくれることもわかっているんですね。
大谷義夫・クリニック院長は、診察日には1日平均20枚ほどマスクを取り替えるそうです。
医療従事者でなければ、ここまでこまめに取り替える必要はないかもしれませんが、「目安として1日4枚以上、外出時には取り替えてください」とのことでした。
https://www.kateigaho.com/migaku/74173/
2020年04月11日
バイオロジカル・チェルノブイリ
米国の政治研究者の一部では「バイオロジカル・チェルノブイリ」(Biological Chernobyl)という表現がされるようになってきた。
「生物学的チェルノブイリ」という表現が示唆しているのは、中国共産党による初動の遅れと情報隠蔽が災害を悪化させたという点が、ソ連共産党のもとで発生したチェルノブイリ原発事故に匹敵、あるいはそれをはるかに凌駕するものがあるのではないか、ということにある。
人民解放軍がすでに2019年11月段階で情報を把握していたこと、最高指導者の習近平も情報を知っていながら、その情報を軽視して2020年1月17日から18日にかけてミャンマーを訪問、適切な指示を出していなかった。解任された武漢市の市長の記者会見における発言は、共産党の官僚組織にビルトインされた上意下達が生み出す、「事なかれ主義」という人災であったことを全世界に知らしめた。
この点において、新型コロナウイルスは「バイオロジカル・チェルノブイリ」と呼ばれて当然であろう。初動の遅れと情報隠蔽が、感染爆発を全世界規模のパンデミックに拡大させた最大要因なのである。
自己複製できないウイルスは生物ではないが、ネーミングとしてはインパクトがある。また、この表現の背景には、新型コロナウイルスは、なんらかの事故によって漏出したものだという前提がある。コウモリなど動物由来のウイルスがヒトに転移したのだとしても、実験に使用した動物(もしくはウイルス)がずさんな管理によって生物研究所の外部に漏出したのではないか、という疑いが濃厚だ。
実際、新型コロナウイルスの発生源については、中国人の医学研究者2名の共同執筆による The possible origins of 2019-nCoV coronavirusという論文では、武漢市内の2つの研究所から漏出した可能性が高いことが指摘されている(参考:「失踪した中国人研究者の『消されたコロナ論文』衝撃の全訳を公開する」)。
この論文は、発表後ただちに当局によって削除されたが、それだけ中国共産党にとっては痛いところを突いており、信憑性が高いと見るべきではないか。なお、この英語論文は、現在でもネット上で閲覧可能である。ぜひ確認していただきたい。
毒物研究の世界的権威で、1995年のオウム真理教によるサリン事件では日本の警察に捜査協力もしている台湾出身のアンソニー・トゥー博士は、「生物兵器研究所から細菌やウイルスなどの病原体が漏れ、騒動になることはよくある」と指摘している(参考:「燻る『新型ウイルス=生物兵器』説、専門家が解説」)。傾聴に値する見解といえよう。この件についてはのちほど取り上げることにする。
スウェーデンで発覚したソ連の原発事故
まずは、1986年4月26日に発生したチェルノブイリ原発事故の初動の遅れと情報隠蔽について、振り返っておこう。先にも見たように、風向きの関係で風下にあったスウェーデンで放射能が検出されたことで、はじめて原発事故が発覚したのである。
このレポートを書いた佐藤 けんいち(著述家・経営コンサルタント、ケン・マネジメント代表)は、もうすでに「アフターコロナ時代」に向けての動きが始まっているのである。それは経済だけではない、さまざまな局面で大きな地殻変動が始まろうとしているとする。そこで、もう一度、歴史を振り返り、人々の気づきを促しているのである。
第1次世界大戦の末期、1918年に発生した「スペイン風邪」が流行ったが、スペインの国名が冠せられてしまってはいるが、実際の発生源は米国だとされている。というのは、当時のスペインは交戦国ではなく中立国であったため、比較的正確なデータが公表された。そのためスペインのデータで言われる「スペイン・インフルエンザ」と呼ばれた経緯である。日本も含めた全世界に感染が拡大した結果、当時の世界人口の約3割にわたる5億人が感染、最大規模で5000万人が死亡したとされている。この風邪のお陰で、膠着化していた世界大戦の集結を早めたとさえ言われる。
歴史をさらに遡れば、14世紀から17世紀にかけて欧州と地中海世界を中心に暴れまくった「黒死病」もまた、比較検討する対象として論じられている。「黒死病」(ペスト)については、感染者の皮膚が内出血によって紫黒色になることに由来する。致命率は非常に高く、抗菌薬による治療が行われなかった場合、60%から90%に達する。
古来複数回の世界的大流行が記録されており、14世紀に起きた大流行では、当時の世界人口4億5000万人の22%にあたる1億人が死亡したと推計されている[4]。ヨーロッパでは、1348年から1420年にかけて断続的に流行した。
その後も、ペストは17世紀頃から18世紀頃まで何度か流行した。
1629年10月にはミラノで検疫の重要性が明らかになった。すなわち、1630年3月のカーニバルのためにミラノでの検疫条件を緩めたところ、ペストが再発したのである(en)。ピーク時の死亡者数は1日当たり約3500人であった[20]。
清教徒革命を経て王政復古後のロンドンで1665年に流行し(en:Great Plague of London)、およそ7万人が亡くなった。1666年に大火(ロンドン大火)が起こり全市が焦土と化したことでノミやネズミがいなくなり流行は終息した。(後にダニエル・デフォーは『疫病の年』(A Journal of the Plague Year、1722年刊)という小説で当時の状況を克明に描いた[21])。ロンドンでは人が多く集まる大学が閉鎖され学生はペスト禍を避けるために疎開させられた。(なお、当時ケンブリッジ大学で学位を得たばかりのアイザック・ニュートンも故郷に疎開することになり、それまで大学で小間使い的な仕事をして生活費を稼いでいた彼は、疎開により雑事から完全に解放されて、思索に充てる時間を得たことで、微積分法の証明や、プリズムでの分光の実験(『光学』)、万有引力の着想(距離の逆2乗の法則の導出)などを行うことができたわけで、「ニュートンの三大業績」とされるものはいずれもこのペスト回避の疎開の時に生まれたものであり、イギリスにとって歴史的な災厄が続いた月日に イギリスの誇る宝が誕生することになったわけである。
ヨーロッパで猛威をふるったペストは、放置すると肺炎などの合併症によりほぼ全員が死亡し、たとえ治療を試みたとしても、当時の未熟な医療技術では十分な効果は得られず、致命率は30%から60%に及んだ[5]。イングランドやイタリアでは人口の8割が死亡し、全滅した街や村もあった。ペストによってもたらされた人口減は、それまでの社会構造の変化を強いられる大きな打撃を与えた。19世紀末に北里柴三郎によって原因菌が突き止められ、有効な感染防止対策がなされ流行は減ったが、近年でもペストの感染は続いており、2004-2015年で世界で56,734名が感染し、死亡者数は4,651名(死亡率 8.2%)である
◆「見えない敵」であるウイルスと放射能
「NBC兵器」という概念がある。「N」とはNuclear、「B」はBiological、「C」はChemicalの略である。核兵器、生物兵器、化学兵器のことだ。それぞれ放射能、細菌とウイルス、化学物質を兵器として使用する。この3つには共通点がある。それは、いずれも「目に見えない」ということだ。
当時のソ連は原発事故があった事はすぐには公表していなかったため、スウェーデンの研究機関がこれに気づいて発覚した事実を思い返してほしい。まずは、1986年4月26日に発生したチェルノブイリ原発事故の初動の遅れと情報隠蔽について、振り返っておこう。風向きの関係で風下にあったスウェーデンで放射能が検出され、はじめて世界は初めて原発事故が起きたとしったのである。
スウェーデン政府はソ連政府に照会したが、ソ連政府は「説明できる情報はない」と否定的な回答を繰り返すのみ。しびれを切らしたスウェーデン政府が、国際原子力機関(IAEA)に報告すると詰め寄った結果、ついにソ連政府は午後7時に一転してチェルノブイリ原発でのメルトダウンの事実を認めたのである。事故発生からすでに69時間が経過していた。事故発生は、4月26日の深夜、午前1時23分のことだった。
参照HP:JB Press(4/21)
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/原発事故を隠蔽したソ連は崩壊、中国の命運はいかに/ar-BB12WpF7?ocid=spartandhpつづき
「生物学的チェルノブイリ」という表現が示唆しているのは、中国共産党による初動の遅れと情報隠蔽が災害を悪化させたという点が、ソ連共産党のもとで発生したチェルノブイリ原発事故に匹敵、あるいはそれをはるかに凌駕するものがあるのではないか、ということにある。
人民解放軍がすでに2019年11月段階で情報を把握していたこと、最高指導者の習近平も情報を知っていながら、その情報を軽視して2020年1月17日から18日にかけてミャンマーを訪問、適切な指示を出していなかった。解任された武漢市の市長の記者会見における発言は、共産党の官僚組織にビルトインされた上意下達が生み出す、「事なかれ主義」という人災であったことを全世界に知らしめた。
この点において、新型コロナウイルスは「バイオロジカル・チェルノブイリ」と呼ばれて当然であろう。初動の遅れと情報隠蔽が、感染爆発を全世界規模のパンデミックに拡大させた最大要因なのである。
自己複製できないウイルスは生物ではないが、ネーミングとしてはインパクトがある。また、この表現の背景には、新型コロナウイルスは、なんらかの事故によって漏出したものだという前提がある。コウモリなど動物由来のウイルスがヒトに転移したのだとしても、実験に使用した動物(もしくはウイルス)がずさんな管理によって生物研究所の外部に漏出したのではないか、という疑いが濃厚だ。
実際、新型コロナウイルスの発生源については、中国人の医学研究者2名の共同執筆による The possible origins of 2019-nCoV coronavirusという論文では、武漢市内の2つの研究所から漏出した可能性が高いことが指摘されている(参考:「失踪した中国人研究者の『消されたコロナ論文』衝撃の全訳を公開する」)。
この論文は、発表後ただちに当局によって削除されたが、それだけ中国共産党にとっては痛いところを突いており、信憑性が高いと見るべきではないか。なお、この英語論文は、現在でもネット上で閲覧可能である。ぜひ確認していただきたい。
毒物研究の世界的権威で、1995年のオウム真理教によるサリン事件では日本の警察に捜査協力もしている台湾出身のアンソニー・トゥー博士は、「生物兵器研究所から細菌やウイルスなどの病原体が漏れ、騒動になることはよくある」と指摘している(参考:「燻る『新型ウイルス=生物兵器』説、専門家が解説」)。傾聴に値する見解といえよう。この件についてはのちほど取り上げることにする。
スウェーデンで発覚したソ連の原発事故
まずは、1986年4月26日に発生したチェルノブイリ原発事故の初動の遅れと情報隠蔽について、振り返っておこう。先にも見たように、風向きの関係で風下にあったスウェーデンで放射能が検出されたことで、はじめて原発事故が発覚したのである。
このレポートを書いた佐藤 けんいち(著述家・経営コンサルタント、ケン・マネジメント代表)は、もうすでに「アフターコロナ時代」に向けての動きが始まっているのである。それは経済だけではない、さまざまな局面で大きな地殻変動が始まろうとしているとする。そこで、もう一度、歴史を振り返り、人々の気づきを促しているのである。
第1次世界大戦の末期、1918年に発生した「スペイン風邪」が流行ったが、スペインの国名が冠せられてしまってはいるが、実際の発生源は米国だとされている。というのは、当時のスペインは交戦国ではなく中立国であったため、比較的正確なデータが公表された。そのためスペインのデータで言われる「スペイン・インフルエンザ」と呼ばれた経緯である。日本も含めた全世界に感染が拡大した結果、当時の世界人口の約3割にわたる5億人が感染、最大規模で5000万人が死亡したとされている。この風邪のお陰で、膠着化していた世界大戦の集結を早めたとさえ言われる。
歴史をさらに遡れば、14世紀から17世紀にかけて欧州と地中海世界を中心に暴れまくった「黒死病」もまた、比較検討する対象として論じられている。「黒死病」(ペスト)については、感染者の皮膚が内出血によって紫黒色になることに由来する。致命率は非常に高く、抗菌薬による治療が行われなかった場合、60%から90%に達する。
古来複数回の世界的大流行が記録されており、14世紀に起きた大流行では、当時の世界人口4億5000万人の22%にあたる1億人が死亡したと推計されている[4]。ヨーロッパでは、1348年から1420年にかけて断続的に流行した。
その後も、ペストは17世紀頃から18世紀頃まで何度か流行した。
1629年10月にはミラノで検疫の重要性が明らかになった。すなわち、1630年3月のカーニバルのためにミラノでの検疫条件を緩めたところ、ペストが再発したのである(en)。ピーク時の死亡者数は1日当たり約3500人であった[20]。
清教徒革命を経て王政復古後のロンドンで1665年に流行し(en:Great Plague of London)、およそ7万人が亡くなった。1666年に大火(ロンドン大火)が起こり全市が焦土と化したことでノミやネズミがいなくなり流行は終息した。(後にダニエル・デフォーは『疫病の年』(A Journal of the Plague Year、1722年刊)という小説で当時の状況を克明に描いた[21])。ロンドンでは人が多く集まる大学が閉鎖され学生はペスト禍を避けるために疎開させられた。(なお、当時ケンブリッジ大学で学位を得たばかりのアイザック・ニュートンも故郷に疎開することになり、それまで大学で小間使い的な仕事をして生活費を稼いでいた彼は、疎開により雑事から完全に解放されて、思索に充てる時間を得たことで、微積分法の証明や、プリズムでの分光の実験(『光学』)、万有引力の着想(距離の逆2乗の法則の導出)などを行うことができたわけで、「ニュートンの三大業績」とされるものはいずれもこのペスト回避の疎開の時に生まれたものであり、イギリスにとって歴史的な災厄が続いた月日に イギリスの誇る宝が誕生することになったわけである。
ヨーロッパで猛威をふるったペストは、放置すると肺炎などの合併症によりほぼ全員が死亡し、たとえ治療を試みたとしても、当時の未熟な医療技術では十分な効果は得られず、致命率は30%から60%に及んだ[5]。イングランドやイタリアでは人口の8割が死亡し、全滅した街や村もあった。ペストによってもたらされた人口減は、それまでの社会構造の変化を強いられる大きな打撃を与えた。19世紀末に北里柴三郎によって原因菌が突き止められ、有効な感染防止対策がなされ流行は減ったが、近年でもペストの感染は続いており、2004-2015年で世界で56,734名が感染し、死亡者数は4,651名(死亡率 8.2%)である
◆「見えない敵」であるウイルスと放射能
「NBC兵器」という概念がある。「N」とはNuclear、「B」はBiological、「C」はChemicalの略である。核兵器、生物兵器、化学兵器のことだ。それぞれ放射能、細菌とウイルス、化学物質を兵器として使用する。この3つには共通点がある。それは、いずれも「目に見えない」ということだ。
当時のソ連は原発事故があった事はすぐには公表していなかったため、スウェーデンの研究機関がこれに気づいて発覚した事実を思い返してほしい。まずは、1986年4月26日に発生したチェルノブイリ原発事故の初動の遅れと情報隠蔽について、振り返っておこう。風向きの関係で風下にあったスウェーデンで放射能が検出され、はじめて世界は初めて原発事故が起きたとしったのである。
スウェーデン政府はソ連政府に照会したが、ソ連政府は「説明できる情報はない」と否定的な回答を繰り返すのみ。しびれを切らしたスウェーデン政府が、国際原子力機関(IAEA)に報告すると詰め寄った結果、ついにソ連政府は午後7時に一転してチェルノブイリ原発でのメルトダウンの事実を認めたのである。事故発生からすでに69時間が経過していた。事故発生は、4月26日の深夜、午前1時23分のことだった。
参照HP:JB Press(4/21)
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/原発事故を隠蔽したソ連は崩壊、中国の命運はいかに/ar-BB12WpF7?ocid=spartandhpつづき
2020年04月10日
ウイルスと闘った医師たち
押谷仁 (2019年度) 新型コロナウイルスに我々はどう対峙すべきなのか
封じ込めが現実的な目的として考えられない以上、対策の目的はいかにして被害を抑えるかということにシフトさせざるを得ない。国際社会が協力してこの目的に向けた最善策を探っていく必要がある。その鍵を握るのは中国である。
新型コロナウイルスはまったく違う。重症化する人の割合は低いが、重症化した人ではウイルスそのものが肺の中で増えるウイルス性肺炎を起こす。重症のウイルス性肺炎は治療が困難で、日本でも救命できない例が出てくる可能性は十分に考えられる。寝たきりの高齢者などにとってもこのウイルスはもちろん危険なウイルスであるが、中国では50−60代の人も多く亡くなっており、30−40代の人の死亡も報告されている。多くの人にとっては、季節性インフルエンザと同じ程度の病気しか起こさないウイルスだからといって、決して侮ってはいけないウイルスである。
学校閉鎖は流行初期には有効な対策と考えられるが、今回の新型コロナウイルスでは子供の感染は少なく学校閉鎖が感染拡大のスピードをコントロールするために有用であるとは考えにくい。
都市の封鎖やクルーズ船に対して行った船上検疫といった対策は19世紀に行っていたような対策である。21世紀に暮らす我々はもっとスマートな方法で感染拡大のスピードを抑えていく必要がある。東京オリンピックに備えて考えられてきた在宅勤務・テレビ電話会議・時差出勤などを前倒しで実施することは当然考えられる。宅配システムを使って高齢者や基礎疾患のある人に日用品を届けるといったことも可能かもしれない。地域でさまざまな工夫をしながら社会機能を止めることなく感染拡大のスピードを抑えていく必要がある。それらの対策は、感染拡大が明らかになってから実施するのではなく、今すぐ実施する必要がある。今、1つの感染機会を減らすことはその先につながる100人あるいは1000人への感染連鎖を断つことにつながる可能性があることを忘れてはいけない。
今回のウイルスの病原性は17年前のウイルスよりもはるかに低いものの、そのことが感染者の検知をはるかに難しくしている。さらにグローバル化の進展により、我々はこのウイルスに制御不能なほどの拡散スピードを与えてしまった。
参照HP:https://www.med.tohoku.ac.jp/feature/pages/topics_217.html
封じ込めが現実的な目的として考えられない以上、対策の目的はいかにして被害を抑えるかということにシフトさせざるを得ない。国際社会が協力してこの目的に向けた最善策を探っていく必要がある。その鍵を握るのは中国である。
新型コロナウイルスはまったく違う。重症化する人の割合は低いが、重症化した人ではウイルスそのものが肺の中で増えるウイルス性肺炎を起こす。重症のウイルス性肺炎は治療が困難で、日本でも救命できない例が出てくる可能性は十分に考えられる。寝たきりの高齢者などにとってもこのウイルスはもちろん危険なウイルスであるが、中国では50−60代の人も多く亡くなっており、30−40代の人の死亡も報告されている。多くの人にとっては、季節性インフルエンザと同じ程度の病気しか起こさないウイルスだからといって、決して侮ってはいけないウイルスである。
学校閉鎖は流行初期には有効な対策と考えられるが、今回の新型コロナウイルスでは子供の感染は少なく学校閉鎖が感染拡大のスピードをコントロールするために有用であるとは考えにくい。
都市の封鎖やクルーズ船に対して行った船上検疫といった対策は19世紀に行っていたような対策である。21世紀に暮らす我々はもっとスマートな方法で感染拡大のスピードを抑えていく必要がある。東京オリンピックに備えて考えられてきた在宅勤務・テレビ電話会議・時差出勤などを前倒しで実施することは当然考えられる。宅配システムを使って高齢者や基礎疾患のある人に日用品を届けるといったことも可能かもしれない。地域でさまざまな工夫をしながら社会機能を止めることなく感染拡大のスピードを抑えていく必要がある。それらの対策は、感染拡大が明らかになってから実施するのではなく、今すぐ実施する必要がある。今、1つの感染機会を減らすことはその先につながる100人あるいは1000人への感染連鎖を断つことにつながる可能性があることを忘れてはいけない。
今回のウイルスの病原性は17年前のウイルスよりもはるかに低いものの、そのことが感染者の検知をはるかに難しくしている。さらにグローバル化の進展により、我々はこのウイルスに制御不能なほどの拡散スピードを与えてしまった。
参照HP:https://www.med.tohoku.ac.jp/feature/pages/topics_217.html
2020年04月09日
仕事師、おくりびと
死の「裏方」を知る/佐々涼子
母は十年かけて少しずつ死んでいった。体中の機能が失われていき、やがて口を動かす機能が失われた。口が動かなければ食べられない。ある日、母のからだに直接栄養剤を送り込むための胃瘻の手術をし、その帰りがけに、中華料理屋で母のいない食卓を囲んだ。母が二度と食べることのなかった、あの餃子の味を、私は忘れることができないだろう。
あれは生きながら母を弔う通夜だった。母が少しずつ死に向かう間、私は突き動かされるようにして、濃厚に死の匂いのする現場に入り、『エンジェルフライト』で国際霊柩を、『紙つなげ!』で被災者の再生を描いた。死を間近に感じるのでなければ、弔いの現場など行こうとは思わぬものだ。
では、ノンフィクション作家の井上理津子さんは、何を思い『葬送の仕事師たち』の取材に入ったのだろう。彼女は、葬儀の専門学校、遺体の防腐処理をするエンバーマー、納棺師、湯灌師、火葬場の職員に真正面から取材し、生と死について、深く考えさせられる言葉を聞き出している。時に泣き笑いの混ざるインタビューは、大阪人のキャラクターゆえか。カラッとしてはいるが、決して冷たくはない。太刀筋はまっすぐで、このテーマにあって爽快ですらある。
速報クルーズ船「コロナ患者」ら112人治療で院内感染ゼロ 自衛隊中央病院「1等海佐」が語る内幕
速報新型コロナに期待の「日の丸ワクチン」開発中 9月実用化目指す
自らの仕事について、決して語らなかった「仕事師」たちの姿に改めて頭が下がる。きっと、彼らは今日も炉の前で誰かの体が燃えていくのを見守っていることだろう(他の写真を見る)
冒頭、彼女は専門学校の授業を見学している。「腐敗の進行について」教える授業は「穏やかで、軽快な語り口」なのだという。語られることと口調とのギャップに、読者も驚くに違いない。何しろ授業内容は、「時間の経過によって筋肉が弛緩していくと、口がガバーと開き、ガスが出始めると目玉も出てきてしまいます」といったことなのだから。しかし、それでも厳しい現場を志す若者たちがいる。
生易しい仕事ではない。遺体は時間とともに腐敗する。事故や事件に巻き込まれた遺体の中には、損傷の激しいものもある。解剖直後の遺体に、蛆の湧いた遺体、風呂釜の中で茹でられてしまった遺体もある。子どもの遺体を抱いたまま離さない親もいれば、従来の葬儀の枠にとらわれない別れを望む遺族もいる。さまざまな状態の遺体、さまざまな立場の遺族に遭遇するが、「仕事師」たちは、持っている技と誠実さで、一生に一度の別れを演出しようと奮闘する。
彼らの壮絶な仕事ぶりと高い職業意識を知るにつれ、根強かった差別感情は薄れ、親族が担っていた葬儀を代わって行う、感謝される仕事に変化しつつあることに気づくことだろう。そしてまた、遺体の防腐処理技術の進歩により、椅子に座った故人とお別れするといった、新しい葬儀が出現するかもしれないことに驚かされる。この点、本作は時代の移り変わりを映す風俗史ともなっている。
しかし、どれほど大変な仕事でも、彼らはあくまで黒子の存在だ。三歳児を亡くした家族の立ち直りを目にしたある葬儀社社員のこんな言葉が心にしみる。
「僕ら葬儀屋は『傘』やなと思うんです。亡くなった人のご家族の傘。深い悲しみに陥った家族がやがて一区切りついて日常に戻ると、傘なんか要らなくなる。電車の中に置き忘れられるくらいがちょうどいいんです」
なぜこの職業を選んだのか。どんな思いを抱いて働いているのか。忘れられない経験とは。著者は、「死」と向き合うプロたちの言葉に耳を傾け、葬送の現場を見て歩く。光があたることのなかった仕事を描破した感動のルポルタージュ
ネット書店で購入する
火葬場の章は圧巻だ。私はてっきり、全自動オーブンのようにタイマーをかけておけば、誰でも簡単に骨になると思いこんでいた。だが、違うのだ。遺体を燃え盛る炎で焼き、骨にしていく職人技の描写に、最初は驚愕するが、やがて心の奥底から、「人の肉体は最後にはこうなるのだ」という乾いた諦めと、職員に対する静かな感謝の念が湧き上がってくる。
数か月前に母を焼いた。炉から出てきた遺骨の中に、真っ白くて小さな骨が四つ並んでいた。「これは歯ですね。このお年の方でここまできれいに残るのは珍しいんですよ」と、職員が説明してくれた。長い年月、食いしばったままの母の口を苦労してこじ開け、何十分もかけて磨き、父が執念で守った歯だった。あの遺骨は奇跡のように焼け残ったのではなかった。火葬場の職員の技でもあったのか。
自らの仕事について、決して語らなかった彼らの姿に改めて頭が下がる。きっと、仕事師たちは今日も炉の前で誰かの体が燃えていくのを見守っていることだろう。
第三者取材でここまで死の周辺を網羅している作品を私は知らない。取材の難しい現場にあって大変な労作である。
佐々涼子(ささ・りょうこ ノンフィクション作家)
出典:デイリー新潮 2015年5月号
母は十年かけて少しずつ死んでいった。体中の機能が失われていき、やがて口を動かす機能が失われた。口が動かなければ食べられない。ある日、母のからだに直接栄養剤を送り込むための胃瘻の手術をし、その帰りがけに、中華料理屋で母のいない食卓を囲んだ。母が二度と食べることのなかった、あの餃子の味を、私は忘れることができないだろう。
あれは生きながら母を弔う通夜だった。母が少しずつ死に向かう間、私は突き動かされるようにして、濃厚に死の匂いのする現場に入り、『エンジェルフライト』で国際霊柩を、『紙つなげ!』で被災者の再生を描いた。死を間近に感じるのでなければ、弔いの現場など行こうとは思わぬものだ。
では、ノンフィクション作家の井上理津子さんは、何を思い『葬送の仕事師たち』の取材に入ったのだろう。彼女は、葬儀の専門学校、遺体の防腐処理をするエンバーマー、納棺師、湯灌師、火葬場の職員に真正面から取材し、生と死について、深く考えさせられる言葉を聞き出している。時に泣き笑いの混ざるインタビューは、大阪人のキャラクターゆえか。カラッとしてはいるが、決して冷たくはない。太刀筋はまっすぐで、このテーマにあって爽快ですらある。
速報クルーズ船「コロナ患者」ら112人治療で院内感染ゼロ 自衛隊中央病院「1等海佐」が語る内幕
速報新型コロナに期待の「日の丸ワクチン」開発中 9月実用化目指す
自らの仕事について、決して語らなかった「仕事師」たちの姿に改めて頭が下がる。きっと、彼らは今日も炉の前で誰かの体が燃えていくのを見守っていることだろう(他の写真を見る)
冒頭、彼女は専門学校の授業を見学している。「腐敗の進行について」教える授業は「穏やかで、軽快な語り口」なのだという。語られることと口調とのギャップに、読者も驚くに違いない。何しろ授業内容は、「時間の経過によって筋肉が弛緩していくと、口がガバーと開き、ガスが出始めると目玉も出てきてしまいます」といったことなのだから。しかし、それでも厳しい現場を志す若者たちがいる。
生易しい仕事ではない。遺体は時間とともに腐敗する。事故や事件に巻き込まれた遺体の中には、損傷の激しいものもある。解剖直後の遺体に、蛆の湧いた遺体、風呂釜の中で茹でられてしまった遺体もある。子どもの遺体を抱いたまま離さない親もいれば、従来の葬儀の枠にとらわれない別れを望む遺族もいる。さまざまな状態の遺体、さまざまな立場の遺族に遭遇するが、「仕事師」たちは、持っている技と誠実さで、一生に一度の別れを演出しようと奮闘する。
彼らの壮絶な仕事ぶりと高い職業意識を知るにつれ、根強かった差別感情は薄れ、親族が担っていた葬儀を代わって行う、感謝される仕事に変化しつつあることに気づくことだろう。そしてまた、遺体の防腐処理技術の進歩により、椅子に座った故人とお別れするといった、新しい葬儀が出現するかもしれないことに驚かされる。この点、本作は時代の移り変わりを映す風俗史ともなっている。
しかし、どれほど大変な仕事でも、彼らはあくまで黒子の存在だ。三歳児を亡くした家族の立ち直りを目にしたある葬儀社社員のこんな言葉が心にしみる。
「僕ら葬儀屋は『傘』やなと思うんです。亡くなった人のご家族の傘。深い悲しみに陥った家族がやがて一区切りついて日常に戻ると、傘なんか要らなくなる。電車の中に置き忘れられるくらいがちょうどいいんです」
なぜこの職業を選んだのか。どんな思いを抱いて働いているのか。忘れられない経験とは。著者は、「死」と向き合うプロたちの言葉に耳を傾け、葬送の現場を見て歩く。光があたることのなかった仕事を描破した感動のルポルタージュ
ネット書店で購入する
火葬場の章は圧巻だ。私はてっきり、全自動オーブンのようにタイマーをかけておけば、誰でも簡単に骨になると思いこんでいた。だが、違うのだ。遺体を燃え盛る炎で焼き、骨にしていく職人技の描写に、最初は驚愕するが、やがて心の奥底から、「人の肉体は最後にはこうなるのだ」という乾いた諦めと、職員に対する静かな感謝の念が湧き上がってくる。
数か月前に母を焼いた。炉から出てきた遺骨の中に、真っ白くて小さな骨が四つ並んでいた。「これは歯ですね。このお年の方でここまできれいに残るのは珍しいんですよ」と、職員が説明してくれた。長い年月、食いしばったままの母の口を苦労してこじ開け、何十分もかけて磨き、父が執念で守った歯だった。あの遺骨は奇跡のように焼け残ったのではなかった。火葬場の職員の技でもあったのか。
自らの仕事について、決して語らなかった彼らの姿に改めて頭が下がる。きっと、仕事師たちは今日も炉の前で誰かの体が燃えていくのを見守っていることだろう。
第三者取材でここまで死の周辺を網羅している作品を私は知らない。取材の難しい現場にあって大変な労作である。
佐々涼子(ささ・りょうこ ノンフィクション作家)
出典:デイリー新潮 2015年5月号
2020年04月08日
社会に与えるギグエコノミー
ギグワーカー急増!の影響とは
働き方改革が叫ばれ始め、徐々に労働環境も変化し始めているが、ギグワーカーという新たな働き方をする労働者が誕生している。
ギグは「単発」「細切れ」などの意味を持ちます。つまり、単発の仕事を担う労働者、という意味です。まだなじみ深いとは言えない言葉に思えますが、欧米ではすでにギグワーカーは社会に浸透しており、ギグワークで生計を立てるのは珍しくなくなっています。
ここで気になるのが、 「ギグワーカーってフリーランスと同じじゃないの?」 という疑問。
確かに単発で仕事を請け負うという意味では同じかもしれません。会社に所属せず、案件単位で仕事を請け負うフリーランス同様に、ギグワーカーも一つの会社に縛られずに複数の会社から単発の仕事を受注します。
ネットを介して、仕事を頼みたい発注側と、空いた時間だけ仕事をしたい労働者を繋げるこのギグエコノミーの実例
■Uber(ウーバー) インターネットによる配車サービス。
アメリカのウーバーテクノロジーズが運営。車を所有する労働者がUberに登録しておくと、労働者の空いた時間に配車を求めるユーザーからのオファーが入り、タクシーとしてユーザーのオファーに応えるというものです。
■Shearshare(シェア・シェアー) 一つの美容室が常に満席というわけではなく、空きができることもある。その空きとサロンに所属しない美容師を繋げているのが本サービス。
◎ギグワーカー急増の裏に潜む課題
ギグ、細切れの仕事を複数こなすわけですから、たくさんこなせばこなすほど、賃金は上がるはずです。
しかしギグワーカーの賃金については、高額とは言えないのが現状なので、稀有なスキルを持っており、それを活用できれば、高額を稼ぎ出すことも可能でしょうが、そうでない場合は副業程度の収入を得る場合がほとんどとのこと。
また、ギグエコノミーを利用して仕事を受注するこのスタイルの場合、会社に所属するわけではない、いわゆる非正規雇用となるので、自分なりに将来のための自衛が必要になります。
すなわち、社会保障がないし、退職金がない、結果的に社会保障がされない不利なことになる可能性などの問題について、労働者個人が考えていかねばならないということになります。これは経済格差を加速させ、将来的に生活困窮者を生み出す土壌になるのではないかという不安な見方もできます。
また、一つの会社において、社員として毎日顔を合わせるのならば、なにかアクシデントや問題があったとき、修正もしやすいのですが、ギグワーカーは会社に所属していないため、矯正ができません。ギグワーカーは会社に所属しないため、いわゆる安定がありません。ギグワーカーとして登録しつつ、仕事に現れなかったり、一方で犯罪行為にギグワークを利用されたりという事件も起きても、逮捕されるのが手先になったギグワーカーのみであったというのでは、浮かばれません。社員ではないため、労働基準法も適用されないなどもおきます。仕事を詰め込み過ぎて過労になっても、それは自己責任。今後は、AIによる自動化の波が押し寄せて、よほどのスキルがなければギグワーカーとしてやっていくのも大変になっていくことも予想されます。
でも、もしも自分の夢やポリシーで頑張りたい人には、安定を捨てても、かけがいのないものを追うために収入を得る、割り切った働き方かもしれません。
ただ、ギグワーカーで仕事が回るなら、正社員、正職員の雇用が減る。
9-5時でルーテインをこなす、正社員として毎日決められたことをしているのが馬鹿らしくなる、ということも起こりそうです。
働き方改革が叫ばれ始め、徐々に労働環境も変化し始めているが、ギグワーカーという新たな働き方をする労働者が誕生している。
ギグは「単発」「細切れ」などの意味を持ちます。つまり、単発の仕事を担う労働者、という意味です。まだなじみ深いとは言えない言葉に思えますが、欧米ではすでにギグワーカーは社会に浸透しており、ギグワークで生計を立てるのは珍しくなくなっています。
ここで気になるのが、 「ギグワーカーってフリーランスと同じじゃないの?」 という疑問。
確かに単発で仕事を請け負うという意味では同じかもしれません。会社に所属せず、案件単位で仕事を請け負うフリーランス同様に、ギグワーカーも一つの会社に縛られずに複数の会社から単発の仕事を受注します。
ネットを介して、仕事を頼みたい発注側と、空いた時間だけ仕事をしたい労働者を繋げるこのギグエコノミーの実例
■Uber(ウーバー) インターネットによる配車サービス。
アメリカのウーバーテクノロジーズが運営。車を所有する労働者がUberに登録しておくと、労働者の空いた時間に配車を求めるユーザーからのオファーが入り、タクシーとしてユーザーのオファーに応えるというものです。
■Shearshare(シェア・シェアー) 一つの美容室が常に満席というわけではなく、空きができることもある。その空きとサロンに所属しない美容師を繋げているのが本サービス。
◎ギグワーカー急増の裏に潜む課題
ギグ、細切れの仕事を複数こなすわけですから、たくさんこなせばこなすほど、賃金は上がるはずです。
しかしギグワーカーの賃金については、高額とは言えないのが現状なので、稀有なスキルを持っており、それを活用できれば、高額を稼ぎ出すことも可能でしょうが、そうでない場合は副業程度の収入を得る場合がほとんどとのこと。
また、ギグエコノミーを利用して仕事を受注するこのスタイルの場合、会社に所属するわけではない、いわゆる非正規雇用となるので、自分なりに将来のための自衛が必要になります。
すなわち、社会保障がないし、退職金がない、結果的に社会保障がされない不利なことになる可能性などの問題について、労働者個人が考えていかねばならないということになります。これは経済格差を加速させ、将来的に生活困窮者を生み出す土壌になるのではないかという不安な見方もできます。
また、一つの会社において、社員として毎日顔を合わせるのならば、なにかアクシデントや問題があったとき、修正もしやすいのですが、ギグワーカーは会社に所属していないため、矯正ができません。ギグワーカーは会社に所属しないため、いわゆる安定がありません。ギグワーカーとして登録しつつ、仕事に現れなかったり、一方で犯罪行為にギグワークを利用されたりという事件も起きても、逮捕されるのが手先になったギグワーカーのみであったというのでは、浮かばれません。社員ではないため、労働基準法も適用されないなどもおきます。仕事を詰め込み過ぎて過労になっても、それは自己責任。今後は、AIによる自動化の波が押し寄せて、よほどのスキルがなければギグワーカーとしてやっていくのも大変になっていくことも予想されます。
でも、もしも自分の夢やポリシーで頑張りたい人には、安定を捨てても、かけがいのないものを追うために収入を得る、割り切った働き方かもしれません。
ただ、ギグワーカーで仕事が回るなら、正社員、正職員の雇用が減る。
9-5時でルーテインをこなす、正社員として毎日決められたことをしているのが馬鹿らしくなる、ということも起こりそうです。
2020年04月07日
フェイクニュース(デマ情報)
新型コロナウイルス関連のデマ情報についてはほかにも、フェイク情報工作ウォッチャーの間でよく知られるいくつかの陰謀論系サイトが暗躍している。ただしその主張は、グローバル・リサーチが主張するアメリカ起源説とは真逆の、「中国生物兵器説」だ。
その筆頭が、オルタナ右翼言説で知られる金融ブロガー、ダニエル・イヴァンジイスキー氏が創設した「ゼロヘッジ(Zerohedge)」と、極右系ラジオ・パーソナリティのアレックス・ジョーンズ氏が運営する「インフォウォーズ(Infowars)」だ。
ゼロヘッジは基本的には金融情報サイトだが、親ロシア・反米陰謀論の政治記事が際立っている。インフォウォーズのジョーンズ氏は前述のチョスドフスキー氏に匹敵する陰謀論界の「スター」だ。
筆者は新型コロナウイルスが中国の開発した生物兵器であるとの説について、それを検証して全否定する記事をBusiness Insider Japanに寄稿しているが、その公開と同日(1月31日)、インドの研究チームが査読前の論文を公表し、そのなかで「人工ウイルス」説を提起している。
その疑惑にいち早く飛びついたのがゼロヘッジだった。
「新型コロナウイルスにはHIV遺伝子挿入が含まれ、人工生物兵器の恐怖をかき立てる」(2月1日)
さらに、このゼロヘッジの先行記事に、インフォウォーズが飛びついた。
「MSMは、新型コロナウイルスにHIVの感染システムが組み込まれている証拠を隠そうとしている」 (2月1日)
「科学者たちは新型コロナウイルスが人工であると確認。研究所起源の遺伝子配列が含まれている」(2月2日)
人工ウイルス説は専門家が完全否定
インドの査読前論文は「誤解されて伝わった」ことを理由に、わずか2日後に非公開とされている。
同論文によると、新型コロナウイルスにはSARS(重症急性呼吸器症候群)を引き起こしたコロナウイルスにない、4つの新しい遺伝子配列が挿入されていて、その配列はエイズ(後天性免疫不全症候群)を引き起こすHIV(ヒト免疫不全ウイルス)と共通するという。
そして、その配列は自然に起こる現象とは考えにくく、それゆえ新型コロナウイルスは人工である可能性が高いというのだ。
しかし、この人工ウイルス説は、世界中の専門家によってすでに否定されている。
挿入されたという遺伝子配列はきわめて短く、実際にはHIVに限らず多くのウイルスにみられることや、最も似通った他のコロナウイルスと比べても1000以上の断片的な変異があり、そのような遺伝子操作は人工的には不可能で、むしろ自然な変異を示していることなどが指摘された。遺伝子改変に使われる酵素などの痕跡も見当たらなかった。
結局のところ、ロシアのフェイク情報工作では常連といえる2つの陰謀論サイトが「新型コロナウイルスは中国の研究所でSARSとエイズのウイルスを合成したもの、つまり中国の生物兵器だ」というストーリーを生み出し、それが世界に数多ある陰謀論サイトを経由して拡散されたわけだ。
今後もこうしたサイトからフェイク情報が拡散されることになるだろうが、真に受けないようにご注意いただきたい。
ちなみに、インフォウォーズのジョーンズ氏は、トンデモ説の拡散と同時並行で「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に効く」と称して、歯磨き粉やクリームを販売する商売にも乗り出していた。
これに対しては、3月13日にニューヨーク州司法長官が販売中止を命令。3月27日には、グーグルがGoogle Playストアでのインフォウォーズのアプリ販売を凍結している。
黒井文太郎:福島県いわき市出身。横浜市立大学国際関係課程卒。『FRIDAY』編集者、フォトジャーナリスト、『軍事研究』特約記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て軍事ジャーナリスト。取材・執筆テーマは安全保障、国際紛争、情報戦、イスラム・テロ、中東情勢、北朝鮮情勢、ロシア問題、中南米問題など。NY、モスクワ、カイロを拠点に紛争地取材多数。
その筆頭が、オルタナ右翼言説で知られる金融ブロガー、ダニエル・イヴァンジイスキー氏が創設した「ゼロヘッジ(Zerohedge)」と、極右系ラジオ・パーソナリティのアレックス・ジョーンズ氏が運営する「インフォウォーズ(Infowars)」だ。
ゼロヘッジは基本的には金融情報サイトだが、親ロシア・反米陰謀論の政治記事が際立っている。インフォウォーズのジョーンズ氏は前述のチョスドフスキー氏に匹敵する陰謀論界の「スター」だ。
筆者は新型コロナウイルスが中国の開発した生物兵器であるとの説について、それを検証して全否定する記事をBusiness Insider Japanに寄稿しているが、その公開と同日(1月31日)、インドの研究チームが査読前の論文を公表し、そのなかで「人工ウイルス」説を提起している。
その疑惑にいち早く飛びついたのがゼロヘッジだった。
「新型コロナウイルスにはHIV遺伝子挿入が含まれ、人工生物兵器の恐怖をかき立てる」(2月1日)
さらに、このゼロヘッジの先行記事に、インフォウォーズが飛びついた。
「MSMは、新型コロナウイルスにHIVの感染システムが組み込まれている証拠を隠そうとしている」 (2月1日)
「科学者たちは新型コロナウイルスが人工であると確認。研究所起源の遺伝子配列が含まれている」(2月2日)
人工ウイルス説は専門家が完全否定
インドの査読前論文は「誤解されて伝わった」ことを理由に、わずか2日後に非公開とされている。
同論文によると、新型コロナウイルスにはSARS(重症急性呼吸器症候群)を引き起こしたコロナウイルスにない、4つの新しい遺伝子配列が挿入されていて、その配列はエイズ(後天性免疫不全症候群)を引き起こすHIV(ヒト免疫不全ウイルス)と共通するという。
そして、その配列は自然に起こる現象とは考えにくく、それゆえ新型コロナウイルスは人工である可能性が高いというのだ。
しかし、この人工ウイルス説は、世界中の専門家によってすでに否定されている。
挿入されたという遺伝子配列はきわめて短く、実際にはHIVに限らず多くのウイルスにみられることや、最も似通った他のコロナウイルスと比べても1000以上の断片的な変異があり、そのような遺伝子操作は人工的には不可能で、むしろ自然な変異を示していることなどが指摘された。遺伝子改変に使われる酵素などの痕跡も見当たらなかった。
結局のところ、ロシアのフェイク情報工作では常連といえる2つの陰謀論サイトが「新型コロナウイルスは中国の研究所でSARSとエイズのウイルスを合成したもの、つまり中国の生物兵器だ」というストーリーを生み出し、それが世界に数多ある陰謀論サイトを経由して拡散されたわけだ。
今後もこうしたサイトからフェイク情報が拡散されることになるだろうが、真に受けないようにご注意いただきたい。
ちなみに、インフォウォーズのジョーンズ氏は、トンデモ説の拡散と同時並行で「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に効く」と称して、歯磨き粉やクリームを販売する商売にも乗り出していた。
これに対しては、3月13日にニューヨーク州司法長官が販売中止を命令。3月27日には、グーグルがGoogle Playストアでのインフォウォーズのアプリ販売を凍結している。
黒井文太郎:福島県いわき市出身。横浜市立大学国際関係課程卒。『FRIDAY』編集者、フォトジャーナリスト、『軍事研究』特約記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て軍事ジャーナリスト。取材・執筆テーマは安全保障、国際紛争、情報戦、イスラム・テロ、中東情勢、北朝鮮情勢、ロシア問題、中南米問題など。NY、モスクワ、カイロを拠点に紛争地取材多数。
2020年04月06日
快方へ模索するイタリア、フランス、イギリス、収束に向かう韓国
今、イタリアでは、申告書なしに外出すると警察の検問にあい、最高で3000ユーロ(36万円)の罰金を科されるのです。外出の時はかならず、自己申告書を携行しなければならず、身分証と一緒に持参していなければ、罰金の対象になります。
この申告書には住所氏名、年齢、行き先と外出目的、ウイルス感染者との接触の有無などを書くのですが、緊急事態宣言が出てから内容は、すでに四回も変更されています。自己申告書はその都度、ダウンロードして、自宅で印刷して使います。
唯一の外出ですが、せっかく買い物にいってもスーパーに着いたら長い行列になります。各自1メートル以上並ぶ間隔をあける必要があるため。店内は数人しか入れませんし、レジに2人以上並ぶこともできません。1人が出たら、1人が入るというルールなのです。お店や違反した人も罰金の対象になるので、間隔をあけるルールはよく守られています。
店員さんも、マスク、ゴム手袋着用で1メートル離れて対応してくれるという徹底ぶりです。ただ、スーパーには新鮮なものであふれており、毎日新しい商品は到着しています。トイレットペーパーは普通に売っています。
ただ不思議とこんな時に限って、洗濯機が壊れたりトイレの水が止まらなくなったりします。修理人は呼べますが、新品の家電は店が閉まっているので買えません。4月3日に政府が今後の見解を出すまで、まだまだ耐えなければなりません。
食料用品の心配はないですが、在宅待機も長期になりますと健康の不安、経済的不安、見えない敵への不安が日に日に倍増していきます。さらに室内にいるので食べてること以外楽しみがないので太りますし、毎食の自炊も面倒くさくなりますね。
そんな日々の中に、ちょっとした朗報がありました。3月からコロナ禍のために失業し、経済的な打撃を受けている私のようなフリーランサー(Libero Professionista)に、政府はINPS(全国社会保障機関)から「BONUS PARTITA IVA」の支給を決定したのです。
国からのフリーランサーのための現金給付金として1カ月600ユーロ(約7万2000円)を支給してくれることになったのです。日本よりは恵まれているとはいえ、イギリスやフランスより金額が少ないのは残念です。4月3日以降、ほかの職種や、児童手当なども発表されます。
ちなみにイタリアは、日本とは全く違う保険医療体制で、基本無料診断です。そのため、PCR検査も無料で受けることができ、検査体制には問題がないのです。しかし、その後の対応が整わぬ間に大感染が広がっていきました。
大感染を抑止するには、国民の協力と理解が大切ということで、緊急事態に対して国を挙げてコロナウイルスに立ち向かおうという大々的にTVコマーシャルが流されています。スポンサーは色々ですが、押しなべて内容は同じです。
在宅待機(仕事や買い物、緊急事しか外出不可)、頻繁な手洗い、他人に近づかない(最低でも一メートル距離をとる)、人混みを避ける、目や鼻や口をむやみに触れない、握手、抱擁の禁止、ティッシュは、一回使用したらすぐ捨てる、自身で通常のインフルエンザだと感じたら家に居ること。救急病院や病院に行かず、家庭医に電話で指示をもらうーーー。
こんな内容が繰り返し流され、有名人たちがCMに登場して若者たちに「こんな時こそ私は家に居るよ」「ウイルスに負けないように私は家にこもります」「若君たちも真剣に考えて家に居ましょう」などと呼びかけています。
お気づきでしょうか。どこにも「マスクをしましょう」という項目がありません。イタリアでも全くマスクは手に入りません。薬局では売り切れで、新たな入荷の見込みもありません。しかし医療現場では使われているようなので安心です。
今国民ができることは、我慢して、各自が家にいることです。ほとんどの人々が守っています。警察や軍隊が各町を封鎖して感染が広がらないように見守っています。しかし、そこまでしてもまだまだ感染は止まりません。
まもなく、今後の暮らし方がイタリア政府から発表されます。こんなに歴史的な瞬間に自分が生きているのが不思議なくらいです。
早くワクチンの開発が進むことを祈るとともに、あと何日平常心が保たれるか。メンタル勝負の期間です。
*****************************
フランスの感染者数が目立ち始めたのは、2月26日前後のことだ。ちょうどこの頃はパリの学校のバカンス明けで、海外のあちこちに旅行していたフランス人が徐々に舞い戻って来ていた時期だ。その5日前くらいからイタリアではどんどん感染者数がうなぎのぼりになっていったことを受け、「イタリアの北部ロンバルディアとヴェネト帰りの家族は14日間家から出ないように」という通達がフランス中の学校から各家庭にメールで届いていた。
夫と「バカンス明けから子どもを学校や保育園に通わせるか」という話をしたが、最初から「家にいさせる」という意見で一致した。フランスではまだまだ危機感も薄く、街の様子からは人々がどう思っているのか、あまり推し量れない時期だった。
それでも我が家の「ロックダウン」の背中を押してやまなかったのは、隣人がイタリアとフランスのカップルで、バカンスのたびにイタリアに行くことを聞いていた。聞けば今はイタリアのロンバルディアとヴェネトに挟まれた地域にいるという。「だから大丈夫だ、学校に行かせる」と彼女は言った。しかし私にとっては、感染地域に挟まれている地域が何故かスルーであることほど、怖いものはないという印象を受けた。そのころ、両州から住民が出られないような制御がされていたか記憶が定かではないが、せっかくのバカンス中だ。彼女たちはロンバルディア州のミラノには立ち寄った可能性がある、と私はふんでいた。なぜなら彼女の口癖は「ミラノは最高」だからだ。
彼女は娘たちの勉強が遅れるのを危惧していた。それに対し、オンライン授業でフォローがあるから大丈夫だ、と私は学校に行かせないよう、説得する方向に懸命に持っていった。ちょうどこの時、パリ郊外の幼稚園で校長をつとめる私の夫は「イタリアの2州だけではなく、イタリアと中国帰りの生徒は受け入れないように」というメールを教育省から内々に受け取っていた。そこで夫の情報と合わせて、直接校長に北イタリアにいた旨を伝えたほうがいいと強調した。
私はなんとしてでも、自分たちの身を守るためにも、地域を守るためにも、自分の住む地域でできる限り感染を防ぎたかった。2月24日の週に聞いた新規感染関連のニュースでは、必ず感染者に「北イタリア帰りとの接触者」というキーワードがあったからだ。
こうして子どもを休ませたくない彼女との押し問答は終わったが、この時、「人というのは自分は絶対に感染していないと思うもので、日常生活をやめることができないのだ」ということを学んだ。「自分や家族が無症状感染者で人にうつしてしまうかもしれない」という周囲への配慮など、チリホコリもないようだ。また、こういう人たちがこのフランスにどれだけいることだろうかと思った。
4月5日現在、フランスのCOVID19による死亡者数はやや減少傾向にあるという。しかし少し気を抜けば、このウィルスはすぐに勢いを盛り返す。言葉も失うほどの邪気を放つ性質を持つ相手と、静かに戦い続ける日々は、まだまだ終わりではないのだ。
**********************
イギリスのロックダウンは罰金が科される厳しいものだ。不要にもかかわらず外出すれば、罰金は60ポンド(約7800円)以上。2回目の違反に対してはは120ポンド(約15,600円)が科される。
ただし、食料品の買い出し、1日1回ギリスでは元々、多くの家庭が宅配スーパーを利用している。しかし現在は、どこも配達枠は数週間先までいっぱい。予約自体が難しいのだ。つまり、これだけ”Stay at Home"、自宅にいるように言われながらも、スーパーへ出向く場合もある。
スーパーも厳戒態勢だ。
3月25日に政府が発表した方針に基づき、店内へ一度に入れる人数を制限し、行列を減らすなどのルールは徹底されている。また、ほかの客と2メートルの距離をあける「ソーシャル・ディスタンス」も厳守されている。の散歩は認められている。と言っても、外出ルールはかなり細かく制限されており、極めて不便であることは間違いない。
ギリスでは元々、多くの家庭が宅配スーパーを利用している。しかし現在は、どこも配達枠は数週間先までいっぱい。予約自体が難しいのだ。つまり、これだけ”Stay at Home"、自宅にいるように言われながらも、スーパーへ出向く場合もある。
スーパーも厳戒態勢だ。
3月25日に政府が発表した方針に基づき、店内へ一度に入れる人数を制限し、行列を減らすなどのルールは徹底されている。また、ほかの客と2メートルの距離をあける「ソーシャル・ディスタンス」も厳守されている。
何しろ、オンラインの教材やコースがたくさんあり、ロックダウン前後から無料で受けられるものが増えたので、選択肢は多い。多すぎて迷うほどだ。
娘は学校のオススメのKhan Academy(https://www.khanacademy.org/)(日本語版もある)を算数の学習に使っている。これは本当に素晴らしい。無料にもかかわらず、テーマごとに細かくビデオ講義と問題がある。
英語は勉強のかわりに、読書。家にある本は全て読んでしまったし、図書館は閉まってしまった。近所の人に頼んでみたところ、中学生のお嬢さんが昔読んでいた本を玄関先に届けておいてくれた。
2人とも外出を制限され、ストレスが溜まっているようだ。そんな時は、何より運動。
イギリスの人気トレーナーJoe Wicks(https://www.youtube.com/channel/UCAxW1XT0iEJo0TYlRfn6rYQ)がロックダウン後から平日の毎朝9時に子ども向けのPE(体育)のライブ配信を行なっている。うちでもライブではないけれど視聴して運動している。ルーティンづくりにいいので、ライブでみている友達も多い。
娘の友人が通う音楽やバレエの教室もそれぞれオンラインでレッスンを続けているところが多い様子だ。ちなみに、English National BalletはFacebookでレッスンを公開してくれているし、別の有名なダンスカンパニーもInstagramでライブ配信するなど、こんな時にしかできないオンラインレッスンは非常に充実している。
長女にとっては友達に会えないのがなにより残念。でも、学校のメールアドレス(学校内にしか送れない)を使って友達とメールをしたり、FaceTimeで時間を決めて話したりしている。
16時以降はいつもと同じように自由時間。おやつを作ったり、犬の散歩に行ったり、読書をしたりーー。習い事にいく時間がなくなったので、いつもに比べるとゆったりと過ごせるようになった。
弁護士ドットコムニュース編集部では、編集補助アルバイトや協力ライター(業務委託)を募集しています。
詳細はこちらのページをご覧ください。
https://hrmos.co/pages/bengo4/jobs/0009608
子どもからするとツボな動きもあるらしく、爆笑しながら運動している。500万人位視聴しているらしい。イケメンだからかママにも人気。
イギリスは日本に比べると普段からとても治安が悪く、住人が在宅でも空き巣に入る泥棒が大勢います。ロンドンにおける殺人の件数は、東京の3倍です。イギリスには日本と違って、街中に薬物中毒者などもいますから、新型肺炎の騒動で刺激された人に、外国人が危害を加えられることもないとは言えません。イギリスは、欧州でも有数の薬物中毒者が多い国なのです。治安も悪化しています。
住宅地では強盗や空き巣が出てきていますし、 先日、普段はかなり安全なはずの地域を歩いていたら、車のガラスが割られていました。そんな光景を見たのは初めてです。 収入が途絶えて切羽詰まり、犯罪に走る人も増えるでしょう。食料を配達する業者の車や倉庫が襲われ、食べ物がすべて盗まれてしまうという事件も何件か発生しています。トイレットペーパーを配送する業者の車も襲撃されました。
8時の開店直後、なんとか店に入ることができても、もう商品がないことさえあります。
開店後の1時間を、お年寄りや医療関係者のみが入店できるように制限している店もありますが、1時間だけですから十分な買い物はできませんし、そもそも必要なものが揃っていません。
医療関係者の多くはシフト勤務ですから、この時間に合わせて買い物に行くことができない状況です。介助が必要なお年寄りの場合は、ヘルパーがその時間に来れないという人も多いので、やはりなかなか買い物に行けません。外出しなければならない際には、サングラスやマフラーで顔を隠すようになりました。もちろん大半は善良な人達なのですが、万が一の危険は避けなければなりません。
それ以外の時間は、ずっと長蛇の列で、商品はあっという間になくなってしまいます。
トイレットペーパーだけでなくありとあらゆる紙類、消毒液、洗剤、米、パスタ、パン、スープ、バター、卵、肉類……。
パスタはもう10日も見ていないという人もいますし、卵を2週間食べていないという人もいるのです。
買い物ができない人のために、地域の人たちが集まって代行してあげることもありますが、1回に買える商品が2つだけなどに制限されていることも多いので、頼まれたものを買えないことも珍しくありません。
地域に知り合いがいない人や、スマホやネットを使わない人は、そうしたボランティアを探すこともできません。孤立している人は、食べ物が入手できず、どんどん飢えてゆくのです。
「買い占めはやめよう」の声も空しく
ネットスーパーも、もう10日近くクラッシュしている状態です。
運よくなんとかシステムに入れても、なんと2時間も3時間もシステム上で順番を持たなければ買えません。
カートに物を入れても、今度は配達のスロットがほとんどなく、2ヵ月先まで埋まっていたりします。
個人が経営する小規模な八百屋や個人商店には物資が入っていたりしますが、 そういった店が近くになく、大型スーパーやネットスーパー頼みという人も多いのです。
このような苦しい状況の中でも、イギリスでは、買い物ができない人々に対する政府や市役所による配慮は全くありません。
軍隊による配給もありませんし、炊き出しもないのです。
「買い占めはやめましょう」という掛け声こそテレビや新聞には出ていますが、状況は一向に改善されません。
感染病棟で働く医療関係者に対しても、政府から食料の配給があるわけではありませんし、長時間危険にさらされて勤務する傍ら、食べ物を自分で調達しなければならないのです。
政府が病院の横に温かい食事ができる食堂を用意したり、お弁当を配ったりしていた中国とは大違いです。クルーズ船で対応にあたった自衛隊にも、美味しそうな食事が提供されていました。
でも、イギリスではそういった配慮はありません。
不用な外出には罰金も科される厳格な運用だが、日本以上にオンライン会議やレッスンが浸透しており、日常生活にも今しかできない楽しみを見出すようにしているという。
幸い、今の時代はinternetなどで娯楽から、コミュニケーション手段まで充実している。ヨーロッパでは家族や友人間のテレビ電話で、互いの近況を確認し、励まし合うことが新たな日常となっている。
これから日本でも導入されるであろう自宅待機についてだが、ハッキリ言って非常にストレスフルなので、覚悟したほうがいい。毎日同じ景色が続き、人に会えないというのは想像以上にしんどい。そんななかで、どれだけポジティブにいつつ、どれだけ我慢できるかというのが新型コロナウイルスとの戦いなのだ。普段、「民度の高さ」を誇っている日本が、パニックバイや不要な外出で溢れることはないはずだが、あらためて「誠意を持って何もしない」ことを念押ししておきたい。
3月6日にシンガポール人留学生がロンドンの中心街オックスフォード・ストリートで数人の若者により暴行を受け、コロナ差別と呼ばれる東アジア人差別が顕在化するようになった。
筆者の所属する大学でも中国人留学生に対する差別の事例があり、大学から注意喚起の連絡があった。筆者自身も通学途中キングス・クロス駅前を自転車で通過しているときに若者グループに「コロナ!」と叫ばれ不愉快な思いをしたものだ。
ちなみに、このような人種差別主義者は新型コロナ関係なく、常に場所を問わず存在する。新型コロナの一連で彼らの言動が激化しているだけだ。敏感になるだけ無駄である。
実際、蓋を開けてみると、イギリスでの感染者は北イタリア帰りの富裕層(この時期はスキー休暇などで北イタリアに行く人が多い)で、富裕層の集まるロンドンの西側に感染者が多く点在していた。この時点で国内の感染者数は既に400人を超えていたが、街中は人で溢れかえっていた。
3月12日に英国政府から発表された戦略は「遅延対策」というもので、ウイルス自体を封じ込めることは不可能なので感染のピークを遅らせ集団免疫の獲得を目指すと宣言した。それは無料のNHS(国民保健サービス)が圧迫されるのを危惧した対策だった。手洗い20秒、大規模イベント等の中止、症状がある人・高齢者・基礎疾患のある人は外出を控えるように、と御達しがあった。
とはいえ、20代・30代の若者を中心に街は溢れかえり、その週の土日はロンドン中心部・ソーホーという繁華街のクラブやパーティーに向かう人で地下鉄は混んでいた。土曜日は筆者も友人とロンドン屈指のサブカル街、カムデン・タウンでモヒカンのパンクスを横目に食べ歩きを楽しんでいた。
それでも感染拡大が止まらない現状を受け、英政府は16日にパブ・カフェ・レストラン等への自粛を国民に訴えた。この日から、自宅で仕事ができる人はテレワークに移行した。筆者も大学の研究室に行ったのはこの日が最後だった。
19日には全国一斉に休校。一時は混乱を招いたが、大学等の授業も全てオンラインに移行。スクリーン越しに垣間見る、普段は難しい形相の教授の部屋が洗濯物だらけだったのは物凄く親近感が湧いた。
一方、パブ・カフェ・レストラン等の自粛だって、それ自体もまた物議を交わしていた。大型チェーンの店はまだいいだろう。だがしかし、街中の中小企業はどうなる。特にロンドンは小さな地元密着型の小売店が多い。街中の店も細々と何とかして売り上げを出そうと試行錯誤していた。
この後、英政府は中小企業・個人事業主へ特別支援基金により80%の所得を保証する、と発表した。20日の夜には全ての飲食店が閉鎖された。カフェやレストランはテイクアウトサービスのみで営業可能とのこと。全ての「社交場」を閉鎖してクラスター感染を抑え込もうとのことらしい。生活必需品の買い物、犬の散歩や軽いエクササイズ以外での外出は控えるようにとのことだった。
....................................................
新型コロナウィルスの感染者が確認されたのは、日韓両国でほぼ同じタイミングだった。日本が1月16日で、韓国は4日後の1月20日。初期における感染拡大のスピートは日韓でよく似ていたが、韓国は「確診者」一人ひとりに番号をつけて移動経路(動線)を逐一発表した。その内容はとても細かく、当初からプライバシーや風評被害に関する議論が出るほどだったが、そのおかげで社会全体が「身近に迫った危機」を感じることになった。
2月7日には確診者が立ち寄ったされるロッテ百貨店が3日間の臨時休業となり、さらに動線上に近い幼稚園や学校等では臨時休校措置がとられていった。
日本政府が各学校に休校を申し入れたのは2月28日なので、それに比べるとかなり早い段階だった。それに加えて学校内でのマスク着用義務、離れて給食を食べるなど、感染防止のためのルールが敷かれた。
ソウル市教育庁が一部の学校や幼稚園に休校を要請したのは2月10日からだったが、この時点で韓国の「確診者」数はまだ27名であり、日本の26名(クルーズ船感染者を除く)とほとんど変わりなかった。今からふりかえっても、韓国政府の対応は先手先手、スピーディだった。
韓国で最初に集団感染の発覚したのが2月18日。1日の確定診断者数が100名を超えたのは3日後の21日。政府が感染症の危機警報を最高段階に上げ、大邱市が事実上の都市封鎖状態となったの23日。その後も感染者が増え続ける中、25日には入院待機中の高齢男性が自宅で亡くなった。
その5日後、3月1日に政府は重大な発表を行った。感染者全員の入院を原則としていた既存のルールは変更され、重症度に応じた新しい治療体制がとられることになった。
3月2日から、軽症者は病院とは別の隔離施設=「生活治療センター」に収容されることになった。センターは公共の施設の他に、サムスンやLG、現代などの企業の社員研修所などもあてられ、現在では全国19カ所が運用中、約1200人が収容されている。
大混乱の中、わずか10日で新しいシステムに移行を完了した、そのスピードは見事だった。
韓国の家庭でパソコンのない家庭はないと思うんですが…。でも無理だったら、学校が支援してくれると思います。たとえば、在宅勤務に変更できないお母さんの場合は、学校で子どもを預かってくれるはずだし」
韓国でもマスクをめぐる混乱が生じた。韓国政府は急遽、マスクの指定販売所を設けるなどしたが、それでも長い列ができるなど、混乱は収まらなかった。そこで週1人2枚という、実質的な配給制が導入された。これは既に台湾が実施して成功していた方法だった。日本では未だにマスクの転売が話題になったりもするが、韓国ではそれは法律で厳しく罰せられる
自分の誕生年の下一桁が基準になる。月曜日は下一桁が1、2の人、火曜日は3、4の人、水曜日が5、6の人…という具合だ。たとえは1971生まれの人なら月曜日、1973年生まれの人なら水曜日はマスクが指定日となる。情報は、保健所でのPCR検査(陽性)→保険証→住民番号→クレジットカード→監視カメラで得られている。これによって、顧客の安全安心だけでなく、噂やデマ、そして風評被害を抑えられるというのが、韓国の人々の理解だ。以前の韓国なら「感染者が立ち寄ったらしい。怖いね」から噂に尾ひれがついて大変なことになった。しかし、今回はこの細かい情報公開が、人々を安心させている。
韓国の人々は合理性を求めている。スローガンを並べて協力を求める政治や、無用な危機感をあおるメディアなどは信用しない。実は恐ろしく冷めた人々が韓国にはいると、最近感じることが多いと韓国研究者はいう。
この申告書には住所氏名、年齢、行き先と外出目的、ウイルス感染者との接触の有無などを書くのですが、緊急事態宣言が出てから内容は、すでに四回も変更されています。自己申告書はその都度、ダウンロードして、自宅で印刷して使います。
唯一の外出ですが、せっかく買い物にいってもスーパーに着いたら長い行列になります。各自1メートル以上並ぶ間隔をあける必要があるため。店内は数人しか入れませんし、レジに2人以上並ぶこともできません。1人が出たら、1人が入るというルールなのです。お店や違反した人も罰金の対象になるので、間隔をあけるルールはよく守られています。
店員さんも、マスク、ゴム手袋着用で1メートル離れて対応してくれるという徹底ぶりです。ただ、スーパーには新鮮なものであふれており、毎日新しい商品は到着しています。トイレットペーパーは普通に売っています。
ただ不思議とこんな時に限って、洗濯機が壊れたりトイレの水が止まらなくなったりします。修理人は呼べますが、新品の家電は店が閉まっているので買えません。4月3日に政府が今後の見解を出すまで、まだまだ耐えなければなりません。
食料用品の心配はないですが、在宅待機も長期になりますと健康の不安、経済的不安、見えない敵への不安が日に日に倍増していきます。さらに室内にいるので食べてること以外楽しみがないので太りますし、毎食の自炊も面倒くさくなりますね。
そんな日々の中に、ちょっとした朗報がありました。3月からコロナ禍のために失業し、経済的な打撃を受けている私のようなフリーランサー(Libero Professionista)に、政府はINPS(全国社会保障機関)から「BONUS PARTITA IVA」の支給を決定したのです。
国からのフリーランサーのための現金給付金として1カ月600ユーロ(約7万2000円)を支給してくれることになったのです。日本よりは恵まれているとはいえ、イギリスやフランスより金額が少ないのは残念です。4月3日以降、ほかの職種や、児童手当なども発表されます。
ちなみにイタリアは、日本とは全く違う保険医療体制で、基本無料診断です。そのため、PCR検査も無料で受けることができ、検査体制には問題がないのです。しかし、その後の対応が整わぬ間に大感染が広がっていきました。
大感染を抑止するには、国民の協力と理解が大切ということで、緊急事態に対して国を挙げてコロナウイルスに立ち向かおうという大々的にTVコマーシャルが流されています。スポンサーは色々ですが、押しなべて内容は同じです。
在宅待機(仕事や買い物、緊急事しか外出不可)、頻繁な手洗い、他人に近づかない(最低でも一メートル距離をとる)、人混みを避ける、目や鼻や口をむやみに触れない、握手、抱擁の禁止、ティッシュは、一回使用したらすぐ捨てる、自身で通常のインフルエンザだと感じたら家に居ること。救急病院や病院に行かず、家庭医に電話で指示をもらうーーー。
こんな内容が繰り返し流され、有名人たちがCMに登場して若者たちに「こんな時こそ私は家に居るよ」「ウイルスに負けないように私は家にこもります」「若君たちも真剣に考えて家に居ましょう」などと呼びかけています。
お気づきでしょうか。どこにも「マスクをしましょう」という項目がありません。イタリアでも全くマスクは手に入りません。薬局では売り切れで、新たな入荷の見込みもありません。しかし医療現場では使われているようなので安心です。
今国民ができることは、我慢して、各自が家にいることです。ほとんどの人々が守っています。警察や軍隊が各町を封鎖して感染が広がらないように見守っています。しかし、そこまでしてもまだまだ感染は止まりません。
まもなく、今後の暮らし方がイタリア政府から発表されます。こんなに歴史的な瞬間に自分が生きているのが不思議なくらいです。
早くワクチンの開発が進むことを祈るとともに、あと何日平常心が保たれるか。メンタル勝負の期間です。
*****************************
フランスの感染者数が目立ち始めたのは、2月26日前後のことだ。ちょうどこの頃はパリの学校のバカンス明けで、海外のあちこちに旅行していたフランス人が徐々に舞い戻って来ていた時期だ。その5日前くらいからイタリアではどんどん感染者数がうなぎのぼりになっていったことを受け、「イタリアの北部ロンバルディアとヴェネト帰りの家族は14日間家から出ないように」という通達がフランス中の学校から各家庭にメールで届いていた。
夫と「バカンス明けから子どもを学校や保育園に通わせるか」という話をしたが、最初から「家にいさせる」という意見で一致した。フランスではまだまだ危機感も薄く、街の様子からは人々がどう思っているのか、あまり推し量れない時期だった。
それでも我が家の「ロックダウン」の背中を押してやまなかったのは、隣人がイタリアとフランスのカップルで、バカンスのたびにイタリアに行くことを聞いていた。聞けば今はイタリアのロンバルディアとヴェネトに挟まれた地域にいるという。「だから大丈夫だ、学校に行かせる」と彼女は言った。しかし私にとっては、感染地域に挟まれている地域が何故かスルーであることほど、怖いものはないという印象を受けた。そのころ、両州から住民が出られないような制御がされていたか記憶が定かではないが、せっかくのバカンス中だ。彼女たちはロンバルディア州のミラノには立ち寄った可能性がある、と私はふんでいた。なぜなら彼女の口癖は「ミラノは最高」だからだ。
彼女は娘たちの勉強が遅れるのを危惧していた。それに対し、オンライン授業でフォローがあるから大丈夫だ、と私は学校に行かせないよう、説得する方向に懸命に持っていった。ちょうどこの時、パリ郊外の幼稚園で校長をつとめる私の夫は「イタリアの2州だけではなく、イタリアと中国帰りの生徒は受け入れないように」というメールを教育省から内々に受け取っていた。そこで夫の情報と合わせて、直接校長に北イタリアにいた旨を伝えたほうがいいと強調した。
私はなんとしてでも、自分たちの身を守るためにも、地域を守るためにも、自分の住む地域でできる限り感染を防ぎたかった。2月24日の週に聞いた新規感染関連のニュースでは、必ず感染者に「北イタリア帰りとの接触者」というキーワードがあったからだ。
こうして子どもを休ませたくない彼女との押し問答は終わったが、この時、「人というのは自分は絶対に感染していないと思うもので、日常生活をやめることができないのだ」ということを学んだ。「自分や家族が無症状感染者で人にうつしてしまうかもしれない」という周囲への配慮など、チリホコリもないようだ。また、こういう人たちがこのフランスにどれだけいることだろうかと思った。
4月5日現在、フランスのCOVID19による死亡者数はやや減少傾向にあるという。しかし少し気を抜けば、このウィルスはすぐに勢いを盛り返す。言葉も失うほどの邪気を放つ性質を持つ相手と、静かに戦い続ける日々は、まだまだ終わりではないのだ。
**********************
イギリスのロックダウンは罰金が科される厳しいものだ。不要にもかかわらず外出すれば、罰金は60ポンド(約7800円)以上。2回目の違反に対してはは120ポンド(約15,600円)が科される。
ただし、食料品の買い出し、1日1回ギリスでは元々、多くの家庭が宅配スーパーを利用している。しかし現在は、どこも配達枠は数週間先までいっぱい。予約自体が難しいのだ。つまり、これだけ”Stay at Home"、自宅にいるように言われながらも、スーパーへ出向く場合もある。
スーパーも厳戒態勢だ。
3月25日に政府が発表した方針に基づき、店内へ一度に入れる人数を制限し、行列を減らすなどのルールは徹底されている。また、ほかの客と2メートルの距離をあける「ソーシャル・ディスタンス」も厳守されている。の散歩は認められている。と言っても、外出ルールはかなり細かく制限されており、極めて不便であることは間違いない。
ギリスでは元々、多くの家庭が宅配スーパーを利用している。しかし現在は、どこも配達枠は数週間先までいっぱい。予約自体が難しいのだ。つまり、これだけ”Stay at Home"、自宅にいるように言われながらも、スーパーへ出向く場合もある。
スーパーも厳戒態勢だ。
3月25日に政府が発表した方針に基づき、店内へ一度に入れる人数を制限し、行列を減らすなどのルールは徹底されている。また、ほかの客と2メートルの距離をあける「ソーシャル・ディスタンス」も厳守されている。
何しろ、オンラインの教材やコースがたくさんあり、ロックダウン前後から無料で受けられるものが増えたので、選択肢は多い。多すぎて迷うほどだ。
娘は学校のオススメのKhan Academy(https://www.khanacademy.org/)(日本語版もある)を算数の学習に使っている。これは本当に素晴らしい。無料にもかかわらず、テーマごとに細かくビデオ講義と問題がある。
英語は勉強のかわりに、読書。家にある本は全て読んでしまったし、図書館は閉まってしまった。近所の人に頼んでみたところ、中学生のお嬢さんが昔読んでいた本を玄関先に届けておいてくれた。
2人とも外出を制限され、ストレスが溜まっているようだ。そんな時は、何より運動。
イギリスの人気トレーナーJoe Wicks(https://www.youtube.com/channel/UCAxW1XT0iEJo0TYlRfn6rYQ)がロックダウン後から平日の毎朝9時に子ども向けのPE(体育)のライブ配信を行なっている。うちでもライブではないけれど視聴して運動している。ルーティンづくりにいいので、ライブでみている友達も多い。
娘の友人が通う音楽やバレエの教室もそれぞれオンラインでレッスンを続けているところが多い様子だ。ちなみに、English National BalletはFacebookでレッスンを公開してくれているし、別の有名なダンスカンパニーもInstagramでライブ配信するなど、こんな時にしかできないオンラインレッスンは非常に充実している。
長女にとっては友達に会えないのがなにより残念。でも、学校のメールアドレス(学校内にしか送れない)を使って友達とメールをしたり、FaceTimeで時間を決めて話したりしている。
16時以降はいつもと同じように自由時間。おやつを作ったり、犬の散歩に行ったり、読書をしたりーー。習い事にいく時間がなくなったので、いつもに比べるとゆったりと過ごせるようになった。
弁護士ドットコムニュース編集部では、編集補助アルバイトや協力ライター(業務委託)を募集しています。
詳細はこちらのページをご覧ください。
https://hrmos.co/pages/bengo4/jobs/0009608
子どもからするとツボな動きもあるらしく、爆笑しながら運動している。500万人位視聴しているらしい。イケメンだからかママにも人気。
イギリスは日本に比べると普段からとても治安が悪く、住人が在宅でも空き巣に入る泥棒が大勢います。ロンドンにおける殺人の件数は、東京の3倍です。イギリスには日本と違って、街中に薬物中毒者などもいますから、新型肺炎の騒動で刺激された人に、外国人が危害を加えられることもないとは言えません。イギリスは、欧州でも有数の薬物中毒者が多い国なのです。治安も悪化しています。
住宅地では強盗や空き巣が出てきていますし、 先日、普段はかなり安全なはずの地域を歩いていたら、車のガラスが割られていました。そんな光景を見たのは初めてです。 収入が途絶えて切羽詰まり、犯罪に走る人も増えるでしょう。食料を配達する業者の車や倉庫が襲われ、食べ物がすべて盗まれてしまうという事件も何件か発生しています。トイレットペーパーを配送する業者の車も襲撃されました。
8時の開店直後、なんとか店に入ることができても、もう商品がないことさえあります。
開店後の1時間を、お年寄りや医療関係者のみが入店できるように制限している店もありますが、1時間だけですから十分な買い物はできませんし、そもそも必要なものが揃っていません。
医療関係者の多くはシフト勤務ですから、この時間に合わせて買い物に行くことができない状況です。介助が必要なお年寄りの場合は、ヘルパーがその時間に来れないという人も多いので、やはりなかなか買い物に行けません。外出しなければならない際には、サングラスやマフラーで顔を隠すようになりました。もちろん大半は善良な人達なのですが、万が一の危険は避けなければなりません。
それ以外の時間は、ずっと長蛇の列で、商品はあっという間になくなってしまいます。
トイレットペーパーだけでなくありとあらゆる紙類、消毒液、洗剤、米、パスタ、パン、スープ、バター、卵、肉類……。
パスタはもう10日も見ていないという人もいますし、卵を2週間食べていないという人もいるのです。
買い物ができない人のために、地域の人たちが集まって代行してあげることもありますが、1回に買える商品が2つだけなどに制限されていることも多いので、頼まれたものを買えないことも珍しくありません。
地域に知り合いがいない人や、スマホやネットを使わない人は、そうしたボランティアを探すこともできません。孤立している人は、食べ物が入手できず、どんどん飢えてゆくのです。
「買い占めはやめよう」の声も空しく
ネットスーパーも、もう10日近くクラッシュしている状態です。
運よくなんとかシステムに入れても、なんと2時間も3時間もシステム上で順番を持たなければ買えません。
カートに物を入れても、今度は配達のスロットがほとんどなく、2ヵ月先まで埋まっていたりします。
個人が経営する小規模な八百屋や個人商店には物資が入っていたりしますが、 そういった店が近くになく、大型スーパーやネットスーパー頼みという人も多いのです。
このような苦しい状況の中でも、イギリスでは、買い物ができない人々に対する政府や市役所による配慮は全くありません。
軍隊による配給もありませんし、炊き出しもないのです。
「買い占めはやめましょう」という掛け声こそテレビや新聞には出ていますが、状況は一向に改善されません。
感染病棟で働く医療関係者に対しても、政府から食料の配給があるわけではありませんし、長時間危険にさらされて勤務する傍ら、食べ物を自分で調達しなければならないのです。
政府が病院の横に温かい食事ができる食堂を用意したり、お弁当を配ったりしていた中国とは大違いです。クルーズ船で対応にあたった自衛隊にも、美味しそうな食事が提供されていました。
でも、イギリスではそういった配慮はありません。
不用な外出には罰金も科される厳格な運用だが、日本以上にオンライン会議やレッスンが浸透しており、日常生活にも今しかできない楽しみを見出すようにしているという。
幸い、今の時代はinternetなどで娯楽から、コミュニケーション手段まで充実している。ヨーロッパでは家族や友人間のテレビ電話で、互いの近況を確認し、励まし合うことが新たな日常となっている。
これから日本でも導入されるであろう自宅待機についてだが、ハッキリ言って非常にストレスフルなので、覚悟したほうがいい。毎日同じ景色が続き、人に会えないというのは想像以上にしんどい。そんななかで、どれだけポジティブにいつつ、どれだけ我慢できるかというのが新型コロナウイルスとの戦いなのだ。普段、「民度の高さ」を誇っている日本が、パニックバイや不要な外出で溢れることはないはずだが、あらためて「誠意を持って何もしない」ことを念押ししておきたい。
3月6日にシンガポール人留学生がロンドンの中心街オックスフォード・ストリートで数人の若者により暴行を受け、コロナ差別と呼ばれる東アジア人差別が顕在化するようになった。
筆者の所属する大学でも中国人留学生に対する差別の事例があり、大学から注意喚起の連絡があった。筆者自身も通学途中キングス・クロス駅前を自転車で通過しているときに若者グループに「コロナ!」と叫ばれ不愉快な思いをしたものだ。
ちなみに、このような人種差別主義者は新型コロナ関係なく、常に場所を問わず存在する。新型コロナの一連で彼らの言動が激化しているだけだ。敏感になるだけ無駄である。
実際、蓋を開けてみると、イギリスでの感染者は北イタリア帰りの富裕層(この時期はスキー休暇などで北イタリアに行く人が多い)で、富裕層の集まるロンドンの西側に感染者が多く点在していた。この時点で国内の感染者数は既に400人を超えていたが、街中は人で溢れかえっていた。
3月12日に英国政府から発表された戦略は「遅延対策」というもので、ウイルス自体を封じ込めることは不可能なので感染のピークを遅らせ集団免疫の獲得を目指すと宣言した。それは無料のNHS(国民保健サービス)が圧迫されるのを危惧した対策だった。手洗い20秒、大規模イベント等の中止、症状がある人・高齢者・基礎疾患のある人は外出を控えるように、と御達しがあった。
とはいえ、20代・30代の若者を中心に街は溢れかえり、その週の土日はロンドン中心部・ソーホーという繁華街のクラブやパーティーに向かう人で地下鉄は混んでいた。土曜日は筆者も友人とロンドン屈指のサブカル街、カムデン・タウンでモヒカンのパンクスを横目に食べ歩きを楽しんでいた。
それでも感染拡大が止まらない現状を受け、英政府は16日にパブ・カフェ・レストラン等への自粛を国民に訴えた。この日から、自宅で仕事ができる人はテレワークに移行した。筆者も大学の研究室に行ったのはこの日が最後だった。
19日には全国一斉に休校。一時は混乱を招いたが、大学等の授業も全てオンラインに移行。スクリーン越しに垣間見る、普段は難しい形相の教授の部屋が洗濯物だらけだったのは物凄く親近感が湧いた。
一方、パブ・カフェ・レストラン等の自粛だって、それ自体もまた物議を交わしていた。大型チェーンの店はまだいいだろう。だがしかし、街中の中小企業はどうなる。特にロンドンは小さな地元密着型の小売店が多い。街中の店も細々と何とかして売り上げを出そうと試行錯誤していた。
この後、英政府は中小企業・個人事業主へ特別支援基金により80%の所得を保証する、と発表した。20日の夜には全ての飲食店が閉鎖された。カフェやレストランはテイクアウトサービスのみで営業可能とのこと。全ての「社交場」を閉鎖してクラスター感染を抑え込もうとのことらしい。生活必需品の買い物、犬の散歩や軽いエクササイズ以外での外出は控えるようにとのことだった。
....................................................
新型コロナウィルスの感染者が確認されたのは、日韓両国でほぼ同じタイミングだった。日本が1月16日で、韓国は4日後の1月20日。初期における感染拡大のスピートは日韓でよく似ていたが、韓国は「確診者」一人ひとりに番号をつけて移動経路(動線)を逐一発表した。その内容はとても細かく、当初からプライバシーや風評被害に関する議論が出るほどだったが、そのおかげで社会全体が「身近に迫った危機」を感じることになった。
2月7日には確診者が立ち寄ったされるロッテ百貨店が3日間の臨時休業となり、さらに動線上に近い幼稚園や学校等では臨時休校措置がとられていった。
日本政府が各学校に休校を申し入れたのは2月28日なので、それに比べるとかなり早い段階だった。それに加えて学校内でのマスク着用義務、離れて給食を食べるなど、感染防止のためのルールが敷かれた。
ソウル市教育庁が一部の学校や幼稚園に休校を要請したのは2月10日からだったが、この時点で韓国の「確診者」数はまだ27名であり、日本の26名(クルーズ船感染者を除く)とほとんど変わりなかった。今からふりかえっても、韓国政府の対応は先手先手、スピーディだった。
韓国で最初に集団感染の発覚したのが2月18日。1日の確定診断者数が100名を超えたのは3日後の21日。政府が感染症の危機警報を最高段階に上げ、大邱市が事実上の都市封鎖状態となったの23日。その後も感染者が増え続ける中、25日には入院待機中の高齢男性が自宅で亡くなった。
その5日後、3月1日に政府は重大な発表を行った。感染者全員の入院を原則としていた既存のルールは変更され、重症度に応じた新しい治療体制がとられることになった。
3月2日から、軽症者は病院とは別の隔離施設=「生活治療センター」に収容されることになった。センターは公共の施設の他に、サムスンやLG、現代などの企業の社員研修所などもあてられ、現在では全国19カ所が運用中、約1200人が収容されている。
大混乱の中、わずか10日で新しいシステムに移行を完了した、そのスピードは見事だった。
韓国の家庭でパソコンのない家庭はないと思うんですが…。でも無理だったら、学校が支援してくれると思います。たとえば、在宅勤務に変更できないお母さんの場合は、学校で子どもを預かってくれるはずだし」
韓国でもマスクをめぐる混乱が生じた。韓国政府は急遽、マスクの指定販売所を設けるなどしたが、それでも長い列ができるなど、混乱は収まらなかった。そこで週1人2枚という、実質的な配給制が導入された。これは既に台湾が実施して成功していた方法だった。日本では未だにマスクの転売が話題になったりもするが、韓国ではそれは法律で厳しく罰せられる
自分の誕生年の下一桁が基準になる。月曜日は下一桁が1、2の人、火曜日は3、4の人、水曜日が5、6の人…という具合だ。たとえは1971生まれの人なら月曜日、1973年生まれの人なら水曜日はマスクが指定日となる。情報は、保健所でのPCR検査(陽性)→保険証→住民番号→クレジットカード→監視カメラで得られている。これによって、顧客の安全安心だけでなく、噂やデマ、そして風評被害を抑えられるというのが、韓国の人々の理解だ。以前の韓国なら「感染者が立ち寄ったらしい。怖いね」から噂に尾ひれがついて大変なことになった。しかし、今回はこの細かい情報公開が、人々を安心させている。
韓国の人々は合理性を求めている。スローガンを並べて協力を求める政治や、無用な危機感をあおるメディアなどは信用しない。実は恐ろしく冷めた人々が韓国にはいると、最近感じることが多いと韓国研究者はいう。
2020年04月05日
新型コロナウイルス感染症関係のホームページ案内
新型コロナウイルス感染症関係 ホームページ案内
令和2年2月20日現在
【国】
○厚生労働省 新型コロナ対応:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
(Q&A含む)
○内閣官房 新型コロナ対策:https://www.cas.go.jp/jp/influenza/novel_coronavirus.html
(外国語チラシ含む)
○国土交通省観光庁 新型コロナ関連:http://www.mlit.go.jp/kankocho/page01_000624.html
(外国人向けコールセンターお知らせ含む)
【千葉県】
○千葉県:https://www.pref.chiba.lg.jp/cate/kfk/kenkou-iryou/kenkouzukuri/kansenshou/coronavirus.html
(新型コロナ関連情報ポータル)
○千葉県電話相談窓口:https://www.pref.chiba.lg.jp/kenfuku/kansenshou/singata-koronauirusu-kannrennhaienn.html
○千葉県帰国者・接触者相談センター:https://www.pref.chiba.lg.jp/kenfuku/kansenshou/singata-korona-soudan.html
令和2年2月20日現在
【国】
○厚生労働省 新型コロナ対応:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
(Q&A含む)
○内閣官房 新型コロナ対策:https://www.cas.go.jp/jp/influenza/novel_coronavirus.html
(外国語チラシ含む)
○国土交通省観光庁 新型コロナ関連:http://www.mlit.go.jp/kankocho/page01_000624.html
(外国人向けコールセンターお知らせ含む)
【千葉県】
○千葉県:https://www.pref.chiba.lg.jp/cate/kfk/kenkou-iryou/kenkouzukuri/kansenshou/coronavirus.html
(新型コロナ関連情報ポータル)
○千葉県電話相談窓口:https://www.pref.chiba.lg.jp/kenfuku/kansenshou/singata-koronauirusu-kannrennhaienn.html
○千葉県帰国者・接触者相談センター:https://www.pref.chiba.lg.jp/kenfuku/kansenshou/singata-korona-soudan.html
2020年04月04日
2020年04月03日
”アベノマスク”の効果
安部首相が一世帯に2枚ガーゼマスクを郵送すると、公言して”アベノマスク”と”アベノミックス”をもじって揶揄される、その費用対効果のほどであるが、それでも省庁はその言に従って動き出している。厚生労働省は製造・販売メーカーに対し400万枚の売り渡しを指示した。厚労省が買い取ったマスクは、地方自治体からの要望を踏まえ、まずは緊急事態宣言を出した北海道で、人口に占める患者数の割合が特に多い中富良野町と、感染者の集団・クラスターの発生などにより今後の患者数の増加に注意が必要な北見市へ、6日から順次配送される。
「マスクの再利用」についてはSNSでも話題になっていて、「マスク不足の中、再利用は仕方ない」という声のほか、「病院で同じように習いました」などの声も挙がっているが、1回の使用で捨ててしまっていたマスクを何度も使い回せるとなれば、マスク不足の解消につながるに違いない。そこで不織布マスクの「使い回し」はその効果や衛生面について、国内のマスクメーカー2社に直撃取材した記事があった。メーカーに言わせると、フィルターに帯電処理をほどこしてウイルスの粒子を付着させているタイプの不織布マスクでは、液体に濡らしてしまうことでウイルスの捕集効果が減るということが想定されます。メーカーによると、製造・販売を行っている不織布マスクが再利用が可能かどうかのデータはないそう。一方で、飛沫感染対策用のマスクは、ウイルスを吸着させるためのフィルターが濡れてしまうことで、その効果を十分に発揮できない可能性があるというのだ。
本当に理解すべきことは、咳やくしゃみなどの症状がある場合はウイルスを飛び散らせないよう、マスクが必須となってくる。1〜2時間並んで7枚入りマスク1個しか入手できない人はメーカーが、どのような目論見で製造販売しているかも理解して、風の強い日に行列などしないでほしい。
経産省の公式サイトでは、予防策としてのマスクの着用は「混み合った場所、特に屋内や乗り物など換気が不十分な場所」では効果があるとし、「屋外などでは相当混み合っていない限り、マスクを着用することによる予防効果はあまり認められていません」とした上で、くしゃみや咳の症状がある場合にはマスクの代用品としてハンカチやタオルを挙げている。経済産業省は「マスクの再利用」について、「1つのマスクを長く使ってもらうため、洗ったり、消毒液をつけることで、2〜3回程度は再利用できることを業界団体から周知してもらう」方向で検討したというが、結局、周知はされなかった。洗って使いまわしできることが国民に浸透すると、マスクの売り上げが減る可能性があるので、マスクを洗って使えると、メーカーとしては言えないという事情も分かりました。
家の周りや公園をウォーキングしたり、犬の散歩をしたりときは、人との接触がなく感染のリスクが低いためマスクは不要だという(花粉症の人は除く)。マスクのほかにも、新型コロナウイルスの感染から身を守る対策がある。ご存じ、手洗いとアルコール消毒だ。医療現場ではアルコールで手指を消毒することを「手指衛生」といって、感染対策のキホンのキになっている。「アルコール消毒はスーパーなどの施設に入ったときだけでなく、そこから出るときも行ってください。我々も、仕事をしている医療現場では、病室に入るときだけでなく、病室から出たときもアルコールを使います。何かモノに触れたら、すなわちそれは感染リスクがあるということですから。ただし、アルコール消毒をしたら手洗いはしなくて大丈夫です。できれば、アルコールを持ち歩いたほうがいいでしょう」
マスク不足の今、できる予防策は?
厚労省の公式サイトでは「感染症の拡大の効果的な予防には、感染症の疑いがある人たちにマスクを使ってもらうことが何より重要」として、不要なマスクの買い占めなどを自粛するよう呼びかけた上で、使い捨てマスクが無い場合の代用として、ガーゼマスクやタオルで口元をおさえることでも十分にくしゃみなどの飛沫を防ぐことができると紹介している。
マスクの着脱の際は、手にウイルスが付着することを防ぐため、顔を覆っている部分には手を触れず、耳にかけているゴムひもを持って外すことを覚えておく。外したマスクはウェットティッシュで拭くなどした、極力清潔なところを選んで置いてください。隙間からウイルスが入ってしまうことを防ぐため、鼻の隙間などぴったりとフィットさせて着用することを心がけないとわざわざ手に入れても効果がないので、手に入れて安心なのではなく、使い方をしっかり身に着けて!
参照:FNNプライム(3/4)
「マスクの再利用」についてはSNSでも話題になっていて、「マスク不足の中、再利用は仕方ない」という声のほか、「病院で同じように習いました」などの声も挙がっているが、1回の使用で捨ててしまっていたマスクを何度も使い回せるとなれば、マスク不足の解消につながるに違いない。そこで不織布マスクの「使い回し」はその効果や衛生面について、国内のマスクメーカー2社に直撃取材した記事があった。メーカーに言わせると、フィルターに帯電処理をほどこしてウイルスの粒子を付着させているタイプの不織布マスクでは、液体に濡らしてしまうことでウイルスの捕集効果が減るということが想定されます。メーカーによると、製造・販売を行っている不織布マスクが再利用が可能かどうかのデータはないそう。一方で、飛沫感染対策用のマスクは、ウイルスを吸着させるためのフィルターが濡れてしまうことで、その効果を十分に発揮できない可能性があるというのだ。
本当に理解すべきことは、咳やくしゃみなどの症状がある場合はウイルスを飛び散らせないよう、マスクが必須となってくる。1〜2時間並んで7枚入りマスク1個しか入手できない人はメーカーが、どのような目論見で製造販売しているかも理解して、風の強い日に行列などしないでほしい。
経産省の公式サイトでは、予防策としてのマスクの着用は「混み合った場所、特に屋内や乗り物など換気が不十分な場所」では効果があるとし、「屋外などでは相当混み合っていない限り、マスクを着用することによる予防効果はあまり認められていません」とした上で、くしゃみや咳の症状がある場合にはマスクの代用品としてハンカチやタオルを挙げている。経済産業省は「マスクの再利用」について、「1つのマスクを長く使ってもらうため、洗ったり、消毒液をつけることで、2〜3回程度は再利用できることを業界団体から周知してもらう」方向で検討したというが、結局、周知はされなかった。洗って使いまわしできることが国民に浸透すると、マスクの売り上げが減る可能性があるので、マスクを洗って使えると、メーカーとしては言えないという事情も分かりました。
家の周りや公園をウォーキングしたり、犬の散歩をしたりときは、人との接触がなく感染のリスクが低いためマスクは不要だという(花粉症の人は除く)。マスクのほかにも、新型コロナウイルスの感染から身を守る対策がある。ご存じ、手洗いとアルコール消毒だ。医療現場ではアルコールで手指を消毒することを「手指衛生」といって、感染対策のキホンのキになっている。「アルコール消毒はスーパーなどの施設に入ったときだけでなく、そこから出るときも行ってください。我々も、仕事をしている医療現場では、病室に入るときだけでなく、病室から出たときもアルコールを使います。何かモノに触れたら、すなわちそれは感染リスクがあるということですから。ただし、アルコール消毒をしたら手洗いはしなくて大丈夫です。できれば、アルコールを持ち歩いたほうがいいでしょう」
マスク不足の今、できる予防策は?
厚労省の公式サイトでは「感染症の拡大の効果的な予防には、感染症の疑いがある人たちにマスクを使ってもらうことが何より重要」として、不要なマスクの買い占めなどを自粛するよう呼びかけた上で、使い捨てマスクが無い場合の代用として、ガーゼマスクやタオルで口元をおさえることでも十分にくしゃみなどの飛沫を防ぐことができると紹介している。
マスクの着脱の際は、手にウイルスが付着することを防ぐため、顔を覆っている部分には手を触れず、耳にかけているゴムひもを持って外すことを覚えておく。外したマスクはウェットティッシュで拭くなどした、極力清潔なところを選んで置いてください。隙間からウイルスが入ってしまうことを防ぐため、鼻の隙間などぴったりとフィットさせて着用することを心がけないとわざわざ手に入れても効果がないので、手に入れて安心なのではなく、使い方をしっかり身に着けて!
参照:FNNプライム(3/4)
2020年04月02日
青木功、上橋菜穂子の両氏を我孫子市の名誉市民に
我孫子市制施行50周年を記念して、青木功氏(プロゴルファー)と上橋菜穂子氏( 作家)を新たな名誉市民とした、と発表しました。
昨年末、2020年9月にアニメ映画『鹿の王』公開が予定されるとの発表があったが、原作は、2015 年の本屋大賞受賞、第 4 回日本医療小説大賞を受賞し、シリーズ累計190万部を突破した、上橋菜穂子氏による同名小説「鹿の王」でした。「本屋大賞」とは全国の書店員が最も売りたい本として選ばれる。上橋氏は、同市内に所在する川村学園女子大学特任教授、我孫子市在住されいた当時に、景観のよい散歩道を歩いては作品のイメージを膨らませたと常々言われていた。1983年に青木功氏がハワイアンオープン(日本人初のアメリカPGAツアー)で優勝した年に最初の我孫子市・市民文化スポーツ栄誉賞を受賞。上橋氏は2014年に同賞を受賞された。お二人の世界的な活躍を評して、3月議会において全会一致で議決し名誉市民を発表した。
昨年末、2020年9月にアニメ映画『鹿の王』公開が予定されるとの発表があったが、原作は、2015 年の本屋大賞受賞、第 4 回日本医療小説大賞を受賞し、シリーズ累計190万部を突破した、上橋菜穂子氏による同名小説「鹿の王」でした。「本屋大賞」とは全国の書店員が最も売りたい本として選ばれる。上橋氏は、同市内に所在する川村学園女子大学特任教授、我孫子市在住されいた当時に、景観のよい散歩道を歩いては作品のイメージを膨らませたと常々言われていた。1983年に青木功氏がハワイアンオープン(日本人初のアメリカPGAツアー)で優勝した年に最初の我孫子市・市民文化スポーツ栄誉賞を受賞。上橋氏は2014年に同賞を受賞された。お二人の世界的な活躍を評して、3月議会において全会一致で議決し名誉市民を発表した。
2020年04月01日
The Swan Lake
今日はエイプリルフールでした。この頃はフェイクニュースが多いので、エイプリルフールは話題にならないようですが。
動画は、驚きのストーリー展開になるバレエ「白鳥の湖」をご紹介します。
Considering Tchaikovsky was gay, I am pretty sure he would love this version too.
I adore this "Swan Lake" and after having seen so many versions as a ballet fan,
I am enjoying from the beauty of this masterpiece.
動画は、驚きのストーリー展開になるバレエ「白鳥の湖」をご紹介します。
Considering Tchaikovsky was gay, I am pretty sure he would love this version too.
I adore this "Swan Lake" and after having seen so many versions as a ballet fan,
I am enjoying from the beauty of this masterpiece.