2020年03月01日

「風の電話」

2011年3月11日、東日本大震災。地震による津波は、東北地方の太平洋沿岸部を中心に壊滅的な被害を与え、福島第一原子力発電所事故を巻き起こしました。死者1万5897人、行方不明者2532人を出した未曾有の大震災です。

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映画「風の電話」のシーンより

2011年、岩手県の大槌町在住、ガーデンデザイナーの佐々木格氏が、死別した義兄弟ともう一度話したいという思いで、自宅の庭に設置した「風の電話」。死別した家族への想いを風に乗せて伝えられるようにと敷地を整備し、祈りの像や海岸に向かうベンチを置いて「メモリアルガーデン」を併設した上で開放した。

2012年4月には2階建て約40m2の建物を増設し、「森の図書館」として開館した。「森の図書館」には全国から約4,000冊の本が寄贈され、完全予約制で入館できる。2014年2月には、絵本『かぜのでんわ』(いもとようこ作・絵、金の星社)が刊行された。同年7月時点での来訪者は10,000人を超えた。

2014年9月、東日本大震災から3年半を迎え、「被災地の最大の危機は忘れ去られることにあると言われている。被災地では忘れさられるべきではない多くの被災者の生活があることを忘れずにいたい。忘れて欲しくない」という想いを、言葉を声にする、歌を口ずさむということにより心の負担を軽くし、一日も早く被災者が日常生活を取り戻せるよう願いを込めた内容のCD『風の電話』を佐々木氏自らが作詞して制作された。風の電話が設置されているベルガーディア鯨山にて販売されている。

2015年1月8日、電話ボックスが強風で飛ばされていたのが発見されたが2日後、支援者らによって元の場所に再建された。2018年8月18日には、老朽化していた木製ボックスが全国からの寄付金によりアルミ製に更新された。

2017年8月24日には、風の電話の成り立ちから現在までの活動を佐々木が綴った書籍『風の電話:大震災から6年、風の電話を通して見えること』が風間書房より刊行された。

この事は、東日本大震災後、天国に繋がる電話として広がり、3万人を超える人々がこの場所を訪れています。電話ボックスにはノートが1冊置かれており、来訪者は電話で亡き人に思いを伝えたり、ノートに気持ちを記載したりできる。

電話機の横には「風の電話は心で話します 静かに目を閉じ 耳を澄ましてください 風の音が又は浪の音が 或いは小鳥のさえずりが聞こえたなら あなたの想いを伝えて下さい。」と記されている。

大震災から9年。岩手県の沿岸では、いまでも復興作業が続いています。“風の電話”については、多くのメディアに取り上げられ、映像化の企画が幾度となく浮上しました。遂に諏訪敦彦監督が新人のモトーラ世里奈を主演に抜擢、西島秀俊、西田敏行、三浦友和ら、実力派の脇役陣・スタッフが集結したことにより、話がまとまっていき『風の電話』のタイトルで本年一月に封切られました。そして2月28日夜(日本時間29日未明)、第70回ベルリン国際映画祭で若い世代に向けたジェネレーション14プラス部門に参加し、スペシャルメンション(特別表彰)を受けたとの報道がされました。映画の主人公ハルは、その日、岩手県の大槌町にいた9歳で津波で両親と弟を亡くし、ハルは広島の叔母・広子の元へ引き取られたという設定です。やり場のない痛みをかかえて17歳の高校生に成長し、広島から生まれ故郷に一人旅し、様々な人々との出会いを通して、心に影さしていたところから、強く立ち上がっていくストーリーです。

物語の舞台にもなる大槌町は、町のシンボルとなっている「ひょうたん島」型の新しい駅も誕生しましたが、被害の大きさ、放射能の広がりで復興の実際は局部的にしか進んでいません。





posted by Nina at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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