2020年02月21日

クルーズ船管轄権は英国、不遇を買う日本

日本政府の対応が遅いように言われますが、ダイヤモンド・プリンセス号は英国船籍のため日本領海上であっても英国の法律が適用される上、管轄権は英国にあります。つまり、国際法にもあるように、海洋法に関する国際連合条の条約の94条に旗国の義務が明記されています。

船内の衛生状態などの管理に関する全責任・全権限は船長にあります。ダイヤモンドプリンセスの船会社は米国です。船長の雇用責任、罷免責任はアメリカの船会社にあります。停泊は2週間を超え、一部の海外メディアは乗客を船内にとどめる対応を批判する。だが、米政府は日本政府に当初、「14日間の検疫期間を船上で過ごすことがウイルス感染の拡大を防ぐ最良の方法であるとの米衛生当局の判断に基づき、早期に下船・出国させる考えはない」と説明(河野太郎防衛相のツイッター)。チャーター機派遣時には「日本政府の対応に感謝している」と伝えました。

詳細すると日本製の船でもあり、大浴場や寿司レストラン等日本人向けの仕様にして日本発着のクルーズをメインに行っています。日本の旅行会社が募集した利用者が多い。また、政府が招待して2020 年度クルーズ誘致プロモーションによる訪日旅行促進事業で、3分の1にあたるのが日本人乗客です。外国人が多いので、入港拒否したら他国からも非難されるのは必至です。そこで日本国政府は国際的に認められている検疫法にて、船長以下が全員が感染していないと立証することを要請し、立証できないなら検疫期間は入国を許さないという常識的な手段を講じているわけでした。横浜から出港し、香港、ベトナム、台湾を周っており、1/25に香港下船の一人から陽性反応が出たと分かったのは2月1日であり、3日に帰港した経緯です。

日本政府の対応としてよい面は、全権者である船長からの要請に応じて、食料や医薬品を供給していること、および、症状が発生した者に関しては検疫期間中であるにもかかわらず日本に入国させ加療していることです。さらに、乗員乗客が国籍が国籍を持つ国の政府つに外交ルートを通じて、「貴国民保護のために帰国がチャーター便を飛ばして貴国民の帰国を実施する場合には、特段の支援を提供するので、チャーター便の飛来予定を通知するよう」に要請したという事実を国内外のメディアや船内放送を通じて、全乗客に周知徹底すればよかったのです。英米の情報は英語ですが、日本語での一時情報ではこちらから報道各社に発信しなければ理解されません。

ダイヤモンド・プリンセス号の場合、英国の管轄権行使が求められています。そのため英国船籍が、日本の領海、日本の港に接岸していても、一部分の事項を除いて、英国の許可なしに日本政府が対応する事ができません。ですから下手に日本政府がダイヤモンドプリンセス号に対して打診をしたりしますと、英国から内政干渉という批判を受けかねません。

日本としてはダイヤモンドプリンセス号の乗客を助けたいと思っても、思うように動けません。日本政府関係者は歯がゆい思いをしている事が想像できます。英国は、19世紀において大英帝国で世界最強の海洋大国でした。老獪な政治家のごとく、大英帝国はこれまで自国有利になるよう、一例をあげればアヘン戦争など、国際秩序を破っておきながらも、相手にそれを呑ませるという外交すら平然と行ってきました。
 
本来は英国が対応すべき立場であるのに、EU離脱に明け暮れていた事情もあって、この際の国際海洋対応の悪さで日本が悪者されるままにほっかむりしている風に勘ぐってしまいそうです。

ダイヤモンド・プリンセス号の乗客の方々や乗務員の方々の疲労が限界に近づいていると聞きますだけに、この問題が早いうちに解決できる事を祈るばかりです。今後、日本政府は、国際社会に対して、船主、船長、催行者との責任を国際取り決めして感染者が増えてしまわぬよう、対応を求めるべきです。


参照:
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/200218/mca2002181800018-n1.htm

https://www.toyoseikico.co.jp/blog/3184/
posted by Nina at 00:00| 千葉 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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