2020年02月20日

WHOテドロス事務局長

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は、今回の新型コロナウイルスについてパンデミックと同様と言及した。2017年にアフリカ初のエチオピア出身者として就任。中国との関係や国際社会への対応に是非がとわれるようになっている。

1月末に北京で中国の習近平国家主席と会談し、習氏の言う「悪魔のウイルス」について協議した。そこでフィナンシャル・タイムズ(FT)紙を含むメディアは、新型肺炎の感染源となった湖北省武漢市の当局による感染拡大の報告が遅く、隠蔽もあったと報じ、テドロス氏はその隠蔽体質が感染拡大につながった可能性がある国を称賛する罪を犯したとしている。だが、多くの保健専門家はすぐさまテドロス氏を擁護した。同氏が公然と中国を批判しても得られるものは何もないとする見方だ。

元国連事務総長特別顧問のデビッド・ナバロ氏は「驚くほどよくやっていると思う」と話す。「彼は中国と協力しなければならない。中国をこき下ろすわけにはいかない」と、WHO事務局長選挙でテドロス氏に敗れたナバロ氏は指摘する。「テドロスはうまくやろうと本当に一生懸命になっている」

テドロス氏は「彼らが(何かを)隠していたかどうか、確かなことは誰にもわからない」と語り、隠していたらウイルスはもっと早く近隣諸国に拡散していたはずだと指摘した。「論理的にその(隠蔽していたという)見方とつじつまが合わない。結論を急ぐのは間違いだ」と見ている。また、中国は「格別かつ正当な」称賛に値するとテドロス氏は言う。中国が「病原体を特定し、直ちにその遺伝子配列情報を共有した」ことが他国の速やかな診断に役だったという。中国は武漢のような大都市を隔離したからだ。

米ジョージタウン大学のローレンス・ゴスティン教授(衛生法)は以前、テドロス氏は保健相時代にエチオピアで3度のコレラ禍を隠蔽したと批判していた(テドロス氏は強く否定)。そのゴスティン氏もテドロス氏支持派になった。「彼は2つの大陸で公衆衛生上の危機と戦っている。コンゴ民主共和国のエボラ出血熱と中国のコロナウイルスだ。とてもよくやっていると思う」。中国政府に対しては「中国を国際社会の良き一員にさせようと綱渡りをしている」という。

新型コロナウイルス対策で加盟国に6億7500万ドル(約740億円)の資金支援を求めているテドロス氏は、各国の協調行動で感染を抑え込めるとしている。「このウイルスは共通の敵だ」とテドロス氏は述べた。「この問題に政治は関わらせないようにしよう」

By David Pilling


出典;2020年2月10日付 英フィナンシャル・タイムズ紙から馬数訳 

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55453210Q0A210C2000000/
posted by Nina at 00:00| 千葉 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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