『世界一長寿で幸せな村 イタリア ピオッピ式 最高の長生き術』(わかさ出版刊)によると、ピオッピ村の人々の食事には、以下のような特徴があるという。
・エクストラバージンオリーブオイルを少なくとも1日大さじ2〜4杯摂取
・ナッツ類を軽くひとつかみ分、毎日摂取
・野菜は1日3食または2食で摂取
・繊維質の野菜と低糖のフルーツをたっぷりとる
・肉よりも、高脂肪の魚をたっぷりとる
・炭水化物はあまり食べない。パスタは前菜として、ピザは月に1〜2回嗜む程度
・アルコールは、夕食時に赤ワインを1杯飲む程度
ピオッピ村では、オリーブオイルをはじめ、脂ののった魚やチーズなど、良質な油脂をたっぷりとる人が多いのだそうだ。最も滋養に富んだ低糖果実の一つであるアボカドをメインに、オリーブオイルやヨーグルト、サワークリームなどをフードプロセッサーに入れてミックスするだけ。これからの本格的な夏の季節、食欲のないときでも栄養をたっぷりとれる。
健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間を健康年齢という。男性は72.14歳、女性は74.79歳とされている。
だが、この年齢あたりから、家庭内での事故の発生数も増えてくる。
・家庭における65〜69歳の「転倒・転落」による救急搬送者数は、男性で290.6人/10万人、女性で291.7人/10万人。
・75〜79歳では、男性で744.8人/10万人、女性で983.1人/10万人に跳ね上がる。
ちなみに、「転倒・転落」について、事故要因別に見ると、家庭内では「居室」「階段」「廊下」「玄関」「ベッド」などが多かったという。玄関のところまでが勾配のある坂で、そこから また階段で、ごみを出すのも、買いもの袋も、持ち上げるという斜面地では、さらにバリアーが増える。
定年後の期間が20年近くと長い時代だ。免許返上後には、車一台所有することを考えたら、病院、買い物ぐらい帰りはタクシーもありです。勤めを辞めたあとは必然的に家にいる時間が長くなるので、一日を家庭内でどの様に過ごすかも重要だ。過ごすことの多くなる部屋の広さや日当たりなどを考えて部屋の使い方を見直す。また、住まいの専門家は「夫婦それぞれが自由に生活するために、できたら別々の部屋があったほうがいい」と、アドバイス。例えば、昼は日当たりが良く広いリビングで夫婦2人でゆったり過ごし、夜はそれぞれが寝たいタイミングで自室に戻るなど、一日の行動を想定して、部屋のレイアウト、使い方を考えておくと良い。
また、その際に比較的貯蓄がある場合、戸建てから、フラットなマンションへの移転を考えるのは相続税対策の意味もある。相続税の資産評価では「小規模宅地等の特例」として、相続人が親の所有していた家に住んでいる場合、240平方メートル以下に限って、評価額が大幅に低くなる。このためそれまで住宅地で広い家に住んでいた場合は、都心のマンションに住み替えることが相続税対策にもなる。手元に多額の現金預金がある場合も、そのままにしているよりマンションを購入するほうが、相続の際の評価額が低くなる。
しかし、売却の際買い手がつかない物件もあり、そうした際は相続した子供の負担になってしまうことも。子供のことを考えるのならば、終の棲み家には市場性のある物件を選んだほうがよさそうだ。
人生100年時代に「親から家を相続できる人以外は、購入すべき」だ。これまで「持ち家と賃貸、どちらがお得か」というのも、よく議論されてきたテーマだったが、一戸建てにしろマンションにしろ、固定資産税や管理費、修繕費などの維持費はかかるものの、長い間の賃料に比べれば、持ち家の維持費のほうが少ないと言える。その他には、将来的に親から実家を受け継ぐなど決まっている場合なら、マイホーム購入の必要はない。国の調査によると、親に対して仕送りなどの援助をしている世帯は40代から60代が7割を占めていて、その金額はひと月平均およそ6万円となるという。
さて、「居住用不動産(自宅)」の現金化=売却は原則、所有者(名義人)にしか出来ません。将来的に、 施設入居時に自宅売却して現金化をと考えの場合、 判断力正常な内に自身で売却手続きなど手段を講じておく事が望ましい。なぜなら、 判断力低下してからの施設入居となった場合、 家裁へ法定後見の申し立てをして「後見人(または保佐人・補助人)」を立て、 更に「居住用不動産(自宅)の売却許可」を家裁へ申請し、許可証を得てからの売却となるので、非常に面倒で手間が掛かる。(その後見人に「居住用不動産」の売却を任せる、というのでも家裁の、「居住用不動産の売却許可証」は必要です。)