2019年12月23日
カンパネラ
徳永義昭さんがは有明海で漁師歴40年以上の漁師一筋だった。
毎朝朝早くから長男と漁に出ているが、家にはグランドピアノがある、妻がピアノ教室をしている。
そもそも徳永さんがピアノを始めたきっかけはパチンコで2ヶ月で70万円も負けて、落ち込んでテレビを見ていた時に、フジコ・ヘミングさんが演奏するラ・カンパネラを聴いて、自分も「弾いてみたい」と思った、その時、52才だったそうです。
自分も弾いてみたいなと思うことはあるのですが、弾けるとは思えないですし、何曲に挑戦しようとは思えないんです。
ピアノ教室の講師をしている妻からピアノを借り、1日7時間練習に励む日々が始まった。楽譜も読めず、家族からは「絶対無理」と言われ続けた。ユーチューブの演奏動画を見て、運指を1日ワンフレーズずつ覚えていった。練習にのめり込んでから、約3カ月で楽譜どおりに指が動くようになった。最後まで曲を完成できたのは、妻のお陰というように、家族を大事にされて徳永水産を盛り立てておられ、ともかく見事だ。
本業のノリ漁の繁忙期にも寝る間も削って練習した。「しんどかねぇ、て落ち込むこともあった」。ユーチューブに「ラ・カンパネラ おやじの挑戦」として動画を投稿すると、「感動した」「あなたを目標に自分も頑張る」などのコメントが次々と書き込まれた。「落ち込んだ時に、必ずユーチューブのコメントがくるとさ。がばいうれしかっさね、そいけん頑張れる」