コンクリート造の施設は70年耐用年数があるとされるが、全国老朽化の公共施設更新には安全性も含めて考えるとどこまで使用可能か、苦慮するところだ。
中でも、焼却炉は常に使い続ける所なのでどこまで使いつづけられるか実のところ例証がされていない。
これまで焼却炉については、高温で燃やし続けるので、おおむね対応年数は2、30年との説が有力であるため、早い所では15年使用したあたりで次の更新計画に取り組むということになった。上記の横浜市の目指すところは希望的見解で「あえて」との但し書き付きになっていて、今後注目されていく例になりそうだ。
一方、我孫子市(千葉県)の現有焼却炉1号炉(焼却能力90t/日)は1973年から使用開始して、46年の使用の状況にある。
このため、我孫子市の場合は国内で最も古い焼却施設といえるので、貴重な実証例となろう。
なお、我孫子市焼却炉は2号炉(105t/日)もあり、1993年から使用開始している。