正社員として 会社に勤めることが一般的でなくなると、所得格差がますます広がるのは予想できる。
リーマンショック後、終身雇用も年功序列は崩壊し、契約社員の雇用形態も当たり前になった。
こうなったら手持ちの資金を貯め、やりたい事業をみつけたらのなら、ベンチャーに挑むなど、自由に生きた方がいい。
安定志向を捨て、先々に備えるだけではつまらないので、存分に今の自分への投資にもお金を使って、
楽しく豊かに人生を走り続けた方がいい。
スキルを磨き、自由な時間配分で仕事をできるようになると、収入を増やせるチャンスもできて何倍も稼げる。
正社員に納まっていても、やがて肩たたきにあう可能性もある、
会社が倒産することもあるのが、今の日本の事情ではだろう。
転職組が白眼視されたサラリーマン社会の構造の方が、実は常套でなかったのだ。
今の会社という組織には、かつてのような寄らば大樹の陰、社宅に暮らすといった家族ぐるみで依存できる信頼度は希薄になっている。
考え方によってなっている、こういう状況はいい大学から会社という決まったレールにのって最後まで行きつくということでは
なくなったものの、働き手にとっては嘆くのでなく、チャンスに出来ると考え直せばいい。
身の丈に合った仕事と収入を探し出せる好機を得られたと考えたらいい。
これからの時代、個人として生き残るためには、常に新しい情報を手に入れ、自分の価値を高めるための勉強をし続けるしかない。
そして、その一つの解は「遊び」にある。
英語の諺にも、All work and no play makes Jack a dull boy
日本の諺にも よく遊び、良く学べ と言われてきたようにである。
テクノロジーの進化によって、すべての人に膨大な余暇が生じ、遊びが人生の中心になる時代は、遠くないうちに実現する。
遊びの時間がない人、遊びの種類が少ない人は、貧困層と同じような苦しい人生を強いられるのではないか。
遊びを仕事につなげるには、さまざまな知識とアイディアが必要だ。まず情報のシャワーを浴びること。そして、ハマることだ。
遊びに没頭する。お金など気にせず、とにかく夢中になる。普通の人は、遊びをビジネスなど、新しい展開へつなげる前に、やめてしまう。
親に止められたり、受験勉強に追われたり、理由はあるかもしれないが、そんなもの気にしないで、やり尽くせばいいのだ。
これからの時代は、AIやロボットが単純な仕事を人間の代わりにやってくれるようになり、余暇時間が増えてくる。
すると、その余った時間をどうやってクリエイティブに生かすか非常に大事になってくる。
日常の生活に必要なものではなく、「あってもなくてもよいもの」がもてはやされる時代になるということ。
楽しいませられる人や、独創的な面白いモノが最も必要とされる世の中になってくる。
だからこそ、そこに「遊び」が重要なキーワードとなる。
堀の中でも暮らした投資家・堀江貴文は『「あいつと一緒にいたら何だか面白い!」と言われる、行動的な人生を選べ』、と
いうが、今の時代を見抜く人ではあるので、それも一理ありそうだ。
押し寄せるグローバリズム、働き方革命の実践など、日本人の働く環境は、さまざまな変化を求められている。
しかし 就職氷河期以降、若者の間では正規雇用の希望が増加している。
契約社員の雇用形態が普及してきて、その不安定さを考えるようになっている。
日本は 昔は、男子であれば、ゆるぎない終身雇用・年功序列の雇用形態が用意されていた。
しかも大企業に属すれば、右肩上がりで定年まで勤め上げ、恩給がつくし、嫁さん候補が降って湧くくらい見合い話も
選び放題で、「いい会社」に属しているというのは最大の利点だった。
そうした会社組織に勤める仕事上の利点は大きかった。
同じ会社に勤める上司や部下、同僚たちは、仕事の成果を分かち合える最も身近な仲間たちだ。
喜びを共有できたり、褒めてくれる人が職場にいるというのは、それなりのモチベーションと言えるだろう。
会社の肩書、ブランドを使って、よりステージの高いプロジェクトを進められる利用法も考えられる。
昨夏26日の夕べに母が亡くなって、一年だ。
その母は晩年「楽しく生きなさい」と私に何度か言っていた。
戦中派、家を焼かれ、食べる物、着る物もなくなった世代だから、そういう言葉が出たのだろうか
敗戦によって生きる目標、無条件降伏した国のこれからが見失った時代だったから
滅私奉公もまかり通って昭和から平成を終えた、そして令和となった
楽しく生きなさいというのは、時代を拓く至言ではないかと思うこの頃である。
合掌