ヨーロッパでは、各国が「ぜひ受賞したい」と思っている「緑の賞」がある。 欧州にある都市にとっては「喉から手が出るほど」欲しいタイトルともいわれる。 環境・気候変動対策で、優秀な自治体に贈られるものだ。
ヨーロッパの「緑の街」の代表として、以下の指標で評価される。
•交通・移動手段
•都市緑化
•気候変動対策
•騒音
•ゴミ処理
•自然と生物の多様性
•大気の質
•水質
•エコ関連のイノベーションと持続可能な雇用
•自治体の環境管理
•エネルギーの使用効率
各国の自治体が参加可能なので、競争率は高い。
•最初の年に受賞したのは、スウェーデンのストックホルム(2010年)
•2014年に受賞したのはデンマークのコペンハーゲン
•2019年はノルウェーのオスロ
•2020年はポルトガルのリスボン
そして、つい先月(21日)に、オスロでは2021年の受賞国が発表されるセレモニーが開催された。
2021年の「緑の首都」はフィンランドのラフティ!
フィンランドのラフティが受賞した理由には、これまでの都市開発の功績、大気汚染改善などがあげられる。
市民の99%が緑地から300メートル以内で生活。スキー、釣り、ベリーやキノコ狩りなどの自然活動が、市民の日常に溶け込んでいることも評価された。2021年、環境対策のアンバサダーとして、ラフティは自分たちの活動を各国にお披露目することになる。
自治体や政治家の手腕PRには最高なので、欧州都市が「緑の賞」を熱望するということで、欧州の国が受賞してきた。
この欧州グリーン首都賞(European Green Capital Award)は、EUの欧州委員会環境局によって授与されるが、日本では知られていない賞。
このような賞が受賞できる街になれれば、我孫子市も本当に「地上で一番美しいところの一つだ」(柳宗悦)という証明になるのだが。