2019年07月06日

偏見をなくす読解力

 映画『砂の器』(1974)は、松本清張・原作の推理小説の映画化で国内外の受賞でも話題になった作品なので、並木近隣センターの上映会で見ることができた。現在は千葉県知事になっている森田健作も主要な若手刑事の役どころで、映画の冒頭から登場したほか、丹波哲郎、島田陽子、山口果林、緒方拳、佐分利伸、そして加藤剛が出演している、出演者だけ見ても凄いに尽きる映画だった。この映画のクライマックスで主人公のピアニストで作曲家という才能あふれる野心家の音楽家を演じたのが、当時もっとも二枚目として一世を風靡した加藤剛であった。その風貌の裏側で彼は人に言えない過去を持っていた。実父はハンセン氏病であったたま強制隔離されて、彼自身もいじめにあっている場所がなかった。

 偏見と闘わざるを得なかったハンセン氏病患者、そしてその家族。
 先月29日は、原告561人のうち、約4割が沖縄県在住者のハンセン病家族訴訟で、熊本地裁は元患者の家族が受けた差別と偏見の責任が国にあると認めた。

 熊本地裁には全国各地から原告や支援者が集まり、県内からも多くの関係者が駆け付けた。そこには、ハンセン病回復者で偏見差別の解消に向けた活動に取り組む平良仁雄さん(80)の姿もあった。平良さんの子どもたちも今回、原告となった。

 地裁前でマイクを受け取った平良さんは「病のせいで子どもたちを温かい家庭で育てることができなかった。それも全て国策による被害だ」と判決を歓迎し、「国は控訴をやめ、まずは謝罪してほしい。謝ることなくして原告の前進はない」と声を張り上げた。

 勝訴の報告から2時間後に熊本市内のホテルで開かれた記者会見で、弁護団は「家族に対する差別偏見を除去すべき義務に反した責任を認めた画期的な判決だ」とする声明を発表した。一方で、判決が2002年以降の国の責任を認めず、一部の原告の請求を棄却したことは「不当と評価せざるを得ない」と、もろ手を挙げて喜ぶ内容ではないことを指摘した。その上で、判決は一つの「ステップ」であり、ハンセン病問題の解決に向けて「マスコミも市民も取り組んでほしい」と訴えた。

 安倍首相は3日の討論会で、ハンセン病患者家族への賠償を国に命じた熊本地裁判決について「判決をよく精査しなければならないが、本当に責任を感じなければならない。どういう対応を取るか真剣に検討し判断したい」と述べた。


"Forbes JAPAN "がインターネット配信する記事で 1995年より、アメリカ人の夫とボストン近郊在住する渡辺由香里氏の興味深い指摘がされていたので、ご紹介しておきたいと思います。


──「偏見」「ステレオタイプ」をとり去るために、日本にいながらにして世界を考えるようにするには何か方法があるのか。
最も役立つのは日本に来る外国人の友人を作ることですが、それができない環境にいる人にお薦めするのは読書です。
全世界1000万部突破のベストセラー『ホモ・デウス:テクノロジーとサピエンスの未来』の著者、ユヴァル・ノア・ハラリとかのノンフィクションばかり読む人がけっこういますが、私(渡辺)は、ノンフィクションも読みつつ、人間を深く理解するために小説を読むことをお薦めします。

できれば児童書も多くの良い本が翻訳されていないので、原書で読んでいただきたいです。
英米の小学校高学年から高校生を対象にした児童書では、差別や偏見をテーマにした胸を打つ小説が数えきれないほどありますので、ぜひお読みいただきたいです。児童書はわかりやすい単語や表現を使っていますしページ数も少ないので、日本の高校で学ぶ英語力があれば洋書初心者でも完読は夢ではありません。

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英語でテストの点を取る事だけでなく、知らない世界を開いていくカギになるのも語学力だという事です。"Forbes JAPAN "の対談形式でのお話ですが、このほかにも面白く役に立つ記事が満載ですから、下記でご参照ください。


https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190324-00026196-forbes-bus_all





posted by Nina at 00:00| 千葉 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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