日本に住む外国人の数は今年1月1日時点で約266万7千人となり、日本の総人口約1億2744万4千人(前年比約26万人減)に占める割合が初めて2%を超えた。一方で日本人人口は前年より約43万人少なく、09年をピークに10年連続の減。減少数はいまの調査になった1968年以降で最大だった。
総務省が10日、住民基本台帳に基づく人口調査として発表した。外国人は前年より約17万人、6・79%増え、5年連続で増加した。外国人の割合は、前年の1・96%から2・09%に上がった。
全47都道府県で増加し、島根や鹿児島、熊本など10道県で10%以上伸びた。政府が2017年11月に外国人技能実習生の職種に「介護」を加えたことや、急増する訪日外国人観光客を接客する店員らを企業が多く雇い入れたことなどが影響しているとみられる。
出典:朝日新聞社(7/10)
2019年07月31日
2019年07月30日
食品の食べ方もバランス
自身も1児の母である森田麻里子医師が、「玄米のデメリット」について医見が書いてあるHPがありました。それによると、玄米を消化できているようであれば、子供に食べさせること自体は、食物繊維やビタミンB群など、栄養的なメリットもあと書いています。息子も白米より玄米のほうが好きなので、よく食べています。野菜をなかなか食べてくれないので、親としては栄養面を少しでも補充できればという気持ちもあります。
しかし、玄米など健康によさそうな食事について、メリットは知っていても、デメリットについて知っていらっしゃる方は少ないです。どんな食べ物であっても、メリットとデメリットは両方あります。ビタミンの多い玄米であっても、いくらでも食べたほうがよいというわけではなく、バランスが大切です。今回はその一つの例として、玄米のデメリットについてあえてお話したいと思います。
そもそも米は、ヒ素が多く含まれている食材だということ、ご存知でしょうか。ヒ素の中でも、特に無機ヒ素という形のものに発がん性があると言われています。例えば農林水産省の2012年のデータによると、玄米1キログラム中に含まれる無機ヒ素は平均0.21ミリグラムで、精米した米では0.12ミリグラムでした。一方で、小麦1キログラムあたりは0.009ミリグラム、大豆は0.008ミリグラムといった具合です。米に含まれる量は、小麦や大豆の10倍以上となっています。
WHOの定める水のヒ素基準は1リットルあたり10μg以下で、日本でも同じ基準が適用されていますから、現在は水については心配ありません。また、特に子どもはヒ素を解毒する力が弱く、影響を受けやすいと言われています。ヒ素は母乳にはあまり含まれませんが、胎盤は通過することがわかっています。
もちろん、現在普通に生活していて、このような多量のヒ素を摂取することはありません。玄米を一合食べたとしても、摂取する無機ヒ素の量は32μg程度です。では、どのくらいの量なら安全なのでしょうか。無機ヒ素の摂取基準として、WHOは体重1キログラムあたり1日に3μgまでという値を設定しています。これは複数の研究をもとに、無機ヒ素を摂取しない場合よりも、肺がんの発生率の増加が0.5%以下となるように決められた値です。一方欧州では、体重1キログラムあたり1日に0.3〜8μgと、幅のある基準を設定しています。これは、肺がんや皮膚がん、膀胱がんなどいくつかの病気について発生率増加が1%以下となるように決められたものです。
欧米では米は主食でないという背景もあり、米を食べる頻度についての基準もあります。例えばスウェーデンでは、大人でも米を毎日は食べないように、子どもは週4日以内にするように、という基準が設けられています。イギリスでも、4〜5歳までは米から作った飲料であるライスミルクは飲まないほうがよいとされています。EUでは、玄米の無機ヒ素は1キログラムあたり0.2ミリグラムを超えてはならないという基準があります。アメリカ食品医薬品局も、赤ちゃんに食べさせるライスシリアルについては、ヒ素濃度の上限を1キログラムあたり0.1ミリグラムと定めています。また、イギリスでは、2010年、発がんリスクを懸念して、ヒ素の含有の多いので、ひじきを食べないようにという勧告が出されています。
日本では、これまで長く米を食べてきて、特に大きな影響はなかったという歴史があり、はっきりとした基準は設けられていません。しかし、特に幼い子どもが食べる場合は、量に注意が必要だと思います。米の場合、ヒ素はぬか部分に多く含まれているので、精米してよく研ぐことで、ヒ素も減らすことができます。玄米だけに偏らないよう、白米やパンもバランスよく食べさせるのがよいでしょう。
また、もう一つヒ素が多く含まれている食材には、海藻類、とくにひじきがあります。農林水産省のデータでは、ひじき乾物1キログラムあたり平均67ミリグラムの無機ヒ素が含まれているようです。ただし、ひじきは米のように量をたくさん食べるものではありません。水で戻して水洗いすると5割、5分間ゆで戻して水洗いすると8割の無機ヒ素を減らすことができます。余裕があれば、乳幼児に食べさせる場合、ゆでて戻し、よく水洗いするとよいでしょう。
こうして調べていくと、結局どんな食材も一長一短で、結局はバランスよく食べるというのが一番よい答えのようです。イメージだけではなく、何をどう食べるのがよいか考えるきっかけにしていただけたらと思います。
(※1)Tsuda T, Babazono A, Yamamoto E, Kurumatani N, Mino Y, Ogawa T, et al. Ingested arsenic and internal cancer: a historical cohort study followed for 33 years. Am J Epidemiol. 1995;141(3):198−209.
(※2)Roh T, Steinmaus C, Marshall G, Ferreccio C, Liaw J, Smith AH. Age at Exposure to Arsenic in Water and Mortality 30–40 Years After Exposure Cessation. American Journal of Epidemiology. 2018;187(11):2297−305.
○森田麻里子/1987年生まれ。東京都出身。医師。2012年東京大学医学部医学科卒業。12年亀田総合病院にて初期研修を経て14年仙台厚生病院麻酔科。16年南相馬市立総合病院麻酔科に勤務。17年3月に第一子を出産。小児睡眠コンサルタント。Child Health Laboratory代表
出典:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190620-00000055-sasahi-hlth&p=2
しかし、玄米など健康によさそうな食事について、メリットは知っていても、デメリットについて知っていらっしゃる方は少ないです。どんな食べ物であっても、メリットとデメリットは両方あります。ビタミンの多い玄米であっても、いくらでも食べたほうがよいというわけではなく、バランスが大切です。今回はその一つの例として、玄米のデメリットについてあえてお話したいと思います。
そもそも米は、ヒ素が多く含まれている食材だということ、ご存知でしょうか。ヒ素の中でも、特に無機ヒ素という形のものに発がん性があると言われています。例えば農林水産省の2012年のデータによると、玄米1キログラム中に含まれる無機ヒ素は平均0.21ミリグラムで、精米した米では0.12ミリグラムでした。一方で、小麦1キログラムあたりは0.009ミリグラム、大豆は0.008ミリグラムといった具合です。米に含まれる量は、小麦や大豆の10倍以上となっています。
WHOの定める水のヒ素基準は1リットルあたり10μg以下で、日本でも同じ基準が適用されていますから、現在は水については心配ありません。また、特に子どもはヒ素を解毒する力が弱く、影響を受けやすいと言われています。ヒ素は母乳にはあまり含まれませんが、胎盤は通過することがわかっています。
もちろん、現在普通に生活していて、このような多量のヒ素を摂取することはありません。玄米を一合食べたとしても、摂取する無機ヒ素の量は32μg程度です。では、どのくらいの量なら安全なのでしょうか。無機ヒ素の摂取基準として、WHOは体重1キログラムあたり1日に3μgまでという値を設定しています。これは複数の研究をもとに、無機ヒ素を摂取しない場合よりも、肺がんの発生率の増加が0.5%以下となるように決められた値です。一方欧州では、体重1キログラムあたり1日に0.3〜8μgと、幅のある基準を設定しています。これは、肺がんや皮膚がん、膀胱がんなどいくつかの病気について発生率増加が1%以下となるように決められたものです。
欧米では米は主食でないという背景もあり、米を食べる頻度についての基準もあります。例えばスウェーデンでは、大人でも米を毎日は食べないように、子どもは週4日以内にするように、という基準が設けられています。イギリスでも、4〜5歳までは米から作った飲料であるライスミルクは飲まないほうがよいとされています。EUでは、玄米の無機ヒ素は1キログラムあたり0.2ミリグラムを超えてはならないという基準があります。アメリカ食品医薬品局も、赤ちゃんに食べさせるライスシリアルについては、ヒ素濃度の上限を1キログラムあたり0.1ミリグラムと定めています。また、イギリスでは、2010年、発がんリスクを懸念して、ヒ素の含有の多いので、ひじきを食べないようにという勧告が出されています。
日本では、これまで長く米を食べてきて、特に大きな影響はなかったという歴史があり、はっきりとした基準は設けられていません。しかし、特に幼い子どもが食べる場合は、量に注意が必要だと思います。米の場合、ヒ素はぬか部分に多く含まれているので、精米してよく研ぐことで、ヒ素も減らすことができます。玄米だけに偏らないよう、白米やパンもバランスよく食べさせるのがよいでしょう。
また、もう一つヒ素が多く含まれている食材には、海藻類、とくにひじきがあります。農林水産省のデータでは、ひじき乾物1キログラムあたり平均67ミリグラムの無機ヒ素が含まれているようです。ただし、ひじきは米のように量をたくさん食べるものではありません。水で戻して水洗いすると5割、5分間ゆで戻して水洗いすると8割の無機ヒ素を減らすことができます。余裕があれば、乳幼児に食べさせる場合、ゆでて戻し、よく水洗いするとよいでしょう。
こうして調べていくと、結局どんな食材も一長一短で、結局はバランスよく食べるというのが一番よい答えのようです。イメージだけではなく、何をどう食べるのがよいか考えるきっかけにしていただけたらと思います。
(※1)Tsuda T, Babazono A, Yamamoto E, Kurumatani N, Mino Y, Ogawa T, et al. Ingested arsenic and internal cancer: a historical cohort study followed for 33 years. Am J Epidemiol. 1995;141(3):198−209.
(※2)Roh T, Steinmaus C, Marshall G, Ferreccio C, Liaw J, Smith AH. Age at Exposure to Arsenic in Water and Mortality 30–40 Years After Exposure Cessation. American Journal of Epidemiology. 2018;187(11):2297−305.
○森田麻里子/1987年生まれ。東京都出身。医師。2012年東京大学医学部医学科卒業。12年亀田総合病院にて初期研修を経て14年仙台厚生病院麻酔科。16年南相馬市立総合病院麻酔科に勤務。17年3月に第一子を出産。小児睡眠コンサルタント。Child Health Laboratory代表
出典:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190620-00000055-sasahi-hlth&p=2
2019年07月29日
長生き時代に枯渇しない生き方
「人間五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり」という、幸若舞「敦盛」の一節があるけれど、今や個人の金融資産の大半を握っている60代以降の高齢者・中高年の老後資金は余裕を持っておきたい。人生はかつて50年と言われたのが、今はその倍も長生きです。
それは平成29年に簡易生命で出したデータを見ると、最近の傾向が見てとれると思います。
あと何年生きるかを示すデータを「平均余命」といい、多くの方は平均余命を見て80代半ばを想定されているようです。
しかし、平均余命は大雑把に言えば半分の方が亡くなる年齢ですから、つまり半分の方はそれ以降も生きているということです。
しかも平均余命は、毎年少しずつ延びて、60歳以降10歳ごとの平均余命は次の通りです。
・60歳:女性28.97年/男性23.72年
・70歳:女性20.03年/男性15.73年
・80歳:女性11.84年/男性8.95年
・90歳:女性5.61年/男性4.25年
ちなみに、現在の60歳男性の2割が生きていると推計される年齢は91歳、女性は96歳です。
クールに言えば、生存確率20%で考えると「夫婦で95歳」が妥当なところだとのことです。
ですから、その年齢あたりをゴールに、65歳まで働ければ30年、70歳まで働けば25年間が退職後の生活年数といえます。
そう考えて、いかに退職後の年数を減らせるかもプランニングしたらいいでしょう。
長寿社会というのは医学の進歩によって晩年を平均寿命を超えて、半数の人がそれより長生きしていくのです。
医療の技術オプション料も上がっていくでしょうし、要介護の期間が長くなれば介護費用もかさんできます。
長生きするほど、老後資金も必要になりますが、かつて長生きできる人は、目出度い、運がいい、あやかりたいと思われた程、貴重な存在でしたから大事にされ親戚中で見守ったのです。兄弟が多いので親戚の数も多い、ちょっとずつ出し合うことで済みました。
しかし、皆が長生き時代になると公的年金も不足するように、それぞれが長生きの人生に備えなくてはならないのです。
今後、公的年金の給付額は減る一方で、健康保険料や介護保険料、医療費や介護費用の自己負担、消費税などの負担が増えると想像されます。
生活費はもちろんですが、医療費や介護費用もかなりかかる、親戚を当てにしないほうがいいでしょう。
2015年から相続税の基礎控除が縮小されて実質増税になったので、孫、子に対する贈与への非課税制度の期間がある間に、生前贈与したいと考える方もいるでしょう。しかし、その見返りに長い期間の介護に淡い期待をするのは難しいでしょう。蓄えが少ないお金のかかる子育て世代であって、介護の負担を期待されてまで贈与されては痛しかゆしのはずです。
令和の老後は、最後の最後まで経済的に自立する――これが今の高齢者と中高年に求められることです。
リターンを期待したりはないとわきまえて自らの老後プランをしたうえで、生前贈与をするなら慎重に選択してください。
国は次の3種類の非課税贈与制度を運用しています、
▼住宅取得等資金の贈与税の非課税
住宅取得等資金贈与は、2021年12月31日まで延長されました。
現在の非課税限度額は次の通りです(省エネ住宅など「質の高い住宅」と認められた場合の金額)。
・2020年3月31日まで:1200万円
・2020年4月1日〜2021年3月31日:1000万円
・2021年4月1日〜2021年12月31日:800万円
消費税が10%になったら限度額が上がります(省エネ住宅など「質の高い住宅」と認められた場合の金額)。
・2019年4月1日〜2020年3月31日:3000万円
・2020年4月1日〜2021年3月31日:1500万円
・2021年4月1日〜2021年12月31日:1200万円
▼教育資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置
教育資金贈与は、29歳までの子・孫1人あたり1500万円までは非課税になる制度で、2021年3月31日まで適用されます。
子・孫の所得が1000万円以下に限られます。
入学金や授業料の他、通学のための定期代や留学の渡航費なども対象になっています。
▼結婚・出産・子育てにかかるお金の非課税制度
通称、結婚・子育て資金贈与。適用期間は2021年3月31日までです。
20歳〜49歳までの子・孫1人あたり1000万円まで(結婚費用は300万円まで)の贈与には税金がかかりません。
非課税になる対象は、結婚式・披露宴の費用、新居の住居費や引っ越し代、不妊治療費、出産費用、産後ケア費用、子どもの医療費、保育料などです。
参照HP:https://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20190619-00018272-argent-column
それは平成29年に簡易生命で出したデータを見ると、最近の傾向が見てとれると思います。
あと何年生きるかを示すデータを「平均余命」といい、多くの方は平均余命を見て80代半ばを想定されているようです。
しかし、平均余命は大雑把に言えば半分の方が亡くなる年齢ですから、つまり半分の方はそれ以降も生きているということです。
しかも平均余命は、毎年少しずつ延びて、60歳以降10歳ごとの平均余命は次の通りです。
・60歳:女性28.97年/男性23.72年
・70歳:女性20.03年/男性15.73年
・80歳:女性11.84年/男性8.95年
・90歳:女性5.61年/男性4.25年
ちなみに、現在の60歳男性の2割が生きていると推計される年齢は91歳、女性は96歳です。
クールに言えば、生存確率20%で考えると「夫婦で95歳」が妥当なところだとのことです。
ですから、その年齢あたりをゴールに、65歳まで働ければ30年、70歳まで働けば25年間が退職後の生活年数といえます。
そう考えて、いかに退職後の年数を減らせるかもプランニングしたらいいでしょう。
長寿社会というのは医学の進歩によって晩年を平均寿命を超えて、半数の人がそれより長生きしていくのです。
医療の技術オプション料も上がっていくでしょうし、要介護の期間が長くなれば介護費用もかさんできます。
長生きするほど、老後資金も必要になりますが、かつて長生きできる人は、目出度い、運がいい、あやかりたいと思われた程、貴重な存在でしたから大事にされ親戚中で見守ったのです。兄弟が多いので親戚の数も多い、ちょっとずつ出し合うことで済みました。
しかし、皆が長生き時代になると公的年金も不足するように、それぞれが長生きの人生に備えなくてはならないのです。
今後、公的年金の給付額は減る一方で、健康保険料や介護保険料、医療費や介護費用の自己負担、消費税などの負担が増えると想像されます。
生活費はもちろんですが、医療費や介護費用もかなりかかる、親戚を当てにしないほうがいいでしょう。
2015年から相続税の基礎控除が縮小されて実質増税になったので、孫、子に対する贈与への非課税制度の期間がある間に、生前贈与したいと考える方もいるでしょう。しかし、その見返りに長い期間の介護に淡い期待をするのは難しいでしょう。蓄えが少ないお金のかかる子育て世代であって、介護の負担を期待されてまで贈与されては痛しかゆしのはずです。
令和の老後は、最後の最後まで経済的に自立する――これが今の高齢者と中高年に求められることです。
リターンを期待したりはないとわきまえて自らの老後プランをしたうえで、生前贈与をするなら慎重に選択してください。
国は次の3種類の非課税贈与制度を運用しています、
▼住宅取得等資金の贈与税の非課税
住宅取得等資金贈与は、2021年12月31日まで延長されました。
現在の非課税限度額は次の通りです(省エネ住宅など「質の高い住宅」と認められた場合の金額)。
・2020年3月31日まで:1200万円
・2020年4月1日〜2021年3月31日:1000万円
・2021年4月1日〜2021年12月31日:800万円
消費税が10%になったら限度額が上がります(省エネ住宅など「質の高い住宅」と認められた場合の金額)。
・2019年4月1日〜2020年3月31日:3000万円
・2020年4月1日〜2021年3月31日:1500万円
・2021年4月1日〜2021年12月31日:1200万円
▼教育資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置
教育資金贈与は、29歳までの子・孫1人あたり1500万円までは非課税になる制度で、2021年3月31日まで適用されます。
子・孫の所得が1000万円以下に限られます。
入学金や授業料の他、通学のための定期代や留学の渡航費なども対象になっています。
▼結婚・出産・子育てにかかるお金の非課税制度
通称、結婚・子育て資金贈与。適用期間は2021年3月31日までです。
20歳〜49歳までの子・孫1人あたり1000万円まで(結婚費用は300万円まで)の贈与には税金がかかりません。
非課税になる対象は、結婚式・披露宴の費用、新居の住居費や引っ越し代、不妊治療費、出産費用、産後ケア費用、子どもの医療費、保育料などです。
参照HP:https://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20190619-00018272-argent-column
2019年07月28日
節約志向(年金)より、未来投資という考えで
Amazonは 時代の最先端を行く、時代をつくることに価値を置いている企業だと誰しも認めるところとなった。投資家は、先を読む人たちが多いので、起業当初の赤字の理由は「未来に投資し続けているから」と理解していた。
AmazonやGoogle、Apple、Softbankといった企業の動向や製品には、未来を知り、生き方の方向性を決めるヒントがたくさんあると、小澤良介著『ライフスタイルデザイン』(きずな出版)は記しています。
近年、投資家の間では、リバレッジを効かせるという金融用語を良く使うのですが、少ない資金や力で大きな成果を生み出すということです。
そこで限られた時間の使い方にリバレッジを利かせるよう考えてみます、基本の 自分のために時間を使うことは、もちろんです。
でも自分のために自分で動いた時間というのは、良い意味での想定外の展開を生み出す可能性は低いものです。
一方で「自分×他者」だと、意外な方向性に未来が展開する可能性が広がります。
ただし、リバレッジが効かせようと、「自分の給料を上げたいから、あの人の仕事を手伝おう」というように、打算的な気持ちから関わるのではありません。 損得勘定や利害があると、相手と気持ちを共有することはできません。
相手を心配して手を差しのべる、相手を笑顔にしたいと思って動くなら、相手と喜びや嬉しさを共有できた時に、掛け算のプラスのエネルギーが生まれます。
ワクワクした気持ちは、自分の中だけで持っていてもパワーがありますが、人と共有することでさらに大きくなるものです。
ワクワクを共有できた出来事は、周囲からの「共感」も呼びますから、倍々ゲームのように、プラスのエネルギーが増幅していきます。
そして、小澤氏は、時間の使い方で「未来感覚」を養うことも大事だという。
『スマホがいつの間にかすっかり普及していたように、当たり前じゃなかったものが当たり前になっていくスピードが非常に速い。
この超スピード変化の時代に、未来を感じずに生きるなんてあり得ません。
「興味がない」と言っていても、世の中はどんどん変わっていくのだから、未来をできるだけ先取りして生きたほうが賢いし、楽しいのは言うまでもありません。
誰よりも早く新しいものを取り入れたら、仕事に活かせるチャンスも増えます。
逆に、取り入れなければ、時代に取り残されていくだけです。
また、「未来を作っている企業」の動向を、把握することも必要です。
「運は人が運んでくる」と言う。
自分の事を広げていこうとするより、 頼まれごとを引き受け続けると、運がやってくる。
ですから、 「頼まれごと」をされる人は、「頼まれやすい顔」をしていなければいけない。
何かを頼まれたら、「ハイ、喜んで」と気持ちよく引き受ける人には、どんどん頼まれごとがやってくる。
嫌な顔をしたり、条件を付けたり、恩着せがましくする人からは、「頼まれごと」は逃げていくのだそうです。
予想もしなかったような素敵な未来を引き寄せるのには、これから益々未来志向でいくことです。
AmazonやGoogle、Apple、Softbankといった企業の動向や製品には、未来を知り、生き方の方向性を決めるヒントがたくさんあると、小澤良介著『ライフスタイルデザイン』(きずな出版)は記しています。
近年、投資家の間では、リバレッジを効かせるという金融用語を良く使うのですが、少ない資金や力で大きな成果を生み出すということです。
そこで限られた時間の使い方にリバレッジを利かせるよう考えてみます、基本の 自分のために時間を使うことは、もちろんです。
でも自分のために自分で動いた時間というのは、良い意味での想定外の展開を生み出す可能性は低いものです。
一方で「自分×他者」だと、意外な方向性に未来が展開する可能性が広がります。
ただし、リバレッジが効かせようと、「自分の給料を上げたいから、あの人の仕事を手伝おう」というように、打算的な気持ちから関わるのではありません。 損得勘定や利害があると、相手と気持ちを共有することはできません。
相手を心配して手を差しのべる、相手を笑顔にしたいと思って動くなら、相手と喜びや嬉しさを共有できた時に、掛け算のプラスのエネルギーが生まれます。
ワクワクした気持ちは、自分の中だけで持っていてもパワーがありますが、人と共有することでさらに大きくなるものです。
ワクワクを共有できた出来事は、周囲からの「共感」も呼びますから、倍々ゲームのように、プラスのエネルギーが増幅していきます。
そして、小澤氏は、時間の使い方で「未来感覚」を養うことも大事だという。
『スマホがいつの間にかすっかり普及していたように、当たり前じゃなかったものが当たり前になっていくスピードが非常に速い。
この超スピード変化の時代に、未来を感じずに生きるなんてあり得ません。
「興味がない」と言っていても、世の中はどんどん変わっていくのだから、未来をできるだけ先取りして生きたほうが賢いし、楽しいのは言うまでもありません。
誰よりも早く新しいものを取り入れたら、仕事に活かせるチャンスも増えます。
逆に、取り入れなければ、時代に取り残されていくだけです。
また、「未来を作っている企業」の動向を、把握することも必要です。
「運は人が運んでくる」と言う。
自分の事を広げていこうとするより、 頼まれごとを引き受け続けると、運がやってくる。
ですから、 「頼まれごと」をされる人は、「頼まれやすい顔」をしていなければいけない。
何かを頼まれたら、「ハイ、喜んで」と気持ちよく引き受ける人には、どんどん頼まれごとがやってくる。
嫌な顔をしたり、条件を付けたり、恩着せがましくする人からは、「頼まれごと」は逃げていくのだそうです。
予想もしなかったような素敵な未来を引き寄せるのには、これから益々未来志向でいくことです。
2019年07月27日
幸福なる咲き方
幸せというものは、多くを持つことによって得られるのではなしに、
今持っているもので満足することで得られるものです。
今ある状態に幸せでないと感じるまでは幸福は得られません。
たとえば、不本意にも 貧乏であれば、その中で幸福な貧乏人になればいい、
それを初めから貧乏はダメだと決めつけ、金持ちになろうと焦るから不幸は始まる。
今の日本の平等主義は、個々の役割をわからなくし、自分の生き方を見えにくくしているのではないでしょうか。
自分の努力のほかに、大勢の縁の下の力や支えがあってこそ成功したんだという感謝の気持ちが湧かない。
失敗した人、成功できなかった下積みの人たちのことを、あれは努力が足りないからなんだと蔑む。
舞台で 主役は一人しかいない。誰もかれも主役になれる訳ではない。
だが、主役を支えるわき役がいて、通行人もいれば、音楽の担当もいて、衣装係もいて、幕引きもいる。
それぞれが、一人ひとりの役割を演じるからこそ、舞台は成立する。
わき役の人は、わき役という役割を、今生で与えられ、通行人の人は、通行人の役を与えらた。
今生において、その役割をまっとうできない人は、次回、役割が上がることはない。
だから、与えられた役割を真剣に死に物狂いで演じる。
それが、一瞬一瞬を懸命に生きるということであり、「置かれた場所で咲く」ということ。
与えられた役割を懸命に演じたい。
花壇の中央に咲く薔薇にだけ目を留めるでなく、山路の隠れた場所に咲くスミレに憩う人もいる。
どちらも美しく咲いている。
----ひろさちや の言葉より
ギリシア語で愛するを意味するPhilo(フィロ)と、サンスクリット語で真理を意味するsatya(サティヤ)の造語でのペンネームを持つ仏教哲学者
今持っているもので満足することで得られるものです。
今ある状態に幸せでないと感じるまでは幸福は得られません。
たとえば、不本意にも 貧乏であれば、その中で幸福な貧乏人になればいい、
それを初めから貧乏はダメだと決めつけ、金持ちになろうと焦るから不幸は始まる。
今の日本の平等主義は、個々の役割をわからなくし、自分の生き方を見えにくくしているのではないでしょうか。
自分の努力のほかに、大勢の縁の下の力や支えがあってこそ成功したんだという感謝の気持ちが湧かない。
失敗した人、成功できなかった下積みの人たちのことを、あれは努力が足りないからなんだと蔑む。
舞台で 主役は一人しかいない。誰もかれも主役になれる訳ではない。
だが、主役を支えるわき役がいて、通行人もいれば、音楽の担当もいて、衣装係もいて、幕引きもいる。
それぞれが、一人ひとりの役割を演じるからこそ、舞台は成立する。
わき役の人は、わき役という役割を、今生で与えられ、通行人の人は、通行人の役を与えらた。
今生において、その役割をまっとうできない人は、次回、役割が上がることはない。
だから、与えられた役割を真剣に死に物狂いで演じる。
それが、一瞬一瞬を懸命に生きるということであり、「置かれた場所で咲く」ということ。
与えられた役割を懸命に演じたい。
花壇の中央に咲く薔薇にだけ目を留めるでなく、山路の隠れた場所に咲くスミレに憩う人もいる。
どちらも美しく咲いている。
----ひろさちや の言葉より
ギリシア語で愛するを意味するPhilo(フィロ)と、サンスクリット語で真理を意味するsatya(サティヤ)の造語でのペンネームを持つ仏教哲学者
2019年07月25日
雅子皇后をめぐる世界の注目
平成から令和にかけての海外報道を見ると、天皇制の抱える本質・構造を伝えようとしているようにも感じる。日本のメディアが、元号の制定過程や儀式の内容などの技術論を多く伝えていて、ある種のフィーバーを作り出したのとはやや異なり、ジャーナリズムとして制度の問題を報道しようとしたのではないか。冒頭の雅子皇后の活動も、根源的にはキャリアを持った女性が家の構造でこれまで活躍できなかったこと、ひいてはそれは女性への差別であったこと、それが現在少しずつ変化していることを伝えるもののように思われるのである。
6月29日にG20で各国首脳が来日した。サミット会場と同じ「インテックス大阪」で行われた、女性のエンパワーメントに関する首脳特別イベントへ特別ゲストとして、オランダのマキシマ王妃とトランプ大統領の長女・イヴァンカ大統領補佐官を迎えた。マキシマ王妃はスピーチで、「女性の金融の利用について法的な壁や規制を取り除かなければならない。所得が低い国では口座を持っている女性が男性より3割少ない」と指摘。
マキシマ王妃といえば、長期療養中である雅子さまの“ご回復”のきっかけを作った人物として知られる。2013年春、天皇皇后両陛下はオランダ国王の即位式へ出席された。ご体調に不安を抱えられていた雅子さまの出席を後押ししたのは、民間出身で元銀行員のマキシマ王妃(当時は皇太子妃)からの直接の電話だったと言われる。このオランダ訪問と即位式への出席が、雅子さまにとって大きな自信につながったと解釈している関係者は多い。
海外メディアが雅子皇后に注目していた2点目は、女性天皇・女系天皇についてである。そもそも女性天皇・女系天皇とは何なのか、なぜ日本においてはそれが認められないのか、これまで男系天皇が続いてきたとされる歴史とは何なのか、質問されることが多かった。ヨーロッパにおいては近年、女性の国王が認められるケースが多い(君塚直隆『立憲君主制の現在』新潮選書に詳しい)。しかし日本ではなぜ今も変わらないのか。それを女性差別ではないかと指摘するメディアもあった。小泉政権の時に、女性天皇について検討される機会もおきたが、悠仁親王の誕生で立ち消えになって久しい。
男系を支持する人々が、政権を支えているグループであることは理解しても、なぜ彼らが男系継承にこだわるのかまでは海外でもあまり知られていないようである。愛子内親王、秋篠宮家の眞子内親王・佳子内親王に対する日本国内の注目度を見たとき、彼女らを天皇にする必要があるのではないかとの意見もあった。現代社会において、性差を解消する方向へと進んでいるなかで、なぜ日本の天皇制は女性天皇や女系天皇を認めないのか。安倍政権ではなぜそこまで女性天皇・女系天皇に消極的なのか。雅子皇后の場合、女児しか御産みにならず、過去の例君なのだから、隔世の感である。にあったような側室の体制がない皇室においては、男系男子の皇子が継承していくことが将来的に難しいのは明らかであるため、旧宮家の復活などという話までがまことしやかに言われている。英国の王室には、黒人の血を引くバツイチの米国人女優と結婚している次の時代に国王となる方の弟
安倍首相が「戦後70年」の首相談話を発表した2015年8月14日、首相は「反省」を間接的にしか言及しなかったのに対し、翌日の全国戦没者追悼式の天皇の「おことば」では「さきの大戦に対する深い反省」を表明し、その対比を見せた。そうした明仁天皇の姿勢は、安倍政権に批判的なリベラル勢力からも評価されており、なにも天皇家が男性のみを重視してきたのかと言えば、江戸時代にも女性天皇は在位していたのであり、歴史文献を遡れば5名ほどの女性天皇が在位したことになる。天皇家の歴史において女帝が10代8人、中には二度即位した女帝もいたという事実があるのに、女性天皇を排除しようとするのは、むしろ現政権の考えを反映しているということだなのだ。
参照:文春オンライン(7/4)
6月29日にG20で各国首脳が来日した。サミット会場と同じ「インテックス大阪」で行われた、女性のエンパワーメントに関する首脳特別イベントへ特別ゲストとして、オランダのマキシマ王妃とトランプ大統領の長女・イヴァンカ大統領補佐官を迎えた。マキシマ王妃はスピーチで、「女性の金融の利用について法的な壁や規制を取り除かなければならない。所得が低い国では口座を持っている女性が男性より3割少ない」と指摘。
マキシマ王妃といえば、長期療養中である雅子さまの“ご回復”のきっかけを作った人物として知られる。2013年春、天皇皇后両陛下はオランダ国王の即位式へ出席された。ご体調に不安を抱えられていた雅子さまの出席を後押ししたのは、民間出身で元銀行員のマキシマ王妃(当時は皇太子妃)からの直接の電話だったと言われる。このオランダ訪問と即位式への出席が、雅子さまにとって大きな自信につながったと解釈している関係者は多い。
海外メディアが雅子皇后に注目していた2点目は、女性天皇・女系天皇についてである。そもそも女性天皇・女系天皇とは何なのか、なぜ日本においてはそれが認められないのか、これまで男系天皇が続いてきたとされる歴史とは何なのか、質問されることが多かった。ヨーロッパにおいては近年、女性の国王が認められるケースが多い(君塚直隆『立憲君主制の現在』新潮選書に詳しい)。しかし日本ではなぜ今も変わらないのか。それを女性差別ではないかと指摘するメディアもあった。小泉政権の時に、女性天皇について検討される機会もおきたが、悠仁親王の誕生で立ち消えになって久しい。
男系を支持する人々が、政権を支えているグループであることは理解しても、なぜ彼らが男系継承にこだわるのかまでは海外でもあまり知られていないようである。愛子内親王、秋篠宮家の眞子内親王・佳子内親王に対する日本国内の注目度を見たとき、彼女らを天皇にする必要があるのではないかとの意見もあった。現代社会において、性差を解消する方向へと進んでいるなかで、なぜ日本の天皇制は女性天皇や女系天皇を認めないのか。安倍政権ではなぜそこまで女性天皇・女系天皇に消極的なのか。雅子皇后の場合、女児しか御産みにならず、過去の例君なのだから、隔世の感である。にあったような側室の体制がない皇室においては、男系男子の皇子が継承していくことが将来的に難しいのは明らかであるため、旧宮家の復活などという話までがまことしやかに言われている。英国の王室には、黒人の血を引くバツイチの米国人女優と結婚している次の時代に国王となる方の弟
安倍首相が「戦後70年」の首相談話を発表した2015年8月14日、首相は「反省」を間接的にしか言及しなかったのに対し、翌日の全国戦没者追悼式の天皇の「おことば」では「さきの大戦に対する深い反省」を表明し、その対比を見せた。そうした明仁天皇の姿勢は、安倍政権に批判的なリベラル勢力からも評価されており、なにも天皇家が男性のみを重視してきたのかと言えば、江戸時代にも女性天皇は在位していたのであり、歴史文献を遡れば5名ほどの女性天皇が在位したことになる。天皇家の歴史において女帝が10代8人、中には二度即位した女帝もいたという事実があるのに、女性天皇を排除しようとするのは、むしろ現政権の考えを反映しているということだなのだ。
参照:文春オンライン(7/4)
2019年07月24日
文政権を恥じる韓国事情
ジャーナリストの櫻井よしこ氏と元・駐日韓国大使館公使で『統一日報』主幹の洪ヒョン氏が、共著書である『韓国壊乱 文在寅政権に何が起きているのか』(PHP新書)で「元徴用工問題」について語り合っている。
ここでは同書よりその一部を抜粋し紹介する。
*********.
原告4人は元徴用工ではない!
【櫻井】2018年10月30日、韓国大法院(最高裁)が新日鐵て つ住金(旧新日本製鐵)に、「元徴用工」4人への損害賠償金として4億ウォン(約4,000万円)の支払いを命じた判決が下されました。10月11日の国際観艦式に日本の海上自衛隊の旗を掲げないように要求した一方で、豊臣秀吉軍を破った李舜臣(イ・スンシン)の旗(抗日旗)を韓国軍艦に飾ったこと、2015年末に国際社会が注目するなかで日韓両外相が発表した、慰安婦問題の「最終的かつ不可逆的」な解決の蒸し返しなど、文政権の横紙破りは非常識極まります。
元徴用工問題に関しては周知のとおり、1965年の日韓協定によって請求権問題は「完全かつ最終的に解決された」のであり、日本にとっては受け入れられない判決です。 加えて、安倍晋三首相が国会で明言したように、原告4人は元徴用工ではありません。これは、朝鮮問題専門家でシンクタンク「国家基本問題研究所」の研究員である西岡力氏が、韓国大法院の資料を読み解くなかで発見したことです。
朝鮮半島の人びとを日本企業が募集し始めたのは、1939年です。徴用は44年9月に始まり、翌年3月ごろまで約半年間、続きました。注目すべきことは、この間ずっと、募集枠を大きく超えて万単位の労働者が日本に働きに来ていたことです。
統計を見ると、少なくとも16,000人の労働者が不正渡航を理由に、朝鮮半島に送り返されています。それだけ日本における労働条件がよかった、と いうことでしょう。 今回の裁判の原告4人も企業の募集広告を見たり、役場から勧められて応募したりして、民間企業の賃金、待遇の諸条件に納得して働きにきました。彼ら全員が徴用の始まる44年9月以前に渡日しており、そこまでを徴用とは言いませんから無関係です。
ところが、韓国の司法は民間企業の募集で渡日した労働者も含めて全員を「徴用」と見なしています。
韓国には、日本による併合は違法で無効だったからその間に起きた事はすべて強制されたと決めつけようとする勢力が存在します。しかし、反日政権だった盧武鉉氏でさえ、日韓請求権協定の内容は否定できませんでした。それがいま、最高裁で否定される次元に来てしまった。この背後にある深い闇の実態を伝えなければなりません。
【洪】日本の人たちは、文在寅政権と韓国を同一視しています。保守勢力を中心に、多くの韓国人が文政権のやり方に怒っていることを、日本のメディアは伝えてくれません。われわれは文政権の下で起きている異常事態に、日本人と同じくらい怒っているのです。革命政権の文氏が日本を不条理に責めたてるように、韓国の大半の国民に対しても親北朝鮮社会主義革命を押しつけています。このような文政権に対し、韓国内で反対の狼煙が上がり始めました。
予備役将官大将(ジェネラル)の会である星友会が、このままでは北朝鮮に韓国が席巻されるとして、文政権の対北宥和策に警告を発しました。また昨年9月21日には、民間人3,000人が文氏を与敵罪で告発しました。この告発は有罪になれば死刑しかない、重いものです。 文在寅が秘書室長として仕えた盧武鉉元大統領も在任中、反逆罪で告発された。それでも文大統領は訴えられた3日後の24日からの訪米でも、金正恩の非公開メッセージをトランプ大統領に伝えるのが主目的であると自任し、恥も知らず主敵の特使のように振舞い続ける。 文大統領を與敵罪で告発したのは、安保と経済を破壊している主思派政権への国民抵抗の噴出だ。すでに「南北韓軍事合意無効化国民署名運動」も始まった。
元大使の外交官らが、文政権は韓国の安保体制を蹂躙しているとして「弾劾」の声明文を発表しました。当初、大使30人で始まった告発ですが、参加希望の元大使らが次々に集まり、50人まで増えました。いざとなると弱腰の外交官でさえ、文政権に反対表明をするようになったのです。日本のメディアはなぜこうしたことを伝えないのでしょうか。
【櫻井】洪さんは現在、日本で刊行されている新聞『統一日報』の主幹を務めていますが、かつて在日韓国大使館の公使でした。日本との関わりは、かれこれ40年になります。
【洪】心ある韓国人は皆、文政権の暴挙を恥じている。日本の政府も国民も、韓国国民と文政権を同一視しないで対韓政策を考えるべきで、そうしなければ事態はますます悪い方向に進む、と懸念します。
【櫻井】一方で、前にちょっと触れたように、首相が重要なことを指摘しました。この裁判の原告4人は徴用工ではなく、民間企業の募集に応じて渡日した「旧朝鮮半島出身の労働者」だったということです。とても大事な点です。
徴用とは「国家権力により国民を強制的に動員し、一定の業務に従事させること」(『広辞苑』)です。いったん発せられれば、国民は拒否できません。
これまで韓国側は無論、私も含めた日本のメディアは皆、4人の原告を「元徴用工」だとしてきました。日韓両政府もそのように呼んできました。司法の場で「徴用工」といわれてきたことをそのまま信用してきたわけです。ところが原告4人は全員が、募集に応じた労働者なのです。4人のうちの2人は43年9月に平壌で日本製鐵(新日鐵住金の前身)の工員募集広告を見て応募し、面接に合格して募集担当者に引率されて渡日し、大阪製鐵所の訓練工となりました。もう一人は41年、大田(テジョン)市長の推薦で勤労奉仕の「報国隊」に入り、日本製鐵の募集に応じ、担当者に引率されて渡日し、釜石製鐵所の工員となりました。 最後の一人は43年1月、群山府(現在の群山市)の指示で募集に応じ、日本製鐵募集担当者の引率で渡日、八幡製鐵所工員となっています。
つまり、4人とも徴用の始まる44年9月以前に、募集に応じて日本に働きに来た人たちだったので、徴用ではなかったのです。彼らに対する処遇は、日本の男性の多くが徴兵され、戦争が長引くにつれて国内産業を支える人手不足が顕著になっていた状況の下、総じてよかったといえます。
朝鮮半島での戦時労働動員には、三つの形態がありました。第一は、1939年から41年に企業の募集担当者が朝鮮に渡り、実施した「募集」です。 第二が、42年から44年9月までの期間、朝鮮総督府が各市・郡などに動員数を割り当て、行政の責任で募集し民間企業に割り振った「官斡旋」です。お役所が仲介した募集ですが、職場や職種について納得がいかなければ断る自由がありました。 第三が、44年9月から45年3月ごろまで発動した「徴用」で、そこが焦点になっているはずでした。
既に1965年の日韓請求権・経済協力協定の第二条は「国及びその国民(法人を含む)」の請求権問題は「完全かつ最終的に解決されたこと」を日韓両国が確認する、と明記しています。 賠償などの請求権問題は、個人のものも法人のものもすべて解決済みだ、と両国政府が確認したのです。 日本政府は当時、念には念を入れて日韓間の議事録も交わしました。そのなかに、請求権に含まれるもの、つまり、すべて解決済みとされるものは何かについて8項目にわたる説明があります。戦時徴用労働者の未払い賃金と補償も含まれており、解決済みであることを二重三重に明記しています。したがって安倍晋三首相が、判決直後に間髪を入れず「国際法に照らしてありえない判断だ」と述べたのは当然なのです。
出典:PHP Online 衆知(Voice)
ここでは同書よりその一部を抜粋し紹介する。
*********.
原告4人は元徴用工ではない!
【櫻井】2018年10月30日、韓国大法院(最高裁)が新日鐵て つ住金(旧新日本製鐵)に、「元徴用工」4人への損害賠償金として4億ウォン(約4,000万円)の支払いを命じた判決が下されました。10月11日の国際観艦式に日本の海上自衛隊の旗を掲げないように要求した一方で、豊臣秀吉軍を破った李舜臣(イ・スンシン)の旗(抗日旗)を韓国軍艦に飾ったこと、2015年末に国際社会が注目するなかで日韓両外相が発表した、慰安婦問題の「最終的かつ不可逆的」な解決の蒸し返しなど、文政権の横紙破りは非常識極まります。
元徴用工問題に関しては周知のとおり、1965年の日韓協定によって請求権問題は「完全かつ最終的に解決された」のであり、日本にとっては受け入れられない判決です。 加えて、安倍晋三首相が国会で明言したように、原告4人は元徴用工ではありません。これは、朝鮮問題専門家でシンクタンク「国家基本問題研究所」の研究員である西岡力氏が、韓国大法院の資料を読み解くなかで発見したことです。
朝鮮半島の人びとを日本企業が募集し始めたのは、1939年です。徴用は44年9月に始まり、翌年3月ごろまで約半年間、続きました。注目すべきことは、この間ずっと、募集枠を大きく超えて万単位の労働者が日本に働きに来ていたことです。
統計を見ると、少なくとも16,000人の労働者が不正渡航を理由に、朝鮮半島に送り返されています。それだけ日本における労働条件がよかった、と いうことでしょう。 今回の裁判の原告4人も企業の募集広告を見たり、役場から勧められて応募したりして、民間企業の賃金、待遇の諸条件に納得して働きにきました。彼ら全員が徴用の始まる44年9月以前に渡日しており、そこまでを徴用とは言いませんから無関係です。
ところが、韓国の司法は民間企業の募集で渡日した労働者も含めて全員を「徴用」と見なしています。
韓国には、日本による併合は違法で無効だったからその間に起きた事はすべて強制されたと決めつけようとする勢力が存在します。しかし、反日政権だった盧武鉉氏でさえ、日韓請求権協定の内容は否定できませんでした。それがいま、最高裁で否定される次元に来てしまった。この背後にある深い闇の実態を伝えなければなりません。
【洪】日本の人たちは、文在寅政権と韓国を同一視しています。保守勢力を中心に、多くの韓国人が文政権のやり方に怒っていることを、日本のメディアは伝えてくれません。われわれは文政権の下で起きている異常事態に、日本人と同じくらい怒っているのです。革命政権の文氏が日本を不条理に責めたてるように、韓国の大半の国民に対しても親北朝鮮社会主義革命を押しつけています。このような文政権に対し、韓国内で反対の狼煙が上がり始めました。
予備役将官大将(ジェネラル)の会である星友会が、このままでは北朝鮮に韓国が席巻されるとして、文政権の対北宥和策に警告を発しました。また昨年9月21日には、民間人3,000人が文氏を与敵罪で告発しました。この告発は有罪になれば死刑しかない、重いものです。 文在寅が秘書室長として仕えた盧武鉉元大統領も在任中、反逆罪で告発された。それでも文大統領は訴えられた3日後の24日からの訪米でも、金正恩の非公開メッセージをトランプ大統領に伝えるのが主目的であると自任し、恥も知らず主敵の特使のように振舞い続ける。 文大統領を與敵罪で告発したのは、安保と経済を破壊している主思派政権への国民抵抗の噴出だ。すでに「南北韓軍事合意無効化国民署名運動」も始まった。
元大使の外交官らが、文政権は韓国の安保体制を蹂躙しているとして「弾劾」の声明文を発表しました。当初、大使30人で始まった告発ですが、参加希望の元大使らが次々に集まり、50人まで増えました。いざとなると弱腰の外交官でさえ、文政権に反対表明をするようになったのです。日本のメディアはなぜこうしたことを伝えないのでしょうか。
【櫻井】洪さんは現在、日本で刊行されている新聞『統一日報』の主幹を務めていますが、かつて在日韓国大使館の公使でした。日本との関わりは、かれこれ40年になります。
【洪】心ある韓国人は皆、文政権の暴挙を恥じている。日本の政府も国民も、韓国国民と文政権を同一視しないで対韓政策を考えるべきで、そうしなければ事態はますます悪い方向に進む、と懸念します。
【櫻井】一方で、前にちょっと触れたように、首相が重要なことを指摘しました。この裁判の原告4人は徴用工ではなく、民間企業の募集に応じて渡日した「旧朝鮮半島出身の労働者」だったということです。とても大事な点です。
徴用とは「国家権力により国民を強制的に動員し、一定の業務に従事させること」(『広辞苑』)です。いったん発せられれば、国民は拒否できません。
これまで韓国側は無論、私も含めた日本のメディアは皆、4人の原告を「元徴用工」だとしてきました。日韓両政府もそのように呼んできました。司法の場で「徴用工」といわれてきたことをそのまま信用してきたわけです。ところが原告4人は全員が、募集に応じた労働者なのです。4人のうちの2人は43年9月に平壌で日本製鐵(新日鐵住金の前身)の工員募集広告を見て応募し、面接に合格して募集担当者に引率されて渡日し、大阪製鐵所の訓練工となりました。もう一人は41年、大田(テジョン)市長の推薦で勤労奉仕の「報国隊」に入り、日本製鐵の募集に応じ、担当者に引率されて渡日し、釜石製鐵所の工員となりました。 最後の一人は43年1月、群山府(現在の群山市)の指示で募集に応じ、日本製鐵募集担当者の引率で渡日、八幡製鐵所工員となっています。
つまり、4人とも徴用の始まる44年9月以前に、募集に応じて日本に働きに来た人たちだったので、徴用ではなかったのです。彼らに対する処遇は、日本の男性の多くが徴兵され、戦争が長引くにつれて国内産業を支える人手不足が顕著になっていた状況の下、総じてよかったといえます。
朝鮮半島での戦時労働動員には、三つの形態がありました。第一は、1939年から41年に企業の募集担当者が朝鮮に渡り、実施した「募集」です。 第二が、42年から44年9月までの期間、朝鮮総督府が各市・郡などに動員数を割り当て、行政の責任で募集し民間企業に割り振った「官斡旋」です。お役所が仲介した募集ですが、職場や職種について納得がいかなければ断る自由がありました。 第三が、44年9月から45年3月ごろまで発動した「徴用」で、そこが焦点になっているはずでした。
既に1965年の日韓請求権・経済協力協定の第二条は「国及びその国民(法人を含む)」の請求権問題は「完全かつ最終的に解決されたこと」を日韓両国が確認する、と明記しています。 賠償などの請求権問題は、個人のものも法人のものもすべて解決済みだ、と両国政府が確認したのです。 日本政府は当時、念には念を入れて日韓間の議事録も交わしました。そのなかに、請求権に含まれるもの、つまり、すべて解決済みとされるものは何かについて8項目にわたる説明があります。戦時徴用労働者の未払い賃金と補償も含まれており、解決済みであることを二重三重に明記しています。したがって安倍晋三首相が、判決直後に間髪を入れず「国際法に照らしてありえない判断だ」と述べたのは当然なのです。
出典:PHP Online 衆知(Voice)
2019年07月23日
日本の若者の韓国ブーム
マーケティング会社・トレンダーズが運営する若年層トレンド調査機関「TT総研」が、無料通信アプリ「LINE」(ライン)を通して東日本と西日本の女子高校生計246人から回答を得た今年上半期のトレンドランキングでは、東西いずれの回答でも「チーズドッグ(ハットグ)」が2位に入った。韓国の女性アイドルが身につけて爆発的に人気が出た「うさみみ帽子」も東4位、西5位にランクイン。好きな場所を選ぶスポット編でも、東で新大久保が若者たちが集う原宿やディズニーランド・シーを上回る2位になり、西では韓国そのものが3位に入った。今後も新たな韓国のアイドルグループがランク入りすると見込まれ、トレンドは続くと予測されている。日本の若者の間では空前の韓国ブームが起きているという。
権准教授はこれを日韓関係にあてはめ、文化交流や経済が発展して、以前のように政府間の関係が悪化するだけでは影響を受けなくなっていることを指摘。「1998年に金大中大統領と小渕恵三首相との間で署名されたパートナーシップ宣言以降に、社会、文化、地方自治などさまざまな面で急速に関係が深まりました。多元化・多層化した『複数の日韓関係』ができています」と説明する。
現在の韓国ブームは、K−POP、化粧品、グルメの3本柱。韓国企業は近年、アジア全体を中心とした海外展開に力を入れている。内閣府が18年10月に行った調査では、「韓国に親しみを感じる」と回答した60〜69歳が31.3%、70歳以上が28.2%にとどまったのに対し、18〜29歳は57.4%に上り、世代間格差がある。
K−POPを代表する「防弾少年団(BTS)」は2014年に日本でデビューした。オリコンによると、3日にリリースした日本での10枚目シングルは週の売り上げが62.1万枚を記録して初登場1位になった。1位は4作品連続という。韓国コスメも若い女性に人気がある。財務省貿易統計によると、08年に118億4356万円だった韓国からの「精油・香料及び化粧品類」の輸入額は、今回のブームが始まったとされる16年に262億6863万円になり、18年は364億5130万円と10年間で3倍に膨らんだ。
画像投稿サイトのインスタグラムでは、韓国の男性芸能人の化粧やファッションをまねる日本人男性の投稿写真も少なくない。大手化粧品メーカーに勤める男性(28)は「最近はK−POPの影響から化粧をする若い男性が増えた。自分の会社でも韓国美容のトレンドを受けた製品を開発している」と語る。新大久保の韓国語教室主宰者によると、受講生の9割は女性で主婦や会社員が中心。「以前はドラマを見て習いにくる生徒が多かったが、最近はもっぱら歌がきっかけです」と語る。
今回の韓国ブームは第3次と呼ばれている。第1次は03年ごろから爆発的な人気を呼んだ韓流ドラマ「冬のソナタ」によるもの。第2次は10年前後で、少女時代や東方神起といったアイドルが本格的に日本でデビューし、NHKの紅白歌合戦にも出演した。ただ、どちらのブームもドラマ、アイドルの領域を大きく超えることはなかった。
決して日本の片思いではない。18年に日本を訪れた韓国人は前年比5.6%増の延べ約750万人だった。5100万人ほどの韓国の人口をそのままあてはめれば、7人に1人が日本に来た計算になる。非営利団体「言論NPO」(工藤泰志代表)と韓国のシンクタンク「東アジア研究院」が5〜6月に実施した日韓共同世論調査では、韓国に良い印象を持つ日本人が20.0%で過去最低だったのに対し、日本に良い印象を持つ韓国人は31.7%で過去最高となった。日本の小説や芸能も親しまれている。
日韓の文化交流に詳しい一橋大学の権容ソク(クォン・ヨンソク)准教授は「韓国側はここ数年持続的に日本に対するイメージが良くなっていました。政治関係や国民感情の面での葛藤はあっても、お互いの良い文化にひかれ合うことは当たり前のこと。日韓関係が正常化する過程にあることを意味しています」と指摘。日韓関係をひとまとめにして考えようとする動きに対して、違和感を覚える若者たちは多いとみている。「政治や歴史の問題はわかったけれども、好きなものは好きなんだから好きにさせてよ、という思いでしょう。それをやめろという声は、思春期の子どもにこれもあれもダメと口出しする親と同じです。家同士は反発していても個人は互いにひかれ合う、いわば、ロミオとジュリエットのような関係です」と表現した。
「現在も日本製品の不買運動が騒がれている一方で、ソウルにある天丼屋には開店前から行列ができています。私の見る限り、今はさほど影響がないです」
とはいえ、経済戦争と呼ばれる深刻な状況に陥れば、「モノや商品を媒介にするブームは当然影響を受けるでしょう」とも懸念する。日本側では不買運動などが注目されて韓国へのマイナスイメージが膨らみ、韓国では「意図的に韓国だけを標的にしている」という憤りが急速に渦巻いているのも事実だ。「こうなると文化は最後の砦(とりで)です。文化交流まで冷却化されてしまったら、本当に日韓関係は危機的な状況になります」と語る。
権准教授はこう強調した。「もっと交流の実態を互いが知る機会が必要です。今必要なのは、不買運動でも、旅行の自粛でもない。互いに好きなものは好きと言い合えばいいのです」
出典:毎日新聞(7/20)
権准教授はこれを日韓関係にあてはめ、文化交流や経済が発展して、以前のように政府間の関係が悪化するだけでは影響を受けなくなっていることを指摘。「1998年に金大中大統領と小渕恵三首相との間で署名されたパートナーシップ宣言以降に、社会、文化、地方自治などさまざまな面で急速に関係が深まりました。多元化・多層化した『複数の日韓関係』ができています」と説明する。
現在の韓国ブームは、K−POP、化粧品、グルメの3本柱。韓国企業は近年、アジア全体を中心とした海外展開に力を入れている。内閣府が18年10月に行った調査では、「韓国に親しみを感じる」と回答した60〜69歳が31.3%、70歳以上が28.2%にとどまったのに対し、18〜29歳は57.4%に上り、世代間格差がある。
K−POPを代表する「防弾少年団(BTS)」は2014年に日本でデビューした。オリコンによると、3日にリリースした日本での10枚目シングルは週の売り上げが62.1万枚を記録して初登場1位になった。1位は4作品連続という。韓国コスメも若い女性に人気がある。財務省貿易統計によると、08年に118億4356万円だった韓国からの「精油・香料及び化粧品類」の輸入額は、今回のブームが始まったとされる16年に262億6863万円になり、18年は364億5130万円と10年間で3倍に膨らんだ。
画像投稿サイトのインスタグラムでは、韓国の男性芸能人の化粧やファッションをまねる日本人男性の投稿写真も少なくない。大手化粧品メーカーに勤める男性(28)は「最近はK−POPの影響から化粧をする若い男性が増えた。自分の会社でも韓国美容のトレンドを受けた製品を開発している」と語る。新大久保の韓国語教室主宰者によると、受講生の9割は女性で主婦や会社員が中心。「以前はドラマを見て習いにくる生徒が多かったが、最近はもっぱら歌がきっかけです」と語る。
今回の韓国ブームは第3次と呼ばれている。第1次は03年ごろから爆発的な人気を呼んだ韓流ドラマ「冬のソナタ」によるもの。第2次は10年前後で、少女時代や東方神起といったアイドルが本格的に日本でデビューし、NHKの紅白歌合戦にも出演した。ただ、どちらのブームもドラマ、アイドルの領域を大きく超えることはなかった。
決して日本の片思いではない。18年に日本を訪れた韓国人は前年比5.6%増の延べ約750万人だった。5100万人ほどの韓国の人口をそのままあてはめれば、7人に1人が日本に来た計算になる。非営利団体「言論NPO」(工藤泰志代表)と韓国のシンクタンク「東アジア研究院」が5〜6月に実施した日韓共同世論調査では、韓国に良い印象を持つ日本人が20.0%で過去最低だったのに対し、日本に良い印象を持つ韓国人は31.7%で過去最高となった。日本の小説や芸能も親しまれている。
日韓の文化交流に詳しい一橋大学の権容ソク(クォン・ヨンソク)准教授は「韓国側はここ数年持続的に日本に対するイメージが良くなっていました。政治関係や国民感情の面での葛藤はあっても、お互いの良い文化にひかれ合うことは当たり前のこと。日韓関係が正常化する過程にあることを意味しています」と指摘。日韓関係をひとまとめにして考えようとする動きに対して、違和感を覚える若者たちは多いとみている。「政治や歴史の問題はわかったけれども、好きなものは好きなんだから好きにさせてよ、という思いでしょう。それをやめろという声は、思春期の子どもにこれもあれもダメと口出しする親と同じです。家同士は反発していても個人は互いにひかれ合う、いわば、ロミオとジュリエットのような関係です」と表現した。
「現在も日本製品の不買運動が騒がれている一方で、ソウルにある天丼屋には開店前から行列ができています。私の見る限り、今はさほど影響がないです」
とはいえ、経済戦争と呼ばれる深刻な状況に陥れば、「モノや商品を媒介にするブームは当然影響を受けるでしょう」とも懸念する。日本側では不買運動などが注目されて韓国へのマイナスイメージが膨らみ、韓国では「意図的に韓国だけを標的にしている」という憤りが急速に渦巻いているのも事実だ。「こうなると文化は最後の砦(とりで)です。文化交流まで冷却化されてしまったら、本当に日韓関係は危機的な状況になります」と語る。
権准教授はこう強調した。「もっと交流の実態を互いが知る機会が必要です。今必要なのは、不買運動でも、旅行の自粛でもない。互いに好きなものは好きと言い合えばいいのです」
出典:毎日新聞(7/20)
2019年07月22日
参議院選2019、多様な社会を反映
21日に開票された参院選で、政治団体「れいわ新選組」が比例代表で2議席を獲得となった。特定枠1位の船後靖彦氏と2位の木村英子氏が当選。代表の山本太郎氏は落選。船後氏は全身の筋肉がやせ、筋力が低下する難病「筋萎縮性側索硬化症」(ALS)患者。木村氏は全国公的介護保障要求者組合書記長であるので、今後の議場での議員への対応も慎重、多様な対応が必要になるということだ。
今回の参議院選挙は、男女の候補者の数ができるかぎり「均等」になることを目指すとした法律が施行されてから初めての全国規模の国政選挙であった。女性の候補者は104人で、候補者全体に占める割合は28.1%と過去最高。そして、開票の結果、女性の当選者は28人となり、前回・3年前の選挙と並び最多だった。
政党別では、
▽自民党が10人
▽立憲民主党が6人
▽国民民主党が1人
▽公明党が2人
▽共産党が3人
▽日本維新の会が1人
▽れいわ新選組が1人
▽無所属が4人
今回の参議院選挙は、男女の候補者の数ができるかぎり「均等」になることを目指すとした法律が施行されてから初めての全国規模の国政選挙であった。女性の候補者は104人で、候補者全体に占める割合は28.1%と過去最高。そして、開票の結果、女性の当選者は28人となり、前回・3年前の選挙と並び最多だった。
政党別では、
▽自民党が10人
▽立憲民主党が6人
▽国民民主党が1人
▽公明党が2人
▽共産党が3人
▽日本維新の会が1人
▽れいわ新選組が1人
▽無所属が4人
2019年07月21日
郊外移住の日本版CCRC(Continuing Care Retirement Community)
日曜日のNHK大河ドラマ「いだてん」を見るのがお決まりになっている我が家だが、21日は参院選投開票の報道で番組はお休みでした。「いだてん」は第二部に入り、中村勘九郎の金栗四三から阿部サダヲの田畑政治に代わった。初のオリンピック参加の先導者であった嘉納治五郎にたいして新聞記者である田畑は、水泳選手の応援をしていたツテで寄付金を集め、嘉納にも軽口を叩いたりする。兎に角、パワフルで、奇想天外です(視聴率に反映せずですが)。
年表を見比べると、嘉納は丁度、我孫子に別荘を持ったばかりで、東洋初のIOC委員となった事になる。IOC役員にとクーベルタンから要請があって、借金をしてオリンピックの費用を工面していたのだと、ドラマを見て認識した。そういう多忙の最中に我孫子にきて癒されていたようだ。嘉納治五郎の日誌にその痕跡が読み取れる。定年退職の年齢で、IOC委員になったので、欧米で開催の会議に行くのも船であり、我孫子での別荘ライフを楽しみにしていたというのも頷けます。今でいうクライングガルテン(農ある暮らし方、栽縁生活)を楽しむには我孫子は最高の場所といえましょう。
今後も高齢化は急速に進展する中で、気になるのは「終の住みか」です。厚生労働省の発表によると2060年まで一貫して高齢化率は上昇していくことが見込まれており、2060年時点では約2.5人に1人が65歳以上の高齢者となる見込みとのことです。その問題を解決するために、昨今注目を集めている「日本版CCRC」。「CCRC(Continuing Care Retirement Community)」とは、アメリカで普及している定年後の高齢者を対象とした生活共同体のことで、自立生活が可能なうちに入居し、その後介護が必要な状態になっても住み続けることができるものです。平成26年9月に「まち・ひと・しごと創生」本部が内閣に設置され、その戦略会議の中で希望する高齢者が健康時から移住し、自立した社会生活を継続的に営める「日本版 CCRC」の導入が話し合われました。
「まち・ひと・しごと創生」本部事務局が発表した「日本版CCRC」生涯活躍のまち構想では「東京圏をはじめとする地域の高齢者が、希望に応じ地方や『まちなか』に移り住み、地域住民や多世代と交流しながら健康でアクティブな生活を送り、必要に応じて医療・介護を受けることができるような地域づくり」を目指すとあります。従来の高齢者向け施設は、要介護状態になってからの入所・入居が通例でしたが、「日本版CCRC」では、高齢者は健康な段階から入居して健康長寿を目指すことを基本としています。
それでは、自分に合った暮らしを見つけるにはどうすれば良いのでしょうか。「まち・ひと・しごと創生」本部では、生涯活躍のまち探しのサポートとして居住・就労・生活支援等に関わる情報提供や相談に対応する窓口「移住・交流情報ガーデン」を開設。また地方自治体や関係省庁とも連携した「全国移住ナビ」で、移住者の体験談などに触れる機会づくりを行っています。
これが実現できれば、地方への新しい人の流れができ積極的に就労や社会活動に参画することにより、地方の活性化も期待できるのではないでしょうか。さらに増加傾向にある空き家や空き公共施設などの地域資源の活用にも一役買うこともできそうです。
湯沢町は1980年頃からリゾートマンションの建設が相次ぎ、購入者のほとんどが東京の住民だったことから当時は東京都湯沢町などと呼ばれていました。関越自動車道に上越新幹線と首都圏からのアクセスも良く、映画「私をスキーに連れてって」の大ヒットによるスキーブームも後押しし、湯沢町には90年以降も続々とリゾートマンションが建設されたのです。そして地価狂乱のバブル崩壊後、湯沢町のリゾートマンションの価格は、バブル期の10分の1以下に落ち込んでいるといわれています。その理由としては所有者の高齢化やスキー人口の減少が考えられます。リゾートマンションや別荘の売買をHPで見ると、湯沢エリアのリゾートマンションは10万円台で売買されている物件もありました(2018年3月現在)。値下がりして空き部屋が多かった湯沢町のリゾートマンションでしたが、最近はリタイア後のセカンドライフを楽しむために湯沢町に移住するシニアの方が増えているといいます
長年住み慣れた環境からセカンドライフの場所として新たに選択した湯沢のリゾートマンション。住んでみた全員から「すべて良い! マイナスポイントは一つもない」と笑顔で答えてくれました。マンション購入の際には、「管理費、修繕費、などの固定費は25,000円以下を希望する方が多いです」とのことです。もし物件の購入の検討をするのなら、管理費などの固定費は確認しておきたい事項です。豪華な共有部分の比率が高いリゾートマンションは管理費などが割高でも、贅沢な施設が使い放題で毎日が温泉三昧なら管理費、修繕費などの維持費も、使い方によってはむしろお得に感じるかもしれません。首都圏で高い賃貸料を払い続けるなら、郊外に移住して老後をゆったり過ごすと金銭的にも楽が出来る計算もありそうです。
つづき
年表を見比べると、嘉納は丁度、我孫子に別荘を持ったばかりで、東洋初のIOC委員となった事になる。IOC役員にとクーベルタンから要請があって、借金をしてオリンピックの費用を工面していたのだと、ドラマを見て認識した。そういう多忙の最中に我孫子にきて癒されていたようだ。嘉納治五郎の日誌にその痕跡が読み取れる。定年退職の年齢で、IOC委員になったので、欧米で開催の会議に行くのも船であり、我孫子での別荘ライフを楽しみにしていたというのも頷けます。今でいうクライングガルテン(農ある暮らし方、栽縁生活)を楽しむには我孫子は最高の場所といえましょう。
今後も高齢化は急速に進展する中で、気になるのは「終の住みか」です。厚生労働省の発表によると2060年まで一貫して高齢化率は上昇していくことが見込まれており、2060年時点では約2.5人に1人が65歳以上の高齢者となる見込みとのことです。その問題を解決するために、昨今注目を集めている「日本版CCRC」。「CCRC(Continuing Care Retirement Community)」とは、アメリカで普及している定年後の高齢者を対象とした生活共同体のことで、自立生活が可能なうちに入居し、その後介護が必要な状態になっても住み続けることができるものです。平成26年9月に「まち・ひと・しごと創生」本部が内閣に設置され、その戦略会議の中で希望する高齢者が健康時から移住し、自立した社会生活を継続的に営める「日本版 CCRC」の導入が話し合われました。
「まち・ひと・しごと創生」本部事務局が発表した「日本版CCRC」生涯活躍のまち構想では「東京圏をはじめとする地域の高齢者が、希望に応じ地方や『まちなか』に移り住み、地域住民や多世代と交流しながら健康でアクティブな生活を送り、必要に応じて医療・介護を受けることができるような地域づくり」を目指すとあります。従来の高齢者向け施設は、要介護状態になってからの入所・入居が通例でしたが、「日本版CCRC」では、高齢者は健康な段階から入居して健康長寿を目指すことを基本としています。
それでは、自分に合った暮らしを見つけるにはどうすれば良いのでしょうか。「まち・ひと・しごと創生」本部では、生涯活躍のまち探しのサポートとして居住・就労・生活支援等に関わる情報提供や相談に対応する窓口「移住・交流情報ガーデン」を開設。また地方自治体や関係省庁とも連携した「全国移住ナビ」で、移住者の体験談などに触れる機会づくりを行っています。
これが実現できれば、地方への新しい人の流れができ積極的に就労や社会活動に参画することにより、地方の活性化も期待できるのではないでしょうか。さらに増加傾向にある空き家や空き公共施設などの地域資源の活用にも一役買うこともできそうです。
湯沢町は1980年頃からリゾートマンションの建設が相次ぎ、購入者のほとんどが東京の住民だったことから当時は東京都湯沢町などと呼ばれていました。関越自動車道に上越新幹線と首都圏からのアクセスも良く、映画「私をスキーに連れてって」の大ヒットによるスキーブームも後押しし、湯沢町には90年以降も続々とリゾートマンションが建設されたのです。そして地価狂乱のバブル崩壊後、湯沢町のリゾートマンションの価格は、バブル期の10分の1以下に落ち込んでいるといわれています。その理由としては所有者の高齢化やスキー人口の減少が考えられます。リゾートマンションや別荘の売買をHPで見ると、湯沢エリアのリゾートマンションは10万円台で売買されている物件もありました(2018年3月現在)。値下がりして空き部屋が多かった湯沢町のリゾートマンションでしたが、最近はリタイア後のセカンドライフを楽しむために湯沢町に移住するシニアの方が増えているといいます
長年住み慣れた環境からセカンドライフの場所として新たに選択した湯沢のリゾートマンション。住んでみた全員から「すべて良い! マイナスポイントは一つもない」と笑顔で答えてくれました。マンション購入の際には、「管理費、修繕費、などの固定費は25,000円以下を希望する方が多いです」とのことです。もし物件の購入の検討をするのなら、管理費などの固定費は確認しておきたい事項です。豪華な共有部分の比率が高いリゾートマンションは管理費などが割高でも、贅沢な施設が使い放題で毎日が温泉三昧なら管理費、修繕費などの維持費も、使い方によってはむしろお得に感じるかもしれません。首都圏で高い賃貸料を払い続けるなら、郊外に移住して老後をゆったり過ごすと金銭的にも楽が出来る計算もありそうです。
つづき
2019年07月20日
「選挙に行かない」のでは損をします <`ヘ´>
第25回参院選は17日間の選挙戦を経て、21日に投開票を迎える。安倍政権のもとで自民党は大型国政選挙6連勝となるのか、日本維新の会などをあわせた「改憲勢力」が3分の2を超すかも焦点だ。県の衆院小選挙区と参院選挙区(改選・非改選含む)の議席を自民が独占している県は15あり、野党候補者がそれを変えるかのかも注目される。
今回は、男女の候補者数が均等になるよう政党に努力を求める法律が施行されて初の国政選挙で、立候補者の女性比率は過去最高の28.1%になっている。「18歳選挙権」が導入された参議院選挙の初回、2016年の参院選では、18歳と19歳の合計投票率は46.78%と低水準だったので、その点も注目される。
スウェーデンの国政選挙(2014年)の30歳未満の若年層の投票率は81.3%。同じ年の日本の衆院選の若年層投票率は32.6%と大きな差がある。
ところが、内閣府の意識調査で「政治に関心がある」と答えた若者の割合は、むしろ日本の方が高かったのでっす。2013年に実施した若者の意識に関する調査で、「あなたは、今の自国の政治にどのくらい関心がありますか」という質問がありましたが、「非常に関心がある」「どちらかといえば関心がある」を合わせて政治に「関心がある」という若者の割合を比べてみると、日本がスウェーデンを上回っているのです。日本では選挙権のない18歳未満は選挙運動が禁止されていますよね。
「政治に関心が薄いけど、でもスデーデンの若者は選挙に行く」とは、いったいどういうことなのだろうか?
若者の高い投票率を引き出している教育に着目して研究している方が着目したのが「エフィカシー」です。
つまり、政治に関心があるというより、「自分が投票したら社会が変わる」という意識だそうです。
でも、実際にスウェーデンはそんなレベルじゃないのです。
ある政党の若者支部の党員の子が、ほかの学校に行ってチラシを配ったりもしているのですから、言うだけでなく、行動している!
どこかに隠された意図がある、政治に食指を動かさない国民のほうが為政者は意のままになるのだから、サイレントマジョリティー様様なのです。
ここを読み取らないでいると、損をするのが若年層だとしたら、ともかく投票所に行くことくらいは、しましょう。
投票行かない世代の為に議員は動かない。
若いうちは関心無いとは思うけど、年金の心配をする頃に後悔するよ。
若者の投票率上がればその世代の事ももっと考える政策をだしてくるはず。
結婚したら、周り回って、自分の子供達のためへの投票と考える事ができます。
我が子の幸せを願って1票入れる、ということでもいい。
”どの政党に投票するか”よりも、投票する事が重い、
それが自民党であったとしても、もし若い層の投票率が高い数字を出せるのなら、
若年層への政策が充実してくる、お金が回るんです。
どこに投票するかよりも、実は投票に行くこと自体、どの層が投票に行っているかに重みがある。
ちゃんと選挙行ってくださいね。
選挙期間だけでもいいから、日本の未来を考えるべき。
民主国家は国民主体だから国を生かすか殺すかは、国民の姿勢にかかっている。
今の状況を変えたいと思うなら投票に行くべき。
参照:日経新聞7/19
今回は、男女の候補者数が均等になるよう政党に努力を求める法律が施行されて初の国政選挙で、立候補者の女性比率は過去最高の28.1%になっている。「18歳選挙権」が導入された参議院選挙の初回、2016年の参院選では、18歳と19歳の合計投票率は46.78%と低水準だったので、その点も注目される。
スウェーデンの国政選挙(2014年)の30歳未満の若年層の投票率は81.3%。同じ年の日本の衆院選の若年層投票率は32.6%と大きな差がある。
ところが、内閣府の意識調査で「政治に関心がある」と答えた若者の割合は、むしろ日本の方が高かったのでっす。2013年に実施した若者の意識に関する調査で、「あなたは、今の自国の政治にどのくらい関心がありますか」という質問がありましたが、「非常に関心がある」「どちらかといえば関心がある」を合わせて政治に「関心がある」という若者の割合を比べてみると、日本がスウェーデンを上回っているのです。日本では選挙権のない18歳未満は選挙運動が禁止されていますよね。
「政治に関心が薄いけど、でもスデーデンの若者は選挙に行く」とは、いったいどういうことなのだろうか?
若者の高い投票率を引き出している教育に着目して研究している方が着目したのが「エフィカシー」です。
つまり、政治に関心があるというより、「自分が投票したら社会が変わる」という意識だそうです。
でも、実際にスウェーデンはそんなレベルじゃないのです。
ある政党の若者支部の党員の子が、ほかの学校に行ってチラシを配ったりもしているのですから、言うだけでなく、行動している!
どこかに隠された意図がある、政治に食指を動かさない国民のほうが為政者は意のままになるのだから、サイレントマジョリティー様様なのです。
ここを読み取らないでいると、損をするのが若年層だとしたら、ともかく投票所に行くことくらいは、しましょう。
投票行かない世代の為に議員は動かない。
若いうちは関心無いとは思うけど、年金の心配をする頃に後悔するよ。
若者の投票率上がればその世代の事ももっと考える政策をだしてくるはず。
結婚したら、周り回って、自分の子供達のためへの投票と考える事ができます。
我が子の幸せを願って1票入れる、ということでもいい。
”どの政党に投票するか”よりも、投票する事が重い、
それが自民党であったとしても、もし若い層の投票率が高い数字を出せるのなら、
若年層への政策が充実してくる、お金が回るんです。
どこに投票するかよりも、実は投票に行くこと自体、どの層が投票に行っているかに重みがある。
ちゃんと選挙行ってくださいね。
選挙期間だけでもいいから、日本の未来を考えるべき。
民主国家は国民主体だから国を生かすか殺すかは、国民の姿勢にかかっている。
今の状況を変えたいと思うなら投票に行くべき。
参照:日経新聞7/19
2019年07月19日
「中央日報」、韓国の誤解を認める
韓国の主要紙・中央日報では 日本を正しく見るためには5つの誤解を正す必要があるとの記事(2/15)を掲載して、HPでも日本語訳も出していた。このところの日本の報道機関が取り上げているのは韓国政府の様子だが、では韓国の報道機関はどのような記事を出しているかと言えば、韓国政府の問題点について次のような指摘しているので紹介しておきたい。
出典HP:https://japanese.joins.com/article/256/250256.html
・・・・・・・・・
日本に対する誤解の第一は、歴史に対する反省・謝罪が不足しているという認識についてだ。1965年の国交樹立当時には、椎名悦三郎外相の遺憾表明だけがあった。その後、80年代に日本政治家の妄言波紋を経て、95年自民党・社会党連立政権の村山富市首相がアジア対象の談話で植民支配に関する反省・謝罪を表明し、98年金大中(キム・デジュン)−小渕による韓日パートナーシップ宣言もこれを継承した。強制併合100年となる2010年には、民主党政権の菅直人首相が韓半島(朝鮮半島)だけを特定して反省・謝罪を表明した談話を発表した。
日本軍慰安婦問題は93年に河野洋平官房長官が談話で反省・謝罪を表明し、日本政府の基本立場として維持されている。被害者の立場から充分ではないだろうが、50年代以降、少しずつ進展した結果、少なくとも植民支配が不当だったという認識が日本社会で席を占めるようになった。謝罪をさらに要求するよりも、日本政府や政治家がこれを破る発言・行動・措置をしないようにし、歴史教育を強化していくようにするのが正しいアプローチだ。
第二に、日本の軍国主義復活に対する誤解だ。「強い日本」を指向する安倍晋三政権以降、日本社会で保守右傾化現象が強くなったのは事実だが、日本社会には戦後70余年間に平和憲法下で育まれた平和意識がある。憲法改正に反対する世論は半数を超えている。集団主義傾向には留意しなければならないが、財政赤字、人口減少、平和憲法など制約がある。
第三に、日本国力に対する低評価だ。日本が「失われた20年」で世界2位の経済地位を中国に譲ったが、アジアの近代化に真っ先に成功し、40年間世界2位の経済で蓄積した有形・無形の資産があり、世界1位の純債権国だ。中国の台頭で隠れてはいるが、日本は依然として東アジアの主要行為者だ。最近の経済回復を背景に「米国+アルファ」戦略を通じて独自路線を強化しながらアジア地域の強国を志向している。インド太平洋構想をテコに中国と勢力均衡を試みる点も見逃してはいけない。
第四に、安倍首相と日本を同一視してはいけない。安倍首相が歴代最長寿首相に向かって突き進んでいるが、これは経済回復に対する期待と毎年首相が変わる政治不安を体験した日本国民の安定に対する希求が反映されたものであり、右傾化政策の支持を意味しない。韓国の対日政策も日本全体を見て長い観点から冷静に展開しなければならない。
最後に、韓日と米国との関係だ。東アジアの戦略地形で最も重要な行為者である米国の東アジア政策は韓日関係に多くの影響を及ぼす。米国は経済・外交・軍事的に韓国よりも日本を重要視している。日本は米国軍事力の東アジア展開の核心であり、戦略競争関係である中国を封じ込める「不沈空母」としての地政学的位置を占めている。世界3位の経済大国であり、唯一のアジアG7メンバーだ。韓国は対米関係において、原則・価値・正当性を通じて日本と違った独自の位置づけを構築しなければならない。
転換期の外交では冷徹な現実分析に基づく実用的政策を追求しなければならない。歴史によって現在・未来の日本に関する客観的な視点を逃すべきではない。落ち着いてバランスの取れた日本観が必要だ。
・・・・・・・
中央日報
1965年創刊。本社をソウル特別市中区におく。時事通信社、日本経済新聞社と友好関係にあり、日本総局を東京都中央区銀座の時事通信ビルに置く。 朝鮮日報、東亜日報と合わせて「朝・中・東」として保守系紙の代表格とされるが、実利主義、現実主義を標榜するだけに、朝鮮日報や東亜日報に比べて保守色は若干弱いとされる。
韓国政府についての日本のマスコミの姿勢は、韓国大統領府の言動を映し、それに対しての外務大臣をはじめとするばかりである。しかし、こうした「中央日報」のような主要新聞の記事が出ているのからすると現代の韓国国民が、大統領と同一意見なのかといえば、けしてそうではないということであろう。河野外相も本来は北朝鮮の動きに対して、北朝鮮や中国への対策には日韓両国の歩調を合わせたいはずであろうし、政府の動きについて報道される一面だけでなく、我々は落ち着いて、現状を捉え韓国政治を判断すべきなのだろう。
つづき
出典HP:https://japanese.joins.com/article/256/250256.html
・・・・・・・・・
日本に対する誤解の第一は、歴史に対する反省・謝罪が不足しているという認識についてだ。1965年の国交樹立当時には、椎名悦三郎外相の遺憾表明だけがあった。その後、80年代に日本政治家の妄言波紋を経て、95年自民党・社会党連立政権の村山富市首相がアジア対象の談話で植民支配に関する反省・謝罪を表明し、98年金大中(キム・デジュン)−小渕による韓日パートナーシップ宣言もこれを継承した。強制併合100年となる2010年には、民主党政権の菅直人首相が韓半島(朝鮮半島)だけを特定して反省・謝罪を表明した談話を発表した。
日本軍慰安婦問題は93年に河野洋平官房長官が談話で反省・謝罪を表明し、日本政府の基本立場として維持されている。被害者の立場から充分ではないだろうが、50年代以降、少しずつ進展した結果、少なくとも植民支配が不当だったという認識が日本社会で席を占めるようになった。謝罪をさらに要求するよりも、日本政府や政治家がこれを破る発言・行動・措置をしないようにし、歴史教育を強化していくようにするのが正しいアプローチだ。
第二に、日本の軍国主義復活に対する誤解だ。「強い日本」を指向する安倍晋三政権以降、日本社会で保守右傾化現象が強くなったのは事実だが、日本社会には戦後70余年間に平和憲法下で育まれた平和意識がある。憲法改正に反対する世論は半数を超えている。集団主義傾向には留意しなければならないが、財政赤字、人口減少、平和憲法など制約がある。
第三に、日本国力に対する低評価だ。日本が「失われた20年」で世界2位の経済地位を中国に譲ったが、アジアの近代化に真っ先に成功し、40年間世界2位の経済で蓄積した有形・無形の資産があり、世界1位の純債権国だ。中国の台頭で隠れてはいるが、日本は依然として東アジアの主要行為者だ。最近の経済回復を背景に「米国+アルファ」戦略を通じて独自路線を強化しながらアジア地域の強国を志向している。インド太平洋構想をテコに中国と勢力均衡を試みる点も見逃してはいけない。
第四に、安倍首相と日本を同一視してはいけない。安倍首相が歴代最長寿首相に向かって突き進んでいるが、これは経済回復に対する期待と毎年首相が変わる政治不安を体験した日本国民の安定に対する希求が反映されたものであり、右傾化政策の支持を意味しない。韓国の対日政策も日本全体を見て長い観点から冷静に展開しなければならない。
最後に、韓日と米国との関係だ。東アジアの戦略地形で最も重要な行為者である米国の東アジア政策は韓日関係に多くの影響を及ぼす。米国は経済・外交・軍事的に韓国よりも日本を重要視している。日本は米国軍事力の東アジア展開の核心であり、戦略競争関係である中国を封じ込める「不沈空母」としての地政学的位置を占めている。世界3位の経済大国であり、唯一のアジアG7メンバーだ。韓国は対米関係において、原則・価値・正当性を通じて日本と違った独自の位置づけを構築しなければならない。
転換期の外交では冷徹な現実分析に基づく実用的政策を追求しなければならない。歴史によって現在・未来の日本に関する客観的な視点を逃すべきではない。落ち着いてバランスの取れた日本観が必要だ。
・・・・・・・
中央日報
1965年創刊。本社をソウル特別市中区におく。時事通信社、日本経済新聞社と友好関係にあり、日本総局を東京都中央区銀座の時事通信ビルに置く。 朝鮮日報、東亜日報と合わせて「朝・中・東」として保守系紙の代表格とされるが、実利主義、現実主義を標榜するだけに、朝鮮日報や東亜日報に比べて保守色は若干弱いとされる。
韓国政府についての日本のマスコミの姿勢は、韓国大統領府の言動を映し、それに対しての外務大臣をはじめとするばかりである。しかし、こうした「中央日報」のような主要新聞の記事が出ているのからすると現代の韓国国民が、大統領と同一意見なのかといえば、けしてそうではないということであろう。河野外相も本来は北朝鮮の動きに対して、北朝鮮や中国への対策には日韓両国の歩調を合わせたいはずであろうし、政府の動きについて報道される一面だけでなく、我々は落ち着いて、現状を捉え韓国政治を判断すべきなのだろう。
つづき
2019年07月18日
韓国世論の動き
韓国有数の“知日派政治家”であり、元駐日韓国大使の柳興洙氏(81)は「日本が資金を拠出すること」にこだわる文在寅政権の対応に懐疑的な見方をする人の1人だ。幼少期を日本で過ごし、日本語が完璧な柳氏は、国会議員を4期務め、韓日議連幹事長も歴任した日韓交流の立役者である。
そんな柳氏は、昨年11月、徴用工判決が出た直後の「文藝春秋」1月号のインタビューで、次のように語っていた。
「『韓国の民事判決』が“韓日決裂”という外交問題に発展している今、それを解決する責任は間違いなく韓国政府にあるということです。『司法の判断であり行政は関係ない』と知らん顔をしてはいけません」
当時、柳氏が強調していたのは、「徴用工問題については、韓国政府自身が悩みに悩んで解決策を考えるしか方法はない」ということだった。 「絶対に日本企業が賠償金を支払うという形にしてはいけません。仮にそうなった場合、韓日関係は取り返しのつかない状態にまで悪化してしまいます。それは絶対に避けるべきです」というが、韓国政府が求めているのは、柳氏が危惧する“日本企業が支払うという形”である。
.
こうした韓国側の動きに、日本側も警戒心を強めている。河野太郎外相は7月16日の記者会見で「万が一、日本企業に実害が及べば、必要な措置を講じざるを得ない」と述べ、原告側が差し押さえた日本企業の資産が現金化されないよう強くけん制した。
史上最悪とも言われる日韓関係は、今、いっそう深い泥沼にはまりつつある。「文藝春秋」1月号に掲載された柳氏のインタビュー記事「文在寅政権は我が韓国の『信用』を失った」は、悪化の一途をたどる日韓関係の本質を理解するための補助線になるだろう。
日本が仲裁委員会の設置を韓国に正式に申請し、回答を求めていたのは周知のとおり。仲裁委員会の設置は1965年の「日韓請求権協定」で両国の間に協定の解釈などで紛争が起きた場合の解決策として定められているもので、回答期限は30日以内。そのため、期限に当たる6月18日までの韓国政府の動きが注目されたが、その日、韓国政府は「慎重に対応している」と従来の立場を繰り返し、見送った。ところが、その翌日、今度は「日本が財団設立に応じれば仲裁委員会設置に応じる」という死球に近い変化球を投げてきた。
日本政府は韓国の「財団設立案」に即日(19日)「国際法違反で応じられない」と受け入れを拒否した。そもそも、その同日には、日本は仲裁委員会設置のための第三国を選定するプロセスに入ることを再び、韓国側に通告もしている。
韓国では、韓国政府を批判しながらも、「政府の強制徴用の解法、韓日関係回復への始発点に」(京郷新聞6月20日)という声もでている。日本が通告した第三国プロセスの期限は7月18日。間にはG20が開催されたが、果たして日韓でどんな展開になるのか。
.
参照:文藝オンライン 2019年7月18日
つづき
そんな柳氏は、昨年11月、徴用工判決が出た直後の「文藝春秋」1月号のインタビューで、次のように語っていた。
「『韓国の民事判決』が“韓日決裂”という外交問題に発展している今、それを解決する責任は間違いなく韓国政府にあるということです。『司法の判断であり行政は関係ない』と知らん顔をしてはいけません」
当時、柳氏が強調していたのは、「徴用工問題については、韓国政府自身が悩みに悩んで解決策を考えるしか方法はない」ということだった。 「絶対に日本企業が賠償金を支払うという形にしてはいけません。仮にそうなった場合、韓日関係は取り返しのつかない状態にまで悪化してしまいます。それは絶対に避けるべきです」というが、韓国政府が求めているのは、柳氏が危惧する“日本企業が支払うという形”である。
.
こうした韓国側の動きに、日本側も警戒心を強めている。河野太郎外相は7月16日の記者会見で「万が一、日本企業に実害が及べば、必要な措置を講じざるを得ない」と述べ、原告側が差し押さえた日本企業の資産が現金化されないよう強くけん制した。
史上最悪とも言われる日韓関係は、今、いっそう深い泥沼にはまりつつある。「文藝春秋」1月号に掲載された柳氏のインタビュー記事「文在寅政権は我が韓国の『信用』を失った」は、悪化の一途をたどる日韓関係の本質を理解するための補助線になるだろう。
日本が仲裁委員会の設置を韓国に正式に申請し、回答を求めていたのは周知のとおり。仲裁委員会の設置は1965年の「日韓請求権協定」で両国の間に協定の解釈などで紛争が起きた場合の解決策として定められているもので、回答期限は30日以内。そのため、期限に当たる6月18日までの韓国政府の動きが注目されたが、その日、韓国政府は「慎重に対応している」と従来の立場を繰り返し、見送った。ところが、その翌日、今度は「日本が財団設立に応じれば仲裁委員会設置に応じる」という死球に近い変化球を投げてきた。
日本政府は韓国の「財団設立案」に即日(19日)「国際法違反で応じられない」と受け入れを拒否した。そもそも、その同日には、日本は仲裁委員会設置のための第三国を選定するプロセスに入ることを再び、韓国側に通告もしている。
韓国では、韓国政府を批判しながらも、「政府の強制徴用の解法、韓日関係回復への始発点に」(京郷新聞6月20日)という声もでている。日本が通告した第三国プロセスの期限は7月18日。間にはG20が開催されたが、果たして日韓でどんな展開になるのか。
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参照:文藝オンライン 2019年7月18日
つづき
2019年07月17日
学校プールは作らない時代に
夏は学校プールで水泳の授業が変わりつつある。 小中学校では学習指導要領で必修と定めている。
1955年に起きた旧国鉄連絡船「紫雲丸」の衝突沈没事故で、修学旅行中だった児童生徒ら168人が死亡したことを教訓に、国策的に推進された経緯がある。
ところが、茨城県内の公立小中学校で、自校のプールを使わず外部の施設を利用する動きが広がっている。自校プールの老朽化が進み、新築や改修に多額の費用を投じて維持するより安く済む事情がある。ただ、県境を越えて泳ぎに行ったり、施設に空きがなくなり自治体同士で取り合いになったりする例も出ている。茨城県内小中学校では水泳授業、外部プールを新築や改修より低コストだとして、竜ケ崎市では市総合体育館たつのこアリーナの屋内プールで水泳を練習している。
大小2面の屋内プールで、市立大宮小の全校児童約100人が水に親しんでいた。 同市では、自校プールが老朽化し利用に適さなくなったのを背景に、2008年度から授業を外部施設に切り替える動きが進んだ。全17小中学校のうち6校がアリーナで授業を行っている。約10コマの授業をこなすため、アリーナは学校によって10月ごろまで水泳の授業がある。
市教委によると、1校当たりのプールの維持管理費はワンシーズンで、上下水道代を含め平均約120万円に上る。18年度、市内のスイミングスクールとも契約し、民間プールでの授業が市立松葉小で始まった。年間約180万円を支出するが、市教委は「長い目で見れば安い。コーチも付くため、泳力の向上につながる」と効果を強調する。
茨城県内の公立小中学校(義務教育学校含む)で、自校プールを使う市町村は今や少数派になった。
茨城新聞の調べでは、結城▽筑西▽坂東▽桜川▽つくばみらい▽八千代▽利根の7市町に限られる。
その他の37市町村は、少なくとも1校が、外部の施設や近隣の学校のプールを活用している。
このうち行方▽大洗▽河内▽五霞の4市町は全面的に外部施設に移行した。
少子化の中、校舎を建て替える際、コストの観点からプールを造らない例も水戸市や石岡市であった。
厳しさを増す財政事情も絡み、切り替えは続きそうだ。県北地域の教育関係者は「今あるプールは使えるうちだけ使う。財政上、新しいプールは原則造らない方向。他の自治体も事情は同じではないか」とみる。
地元に適した施設がなかったり、空きがなくなったりして確保に苦労する自治体も現れ始めた。
稲敷市の市立中2校は、利根川を挟んだ千葉県印西、香取両市の民間プールまで赴く。県境を越えるのは県内で唯一の事例だ。
県南地域のある自治体では、民間施設に利用を打診したところ、他の市町村の学校で埋まっているとして断られたという。「『冬しか空いていない』と言われたら、どうしようもない」と担当者。
学校のプールの新築には億単位、大規模改修の場合でも数千万円の費用がかかる。ある市教委幹部は「プールは“時限爆弾”みたいなもの。いつ巨額の出費が必要になるか分からない。外部施設に切り替えようとしても、受け皿がなくなってきている」と漏らす。
プールの設置に関しては、義務ではなく、設置者の市町村の裁量が大きい。
出典:茨城新聞(6/27)
1955年に起きた旧国鉄連絡船「紫雲丸」の衝突沈没事故で、修学旅行中だった児童生徒ら168人が死亡したことを教訓に、国策的に推進された経緯がある。
ところが、茨城県内の公立小中学校で、自校のプールを使わず外部の施設を利用する動きが広がっている。自校プールの老朽化が進み、新築や改修に多額の費用を投じて維持するより安く済む事情がある。ただ、県境を越えて泳ぎに行ったり、施設に空きがなくなり自治体同士で取り合いになったりする例も出ている。茨城県内小中学校では水泳授業、外部プールを新築や改修より低コストだとして、竜ケ崎市では市総合体育館たつのこアリーナの屋内プールで水泳を練習している。
大小2面の屋内プールで、市立大宮小の全校児童約100人が水に親しんでいた。 同市では、自校プールが老朽化し利用に適さなくなったのを背景に、2008年度から授業を外部施設に切り替える動きが進んだ。全17小中学校のうち6校がアリーナで授業を行っている。約10コマの授業をこなすため、アリーナは学校によって10月ごろまで水泳の授業がある。
市教委によると、1校当たりのプールの維持管理費はワンシーズンで、上下水道代を含め平均約120万円に上る。18年度、市内のスイミングスクールとも契約し、民間プールでの授業が市立松葉小で始まった。年間約180万円を支出するが、市教委は「長い目で見れば安い。コーチも付くため、泳力の向上につながる」と効果を強調する。
茨城県内の公立小中学校(義務教育学校含む)で、自校プールを使う市町村は今や少数派になった。
茨城新聞の調べでは、結城▽筑西▽坂東▽桜川▽つくばみらい▽八千代▽利根の7市町に限られる。
その他の37市町村は、少なくとも1校が、外部の施設や近隣の学校のプールを活用している。
このうち行方▽大洗▽河内▽五霞の4市町は全面的に外部施設に移行した。
少子化の中、校舎を建て替える際、コストの観点からプールを造らない例も水戸市や石岡市であった。
厳しさを増す財政事情も絡み、切り替えは続きそうだ。県北地域の教育関係者は「今あるプールは使えるうちだけ使う。財政上、新しいプールは原則造らない方向。他の自治体も事情は同じではないか」とみる。
地元に適した施設がなかったり、空きがなくなったりして確保に苦労する自治体も現れ始めた。
稲敷市の市立中2校は、利根川を挟んだ千葉県印西、香取両市の民間プールまで赴く。県境を越えるのは県内で唯一の事例だ。
県南地域のある自治体では、民間施設に利用を打診したところ、他の市町村の学校で埋まっているとして断られたという。「『冬しか空いていない』と言われたら、どうしようもない」と担当者。
学校のプールの新築には億単位、大規模改修の場合でも数千万円の費用がかかる。ある市教委幹部は「プールは“時限爆弾”みたいなもの。いつ巨額の出費が必要になるか分からない。外部施設に切り替えようとしても、受け皿がなくなってきている」と漏らす。
プールの設置に関しては、義務ではなく、設置者の市町村の裁量が大きい。
出典:茨城新聞(6/27)
2019年07月16日
日本は先見性ランキングで世界1
毎年恒例だそうな、「世界一の国」ランキング(2017)で日本は、総合ランキングで前年から2つアップして5位となった。なかでも、「先見の明のある国ランキング」では1位となった。
◆日本、「先見の明」で1位
「The Best Country in the World(世界一の国)」リストは、米誌USニューズ&ワールド・レポートが毎年発表しているランキングだ。21,000人を対象に調査したもので、総合ランキングの他に、「冒険」や「起業」、「生活の質」など様々な部門ごとのランキングも存在する。今年1位となったのはスイスだ。失業率の低さや質の高い労働力に加え、低い法人税率やハイテク産業、さらには金融業界を中心としたサービス業の水準の高さなどに支えられた強い経済力が指摘されている。
一方、昨年のランキングで総合1位だったドイツは4位に後退。高齢化が進んでいることや、門戸開放型の政策が国内で論争の源になっていることが指摘されている。
5位となった日本は、2011年の震災で打撃を受けた製造業はほぼ復興しているが、近隣諸国との領土問題や高齢化の問題がある、と指摘されている。部門ごとのランキングでは、「起業家精神溢れる国ランキング」で2位(1位はドイツ)、「成長が見込める国ランキング」で5位(1位はアラブ首長国連邦)と健闘。さらに「先見の明のある国ランキング」では1位となった。「先見の明のある国ランキング」は、ビジネスで意思決定をする立場にいる4,000人が「官僚制度」、「ダイナミックさ」、「起業家精神」、「革新性」、「技術的専門知識」について点数をつけたものを元に算出されている。日本に次いで2位となったアメリカを除き、上位5ヶ国中4ヶ国がアジアの国となった(3位韓国、4位シンガポール、5位中国)。
総合ランキング上位10ヶ国は、スイス、カナダ、イギリス、ドイツ、日本、スウェーデン、アメリカ、オーストラリア、フランス、ノルウェーと、欧米諸国が圧倒的に多かった。
一方、悲惨から最もほど遠いとされたのが、タイだ。ただしこれは、タイの失業率の換算の仕方がかなり独特だから、と指摘されている。
日本はこのランキングでもかなり健闘した。65ヶ国中62位。つまり「悲惨ではない国」で4位に入った。このランキングを逆から見て「悲惨ではない順」に並べると、タイ、シンガポール、スイス、日本、アイスランド、台湾、デンマーク、イスラエル、韓国、香港と、10ヶ国中6ヶ国(地域)がアジアの国(地域)だった。
出典:https://newsphere.jp/world-report/20170314-1/2/
◆日本、「先見の明」で1位
「The Best Country in the World(世界一の国)」リストは、米誌USニューズ&ワールド・レポートが毎年発表しているランキングだ。21,000人を対象に調査したもので、総合ランキングの他に、「冒険」や「起業」、「生活の質」など様々な部門ごとのランキングも存在する。今年1位となったのはスイスだ。失業率の低さや質の高い労働力に加え、低い法人税率やハイテク産業、さらには金融業界を中心としたサービス業の水準の高さなどに支えられた強い経済力が指摘されている。
一方、昨年のランキングで総合1位だったドイツは4位に後退。高齢化が進んでいることや、門戸開放型の政策が国内で論争の源になっていることが指摘されている。
5位となった日本は、2011年の震災で打撃を受けた製造業はほぼ復興しているが、近隣諸国との領土問題や高齢化の問題がある、と指摘されている。部門ごとのランキングでは、「起業家精神溢れる国ランキング」で2位(1位はドイツ)、「成長が見込める国ランキング」で5位(1位はアラブ首長国連邦)と健闘。さらに「先見の明のある国ランキング」では1位となった。「先見の明のある国ランキング」は、ビジネスで意思決定をする立場にいる4,000人が「官僚制度」、「ダイナミックさ」、「起業家精神」、「革新性」、「技術的専門知識」について点数をつけたものを元に算出されている。日本に次いで2位となったアメリカを除き、上位5ヶ国中4ヶ国がアジアの国となった(3位韓国、4位シンガポール、5位中国)。
総合ランキング上位10ヶ国は、スイス、カナダ、イギリス、ドイツ、日本、スウェーデン、アメリカ、オーストラリア、フランス、ノルウェーと、欧米諸国が圧倒的に多かった。
一方、悲惨から最もほど遠いとされたのが、タイだ。ただしこれは、タイの失業率の換算の仕方がかなり独特だから、と指摘されている。
日本はこのランキングでもかなり健闘した。65ヶ国中62位。つまり「悲惨ではない国」で4位に入った。このランキングを逆から見て「悲惨ではない順」に並べると、タイ、シンガポール、スイス、日本、アイスランド、台湾、デンマーク、イスラエル、韓国、香港と、10ヶ国中6ヶ国(地域)がアジアの国(地域)だった。
出典:https://newsphere.jp/world-report/20170314-1/2/
2019年07月15日
国民的許容度
許祐盛(ホ・ウソン)慶煕大学哲学科名誉教授・非暴力研究所長が、「朝鮮日報」(7/7)に次のような事を書いていて興味深い。
** ** **
中国による1950年のチベット侵略以降これまで続いている占領と弾圧であるから、チベットの現代史は悲劇的だ。チベット仏教の指導者ダライ・ラマ14世(1935〜)は、侵略後に中国政府が実施した政策の結果として、100万人以上のチベット人が殺されたと語った。彼は、1957年に中国人民解放軍がチベットの自由の闘士に加えた残虐行為について、自叙伝でこのように記している。「十字架刑、生体解剖、犠牲者のはらわたを引きずり出したり指を切ったりといったことは普通だった。ひどいときは頭を割ったり、焼き殺したり、死ぬまで殴ったり、生き埋めにしたりすることもあった」。出家した僧侶に対する醜悪な性的拷問も記録されている。
だが、中国によって追放されたチベットの高層・ダライ・ラマの自叙伝には、こうした事態への悲しみはあっても怒りは見られない。「ガンジーに対する賛辞」と題したノーベル平和賞受諾演説(1989年)でも、彼は中国の圧政は批判しつつ、次のような祈りで演説を締めくくっている。「私は抑圧者と友人を含むわれわれ全てのために、人間的な理解と愛を通してもう少し良き世界を建設することに、われわれが共に成功できるよう祈ります」。通常、民族主義者であれば、大抵はこうした非人間的行為に対して怒りと敵対心を燃やし、中国共産党指導部を「かたき」と規定しがちだ。そして中国の圧政に抵抗して逮捕され、処刑された抵抗軍を「義士」として追悼し、圧政に抗議して焼身自殺した100人以上の僧侶や青年たちの魂をたたえるのだろうが、ダライ・ラマは、敵対感や怒りなしに、チベットの惨状を世界に、そして中国の善良な人民に知らせるため自叙伝を書いたと語った。彼にとって記録は未来のためのものであって、過去史に対する憤怒や清算、復讐心ゆえではない。
彼は、驚くべきことに、時には中国の官僚をも瞑想の対象とし、「彼らの憤怒、疑念、否定的な感情を受け入れ、そこに私の愛、私の慈悲、私の許しを与えた」と語った。彼にとって許しは、加害者が反省した後に与えるものではなく、まず与えるものだ。こうした愛と慈悲の技術法は、仏教に由来する。彼は、民族の生存よりチベットの霊的伝統、すなわち仏教文化の方を重視している。重視する理由は、特に、その文化を抹殺しようとする中国人のためだという。ダライ・ラマは、こうして、仏教をあらためて世間に知らしめた。
そこでと、 次のような質問がダライ・ラマに向けられた。現代韓国人が今の日本を指して「われわれ」に含めることができるだろうかと問うた。ダライ・ラマ、破顔大笑しつつ「日本との対立は主に過去史に関するものであって、侵略も抑圧もない今、共に未来を描いてみることほどたやすいことがどこにあろうか」と問い返されそうだ。
民族主義という文化の遺伝子が強固な理由は、生存欲求ゆえだろう。だが平素、隣人と和平を維持することも生存に利する。韓国政府がビザを与えないせいで来ることができないダライ・ラマのことを思い、韓国人の心が少し広くなるとしたら、それは釈迦生誕日を祝う良き方法ではないだろうか。
出典:朝鮮日報(7/7)つづき
** ** **
中国による1950年のチベット侵略以降これまで続いている占領と弾圧であるから、チベットの現代史は悲劇的だ。チベット仏教の指導者ダライ・ラマ14世(1935〜)は、侵略後に中国政府が実施した政策の結果として、100万人以上のチベット人が殺されたと語った。彼は、1957年に中国人民解放軍がチベットの自由の闘士に加えた残虐行為について、自叙伝でこのように記している。「十字架刑、生体解剖、犠牲者のはらわたを引きずり出したり指を切ったりといったことは普通だった。ひどいときは頭を割ったり、焼き殺したり、死ぬまで殴ったり、生き埋めにしたりすることもあった」。出家した僧侶に対する醜悪な性的拷問も記録されている。
だが、中国によって追放されたチベットの高層・ダライ・ラマの自叙伝には、こうした事態への悲しみはあっても怒りは見られない。「ガンジーに対する賛辞」と題したノーベル平和賞受諾演説(1989年)でも、彼は中国の圧政は批判しつつ、次のような祈りで演説を締めくくっている。「私は抑圧者と友人を含むわれわれ全てのために、人間的な理解と愛を通してもう少し良き世界を建設することに、われわれが共に成功できるよう祈ります」。通常、民族主義者であれば、大抵はこうした非人間的行為に対して怒りと敵対心を燃やし、中国共産党指導部を「かたき」と規定しがちだ。そして中国の圧政に抵抗して逮捕され、処刑された抵抗軍を「義士」として追悼し、圧政に抗議して焼身自殺した100人以上の僧侶や青年たちの魂をたたえるのだろうが、ダライ・ラマは、敵対感や怒りなしに、チベットの惨状を世界に、そして中国の善良な人民に知らせるため自叙伝を書いたと語った。彼にとって記録は未来のためのものであって、過去史に対する憤怒や清算、復讐心ゆえではない。
彼は、驚くべきことに、時には中国の官僚をも瞑想の対象とし、「彼らの憤怒、疑念、否定的な感情を受け入れ、そこに私の愛、私の慈悲、私の許しを与えた」と語った。彼にとって許しは、加害者が反省した後に与えるものではなく、まず与えるものだ。こうした愛と慈悲の技術法は、仏教に由来する。彼は、民族の生存よりチベットの霊的伝統、すなわち仏教文化の方を重視している。重視する理由は、特に、その文化を抹殺しようとする中国人のためだという。ダライ・ラマは、こうして、仏教をあらためて世間に知らしめた。
そこでと、 次のような質問がダライ・ラマに向けられた。現代韓国人が今の日本を指して「われわれ」に含めることができるだろうかと問うた。ダライ・ラマ、破顔大笑しつつ「日本との対立は主に過去史に関するものであって、侵略も抑圧もない今、共に未来を描いてみることほどたやすいことがどこにあろうか」と問い返されそうだ。
民族主義という文化の遺伝子が強固な理由は、生存欲求ゆえだろう。だが平素、隣人と和平を維持することも生存に利する。韓国政府がビザを与えないせいで来ることができないダライ・ラマのことを思い、韓国人の心が少し広くなるとしたら、それは釈迦生誕日を祝う良き方法ではないだろうか。
出典:朝鮮日報(7/7)つづき
2019年07月14日
統計データからすると、女子は頭がいい!
ハンス・ロスリング『あなたの常識は、20年前で止まっている』で、既成概念での思い込みがいかに過ちが多いか、データを元に伝えている。
FACT FULNESS
http://c.bme.jp/18/1835/1055/25984
世界は、どんどん進化している。なのに、 「アフリカは遅れている」と未だに思い込みで見ると現実を間違える。
話題になった、上野千鶴子教授の【平成31年度東京大学学部入学式 祝辞全文】は、データによる女子の聡明さが証明されているが、社会はけしてそれを受け入れていないと、指摘しておられた。
ご入学おめでとうございます。あなたたちは激烈な競争を勝ち抜いてこの場に来ることができました。
その選抜試験が公正なものであることをあなたたちは疑っておられないと思います。もし不公正であれば、怒りが湧くでしょう。が、しかし、昨年、東京医科大不正入試問題が発覚し、女子学生と浪人生に差別があることが判明しました。文科省が全国81の医科大・医学部の全数調査を実施したところ、女子学生の入りにくさ、すなわち女子学生の合格率に対する男子学生の合格率は平均1.2倍と出ました。
問題の東医大は1.29、最高が順天堂大の1.67、上位には昭和大、日本大、慶応大などの私学が並んでいます。1.0よりも低い、すなわち女子学生の方が入りやすい大学には鳥取大、島根大、徳島大、弘前大などの地方国立大医学部が並んでいます。ちなみに東京大学理科3類は1.03、平均よりは低いですが1.0よりは高い、この数字をどう読み解けばよいでしょうか。統計は大事です、それをもとに考察が成り立つのですから。
女子学生が男子学生より合格しにくいのは、男子受験生の成績の方がよいからでしょうか?全国医学部調査結果を公表した文科省の担当者が、こんなコメントを述べています。
「男子優位の学部、学科は他に見当たらず、理工系も文系も女子が優位な場合が多い」
ということは、医学部を除く他学部では、女子の入りにくさは1以下であること、医学部が1を越えていることには、なんらかの説明が要ることを意味します。
事実、各種のデータが、女子受験生の偏差値の方が男子受験生より高いことを証明しています。まず第1に女子学生は浪人を避けるために余裕を持って受験先を決める傾向があります。第2に東京大学入学者の女性比率は長期にわたって「2割の壁」を越えません。今年度に至っては18.1%と前年度を下回りました。
統計的には偏差値の正規分布に男女差はありませんから、男子学生以上に優秀な女子学生が東大を受験していることになります。第3に、4年制大学進学率そのものに性別によるギャップがあります。
2016年度の学校基本調査によれば4年制大学進学率は男子55.6%、女子48.2%と7ポイントもの差があります。この差は成績の差ではありません。「息子は大学まで、娘は短大まで」でよいと考える親の性差別の結果です。
最近ノーベル平和賞受賞者のマララ・ユスフザイさんが日本を訪れて「女子教育」の必要性を訴えました。
それはパキスタンにとっては重要だが、日本には無関係でしょうか。「どうせ女の子だし」「しょせん女の子だから」と水をかけ、足を引っ張ることを、aspirationのcooling downすなわち意欲の冷却効果と言います。マララさんのお父さんは、「どうやって娘を育てたか」と訊かれて、「娘の翼を折らないようにしてきた」と答えました。そのとおり、多くの娘たちは、子どもなら誰でも持っている翼を折られてきたのです。
そうやって東大に頑張って進学した男女学生を待っているのは、どんな環境でしょうか。他大学との合コン(合同コンパ)で東大の男子学生はもてます。
東大の女子学生からはこんな話を聞きました。「キミ、どこの大学?」と訊かれたら、「東京、の、大学...」と答えるのだそうです。なぜかといえば「東大」といえば、退かれるから、だそうです。
なぜ男子学生は東大生であることに誇りが持てるのに、女子学生は答えに躊躇するのでしょうか。なぜなら、男性の価値と成績のよさは一致しているのに、女性の価値と成績のよさとのあいだには、ねじれがあるからです。
女子は子どものときから「かわいい」ことを期待されます。ところで「かわいい」とはどんな価値でしょうか?愛される、選ばれる、守ってもらえる価値には、相手を絶対におびやかさないという保証が含まれています。だから女子は、自分が成績がいいことや、東大生であることを隠そうとするのです。
東大工学部と大学院の男子学生5人が、私大の女子学生を集団で性的に凌辱した事件がありました。
加害者の男子学生は3人が退学、2人が停学処分を受けました。この事件をモデルにして姫野カオルコさんという作家が『彼女は頭が悪いから』という小説を書き、昨年それをテーマに学内でシンポジウムが開かれました。
「彼女は頭が悪いから」というのは、取り調べの過程で、実際に加害者の男子学生が口にしたコトバだそうです。この作品を読めば、東大の男子学生が社会からどんな目で見られているかがわかります。
東大には今でも東大女子が実質的に入れず、他大学の女子のみに参加を認める男子サークルがあると聞きました。
わたしが学生だった半世紀前にも同じようなサークルがありました。それが半世紀後の今日も続いているとは驚きです。この3月に東京大学男女共同参画担当理事・副学長名で、女子学生排除は「東大憲章」が唱える平等の理念に反すると警告を発しました。
これまであなたたちが過ごしてきた学校は、タテマエ平等の社会でした。偏差値競争に男女別はありません。ですが、大学に入る時点ですでに隠れた性差別が始まっています。社会に出れば、もっとあからさまな性差別が横行しています。東京大学もまた、残念ながらその例のひとつです。
学部においておよそ20%の女子学生比率は、大学院になると修士課程で25%、博士課程で30.7%になります。その先、研究職となると、助教の女性比率は18.2、准教授で11.6、教授職で7.8%と低下します。これは国会議員の女性比率より低い数字です。女性学部長・研究科長は15人のうち1人、歴代総長には女性はいません。
こういうことを研究する学問が40年前に生まれました。女性学という学問です。のちにジェンダー研究と呼ばれるようになりました。私が学生だったころ、女性学という学問はこの世にありませんでした。
なかったから、作りました。
女性学は大学の外で生まれて、大学の中に参入しました。4半世紀前、私が東京大学に赴任したとき、私は文学部で3人目の女性教員でした。そして女性学を教壇で教える立場に立ちました。女性学を始めてみたら、世の中は解かれていない謎だらけでした。
どうして男は仕事で女は家事、って決まっているの?主婦ってなあに、何する人?ナプキンやタンポンがなかった時代には、月経用品は何を使っていたの?日本の歴史に同性愛者はいたの?...誰も調べたことがなかったから、先行研究というものがありません。
ですから何をやってもその分野のパイオニア、第1人者になれたのです。今日東京大学では、主婦の研究でも、少女マンガの研究でもセクシュアリティの研究でも学位がとれますが、それは私たちが新しい分野に取り組んで、闘ってきたからです。そして私を突き動かしてきたのは、あくことなき好奇心と、社会の不公正に対する怒りでした。
学問にもベンチャーがあります。衰退していく学問に対して、あたらしく勃興していく学問があります。女性学はベンチャーでした。女性学にかぎらず、環境学、情報学、障害学などさまざまな新しい分野が生まれました。時代の変化がそれを求めたからです。
言っておきますが、東京大学は変化と多様性に拓かれた大学です。
わたしのような者を採用し、この場に立たせたことがその証しです。東大には、在日韓国人教授、姜尚中さんも、高卒の教授、安藤忠雄さんもいました。また盲ろう二重の障害者である教授、福島智さんもいらっしゃいます。
あなたたちは選抜されてここに来ました。東大生ひとりあたりにかかる国費負担は年間500万円と言われています。これから4年間すばらしい教育学習環境があなたたちを待っています。そのすばらしさは、ここで教えた経験のある私が請け合います。
あなたたちはがんばれば報われる、と思ってここまで来たはずです。ですが、冒頭で不正入試に触れたとおり、がんばってもそれが公正に報われない社会があなたたちを待っています。
そしてがんばったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったこと忘れないようにしてください。あなたたちが今日「がんばったら報われる」思えるのは、これまであなたたちの周囲の環境が、あなたたちを励まし、背を押し、手を持ってひきあげ、やりとげたことを評価してほめてくれたからこそです。
世の中には、がんばっても報われないひと、がんばろうにもがんばれないひと、がんばりすぎて心と体をこわしたひと...たちがいます。がんばる前から、「しょせんおまえなんか」「どうせわたしなんて」とがんばる意欲をくじかれるひとたちもいます。
あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。
そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください。
女性学を生んだのはフェミニズムという女性運動ですが、フェミニズムはけっして女も男のようにふるまいたいとか、弱者が強者になりたいという思想ではありません。フェミニズムは弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想です。
あなた方を待ち受けているのは、これまでのセオリーが当てはまらない、予測不可能な未知の世界です。
これまであなた方は正解のある知を求めてきました。これからあなた方を待っているのは、正解のない問いに満ちた世界です。
学内に多様性がなぜ必要かと言えば、新しい価値とはシステムとシステムのあいだ、異文化が摩擦するところに生まれるからです。学内にとどまる必要はありません。東大には海外留学や国際交流、国内の地域課題の解決に関わる活動をサポートする仕組みもあります。
未知を求めて、よその世界にも飛び出してください。
異文化を怖れる必要はありません。人間が生きているところでなら、どこでも生きていけます。あなた方には、東大ブランドがまったく通用しない世界でも、どんな環境でも、どんな世界でも、たとえ難民になってでも、生きていける知を身につけてもらいたい。
大学で学ぶ価値とは、すでにある知を身につけることではなく、これまで誰も見たことのない知を生み出すための知を身に付けることだと、わたしは確信しています。知を生み出す知を、メタ知識といいます。そのメタ知識を学生に身につけてもらうことこそが、大学の使命です。
ようこそ、東京大学へ。
平成31年4月12日
認定NPO法人 ウィメンズ アクション ネットワーク理事長
上野 千鶴子
FACT FULNESS
http://c.bme.jp/18/1835/1055/25984
世界は、どんどん進化している。なのに、 「アフリカは遅れている」と未だに思い込みで見ると現実を間違える。
話題になった、上野千鶴子教授の【平成31年度東京大学学部入学式 祝辞全文】は、データによる女子の聡明さが証明されているが、社会はけしてそれを受け入れていないと、指摘しておられた。
ご入学おめでとうございます。あなたたちは激烈な競争を勝ち抜いてこの場に来ることができました。
その選抜試験が公正なものであることをあなたたちは疑っておられないと思います。もし不公正であれば、怒りが湧くでしょう。が、しかし、昨年、東京医科大不正入試問題が発覚し、女子学生と浪人生に差別があることが判明しました。文科省が全国81の医科大・医学部の全数調査を実施したところ、女子学生の入りにくさ、すなわち女子学生の合格率に対する男子学生の合格率は平均1.2倍と出ました。
問題の東医大は1.29、最高が順天堂大の1.67、上位には昭和大、日本大、慶応大などの私学が並んでいます。1.0よりも低い、すなわち女子学生の方が入りやすい大学には鳥取大、島根大、徳島大、弘前大などの地方国立大医学部が並んでいます。ちなみに東京大学理科3類は1.03、平均よりは低いですが1.0よりは高い、この数字をどう読み解けばよいでしょうか。統計は大事です、それをもとに考察が成り立つのですから。
女子学生が男子学生より合格しにくいのは、男子受験生の成績の方がよいからでしょうか?全国医学部調査結果を公表した文科省の担当者が、こんなコメントを述べています。
「男子優位の学部、学科は他に見当たらず、理工系も文系も女子が優位な場合が多い」
ということは、医学部を除く他学部では、女子の入りにくさは1以下であること、医学部が1を越えていることには、なんらかの説明が要ることを意味します。
事実、各種のデータが、女子受験生の偏差値の方が男子受験生より高いことを証明しています。まず第1に女子学生は浪人を避けるために余裕を持って受験先を決める傾向があります。第2に東京大学入学者の女性比率は長期にわたって「2割の壁」を越えません。今年度に至っては18.1%と前年度を下回りました。
統計的には偏差値の正規分布に男女差はありませんから、男子学生以上に優秀な女子学生が東大を受験していることになります。第3に、4年制大学進学率そのものに性別によるギャップがあります。
2016年度の学校基本調査によれば4年制大学進学率は男子55.6%、女子48.2%と7ポイントもの差があります。この差は成績の差ではありません。「息子は大学まで、娘は短大まで」でよいと考える親の性差別の結果です。
最近ノーベル平和賞受賞者のマララ・ユスフザイさんが日本を訪れて「女子教育」の必要性を訴えました。
それはパキスタンにとっては重要だが、日本には無関係でしょうか。「どうせ女の子だし」「しょせん女の子だから」と水をかけ、足を引っ張ることを、aspirationのcooling downすなわち意欲の冷却効果と言います。マララさんのお父さんは、「どうやって娘を育てたか」と訊かれて、「娘の翼を折らないようにしてきた」と答えました。そのとおり、多くの娘たちは、子どもなら誰でも持っている翼を折られてきたのです。
そうやって東大に頑張って進学した男女学生を待っているのは、どんな環境でしょうか。他大学との合コン(合同コンパ)で東大の男子学生はもてます。
東大の女子学生からはこんな話を聞きました。「キミ、どこの大学?」と訊かれたら、「東京、の、大学...」と答えるのだそうです。なぜかといえば「東大」といえば、退かれるから、だそうです。
なぜ男子学生は東大生であることに誇りが持てるのに、女子学生は答えに躊躇するのでしょうか。なぜなら、男性の価値と成績のよさは一致しているのに、女性の価値と成績のよさとのあいだには、ねじれがあるからです。
女子は子どものときから「かわいい」ことを期待されます。ところで「かわいい」とはどんな価値でしょうか?愛される、選ばれる、守ってもらえる価値には、相手を絶対におびやかさないという保証が含まれています。だから女子は、自分が成績がいいことや、東大生であることを隠そうとするのです。
東大工学部と大学院の男子学生5人が、私大の女子学生を集団で性的に凌辱した事件がありました。
加害者の男子学生は3人が退学、2人が停学処分を受けました。この事件をモデルにして姫野カオルコさんという作家が『彼女は頭が悪いから』という小説を書き、昨年それをテーマに学内でシンポジウムが開かれました。
「彼女は頭が悪いから」というのは、取り調べの過程で、実際に加害者の男子学生が口にしたコトバだそうです。この作品を読めば、東大の男子学生が社会からどんな目で見られているかがわかります。
東大には今でも東大女子が実質的に入れず、他大学の女子のみに参加を認める男子サークルがあると聞きました。
わたしが学生だった半世紀前にも同じようなサークルがありました。それが半世紀後の今日も続いているとは驚きです。この3月に東京大学男女共同参画担当理事・副学長名で、女子学生排除は「東大憲章」が唱える平等の理念に反すると警告を発しました。
これまであなたたちが過ごしてきた学校は、タテマエ平等の社会でした。偏差値競争に男女別はありません。ですが、大学に入る時点ですでに隠れた性差別が始まっています。社会に出れば、もっとあからさまな性差別が横行しています。東京大学もまた、残念ながらその例のひとつです。
学部においておよそ20%の女子学生比率は、大学院になると修士課程で25%、博士課程で30.7%になります。その先、研究職となると、助教の女性比率は18.2、准教授で11.6、教授職で7.8%と低下します。これは国会議員の女性比率より低い数字です。女性学部長・研究科長は15人のうち1人、歴代総長には女性はいません。
こういうことを研究する学問が40年前に生まれました。女性学という学問です。のちにジェンダー研究と呼ばれるようになりました。私が学生だったころ、女性学という学問はこの世にありませんでした。
なかったから、作りました。
女性学は大学の外で生まれて、大学の中に参入しました。4半世紀前、私が東京大学に赴任したとき、私は文学部で3人目の女性教員でした。そして女性学を教壇で教える立場に立ちました。女性学を始めてみたら、世の中は解かれていない謎だらけでした。
どうして男は仕事で女は家事、って決まっているの?主婦ってなあに、何する人?ナプキンやタンポンがなかった時代には、月経用品は何を使っていたの?日本の歴史に同性愛者はいたの?...誰も調べたことがなかったから、先行研究というものがありません。
ですから何をやってもその分野のパイオニア、第1人者になれたのです。今日東京大学では、主婦の研究でも、少女マンガの研究でもセクシュアリティの研究でも学位がとれますが、それは私たちが新しい分野に取り組んで、闘ってきたからです。そして私を突き動かしてきたのは、あくことなき好奇心と、社会の不公正に対する怒りでした。
学問にもベンチャーがあります。衰退していく学問に対して、あたらしく勃興していく学問があります。女性学はベンチャーでした。女性学にかぎらず、環境学、情報学、障害学などさまざまな新しい分野が生まれました。時代の変化がそれを求めたからです。
言っておきますが、東京大学は変化と多様性に拓かれた大学です。
わたしのような者を採用し、この場に立たせたことがその証しです。東大には、在日韓国人教授、姜尚中さんも、高卒の教授、安藤忠雄さんもいました。また盲ろう二重の障害者である教授、福島智さんもいらっしゃいます。
あなたたちは選抜されてここに来ました。東大生ひとりあたりにかかる国費負担は年間500万円と言われています。これから4年間すばらしい教育学習環境があなたたちを待っています。そのすばらしさは、ここで教えた経験のある私が請け合います。
あなたたちはがんばれば報われる、と思ってここまで来たはずです。ですが、冒頭で不正入試に触れたとおり、がんばってもそれが公正に報われない社会があなたたちを待っています。
そしてがんばったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったこと忘れないようにしてください。あなたたちが今日「がんばったら報われる」思えるのは、これまであなたたちの周囲の環境が、あなたたちを励まし、背を押し、手を持ってひきあげ、やりとげたことを評価してほめてくれたからこそです。
世の中には、がんばっても報われないひと、がんばろうにもがんばれないひと、がんばりすぎて心と体をこわしたひと...たちがいます。がんばる前から、「しょせんおまえなんか」「どうせわたしなんて」とがんばる意欲をくじかれるひとたちもいます。
あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。
そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください。
女性学を生んだのはフェミニズムという女性運動ですが、フェミニズムはけっして女も男のようにふるまいたいとか、弱者が強者になりたいという思想ではありません。フェミニズムは弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想です。
あなた方を待ち受けているのは、これまでのセオリーが当てはまらない、予測不可能な未知の世界です。
これまであなた方は正解のある知を求めてきました。これからあなた方を待っているのは、正解のない問いに満ちた世界です。
学内に多様性がなぜ必要かと言えば、新しい価値とはシステムとシステムのあいだ、異文化が摩擦するところに生まれるからです。学内にとどまる必要はありません。東大には海外留学や国際交流、国内の地域課題の解決に関わる活動をサポートする仕組みもあります。
未知を求めて、よその世界にも飛び出してください。
異文化を怖れる必要はありません。人間が生きているところでなら、どこでも生きていけます。あなた方には、東大ブランドがまったく通用しない世界でも、どんな環境でも、どんな世界でも、たとえ難民になってでも、生きていける知を身につけてもらいたい。
大学で学ぶ価値とは、すでにある知を身につけることではなく、これまで誰も見たことのない知を生み出すための知を身に付けることだと、わたしは確信しています。知を生み出す知を、メタ知識といいます。そのメタ知識を学生に身につけてもらうことこそが、大学の使命です。
ようこそ、東京大学へ。
平成31年4月12日
認定NPO法人 ウィメンズ アクション ネットワーク理事長
上野 千鶴子
2019年07月13日
あまのじゃくのススメ
人生100年時代の折り返し点からどう生きればいいか、特に男性より長生きで、末は独居となって伴侶に介護の期待がもてないのが女性の宿命のようでもある。そこでベストセラー作家・下重暁子(83)さんは 「『女性の人生100年』といわれる時代についてのインタビューが目に止まった。
『前半50年』は、その意味でいうと、本番に向けての『準備期間』でいいと下重さんは話す。「これまでに100冊くらい本を書いてきて、80代に入ってようやく、『本当に書きたいこと』を書くためのスタートラインに立つことができたと思っています。」と、最新刊『天邪鬼のすすめ』(文春新書)でその半生をつづって、新著のタイトルに込めた意味を明かしておられた。
「天邪鬼(あまのじゃく)とは民話に出てくる妖怪で、反骨精神を忘れず、人と逆のことをしてしまう小鬼。私は大好きなんです。寺の入口などで仁王様に踏まれている像もありますが、その姿には、『自分で考え、自分で決める』。つまり、大上段に構えるものにも恐れない、精神的に自立している姿がみられる。だから、それまで家族のために尽くしてきた人も、人生後半50年以降は自分の本当にやりたいことができる。人に頼らず自分が主役で生きていくことができると思うんです」
インタビューに応えて“天邪鬼で生きる”人生とはどんな紆余極性あったか、語っている。31歳でNHKを退職し、民放のキャスターとなった下重さんは、各社の仕事を中心に、オファーが絶えない人気アナウンサーだったが「本当にやりたい仕事」はほかにあったのだと振り返る。
「アナウンサーとしては、チヤホヤされてきたと思います、そのつどしゃべる仕事はありました。しかし、自分が望む自己表現にいちばん向いていると思える『ものを書く仕事』は地味でした。ともかく、チャンスがあればなんでも、新聞や雑誌でも勉強のために書かせてもらっていた。その経験があったからこそ今があるし、これから本当に書きたいことを書けると思うんです」
人生100年時代に入って、50代から新しいチャレンジをする女性に、こんなメッセージを送る。
「いますぐやりたいことの結果がでなくてもいいんです。待つことを学び、10年後を見据えてチャンスをうかがいながら、いろんなことを吸収しましょう。主婦というのは、立派な職業だと私は思っています。だって、衣・食・住に教育や経済と、あらゆる方面にオールマイティでなければ務まらないからです」こう力説する下重さんは、主婦をしている間に「主婦業を極めてほしい」と話す。
「どの方向に自分が長けているのか、やりたいことは何なのか、わかってくるはずなので、それを伸ばしてほしいんです。料理研究家の栗原はるみさんのように経験とアイデアを生かして、専門知識を増やしていくことはできます。私なら、好きなインテリアデザインを極めます」
下重さんがいま、80代で好きな文章を書くことが続けていられるのは、大学時代からの友人で最高齢で芥川賞作家となった黒田夏子さんの存在だという。「黒田さんは4歳で小説家になろうと決めて、ずっと書いてきた。最低限の生活費を稼ぐために仕事は抑えて、残りの時間を執筆に割いてきたんです。私はというと変に器用で、さまざまな回り道をしてやっと目的地にたどりついたところ。黒田さんのひた向きさにはとてもかないませんが、彼女の存在が常に刺激になっています。敵わない友をもてるのは有難い事です」
50代から新しいチャレンジをするといっても、心身の健康が土台だろう。 「若い時とは違い、やっぱり寝なきゃ、長持ちしません。8時間以上の睡眠です。」小学2〜3年生の2年間を結核で療養していた時に、一人の時間の過ごし方を身に着けた。現在は家では読書や音楽を楽しみ、外出すればオペラや歌舞伎の鑑賞など。「一人遊びが上手であれば、誰に気兼ねする面倒もなく、日々のストレスも軽減できるんです」
というわけで、大勢と違うなあと思っても、一人であっても主張すべきはする「あまのじゃく」「反骨精神」は父譲りだと思うし、丁寧に聞き取ろうとする姿勢やどんな時も解決法はあるとポジティブな思考をする母によるところだと思う。幸いに娘二人ももうけ、父の遺伝かしらと思うほどの「あまのじゃく」な長女、母のように絵が好きな次女は母以上に涙もろいし、勝手だ。
そして元気に、平和に暮らしていられることに、兎も角も感謝だ。
『前半50年』は、その意味でいうと、本番に向けての『準備期間』でいいと下重さんは話す。「これまでに100冊くらい本を書いてきて、80代に入ってようやく、『本当に書きたいこと』を書くためのスタートラインに立つことができたと思っています。」と、最新刊『天邪鬼のすすめ』(文春新書)でその半生をつづって、新著のタイトルに込めた意味を明かしておられた。
「天邪鬼(あまのじゃく)とは民話に出てくる妖怪で、反骨精神を忘れず、人と逆のことをしてしまう小鬼。私は大好きなんです。寺の入口などで仁王様に踏まれている像もありますが、その姿には、『自分で考え、自分で決める』。つまり、大上段に構えるものにも恐れない、精神的に自立している姿がみられる。だから、それまで家族のために尽くしてきた人も、人生後半50年以降は自分の本当にやりたいことができる。人に頼らず自分が主役で生きていくことができると思うんです」
インタビューに応えて“天邪鬼で生きる”人生とはどんな紆余極性あったか、語っている。31歳でNHKを退職し、民放のキャスターとなった下重さんは、各社の仕事を中心に、オファーが絶えない人気アナウンサーだったが「本当にやりたい仕事」はほかにあったのだと振り返る。
「アナウンサーとしては、チヤホヤされてきたと思います、そのつどしゃべる仕事はありました。しかし、自分が望む自己表現にいちばん向いていると思える『ものを書く仕事』は地味でした。ともかく、チャンスがあればなんでも、新聞や雑誌でも勉強のために書かせてもらっていた。その経験があったからこそ今があるし、これから本当に書きたいことを書けると思うんです」
人生100年時代に入って、50代から新しいチャレンジをする女性に、こんなメッセージを送る。
「いますぐやりたいことの結果がでなくてもいいんです。待つことを学び、10年後を見据えてチャンスをうかがいながら、いろんなことを吸収しましょう。主婦というのは、立派な職業だと私は思っています。だって、衣・食・住に教育や経済と、あらゆる方面にオールマイティでなければ務まらないからです」こう力説する下重さんは、主婦をしている間に「主婦業を極めてほしい」と話す。
「どの方向に自分が長けているのか、やりたいことは何なのか、わかってくるはずなので、それを伸ばしてほしいんです。料理研究家の栗原はるみさんのように経験とアイデアを生かして、専門知識を増やしていくことはできます。私なら、好きなインテリアデザインを極めます」
下重さんがいま、80代で好きな文章を書くことが続けていられるのは、大学時代からの友人で最高齢で芥川賞作家となった黒田夏子さんの存在だという。「黒田さんは4歳で小説家になろうと決めて、ずっと書いてきた。最低限の生活費を稼ぐために仕事は抑えて、残りの時間を執筆に割いてきたんです。私はというと変に器用で、さまざまな回り道をしてやっと目的地にたどりついたところ。黒田さんのひた向きさにはとてもかないませんが、彼女の存在が常に刺激になっています。敵わない友をもてるのは有難い事です」
50代から新しいチャレンジをするといっても、心身の健康が土台だろう。 「若い時とは違い、やっぱり寝なきゃ、長持ちしません。8時間以上の睡眠です。」小学2〜3年生の2年間を結核で療養していた時に、一人の時間の過ごし方を身に着けた。現在は家では読書や音楽を楽しみ、外出すればオペラや歌舞伎の鑑賞など。「一人遊びが上手であれば、誰に気兼ねする面倒もなく、日々のストレスも軽減できるんです」
というわけで、大勢と違うなあと思っても、一人であっても主張すべきはする「あまのじゃく」「反骨精神」は父譲りだと思うし、丁寧に聞き取ろうとする姿勢やどんな時も解決法はあるとポジティブな思考をする母によるところだと思う。幸いに娘二人ももうけ、父の遺伝かしらと思うほどの「あまのじゃく」な長女、母のように絵が好きな次女は母以上に涙もろいし、勝手だ。
そして元気に、平和に暮らしていられることに、兎も角も感謝だ。
2019年07月12日
岩内町、旭川市視察
小樽に宿泊したので、駅から旭川に向かいました。旭川駅では、ニシン漁でつかった漁火のホヤがホームに掲げられていました。
なかなか風情があります。
木田金次郎美術館は駅前にありました。いかに町のひとにリピートされる視察になるか、その仕組みを聞き取りしました。我孫子の教育文化施設の利用の参考になるヒントを得ました。
2019年07月11日
参院選、主な政党の女性天皇への判断など
東京大学・谷口将紀研究室と朝日新聞の共同調査で、参院選の候補者に天皇制のあり方を尋ねていた。
女性天皇の是非では意見が割れ、母方だけに天皇の血を引く女系天皇にはおおむね慎重という自民党の姿が浮かび上がった。皇室典範の改正に関する四つのテーマについて、「賛成」から「反対」まで5段階で聞いた。
江戸のころにも女性天皇は存在10代8人が女性であったとの記録が残っているものの、明治新政府以来の皇室典範は軍国主義の時代の最中にあって女性は生みの性であると戦場へ送り込まれる徴兵がないかわりに義務及び権利もない、女性を一国民として扱れない(女性参政権は戦後に新憲法で男女平等が認められてから)時代であったため、皇位継承権も男系男子にのみに限られ、その為に側室も設けることは自明の理であったような100年前の改変で、現在は側室までもは置かなけれど男系男子継承にこだわる戦前の制度にあることは変わっていない。欧州の王位継承の制度と比べるて、女性天皇が忌避される理由は説明しにくいが、候補者の考えは次の結果から把握できる。是非、一票を投じる前に、地元の選出候補者事務所に問い、将来の日本のカタチを決める判断とする機会になると思うので大事に機会にしていただきたい。
また、総務省による18歳投票後の全有権者の平均投票率の傾向を見ると、54.7%だった中で、18〜19歳の投票率は46.78%、20〜24歳は33.21%、25〜29歳は37.91%だった。その一方、40歳〜79歳までは軒並み50%超え。最も高かったのが70〜74歳の73.67%だった。
たかまつさんは、3年前の18歳選挙権解禁は、何だったのかと18歳への選挙権拡大を機に「政治をもっと身近に感じてほしい」という思いから、「笑下村塾」を設立、「笑いの力で投票率をアップ」をテーマに、18歳の投票率ワースト10の都道府県での無料出張授業の実施を目指している。
*投票日の前に期日前投票もできます。我孫子市では、今年から期日前投票所が一つ増えて、あびこ市民プラザ(あびこショッピングプラザ内3階@旧エスパ(イトーヨー堂北口店)も投票可能になりました。投票期間や時間は選挙の種別や期日前投票所によって異なります。
その他、市内各地の期日前投票所は次の通りです。
我孫子市役所本庁ロビー(市役所本庁舎1階) 我孫子1858
我孫子南近隣センター第一会議室(けやきプラザ8階) 本町3の1の2
湖北地区公民館 中里81の3
近隣センターふさの風(2階会議室1) 布佐2972の1
投票に行く際は、お手元の入場整理券等や市のホームページ等をご確認ください。
女性天皇の是非では意見が割れ、母方だけに天皇の血を引く女系天皇にはおおむね慎重という自民党の姿が浮かび上がった。皇室典範の改正に関する四つのテーマについて、「賛成」から「反対」まで5段階で聞いた。
江戸のころにも女性天皇は存在10代8人が女性であったとの記録が残っているものの、明治新政府以来の皇室典範は軍国主義の時代の最中にあって女性は生みの性であると戦場へ送り込まれる徴兵がないかわりに義務及び権利もない、女性を一国民として扱れない(女性参政権は戦後に新憲法で男女平等が認められてから)時代であったため、皇位継承権も男系男子にのみに限られ、その為に側室も設けることは自明の理であったような100年前の改変で、現在は側室までもは置かなけれど男系男子継承にこだわる戦前の制度にあることは変わっていない。欧州の王位継承の制度と比べるて、女性天皇が忌避される理由は説明しにくいが、候補者の考えは次の結果から把握できる。是非、一票を投じる前に、地元の選出候補者事務所に問い、将来の日本のカタチを決める判断とする機会になると思うので大事に機会にしていただきたい。
また、総務省による18歳投票後の全有権者の平均投票率の傾向を見ると、54.7%だった中で、18〜19歳の投票率は46.78%、20〜24歳は33.21%、25〜29歳は37.91%だった。その一方、40歳〜79歳までは軒並み50%超え。最も高かったのが70〜74歳の73.67%だった。
たかまつさんは、3年前の18歳選挙権解禁は、何だったのかと18歳への選挙権拡大を機に「政治をもっと身近に感じてほしい」という思いから、「笑下村塾」を設立、「笑いの力で投票率をアップ」をテーマに、18歳の投票率ワースト10の都道府県での無料出張授業の実施を目指している。
*投票日の前に期日前投票もできます。我孫子市では、今年から期日前投票所が一つ増えて、あびこ市民プラザ(あびこショッピングプラザ内3階@旧エスパ(イトーヨー堂北口店)も投票可能になりました。投票期間や時間は選挙の種別や期日前投票所によって異なります。
その他、市内各地の期日前投票所は次の通りです。
我孫子市役所本庁ロビー(市役所本庁舎1階) 我孫子1858
我孫子南近隣センター第一会議室(けやきプラザ8階) 本町3の1の2
湖北地区公民館 中里81の3
近隣センターふさの風(2階会議室1) 布佐2972の1
投票に行く際は、お手元の入場整理券等や市のホームページ等をご確認ください。
2019年07月10日
報道のされ方、読み取り方
韓国マスコミの対日報道は誤報と分かってもほぼ訂正されることはない。たとえば中央日報の「原爆は天罰だ」とキム・ジン論説委員の記事が出された時に日本が申し入れをした際に同紙は釈明記事を発表していたが、それは「(自身の伝えたかった)趣旨と異なり、日本の原爆被害者と遺族を含め、心に傷を負われた方に遺憾の意を表明します」との釈明であって、新聞として論説の撤回や謝罪といったことは行われていない。他方、日本の報道も相手が韓国になると贖罪意識を元にするからなのか事実かどうか徹底して調査しないで、誤認情報を広めてしまい、かえって収集がつかないつばぜり合いになっている。今回の「韓国に対する輸出規制」に関しても、日本のメディアは『半導体材料を“事実上の禁輸”』『対韓輸出規制を発動』などと報道するから、韓国がそれを報復ととらえてしまい易い構造にしている。
中部大学特任教授の細川昌彦氏は、元経済産業省で貿易管理の責任者であったので、現在はその経験を踏まえ、こうした誤解に基づく報道だと指摘する。両国の報道は、もっと冷静に事実を報道されるべきであるのに、対立構造へとエスカレートしていく傾向があると言う。「経産省の代弁、もしくは擁護ととられるかもしれないが、それを恐れずに、正確な理解の一助になることを願ってあえてコメントしたい。」との日経ビジネスへの寄稿(7/3)がされていた。
* * * *
まずそもそもこれは、韓国に対して新たに「輸出規制を発動」するものではない。韓国向けの輸出について、2004年から特別に優遇して簡略化していた手続きを、2003年までの普通の手続きに戻すものだ。簡略化した手続きとは、3年間有効な「包括許可」を得れば、いつでも輸出できるというものだ。本来は、輸出の契約ごとに「個別許可」が必要だ。私が担当していた2003年当時は、韓国への輸出は個別許可が必要であった。まさにこの時の手続きに戻すのが今回の措置だと言ってよい。
特別に信頼できる「ホワイト国」とは、あくまでも輸出管理の観点で信頼できるかどうかだ。国際的には欧米主導で長い歴史を有する輸出管理の枠組みがある。ホワイト国の対象にするには、相手国がこれらに参加していて、しかも国内で厳格に輸出管理をしていることが必要となる。
その経緯を振り返ると1990年代、韓国はまだ国際的な輸出管理の枠組みのメンバーではなかった。私は韓国がそのメンバーに参加できるよう、各国に働きかけ、韓国にも再三足を運んで、韓国が輸出管理をしっかりできるように全面的に支援していた。その結果、韓国も国際枠組みのメンバーになることができ、韓国からも日本のそれまでの協力、働きかけに感謝されていた。それが2004年に、韓国をホワイト国に追加して特別に優遇することにつながっていった。ホワイト国として特別優遇するためには、相手国が厳格に輸出管理をしているかどうかを確認するための協議をするのが通常だ。そうした協議を、日本は欧州など他のホワイト国と実施してきている。しかし近年、韓国だけはどういうわけか、日本との輸出管理の協議に応じていないようだ。
また、輸出に際して「個別許可」が必要なのは、輸出管理の世界では国際的な原則で、特別に信頼できる相手国についてのみ、「包括許可」による手続きの簡略化が認められている。この対象国を、日本の制度では「ホワイト国」と呼んでいる。2004年にこの「ホワイト国」に韓国が追加されたのだ。
なお、この個別許可について、一部の報道では「出荷ごと」に許可が必要となり、日々、工場から韓国に製品を出荷しているようなビジネスが停滞してしまうというような報道によって、輸出企業の現場は混乱しているようだ。これは誤解で、個別許可は”契約ごと”に必要で、一契約で何回にも出荷を分ける通常のビジネスは当然、一度個別許可を得ていれば出荷ごとに許可を得る必要ない。
欧州連合(EU)を例にとれば、輸出管理のうえで特別優遇しているのは日本を含めて8カ国で、EUでは韓国は入っていない。多少の細かい点を無視すれば、日本でもEU並みの手続きにしたと言える。安全保障の友好国が「ホワイト国」であると解説している報道もあるが、そうではない。例えば、インド太平洋戦略を共有するインドや海上共同訓練をするインドネシアなどもホワイト国ではなく、個別許可が必要だ。あくまで今回の措置は、手続きを「包括許可から個別許可へ」と、元に戻す変更を行うものだ。EU並みの手続きにすること、対インドネシア並みの手続きにすることがWTO協定違反になるとするのは当たらない。韓国側の過剰反応に引っ張られ過ぎではないだろうか。基準を原則不許可にするよう変えるものではない。それでは対抗措置として生ぬるい、不十分だというのならば、米国のような原則不許可にするような法律を議員立法で作るしかないだろう。
参照:https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00133/00013/?P=1
中部大学特任教授の細川昌彦氏は、元経済産業省で貿易管理の責任者であったので、現在はその経験を踏まえ、こうした誤解に基づく報道だと指摘する。両国の報道は、もっと冷静に事実を報道されるべきであるのに、対立構造へとエスカレートしていく傾向があると言う。「経産省の代弁、もしくは擁護ととられるかもしれないが、それを恐れずに、正確な理解の一助になることを願ってあえてコメントしたい。」との日経ビジネスへの寄稿(7/3)がされていた。
* * * *
まずそもそもこれは、韓国に対して新たに「輸出規制を発動」するものではない。韓国向けの輸出について、2004年から特別に優遇して簡略化していた手続きを、2003年までの普通の手続きに戻すものだ。簡略化した手続きとは、3年間有効な「包括許可」を得れば、いつでも輸出できるというものだ。本来は、輸出の契約ごとに「個別許可」が必要だ。私が担当していた2003年当時は、韓国への輸出は個別許可が必要であった。まさにこの時の手続きに戻すのが今回の措置だと言ってよい。
特別に信頼できる「ホワイト国」とは、あくまでも輸出管理の観点で信頼できるかどうかだ。国際的には欧米主導で長い歴史を有する輸出管理の枠組みがある。ホワイト国の対象にするには、相手国がこれらに参加していて、しかも国内で厳格に輸出管理をしていることが必要となる。
その経緯を振り返ると1990年代、韓国はまだ国際的な輸出管理の枠組みのメンバーではなかった。私は韓国がそのメンバーに参加できるよう、各国に働きかけ、韓国にも再三足を運んで、韓国が輸出管理をしっかりできるように全面的に支援していた。その結果、韓国も国際枠組みのメンバーになることができ、韓国からも日本のそれまでの協力、働きかけに感謝されていた。それが2004年に、韓国をホワイト国に追加して特別に優遇することにつながっていった。ホワイト国として特別優遇するためには、相手国が厳格に輸出管理をしているかどうかを確認するための協議をするのが通常だ。そうした協議を、日本は欧州など他のホワイト国と実施してきている。しかし近年、韓国だけはどういうわけか、日本との輸出管理の協議に応じていないようだ。
また、輸出に際して「個別許可」が必要なのは、輸出管理の世界では国際的な原則で、特別に信頼できる相手国についてのみ、「包括許可」による手続きの簡略化が認められている。この対象国を、日本の制度では「ホワイト国」と呼んでいる。2004年にこの「ホワイト国」に韓国が追加されたのだ。
なお、この個別許可について、一部の報道では「出荷ごと」に許可が必要となり、日々、工場から韓国に製品を出荷しているようなビジネスが停滞してしまうというような報道によって、輸出企業の現場は混乱しているようだ。これは誤解で、個別許可は”契約ごと”に必要で、一契約で何回にも出荷を分ける通常のビジネスは当然、一度個別許可を得ていれば出荷ごとに許可を得る必要ない。
欧州連合(EU)を例にとれば、輸出管理のうえで特別優遇しているのは日本を含めて8カ国で、EUでは韓国は入っていない。多少の細かい点を無視すれば、日本でもEU並みの手続きにしたと言える。安全保障の友好国が「ホワイト国」であると解説している報道もあるが、そうではない。例えば、インド太平洋戦略を共有するインドや海上共同訓練をするインドネシアなどもホワイト国ではなく、個別許可が必要だ。あくまで今回の措置は、手続きを「包括許可から個別許可へ」と、元に戻す変更を行うものだ。EU並みの手続きにすること、対インドネシア並みの手続きにすることがWTO協定違反になるとするのは当たらない。韓国側の過剰反応に引っ張られ過ぎではないだろうか。基準を原則不許可にするよう変えるものではない。それでは対抗措置として生ぬるい、不十分だというのならば、米国のような原則不許可にするような法律を議員立法で作るしかないだろう。
参照:https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00133/00013/?P=1
2019年07月09日
更に混迷の日韓慰安婦問題
2015年の日韓慰安婦合意に基づき元慰安婦や遺族への支援事業を行ってきた「和解・癒やし財団」が解散登記を終え、正式に解散したことが4日わかった。韓国政府は同日夕までに、財団解散の事実を日本政府に伝えていない。日本政府は解散に同意しておらず、反発を強めそうだ。
財団関係者によると、解散登記の申請は6月17日付で、3日に完了の通知が財団に届いた。文在寅(ムンジェイン)政権は、昨年11月に財団の解散方針を発表し、日本政府の同意のないままに解散手続きを進めていた。
財団は日本が出した10億円を財源に、元慰安婦に1人あたり支援金1億ウォン(約900万円)、遺族に同2千万ウォンを支給する事業に取り組んだ。事業の対象になった元慰安婦47人と遺族199人のうち、元慰安婦36人と遺族71人が受給を希望した。だが、受給希望者のうち、元慰安婦2人と遺族13人はまだ支払われていない。財団関係者は「今後、希望者に支払われるかどうか、私たちにはわからない」と話した。
財団には日本が拠出した10億円のうち5億円余りが残余金として残る。使途を決める日韓協議は、日本側が財団解散を受け入れていないため、進んでいない。
西村康稔官房副長官は5日午前の会見で、「到底受け入れられない」と述べた。「合意の着実な実施を求める」と韓国側に抗議したことも明らかにした。西村氏は「韓国政府による解散の方針は、日韓合意に照らして極めて問題。文在寅大統領も首脳会談で解散しないと明言している」と指摘した。
外務省幹部が同日午前、抗議するとともに、日韓合意の着実な実施を強く求めたところ、韓国側からは「今般の(解散)登記によって解散手続きが完了したわけではない」との説明を受けたという。
出典:朝日新聞(7/5)
.
つづき
財団関係者によると、解散登記の申請は6月17日付で、3日に完了の通知が財団に届いた。文在寅(ムンジェイン)政権は、昨年11月に財団の解散方針を発表し、日本政府の同意のないままに解散手続きを進めていた。
財団は日本が出した10億円を財源に、元慰安婦に1人あたり支援金1億ウォン(約900万円)、遺族に同2千万ウォンを支給する事業に取り組んだ。事業の対象になった元慰安婦47人と遺族199人のうち、元慰安婦36人と遺族71人が受給を希望した。だが、受給希望者のうち、元慰安婦2人と遺族13人はまだ支払われていない。財団関係者は「今後、希望者に支払われるかどうか、私たちにはわからない」と話した。
財団には日本が拠出した10億円のうち5億円余りが残余金として残る。使途を決める日韓協議は、日本側が財団解散を受け入れていないため、進んでいない。
西村康稔官房副長官は5日午前の会見で、「到底受け入れられない」と述べた。「合意の着実な実施を求める」と韓国側に抗議したことも明らかにした。西村氏は「韓国政府による解散の方針は、日韓合意に照らして極めて問題。文在寅大統領も首脳会談で解散しないと明言している」と指摘した。
外務省幹部が同日午前、抗議するとともに、日韓合意の着実な実施を強く求めたところ、韓国側からは「今般の(解散)登記によって解散手続きが完了したわけではない」との説明を受けたという。
出典:朝日新聞(7/5)
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つづき
2019年07月08日
「いだてん」は、兎も角走りぬく
これまでのNHK大河ドラマのワースト記録は12年11月18日に放送された「平清盛」の7・3%で、「いだてん」第16回の7・1%は、これを更新、6月9日(日)放送の第22回「ヴィーナスの誕生」は視聴率が6.7%となって、1963年から始まってこれまで58作放送されてきた中で、ともかく低迷の一途だ。
そこで時代劇コラムニストのペリー荻野氏が『いだてん』の新規軸を次のように読み解いた。
これまでの大河は歴史の「確認」だった。しかし「いだてん」はそんな味わいを一切捨てて、誰も見たことのない世界を描く。宮藤氏は男性が中心だった大河を女性の手に渡したのだ。主婦のものだった朝ドラを『あまちゃん』で若者の手に渡したように。
ドラマの第一部では、時に主役の金栗らを脇に寄せ、女性たちの生きにくさにも斬り込んでいく。噺の語り手という位置づけの志ん生の結婚話が、「いだてん」の導入パートであるが、ドラマの語り手である志ん生が結婚したり「芸のためなら女も泣かす」話がある。「女子の幸せは結婚と出産」が常識だった当時、金栗の教え子の女学生が靴下を脱いで走っただけで世間から非難される。しかし女学生の「靴下を脱いだくらい何が悪い」との問いに反論できる大人はいない。過去の大河にも自立する女性は出てきた。なぜ世の中が女性にとって生きにくいのかを、これほど詳細に描き、問いかけた日本のドラマは他になかった。
第2部「ヴィーナス誕生」で日本初の女子五輪選手となった人見絹枝(菅原小春)でした。金栗の教え子である女子学生・村田富江(黒島結菜)が率いる女子たちが立ち上がる清々しいエピソードで、その後半に颯爽と登場した人見で、SNSでは「22回中最高!」という絶賛の声も上がった。にもかかわらず、視聴率という数字が伴わない。第25話(7/7)では、田畑政治が政界の大物、大蔵大臣の高橋是清に選手派遣のための資金援助を直じか談判するエピソードが組み込まれ、是清に扮したのは萩原健一(この放映前に死去)であって迫真の演技が光った。アムステルダム大会では女子陸上が正式種目になり、国内予選を席けんした人見はプレッシャーに押しつぶされ、期待された100メートルで惨敗。五輪に出場の人見は短距離で結果を出せず「このままでは日本に帰れません」と泣いて訴え、800メートル走で見事銀メダルを獲得した。国内で記録を出しても「化け物」と呼ばれ続けた彼女がどんな思いで走ったか、涙なくしては見られない回だった。この五輪では日本男子選手も多くメダルを獲得していたのだが、「いだてん」では人見絹枝一本でみせた。20代での彼女の死も“ナレーション”で紹介。くどくどと最期を見せないのも宮藤官九郎氏らしさだ。
SNSの評価では「たけしの下手くそな落語の演技を名人芸と変換するのは苦痛。頑張って見ていましたが、もう無理です。」「長年の大河ファンだが、タケシのナレーションが活舌が悪く、聞くに耐えない。嫌になり今回はパス!クドカンも出演者も好きなのに残念。」「大河ドラマにしては見続けたいと思わせる華が無さすぎ。」「キャストがつまんらん。無理。脇役の人々は本当に魅力ある人が多いですが、主役がこれではね。」そして「熊本もんだけど熊本弁の発音がおかしいから見たくない。」などと言うのもある。
Twitterに「大事なことを忘れている。もう誰もテレビなんか”観ていない”」。視聴率好調の裏番組「イッテQ」、「こんな所に一軒家」のように、どこからでも話が始まり、展開しているどこかを面白く見られればいいが、今や家の中で観覧する芝居のようにTVを見なくなっているのに、1時間を縛り毎週末、TV画面に向かい合わさせることは、難しい条件だ。他にもスマホ、タブレットで無料の動画配信を止めたりつけたり自分の都合に合わせているのに、その時間に見なくてはならない「顔」でも出ていない限り、娯楽が多々ある今、茶の間でじっくり腰を据えて見る人は少なくなったということだろう。
それでもハマった視聴者はいるもので、ドラマの伴走者だ。ゴールがどこまでになるか、見当もつかない。
息が切れても、コケても、参加することには意義がある「いだてん」を最後まで見守り応援しよう!
それは、金栗らを応援した嘉納治五郎先生の姿勢と同じだ。
そこで時代劇コラムニストのペリー荻野氏が『いだてん』の新規軸を次のように読み解いた。
これまでの大河は歴史の「確認」だった。しかし「いだてん」はそんな味わいを一切捨てて、誰も見たことのない世界を描く。宮藤氏は男性が中心だった大河を女性の手に渡したのだ。主婦のものだった朝ドラを『あまちゃん』で若者の手に渡したように。
ドラマの第一部では、時に主役の金栗らを脇に寄せ、女性たちの生きにくさにも斬り込んでいく。噺の語り手という位置づけの志ん生の結婚話が、「いだてん」の導入パートであるが、ドラマの語り手である志ん生が結婚したり「芸のためなら女も泣かす」話がある。「女子の幸せは結婚と出産」が常識だった当時、金栗の教え子の女学生が靴下を脱いで走っただけで世間から非難される。しかし女学生の「靴下を脱いだくらい何が悪い」との問いに反論できる大人はいない。過去の大河にも自立する女性は出てきた。なぜ世の中が女性にとって生きにくいのかを、これほど詳細に描き、問いかけた日本のドラマは他になかった。
第2部「ヴィーナス誕生」で日本初の女子五輪選手となった人見絹枝(菅原小春)でした。金栗の教え子である女子学生・村田富江(黒島結菜)が率いる女子たちが立ち上がる清々しいエピソードで、その後半に颯爽と登場した人見で、SNSでは「22回中最高!」という絶賛の声も上がった。にもかかわらず、視聴率という数字が伴わない。第25話(7/7)では、田畑政治が政界の大物、大蔵大臣の高橋是清に選手派遣のための資金援助を直じか談判するエピソードが組み込まれ、是清に扮したのは萩原健一(この放映前に死去)であって迫真の演技が光った。アムステルダム大会では女子陸上が正式種目になり、国内予選を席けんした人見はプレッシャーに押しつぶされ、期待された100メートルで惨敗。五輪に出場の人見は短距離で結果を出せず「このままでは日本に帰れません」と泣いて訴え、800メートル走で見事銀メダルを獲得した。国内で記録を出しても「化け物」と呼ばれ続けた彼女がどんな思いで走ったか、涙なくしては見られない回だった。この五輪では日本男子選手も多くメダルを獲得していたのだが、「いだてん」では人見絹枝一本でみせた。20代での彼女の死も“ナレーション”で紹介。くどくどと最期を見せないのも宮藤官九郎氏らしさだ。
SNSの評価では「たけしの下手くそな落語の演技を名人芸と変換するのは苦痛。頑張って見ていましたが、もう無理です。」「長年の大河ファンだが、タケシのナレーションが活舌が悪く、聞くに耐えない。嫌になり今回はパス!クドカンも出演者も好きなのに残念。」「大河ドラマにしては見続けたいと思わせる華が無さすぎ。」「キャストがつまんらん。無理。脇役の人々は本当に魅力ある人が多いですが、主役がこれではね。」そして「熊本もんだけど熊本弁の発音がおかしいから見たくない。」などと言うのもある。
Twitterに「大事なことを忘れている。もう誰もテレビなんか”観ていない”」。視聴率好調の裏番組「イッテQ」、「こんな所に一軒家」のように、どこからでも話が始まり、展開しているどこかを面白く見られればいいが、今や家の中で観覧する芝居のようにTVを見なくなっているのに、1時間を縛り毎週末、TV画面に向かい合わさせることは、難しい条件だ。他にもスマホ、タブレットで無料の動画配信を止めたりつけたり自分の都合に合わせているのに、その時間に見なくてはならない「顔」でも出ていない限り、娯楽が多々ある今、茶の間でじっくり腰を据えて見る人は少なくなったということだろう。
それでもハマった視聴者はいるもので、ドラマの伴走者だ。ゴールがどこまでになるか、見当もつかない。
息が切れても、コケても、参加することには意義がある「いだてん」を最後まで見守り応援しよう!
それは、金栗らを応援した嘉納治五郎先生の姿勢と同じだ。
2019年07月07日
2019年07月06日
偏見をなくす読解力
映画『砂の器』(1974)は、松本清張・原作の推理小説の映画化で国内外の受賞でも話題になった作品なので、並木近隣センターの上映会で見ることができた。現在は千葉県知事になっている森田健作も主要な若手刑事の役どころで、映画の冒頭から登場したほか、丹波哲郎、島田陽子、山口果林、緒方拳、佐分利伸、そして加藤剛が出演している、出演者だけ見ても凄いに尽きる映画だった。この映画のクライマックスで主人公のピアニストで作曲家という才能あふれる野心家の音楽家を演じたのが、当時もっとも二枚目として一世を風靡した加藤剛であった。その風貌の裏側で彼は人に言えない過去を持っていた。実父はハンセン氏病であったたま強制隔離されて、彼自身もいじめにあっている場所がなかった。
偏見と闘わざるを得なかったハンセン氏病患者、そしてその家族。
先月29日は、原告561人のうち、約4割が沖縄県在住者のハンセン病家族訴訟で、熊本地裁は元患者の家族が受けた差別と偏見の責任が国にあると認めた。
熊本地裁には全国各地から原告や支援者が集まり、県内からも多くの関係者が駆け付けた。そこには、ハンセン病回復者で偏見差別の解消に向けた活動に取り組む平良仁雄さん(80)の姿もあった。平良さんの子どもたちも今回、原告となった。
地裁前でマイクを受け取った平良さんは「病のせいで子どもたちを温かい家庭で育てることができなかった。それも全て国策による被害だ」と判決を歓迎し、「国は控訴をやめ、まずは謝罪してほしい。謝ることなくして原告の前進はない」と声を張り上げた。
勝訴の報告から2時間後に熊本市内のホテルで開かれた記者会見で、弁護団は「家族に対する差別偏見を除去すべき義務に反した責任を認めた画期的な判決だ」とする声明を発表した。一方で、判決が2002年以降の国の責任を認めず、一部の原告の請求を棄却したことは「不当と評価せざるを得ない」と、もろ手を挙げて喜ぶ内容ではないことを指摘した。その上で、判決は一つの「ステップ」であり、ハンセン病問題の解決に向けて「マスコミも市民も取り組んでほしい」と訴えた。
安倍首相は3日の討論会で、ハンセン病患者家族への賠償を国に命じた熊本地裁判決について「判決をよく精査しなければならないが、本当に責任を感じなければならない。どういう対応を取るか真剣に検討し判断したい」と述べた。
"Forbes JAPAN "がインターネット配信する記事で 1995年より、アメリカ人の夫とボストン近郊在住する渡辺由香里氏の興味深い指摘がされていたので、ご紹介しておきたいと思います。
──「偏見」「ステレオタイプ」をとり去るために、日本にいながらにして世界を考えるようにするには何か方法があるのか。
最も役立つのは日本に来る外国人の友人を作ることですが、それができない環境にいる人にお薦めするのは読書です。
全世界1000万部突破のベストセラー『ホモ・デウス:テクノロジーとサピエンスの未来』の著者、ユヴァル・ノア・ハラリとかのノンフィクションばかり読む人がけっこういますが、私(渡辺)は、ノンフィクションも読みつつ、人間を深く理解するために小説を読むことをお薦めします。
できれば児童書も多くの良い本が翻訳されていないので、原書で読んでいただきたいです。
英米の小学校高学年から高校生を対象にした児童書では、差別や偏見をテーマにした胸を打つ小説が数えきれないほどありますので、ぜひお読みいただきたいです。児童書はわかりやすい単語や表現を使っていますしページ数も少ないので、日本の高校で学ぶ英語力があれば洋書初心者でも完読は夢ではありません。
======
英語でテストの点を取る事だけでなく、知らない世界を開いていくカギになるのも語学力だという事です。"Forbes JAPAN "の対談形式でのお話ですが、このほかにも面白く役に立つ記事が満載ですから、下記でご参照ください。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190324-00026196-forbes-bus_all
偏見と闘わざるを得なかったハンセン氏病患者、そしてその家族。
先月29日は、原告561人のうち、約4割が沖縄県在住者のハンセン病家族訴訟で、熊本地裁は元患者の家族が受けた差別と偏見の責任が国にあると認めた。
熊本地裁には全国各地から原告や支援者が集まり、県内からも多くの関係者が駆け付けた。そこには、ハンセン病回復者で偏見差別の解消に向けた活動に取り組む平良仁雄さん(80)の姿もあった。平良さんの子どもたちも今回、原告となった。
地裁前でマイクを受け取った平良さんは「病のせいで子どもたちを温かい家庭で育てることができなかった。それも全て国策による被害だ」と判決を歓迎し、「国は控訴をやめ、まずは謝罪してほしい。謝ることなくして原告の前進はない」と声を張り上げた。
勝訴の報告から2時間後に熊本市内のホテルで開かれた記者会見で、弁護団は「家族に対する差別偏見を除去すべき義務に反した責任を認めた画期的な判決だ」とする声明を発表した。一方で、判決が2002年以降の国の責任を認めず、一部の原告の請求を棄却したことは「不当と評価せざるを得ない」と、もろ手を挙げて喜ぶ内容ではないことを指摘した。その上で、判決は一つの「ステップ」であり、ハンセン病問題の解決に向けて「マスコミも市民も取り組んでほしい」と訴えた。
安倍首相は3日の討論会で、ハンセン病患者家族への賠償を国に命じた熊本地裁判決について「判決をよく精査しなければならないが、本当に責任を感じなければならない。どういう対応を取るか真剣に検討し判断したい」と述べた。
"Forbes JAPAN "がインターネット配信する記事で 1995年より、アメリカ人の夫とボストン近郊在住する渡辺由香里氏の興味深い指摘がされていたので、ご紹介しておきたいと思います。
──「偏見」「ステレオタイプ」をとり去るために、日本にいながらにして世界を考えるようにするには何か方法があるのか。
最も役立つのは日本に来る外国人の友人を作ることですが、それができない環境にいる人にお薦めするのは読書です。
全世界1000万部突破のベストセラー『ホモ・デウス:テクノロジーとサピエンスの未来』の著者、ユヴァル・ノア・ハラリとかのノンフィクションばかり読む人がけっこういますが、私(渡辺)は、ノンフィクションも読みつつ、人間を深く理解するために小説を読むことをお薦めします。
できれば児童書も多くの良い本が翻訳されていないので、原書で読んでいただきたいです。
英米の小学校高学年から高校生を対象にした児童書では、差別や偏見をテーマにした胸を打つ小説が数えきれないほどありますので、ぜひお読みいただきたいです。児童書はわかりやすい単語や表現を使っていますしページ数も少ないので、日本の高校で学ぶ英語力があれば洋書初心者でも完読は夢ではありません。
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英語でテストの点を取る事だけでなく、知らない世界を開いていくカギになるのも語学力だという事です。"Forbes JAPAN "の対談形式でのお話ですが、このほかにも面白く役に立つ記事が満載ですから、下記でご参照ください。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190324-00026196-forbes-bus_all
2019年07月05日
柔道をもっと知ろう
我孫子では、日本オリンピックの祖・嘉納治五郎についての講演会が開催されています。
TVでは、次のような我孫子にて講演をしてくださった柔道家・坂東真夕子講師(志道館)の話が紹介され、多少我孫子についても取り上げられます。お時間がございましたら視聴していただけますようお報せします。
柔道着を着た坂東講師が子どもたちを指導する姿は、やはりお話だけでなく柔道そのものも分かりやすく紹介されて貴重です。
BSフジ 「JUDO」 7月6日(土曜日)午後6時30分~
(初回の放送は6月22日(土) 午後6時30分~)
http://www.bsfuji.tv/judo/pub/index.html
また、坂東先生のブログにも当日の様子がつづられていますので、そちらもあわせてご覧ください。
https://www.bunbuichido.net/20190615abiko-report/
TVでは、次のような我孫子にて講演をしてくださった柔道家・坂東真夕子講師(志道館)の話が紹介され、多少我孫子についても取り上げられます。お時間がございましたら視聴していただけますようお報せします。
柔道着を着た坂東講師が子どもたちを指導する姿は、やはりお話だけでなく柔道そのものも分かりやすく紹介されて貴重です。
BSフジ 「JUDO」 7月6日(土曜日)午後6時30分~
(初回の放送は6月22日(土) 午後6時30分~)
http://www.bsfuji.tv/judo/pub/index.html
また、坂東先生のブログにも当日の様子がつづられていますので、そちらもあわせてご覧ください。
https://www.bunbuichido.net/20190615abiko-report/
2019年07月04日
日米安保条約の見直しの見直しか?!
安倍晋三首相は3日、テレビ朝日の番組で、日米安全保障条約見直しを主張するトランプ米大統領にその必要性を「アジア太平洋地域の米国の権益を、日本の基地を使って守ることができる。米国の空母を整備する能力は日本にしかアジアにはない」と強調。「(トランプ氏に)そういう説明をすると、その段階では納得していただいている」と語った。その際、「安倍さんの説明は天才的だ」と言われたことがあると明らかにした。
にまた、トランプ氏が6月、大阪市であった主要20カ国・地域(G20)首脳会議終了後に記者会見で改めて日米安保条約見直しに言及したことについては、「もしかしたら(見直しの)気持ちがあるかもしれないが、日米同盟は世界の平和と安定に大きく寄与している」と語った。
これに対し、立憲民主党の枝野幸男代表は「米国から必要性に疑問がある武器の購入が非常に急に増えている」と指摘。そのうえで、「プレッシャーを受ける中、米国からいろいろ押しつけられているのではないかと疑いを持たざるを得ない。もっときちんと、米国に対し(日米同盟が)相互契約であることを訴えるべきだ」と主張した。
3日のニューヨーク株式相場は、米国の利下げ期待が高まる中、4営業日続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比179.32ドル高の2万6966.00ドルと、昨年10月3日以来9カ月ぶりに史上最高値を更新して終了した。
ハイテク株中心のナスダック総合指数も61.14ポイント高の8170.23と、5月3日以来2カ月ぶりに最高値を塗り替えた。
朝方発表された6月の全米雇用報告によると、非農業部門の民間就業者数は市場予想を下回る伸びとなった。低調な経済指標を受け、市場では米連邦準備制度理事会(FRB)が今月末の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げに踏み切るとの見方が広がった。
参照:毎日新聞 (7/3)
なぜ、日本株は当面下げないのか・・・つづき
にまた、トランプ氏が6月、大阪市であった主要20カ国・地域(G20)首脳会議終了後に記者会見で改めて日米安保条約見直しに言及したことについては、「もしかしたら(見直しの)気持ちがあるかもしれないが、日米同盟は世界の平和と安定に大きく寄与している」と語った。
これに対し、立憲民主党の枝野幸男代表は「米国から必要性に疑問がある武器の購入が非常に急に増えている」と指摘。そのうえで、「プレッシャーを受ける中、米国からいろいろ押しつけられているのではないかと疑いを持たざるを得ない。もっときちんと、米国に対し(日米同盟が)相互契約であることを訴えるべきだ」と主張した。
3日のニューヨーク株式相場は、米国の利下げ期待が高まる中、4営業日続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比179.32ドル高の2万6966.00ドルと、昨年10月3日以来9カ月ぶりに史上最高値を更新して終了した。
ハイテク株中心のナスダック総合指数も61.14ポイント高の8170.23と、5月3日以来2カ月ぶりに最高値を塗り替えた。
朝方発表された6月の全米雇用報告によると、非農業部門の民間就業者数は市場予想を下回る伸びとなった。低調な経済指標を受け、市場では米連邦準備制度理事会(FRB)が今月末の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げに踏み切るとの見方が広がった。
参照:毎日新聞 (7/3)
なぜ、日本株は当面下げないのか・・・つづき
2019年07月03日
香港で立法会(議事堂)占拠のデモ
香港で1日、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案の「完全撤回」を求めるデモがあり、主催団体は「55万人が参加した」と発表した。
一方で、若者の一部が過激化し、数百人が同日午後9時ごろ、立法会(議会)の建物内に突入し、林鄭月娥(りんてい・げつが)行政長官の辞任を要求、占拠した。一連の抗議行動で立法会への突入は初めて。香港の警察当局は2日未明、立法会(議会)周辺に陣取る若者らに催涙ガスをまくなど排除に乗り出した。
1日は香港が英国から中国に返還されて22年に当たり、デモは毎年の恒例行事となっている。 この日は運動のシンボルカラーとなった黒色の服を着た市民が再び幹線道路を埋め尽くした。
同日午前には政府庁舎そばの幹線道路を占拠した若者らと警察が衝突。警官隊が催涙スプレーや警棒を使って強制排除を試みた。若者と警官の双方にけが人が出た。だが林鄭氏は午前の返還22周年記念式典で「香港が新たなスタートを切れるよう努力する」と、続投する意向を強調、デモに対し譲歩を検討する様子を見せなかった。
その後、一部の若者らが過激な行動に出て、数百人が立法会の建物北側にある出入り口をこじ開け、次々と立法会内部に入った。建物内では引き続きガラスを割ったり、防犯カメラを壊したり、壁に落書きしたりした。警官隊は若者らとの衝突を避けるため、現場から退いたもようだ。一部若者の過激化に対し、デモに参加した男性警備員(32)は「若者たちの気持ちも理解できなくもないが、荒っぽいやり方は好ましくない」と話していた。
共同通信によると、香港政府は同日、この日の抗議行動で計40人以上が負傷したと明らかにした。
出典:香港・毎日新聞(7/2)
一方で、若者の一部が過激化し、数百人が同日午後9時ごろ、立法会(議会)の建物内に突入し、林鄭月娥(りんてい・げつが)行政長官の辞任を要求、占拠した。一連の抗議行動で立法会への突入は初めて。香港の警察当局は2日未明、立法会(議会)周辺に陣取る若者らに催涙ガスをまくなど排除に乗り出した。
1日は香港が英国から中国に返還されて22年に当たり、デモは毎年の恒例行事となっている。 この日は運動のシンボルカラーとなった黒色の服を着た市民が再び幹線道路を埋め尽くした。
同日午前には政府庁舎そばの幹線道路を占拠した若者らと警察が衝突。警官隊が催涙スプレーや警棒を使って強制排除を試みた。若者と警官の双方にけが人が出た。だが林鄭氏は午前の返還22周年記念式典で「香港が新たなスタートを切れるよう努力する」と、続投する意向を強調、デモに対し譲歩を検討する様子を見せなかった。
その後、一部の若者らが過激な行動に出て、数百人が立法会の建物北側にある出入り口をこじ開け、次々と立法会内部に入った。建物内では引き続きガラスを割ったり、防犯カメラを壊したり、壁に落書きしたりした。警官隊は若者らとの衝突を避けるため、現場から退いたもようだ。一部若者の過激化に対し、デモに参加した男性警備員(32)は「若者たちの気持ちも理解できなくもないが、荒っぽいやり方は好ましくない」と話していた。
共同通信によると、香港政府は同日、この日の抗議行動で計40人以上が負傷したと明らかにした。
出典:香港・毎日新聞(7/2)
2019年07月02日
ウオーターフロントのまちを楽しむ
手賀沼の蓮見舟を楽しんで老舗の割烹旅館(角松)のランチも良さそうです。
問合せ 電話04-7182-1335
7月は古代ハス(大賀ハス)の美しい利根町親水公園(無料・駐車場有)にも。
利根町は民俗学の祖・柳田国男の育った町であり、我孫子市にも近いのであっちこち訪ねてみるのも良さそう。
●ふるさとチョイスで乗馬チケットも!!アリ
https://www.furusato-tax.jp/product/detail/08564/4615931
●JR布佐駅から徒歩15分、1万5000人が往来する利根町第42回町民花火大会は花火は
1600発(約40分予定 ) 灯ろう流しのコラボレーションが川面を彩り幻想的だそう
2019年8月17日(土)18:00〜21:00
小雨決行(荒天時は8月18日(日)に順延)
駐車場
○300台無料17:30〜21:30、利根町役場など
問い合わせ
0297-68-2211 利根町観光協会 ※当日の問い合わせは0180-99-3590(自動音声案内)
●隠れ家的 ミミカフェ@利根町(日・月定休)
お蕎麦屋さんを5ヶ月かけてセルフリノベーションカフェ、ミミカフェをオープン。カフェでは自家製パンも販売。自身で手がけたジュエリーも好評。幼い時からの不思議体験を活かし、カフェの傍ら始めた占い&ヒーリングメソッドが口コミで遠方からも来られるほど大人気。
https://twitter.com/hashtag/%E3%83%9F%E3%83%9F%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7
●甘味・船橋屋(月定休)
https://loco.yahoo.co.jp/place/g-VXwo8340RmE/
******
一方、千葉県内人気花火ランキングで一位(全国花火大会カレンダー)は、手賀沼花火大会
2019年8月3日(土)19:00〜20:30
約1万3500発 80分
前年の人出は40万人で、水上花火や大迫力のウルトラジャンボスターマイン、子供たちに人気のキャラクターマインなど、魅力十分のプログラムが満載(会場により異なる)。JcomTVでも放送、夏の楽しい一夜を楽しもう。
のんびり走るコースは家族でのサイクリング向け。沼畔の各地に駐車場が数多くあり、一般道部分は、歩道走行が可能です。
逆周り(反時計)の紹介もありました。朝に一周の手賀沼は非常に快適でした。
問合せ 電話04-7182-1335
7月は古代ハス(大賀ハス)の美しい利根町親水公園(無料・駐車場有)にも。
利根町は民俗学の祖・柳田国男の育った町であり、我孫子市にも近いのであっちこち訪ねてみるのも良さそう。
●ふるさとチョイスで乗馬チケットも!!アリ
https://www.furusato-tax.jp/product/detail/08564/4615931
●JR布佐駅から徒歩15分、1万5000人が往来する利根町第42回町民花火大会は花火は
1600発(約40分予定 ) 灯ろう流しのコラボレーションが川面を彩り幻想的だそう
2019年8月17日(土)18:00〜21:00
小雨決行(荒天時は8月18日(日)に順延)
駐車場
○300台無料17:30〜21:30、利根町役場など
問い合わせ
0297-68-2211 利根町観光協会 ※当日の問い合わせは0180-99-3590(自動音声案内)
●隠れ家的 ミミカフェ@利根町(日・月定休)
お蕎麦屋さんを5ヶ月かけてセルフリノベーションカフェ、ミミカフェをオープン。カフェでは自家製パンも販売。自身で手がけたジュエリーも好評。幼い時からの不思議体験を活かし、カフェの傍ら始めた占い&ヒーリングメソッドが口コミで遠方からも来られるほど大人気。
https://twitter.com/hashtag/%E3%83%9F%E3%83%9F%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7
●甘味・船橋屋(月定休)
https://loco.yahoo.co.jp/place/g-VXwo8340RmE/
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一方、千葉県内人気花火ランキングで一位(全国花火大会カレンダー)は、手賀沼花火大会
2019年8月3日(土)19:00〜20:30
約1万3500発 80分
前年の人出は40万人で、水上花火や大迫力のウルトラジャンボスターマイン、子供たちに人気のキャラクターマインなど、魅力十分のプログラムが満載(会場により異なる)。JcomTVでも放送、夏の楽しい一夜を楽しもう。
のんびり走るコースは家族でのサイクリング向け。沼畔の各地に駐車場が数多くあり、一般道部分は、歩道走行が可能です。
逆周り(反時計)の紹介もありました。朝に一周の手賀沼は非常に快適でした。
2019年07月01日
ついに食べました!米舞亭日替わりランチ
20食限定なため、なかなか御口に入らないメニューですが、雨の日の12時10分前についにありつきました。
黒酢あんかけ唐揚げが3つと野菜たっぷりサラダ、味噌汁付きで500円はお得感の美味しさ、おススメです。
シェフの岩井さんについての記事が新聞に掲載された(よくメディアに紹介されレイル方)とのことで、テーブルに置いてありましたから、なるほどなるほどと読みました。
ここのチャーハンもお得感があるほどにタップリ豚肉が入っていて、お腹いっぱい栄養たっぷりです。
もし、初めてきて一回目で日替わりランチにありつけた方がいたら、相当ラッキーです。私は一年たって、やっと!?食べられました。そして、満足!!! 海津にいなもこれで自信をもっておススメ出来ます。お店の方によると通常12時15分には日替わりはほぼ完売だそうです。
黒酢あんかけ唐揚げが3つと野菜たっぷりサラダ、味噌汁付きで500円はお得感の美味しさ、おススメです。
シェフの岩井さんについての記事が新聞に掲載された(よくメディアに紹介されレイル方)とのことで、テーブルに置いてありましたから、なるほどなるほどと読みました。
ここのチャーハンもお得感があるほどにタップリ豚肉が入っていて、お腹いっぱい栄養たっぷりです。
もし、初めてきて一回目で日替わりランチにありつけた方がいたら、相当ラッキーです。私は一年たって、やっと!?食べられました。そして、満足!!! 海津にいなもこれで自信をもっておススメ出来ます。お店の方によると通常12時15分には日替わりはほぼ完売だそうです。