横浜国立大学の大矢勝教授は、学術的研究として過去に行われてきた膨大な「経皮毒性」に関するデータや考察が完全に無視され,造語として登場して一部の連鎖販売の勧誘手段の中での殺し文句として独り歩きしてきたのが「経皮毒」であるという。
柔軟仕上げ剤の臭いに関する相談急増 国民生活センター(産経新聞 2013年9月19日)では、次のような実情をとらえていた。
衣服を柔らかくすることをうたった柔軟仕上げ剤の臭いに関する、全国の消費生活センターへの相談が昨年度65件に上り、今年度も増加傾向にあることが19日、国民生活センターが明らかにした。同センターによると、平成21年ごろから、「柔軟仕上げ剤を使ったら、せきが止まらなくなった」「隣人の洗濯物の臭いがきつくて頭痛がする」といった相談が増加。21年度に9件だった相談件数は、昨年度は65件に達し、統計が残っている15年以降最多となった。うち体に何らかの症状が出たという相談は41件。今年度は8月31日までに38件の相談が寄せられ、前年同期比5件増という。
それでは、どんなものから肌に化学物質が付着していくのかというと、
シャンプーやリンス:各社が競い、いろいろ化学物質が入っていく、合成界面活性剤が溢れ、私たちの皮膚は知らず知らずのうちにバリア機能が破壊されています。目には見えないシャンプーに入っているケミカル物質。「強力な洗浄力をもつアニオン系界面活性剤は良く落ちるものの、皮膚の皮脂も強力に落としてしまう。その結果として皮膚を乾燥させ、結果としてフケを増殖させる」と言うものです。毎日のシャンプーしても、その際に十分す過ぎる洗い流しをしないと清潔よりも肌本来のもつバリアーを壊している場合もある。シャンプーや 石けんなどのすすぎ残し、リンスの過度の使用による刺激性皮膚炎や手湿疹等もあるが、経皮毒の概念を用いる必要のないものも含まれる。
健康な皮膚には本来入ってこれないような物質が、バリア機能を失った皮膚から身体の中に入り込み、血液に乗って全身を巡ります。
洗濯洗剤や柔軟剤:除菌やら香りやら競争は激しい
紙おむつや生理用ナプキン:薄くて長持ちを競うが、肌に触れる部分は湿気やすい。
高分子ポリマー http://goo.gl/jypCC に書かれているように、高分子ポリマーの分子量は1万以上なので、皮膚を透過する分子量は概ね600以下であり、粘膜から吸収出来る分子量も概ね1200前後だそうなので、それよりもずっと分子量が大きい高分子ポリマーが吸収されないはず。しかし、最近は若い女性の布ナプキンや本麻Tバックにする女性もいる。自然派ショップにはそうした下着が店頭に並ぶようになってきました。使用した女性の共通している意見は、経血が減ったとか、生理期間が短縮したとか、生理痛が軽減したとかの話しが広がって、愛用者が増えています。なぜなら、妊婦さんの羊水が色つき香り付きだったとか、知人の産婦人科医へ実際に聞いてみたところ、「色はほぼ透明だったが芳香はした」という話まで流布するからだ。自分が出産の時に羊水が薄緑色だったというママさんもいたそうで、子供は生まれて直ぐにアトピー性皮膚炎だったという。あながち噂で片付けられない様相を呈している。吸収材の高分子吸収材はポリマーと呼ばれ、皮膚や粘膜への刺激が懸念され、動物実験で軟便・体重減少、代謝異常を起こした経過も問題視されるというのですが、日本衛生材料工業連合会では試験により安全性が確認されていると力説する。ケミカル物質が肌に付着する影響についての研究は早急には進まず、そうした情報に敏感な女性が自衛をするか、否かの程度が現状だ。
むしろ、日本の紙オムツは厚生労働省の基準で「塩素系漂白剤」で漂白されているなどとも言われるが、日本衛生材料工業連合会では吸収材の一部として使用されるパルプの製造段階では漂白剤を使用しているが、何度も水洗いされているため漂白剤は検出なし。しかも紙おむつの原料に使用されるパルプは、そのほとんどが米国およびカナダから輸入で、これらの国々では1998年までに紙おむつ用途のみに限らず全てのパルプの漂白方法は、従来の塩素ガスを使用する方法から無塩素漂白法(ECF)に移行を完了している。EFC法は塩素ガスの代わりに二酸化塩素を用いるため、漂白時の不要な副産物であるダイオキシン、フランやその他の有機塩素系化合物などの発生を大幅に削減。
無塩素漂白については:
http://www.axuas.jp/paper/muenso.htm
また、吸収材パルプは皮膚に直接触れない構造となっているので、漂白剤による皮膚の安全性は問題ない、としている。
紙おむつメーカーのCMでは、通気性があるから長時間着けてもお尻サラサラと言っているが、布オムツは湿った感を赤ちゃんが感じて不快を訴える、だから取り替える〜オムツが取れるのが早い⇒早くオムツから解放されるので結果的には楽できる、紙おむつ購入費が減ることは、紙オムツメーカーは布オムツを推奨するわけもないが、ポリマーはおしっこで固まるのでもちろん漏れにくい。水分を吸収するとゼリー状に固まって全く通気がないとは思い寄らない。オシッコが漏れないし「おむつの節約」、「ウンチしてないし、まあいっか」と、紙オムツが重くぶら下がる状態まで交換しない。おむつ交換は気持ち悪いことを親に伝え、それを解消してくれる人に信頼感をもつコミュニケーションの時間も省力化される。
最近、小学生の夜の紙おむつがなかなか取れないという事態が増えているのですが、こんなことは表には出てこない、面白おかしい話で済んでしまうが、実は深刻な問題が隠れているということだ。漏れない便利な紙おむつを当たり前に使うことで「漏れたら面倒」というママの気持ちを助長させ、自立、自主性を阻んでしまう可能性が秘められていると気づかない。漏れない紙オムツによって「濡れた感覚がない」だけでなく「親が子に教える排泄のコミュニケーション」を遅らせる懸念も考えられる。今のところ、判断はやはり女性の感覚に任されるというような状況だ。というわけで、女性政治家がいるかいないか、行政に働きかけるのは、この分野は女性でしょう。
つまり、今の紙オムツは赤ちゃんの肌への影響はなく、むしろ紙オムツの節約で交換回数が減らしているとスキンシップが減る、語りかけが減ることへの警鐘である。産休が取りやすい環境になり、職場復帰するまでの間にあえて手間をかけて育児をやってみようというなら、最近はレンタル布オムツも試されるようになってきた。赤ちゃんの紙オムツのポリマーが水分を吸い取って肌にさらっとしたままでいるとオシッコで濡れる感覚がつかみにくいので、親に不快感を訴えることが減る。つまり紙オムツはこまめに取り替えてあげるならスキンシップは同じに保たれるが、尿意と不快感のメカニズムを親が察知して幼児が訴えることを親が対処してあげる信頼感を持てるかどうかと言えば、その点は昔ながらの布オムツに軍配が上がるようだ。では、布オムツと紙オムツの究極の違が何かといえば、紙オムツを大量に出すことでパルプと水分を含んだポリマーの混入製品を大量に焼却するか、水を使って洗って再利用するかの違い=環境負荷の違いではないか。焼却炉にとって、水分を含んだポリマー製品ほど厄介なものはない。焼却によって心配されるダイオキシンの対策はバグフィルターを付けることが義務化されている現在、かつてのような大問題をおこすことがなくなり、むしろ伝統的な野焼きなどが
つづき