2019年05月26日

日本の国鳥は

千円札(裏面。1984年発行)に描かれて有名なのでタンチョウヅル、ラテン語の学名は「Grus japonensis」、英語名が「Japanese crane」、いずれも「日本鶴」の意。因みに、釧路市在住の写真家の作品をもとに山階(やましな)鳥類研究所のアドバイスを得てデザインした求愛のポーズだそうで、お札の左がオス、右がメスです。国鳥だと思いがちですが、キジが本来の国鳥です。

タンチョウヅルは特別天然記念物に指定、日本では1924年に釧路湿原で再発見されるまでは絶滅したと考えられていた時期もありました]。1964年(昭和39年)に北海道の道鳥に指定、北海道では地方自治体や自然保護団体による土地の買い上げ(ナショナルトラスト運動)や、冬季に穀物を給餌しています。初期にもセリの移植、ドジョウの放流やソバの散布、1940年には餌を奪う他の鳥類の駆除などの保護対策が行われ、冬季の食糧不足から生息数はほとんど効果が見られないままでした。その後、1952年に大雪に伴い人里に近づいた個体に対し、阿寒村や鶴居村で餌付けに成功。1960年代までは増加傾向にあったが、1960年代前半以降は主に電線との衝突による事故死(1964・1965・1972・1973年は生息数の約10 %が事故死し、以降は年あたり約10羽が事故死)により生息数がまたも減少した。幸い1970年代後半から再び生息数が増加、生息数が増加する一方で人間への依存度が高くなり、生息数増加に伴う繁殖地の不足が問題となっています。

北海道庁では1889年に狩猟が禁止され、1890年に千歳市周辺が禁猟区に指定、1892年に日本国内でのツル類の狩猟が禁止されました。1925年には再発見された地域が禁猟区に指定。1935年に繁殖地も含めて国の天然記念物、1921年に越冬地(本種が飛来することはまれ)の出水ツル渡来地が「鹿児島県のツルおよびその渡来地」として国の特別天然記念物に指定されている。1993年に種の保存法施行に伴い国内希少野生動植物種に指定。2010年の繁殖ペア数は345ペアが確認されている。生息数が順調に増加していることを受け、2016年7月、給餌などの保護増殖事業を行っている環境省が、これらの事業を将来的に終了する方針を示している。

なお、キジを 国鳥として選定したのは1947年(昭和22年)で、日本鳥学会によって選ばれ、その理由には、「メスは母性愛が強く、ヒナを連れて歩く様子が家族の和を象徴している」、「狩猟対象として最適であり、肉が美味」などがある。国鳥が狩猟対象となっているのは珍しいそうですが、日本古来の鶏肉料理として焼いたり煮たりする料理の食材とされており、四条流包丁書には「鳥といえば雉のこと也」と記されている。少なくとも平安時代頃から食されており、雉鍋、すき焼き、釜飯、雉そば、雉飯などが伝統的な調理法が残っているとのことです。

また、「頭隠して尻隠さず」ということわざは、草むらに隠れたつもりになったキジの様子に由来します。桃太郎の話でも果敢に情報収集に活躍したようすが伝えられた一途な様が、キジを防衛省情報本部のエンブレムの意匠としたとされている。旧1万円札(D号券。昭和59年〜平成19年発行)の裏面はキジが描かれていました。
posted by Nina at 12:33| 千葉 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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