2019年05月14日

焼却炉の大敵、紙オムツ

環境省は今年度より、自治体に対し、使用済み紙おむつのリサイクルを促すガイドラインを策定する方針だ。これまで紙おむつの環境配慮やリサイクルはほとんど行われてこなかった。紙おむつには、石油起源の材料で作られているフィルム・不織布・高吸水性ポリマー(Super Absorb- ent Polymer、以下SAP)等が使用されていて、多 量の水を吸収してゲル化し、そ の吸収した水を保持する機能を 有した高分子材料である。

使⽤済み紙おむつは、焼却炉の⼤敵。⽔分を⼤量に含んでいるので最初は燃えにくく、助燃材を投入して燃やすことが必要となる。ところが炉内の温度低下を防ぐために補助燃料を使用すれば、焼却炉を傷める要因となる。ポリマーには⽯油化学物質を含んでおり、 ⼀旦燃えだすと⾼温になり、炉を傷めてしまうことがある。紙おむつの排出量が増加した場合、それでも助燃材による焼却コストの増加が懸念され、炉の寿命をはやめる。

リサイクルへの取り組みは、一部の企業を除いて 実施されていないかった。そこで、北九州市立大学の松本亨教授は、日本LCA学会誌に紙おむつの「水溶化処理」の方法を発表、焼却するより水溶処理は40%のCO2削減効果がありと説いている。福岡女子大の吉村利夫教授は、平成29年度福岡県リサイクル総合研究事業化センター研究会(分担)「紙おむつの再生吸水ポリマーを利用した吸水性土のうの開発」 などを発表している。

紙オムツのリサイクルのシステムは、ビニール袋に入れられて回収されるので、分離槽に入れ、水と薬品を使って、おむつを袋ごと破袋(すべてが細かくなっている状態)。分離槽に残ったビニール袋は、その後、脱水し、圧縮梱包機にかけて、RPF(固形燃料)に生まれ変わる。ポリマー(吸収材)に含まれたし尿は薬品を投入し、浸透圧を利用し、除く。残ったパルプは脱水して、洗浄、再生紙になる。

なお、保冷剤も高吸水性ポリマーが使用されているケースが多い。このような保冷剤は「流しやトイレなどの排水口に流さない」ことです。トイレや排水口に保冷剤の中身を流してしまうと保冷剤の成分が水を吸収して固まってしまう事もあるので、管の詰まりの原因になってしまいます。特に集合住宅の場合は、修復に大掛かりな工事が必要になってしまうことがありますので、絶対にトイレや流しなどの排水口に流さないで、ゴミと一緒に捨てるのが正解です。保冷剤やアイスノン等を途上国で寄付・再利用に回す活動:ワールドギフト(国際社会支援推進会)もあるので、自治体もこれに取り組んではどうだろうか。



経済産業省
www.meti.go.jp/policy/recycle/main/.../fukuokao.pdf
posted by Nina at 01:14| 千葉 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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