2019年03月18日

貧困日本

「万引き家族」は国内外の主要映画賞を総なめした感の映画で、モノが豊かになった現代社会の恥部をさらけだした作品だ。カンヌ映画賞受賞との発表がされたので、すぐに見に行ったが、確かに是枝監督が現代の日本の縮図を臆することなく映像に描き出されて、正直絶句した。 
それでもどこかほのぼのとしたシーンを交えて家族を描こうとしたのだと、樹木希林の最晩年の出演作ともなって、後になればなるほど、各映像シーンを映した意味がしっかりと残像に残っている。不思議に軽くない内容を日常生活を捉えて、単調にせず見せる国際賞を取った日本の貧困ドラマだ。

あの映画を見た時に、このストーリーからしてヌードシーンが出てくるとは考えもしなかったのに、それも大写しの女優の裸体が、女性の私の目から見ても、やけに美しくて、それまでチョイ役にしか見えなかったのに、その大胆にも艶やかな身体が印象に残り、この女優はただ者じゃないなと思っていたら、ほどなく朝ドラのヒロインに抜擢され、しかも安藤加津・奥田英二のひとり娘で、その年の主演女優賞も得てしまって、するとママになったとの発表があり・・・。その後は、朝ドラ『まんぷく』のヒロインにもなるので、なるほどでした。

『万引き家族』の映画で、幼児虐待を素知らぬ顔をする家族の姿までも描き出し、さんざんな日本の断面ばかりだと、映画を見て疲れた(爽快感ではなかったという意味)気分で、お金を払ってこういうのを見て、海外の人がどう思うだろうとさえ思えたのに、逆に言うと先進国と言われるどこでも、似たようなネグレクト、子どもへの虐待や配偶者へのDVが多発しているからなのかもしれない、と考えるのですが、その予想が外れていることを願います。

樹木希林さんの顔、目の表現が蘇ってくる不思議な映画体験だったと、今さらに思えたのも付け加えておきたい。

是枝監督はこの映画の脚本も手掛けていた、ところどころ、樹木希林は監督に納得できない部分を指摘して、その演出法を議論したともいう。誠実にリアル社会を画像にして、人としてのやり取りを描いて、不出来な社会であることをしっかり捉えて、訴える力のある脚本家でもあるのだなぁと思えたきたところで、この作品のテーマ、問題作でありながら商業映画としても成功させた映画にした、しかも国際賞も狙った
のだとしたら是枝監督は凄い人ですね。


3月の我孫子市議会で、男性が配偶者から虐待を受けて、相談にきているケースも
あるのだと議会質疑で明らかにされました。野田市で児童への虐待で死亡したケースが連日報道されている折であり、野田市と我孫子は、近接の柏児童相談所がカバーしている地区なので、根絶できない児童虐待となっているが、なんとか手立てを講じて
減っていくことを目指すしかないという状況だと報告だった。
里親になって子供を受け入れてくれる家庭が増えるといいのだがとの話も提案としてあった。
少子化、年収の上がらない男性たち、シングルで働く女性たちも増えている、
高齢者がもんじゅの知恵を振り絞る場面もあるだろう
樹木希林さん(享年75歳)の夫・内田裕也さんが昨日没されたのを悼みつつ、
様々に困難を乗り越えて良き家族を作る歩みをしなくてはならないと思う。


posted by Nina at 23:23| 千葉 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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