2018年12月14日

立て続いた、スポーツ界のパワハラ問題

日本のレスリングの歴史は男子は日本がオリンピックに復帰したヘルシンキ大会以降ボイコットしたモスクワ大会をのぞき、それぞれ全ての大会でメダルを獲得している。リオまでで日本の金32、銀20、銅17の計69個のメダルを獲得。64年東京五輪で金メダル最多の5個を獲得。ロンドン大会では日本の金7個のうちレスリング種目が4個を占めた、今やレスリングは日本のメジャースポーツになっていた。

2013年に、東京五輪招致の親善大使を務めた吉田沙保里は「招致できたら、止められても出ます」と公約を掲げ、積極的に活動していた。
招致の「顔」となった吉田はレスリングが五輪種目から落とされるかと、他の7競技と1枠を争い協議がされることになると
、「自分としては世界選手権やリオデジャネイロ五輪を目指してやるしかない」と気丈に話し、選手以外の役目をおおくなった。
幸い、2013年9月8日のIOC総会での評決で2020年夏季オリンピック、2024年夏季オリンピックへの残留が決定した。

女子レスリングはオリンピックに競技採用されたアテネ大会以降、ロンドンでは吉田沙保里、伊調馨がそろって3連覇、伊調はリオで4連覇するなど女子が活躍し、吉田、伊調とも国民栄誉賞を授与された。

吉田の父・田栄勝もは元レスリング選手、大学卒業後に三重県へ職員として就職する一方で、一志郡一志町(現・津市)に
構えた自宅に、『一志ジュニア』の看板を掲げたジュニア向けレスリング道場を開き、自身の3人の子息や
土性沙羅など多くの子供たちを指導した。2014年3月11日にクモ膜下で死去。
二人の兄と共に父に教えられ育てられた吉田は、
2004年、アテネ五輪で女子レスリングも競技種目となり優勝。
2008年、北京五輪レスリング女子55キロ級で連覇を果たし、栄和人コーチ(下)に肩車され
2012年のロンドンオリンピックでは女子代表チームコーチを務めた父親を肩車。
世界大会16連覇、個人戦206連勝を記録したが、リオ五輪の日本選手団主将を務めた。
2016リオ五輪までに、吉田は実践試合に臨むことがないままだったが、吉田を研究しつくしたヘレンに追われ、優勝を逃し銀メダルとなる。


一方の伊調馨は全国女子中学選手権3連覇を達成した“スーパー中学生”だったのを、栄が八戸の実家へ出向いてスカウトした、それが師弟関係のスタートだ。
中京女子大学附属高校(現・至学館大学附属高校)に入学、栄のもとで練習に励んだ伊調は才能をさらに伸ばし、高校2年生になったばかりの2001年4月、世界選手権2連覇中の山本聖子を破り、クイーンズカップ優勝を飾った。

伊調馨と2学年上の吉田沙保里が同じ階級でつぶし合うことを避け、かつ、女子レスリングの採用が決まったアテネオリンピックに両者を出場させるため、身長が高く、手足も長い伊調の階級アップを決断したのも栄である。伊調は栄の指示に従い63キロ級に変更すると、翌年のジャパンクイーンズカップで優勝を果たす。そこから伊調馨の快進撃が始まった。

2003年、ニューヨークで開催された世界選手権で連覇すると、2004年アテネオリンピックで金メダルを獲得。惜しくも銀メダルに終わった姉・千春とともに「北京でリベンジ! ふたりいっしょに金メダル!」の大目標を掲げ、二人三脚で夢に向かった。2008年の北京オリンピックもアテネと同じく、妹・馨は金メダル、姉・千春は銀メダル。

それでも、姉・千春が「妹といっしょに輝かしいレスリングの道を歩んでこれたことを、私は誇りに思います。勝負が終わった後はメダルに色がついてしまいますが、私は自分のレスリング人生が最高だったと思っているので、このメダルは金色に輝いて見えます」と言えば、馨は「千春が笑顔で北京オリンピックの銀メダルをみんなに見せている姿を見て、よかったなと思いました。公約した『ふたりで金メダル』は果たせず悔しかったですけど、やっと終わったという感じでした」と語った。北京オリンピック後、東京で開催された世界選手権を欠場した伊調姉妹はカナダへ留学。英語を学ぶ一方で、週2〜3回カルガリー大学の練習に参加した。

リオでも、伊調は劇的な勝利をあげ、4連覇の未曽有の偉業を達成、世界中を感動させた。だが、そうした伊調の「レスリング道追求」、人類の金字塔ともいえる大活躍の裏で、北京オリンピック後から8年にわたり伊調を指導してきた田南部コーチが栄強化本部長(ロンドンオリンピックまでは女子強化委員長)からパワハラを受けていたとの告発がなされた。

告発文の要旨は「栄和人氏による圧力により、伊調馨選手は男子代表合宿への参加を止められ、練習拠点である警視庁レスリングクラブへの出入りを禁止された。そのため、伊調選手は練習ができない。田南部力コーチは『伊調をコーチするな』と栄氏から言われ、従わなかったために代表コーチ、協会理事、警視庁レスリングクラブコーチを外された。それらは公益財団法人日本レスリング協会の福田富昭会長、高田祐司専務理事も了承している」との告発だった。リオ五輪の際に、ほかの選手がビジネスクラスを使ったのに、伊調選手がエコノミークラスだったことについても、「本人がそれでいいと言った」と弁解していたが・・。
2018年.日本レスリング協会の栄和人選手強化本部長からパワーハラスメントを受けたとする告発状が内閣府に出された問題で、同協会は4月6日、調査を委託した第三者委員が、栄氏の言動の一部をパワハラと認める報告書をまとめたことを公表。同日、報告書の内容は東京都内で開かれた緊急理事会でも示された。栄氏からは同日、選手強化本部長の辞表が提出され、理事会は受理した。栄氏は今後、代表選手の指導に関わらない。

伊調は女子レスリング個人で世界大会16連覇、オリンピック五連覇を目指す。
つづき
posted by Nina at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

GAFAの本質を分析

この10年で破壊的な急成長で世界を変えてきたGAFAすなわちGoogle、 Apple、 Facebook、 Amazonについて分析した、スコット・ギャロウェイ/訳 渡会圭子「四騎士が創り変えた世界」(2018)が刊行された。 この本は、2016年の状態で記述されていたので、 2年後の現在では、EUのGAFA に対する規制と課税、情報利用に関して社会が厳しくなって、これまでのような野放図な成長来にくくなっている。本の構成は前半でGAFAをそれぞれ分析し、後半ではこれらの企業が成長と利益のために、人間の最も基本的な本能をどのように利用しているのかを解説しているので、参考になります。

彼らGAFAがいかに破壊的で非道徳的な行動をとっているか暴露している本
この10年で破壊的な急成長で世界を変えてきたGAFA。“成功するビジネスはどれも、体の3 つの部位のどれかに訴えかけるものだ。その 3 つとは脳、心、生殖であると狙いをつけて、彼らがいかに破壊的で非道徳的な行動をとっているか暴露している本でもあります。否応なしに私たちはGAFAに依存した生活をしています。その本質を理解しておく事は必須です。

Googleについて:
グーグルはインターネットの重要な土地を領主のように支配している。ニューヨーク・タイムズ社はその土地の小作人だった”、“グーグルの社員たちは、自分が誰よりも賢いと思っている。そして本当に誰よりも賢いのだ”。“グーグルが現代の神と呼ばれる理由の1つは、グーグルが私たちの心の奥底にある秘密を知っているからだ。グーグルは透視能力を持ち、私たちの思考と意図の記録をつける。質問することによって、私たちはグーグルに、司祭やラビ、母親、親友、医師にさえ話さないことを告白する”。私たちは秘密の思いを質問として伝え、人知を超えた能力をグーグルに与えている”、“ニューヨーク・タイムズは近代ビジネス史上、最大級の間違いを犯したのだ。

Amazonについて:
“アマゾンが訴えかけるのは、より多くのものをできるだけ楽に集めようとする我々の狩猟採集本能だ”、“このアマゾンの最新の作戦でリスクを被るのは誰か、レジ係として雇われている340万人のアメリカ人だ。これはアメリカの小学校と中学校の教師の数とほぼ同じである”、“歴史的には大胆さが報われている。おとなしいことには代償がともなう”、“世間がまだアマゾンを小売企業と思っているのを尻目に、同社はいつのまにかクラウド企業となっていたのだ。しかも世界最大のIT企業である”、“ブランド時代はピークを過ぎた。ブランドを殺すものには名前がある。それはアレクサだ”、“ ポルシェからプラダまで、そのすべてに共通する5つの性質があると断言できる。それはアイコン的な創業者、職人気質、垂直統合、世界展開、高価格である”

Facebookについて:
“消費者の購買欲を高めるという面から見ると、フェイスブックが特に大きな影響を及ぼしているのは、マーケティングの 漏斗 のいちばん上にある「 認知」の段階だ。つまりフェイスブックはアマゾンより漏斗の上部にある。フェイスブックは?何?を提案し、グーグルは?方法?を提示し、アマゾンは?いつ?それが手に入るかを教えてくれる”、“規模とターゲティング能力を併せ持っているメディア企業は、フェイスブックだけだ。フェイスブックは影響力でも情報収集でも秀でている”、“第二次世界大戦はイギリス人の頭脳、アメリカ人の腕力、そしてロシア人の血による勝利であると、チャーチルは言った。顧客であるあなたが、そのどれにあたるのかといえば、血である”、“フェイスブックの唯一のミッションは金儲けである。進歩的という毛布をかぶることができる。強欲、保守的、税金逃れ、雇用破壊といった、弱肉強食と感じるような行動を 隠蔽 できるのだ。”

Appleについて:
“アップル成功の陰のヒーローは、ナップスターの創業者ショーン・ファニングである。彼の会社の脅威により、音楽業界はアップルの手に落ちた。音楽業界はバンパイアが血液袋に引き寄せられるがごとく、アップルと手を組もうとした”、ジョブスについて“彼はアップルによいことをたくさんもたらしはしたが、同時に会社の中の破壊勢力でもあった。従業員を罵倒する。博愛精神や団結心はゼロ。気まぐれと誇大妄想癖のおかげで、アップルは常に無秩序すれすれだった”、“アップルの成功の決め手となったのは、 iPhone ではなくアップルストアなのだ。富裕層が集う 18 カ国の街に出店した 492 の店舗には、毎日 100 万人の崇拝者がやってくる”、“テクノロジー企業から高級ブランドへ転換するというジョブズの決定は、ビジネス史上、とりわけ重要な──そして価値を創造した──見識だった”、“消滅しかかっているのは店舗ではなく中産階級であり、彼らに商品を売っていた店舗である。中産階級の世帯が集まる地域、あるいはそこをターゲットにしていた店は苦闘している。それに比べ、富裕層が集まる地域の店は好調である”。




出典:俯瞰MAIL84号
posted by Nina at 00:00| 千葉 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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