最新の正しい食事習慣を取り入れましょう。
「現代人の生活スタイルを考えると、昼をいちばん多くとる、3:5:2の食事配分がよいのではないでしょうか」
●朝:昼:夜の食事配分は3:5:2
「朝は王様のように、昼は貴族のように、夜は貧者のように食べなさい」ということわざが西洋にあります。
一日の始まりの朝食で多くの栄養をとり、あとは寝るだけの夕食は最小限にすますことが自然の理にかなった食べ方です。
●まずは野菜やキノコから食べる。肉や魚から食べてもOK
空腹時にまず口にするべきは、繊維質が豊富な野菜やキノコ! 消化吸収に時間がかかるので、血糖値の上昇が緩やかになり、太りにくくなります。 近年では、肉や魚などのタンパク質から食べても血糖値が上がりにくいことがわかりました。でも、米やパン、甘いものなどをいきなり口にすることは避けましょう。
●長生きのための大事な基本ルールである「腹七分目」。
「太らないために、常に腹七分目を心がけ、賢く自分の食をコントロールしましょう」
同じ量ならまとめて食べるより、少しずつ回数を多く食べる方が太りません。とことんおなかがすいてからものを食べると、血糖値が急上昇。それが、肥満の原因となります。おなかがすきすぎないうちに、こまめになにかを口にすることが肥満を防ぎます」一日3食より、5食や6食に分けるのがおすすめ。
●寝る4時間前までに夕食を終える
食べ物が体の中で完全に消化・吸収されるのにかかるのは4時間以上。従って、夕食は寝る4時間前までに終えるのが理想です。
「食べてすぐに寝ると消化不良をおこし、翌朝胃が重いなどの不快症状につながることも。また、寝て動かないことで消化されたブドウ糖が体内にためこまれ、肥満につながるリスクもあります」
糖質が高い米やパンなどの主食は、これから活動する朝や昼だけに。夜は主食をとらずおかず中心にする
あとは寝るのを待つだけの夕食には、できるだけ主食抜きでおかずをたっぷり食べる食生活が長生きにつながる体をつくります。
「おかずは、肉、魚、豆腐などのタンパク質と野菜を組み合わせて。ステーキを食べても太らないのでご安心を」
酢を使ったつくりおき。毎日100g食べることを推奨しています。キャベツを酢につけただけの『酢キャベツ』がとくにおすすめ。
ほかにも、ミニトマトを使った『酢トマト』や、旬のキノコを使った『酢キノコ』などでも同様の効果が得られます。食べ続けるというのは意外と大変ですから、冷蔵庫に数種類つくりおきして、その日の気分によって食べ分けたり、アレンジして、長く続けることをおすすめします」