病気やけがの治療のために、日本国内では毎日約3,000人もの患者が輸血を受けています。しかし、少子高齢化の影響などによって、将来、延べ献血者約85万人分の血液が不足するおそれがあります。20年前に600万人だった献血者数は、2015年度は488万人にまで減りました。さらに献血する若者の減少が深刻で20代の献血者数はこの20年で半分以下に、16〜19歳は3分の1に減りました。
輸血に必要な血液製剤は人工的に造れないうえ、長期間の保存もできないので、血液製剤を常に確保しておくには年間を通じた継続的な献血へのご協力が不可欠です。今は必要量を確保していますが、将来、血液が足りなくなる懸念があります。献血 は16歳から69歳までできます。
なお、献血の種類には、血液のすべての成分を献血する「全血献血」(200mLまたは400mL)と、「成分献血」という、抜き取った血から血小板などの重要成分のみを取り出し、赤血球は体内に戻す献血があります。「全血献血」とは異なり体がだるくならないうえ、最短で2週間後には次の献血が認められる。献血の際には、健康診断もしてもらえるので、自分の健康チェックにも役立ちます。
まず献血できる健康状態にあるか、チェック、問題ないと確認できれば、採血ベッドに横になり採血開始となります。採血時間は全血献血では10分〜15分、成分献血は採血量に応じて40分〜90分程度です。献血後は、少なくとも10分以上休息をとり、十分に水分を補給します。(トイレは、十分に休んでから)