日本の人口は、2008年の1.28億人をピークに減少しています。
社会全体の高齢化も進み、高齢者人口がピークになるのもこの頃で、ちょうど団塊ジュニア世代が高齢者となるのが2040年頃です。 高齢者人口がピークを迎える2040年頃には総人口は毎年100万人近く減少、1.11億人になることが予想されています。多くの市区町村の人口が2040年までに2割、3割減少することが予想されています。総務省のホームページでもみることができます。人口資料は、市区町村別の人口増減率の表のページ数9~11ですから、チェックしてみてください。
こうした人口構造の変化に対応した自治体行政のあり方が検討され始めているのですが、まさに未曽有の対応をせまられて、対応策は今後の課題です。
そうした中で、人口の増加が予想されているのは、川崎市、つくば市、港区、江東区など、ほんの一部の市区町村だけです。
人口が減少することで、出生率、労働力の低下、高齢者への対応ばかりが懸念されるが、そんな時思い出されるのが 「悲観主義は幼稚であり、楽観主義は大人のふるまいとも言える」と言ったのは、『幸福論』を書いたアランです。
『幸福論』で知られるアラン(本名はエミール・シャルチエ)は、パリの名門校などフランス各地の高校で、哲学の1教師として生涯を貫いた人物。高校教師でありながら社会的な事件に対して積極的に発言し、政治活動や講演活動にも参加しました。新聞への寄稿も精力的に行い、連載した文章は膨大な数に及びます。『幸福論』は、第1次世界大戦前後に執筆した文章のなかから、「幸福」をテーマとしたものを集めて編纂した書でした。93編のプロポ(断章)と呼ばれる、短くて独立したコラム的な形式で書かれているのが特徴です。形式の斬新さだけではなく、内容も難解で観念的な哲学書とは異なり、平易な言葉で書かれた思索の本となっています。日常生活の具体的な事柄を例に幸福になるための指針やヒントが語られていると、多くの読者に親しまれています。
女性のチカラが発揮されるよう、社会改革が進行中です。男は仕事、女は家庭という男女役割でがんじがらめであった時代を乗り越えると、出生率も多少とも上向く気がします。「楽観主義は意思による」「悲観主義は気分による」、と考えると、まだまだ考えると方策が出てきそうです。つづき