嘉納治五郎は神戸灘に生まれ、長じて東京帝大に入学し、一方で武道を究めようと師を求め、主だった武術を習得、日本柔道の始祖となります。大学卒業後は熊本五校の校長、そして東京高等師範学校では校長3期務めています。
松江のラフカディオ・ハーンをスカウトして五校の英語教師にしたということで、熊本とも縁があるわけです。ハーンは、嘉納治五郎を質問攻めにして、彼の編み出した武術のことも書いています。その英語でかかれた日本紹介の本を読んだのが、若き日のバーナード・リーチで、日本への憧れが強くなって来日、その後に、柳宗悦の叔父が我孫子に住んでいる嘉納治五郎だと知れば、北京から英国に帰るつもりが、柳の言葉に従って、我孫子に仮寓する事になります。ひょっとして、ハーンの書いた柔術家が、我孫子に別荘をもつ嘉納治五郎だと知って、帰国を思い留まって再来日することになったとも考えられます。
さて、5月19日(土)には、筑波大で嘉納治五郎の研究をされている真田久教授の講演があり、市民プラザにて聞くことが出来ます。
是非、いらしてみてください(参加費300円、文化を守る会会員は無料)。詳細は、チラシPDFをクリックして拡大してご覧ください。IMG_20180507_0001.pdf