冬季五輪カーリングで人気沸騰の北見市に関心をもったので、インターネットで調べてみた。人口は12万人弱で、我孫子市より人口がちょっと少ないが、議員定数は4名も多い28人だ。
それではと、スピードスケートの選手によって、金銀銅5つがもたらされた幕別町も、インターネット検索してみた。人口2.7万人の町で議員が20人、うち5人が女性町議だった。人口が6倍の我孫子市は女性議員は4名なのだから、そもそもこの街の女性たちは元気がいいようだ。
http://www.town.makubetsu.lg.jp/chosei/gikai/giinsyoukai/giinnmeibo.html
町議会とはいえ、議会中継の動画が記録され、今議会の町長からの報告では、まず降雪の被害が甚大であったことに対しての対処と、3:20〜 町民に誇りと感動を与えた五輪メダル5個の受賞祝いだった。100年記念ホールでパブリックヴューイングで町民が集まった事などが説明された。
因みに、財政破綻後、夕張市議会は2007年4月の市議選以降、議員定数を18人から9人に半減していた。人口激減でもまだ2万人であった当時で議員定数9名から現在は8300人となって、1名削減の定数8名を決め、実質的には2019年4月の選挙後に実施となる。なお、全国市の中で最も少ないのは、人口3600人の歌志内市8名。
夕張市の議員定数削減について、議員のブログに次のようなことが書かれていたので、紹介しておきたい。
**********************
まず、前提として、議員が減ることは市民には不利益しかないものです。
「減ること」自体にメリットは特にありません。
よく勘違いされることとして、「議員定数削減」は議員が身を切る改革ではなく
市民に身を切らせる性質の政策です。
【学校が減る→その分の予算が増える。議員が減る→その分の予算が増える。】
のように、減らした結果で、他に回す予算が増えるというものです。
これは「市民の声が減る」ということで、民主主義の根幹ともいえるデメリットがありながら、
その定数削減によって生み出される年間250万円程度の夕張市議会議員の報酬分をカットして、予算に回すとしても、見合う効果になるとは思えません。
議会は、市民からの多様な意見を反映させるべきものです。
定数削減で、必ずしも少数精鋭になるわけではないんです。
一定の票を確保している特定の団体や組織の票が強くなります。
一般市民の中で、少数の立ち位置に属している市民
特に、総数の少ない「若者」は大きな不利益を受けるでしょう。
人口が多くないまちでは、一定の団体からの票があれば当選が見込める「指定席」のようなものがあります。
その状況で定数を減らせば、組織の支援を受けず戦う理想や改革心を持つ人が減るだけです。
「人口減るから議員も減らす」論は、組織票が強まり、新しい人が出ない事になるということです。
********************
街の人々の声をつなぐ議員を減らさなくてはと発想する街と、全国的に人口減少に向かう中にあって、議員を減らす発想をしていない街との違いは、市民が民主主義への認識をどうもつかの反映であり、病院も図書館も閉鎖して、その後にも人口が半分以下に減ってしまった。議員を削るとは最後の最後、という意識なのではないか。女性が元気な街に議員を削って、街が活気づくなどとの発想は起きていないし、むしろ女性が多い議会であってこそ、多様な意見が反映されるということ、「そだねー」と理解している。