大リーグ・マリナーズに6季ぶりに復帰したイチロー外野手(44)が7日、入団会見を行った。スーツ姿で登場したイチローはジェリー・ディポトGMの紹介の後、「51」番のユニホームを手に写真撮影を行った。44歳以上でプレーした野手は代打や指名打者を除くと6人しかおらず、米史上でもいかにまれな存在かを報じた。
この後会見に入り「2012年7月にシアトルにさよならを告げて5年半過ぎたが、いずれまた(マリナーズの)ユニホームを着てプレーしたい気持ちは常にあった。」さらに「(メジャー移籍した)2001年当時は自分のことしか考えられなかった。今は、チームの力になれるなら何でもやりたい。今まで培ってきたもの全てをこのチームにささげたい。そういう覚悟です」と、決意を語った。
マ軍は正左翼手のギャメルの負傷が想定より重く、開幕戦出場が絶望的に。外野手の補強が必要となり、イチローの12年以来6年ぶりの古巣復帰が決定、この日契約合意した。大リーグ公式サイトは「レーザービーム」と称された右翼からの送球など、マ軍時代の名場面集を動画で紹介。ファンからの書き込みも殺到し「日本復帰と思っていたが良かった」「我らの殿堂選手が帰ってきた!」と喜びの声があふれた。
ディポトGMは「イチローが加わることで、我々の外野陣はより幅を広げ、身体能力の高い選手がそろうことになる。彼はベースボールの歴史上においても、本当に偉大な選手の一人だと思っている」とコメントを発表している。イチローは「またプレーする機会が与えられとてもハッピーです」と古巣への思いと、プレーできる喜びを口にした。