2018年01月07日

能力の差はせいぜい5倍。意識の差は100倍

世の中で熱意以上に大切な要素はないと思う。 そしてこれが重要視されるのは、おそらくこういう素質をもつ者が少ないからであろう。 どうすれば熱意がもてるのか。 それは唯一つ、『熱意の人になるには、熱意をこめた活動をせよ』というのがそれである <フランク・ベドガー>


『日本電産永守重信が社員に言い続けた 仕事の勝ち方』(田村賢司著)日経BP社

日本電産が、「2020年に残業ゼロ」を掲げ、働き方改革=生産性改革に取り組み始めて話題になった。2016年1月からスタートして残業をすでに半減し、目標実現に近づいているという。CEP/永守経営は、社員の士気の高さ、つまりやる気を何より重視する。 社内の熱気を高くしながら、徹底したコスト削減としたたかな戦略眼で市場に切り込む。1980年代から1990年代にかけては、ハードディスク用の精密モーター市場をそれで席巻し、2000年に入る頃からは、海外企業のM&Aで車載、家電・商業・産業用モーターへの事業ポートフォリオの拡大・転換を果たしてきた。

その守永が 「人の能力の差はせいぜい5倍まで。意識の差は100倍まで広がる」という。

まだ、日本電産が中堅企業だった頃のことだが、 永守が良く語るエピソードに、ラーメン店の従業員の話があった。東京に出張した際に、取引先から会社の近くに繁盛しているラーメン店があると紹介されて連れ立って出かけた。 見かけは何の変哲もない店だったが、中に入ろうとした瞬間、若い従業員が走ってきて、ドアを開け「いらっしゃいませ」と大きな声で出迎えたたという。 席について注文すると、従業員は人懐こく話しかけてきながら入り口にも目を配り、客が近づくと飛んでいってドアを開ける。そして、永守たちにも何くれとなく気を使い、明るい雰囲気をつくり出していた。ラーメン自体はとり立てて変わったものではなかったが、従業員の明るさと気配りですっかり気にいって店を後にしたという。このときに、つくづくと思ったのが前述の言葉だ。 人間の能力の差はせいぜい5倍まで。他店の5倍以上おいしいラーメンを作ることも、5分の1以下の時間で提供することもできない。しかし、従業員の意識次第で、店(会社)は全く変わる。 客の気持ちを100倍良くすることができると感じたというのである。

従業員・社員の意識が会社を変える。そして、そのもとは経営者の意識の高さが鍵になるのである。
いつの時代も、先を見た戦略と現実的な戦術、士気の高さに支えられた実行力を構築し、磨き続けた。 足元の働き方改革もまた同じである。「残業ゼロ」といった大胆な発言ばかりが注目されるが、その裏にはしつこいほどの成長策があり、社員の仕事の進め方への指導がある。

企業と社員が、どうやって勝ち抜いていくのかを徹底して考え、戦略を立て、戦術を作り、実行してきたのである。 《永守語録》より…

■物事の成否はまず、やる気で決まる。無気力でかつやる気のない社員を歓迎する会社はどこにも存在しないし、存在すれば、その会社は倒産するか、業績悪化するかのどちらかである。

■事にあたっては「必ずやるという信念」「出来るまでやるという執念」「必ずよい結果をもたらすという自信」が大事だ。

■物事が実現するか否かは、まずそれをやろうとする人が、できると信じることから始まる。自らできると信じたときにその仕事の半分は終了している。

■企業の命運を左右するものは人材であることは論を待たない。それには、高い能力の持ち主の人間集団であることも大切だが、いかなる風雪にも耐え得る強い心の持ち主が何人いるかが、もっとも重要だ。

■仕事というものは、本来決して楽しいものではない。もし、楽しいものならば遊園地とか映画館などと同様に、私は毎朝会社の玄関で社員一人ひとりから入場料を徴取する。それをやらないということは、働く、仕事をするということが、いかに苦しいことがを知っているからである。

■ネアカ、生き生き、へこたれず

(以上、同書より)





posted by Nina at 00:00| 千葉 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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