2017年12月08日

素敵な街に芸術家が移住した歴史あり、スケーエン芸術家村

デンマークの発端、小さな漁師町のスケーエン(Skagen)はバルト海と北海に挟まれて首都コペンハーゲンよりも海で渡ってスウェーデンやノルウェーの方が近い場所にある。長らく湊もなく鉄道も届かず、デンマーク人にとっても遠い異郷の土地でした。バルビゾンで芸術家たちの集住がおきると、デンマークでも19世紀頃から自然の美しさを描こうと若い芸術家たちが移住してきて芸術活動の拠点となっていたのがこの村でした。後にスケ―エン派と呼ばれる画家たちはデンマークの近代芸術を担う芸術共同体を形成するようになったのです。

これらスケーエンを描いた芸術作品を保存する為の美術館が、スケーエンに設立されています。今春、スケーエン美術館の所蔵品からスケーエン派の中心人物とされるミカエルとアンナのアンカー夫妻、ペーダー・セヴェリン・クロヤーらの絵画を中心に59点が日本で公開されました。日本でのスケーエンの絵画は初公開であり、デンマーク国外で展示されたのは2回目。これらの作品には繊細な白い絵の具が多用されていて損傷を受けやすいため、これが最後の国外展示と言われるものだったのでした。国交樹立150周年の記念もあって、開催の展覧会でもあり、皇太子・雅子様もご夫妻も訪れていたのことが、下記の動画の3:24〜で触れられています。



どこまでも広がる美しい水辺と空をスケーエンの芸術家たちが愛したであろうことが、美しい絵にみなぎっています。そして地元の働く人たちの生活が描かれたものや、彼らの家庭の風景を描いたものが特徴です。リゾート地ではなく、そこにあるのは「生活」であり、自然の厳しさであり、寒村ならではの不便さもありましたが、人々の力強さと土地への愛着と根本的な朗らかさ、逞しさが見えるようです。食べ物、飲み物の器も、その土地それぞれの風土に根付いた特徴があり、芸術作品にもその土地の空気や光、土地柄が現れるもの日常生活と芸術が密接な関係が生まれるでしょう。特に漁夫たちを描いた作品は、生活というリアリティと共に、美しくも厳しい自然の中で生きている人たちの生き生きとした力強さも伝わってきます。
スケ―エン.JPG
我孫子の百年前を振り返ってみると、土地の人々の生活の様子を観察していた白樺派や草土舎の画家らの時代がありました。どこの国の芸術家の活動も景観との関係は大きいと気づかされました。コンビにとファーストフード店の旗が旗めく沿道を良く見かけますが、世界的にも評価される活動があった街・我孫子を大切に考えて、アピールしていかなくてはならないです。



posted by Nina at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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