麻生太郎副総理兼財務相は26日、東京都内で講演し、自民党の衆院選勝利について「明らかに北朝鮮のおかげもありましょうし、いろんな方々がいろんな意識をお持ちになられた」と述べた。
情勢が緊迫する北朝鮮問題を争点に掲げ、安倍晋三首相が強い対応を打ち出したことが奏功したとの見方を示したとみられるが、危機を選挙に利用したとの批判が出る可能性もある。麻生氏は「特に日本海側を遊説していると、つくづくそう思っているというような声を掛けられた」とも語った。
自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長は投票日に、テレビ東京の番組で、安倍晋三首相が今回の衆院解散を「国難突破」と名付けたことについて、「ネーミングについてはそれぞれのセンスがある。私だったら付けないなと思う。センスは人それぞれ。いい悪いじゃない。世代の違いもあると思う」と述べた。
自身ならどんな言い方をしたか問われ、「信頼回復できるかどうかの選挙だ。加計学園の問題を含め、全国でやっぱり根深い、そこに対する不信感は。そこに対して、腹の底から思いを伝えて、信頼回復できたかどうか。これはやっぱり一つあったと思う」と語った。
また衆院選を振り返り、「今回もし野党がボタンを掛け違えていなかったら、政権交代の可能性もあった。今回本当に感じているのは、小選挙区制の中で、もしも1対1のガチンコ勝負になった場合、いつだっておそらく次の選挙だって自民党は負けうる。その危機感を今回強く持って、じゃあどうやったら応援したくなる自民党に変えられるか。これが次の任期の中で、しっかりと自民党、変えていかなきゃいけない。そういう課題として受け止めた」と述べた。
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出典:JiJI com ,朝日新聞社