
青年詩人・小説家・ヨネ・ノグチ(野口米次郎)は、若いころの沢田研二ばりにハンサムであった事が写真から伺える。米国人を校正係りに雇ったのが、幸運なことに大変に有能な女性、レオニー・ギルモアで、後に彼女自身も作家になる。しばらく二人は暮らし、妊娠が分かったころには、野口に帰国の準備を始めており、二人の仲も離れていった。息子が生まれたと知って、日本に呼び寄せるが、既に別の女性と恋仲になっており、結局彼らは正式な結婚せずに、仕事だけのパートナーとなった。
レオニーの息子、イサム・ノグチは、後に国際的に名を知られる彫刻家になった。イサム・ノグチは日中映画で活躍した美人女優・李香蘭(本名は山口淑子、後に国会議員)と結婚していたことがあった。互いに、戦争によって、波乱万丈の人生を歩んでいるが、才能によって後世に名を遺している。