北朝鮮の相次ぐ軍事挑発を受け、米原子力空母率いる空母打撃群が10月、朝鮮半島近海に展開する見通しになったと韓国国防省が18日、国会に提出した資料で明らかにした。米空母の派遣は、韓国側が3日の北朝鮮による核実験を受けて米側に要請していた。横須賀を中心に活動する原子力空母ロナルド・レーガンが派遣される見通しだ。
18日には米戦略爆撃機B1Bが韓国上空に飛来したほか、9月末にも日米韓の弾道ミサイル防衛演習を行う。米空母の朝鮮半島近海への派遣は、空母2隻が6月ごろに日本海に展開して以来。韓国軍は米空母打撃群と米韓合同演習を行う。
北朝鮮は10月10日に朝鮮労働党創建72周年を控え、金正恩(キムジョンウン)党委員長を中心に結束を強く訴えるとみられる。日米韓の専門家からは、この時期に新たな軍事挑発に出るとの指摘が出ており、朝鮮半島の緊張はさらに高まる。
出典:朝日新聞 9月18日