菊坂カフェを開設している文京区にある区指定歴史文化財・樋口一葉も通った質屋を見学してきた。女性で唯一、お札になっている方だが、金策では苦労されたというのは皮肉なお話である。そんな菊坂あたりを「ブラ散歩」するMapもできていた。
http://www.shaku-ken.co.jp/img/hongo_kikuzaka_map2006.pdf#search=%27%E8%8F%8A%E5%9D%82%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7%27
どちらが、先発か後発かはわからないが、我孫子には「散歩市」が毎年開かれて、似た感じだ。歴史ある場所が保存され、折にふれて訪ねることができるのは、大事なことだ。学びにつながる、観光の醍醐味でもある!
同日、ポーランドで開かれているユネスコの世界遺産委員会で日本が推薦していた福岡県の「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」は8つの構成資産すべてが世界文化遺産に登録されることが決まった。今回の登録で国内の世界遺産は文化遺産が17件、自然遺産が4件で、合わせて21件となる。
「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」は、福岡県宗像市の沖ノ島や宗像大社など8つの構成資産から成る遺産群。
このなかには、ことし5月、ユネスコの諮問機関が宗像大社辺津宮や宗像大社中津宮など4つの構成資産につういて「世界的な価値とは認められず、除外すべきだ」と勧告があった。その後、日本政府の懇切なる説明が功を奏して、諮問機関の勧告を覆して8つすべて構成資産の登録を認めた。理由について、世界遺産委員会は「沖ノ島の古代の祭しと宗像大社に伝わる信仰との間には連続性があり、8つの構成資産すべてを登録すべきと判断した」となった。
岸田外務大臣は、「古くから神聖な祭祀の場とされてきた沖ノ島は、わが国の古代の国際交流の歴史を示す多くの品々が手つかずの状態で残されている、世界にも類を見ない島だ。今回の登録を心から歓迎すると同時に、古代から続く遺産群の文化的伝統を現代まで連綿と受け継ぎ守ってきた地元の皆様に深甚なる敬意を表したい。今後とも、同資産を含めた日本の世界遺産について、世界中の方々に価値を理解いただけるよう、対外発信を含め関係省庁と連携して取り組んでいく」というコメントを発表した。
◆宗像・沖ノ島と関連遺産群とは
8つの構成資産のうち、沖ノ島は女人禁制で、生えている草や石なども島から持ち出すことが禁じられていりす。島からは銅鏡や金製の指輪などおよそ8万点の装飾品などが出土し、「海の正倉院」とも呼ばれてきた。このほか、日本最古の歴史書の古事記や日本書紀に記述がある「宗像三女神」が祭られている宗像大社中津宮、宗像大社辺津宮、さらに、上陸することができない沖ノ島を祈る場所となっている宗像大社沖津宮遙拝所があり、宗像氏の存在を示す新原・奴山古墳群がある。
「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」は、平成21年に世界文化遺産の登録を目指す国内の暫定リストに記載されていた。その後、去年1月に日本政府が「神聖な島として信仰の対象であることなどが世界的に見ても顕著だ」などとして、ユネスコに推薦した。
ことし5月、登録の決定に大きな影響を与えるユネスコの諮問機関イコモスは、沖ノ島と周辺の岩礁など4つの資産は「世界遺産に登録することがふさわしい」とする勧告をまとめました。しかしながら、残り4つの資産の宗像大社辺津宮、宗像大社中津宮、そして宗像大社沖津宮遙拝所と、さらに新原・奴山古墳群については、沖ノ島の古代の祭祀が現在の宗像信仰につながったか多くの疑問点があるなどとして、「世界的な価値とは認められないので除外すべき」との勧告。
それに対して、日本政府や地元の福岡県などが、世界遺産委員会の参加国に対して8つすべての構成資産の登録を求めて、当初の勧告を覆し、9日にはすべての登録が認められた。
審議が1日ずれたため、地元の宗像市では9日午後4時から「海の道むなかた館」で改めてパブリックビューイングが行われ、世界遺産委員会の審議の様子が大型スクリーンでインターネット中継された。そして、日本政府が推薦した8つの構成資産すべての登録が決まると、会場からは大きな拍手が起こり、そのあと、「海の道むなかた館」の入り口には、登録を知らせる貼り紙が掲示され、市民も喜びに沸いた。
◆「誇りと責任を持って守りたい」
福岡県の小川知事は、「イコモスの勧告以降、国を挙げて考え方をしっかり説明し、すべての資産が登録されるよう理解を求める活動を続けてきたので、大変うれしい」と述べた。そのうえで、「私たちの自然観、信仰の形、それに文化というものが国際社会で認められたと思っている。世界にとって貴重な遺産を誇りと責任を持ってしっかり守っていきたい」と話した。
参照:NHKニュース