自民党都議団に撃轍が食らわされたことをうけて、海外マーケットがどう見るか、とりあえず大幅「売り」がおきるとマーケット関係者は、デフレへの逆戻り懸念を恐れる。
今回の選挙で小池百合子都知事率いる都民ファーストの会は49議席を獲得。島部を除く全ての1人区をおさえ、協力関係を結んだ公明党や生活者ネット、無所属候補を含めると、「新小池派」で過半数の79議席を押さえたことになります。築地市場の移転問題で注目を集めた一人区の中央区も、都民ファーストの会・西郷歩美氏が押えた。一方の自民党は、告示前の57議席から大幅減。民主党への政権交代が起きた2009年の「最低記録」である38議席をも下回る、過去最低の23議席にとどまりました。都民ファーストの会の躍進ぶりを見て、IWJ/岩上安身氏は次のようにコメントしました。
「無名の集団でも、メディアが囃し立て、リーダーを人気者に仕立て、公明党が部のいい方につけば、圧勝するという、恐ろしく悪しき前例を作ってしまった。都ファは、怖い。決してオープンでもリベラルでもない。なぜなら、「小池劇場」の演出に乗っからないIWJのようなメディアはしっかり排除している、IWJを開票センターに入れなかった唯一の党だからです」
「対自民」という軸だけで報じるマスコミ報道を見ていると、まるで小池知事率いる都民ファーストの会が、極右の安倍政権に対峙するリベラルでオープンな政治勢力かのような錯覚しますが、小池知事自身は今もって自民党であり、都民ファーストの会は自民党や民進党からの「脱藩者」も多いです。IWJは、小池知事が自民党を離党していないことを、先月末、IWJが確認しており、小池党首は、表面上はあくまでソフトだが、肝心な部分でははぐらかし続け、表に現さない「怖さ」を感じると岩上氏はいう。
野党間の戦いを見ると、共産党が前回より2議席増やし19議席を獲得したものの、民進党は前回の15議席から大幅に減らし5議席、社民党は議席回復ならず。野党、特に民進党に対する有権者の「期待のなさ」が如実に表れています。
アベノミックスを謳い、財務省の影響力を排除し、財政健全化よりデフレ脱却を優先してきたことが、財政、金融フル活用で、200万人の雇用拡大、失業率の低下、賃金の緩やかな上昇に繋がったのは評価すべきです。当然ながら、その一番の恩恵を受けたのが都民であり、東京周辺から通勤者も景気回復の恩恵を受けていると言えます。ポスト安部が誕生しても、財務省を押さえるまでの力は早々つかない。19年までは、財務省を押さえ、今の政策を継続することも肝心だとマーケット関係者はいいます。長期のデフレから脱却する途上であること、アジア諸国が力をつけ、日本が経済大国の看板を背に、今や薄氷を踏むような状況であると自覚しないといけないという事です。
安部、菅、麻生氏らが国民目線も無視せず結束し、岸田、小泉進次郎氏らが協力し、4年半前の与党に戻った時の初心に戻れば、かろうじて軌道を外さないですむ、かなと。少子高齢化に超先進国には、保育・教育への投資、障害者・高齢者にケアがこれまでになくかかるのですから、デフレ脱却未満では大英帝国ならぬ英国の国民投票のように日常の生活に陰を落とすことになるやもしれません。
大新聞やNHKだけでなく、情報ソースは複数チェックして、連携できる市民を見つけて、自分なりの判断をし、賢く力をつけて政治家をきちんと働かさかないと「ヤバイ」時代なのです。お父さんがこう言っているからとか、大きいものに巻かれるとかしていたら、ダメだと「女の人」の底時からを見せる日本になっていくよう期待して、います。集計結果で、女性議員の数はまだ確認できていませんが、今回の女性候補者数は過去最高の65人。都ファは公認50人中、17人の女性候補をたてました。定数127の都議会で、これまで女性議員は25人。都ファ17と無所属2のほか、自民2、公明3、共産11、生活者ネット1の合計36人の女性候補に当選との推計がされています。都内で記者団に「二元代表制などで懸念があることを想定すると、私は知事に専念する形で、代表は野田氏に戻していきたい」と語った。
都民ファは追加公認を含め55議席を獲得、第1党に躍進した。これに対し、地方自治体の議会で首長が代表を務める政党が多数を占めると、両者が緊張関係を保つ「二元代表制」の観点から問題だとの指摘があるとして、小池氏は都民ファースト代表を3日辞任を発表しました。
つづき