文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領の特使として訪日していた与党「共に民主党」の重鎮議員、文喜相(ムン・ヒサン)氏は5月20日、慰安婦問題をめぐる日韓合意を「韓国国民の大多数が情緒的に受け入れられないと明確に伝えた」とし、その件で日本側からは「その趣旨を理解すると受け取れる言葉を聞いた」と述べた。
帰国に際し、韓国の金浦(キムポ)空港で記者団の質問に答えたもので、文氏は慰安婦問題を「未来志向的に賢く克服することで合意した」とも語った。また、本件での日韓合意の破棄には言及しなかったと述べた。
一方、聯合ニュースによると、特使団の一員だった同党の尹昊重(ユン・ホジュン)議員は、同日までのラジオの電話インタビューで、「前政権が結んだ約束を一方的に破棄するのは、正常な国家では難しい」と述べた。その半面、文大統領の意向は再交渉であるとの考えを示した。