2017年03月30日

人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力

稲盛和夫 『考え方』大和書房

よく「才に使われるな」と言います。
才能のある人はつい自分の才能を鼻にかけ、傲慢に振る舞ってしまいます。
それは、日本航空の例をみても明らかです。

以前の日本航空は、「親方日の丸」の組織体質のなか、官僚的な経営幹部が頭だけで会社を引っ張っていました。 幹部社員は皆、高い能力を持つ非常にエリート意識の高い人たちばかりです。

学歴も高く、礼儀正しく見えるけれども、実は慇懃無礼で、努力の大切さや人間として正しい「考え方」など気にも留めません。

そんな才覚だけを備えた人間が大きな権力を握り、企業内を牛耳(ぎゅうじ)るようになり、組織全体が「人として大事なこと」をないがしろにしてしまった。そのような組織がお客様を大切にするはずがありません。
そのために、日本航空は2兆3千億もの巨額の負債を抱えて経営破綻しました。

才能を使うのは「心」だと言われるように、「考え方」が自分の能力を動かしていかなければなりません。
心を失い、能力だけがあるという人は、「才に溺れる」と言われるように、必ず失敗します。

人間として正しい、つまりプラスの「考え方」を持って「心を高める」ことに努めるのがたいへん大事なのです。では、私の考えるプラスの「考え方」、マイナスの「考え方」とは、どのようなものなのでしょうか。

プラスの「考え方」とは、端的に言えば、正義、公正、公平、努力、謙虚、正直、博愛などの言葉で表現される、プリミティブな倫理観そのものであり、世界のどこでも通用する普遍的なものばかりです。そして、その反対に、マイナスの「考え方」とは、プラスの「考え方」の対極にくるものであると私は考えています。

それらを対比させて列挙するならば、次に挙げるような項目として示すことができます。
■プラスの「考え方」
常に前向きで、肯定的、建設的である。
皆と一緒に仕事をしようと考える協調性を持っている。
真面目で、正直で、謙虚で、努力家である。
利己的ではなく、「足る」を知り、感謝の心を持っている。
善意に満ち、思いやりがあって優しい。

■マイナスの「考え方」
後ろ向きで、否定的、非協力的である。
暗く、悪意に満ちて、意地が悪く、他人を陥(おとしい)れようとする。
不真面目で、嘘つきで、傲慢で、怠(なま)け者。
利己的で強欲、不平不満ばかり。
自分の非を棚にあげて、人を恨み、人を妬(ねた)む。

自分の人生を素晴らしいものとしたいなら、幸運であれ、災難であれ、人生で直面するさまざまなことに対し、プラスの「考え方」に基づいて行動することです。 人生の鉄則はそれに尽きると言ってもよいと思います。

たった一回しかない人生を、生きがいに満ちた、素晴らしい人生だったと言えるものにしていこうと願うなら、自らの「考え方」を美しく、気高いものに磨き上げることに努めていかなければなりません。

つまり、全人格的に優れているという意味での「全(まった)き人」を目指す努力をしなければなりません。
私が理想とする「全き人」とは、善き思いに根ざし、人間として正しいことを貫く姿勢を持つ人であり、誰もが「ああ、あの人は素晴らしい人だ」とほれぼれするような人柄の人物です。

また、単に能力に長けているだけではなく、自然と昔から「あの人と一緒に人生を歩みたい」「共に仕事をしたい」「あの人がいてよかった」と思われるような人物のことです。

大切なのは、「こうありたい」と思い続けることです。
こういう自分でありたい」と思って一生懸命努力し続ければ、必ず人間は成長するものです。

もともと、生まれながらに立派な人格を持った人はいません。
人間は一生を生きていくなかで、自らの意志と努力で高邁な「考え方」を持った人格を身につけていきます。


稲盛氏の考える人生の方程式がある。

それは、 人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力

というものだ。 熱意や能力を数字で表すなら0点〜100点まである。
しかしながら、考え方はマイナス100点〜プラス100点がある。
犯罪を起こすような悪い「考え方」から、人を幸せにする良い「考え方」まであるからだ。

これらは、すべて掛け算なので、「熱意」や「能力」が高ければ高いほど、考え方がプラスであるのかマイナスであるのかで、大きく変わってしまう。 最高の能力を持ち、すさまじいパワー(熱意)で、悪(犯罪)をおし進めたら、と考えるとぞっとする。

一生を生きていく中で、どんな考え方を持つかは本当に大事なこと。
人間として正しい、プラスの「考え方」を持つ人でありたい。
posted by Nina at 00:00| 千葉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
カテゴリ
日記(3497)
ニオュ(0)
歴史(0)
chiba(60)