英経済誌エコノミストの調査部門エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)が21日に発表した「世界の生活費」ランキングで、シンガポールが引き続きトップとなった。 2位は香港、ソウルが6位で、円高の影響で東京と大阪がそれぞれ4位と5位になり、10位以内に復活した。上位10位の半分がアジアの都市となった。今回の調査では、アジア都市の再上昇が目立った。
米国の都市では、9位のニューヨークのみが10位以内となった。ニューヨークは若干のドル安で前回から順位が2つ下がったが、5年前に46位だったのと比較して格段にランクが上がっている。ロサンゼルスは11位。
欧州の都市では、チューリヒが3位、ジュネーブとパリがともに7位、コペンハーゲンがニューヨークと同じ9位と、4都市が10位以内に入った。
人民元の継続的な相場下落で、中国の主要都市は5─16ランクの低下となった。
調査は、食品、飲料、衣料、家庭用品、日常品など160の製品やサービスの価格をドル建てで算出し、ランク付けしている。これに基づくと、パン1キロの値段は、シンガポールでは3.55米ドル、パリでは6.81ドル、アルマトイでは0.9ドル。テーブルワインのボトルは、シンガポールでは23.68ドル、パリでは10.35ドル、アルマトイでは5.15ドルとなった。
出典:ロイター 3/22