2017年02月01日

地域の放射能問題も詠んだ「地の星」

放射能汚染問題を風化させたくない――。我孫子市で菜園を耕しながら短歌を詠む本田幸世さんが、初の歌集「地の星」に15年間の315首を収め、一冊を謹呈いただいた。

ご近所なので、旅行にご一緒した際にも折々に歌を詠んでいる話はきいていましたが、出版の内容は地域のホットスポットにも触れており、新聞にも取材されて話題になりました。本田さんは、家庭菜園に入れ込んでいた日々が東日本大震災の原発事故で暗転、汚染されたごみ焼却灰が他市から近隣の手賀沼終末処理場に搬入されることへの思いを作品にぶつけた点で、この歌集は秀逸なものだと言えます。福島の放射線事故による被害によるごみ焼却場からの焼却灰の一時保管場所を我孫子市と印西市の境界線上にまたがる地域を保管場所とすることへの反対運動を担い、裁判にまで持ち込み、結果、近隣市が持ち込んだ分も返還し、各市で保管することになった。

放射線廃棄物処分場反対運動ばかりでなく、菜園作り、家族のこと、旅行詠、その他を詠まれています。

以下項目別に歌を簡単な説明★を付けて紹介します。

放射線廃棄物処分場反対運動

 ヒルガオも赤詰草も咲き見張りいる目にも沁み来る羞しきくれない
  ★処分場反対運動の見張り時にも本田さんの目は鋭い感性で自然に注がれている。
 突然の搬入あれば声挙げて炎暑の真昼を一歩も退かず
  ★逞しい非暴力の実力行動である。

菜園作り
 退職金で墓を買うという夫を説き九十坪の菜園あがなう
  ★こうして菜園作りが始まったということを知った。
 青びかる地の星となり畑隅にまろかに眠る早春の蜥蜴よ
  ★歌集の題となった歌である。

家族のこと
 枕くことの無くなりてより目醒めたる君への想いに手のひら重ね
  ★どんなご主人なのでしょう、想像させます
 貧窮の人らの味方になると子は溜めきし思いを迸らせる
  ★社会派弁護士となった息子さんは、母思いに時代を継承していくのでしょう
 飾り瓦の江戸店風の呉服屋に白足袋あがなう子の婚のため
  ★吟行会に行った時に呉服屋で足袋を買われたのは母心がにじむ。
posted by Nina at 19:03| 千葉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
カテゴリ
日記(3499)
ニオュ(0)
歴史(0)
chiba(60)